JPH0468498B2 - - Google Patents

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JPH0468498B2
JPH0468498B2 JP56117395A JP11739581A JPH0468498B2 JP H0468498 B2 JPH0468498 B2 JP H0468498B2 JP 56117395 A JP56117395 A JP 56117395A JP 11739581 A JP11739581 A JP 11739581A JP H0468498 B2 JPH0468498 B2 JP H0468498B2
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JP
Japan
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metal block
connecting band
shaft
link
endless
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JP56117395A
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JPS5821043A (ja
Inventor
Shiro Sakakibara
Yoichi Hayakawa
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP11739581A priority Critical patent/JPS5821043A/ja
Publication of JPS5821043A publication Critical patent/JPS5821043A/ja
Publication of JPH0468498B2 publication Critical patent/JPH0468498B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 プーリ、特に無段変速機のプーリと共に使用さ
れて一対のプーリ間にトルクを伝達すべき駆動用
無端ベルトとしては、従来ゴム製のVベルトが使
用されていたが、耐久性と高トルク伝達性能が要
求される場合には、該Vベルトを横断した断面形
状を有する板状の金属ブロツクの多数を金属バン
ドで連綴して無端ベルトとしたものが使用されつ
つある。
この種の無端ベルトとしては、前記金属ブロツ
クの正面形状を前記Vベルトを横断した断面形
状、即ち両側縁にプーリの円錐形接触面に接触す
べきベルトの外周側から円周側に向つて幅を縮少
する傾斜接触面を形成した台形状の形状とし、厚
さをその最大幅の1/4〜1/10程度とした板状のブ
ロツクであつて、その外側側端縁から内周側端縁
に至る距離のほぼ1/2より外側側の位置に金属バ
ンド支持面を形成するように、該金属ブロツクの
両側端縁から凹所を形成し、該凹所に金属ベルト
をそれぞれ係合させ、多数の前記金属ブロツクを
その板厚方向に並列せしめて連綴するとともに、
各金属ブロツクの前記金属バンド支持面より内周
側部分においてその表裏面にテーパが付され、プ
ーリの回転軸を中心とて弧状に湾曲を許容される
ようにされたもので知られている(特開昭54−
52253号公報参照)。
この種のベルトは長期間使用しても摩耗や老化
が少く、高トルク伝達に適しており、特に前記各
プーリが一対の円錐形フランジをスプリングの弾
力で常に相互に近接するように弾発され、また一
対のプーリの一方には遠心力の作用により前記円
錐形フランジ間の間隔を変更するようにされてい
て、両プーリ間にVベルトをかけ渡した無断変速
機に用いるのに特に適したものであるが、多数の
金属ブロツクを並列させ、金属バンドを前記凹所
に係合したのみのものであるので、連綴後これを
プーリにかけ渡す際に金属ブロツクが金属バンド
より脱落したり、プーリにかけ渡してトルク伝達
を行う間にブロツクおよびバンドの精度やブロツ
クの左右端面の傾斜接触面とプーリの摩擦接触面
との摩擦力の左右不均一等の理由により、金属ブ
ロツクと金属バンド間に横滑りを生じ、金属ブロ
ツクや金属バンドに偏摩耗やへたりを生じて効率
を害し、最悪の場合には運転駆動中に金属ブロツ
クが金属バンドより脱落するおそれがある。
また前記金属バンドは金属ブロツクの前記凹所
に係合したのみであるから、該ベルトはプーリ間
の駆動力の伝達の役目をしておらず、プーリ間の
駆動力の伝達は、駆動側のプーリの前記接触面に
係合接触した金属ブロツクが、金属バンドに係合
されている先行する金属ブロツクを押し、この押
圧力が被駆動側のプーリの接触面に係合接触して
いる金属ブロツクより該プーリに伝達されること
によつて行われるので、金属ブロツクが相互に衝
突する金属音を発する欠点がある。
また隣り合う金属ブロツクを薄板のリンクで結
合する試みも提案されているが(特開昭56−
52647号公報参照)、無端ベルトにかかる荷重はす
べて薄板のリンクにかかることになり、金属ブロ
ツクに結合されるリンクの数が少いと無端ベルト
の伝達荷重を増やすことができず、かつ金属ブロ
ツクとリンクとの連結部に集中荷重を生じて耐久
性を失う。
本発明はこれら従来の駆動用無端ベルトの欠点
を解消し、金属ブロツクを連綴する無端状の連結
帯に駆動力を伝達する役目をになわせ、駆動側の
プーリより金属ブロツクに伝達された駆動力は金
属ブロツクを連綴する無端状の連結帯を介して後
行の金属ブロツクに引張りで伝達するとともに、
無端帯自体の伝達荷重を増大させ、耐久性を向上
せしめることを目的とするものである。
即ち本発明は、2個の円錐面を同軸的にかつ対
向せしめた形状の接触面を有する一対のプーリ間
にトルクを伝達するための、前記プーリの接触面
に当接する傾斜接触面を両側面の一部または全部
に形成した台形状の金属ブロツクを無端の連結帯
で多数連綴せしめた駆動用無端ベルトにおいて、
金属ブロツクはその正面形状を、左右の両側縁の
一部または全部に前記傾斜接触面を形成した台形
の形状とし、かつ両傾斜接触面に関し左右の幅方
向に所定の寸法を有する透孔または外周縁に開口
する欠截部を1個または2個その板厚方向に穿設
せしめた形状のものとし、無端の連結帯は等しい
長さで、前記透孔または欠截部中にほぼ嵌装され
る幅を有するリンクの両端を軸で連結した無端状
のものとし、前記連結帯を前記金属ブロツクの透
孔中に挿し通し、かつその軸の少くとも1個を前
記金属ブロツクに連係せしめることにより多数の
金属ブロツクを前記連結帯に連綴し、かつ先行す
る金属ブロツクに伝達された力を前記連結帯を介
して引張りとして後行の金属ブロツクに伝達すべ
くしたものである。
そして本発明においては、上記金属ブロツクの
連結帯による連綴にあたり、前記金属ブロツクの
前記透孔の上下縁のほぼ中央部の該裏両面に前記
左右の傾斜接触縁に同一角度で交わる中心軸を有
する円筒面状の溝中に前記連結帯のリンクを連結
する軸を配設し、該軸により金属ブロツクを挾持
せしめて連綴することを特徴とするものである。
また本発明においては、上記金属ブロツクの連
結帯による連綴にあたり、該連結帯のリンクを連
結する軸は前記金属ブロツク図の前記透孔の左右
の縁部に枢着せしめることにより、金属ブロツク
を連結帯に連綴することを特徴とするものであ
る。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示す
もので、第1図はその一部の上面図、第2図はそ
の側面図、第3図は連結帯の軸の直径部で切断し
た正面図、第4図は一部切断線を異らせた側面断
面図を示すものであつて、金属ブロツク1の多数
がその板厚方向に並列せしめられ、無端の連結帯
100によつて連綴され、無端ベルトに形成され
ている。金属ブロツク1は第3図に示すようにそ
の正面形状はプーリの円錐面をなす接触面110
に当接接触せしめられる傾斜接触面2,2を左右
の両側縁のほぼ全般にわたつて形成するとともに
その中央部に切欠部3,3を形成し、その上端縁
4、下端縁5をほぼ平行とした等しい肉厚の台形
状の形状とし、その上下端縁4,5のほぼ中央部
であつて左右の側縁の傾斜接触面2,2に関して
も中央部において前記切欠部3,3と対応する位
置に、少くとも上縁6、下縁7が前記上下端縁
4,5に平行する矩形の透孔8を穿設せしめる。
該金属ブロツク1は前記透孔8の左右の端縁と前
記切欠部3との間に形成される縁辺部9,9の上
下方向ほぼ中央部に、前記左右両側縁の傾斜接触
面2,2に同一角度で交叉する中心軸A−Aを有
する円筒面状の溝10,10が、その表裏両面に
刻設されている。
連結帯100は、両端に軸孔101を穿設した
金属薄板のリンク片102を厚さ方向に多数並列
せしめるとともに、その長さ方向一端部を、厚さ
方向に相隣るリンク片102の他端と、主要部の
外周を円筒面状に形成した軸103によつて無端
ベルト状に連結するようにしたものである。前記
リンク片102の板幅は金属ブロツク1の透孔8
における上下端縁4,5の間隔より若干短い長さ
とし、一端の軸孔101に軸103を嵌装された
多数のリンク片102は金属ブロツク1の透孔8
中に挿通され、他端の軸孔101に隣り合うリン
ク片102の軸孔101とともに軸103を嵌装
せしめて連結することにより、連結帯100の軸
103の間に1個づつ金属ブロツク1を連綴す
る。各リンク片102の軸孔101間の距離は、
該軸孔101に軸103を嵌入したとき、各軸1
03が金属ブロツク1の溝10,10に当接して
金属ブロツク1を挾持するか、少くとも前記溝1
0,10に係合して金属ブロツク1を脱落せしめ
ない長さとする。前記軸103の軸方向長さは金
属ブロツク1の溝10の中心軸A−Aに沿つて両
端が切欠部3,3中に位置する長さとし、その両
端に直径を拡大した膨大部104,104を形成
して金属ブロツク1の該軸103の軸方向移動を
阻止する。該軸103の全長はプーリの接触面1
10,110に当接しない長さとすることは勿論
である。
そして前記透孔8の中心軸A−Aに沿う幅は、
中心軸A−Aに沿うプーリの接触面110,11
0間の距離Lの1/2以上の寸法とし、前記連結帯
100の幅寸法もリンク片102を厚さ方向に前
記透孔8に嵌装される寸法即ち前記寸法Lの1/2
以上の寸法とする。
上記のように連結帯100により金属ブロツク
1を連綴せしめた無端ベルトを駆動プーリおよび
被駆動プーリ間に掛けわたすときは、駆動プーリ
の円錐面の接触面110の傾斜接触面2,2で当
接係合した金属ブロツク1は溝10を介して当接
されている連結帯100の幅103にプーリの駆
動力を伝達し、この力は連結帯100に引張りと
して作用し、被駆動プーリの接触面90に係合し
ている後行の金属ブロツク1に伝達し、該ブロツ
ク1の傾斜接触面2と接触面90との係合により
被駆動プーリに伝達することとなる。
このように本発明の駆動用無端ベルトは、駆動
側のプーリに接触係合する先行する金属ブロツク
1に伝達された駆動力は金属ブロツク1から無端
の連結帯100に引張りとして伝達され、この力
が被駆動側のプーリに接触係合する後行する金属
ブロツク1を介して被駆動プーリを駆動するもの
であるから、前述した従来の無端ベルトのように
後行する金属ブロツクが先行する金属ブロツクを
押して駆動力を伝達するものと異り金属ブロツク
を隙間なく並べて連綴する必要はなく、金属ブロ
ツク間に間隔を保持することができるので、重量
を軽減するとともに金属ブロツクの接触による金
属音の発生を阻止することができるものである。
そして連結帯100の中心軸A−Aに沿う幅は全
中心軸A−Aに沿うプーリの傾斜面110,11
0間の距離の1/2以上とすることにより金属ブロ
ツク1に伝達される荷重はリンク片102を軸1
03との間の幅広い連結部に伝達され、無端帯1
00の強度を損うことなく、耐久性を向上させ
る。
第5図は本発明の他の実施例の断面正面図、第
6図はその断面側面図を示す。金属ブロツク11
は第3図図示の金属ブロツク1と正面形状はほぼ
同一であつて、プーリの接触面110に当接接触
する傾斜接触面12,12を左右の両側縁のほぼ
全般にわたつて形成するとともにその中央部に切
欠部23,23を形成し、その上端縁14、下端
縁15をほぼ平行とした台形状の形状とし、その
上下端縁24,25に少くとも上縁16、下縁1
7が平行する矩形の透孔18を、前記切欠部1
3,13に対応する位置に穿設する。該透孔18
の上下方向のほぼ中央部即ち金属ブロツク11の
上下端縁14,15のほほ中央部において該透孔
18と前記切欠部13との間に形成される縁辺部
19,19に、前記左右両側縁の傾斜接触面1
2,12にほぼ同一角度で交叉する中心軸A−A
を有する軸孔20,20を穿設する。前記金属ブ
ロツク11の板厚は上端縁14から透孔18の下
縁17の付近までほぼ等しい厚さであつて、該下
縁17付近より下端縁15に至るに従いテーパ状
にその厚さを減少せしめている。
連結帯100の構造自体は第3図および第4図
のものと同じであるが、金属ブロツク11の透孔
18中に挿通したリンク片102の軸孔101に
嵌装される軸103は、同時に前記金属ブロツク
11の縁辺部19,19に穿設した軸孔20,2
0にその両端部を嵌装され、該軸103の端部に
前記切欠部13の内部において直径を拡大せしめ
た膨大部104,104が形成され、金属ブロツ
ク11を連結帯100に連綴せしめている。
本実施例においては連結帯100のリンク片1
02を連結する軸103は同時に金属ブロツク1
1を枢支しているので、先行する金属ブロツク1
1に駆動側のプーリから伝達された駆動力は前記
軸103およびリンク片102を介して後行する
金属ブロツク11に伝達され被駆動側のプーリを
駆動する。従つて前述した実施例と同様に後行す
る金属ブロツクが先行する金属ブロツクを押す必
要がないので、第6図図示のようにリンク片10
2の長さを長めにして金属ブロツク11間の間隔
を大にとり、重量を軽減することができる。
前記透孔18中の無端帯100の中心軸A−A
に沿う幅は、中心軸A−Aに沿うプーリの接触面
110,110間の距離Lの1/2以上の寸法とさ
れることは前記実施例と同一である。
即ち第3図ないし第6図に示される金属ブロツ
ク1,11は該金属ブロツクが無端帯100に連
綴される軸103の中心軸A−A方向に沿うプー
リの傾斜面110,110間の距離Lの1/2より
大なる幅寸法を有する透孔8,18が形成され、
無端帯100は該透孔8,18に挿し通されかつ
前記距離Lの1/2より大なる幅寸法でリンク片1
02をその板厚方向に隙間なく軸103により軸
着しているから、無端帯100の伝達する荷重を
大にすることができ、リンク片102の偏摩耗を
防止することができる。また開口8,18の位置
は、図示の位置より金属ブロツク1,11の上端
縁4,14または下端縁5,15に近接してもよ
い。
第7図は本発明の他の実施例の断面正面図、第
8図はその断面側面図を示す。金属ブロツク21
は第3図、第5図に示す金属ブロツク1,11の
透孔8,18に代え、金属ブロツク21の上端縁
24の左右方向の中央部に、前記上端縁24を開
口せしめ、かつその下縁27を金属ブロツク21
の下端縁25に平行せしめたコ字状の欠截部28
を形成し、該欠截部28に対応せしめてプーリの
接触面110に当接する傾斜接触面22,22の
上端部に切欠部23,23を形成し、傾斜接触面
22,22は金属ブロツク21の左右側縁の下半
部のみに形成せしめる。前記欠截部28と切欠部
23との間に形成された突辺部29には、前記左
右の傾斜接触面22,22にほぼ同一角度で交叉
する中心軸B−Bを有する軸孔30,30を穿設
する。金属ブロツク21の板厚は上端縁24から
欠截部28の下縁27の付近までほぼ等しい厚さ
に構成され、該下縁27付近から下端縁25に至
るに従いテーパ状にその厚さを減ずる。
連結帯100は前記実施例と同じものであつ
て、金属ブロツク21の欠截部28中に金属ブロ
ツク21の板厚方向にその長さ方向を揃えてリン
ク片102を挿置し、該リンク片102の軸孔1
01に嵌装される軸103を前記金属ブロツク2
1の突辺部29に穿設した軸孔30,30にその
両端部を嵌装せしめ、該軸103の端部に切欠部
23の内部において直径を拡大せしめた膨大部1
04,104を形成することによつて金属ブロツ
ク21を連結帯100に連綴する。
第9図は本発明の他の実施例の断面側面図のみ
を示すものであつて、金属ブロツク21は第7図
に示す金属ブロツク21と正面形状を同一とし、
突辺部29に軸孔31を穿設するに代えて、第3
図および第4図と同様に金属ブロツク21の左右
両側縁の傾斜接触面22,22と同一角度で交わ
る中心軸B−Bを有する円筒面状の溝40,40
をその表裏両面に刻設したものであつて、その正
面形状を省略し、第7図と同一部分は同一符号で
示す。連結帯100はその軸103を金属ブロツ
ク21の溝40,40に当接せしめて一対の軸1
03間に金属ブロツク21を挾持させて連綴す
る。
第7図ないし第9図に示す実施例においても、
前記コ字状の欠截部28の中心軸B−Bに沿う幅
は、中心軸B−Bに沿うプーリの接触面110,
110間の距離Lの1/2以上の寸法とし、無端帯
100の中心軸B−Bに沿う幅も前記距離Lの1/
2以上の寸法とする。かくて無端帯100の伝達
荷重を大にすることができ、リンク片の偏摩耗を
防止できるものであることは、前述のとおりであ
る。
第10図は本発明の他の実施例における連結帯
の軸の直径部で切断した正面図、第11図は一部
断面を異らせた断面側面図である。本実施例にお
ける金属ブロツク41はプーリの接触面110に
当接する傾斜接触面42,42を該ブロツク41
の上端縁44に接続せしめて形成し、下端縁45
に接続する左右両側面部に切欠部43,43を形
成するとともに、前記下端縁45の左右方向の中
央部に前記下端縁45を開口せしめ、かつその上
縁46を上下の端縁44,45に平行せしめたコ
字状の欠截部48を形成する。前記欠截部48と
切欠部43との間に形成された金属ブロツク41
の突辺部49,49には、前記左右の傾斜接触面
42,42にほぼ同一角度で交叉する中心軸C−
Cに平行な中心軸を有する円筒面状の溝50,5
0を前記突辺部49の上下方向のほぼ中央部にお
いて金属ブロツク41の表裏両面に刻設したもの
である。前記金属ブロツク41の板厚は上端縁4
4から前記溝50,50の中心軸C−Cに対応す
る部分までほぼ等しい厚さに形成され、これより
下端縁45までの突辺部49,49の厚さをテー
パ状に減少せしめてある。
本実施例における欠截部48は前記第7図に示
す欠截部28と同一の目的を有するもので、連結
帯100は前記欠截部48内に配置され、第3図
および第4図に示す実施例と同様に、リンク片1
02の軸孔101に嵌装される軸103は同時に
少くともその一対で金属ブロツク41の突辺部4
9,49の表裏両面に形成された溝50,50に
当接してこれを挾持するとともに、該軸103の
端部には切欠部43の内部において直径を拡大せ
しめた拡大部104が形成され、金属ブロツク4
1を連結帯100に連綴せしめている。
第12図は本発明の他の実施例における断面側
面図である。この実施例における金属ブロツク4
1はその正面形状が第10図に示すものと同一で
あつて、第10図に示す金属ブロツク41は中心
軸C−Cに平行な中心軸を有する円筒状の溝50
を突辺部49の表裏両面に具備せしめたのに代え
て、該中心軸C−Cに平行な中心軸を有する軸孔
60を前記突辺部49,49に穿設したものであ
る。従つて金属ブロツク41の第10図と同一部
分は同一符号であらわし、正面図は省略してあ
る。そしてこの金属ブロツク41は連結帯100
のリンク片102の軸孔101に嵌装される軸1
03が同時に前記軸孔60に嵌装され、連結帯1
00に連綴される。
上記第10図ないし第12図に示す実施例にお
いては、第7図ないし第9図に示す実施例と同様
に、コ字状の欠截部48の中心軸C−Cに沿う幅
は該軸C−Cに沿うプーリの接触面110,11
0間の距離Lの1/2以上の寸法とし、無端帯10
0の中心軸C−Cに沿う幅も前記距離Lの1/2以
上の寸法とされている。
第13図および第14図は本発明の他のもう一
つの実施例における正面断面図および正面側面図
を示す。金属ブロツク61を板厚のほぼ均一な板
状材より、その正面形状において、プーリの接触
面110に当接する左右の傾斜接触縁62,62
を有し上端縁64、下端縁65をほぼ平行とした
台状に切り出し、その上端縁64と左右の傾斜接
触面62との交叉部を前記上端縁64に垂直な面
66および上端縁64に平行な面67により切り
とつて欠截部68を左右対称に形成し、両欠截部
68,68に挾まれた左右方向に所定の幅を有す
る支持部69を形成せしめる。該支持部69には
前記面66の上下方向のほぼ中央部において左右
の傾斜接触面にほぼ同一の角度で交叉する中心軸
B−Bに沿つた軸孔70を形成せしめる。
連結帯100は両端に軸孔101を穿設した薄
板のリンク片102を多数千鳥状に並列せしめ、
その軸孔101に嵌装される軸103の一方の端
部に複数列のリンク片102を軸孔101により
嵌装せしめ、該軸103を前記金属ブロツク61
の支持部69の軸孔70に嵌装せしめて前記複数
列のリンク片102を一方の欠截部68に位置さ
せ、支持部69の軸孔70を貫通して他方の欠截
部68に突出する軸103の他方の端部に複数列
のリンク片102をその軸孔101により嵌装さ
せ、軸103の両端部の膨大部104によつて組
付け、無端ベルト状に構成する。かくて金属ブロ
ツク61はその支持部69が連結帯100の軸1
03に枢支せしめられて連結帯100に連綴され
る。金属ブロツク61の下端縁65に近接した部
分はテーパ状に板厚を減じてある。
第15図は本発明の他のもう一つの実施例にお
ける切断面を一部異らせた断面側面図のみを示
す。本実施例における金属ブロツク61はその正
面形状は第13図に示すものと同一であつて、た
だ第13図に示す金属ブロツク61においてその
支持部69に中心軸B−Bに沿つた軸孔70を形
成した代りに、本実施例の金属ブロツク61にお
いては前記軸B−Bに平行な中心軸を有する円筒
形の溝70′を前記支持部69の表裏両面に刻設
したものである。従つて本実施例の金属ブロツク
61の正面図は省略し、第13図と同一部分は同
一符号を付して示す。連結帯100はその軸10
3を金属ブロツク61の溝70′,70′に当接せ
しめ、一対の軸103間に金属ブロツク21を挾
持させて連綴する。
第13図ないし第15図に示す実施例において
は第3図および第5図に示す透孔8,18を形成
したもの、第7図および第10図に示す欠截部2
8,48を形成したもののように、金属ブロツク
の左右の傾斜接触面110,110の間のほぼ中
央部に1個の所定寸法の幅を有する透孔または欠
截部を穿設するに代えて、金属ブロツク61の平
面形状において、上端縁64の両側部に左右の傾
斜接続縁62,62をも切り欠く欠截部68,6
8を2個形成し、該切截部68,68中に連結帯
100を支持部69の両側に2連のものに分配し
て配設し、かつ共通の軸103によりリンク片1
02を無端状に連綴したものである。そして前記
中心軸B−Bに沿う支持部69の幅を、該軸B−
Bに沿うプーリの接触面110,110間の距離
Lの1/2以下にするとともに、無端帯100の前
記軸B−Bに沿う幅を前記2ケ所の欠截部68,
68に配設されたリンク片102の厚さの合計寸
法として前記距離Lの1/2以上としている。この
ように無端帯100のリンク片102は支持部6
9の両側の欠截部68,68中に2分して重ね合
わせて配設されていても、これらを共通の軸10
3により連綴せしめ、しかもその軸B−Bに沿う
幅の合計を前記距離Lの1/2以上としたことによ
り、上記実施例と同様に無端帯100の伝達荷重
を大とし、リンク片の偏摩耗を防止する。
第16図および第17図は本発明のさらに他の
実施例の断面正面図をそれぞれ示す。第16図に
示す金属ブロツク1は左右に傾斜接触面72,7
2を形成し、上端縁64および下端縁65をほぼ
平行せしめ、左右の傾斜接触面72,72の上下
方向のほぼ中央部に下端縁65に平行な面66,
67により傾斜接触面72に開口する欠截部7
8,78を切り欠き形成し、両欠截部78,78
に挾まれている支持部79に左右の傾斜接触面7
2,72にほぼ同じ角度で交叉する中心軸A−A
を有する軸孔80を穿設したものである。
また第17図に示す金属ブロツク81は左右の
傾斜接触面82,82を形成し、上端縁84、下
端縁85をほぼ平行せしめた台形の板状材の下端
縁85と傾斜接触面との交叉部を、下端縁85に
平行な面86と垂直な面87とで左右対称の形状
に切り欠いて欠截部88,88を形成するととも
に、該欠截部88,88で挾まれている支持部8
9に左右の傾斜接触面82,82にほぼ同じ角度
で交叉する中心軸C−Cを有する軸孔90を穿設
したものである。
これら金属ブロツク71,81にはその支持部
79,89の軸孔80,90に嵌装せしめた連結
帯100の軸103の左右両端部に複数列のリン
ク片102をその軸孔101で嵌装せしめ、無端
ベルト状にすることにより、金属ブロツク71,
81はそれぞれ連結帯100に連結せしめられ
る。第16図に示す実施例の断面側面図は第6図
に、第17図に示す実施例の断面側面図は第12
図にそれぞれ似ているので省略する。
また第16図および第17図に示すと同一の正
面形状を有する金属ブロツクにおいて、支持部7
9,89に軸孔80,90を穿設するに代え、下
端縁75,85に垂直な面のほぼ中央部に相当す
る位置において金属ブロツクの表裏両面にそれぞ
れ中心軸A−A,C−Cに平行な中心軸を有する
円筒面状の溝を刻設し、該溝に連結帯100の軸
103を当接せしめて軸103の間に金属ブロツ
クを挾持させることにより連結帯100に連綴さ
せることもできる。この場合の断面側面図はそれ
ぞれ第4図、第11図に似ている。これらの実施
例は図示を省略したが、前述した各実施例の説明
から極めて容易に理解し得られると確信する。
第16図および第17図に示す金属ブロツク7
1,81においては、第13図に示した金属ブロ
ツク61と同様に、金属ブロツク71,81の平
面形状において中心軸A−AまたはC−Cに沿つ
て該金属ブロツクの中央部または下端縁85部分
を左右の両傾斜接触面72,82に開口するよう
に、かつ合計して所定の幅となるよう2個の欠截
部78または88を形成し、該欠截部78,88
によつて挾まれる支持部79,89の中心軸A−
AまたはC−Cに沿うプーリの接触面110,1
10間の距離Lの1/2以下にするとともに、両欠
截部78,88に連結帯100を構成するリンク
片102を2連のものに分割して配設し、かつ共
通の軸103によつて前記リンク片102を無端
状に連結する。かくて連結帯100の前記軸A−
AまたはC−Cに沿う幅を、前記2ケ所の欠截部
78,88に配設されたリンク片102の厚さの
合計寸法として前記距離Lの1/2以上の寸法とす
る。
第16図および第17図に示される実施例も、
第13図ないし第15図に示した実施例と同様
に、無端帯100のリンク片102の集合体は2
連に分割されて金属ブロツク71,81の左右の
傾斜接触面に開口する欠截部78,88中に配設
されるが、単一の軸103によつて連結されて単
一の無端帯100を構成し、2連のリンク片10
2の集合体は左右の対称位置に設けられた欠截部
78,88中においてその厚さ方向に重ねられた
状態でそれぞれの一端部で密着して軸103によ
り連結され、かつ該軸103で連結された連結帯
100の中心軸B−B、C−C方向の幅は合計し
て前記距離Lの1/2より大なる寸法に形成されて
いるから、無端帯100は大なる荷重を伝達する
に適し、かつ軸103に相互に隣接して所定の幅
で連結されるので軸103とリンク片102との
連結部の偏摩耗を軽減することができ、連結帯1
00の耐久性を向上せしめることができる。
なお叙上の各実施例に示した連結帯100のリ
ンク片102は直線状のものとして示したが、第
18図に示すように両端に穿設形成した軸孔20
1間を、該軸孔201を結ぶ線の一方に偏つて彎
曲せしめた形状のリンク片202を用いることに
より、前記軸孔201に嵌装せしめた軸103の
間に引張り力が作用するとリンク片202自体の
弾性により軸孔201間の距離を変化させ、同時
に軸103とリンク片202との当り面を均一に
して軸103の変形やリンク片202の軸孔20
1の偏摩耗を防止することができる。
以上多数の実施例に基いて説明したように、本
発明は、2個の円錐面を同軸的にかつ対向せしめ
た形状の接触面を有する一対のプーリ間に駆動力
を伝達するための、前記プーリの接触面に当接す
る傾斜接触面を両側面の一部または全部に形成し
た台形状の金属ブロツクを多数連綴せしめた駆動
用無端ベルトにおいて、正面形状において左右の
両側面の一部または全部に前記傾斜接触面を形成
した台形状の形状とし、かつ両傾斜接触面に関し
中央部または左右対称の位置にその左右の幅方向
に所定の寸法を有する透孔または欠截部を1個ま
たは2個厚さ方向に穿設した金属ブロツクと、等
しい長さの多数のリンクの両端を、その長さ方向
両端部において連結して無端状とした連結帯とか
ら成り、前記連結帯は、そのリンクを前記透孔ま
たは欠截部中にほぼ嵌装される幅を有するものと
し、そのリンクの長さ方向に前記透孔または欠截
部中に挿し通され、かつ前記連結帯の軸はその少
くとも1個が前記金属ブロツクに連係せしめられ
て該金属ブロツクを連綴するとともに、先行する
金属ブロツクに伝達された駆動力を前記連結帯を
介して後行する金属ブロツクに伝達せしめるよう
にしたものである。
本発明によれば、金属ブロツクはリンクの両端
を連結して無端状とする軸と対向する位置に該金
属ブロツクの厚さ方向に表面形状を変化せしめた
係合部を前記軸の長手方向に形成し、該軸に前記
係合部を係合せしめて前記連結帯のリンクの両端
部を連結する少なくとも1つの軸により連係せし
められ、さらに隣り合う2個の金属ブロツクは前
記係合部を介して相互に相対回動自在に連結帯に
連綴されるから、金属ブロツクは前記係合部と軸
との係合により連結帯のリンクと金属ブロツクの
透孔または欠截部の上下縁辺への端縁との間に〓
間があつても、金属ブロツクとリンクとの相対位
置を保持するから、連結帯および金属ブロツクの
透孔または欠截部の寸法精度がさほど良好でなく
とも振動、騒音、摩耗の発生を阻止するととも
に、駆動側のプーリの前記円筒面状の接触面と前
記金属ブロツクの左右の傾斜接触面との接触係合
により金属ブロツクに伝達される駆動力は連結帯
に引張りの駆動力として伝達されるから、無端ベ
ルトの進行方向の後方にある金属ブロツクのすべ
てに伝達され、被駆動側のプーリの接触面に当接
係合している後行の金属ブロツクの傾斜接触面を
介して被駆動側のプーリ軸に前記駆動力が伝達さ
れる。
従つて駆動力の伝達にあたつて、従来の後行す
る金属ブロツクが先行する金属ブロツクを押すこ
とによつて駆動力を伝達する形式のもののように
金属ブロツクを隙間なく並列せしめておかなけれ
ば駆動力の伝達が行われないものに比して金属ブ
ロツク間に隙間があつても十分に駆動力の伝達が
行われるとともに、金属ブロツクのベルトの長さ
方向における配置は、プーリとの接触にあたつて
伝達される駆動力にみあつた傾斜接触面の接触面
積を確保すれば足りるから、駆動力の大きさに比
例して金属ブロツクの数を減らして該ブロクツ間
の間隔を設けることができ、無端ベルトの重量を
駆動力の大きさに比例して減らすことができるほ
か、金属ブロツクどうしの当接による金属音の発
生を著るしく軽減できるものである。
そして本発明においては、金属ブロツクを軸に
より連結帯に連係せしめて連結帯に連結せしめる
にあたり、前記金属ブロツクの少くとも一面に該
金属ブロツクの左右両側縁の傾斜接触面に交わる
中心軸を有する凹溝を形成して、前記連結帯のリ
ンクの両端を連結する軸の1つを前記凹溝内に配
設するとともに、該軸に隣接する軸を前記金属ブ
ロツクの他面に当接させ、これらの軸により該金
属ブロツクを挟持させたものにおいては、連結帯
を構成する際に隣り合う軸をリンクに係止する際
にこれらの軸間に金属ブロツクを配設するのみで
連結帯が構成でき、かつリンクを連結する軸が少
くとも金属ブロツクの一面に形成した前記凹溝中
に配設されることから、金属ブロツクの前記プー
リの接触面に当接する傾斜接触面の面積を軸間の
距離に対して可及的に広くとることができ、さら
に前記凹溝と軸との係合により、駆動用無端ベル
トとして機能している間に金属ブロツクが連結帯
より脱落するおそれがなく、プーリより金属ブロ
ツクを経て後行の金属ブロツクへの力の伝達を確
実にしている。また本発明において隣り合う軸で
金属ブロツクを挟持して連結帯に連綴するに代え
て、金属ブロツクに前記左右両側縁に形成された
傾斜接触面に交わる中心軸を有する軸孔を形成し
て、該軸孔により連結帯のリンクの両端部を連結
する軸に金属ブロツクを枢支せしめて連結帯に金
属ブロツクを連綴する場合には、連結帯を構成す
る際に金属ブロツクと連結帯のリンクとに同時に
軸を係合せしめるのみで連結帯が構成でき、かつ
金属ブロツクがリンクとともに連結帯に連結され
ることにより、プーリより金属ブロツクに伝達さ
れた力を確実に連結帯に伝達して後行の金属ブロ
ツクに伝達でき、また連結帯が破損しない限り、
金属ブロツクとリンクとの間の離脱が生じない。
その上、金属ブロツクは連結帯のリンクを相互
に連結する軸に挟持または枢支されているから、
プーリと金属ブロツクとの係合接触によりプーリ
から金属ブロツクに伝達された力は直接前記軸に
伝達され、該軸に連結されているリンクを牽引す
ることとなるから、力の伝達は極めて効率よく行
われる、また金属ブロツクがプーリの接触面に挟
持されたときプーリの回転速度により金属ブロツ
クに遠心力が発生し、連結帯にプーリの半径方向
外方に向かう力が作用するが、この力は金属ブロ
ツクに係合する前記軸で受けられ、薄板により形
成されるリンクに金属ブロツクが接触することを
回避できるから、リンクの磨耗や損傷を防止する
ことができ、連結帯の耐久性を損なうことなく、
さらに連結帯がプーリに巻きかけられる位置(金
属ブロツクがプーリの接触面に接触しようとする
位置)での金属ブロツクと連結帯との関連位置の
精度を、前記軸を介して容易に出すことができ
る。
そして前記のように駆動側のプーリの駆動力が
金属ブロツクを連綴する連結帯に伝達される型式
の無端帯においてはリンクの連結部に大なる駆動
力伝達のための強度と耐久性とが望まれるもので
あるところ、本発明においては金属ブロツクの表
面形状において左右の両傾斜接触面に関し中央部
または左右の対称位置にその左右方向の幅を所定
の寸法とした透孔または欠截部を1個または2個
設け、連結帯のリンクをその幅方向を前記所定寸
法の幅方向にして前記透孔に一括してリンクの長
さ方向を挿し通し、または左右の欠截部に左右の
幅方向に二分割したリンクを配設し、リンクをそ
れぞれの両端部において相互に連結したから、連
結帯のリンクと該リンクの両端部を止着する軸と
は該軸の軸方向にまとまつた所定寸法の連結部分
を有するので、リンク相互の結合を強度の大なる
ものとすることができる。特に各実施例において
説明したように、リンクの両端部を連結する軸の
軸方向に沿うリンクの幅を、該軸方向に沿うプー
リの接触面間の距離Lの1/2以上の寸法とするこ
とによつて、リンク相互間の連結強度を十分に大
にすることができる。
特に図示のようにリンクを薄板のリンク片をそ
の厚さ方向に多数並列せしめるとともに、該リン
ク片の一端の軸孔を厚さ方向に隣接する他のリン
ク片の他端部と軸により結合せしめた連結帯を用
いる場合には、前記連結部の寸法を大にすること
によつてリンク片の数を増加することにより各リ
ンク片あたりの荷重を減らすことができ、コンパ
クトな構成でリンクの強度を増大できる。しかも
軸の直径を小さくしてもリンク片の数を増大せし
めることにより軸の強度を増し、金属ブロツクの
板厚を増大せしめることなく所望の強度をもたせ
ることができる。
さらに本発明においては、図示の実施例のよう
に短いリンク片を多数軸によつて連結して連結帯
を構成する場合に前記軸に、または前記軸間にそ
れぞれ1個の金属ブロツクを連綴することもでき
るが、伝達すべき駆動力が小さいときは、2個の
リンク片を長さ方向に連結したものを1つのリン
クとみなし、または数個のリンク片を長さ方向に
連結したものを1つのリンクとみなし、この1つ
のリンクごとに1つの金属ブロツクを係止せしめ
ることも可能である。その上無端帯にかかる荷重
が大きい場合にはリンク片の軸方向の枚数を増す
ことによつてリンク片1枚あたりの負坦荷重を減
らすことができ、軸の直径が小さい場合でもリン
ク片の軸方向の枚数を増加せしめることによつて
ピンの耐久性も増大させることができる。
なお本発明の無端ベルトにおいてはプーリと接
触する部分は台形の金属ブロツクの左右両側面に
形成した傾斜接触面のみであるから、その台形を
なすブロツクの上端縁および下端縁はプーリに接
触しない限り、また駆動時に遠心力による偏つた
方向の作用力を発生しない限り、自由な形状に成
形でき、また透孔や欠截部の形状も同様に考えら
れるので、本発明の金属ブロツクの正面形状は、
図示の左右対称形に必ずしも限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部上面図、第2
図はその側面図、第3図はその一部断面正面図、
第4図はその一部断面を異らせた断面側面図、第
5図は他の実施例の断面正面図、第6図はその断
面側面図、第7図は他の実施例の断面正面図、第
8図はその断面側面図、第9図は他の実施例にお
ける一部断面を異らせた断面側面図、第10図は
さらに他の実施例における断面正面図、第11図
はその一部断面を異らせた断面側面図、第12図
はさらに他の実施例における断面側面図、第13
図はさらに他の実施例における断面正面図、第1
4図はその断面側面図、第15図はさらに他の実
施例における一部断面を異らせた断面側面図、第
16図および第17図はさらに他の実施例におけ
る断面正面図、第18図はリンク片の変形図をそ
れぞれ示すものである。 なお図中、1,21,41,61,71,81
は金属ブロツク、2,22,42,62,72,
82はその傾斜接触面、3,23,43はその切
欠部、8,18はその透孔、28,48,68,
78,88はその欠截部、10,40,50,7
0′は溝、30,60,70,80,90は軸孔、
100は連結帯、102,202はそのリンク
片、101,201はその軸孔、103はその
軸、104はその膨大部、示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2個の円錐面を同軸的に対向せしめた形状の
    接触面を有する一対のプーリ間にトルクを伝達す
    るための、前記プーリの接触面に当接する傾斜接
    触面を両側縁の一部または全部に形成した台形状
    の金属ブロツクを多数連綴せしめた駆動用無端ベ
    ルトにおいて、 正面形状において左右の両側縁の一部または全
    部に前記傾斜接触面を形成した板状体よりなる台
    形の形状とし、かつその左右の幅方向に所定の寸
    法を有する透孔または外周縁に開口する欠截部を
    その板厚方向に穿設せしめた金属ブロツクと、 ほぼ等しい長さの多数のリンクを、その長さ方
    向両端部を軸により連結して無端状とした連結帯
    とからなり、 前記連結帯は、前記リンクを前記透孔または欠
    截部中にほぼ嵌装される幅を有するものとし、そ
    のリンクの長さ方向を前記金属ブロツクに形成し
    た透孔または欠截部中に該金属ブロツクの板厚方
    向として該金属ブロツクに形成した透孔または欠
    截部中に挿し通され、かつ前記金属ブロツクは、
    前記軸と対向する位置に該金属ブロツクの厚さ方
    向に表面形状を変化せしめた係合部を前記軸の長
    手方向に沿つて形成し、該軸に前記係合部を係合
    せしめて前記連結帯のリンクの両端部を連結する
    少くとも1個の軸により前記連結帯に連係せしめ
    られ、さらに隣り合う2個の金属ブロツクは前記
    係合部を介して相互に相対回動自在に前記連結帯
    に連綴されるとともに、先行する金属ブロツクに
    伝達された力を前記連結帯を介して後行する金属
    ブロツクに伝達せしめることを特徴とする駆動用
    無端ベルト。 2 2個の円錐面を同軸的に対向せしめた形状の
    接触面を有する一対のプーリ間にトルクを伝達す
    るための、前記プーリの接触面に当接する傾斜接
    触面を両側縁の一部または全部に形成した台形状
    の金属ブロツクを多数連綴せしめた駆動用無端ベ
    ルトにおいて、 正面形状において左右の両側縁の一部または全
    部に前記傾斜接触面を形成した板状体よりなる台
    形の形状とし、かつその左右の幅方向に所定の寸
    法を有する透孔または外周縁に開口する欠截部を
    その板厚方向に穿設せしめた金属ブロツクと、 ほぼ等しい長さの多数のリンクをその長さ方向
    の両端部を軸により連結して無端状とした連結帯
    とからなり、 前記連結帯は、前記リンクを前記透孔または欠
    截部中にほぼ嵌装される幅を有するものとし、そ
    のリンクの長さ方向を前記金属ブロツクの板厚方
    向として該金属ブロツクに形成した透孔または欠
    截部中に挿し通されるとともに、前記金属ブロツ
    クは、該金属ブロツクの少くとも一面に前記左右
    両側縁の傾斜接触面に交わる中心軸を有する凹溝
    が形成され、該凹溝中に前記連結帯のリンクの両
    端部を連結する軸の1個を配設するとともに、該
    軸に隣接する軸を該金属ブロツクの他面に当接さ
    せ、これらの軸により両面を挟持されて相対回動
    自在に前記連結帯に連綴されるとともに、先行す
    る金属ブロツクに伝達された力を前記連結帯を介
    して後行する金属ブロツクに伝達せしめることを
    特徴とする駆動用無端ベルト。 3 前記透孔は、前記金属ブロツクの正面形状に
    おいて、左右両側縁に形成した傾斜接触面に関し
    ほぼ中央の位置に、その左右の端縁を前記中心軸
    にほぼ垂直に形成されて板厚方向に穿設されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載
    の駆動用無端ベルト。 4 前記欠截部は、前記金属ブロツクの正面形状
    において、左右両側縁に形成した傾斜接触面に関
    しほぼ中央の位置にその左右の端縁を前記中心軸
    にほぼ垂直に形成されて板厚方向に穿設され、前
    記金属ブロツクの上端縁または下端縁に開口せし
    めて形成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項に記載の駆動用無端ベルト。 5 前記欠截部は、前記金属ブロツクの正面形状
    において、左右の両側縁に形成した傾斜接触面の
    ほぼ中央部の位置にその上下の端縁を前記中心軸
    にほぼ平行に形成されて左右対称的に、かつ板厚
    方向に穿設されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項に記載の駆動用無端ベルト。 6 前記欠截部は、前記金属ブロツクの正面形状
    において、上下の端縁の左右両側端部の対称の位
    置に、前記中心軸に垂直な端縁を形成して切り欠
    かれていることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項に記載の駆動用無端ベルト。 7 前記連結帯は、ほぼ等しい長さの薄板のリン
    ク片を、その厚さ方向に前記透孔または欠截部の
    幅方向の寸法にほぼ等しい寸法だけ並列させ、そ
    の長さ方向の一端部を厚さ方向に隣接するリンク
    片の他端部に軸着することにより無端状としたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の駆
    動用無端ベルト。 8 2個の円錐面を同軸的に対向せしめた形状の
    接触面を有する一対のプーリ間にトルクを伝達す
    るための、前記プーリの接触面に当接する傾斜接
    触面を両端縁の一部または全部に形成した台形状
    の金属ブロツクを多数連綴せしめた駆動用無端ベ
    ルトにおいて、 正面形状において左右の両側縁の一部または全
    部に前記傾斜接触面を形成した板状体よりなる台
    形の形状とし、かつその左右の幅方向に所定の寸
    法を有する透孔または外周縁に開口する欠截部を
    その板厚方向に穿設せしめた金属ブロツクと、 ほぼ等しい長さの多数のリンクをその長さ方向
    両端部において軸により連結して無端状とした連
    結帯とからなり、 前記連結帯は、前記リンクを前記透孔または欠
    截部中にほぼ嵌装される幅を有するものとし、そ
    のリンクの長さ方向を前記金属ブロツクの板厚方
    向として該金属ブロツクに形成した透孔または欠
    截部中に挿し通されるとともに、前記金属ブロツ
    クは前記左右両側縁に形成された傾斜接触面に交
    わる中心軸を有する軸孔を備え、該軸孔により前
    記連結帯のリンクを連結する軸に枢支せしめられ
    て回動自在に前記連結帯に連綴されるとともに、
    先行する金属ブロツクに伝達された力を前記連結
    帯を介して後行する金属ブロツクに伝達せしめる
    ことを特徴とする駆動用無端ベルト。 9 前記透孔は、前記金属ブロツクの正面形状に
    おいて、左右両端縁に形成した傾斜接触面に関し
    ほぼ中央の位置に、その左右の端縁を前記中心軸
    にほぼ垂直に形成されて板厚方向に穿設されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載
    の駆動用無端ベルト。 10 前記欠截部は、前記金属ブロツクの正面形
    状において、左右両側縁に形成した傾斜接触面に
    関しほぼ中央の位置にその左右の端縁を前記中心
    軸にほぼ垂直に形成されて板厚方向に穿設され、
    前記金属ブロツクの上端縁または下端縁に開口せ
    しめて形成されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第8項に記載の駆動用無端ベルト。 11 前記欠截部は、前記金属ブロツクの正面形
    状において、左右の両側縁に形成した傾斜接触面
    のほぼ中央部の位置にその上下の端縁を前記中心
    軸にほぼ平行に形成されて左右対称的に、かつ板
    厚方向に穿設されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第8項に記載の駆動用無端ベルト。 12 前記欠截部は、前記金属ブロツクの正面形
    状において、上下の端縁の左右両側端部の対称の
    位置に、前記中心軸に垂直な端縁を形成して切り
    欠かれていることを特徴とする特許請求の範囲第
    8項に記載の駆動用無端ベルト。 13 前記連結帯は、ほぼ等しい長さの薄板のリ
    ンク片を、その厚さ方向に前透孔または欠截部の
    幅方向の寸法にほぼ等しい寸法だけ並列させ、そ
    の長さ方向の一端部を厚さ方向に隣接するリンク
    片の他端部に軸着することにより無端状としたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の駆
    動用無端ベルト。
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