JPH0468898B2 - - Google Patents

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JPH0468898B2
JPH0468898B2 JP62146874A JP14687487A JPH0468898B2 JP H0468898 B2 JPH0468898 B2 JP H0468898B2 JP 62146874 A JP62146874 A JP 62146874A JP 14687487 A JP14687487 A JP 14687487A JP H0468898 B2 JPH0468898 B2 JP H0468898B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はボイラーで発生する蒸気を熱源とし
て加熱する炊飯方法とその装置に関する。
従来の技術 従来の炊飯方法は炊飯釜に所定量の米と水を入
れ、主として釜底等の器壁を通して間接に水と米
を加熱するもので熱源として直火、電熱等が用い
られる。
蒸気加熱するものも同様でジヤケツト構造の二
重釜の器壁を通じて加熱され、通常の炊飯時間は
35分〜45分間の長時間を要するものであつた。
加圧釜を用いて加圧状態で100℃以上の温度で
炊飯すると炊飯時間が短縮されるが、飯は過度に
糊化され、所謂団子飯となり、食味が劣るもので
あつた。
発明が解決しようとする問題点 従来の炊飯方法では、釜底から間接に加熱し、
常圧で炊飯するものは35分〜45分の長時間を要
し、又時間短縮するために加圧炊飯すると食味が
劣る本質的な欠点があつた。
この発明は従来の常圧炊飯と同様な食味で炊飯
時間を短縮して高能率で大量の炊飯を工業的に実
施するボイラーで発生する蒸気を熱源とする炊飯
方法とその装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための方法 この発明は、蒸気を熱源とし、加圧し得る炊飯
釜の水と米に直接蒸気を噴出させて加熱する方法
で、常圧加熱と、加圧加熱を併用し、炊飯工程中
米の澱粉の糊化膨潤の過程で加圧加熱の圧力即温
度と時機、時間を選択して食味劣化の影響ない状
態で炊飯工程の一部を加圧炊飯すること、および
蒸気は熱源としてバルブ操作により容易に制御し
得られ、大量の熱量による加熱が可能なことを利
用して、問題点を解決したものである。
作 用 調圧弁31により任意の圧力に調整し得る加圧
室4は、底に多数の小径の噴気孔51を穿つた内
釜5により炊飯室41と蒸気室42に区分され、
噴気孔51は小径に設けてある。
調圧弁31を密閉しないで蒸気が出る状態とし
て蒸気室42に蒸気を供給すると小径の噴気孔5
1は蒸気の流れに対して抵抗となり、蒸気室42
内の蒸気圧は炊飯室41よりも常に高い状態で蒸
気は流れて調圧弁31より放出する。
炊飯室41は、外釜42内の蒸気と蓋3の保温
層14で被覆し、外釜42は保温層14で被覆
し、蒸気の凝縮減圧を防止する。
蒸気を供給し噴気孔51より炊飯室41に蒸気
を噴出する状態で炊飯室41に上方より米と水を
入れると、蒸気室42内の蒸気圧が炊飯室41の
水圧より大きく、炊飯室41内の水は押上られて
噴気孔51より下方の蒸気室42内に流下するこ
となく、蒸気を炊飯室41内に噴出して加熱す
る。
又、炊飯室41に所定量の米を入れ、水管23
の弁を開き供給管21を通じ蒸気室42内に所定
量の水を入れ、水管23の弁を閉じ、蒸気を供給
すると、蒸気室42内の水は噴気孔51および最
低位置の通水隙間53より残留することなく全量
蒸気圧で炊飯室41内に押上げられ、炊飯室41
内に蒸気を噴出して加熱する。
炊飯室41内で加熱する蒸気圧は調圧弁31と
蒸気管22の弁操作により、即時任意の圧力に調
整し得られる。
又、蒸気はボイラーより随時所要量大量に供給
し得られ、且、炊飯室41内の水と米中に噴出し
て直接加熱するので、極めて短時間内に所望の温
度、圧力にまで上昇し得られ、従来の間接加熱す
る炊飯方法で約10分〜15分を要する温度上昇時間
をおおむね1分以下に短縮し得られる。
米の澱粉が糊化吸水膨潤する初期段階で1Kg/
cm2以下の加圧状態で10分間以内、好適例では1
Kg/cm23分〜5分間加圧加熱して減圧し、少量の
蒸気を噴出させ常圧で蒸らすと加圧炊飯の過度の
糊化の食味の劣化がなく、炊飯時間が著しく短縮
し得られる。
このとき炊飯の所定量の水のおおむね50%〜70
%以下の量を加えて加圧加熱して米を糊化吸水膨
潤させた後、残部の水を加えて常圧で蒸気加熱す
ると、加圧加熱後減圧時に炊飯加熱時に生成する
糊化液所謂おねばの量が極めて少く、気泡状態で
調圧弁より溢出しないで常圧に減圧する時間が省
略し得られる。
大量の蒸気で加熱して、短時間に沸騰点約100
℃に到達後、米がおおむね水を吸収して飯となり
水が流動しなくなると蒸す工程の加熱となる。
蒸す工程開始時0.5Kg/cm2〜1.0Kg/cm2の範囲の
圧力に加圧した後、5分間以内に減圧して常圧保
温するか、又は蒸す工程を0.2Kg/cm2以下の低圧
力で加圧すると、加圧による食味の低下はなく、
蒸す工程の時間が短縮し得られ、低質米を炊飯し
て飯の食味が向上する。
炊飯室41内の水と米がおおむね沸騰点の温度
到達後に於て、加熱空気もしくは蒸気のいづれか
の単独か、両者を併合して炊飯室41内に噴出
し、沸騰させて攪拌すると、米の表面の澱粉粒子
が熱水中に溶出する量が増加して、高濃度の糊化
液を生成し得られる。
糊化液は飯粒の表面を被覆してゲル化し、飯の
食味粘りに関与し、食味を向上させる。
炊飯の蒸す工程、飯が水を吸収し水が流動しな
くなり、飯粒の表面を糊化液ゾルが被覆する状態
から、糊化液をゲル化させる工程に於て、100℃
〜150℃の範囲内の加熱空気、又は150℃以下の過
熱蒸気を炊飯室41内に噴出させると、飯粒の表
面の糊化液ゲル化被膜は高温度の気流に接触して
乾燥して不可逆的に水分が減少すると同時に炊飯
の仕上げ工程として「焼く」工程が加えられて、
飯の食味が一層向上する。
炊飯開始時に於て、おおむね100℃の所定量の
熱水を炊飯室41内に入れ、大量の蒸気を供給す
ると、沸騰点又は所定の圧力到達の加熱時間を著
しく短縮し得られる。
炊飯室41は水を入れないで噴気孔51より蒸
気を噴出させて蒸す加熱も可能である。
炊飯室41に所定時間水に浸漬して重量比おお
むね20%以上好適には30%以上吸水させた米を入
れ、蒸気加熱して糊化した後、おおむね90℃以上
の熱水を炊飯室41内に供給し、約5分〜10分
間、熱水浸漬して、飯となるために必要な水量、
米重量比、総水量として1.2倍〜1.5倍となる量を
吸水させた後余剰の熱水を排水管25より排出
し、再び蒸気加熱する熱水浸漬炊飯すると粒形が
大きく、形が壊れない、表面が光沢の優れた飯が
得られる。
又、上述の炊飯に於て工程の一部を加圧加熱す
ると、加圧炊飯による食味の劣化はなく炊飯時間
が短縮し得る。
水浸漬吸水した米を、別箇な装置で蒸気加熱し
た後、炊飯室41に入れて炊飯すると蒸気釜1に
よる炊飯時間が短縮し得られ、熱水は廃棄するこ
となく繰返し使用して熱を節減する。
工業的大量炊飯の場合、炊飯した飯は炊飯釜か
ら別箇な容器に移して、移動、一時保管盛付等の
取扱いが実施される。
炊飯工程を蒸気釜1で加熱する工程と、蒸す工
程に分離し、蒸す工程を保熱板61で被覆した蒸
し箱6内に加熱工程が終つて蒸す工程となつた飯
を移替えると、保熱板61で保温され、飯は80℃
以下に低下することなく、所定時間おおむね10分
以上を保温し、蒸し箱6で蒸す工程が実施し得ら
れ、蒸気釜1の炊飯時間が完全に半減する。
蒸し箱6で蒸す工程を実施するとき、蒸し箱の
底に噴気室62を設け蒸気を噴出して蒸し箱6内
の飯を加熱すると移替えにより温度低下した飯が
再加熱され、炊飯室41で蒸す場合と同様に高温
度で蒸す工程が実施し得られる。
蒸し箱6の底の噴気室62より噴出加熱する蒸
気に替えて、100℃〜150℃の範囲内の加熱空気又
は150℃以下の過熱蒸気のいづれかを単独又は併
用して用いると、特許請求の範囲第8項の発明同
様な効果を生じ、飯の食味が向上する。
蒸し箱6は保熱板61で被覆してあるので、短
時間加熱しておおむね100℃に加熱すると、冷却
し難く、完全な蒸す工程が実施し得る。
蒸し箱6は通常の所定の移動経路を経て、所定
場所で蒸す工程の時間を経過する。
移動の経路の途中で、所定の場所に所定時間順
次一時停止して蒸し箱6の底より飯中に蒸気又は
加熱空気を噴出させて加熱するようにすると、飯
は移動保管中に蒸し工程の加熱が実施されて、蒸
気釜1の炊飯時間は完全に半減して効率は著しく
向上する。
飯を炊く内釜5は蓋3を開いたとき自在に取外
しが可能な構造で、内釜5の洗浄が容易に実施し
得る。
外釜2の底内面中央の最低位置に通水隙間53
を形成し、内釜5に通じる通水管52を設けるか
外釜2と内釜5の底が欠球形で、内釜5の底の欠
球半径が小さく、内釜5の底の中央外面が外釜2
の底の内面に接するように設けるか、狭い隙間が
できるようにすると外釜2内の水は蒸気圧又は空
気圧で加圧され、最低位置の水が内釜5内に押上
げられて完全に水が残留することがない。
又、外釜2と内釜5が類似形で底全面に狭い隙
間ができるようにすると、外釜2内の水は内釜5
内に押上げられて皆無となり噴気孔51より蒸気
を噴出する状態となる。
実施例 1 第1図はこの発明の装置の実施例を示す図であ
る。
この発明の炊飯装置はボイラーより蒸気を供給
して蒸気加熱するもので、蒸気釜1は外釜2と蓋
3で加圧し得る加圧室4を構成し、蓋3に加圧室
4を任意の圧力に調整する調圧弁31を設け、外
釜2に蒸気、加熱空気、水を供給する供給管21
を設け、供給管21にそれぞれ操作弁を備えたボ
イラーより蒸気を供給する、蒸気管22、空気加
熱器に通じる加熱空気管23、水管24を取付け
る。蒸気管22は蒸気過熱器を通じて任意に過熱
蒸気が供給できるように設ける。
外釜2の底中央に弁を備えた排水管25を取付
ける。
加圧室4内に、底に多数の小径の噴気孔51を
穿つた内釜5を設け、内釜5の内側上方を炊飯室
41、外側下方を蒸気室42に区分し、内釜5の
底中央に下端が外釜2底中央と狭い通水隙間53
を形成する通水管52を設ける。
外釜2と蓋3はそれぞれ保温層14で被覆保温
する。
外釜2に蒸気釜1のおおむね重心の位置に取付
けた回転軸11を脚12にベアリング13を介し
て架載し、回転軸11は回転機15により180度
回転するように設け、回転軸11の一方は中空管
で供給管21の一部となるように設ける。
外釜2の上際の内向き縁26のパツキング溝に
篏合するパツキング27を取付け、蓋3の下際の
外向き縁32で押付け耐圧構造とし、内釜5の上
際に架載縁54を設け、内釜5を外釜2の内向き
縁26に架載し、蓋3を閉めたとき内釜5は固定
し、蓋3を開いたとき任意に着脱し得るように設
ける。
蓋3に脚12に取付けたフレーム33、シリン
ダー34、油圧軸35よりなる蓋3を上下に移動
し、蓋3を閉じたとき所定の圧力に加圧し得る加
圧室4を構成し、上に移動して蓋3を開いたとき
蒸気釜1が180度回転し得る蓋3を上下移動する
油圧装置を設ける。
栃木県産アキニシキ2類白米10Kgを洗米し温水
浸漬して2.4Kg吸水した米を炊飯室41に投入し、
供給管22より95℃の熱水11Kgを給水し、調圧弁
31を1Kg/cm2に調整し、蒸気を供給した。
炊飯室41より下方に位置する蒸気室42内の
水は蒸気圧により全量炊飯室41に押上げられた
状態となり炊飯室41内の水中に噴気孔51より
噴出する。
大量の蒸気を供給して約40秒で炊飯室41内は
1Kg/cm2の圧力に到達し、4分間加圧持続後蒸気
の供給を停止し、徐々に炊飯室41内の蒸気を放
出し、5分後に常圧とし10分間蒸し工程を実施し
て炊飯を完成した。
炊飯時間は約20分で従来の炊飯方法に比較して
約1/2に短縮される結果が得られた。
炊上り飯重量23.1Kg、同じ試料の米を通常の方
法で炊飯した飯と食味比較した結果は優劣差のな
い成績が得られた。
実施例 2 栃木県産アキニシキ2類白米10Kgを洗米し、冷
水2時間浸漬して2.6Kg吸水した米を実施例1の
蒸気釜1の炊飯室41に投入し、供給管21より
95℃の熱水5.0Kgを供給し、蒸気を供給管21よ
り供給して蒸気室42内の熱水を炊飯室41内に
押上げ噴気孔51より蒸気を噴出して加熱し約30
秒で0.7Kg/cm2に加圧し、5分間加圧加熱後、調
圧弁31より蒸気を放出して常圧とし、95℃熱水
4.5Kgを供給管より供給し、蒸気圧で炊飯室41
に押上げ、少量の蒸気を供給して常圧で10分間蒸
し工程を終え、飯12.6Kgを得た。実施例1の炊飯
方法と比較して加圧加熱した飯を常圧に減圧する
とき、糊化液の泡の噴出が完くなく減圧に要する
炊飯時間が短縮された。
飯の食味は実施例1と比較して変らないもので
あつた。
実施例 3 実施例1の蒸気釜1を用いた炊飯実施例であ
る。
北海道産5類の白米10Kgを洗米、冷水浸漬した
米12.2Kgを蒸気を噴出する炊飯室41に投入し、
炊飯室41上方より95℃の熱水10Kgを注入し、沸
騰後常圧で約2分蒸気を噴出した後120℃の加熱
空気で3分間沸騰攪拌を継続し、米の表面の澱粉
粒を熱水中に溶出させて、糊化液の濃度を増加し
た後、0.1Kg/cm2の加圧状態で15分間加熱して蒸
し工程を実施して炊飯を完成し、22.8Kgの飯を得
北海道5類の米が粘りのある飯となつた。
茨城県産こしひかり、1類自主流通米を通常の
方法で炊飯したものと食味比較した結果は10名の
パネル中優劣不明4名、実施例2の飯の食味がよ
い1名の成績が得られ、実施例3の炊飯方法の食
味向上効果が認められた。
実施例 4 茨城県産トヨニシキを試料とし実施例3同様に
沸騰攪拌し、少量の蒸気を噴出して常圧で10分間
蒸した後1分間1Kg加圧し、調圧弁31を全開し
て蒸気を噴出し20秒で常圧として炊飯を完成し
た。
外観の光沢、粘りの優れた飯が得られた。
実施例 5 実施例1と同試料同様の炊飯し、蒸す工程10分
後1分間130℃の加熱空気を炊飯室41内に噴出
させた。
飯はふんわりとして嵩増えし、香りと光沢に優
れた飯となつた。
120℃の過熱蒸気を用いたときも類似の効果が
あつた。
実施例 6 実施例1の蒸気釜1を用い、炊飯室41に25%
浸漬吸水した米を投入し、蒸気を噴出し常圧で12
分間蒸気加熱して糊化し、炊飯室41に95℃の熱
水を供給し6分間熱水中に米を浸漬した後熱水を
排水管25より排出し、10分間蒸気加熱し、更に
1分間130℃の熱風を炊飯室41内に噴出して炊
飯を完成した。
吸水した米の蒸気加熱を1Kg/cm2加圧すると糊
化時間が6分以下に短縮され、熱水浸漬を0.1
Kg/cm2加圧して約2℃上昇し、吸水後に蒸気加熱
する蒸す工程を0.1Kg/cm2加圧すると、加圧炊飯
の食味劣化はなく、炊飯の工程時間が加圧加熱に
より短縮し得る効果が認められた。
上述の実施例6の熱水浸漬する炊飯方法では、
水浸漬し吸水させた米の蒸気加熱糊化を別箇な装
置で実施後、炊飯室41に投入し熱水浸漬、蒸気
加熱を実施すると蒸気釜1の使用時間を短縮して
効率を向上し得られ、又、熱水浸漬したときの余
剰の熱水に繰返し使用して熱量を節減し得る。
実施例 7 実施例1の蒸気釜1を用い実施例1同様な炊飯
の加熱工程を実施し、蒸し工程直前の状態となつ
た時、蒸気釜を180度回転して、炊飯室41内の
飯を蓋および箱体5面を保熱板61で被覆した蒸
し箱6内に移替え15分間経過させて炊飯の蒸し工
程を実施した。
蒸し工程後炊飯が完成したときの飯の温度は86
℃〜91℃の温度を保持し、飯の食味は実施例1と
変らず、炊飯釜1の炊飯時間を半減する能率向上
を達成した。
給気口63および多数の小孔を穿つた噴気板6
4を備えた噴気室62より少量の蒸気を蒸し箱6
内の飯中に12分間噴出して加熱し、蒸し時間を短
縮する効果を得た。
蒸し工程10分後噴気室62より130℃の加熱空
気を1分間噴出して飯を加熱した。
実施例5同様の食味の優れた飯が得られた。
120℃の過熱蒸気を用いたときも類似の効果が
得られた。
実施例1で示した蒸気釜1は内釜5に通水管5
2を設けるものを示したが、第2図に示すように
外釜2と内釜5の欠球形の底の欠球の半径が異つ
て、内釜5の半径が外釜2の半径より小さくし
て、内釜5の底の外面が外釜底の内面に接する
か、狭い隙間を保持するようにするか、又は第3
図に示すように外釜2と内釜5の底が類似形とし
て両者の底全面に狭い隙間を保持するように設け
ると実施例1の蒸気釜1同様に蒸気室42内に供
給した水は蒸気又は空気の圧力により炊飯室41
内に押上げて蒸気又は空気を炊飯室41内に噴出
し、蒸気室内に残留しない。
発明の効果 この発明ではボイラーより供給する蒸気が炊飯
する水と米中に噴出して直接加熱するので、大量
の蒸気を供給し、従来の釜底等の器壁を通じて間
接に加熱する方法と比較して、極めて短時間内に
沸騰点、所定圧力まで加熱が可能である。
従来の間接加熱方法では沸騰点の温度まで通常
10分〜15分を要するが、この発明では熱水炊飯で
は30秒以下、冷水炊飯では2分以下で沸騰点の温
度に加熱し得て、炊飯所要時間を短縮する効果が
大きい。
蒸気で直接加熱するので、常圧では100℃、1
Kg/cm2加圧119.6℃、圧力に応じた温度以上に炊
飯の飯の温度は上昇しない。
従つて焦飯は全く発生しない。
又、焦飯の発生がないので、糊化液所謂おねば
を高濃度に生成し得る炊飯が可能で、沸騰点の温
度到達後、加熱空気、蒸気を炊飯室41内に噴出
攪拌し、高濃度の糊化液が生成する炊飯し、低質
米の飯を改質して粘りのある上質米類似の食味に
改善し得られる。
炊飯工程中の任意の時機に、任意の圧力を用い
る炊飯が可能で、加圧炊飯の食味劣化のない逆に
食味が向上する圧力、時間、時機を選択して、炊
飯時間を短縮し食味も向上し得る。
炊飯工程を加熱工程と蒸す工程に分割して別箇
に実施し、沸騰点の温度到達時間の短縮と共に蒸
気釜1の効率を著しく高めることができる。
蒸気室42内の水を炊飯室41に押上げて蒸気
加熱し、又排水が自在で、蒸気糊化、熱水浸漬す
る炊飯も可能である。
熱効率の高いボイラーの発生蒸気で直接加熱炊
飯するので熱費が半減し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例蒸気釜1の縦断面
図、第2図第3図は内釜5の形状の異つたものを
示す、部分断面図、第4図は蒸し箱6の構造を示
す断面図である。 1……蒸気釜、14……保温層、2……外釜、
3……蓋、4……加圧室、5……内釜、21……
供給管、31……調圧弁、41……炊飯室、42
……蒸気室、51……噴気孔、52……通水管、
53……通水隙間、54……架載縁、6……蒸し
箱、61……保熱板、62……噴気室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ボイラーの蒸気で加熱する蒸気炊飯方法に於
    て、任意の圧力に加圧し得る加圧室4内に、底に
    多数の噴気孔51を穿つた内釜5を設け、加圧室
    4を噴気孔51で通じる内釜5の内側上方の炊飯
    室41と外側下方の蒸気室42に区分した蒸気釜
    1の蒸気室42に供給した蒸気が炊飯室41と蒸
    気室42で圧力差を生じ、所定量の米と共に入れ
    た炊飯室41内の水が下方の蒸気室42内に流下
    しないで炊飯室41内に押上げられた状態で炊飯
    室41内に噴出して水と米を直接加熱すること、
    および炊飯工程の一部を所定時間、所定蒸気圧で
    加圧加熱することを特徴とする蒸気炊飯方法。 2 炊飯工程中に、蒸気室42に加熱空気を供給
    し、炊飯室41内の水と米、又は飯中に加熱空気
    を噴出させることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の蒸気炊飯方法。 3 炊飯工程の初期に、10分間以内、2Kg/cm2
    下の加圧加熱した後常圧加熱することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の蒸気炊飯方法。 4 炊飯室41に所定量の米と所定量の水の一部
    を入れて、加圧蒸煮して米を糊化吸水させた後残
    部の水を加えて常圧で蒸気加熱することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項第3項記載の蒸気炊飯
    方法。 5 炊飯の蒸す工程全部を0.2Kg/cm2以下の圧力
    で加圧することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の蒸気炊飯方法。 6 炊飯の蒸す工程を0.5Kg/cm2〜1.0Kg/cm22分
    間以内加圧した後短時間内に常圧に減圧すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の蒸気炊
    飯方法。 7 炊飯室41内の水と米がおおむね沸騰点の温
    度に到達後、加熱空気もしくは蒸気のいづれかを
    単独又は併用して炊飯室41内に噴出して攪拌
    し、糊化液を高濃度に生成させることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項第2項記載の蒸気炊飯方
    法。 8 炊飯の蒸す工程で100℃〜150℃の範囲内の加
    熱空気、又は150℃以下の過熱蒸気を炊飯室41
    内に噴出させることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項第2項記載の蒸気炊飯方法。 9 蒸気室42に蒸気を供給し、炊飯室41内に
    所定量の米とおおむね90℃〜100℃の熱水を入れ、
    大量の蒸気を供給して短時間内に沸騰点又は所定
    の圧力に到達させることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の蒸気炊飯方法。 10 炊飯室41内に所定時間水に浸漬吸水した
    米を入れ、蒸気を噴気孔51より噴出して蒸気加
    熱糊化し、おおむね90℃以上の熱水を炊飯室41
    内に供給して米を熱水中に所定時間浸漬し、所定
    量の熱水を吸収させた後余剰の熱水を排出し、再
    び蒸気加熱および熱風噴出することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項第2項記載の蒸気炊飯方
    法。 11 水に浸漬した米の蒸気加熱、熱水浸漬、蒸
    気加熱がそれぞれ予め定められた所定の圧力で加
    熱することを特徴とする特許請求の範囲第1項第
    10項記載の蒸気炊飯方法。 12 水浸漬吸水した米を、別箇な装置で蒸気加
    熱糊化した後、炊飯室41内に入れて炊飯するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項第10項第
    11項記載の蒸気炊飯方法。 13 浸漬吸水させた後の余剰の熱水を繰返して
    使用することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第10項、第11項、第12項記載の蒸気炊
    飯方法。 14 炊飯工程を蒸気釜1で加熱する工程と蒸す
    工程に分離し、蒸す工程を保熱板61で被覆した
    蒸し箱6に炊飯室41内の飯を移し、おおむね80
    ℃以上の温度で所定時間を経過させて実施するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の蒸気
    炊飯方法。 15 蒸し箱6の底の噴気室62より蒸気を噴出
    して蒸し箱6内の飯を加熱することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項第14項記載の蒸気炊飯方
    法。 16 蒸し箱6の底の噴気室62より100℃〜150
    ℃の範囲内の加熱空気、又は150℃以下の過熱蒸
    気を単独又は併用して噴出させることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項第14項第15項記載の
    蒸気炊飯方法。 17 外釜2と蓋3で加圧し得る加圧室4を構成
    し、蓋3に加圧室4を任意の圧力に調整する調圧
    弁31を設け、外釜2に蒸気又は加熱空気もしく
    は水を供給する供給管21を設け、加圧室4内
    に、底に多数の噴気孔51を穿つた内釜5を設
    け、内釜5の内側上方を炊飯室41外側下方を蒸
    気室42に区分したことを特徴とする蒸気炊飯装
    置。 18 蒸気釜1に過熱蒸気、加熱空気のいづれか
    単独もしくは併用して供給し得る、蒸気過熱器お
    よび空気加熱器を設けたことを特徴とする特許請
    求の範囲第17項記載の蒸気炊飯装置。 19 内釜5の上際周縁が蓋3を閉じたとき蓋3
    で押されて固定し、蓋3を開いたときは自在に取
    外しができるように設けたことを特徴とする特許
    請求の範囲第17項記載の蒸気炊飯装置。 20 内釜5の底の中央に、下端が外釜2の中央
    内面との間に通水隙間53を形成する内釜5に通
    じる通水管52を設けたことを特徴とする特許請
    求の範囲第17項記載の蒸気炊飯装置。 21 外釜2、内釜5の底が欠球形で、内釜5の
    欠球半径が外釜2の欠球半径より小さく、内釜5
    の底の中央の外面が外釜2の底の内面に接する
    か、狭い隙間ができるように設けたことを特徴と
    する特許請求の範囲第17項記載の蒸気炊飯装
    置。 22 外釜2、内釜5の底が類似形で両者の底全
    面に狭い隙間ができるように設けたことを特徴と
    する特許請求の範囲第17項記載の蒸気炊飯装
    置。 23 蒸気釜1の炊飯室41より飯を移替えて飯
    を蒸す蒸し箱6が箱体5面と蓋を保熱板61で被
    覆し、その底に蒸気、過熱蒸気又は加熱空気を蒸
    し箱6内の飯中に噴出する噴気室62を設けたこ
    とを特徴とする蒸気炊飯装置。
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