JPH0469603A - 多層膜反射鏡 - Google Patents
多層膜反射鏡Info
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- JPH0469603A JPH0469603A JP18244590A JP18244590A JPH0469603A JP H0469603 A JPH0469603 A JP H0469603A JP 18244590 A JP18244590 A JP 18244590A JP 18244590 A JP18244590 A JP 18244590A JP H0469603 A JPH0469603 A JP H0469603A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、成形樹脂基板の表面に形成された多層膜から
なる反射鏡に関し、特にレーザプリンタやバーコードリ
ーダ等に用いられるプラスチック製回転多面鏡に関する
。
なる反射鏡に関し、特にレーザプリンタやバーコードリ
ーダ等に用いられるプラスチック製回転多面鏡に関する
。
従来、プラスチック基板に対する多層反射膜の作成方法
及び多層反射膜の層構成は、例えば特開昭52−403
48号公報及び特開昭80−131501号公報に開示
されている。特開昭52−40348号公報に開示され
た多層膜反射鏡は、プラスチック基板の上に順に重ねら
れたSiOからなる下地層と、アルミニウムからなる光
反射層と、SiO2からなる保護膜とを有する多層膜構
造からなっている。
及び多層反射膜の層構成は、例えば特開昭52−403
48号公報及び特開昭80−131501号公報に開示
されている。特開昭52−40348号公報に開示され
た多層膜反射鏡は、プラスチック基板の上に順に重ねら
れたSiOからなる下地層と、アルミニウムからなる光
反射層と、SiO2からなる保護膜とを有する多層膜構
造からなっている。
又、特開昭60〜331501号公報に開示された多層
膜反射鏡は、プラスチック基板の表面に順次形成された
Sin、次にS iO2を重ねた下地層と、アルミニウ
ムからなる光反射層と、SiO又はMgF 又はS
I O2等の保護層とからなる積層構造を有している。
膜反射鏡は、プラスチック基板の表面に順次形成された
Sin、次にS iO2を重ねた下地層と、アルミニウ
ムからなる光反射層と、SiO又はMgF 又はS
I O2等の保護層とからなる積層構造を有している。
しかしながら、特開昭52−40348号公報に開示さ
れた積層構造は反射率か低く、また耐環境性に劣り、高
温多湿の環境下において光反射層に剥離や亀裂が発生す
るという問題点があった。
れた積層構造は反射率か低く、また耐環境性に劣り、高
温多湿の環境下において光反射層に剥離や亀裂が発生す
るという問題点があった。
又、特1m昭60−13J501号公報に開示された積
層構造についても、高温多湿下における信頼性に問題が
あった。
層構造についても、高温多湿下における信頼性に問題が
あった。
ところで、従来から反射光率を向上させる為に、反射膜
の上に低屈折率層と高屈折率層を交互に重ねる構造も知
られている。しかしながら、この光反射増加層を単に上
述した従来の積層構造に重ねると内部応力の増大等によ
り信頼性はさらに悪くなる傾向にある。
の上に低屈折率層と高屈折率層を交互に重ねる構造も知
られている。しかしながら、この光反射増加層を単に上
述した従来の積層構造に重ねると内部応力の増大等によ
り信頼性はさらに悪くなる傾向にある。
又、上述した光反射増加層を含む多層膜構造は光学飼料
からなるプラスチック基板上に形成するりfが一般的で
ある。しかしながら、より加工性に優れた低融点プラス
チック材料例えばポリカーボネート等にかかる多層膜構
造を形成した場合には、市場の要求を満たす高信頼性の
多層膜反射鏡を得る事ができないという問題点があった
。
からなるプラスチック基板上に形成するりfが一般的で
ある。しかしながら、より加工性に優れた低融点プラス
チック材料例えばポリカーボネート等にかかる多層膜構
造を形成した場合には、市場の要求を満たす高信頼性の
多層膜反射鏡を得る事ができないという問題点があった
。
本発明は、上述した従来の技術の問題点に鑑み、加工性
の優れた射出成形樹脂基板の上に形成した場合にも十分
な耐湿性を保証する事のできる多層膜反射鏡構造を提供
する事を目的とする。
の優れた射出成形樹脂基板の上に形成した場合にも十分
な耐湿性を保証する事のできる多層膜反射鏡構造を提供
する事を目的とする。
この目的を達成する為に、本発明にかかる多層膜反射鏡
は第1図に示す積層構造を有している。
は第1図に示す積層構造を有している。
図示する様に、基板]としては、加工性あるいは成形性
に優れたポリカーボネート等の樹脂が用いられる。基板
1の表面は好ましくはRF放電によりプラズマ処理を施
こされており、予じめ清浄化されている。基板1の清浄
化された表面にはSiOからなる一ド地層2が通常の真
空蒸るにより形成されている。StO下地層2の上には
金属例えばアルミニウムからなる光反射層3が通常の真
空蒸着により形成されている。その上にはSiOからな
る低屈折率層4が通常の真空蒸着により形成されている
。さらにその上には、高屈折率層5が形成されている。
に優れたポリカーボネート等の樹脂が用いられる。基板
1の表面は好ましくはRF放電によりプラズマ処理を施
こされており、予じめ清浄化されている。基板1の清浄
化された表面にはSiOからなる一ド地層2が通常の真
空蒸るにより形成されている。StO下地層2の上には
金属例えばアルミニウムからなる光反射層3が通常の真
空蒸着により形成されている。その上にはSiOからな
る低屈折率層4が通常の真空蒸着により形成されている
。さらにその上には、高屈折率層5が形成されている。
この高屈折率層5は好ましくしている。さらにこの上に
は、SiO2からなる低屈折率層6が形成されている。
は、SiO2からなる低屈折率層6が形成されている。
この低屈折率層6は好ましくはS l 02のイオンビ
ームアシスト蒸着により形成された膜からなっている。
ームアシスト蒸着により形成された膜からなっている。
さらにその」二には、高屈折率層7か形成されている。
この高屈折率層7は最初の高屈折率層5と同様に例えば
Z r O2の真空蒸着により成膜される。
Z r O2の真空蒸着により成膜される。
上述した積層構造によれば、光反射層3の上に低屈折率
層及び高屈折率層が交互に少なくとも4層重ねられてい
る。各屈折率層の層厚は所定の入射光線の波長の1/4
となる様に設定されている。
層及び高屈折率層が交互に少なくとも4層重ねられてい
る。各屈折率層の層厚は所定の入射光線の波長の1/4
となる様に設定されている。
従って、この4層構造は入射光線に対して増幅作用を行
ない反射増加膜として機能する。即ち、特定波長を有す
る入射光線は選択的に高反射率で光反射層3により反射
される。又、アルミニウムからなる光反射層3は上下か
ら直接SiO低屈折率層4とSiO下地層2により挾ま
れた構造となっている。これらSiOからなる層は基板
並びに光反射層に対して極めて密層性に優れており、水
分の侵入が原因となるアルミニウム光反射層の腐蝕ある
いは剥離を有効に抑える事ができる。特に、成形樹脂基
板1の表面に対して、予めRF放電によりプラズマ処理
を施こす事により、基板表面を清浄化あるいは活性化し
、下地層2の密着性をさらに向上させる事ができる。加
えて、5102からなる低屈折率層6をイオンビームア
シスト蒸着により形成する事で、極めて緻密な膜構成を
得る事ができ、水分の侵入を有効に防いでいる。
ない反射増加膜として機能する。即ち、特定波長を有す
る入射光線は選択的に高反射率で光反射層3により反射
される。又、アルミニウムからなる光反射層3は上下か
ら直接SiO低屈折率層4とSiO下地層2により挾ま
れた構造となっている。これらSiOからなる層は基板
並びに光反射層に対して極めて密層性に優れており、水
分の侵入が原因となるアルミニウム光反射層の腐蝕ある
いは剥離を有効に抑える事ができる。特に、成形樹脂基
板1の表面に対して、予めRF放電によりプラズマ処理
を施こす事により、基板表面を清浄化あるいは活性化し
、下地層2の密着性をさらに向上させる事ができる。加
えて、5102からなる低屈折率層6をイオンビームア
シスト蒸着により形成する事で、極めて緻密な膜構成を
得る事ができ、水分の侵入を有効に防いでいる。
以下に図面を参照して第1図に示す本発明にかかる多層
膜反射鏡の組成、物理的特徴及び成膜方法を詳細に説明
する。第2図は、多層膜反射鏡を製造する為の真空処理
装置を説明する為の模式図である。この実施例において
は、回転多面鏡あるいはポリゴンミラーを製造する場合
を例にとって説明する。真空処理装置のチャンバ11の
内部には、加工性に優れたプラスチック材料例えばポリ
カーボネート等を用いて面精度よく成形された回転多面
鏡材12を搭載する。回転多面鏡材12はチャンバII
の内部において自公転式治具13によって保持される。
膜反射鏡の組成、物理的特徴及び成膜方法を詳細に説明
する。第2図は、多層膜反射鏡を製造する為の真空処理
装置を説明する為の模式図である。この実施例において
は、回転多面鏡あるいはポリゴンミラーを製造する場合
を例にとって説明する。真空処理装置のチャンバ11の
内部には、加工性に優れたプラスチック材料例えばポリ
カーボネート等を用いて面精度よく成形された回転多面
鏡材12を搭載する。回転多面鏡材12はチャンバII
の内部において自公転式治具13によって保持される。
この自公転式治具13はその中心軸に沿って自転すると
ともにチャンバ11の垂直中心軸の周りを公転する。こ
の様に、回転多面鏡材12の自転及び公転を同時に行な
う事によりその表面に均−且つ−様な組成を有する多層
膜を形成する事ができる。チャンバ11のF部には、真
空蒸着の為の電子銃14とイオンビーム発生装置15と
RF放電用アンテナ16とか収納されている。又、チャ
ンバ11の」二部には膜厚制御用のゲージ17が設置さ
れている。
ともにチャンバ11の垂直中心軸の周りを公転する。こ
の様に、回転多面鏡材12の自転及び公転を同時に行な
う事によりその表面に均−且つ−様な組成を有する多層
膜を形成する事ができる。チャンバ11のF部には、真
空蒸着の為の電子銃14とイオンビーム発生装置15と
RF放電用アンテナ16とか収納されている。又、チャ
ンバ11の」二部には膜厚制御用のゲージ17が設置さ
れている。
次に第3図を参照して、第2図に示す真空処理装置を用
いて第1図に示す多層膜反射鏡を製造する場合の工程を
詳細に説明する。先ず、第3図Aに示す工程において、
ポリカーボネートからなる成形基板1を真空処理装置の
内部に搭載する。この樹脂基板1は実際には第2図に示
す回転多面鏡材I2の一部分を拡大して模式的に示した
ものである。チャンバ11を真空排気した後、アルゴン
ガスを導入してRF放電用アンテナ16を動作させプラ
ズマを作る。このプラズマは基板1の表面に作用しく=
1着物を物理的にクリーニングするとともに表面活性化
を行なう。
いて第1図に示す多層膜反射鏡を製造する場合の工程を
詳細に説明する。先ず、第3図Aに示す工程において、
ポリカーボネートからなる成形基板1を真空処理装置の
内部に搭載する。この樹脂基板1は実際には第2図に示
す回転多面鏡材I2の一部分を拡大して模式的に示した
ものである。チャンバ11を真空排気した後、アルゴン
ガスを導入してRF放電用アンテナ16を動作させプラ
ズマを作る。このプラズマは基板1の表面に作用しく=
1着物を物理的にクリーニングするとともに表面活性化
を行なう。
続いて第3図Bに示す工程において、チャンバIIの内
部を5 X 1O−6Torr程度の真空度に保ち成膜
処理を行なう。先ず、電子銃14を動作させてSiOの
真空蒸着を行ない清浄化及び活性化された基板1の表面
に対して下地層2を形成する。続いて、蒸着源をSiO
からアルミニウムに代え電子銃14を動作させて光反射
層3を形成する。
部を5 X 1O−6Torr程度の真空度に保ち成膜
処理を行なう。先ず、電子銃14を動作させてSiOの
真空蒸着を行ない清浄化及び活性化された基板1の表面
に対して下地層2を形成する。続いて、蒸着源をSiO
からアルミニウムに代え電子銃14を動作させて光反射
層3を形成する。
SiO下地層2は基板1及び光反射層3の双方に対して
極めて優れた密着性を有している。耐環境性を高める為
に、SiO下地膜2は例えば1000への膜厚に形成さ
れ、所望の反射率を得る為にアルミニウム反射層3は例
えば700人の膜厚に形成される。
極めて優れた密着性を有している。耐環境性を高める為
に、SiO下地膜2は例えば1000への膜厚に形成さ
れ、所望の反射率を得る為にアルミニウム反射層3は例
えば700人の膜厚に形成される。
次に第3図Cに示す工程において、光反射層3の上にS
iOからなる低屈折率層4を形成する。
iOからなる低屈折率層4を形成する。
この低屈折率層4は、蒸着源としてSiOを用い電子銃
14を動作させる事により成膜する。SiO低屈折率層
4の膜厚はゲージI7を用いて逐次測定されており最終
的に特定入射光線(例えば半導体レーザから出力される
レーザ光線)の波長のおよそ1/4に相当するまて蒸着
が行なわれる。真空蒸着されたSiO薄膜は通常1.7
ないし2.0の屈折率を有する。図から明らかな様に、
アルミニウム反射層3は上下からSiO蒸着層2,4に
よって挟まれている。SiOは極めて密着性に優れてい
る為水分に侵入を防ぐ事ができアルミニウム反射層3の
腐蝕や剥離を防止できる。これに対して、低屈折率層4
をSiOやMgF2で形成した場合には優れた耐湿性を
得る事ができない。続いて、SiO低屈折率層4の上に
Z r O2からなる高屈折率層5を形成する。この成
膜は蒸着源をZ r O2に代えて電子銃14を動作さ
せる事により行なわれる。その膜厚は同様に特定人射光
線の波長の約1/4に制御される。Z r O2は屈折
率2.1を有する。このZ r O2に代えて他の高屈
折率材料例えばCe O2を用いた場合には十分な耐湿
性を得る事かできない事が実験的に判明している。又、
その他の高屈折率材料としてT i 02を用いる事も
考えられる。しかしながら、T io 2を真空蒸着す
る場合には加熱によって生ずる輻射熱か大きい為、比較
的低融点のポリカーボネート基板1に悪影響を及はす場
合が考えられる。
14を動作させる事により成膜する。SiO低屈折率層
4の膜厚はゲージI7を用いて逐次測定されており最終
的に特定入射光線(例えば半導体レーザから出力される
レーザ光線)の波長のおよそ1/4に相当するまて蒸着
が行なわれる。真空蒸着されたSiO薄膜は通常1.7
ないし2.0の屈折率を有する。図から明らかな様に、
アルミニウム反射層3は上下からSiO蒸着層2,4に
よって挟まれている。SiOは極めて密着性に優れてい
る為水分に侵入を防ぐ事ができアルミニウム反射層3の
腐蝕や剥離を防止できる。これに対して、低屈折率層4
をSiOやMgF2で形成した場合には優れた耐湿性を
得る事ができない。続いて、SiO低屈折率層4の上に
Z r O2からなる高屈折率層5を形成する。この成
膜は蒸着源をZ r O2に代えて電子銃14を動作さ
せる事により行なわれる。その膜厚は同様に特定人射光
線の波長の約1/4に制御される。Z r O2は屈折
率2.1を有する。このZ r O2に代えて他の高屈
折率材料例えばCe O2を用いた場合には十分な耐湿
性を得る事かできない事が実験的に判明している。又、
その他の高屈折率材料としてT i 02を用いる事も
考えられる。しかしながら、T io 2を真空蒸着す
る場合には加熱によって生ずる輻射熱か大きい為、比較
的低融点のポリカーボネート基板1に悪影響を及はす場
合が考えられる。
続いて第3図りに示す上程において、ZrO2高屈折率
層5の上に8102からなる低屈折率層6を形成する。
層5の上に8102からなる低屈折率層6を形成する。
この層の成膜は所謂イオンビームアシスト蒸着により行
なわれる。即ち、蒸着源としてS iO2を用い電子銃
14を動作させて真空蒸着を行なうと同時に、イオンビ
ーム発生装置15を作動させて蒸着面に対してアルゴン
又は酸素からなるイオンビームを照射する。この結果、
蒸着膜表面は加速イオンによってたたかれ緻密な組成と
なる。基板加熱の行われない場合のSiO2真空蒸着膜
は多孔性であり水分を透過させてしまうのに対して、イ
オンビームアシスト蒸着により得られたSiO3膜は水
分の侵入を、有効に抑える事かでき多層膜の耐湿性が著
しく向上する。なお、S 102低屈折率層6ばかりで
なく他の層もイオンアシストビーム族るにより形成する
j1も考] O えられる。しかしながら、この場合には各層ともに強い
内部応力が発生し逆に剥離の原因ともなり好ましくない
。本実施例においては、イオンアシストビーム蒸着が用
いられたが、これに代えてRF放電用アンテナ16を動
作させてイオンブレーティングを行なっても同様の結果
を得る事かできる。S i O2からなる低屈折率層6
も特定入射光線の波長の約1/4に相当する膜厚まで堆
積される。S 102は比較的小さな屈折率1.46を
有する。なお膜の密着性を考慮すると5102に代えて
SiOを用いる事も考えられる。しかしながら、SiO
の屈折率は1.6ないし1.7であり5102の屈折率
1.46に比べて大きい。一般に、反射増加膜の増幅効
率を上げる為には積層される高屈折率層と低屈折率層の
間の屈折率の違いが大きい程よい。この点に鑑みて本実
施例においてはS iO2からなる低屈折率層が用いら
れている。
なわれる。即ち、蒸着源としてS iO2を用い電子銃
14を動作させて真空蒸着を行なうと同時に、イオンビ
ーム発生装置15を作動させて蒸着面に対してアルゴン
又は酸素からなるイオンビームを照射する。この結果、
蒸着膜表面は加速イオンによってたたかれ緻密な組成と
なる。基板加熱の行われない場合のSiO2真空蒸着膜
は多孔性であり水分を透過させてしまうのに対して、イ
オンビームアシスト蒸着により得られたSiO3膜は水
分の侵入を、有効に抑える事かでき多層膜の耐湿性が著
しく向上する。なお、S 102低屈折率層6ばかりで
なく他の層もイオンアシストビーム族るにより形成する
j1も考] O えられる。しかしながら、この場合には各層ともに強い
内部応力が発生し逆に剥離の原因ともなり好ましくない
。本実施例においては、イオンアシストビーム蒸着が用
いられたが、これに代えてRF放電用アンテナ16を動
作させてイオンブレーティングを行なっても同様の結果
を得る事かできる。S i O2からなる低屈折率層6
も特定入射光線の波長の約1/4に相当する膜厚まで堆
積される。S 102は比較的小さな屈折率1.46を
有する。なお膜の密着性を考慮すると5102に代えて
SiOを用いる事も考えられる。しかしながら、SiO
の屈折率は1.6ないし1.7であり5102の屈折率
1.46に比べて大きい。一般に、反射増加膜の増幅効
率を上げる為には積層される高屈折率層と低屈折率層の
間の屈折率の違いが大きい程よい。この点に鑑みて本実
施例においてはS iO2からなる低屈折率層が用いら
れている。
最後に第3図Eに示す工程において、S i O2から
なる低屈折率層6の」二にZ r O2からなる高屈折
率層7か形成される。この高屈折率層7はZ r O2
を蒸着源とした通常の真空蒸着法により得られ、その膜
厚は同様に特定入射光線の波長の1/4に約等しい膜厚
に制御される。この様にして、光反射層3の上に低屈折
率層及び高屈折率層が交互に重ねられた反射増加膜が形
成される。
なる低屈折率層6の」二にZ r O2からなる高屈折
率層7か形成される。この高屈折率層7はZ r O2
を蒸着源とした通常の真空蒸着法により得られ、その膜
厚は同様に特定入射光線の波長の1/4に約等しい膜厚
に制御される。この様にして、光反射層3の上に低屈折
率層及び高屈折率層が交互に重ねられた反射増加膜が形
成される。
この反射増加膜により入射角42°から60°の範囲で
90%以上の反射率を得る事ができた。この反射率をさ
らに向上させる為には反射増加膜の総数を増やせば良い
。
90%以上の反射率を得る事ができた。この反射率をさ
らに向上させる為には反射増加膜の総数を増やせば良い
。
最後に第4図に本発明を適用して得られた回転多面鏡又
はポリゴンミラーの外観及びその使用状態を説明する。
はポリゴンミラーの外観及びその使用状態を説明する。
第4図においては、回転多面鏡21はレーザビームプリ
ンタに組込まれている。転写マスタドラム22の上に形
成された感光体23を半導体レーザ24から放射された
レーザビームにより感光させる為、回転多面鏡21を回
転させてレーザビームを転写マスクドラム22の回転軸
方向に走査するとともに該ドラム22も回転させる。回
転多面鏡21は六角柱形状の樹脂基板側面部に第1図に
示す多層反射膜を形成して得られる。従って、同転多面
鏡21は比較的広い入射角範囲において高反射率を有す
るので、比較的強い強度を有するビームスポットを感光
体23の表面に照射させる事ができる。レーザビームプ
リンタは耐久性を要求されるものであり、長時間に渡っ
てその信頼性が維持されなければならない。この点、本
発明にかかる多層膜反射鏡は極めて耐湿性に優れており
長期に渡る安定j7た連続運転を可能ならしめている。
ンタに組込まれている。転写マスタドラム22の上に形
成された感光体23を半導体レーザ24から放射された
レーザビームにより感光させる為、回転多面鏡21を回
転させてレーザビームを転写マスクドラム22の回転軸
方向に走査するとともに該ドラム22も回転させる。回
転多面鏡21は六角柱形状の樹脂基板側面部に第1図に
示す多層反射膜を形成して得られる。従って、同転多面
鏡21は比較的広い入射角範囲において高反射率を有す
るので、比較的強い強度を有するビームスポットを感光
体23の表面に照射させる事ができる。レーザビームプ
リンタは耐久性を要求されるものであり、長時間に渡っ
てその信頼性が維持されなければならない。この点、本
発明にかかる多層膜反射鏡は極めて耐湿性に優れており
長期に渡る安定j7た連続運転を可能ならしめている。
以上説明した様に本発明によれば光反射層の」二に密着
性の優れた層及び緻密性に優れた層を含む反射増加膜を
形成する事により、所望の高反射率を得る事ができると
ともに、高温多湿条件下において光反射層の腐蝕による
反射率低下及び光反射層の剥離を防11−する事ができ
るという効果がある。
性の優れた層及び緻密性に優れた層を含む反射増加膜を
形成する事により、所望の高反射率を得る事ができると
ともに、高温多湿条件下において光反射層の腐蝕による
反射率低下及び光反射層の剥離を防11−する事ができ
るという効果がある。
又、樹脂成形基板に対して予じめ清浄化処理及び活性化
処理を施こす事によりさらに多層膜反射鏡の信頼性を高
める事ができるという効果かある。
処理を施こす事によりさらに多層膜反射鏡の信頼性を高
める事ができるという効果かある。
加えて、多層膜反射鏡の製造が一貫して同一の真空チャ
ンバ内で行なう1fかできる様な構造を有している為、
製造コストの低減あるいは作業時間の短縮といった経済
的な効果を得る1「ができる。
ンバ内で行なう1fかできる様な構造を有している為、
製造コストの低減あるいは作業時間の短縮といった経済
的な効果を得る1「ができる。
第1図は本発明にかかる多層膜反射鏡の構造を示す模式
的断面図、第2図は第1図に示す多層膜反射鏡の製造に
用いられる真空処理装置の模式図、第3図は第1図に示
す多層膜反射鏡の製造工程図、及び第4図は本発明にか
かる多層膜反射鏡の一形態である回転多面鏡の外観を示
す為の斜視図である。 1・・・基 板 2・・・SiO下地層3・
・・光反射層 4・・・SiO低屈折率層5・
・・ZrO□高屈折率層 6・・・S iO2低屈折率層 7・・・Z r O2高屈折率層 出 願 人 株式会社 コ パ ル1゛3 第 図 第3図 第4図
的断面図、第2図は第1図に示す多層膜反射鏡の製造に
用いられる真空処理装置の模式図、第3図は第1図に示
す多層膜反射鏡の製造工程図、及び第4図は本発明にか
かる多層膜反射鏡の一形態である回転多面鏡の外観を示
す為の斜視図である。 1・・・基 板 2・・・SiO下地層3・
・・光反射層 4・・・SiO低屈折率層5・
・・ZrO□高屈折率層 6・・・S iO2低屈折率層 7・・・Z r O2高屈折率層 出 願 人 株式会社 コ パ ル1゛3 第 図 第3図 第4図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、成形樹脂基板の表面上に順次形成された、SiOか
らなる下地層と、金属からなる光反射層と、SiOから
なる低屈折率層と、第1の高屈折率層と、SiO_2か
らなる低屈折率層と、第2の高屈折率層とを有する多層
膜からなる反射鏡。 2、該第1及び第2の高屈折率層はZrO_2からなる
請求項1に記載の反射鏡。 3、該SiO_2からなる低屈折率層はイオンビームア
シスト蒸着により形成された膜からなる請求項1に記載
の反射鏡。 4、該成形樹脂基板は、プラズマ処理により清浄化され
た表面を有する請求項1に記載の反射鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18244590A JPH0469603A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 多層膜反射鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18244590A JPH0469603A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 多層膜反射鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0469603A true JPH0469603A (ja) | 1992-03-04 |
Family
ID=16118391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18244590A Pending JPH0469603A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 多層膜反射鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0469603A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05313013A (ja) * | 1992-05-09 | 1993-11-26 | Horiba Ltd | 多層膜光学フイルタ |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926704A (ja) * | 1982-08-05 | 1984-02-13 | Hoya Corp | 多層膜反射鏡 |
JPS60131501A (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-13 | Canon Inc | 合成樹脂基板の反射鏡 |
JPS62254105A (ja) * | 1986-04-26 | 1987-11-05 | Komatsu Ltd | 反射鏡 |
JPS638605A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-14 | Canon Inc | 合成樹脂部材の反射鏡 |
JPS6348502A (ja) * | 1986-08-18 | 1988-03-01 | Nikon Corp | 反射鏡 |
JPS6363002A (ja) * | 1986-09-04 | 1988-03-19 | Nikon Corp | レ−ザ用反射鏡 |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP18244590A patent/JPH0469603A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5926704A (ja) * | 1982-08-05 | 1984-02-13 | Hoya Corp | 多層膜反射鏡 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05313013A (ja) * | 1992-05-09 | 1993-11-26 | Horiba Ltd | 多層膜光学フイルタ |
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