JPH0469469B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の属する分野） 本発明は、受信側の記録紙排出方法を改良した
フアクシミリ装置に関するものである。

（従来の技術） 第１図ａは従来のフアクシミリ装置の送信部に
おける読取り部の原稿の送り機構を示すもので、
１は原稿、２は原稿下ガイド板、３は原稿上ガイ
ド板、４は原稿センサ、５は原稿送りモータ、６
は原稿送りローラ、８はテンシヨンローラ、９は
タイミングベルトである。

この読取り部では、原稿１は図の右側より原稿
下ガイド板２と原稿上ガイド板３の間に送り込ま
れ、原稿センサ４より読取られるために、原稿送
りモータ５に駆動される原稿送りローラ６により
搬送され、原稿センサ４による読取りを完了する
と、原稿排出ローラ７で排出される。

第１図ｂは従来のフアクシミリ装置の受信部に
おける記録部の記録紙の送り機構を示すもので、
１０は記録紙、１１は記録紙下ガイド板、１２は
記録紙上ガイド板、１３は記録ヘツド、１４はカ
ツター、１５は記録仕送りモータ、１６は記録紙
送りローラ、１７はタイミングベルト、１８は記
録紙排出モータ、１９は記録紙排出ローラ、２０
はテンシヨンローラである。

ここで、記録紙１０はロール状に巻かれてい
て、記録紙上ガイド板１１及び記録紙下ガイド板
１２に沿つて、記録紙送りモータ１５に駆動され
る記録紙送りローラ１６に送られて記録ヘツド１
３で記録が行なわれ、記録後の記録紙１０はカツ
ター１４で切断された後、記録紙排出モータ１８
に駆動される記録紙排出ローラ１９により排出さ
れる。切断後の残つた記録紙１０のロール紙は、
その記録先端を記録ヘツド１３の記録ラインに合
せるために、記録紙送りモータ１５で駆動される
記録紙送りローラで逆転巻き戻しを行ない記録先
端位置を合せていた。このように、記録紙送りモ
ータと記録紙排出モータ１８の２つのモータを使
つていたため高価となつていた。

この他にも、読取モータを逆転することで記録
紙搬送や排紙を行なう方法もあるが、駆動系の上
流にクラツチが入る為に読取搬送性能が悪くなり
易いという欠点があり、また、記録搬送モータを
記録紙カツト後逆転しても排出ローラは正転する
ように駆動系を２つにし、一方向クラツチを２つ
使用する方法もあるが、排出までの搬送路が長い
場合、記録位置合わせのための巻き戻しに合わせ
て排出するため、次の記録紙先端のパスをながく
とる必要があり、スキユーの原因となり易い等の
欠点があつた。

（発明の目的） 本発明は、上記欠点を除去するためのもので、
コンパクトで安価な記録紙排出手段を有するフア
クシミリ装置を提供しようとするものである。

（発明の構成および作用） 第２図は本発明の一実施例の構成を示すもの
で、上部はフアクシミリ装置の送信部における読
取り部の原稿の送り機構、下部は受信部における
記録部の記録紙の送り機構であり、第１図ａ及び
ｂと同一符号は同一部分を示す。

送信部における読取り部の原稿の送り機構にお
いては、原稿１は図の右側より入り、原稿送りモ
ータ５で駆動される原稿送りローラ６で搬送さ
れ、原稿センサ４により読み取られ原稿排出ロー
ラ７で排出される。ここまでの動作は第１図ａで
説明したものと全く同じである。

次に、図の下部に示す受信部における記録部の
記録紙の送り機構においては、記録紙１０は右側
より入り、記録紙送りモータ１５で駆動される記
録紙送りローラ１６で記録紙下ガイド板１１と記
録紙上ガイド板１２の間を搬送され、記録ヘツド
１３により情報を書き込まれた後、記録紙１０は
カツター１４の位置まで搬送された後にカツトさ
れ、記録紙排出ローラ２１により排出される。

ここで、本発明の特徴は記録紙排出ローラ２１
を原稿送りモータ５と記録紙送りモータ１５で駆
動するようにしたことである。すなわち、記録部
の記録紙送り機構においては、記録紙１０に記録
ヘツド１３により記録を行う際に、最終頁以外は
記録紙送りモータ１５で駆動して行うが、最終頁
ではカツター１４の位置まで搬送された記録紙１
０は、記録ヘツド１３の記録ラインに記録紙１０
の記録先端位置を合わせるために記録紙送りモー
タ１５を逆転駆動して記録ヘツ１３まで戻され
る。このとき、記録済みの記録紙１０は逆に戻さ
れては困るので、これを原稿送りモータ５により
記録紙排出ローラ２１を駆動して排出させるよう
にしたものである。なお、上記の例では、記録紙
１０から得られる最終頁のみを原稿送りモータ５
の駆動により排出する場合を述べたが、これは、
原稿送りモータ５で常に排出を行つた場合には原
稿送り機構に使用するゴム等の耐久性が不利とな
ることを考慮したものであり、必ずしも最終頁の
みに限定しなくともよい。

第３図は第２図に示した記録紙排出ローラ２１
の構造の一例を示す断面図で、２２は記録紙排出
ローラ軸、２３はワンウエイクラツチ、２４は記
録紙送りモータによる被駆動プーリー、２５は原
稿送りモータによる被駆動プーリーである。

ここで、ワンウエイクラツチは、２つの被駆動
プーリー２４及び２５のうち、いずれか記録紙１
０の排出方向の回転の速い方のプーリーによつて
排出ローラ軸２２が駆動されるように構成されて
いる。従つて、記録紙送りモータ１５が逆転して
も、原稿送りモータ５の回転により記録済みの記
録紙を排出することができる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、従来記
録紙排出用ローラ専用に設けていた駆動源を省く
ことができると共に、原稿送り用の駆動源と記録
紙送り用の駆動源による回転駆動のうち回転速度
の速い方を自動的に選んで排出ローラ軸に接続す
るワンウエイクラツチを１つだけ設けた簡単な構
成により、装置のコンパクト化、軽量化、低コス
ト化及び高信頼性が達成できるという効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ及びｂは従来のフアクシミリ装置の送
信側及び受信側の原稿及び記録紙の送り機構を示
す図、第２図は本発明の一実施例の構成を示す
図、第３図は第２図に示した記録紙排出ローラの
構造の一例を示す断面図である。 １……原稿、２……原稿下ガイド板、３……原
稿上ガイド板、４……原稿センサ、５……原稿送
りモータ、６……原稿送りローラ、７……原稿排
出ローラ、８，２０……テンシヨンローラ、９，
１７……タイミングベルト、１０……記録紙、１
１……記録紙下ガイド板、１２……記録紙上ガイ
ド板、１３……記録ヘツド、１４……カツター、
１５……記録紙送りモータ、１６……記録紙送り
ローラ、１８……記録紙排出モータ、１９，２１
……記録紙排出ローラ、２２……記録紙排出ロー
ラ軸、２３……ワンウエイクラツチ、２４……記
録紙送りモータによる被駆動プーリー、２５……
原稿送りモータによる被駆動プーリー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 読取り部において原稿の読取りを行なわせる
   ための原稿送り機構を駆動する第１の駆動源と、
   記録部においてロール状記録紙に記録を行なわせ
   るための記録紙送り機構を駆動する第２の駆動源
   と、前記記録部よりも記録紙送り方向下流に設け
   られ、記録済み頁部分をロール状記録紙から切断
   するカツターと、該カツターによつて切断された
   前記記録済み頁部分を排出する排出ローラとを備
   え、 前記排出ローラは、そのローラ軸に、前記第１
   の駆動源が原稿送り方向に回転したとき動力伝達
   手段を介して記録紙排出方向に回転駆動される第
   １の被駆動部材及び前記第２の駆動源が記録紙送
   り方向に回転したとき動力伝達手段を介して記録
   紙排出方向に回転駆動される第２の被駆動部材
   と、前記第１及び第２の被駆動部材のうち、記録
   紙排出方向の回転速度の速い被駆動部材とローラ
   軸とを接続状態にするワンウエイクラツチとを具
   備し、 前記第２の駆動源の逆転による前記ロール状記
   録紙の先端巻き戻し時は、前記排出ローラを前記
   第１の駆動源によつて駆動することを特徴とする
   フアクシミリ装置。