JPH0469603A - 多層膜反射鏡 - Google Patents

多層膜反射鏡

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JPH0469603A
JPH0469603A JP18244590A JP18244590A JPH0469603A JP H0469603 A JPH0469603 A JP H0469603A JP 18244590 A JP18244590 A JP 18244590A JP 18244590 A JP18244590 A JP 18244590A JP H0469603 A JPH0469603 A JP H0469603A
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JP
Japan
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layers
light reflecting
sio
reflecting layer
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Pending
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JP18244590A
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English (en)
Inventor
Koki Kunii
弘毅 国井
Toshisada Sekiguchi
利貞 関口
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、成形樹脂基板の表面に形成された多層膜から
なる反射鏡に関し、特にレーザプリンタやバーコードリ
ーダ等に用いられるプラスチック製回転多面鏡に関する
〔従来の技術〕
従来、プラスチック基板に対する多層反射膜の作成方法
及び多層反射膜の層構成は、例えば特開昭52−403
48号公報及び特開昭80−131501号公報に開示
されている。特開昭52−40348号公報に開示され
た多層膜反射鏡は、プラスチック基板の上に順に重ねら
れたSiOからなる下地層と、アルミニウムからなる光
反射層と、SiO2からなる保護膜とを有する多層膜構
造からなっている。
又、特開昭60〜331501号公報に開示された多層
膜反射鏡は、プラスチック基板の表面に順次形成された
Sin、次にS iO2を重ねた下地層と、アルミニウ
ムからなる光反射層と、SiO又はMgF  又はS 
I O2等の保護層とからなる積層構造を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、特開昭52−40348号公報に開示さ
れた積層構造は反射率か低く、また耐環境性に劣り、高
温多湿の環境下において光反射層に剥離や亀裂が発生す
るという問題点があった。
又、特1m昭60−13J501号公報に開示された積
層構造についても、高温多湿下における信頼性に問題が
あった。
ところで、従来から反射光率を向上させる為に、反射膜
の上に低屈折率層と高屈折率層を交互に重ねる構造も知
られている。しかしながら、この光反射増加層を単に上
述した従来の積層構造に重ねると内部応力の増大等によ
り信頼性はさらに悪くなる傾向にある。
又、上述した光反射増加層を含む多層膜構造は光学飼料
からなるプラスチック基板上に形成するりfが一般的で
ある。しかしながら、より加工性に優れた低融点プラス
チック材料例えばポリカーボネート等にかかる多層膜構
造を形成した場合には、市場の要求を満たす高信頼性の
多層膜反射鏡を得る事ができないという問題点があった
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明は、上述した従来の技術の問題点に鑑み、加工性
の優れた射出成形樹脂基板の上に形成した場合にも十分
な耐湿性を保証する事のできる多層膜反射鏡構造を提供
する事を目的とする。
この目的を達成する為に、本発明にかかる多層膜反射鏡
は第1図に示す積層構造を有している。
図示する様に、基板]としては、加工性あるいは成形性
に優れたポリカーボネート等の樹脂が用いられる。基板
1の表面は好ましくはRF放電によりプラズマ処理を施
こされており、予じめ清浄化されている。基板1の清浄
化された表面にはSiOからなる一ド地層2が通常の真
空蒸るにより形成されている。StO下地層2の上には
金属例えばアルミニウムからなる光反射層3が通常の真
空蒸着により形成されている。その上にはSiOからな
る低屈折率層4が通常の真空蒸着により形成されている
。さらにその上には、高屈折率層5が形成されている。
この高屈折率層5は好ましくしている。さらにこの上に
は、SiO2からなる低屈折率層6が形成されている。
この低屈折率層6は好ましくはS l 02のイオンビ
ームアシスト蒸着により形成された膜からなっている。
さらにその」二には、高屈折率層7か形成されている。
この高屈折率層7は最初の高屈折率層5と同様に例えば
Z r O2の真空蒸着により成膜される。
〔発明の作用〕
上述した積層構造によれば、光反射層3の上に低屈折率
層及び高屈折率層が交互に少なくとも4層重ねられてい
る。各屈折率層の層厚は所定の入射光線の波長の1/4
となる様に設定されている。
従って、この4層構造は入射光線に対して増幅作用を行
ない反射増加膜として機能する。即ち、特定波長を有す
る入射光線は選択的に高反射率で光反射層3により反射
される。又、アルミニウムからなる光反射層3は上下か
ら直接SiO低屈折率層4とSiO下地層2により挾ま
れた構造となっている。これらSiOからなる層は基板
並びに光反射層に対して極めて密層性に優れており、水
分の侵入が原因となるアルミニウム光反射層の腐蝕ある
いは剥離を有効に抑える事ができる。特に、成形樹脂基
板1の表面に対して、予めRF放電によりプラズマ処理
を施こす事により、基板表面を清浄化あるいは活性化し
、下地層2の密着性をさらに向上させる事ができる。加
えて、5102からなる低屈折率層6をイオンビームア
シスト蒸着により形成する事で、極めて緻密な膜構成を
得る事ができ、水分の侵入を有効に防いでいる。
〔実 施 例〕
以下に図面を参照して第1図に示す本発明にかかる多層
膜反射鏡の組成、物理的特徴及び成膜方法を詳細に説明
する。第2図は、多層膜反射鏡を製造する為の真空処理
装置を説明する為の模式図である。この実施例において
は、回転多面鏡あるいはポリゴンミラーを製造する場合
を例にとって説明する。真空処理装置のチャンバ11の
内部には、加工性に優れたプラスチック材料例えばポリ
カーボネート等を用いて面精度よく成形された回転多面
鏡材12を搭載する。回転多面鏡材12はチャンバII
の内部において自公転式治具13によって保持される。
この自公転式治具13はその中心軸に沿って自転すると
ともにチャンバ11の垂直中心軸の周りを公転する。こ
の様に、回転多面鏡材12の自転及び公転を同時に行な
う事によりその表面に均−且つ−様な組成を有する多層
膜を形成する事ができる。チャンバ11のF部には、真
空蒸着の為の電子銃14とイオンビーム発生装置15と
RF放電用アンテナ16とか収納されている。又、チャ
ンバ11の」二部には膜厚制御用のゲージ17が設置さ
れている。
次に第3図を参照して、第2図に示す真空処理装置を用
いて第1図に示す多層膜反射鏡を製造する場合の工程を
詳細に説明する。先ず、第3図Aに示す工程において、
ポリカーボネートからなる成形基板1を真空処理装置の
内部に搭載する。この樹脂基板1は実際には第2図に示
す回転多面鏡材I2の一部分を拡大して模式的に示した
ものである。チャンバ11を真空排気した後、アルゴン
ガスを導入してRF放電用アンテナ16を動作させプラ
ズマを作る。このプラズマは基板1の表面に作用しく=
1着物を物理的にクリーニングするとともに表面活性化
を行なう。
続いて第3図Bに示す工程において、チャンバIIの内
部を5 X 1O−6Torr程度の真空度に保ち成膜
処理を行なう。先ず、電子銃14を動作させてSiOの
真空蒸着を行ない清浄化及び活性化された基板1の表面
に対して下地層2を形成する。続いて、蒸着源をSiO
からアルミニウムに代え電子銃14を動作させて光反射
層3を形成する。
SiO下地層2は基板1及び光反射層3の双方に対して
極めて優れた密着性を有している。耐環境性を高める為
に、SiO下地膜2は例えば1000への膜厚に形成さ
れ、所望の反射率を得る為にアルミニウム反射層3は例
えば700人の膜厚に形成される。
次に第3図Cに示す工程において、光反射層3の上にS
iOからなる低屈折率層4を形成する。
この低屈折率層4は、蒸着源としてSiOを用い電子銃
14を動作させる事により成膜する。SiO低屈折率層
4の膜厚はゲージI7を用いて逐次測定されており最終
的に特定入射光線(例えば半導体レーザから出力される
レーザ光線)の波長のおよそ1/4に相当するまて蒸着
が行なわれる。真空蒸着されたSiO薄膜は通常1.7
ないし2.0の屈折率を有する。図から明らかな様に、
アルミニウム反射層3は上下からSiO蒸着層2,4に
よって挟まれている。SiOは極めて密着性に優れてい
る為水分に侵入を防ぐ事ができアルミニウム反射層3の
腐蝕や剥離を防止できる。これに対して、低屈折率層4
をSiOやMgF2で形成した場合には優れた耐湿性を
得る事ができない。続いて、SiO低屈折率層4の上に
Z r O2からなる高屈折率層5を形成する。この成
膜は蒸着源をZ r O2に代えて電子銃14を動作さ
せる事により行なわれる。その膜厚は同様に特定人射光
線の波長の約1/4に制御される。Z r O2は屈折
率2.1を有する。このZ r O2に代えて他の高屈
折率材料例えばCe O2を用いた場合には十分な耐湿
性を得る事かできない事が実験的に判明している。又、
その他の高屈折率材料としてT i 02を用いる事も
考えられる。しかしながら、T io 2を真空蒸着す
る場合には加熱によって生ずる輻射熱か大きい為、比較
的低融点のポリカーボネート基板1に悪影響を及はす場
合が考えられる。
続いて第3図りに示す上程において、ZrO2高屈折率
層5の上に8102からなる低屈折率層6を形成する。
この層の成膜は所謂イオンビームアシスト蒸着により行
なわれる。即ち、蒸着源としてS iO2を用い電子銃
14を動作させて真空蒸着を行なうと同時に、イオンビ
ーム発生装置15を作動させて蒸着面に対してアルゴン
又は酸素からなるイオンビームを照射する。この結果、
蒸着膜表面は加速イオンによってたたかれ緻密な組成と
なる。基板加熱の行われない場合のSiO2真空蒸着膜
は多孔性であり水分を透過させてしまうのに対して、イ
オンビームアシスト蒸着により得られたSiO3膜は水
分の侵入を、有効に抑える事かでき多層膜の耐湿性が著
しく向上する。なお、S 102低屈折率層6ばかりで
なく他の層もイオンアシストビーム族るにより形成する
j1も考] O えられる。しかしながら、この場合には各層ともに強い
内部応力が発生し逆に剥離の原因ともなり好ましくない
。本実施例においては、イオンアシストビーム蒸着が用
いられたが、これに代えてRF放電用アンテナ16を動
作させてイオンブレーティングを行なっても同様の結果
を得る事かできる。S i O2からなる低屈折率層6
も特定入射光線の波長の約1/4に相当する膜厚まで堆
積される。S 102は比較的小さな屈折率1.46を
有する。なお膜の密着性を考慮すると5102に代えて
SiOを用いる事も考えられる。しかしながら、SiO
の屈折率は1.6ないし1.7であり5102の屈折率
1.46に比べて大きい。一般に、反射増加膜の増幅効
率を上げる為には積層される高屈折率層と低屈折率層の
間の屈折率の違いが大きい程よい。この点に鑑みて本実
施例においてはS iO2からなる低屈折率層が用いら
れている。
最後に第3図Eに示す工程において、S i O2から
なる低屈折率層6の」二にZ r O2からなる高屈折
率層7か形成される。この高屈折率層7はZ r O2
を蒸着源とした通常の真空蒸着法により得られ、その膜
厚は同様に特定入射光線の波長の1/4に約等しい膜厚
に制御される。この様にして、光反射層3の上に低屈折
率層及び高屈折率層が交互に重ねられた反射増加膜が形
成される。
この反射増加膜により入射角42°から60°の範囲で
90%以上の反射率を得る事ができた。この反射率をさ
らに向上させる為には反射増加膜の総数を増やせば良い
最後に第4図に本発明を適用して得られた回転多面鏡又
はポリゴンミラーの外観及びその使用状態を説明する。
第4図においては、回転多面鏡21はレーザビームプリ
ンタに組込まれている。転写マスタドラム22の上に形
成された感光体23を半導体レーザ24から放射された
レーザビームにより感光させる為、回転多面鏡21を回
転させてレーザビームを転写マスクドラム22の回転軸
方向に走査するとともに該ドラム22も回転させる。回
転多面鏡21は六角柱形状の樹脂基板側面部に第1図に
示す多層反射膜を形成して得られる。従って、同転多面
鏡21は比較的広い入射角範囲において高反射率を有す
るので、比較的強い強度を有するビームスポットを感光
体23の表面に照射させる事ができる。レーザビームプ
リンタは耐久性を要求されるものであり、長時間に渡っ
てその信頼性が維持されなければならない。この点、本
発明にかかる多層膜反射鏡は極めて耐湿性に優れており
長期に渡る安定j7た連続運転を可能ならしめている。
〔発明の効果〕
以上説明した様に本発明によれば光反射層の」二に密着
性の優れた層及び緻密性に優れた層を含む反射増加膜を
形成する事により、所望の高反射率を得る事ができると
ともに、高温多湿条件下において光反射層の腐蝕による
反射率低下及び光反射層の剥離を防11−する事ができ
るという効果がある。
又、樹脂成形基板に対して予じめ清浄化処理及び活性化
処理を施こす事によりさらに多層膜反射鏡の信頼性を高
める事ができるという効果かある。
加えて、多層膜反射鏡の製造が一貫して同一の真空チャ
ンバ内で行なう1fかできる様な構造を有している為、
製造コストの低減あるいは作業時間の短縮といった経済
的な効果を得る1「ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる多層膜反射鏡の構造を示す模式
的断面図、第2図は第1図に示す多層膜反射鏡の製造に
用いられる真空処理装置の模式図、第3図は第1図に示
す多層膜反射鏡の製造工程図、及び第4図は本発明にか
かる多層膜反射鏡の一形態である回転多面鏡の外観を示
す為の斜視図である。 1・・・基 板      2・・・SiO下地層3・
・・光反射層     4・・・SiO低屈折率層5・
・・ZrO□高屈折率層 6・・・S iO2低屈折率層 7・・・Z r O2高屈折率層 出 願 人  株式会社  コ パ ル1゛3 第 図 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、成形樹脂基板の表面上に順次形成された、SiOか
    らなる下地層と、金属からなる光反射層と、SiOから
    なる低屈折率層と、第1の高屈折率層と、SiO_2か
    らなる低屈折率層と、第2の高屈折率層とを有する多層
    膜からなる反射鏡。 2、該第1及び第2の高屈折率層はZrO_2からなる
    請求項1に記載の反射鏡。 3、該SiO_2からなる低屈折率層はイオンビームア
    シスト蒸着により形成された膜からなる請求項1に記載
    の反射鏡。 4、該成形樹脂基板は、プラズマ処理により清浄化され
    た表面を有する請求項1に記載の反射鏡。
JP18244590A 1990-07-10 1990-07-10 多層膜反射鏡 Pending JPH0469603A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05313013A (ja) * 1992-05-09 1993-11-26 Horiba Ltd 多層膜光学フイルタ

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