JP2669910B2 - 伝動用無端ベルト - Google Patents

伝動用無端ベルト

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JP2669910B2 JP1294852A JP29485289A JP2669910B2 JP 2669910 B2 JP2669910 B2 JP 2669910B2 JP 1294852 A JP1294852 A JP 1294852A JP 29485289 A JP29485289 A JP 29485289A JP 2669910 B2 JP2669910 B2 JP 2669910B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) (従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、例えば特開昭
63−115939号に記載されるものがあった。
第16図及び第17図はかかる従来の可変プーリ伝動装置
の概要図である。
これらの図に示すように、可変プーリ伝動装置210
は、異なる駆動比による連続伝動装置(CVT)であっ
て、1対の入力プーリ212と出力プーリ214からなり、入
力プーリ212がシャフト216に、出力プーリ214がシャフ
ト218に接続される。そして、入力プーリ212と出力プー
リ214とは無端ベルト220により連結されると共に、入力
プーリ212はフランジ222,224を有し、出力プーリ214は
フランジ226,228を有する。そして、各プーリの少なく
とも一方のフランジは、他方のフランジに対して軸方向
に相対的に移動することができる。このように、プーリ
とフランジの間隔を変えることにより、プーリ間の駆動
比、つまりシャフト216,218間の駆動比を変えることが
できる。ここで、伝動装置は、第16図では低駆動比、第
17図では高駆動比の場合が示されている。
第18図は上記したような可変プーリ伝動装置に用いら
れる伝動用無端ベルトの幅方向断面図である。
この図に示すように、伝動用無端ベルトにおいて、ロ
ードブロック231はその正面形状において左右の幅方向
の両側縁を傾斜縁とした略台形の板状体よりなる。そし
て、前記両側縁に開口する欠截部232を板厚方向に穿設
し、該欠截部232の上下両側縁を、前記入力及び出力プ
ーリの当接面に当接する傾斜接触面234,235とし、前記
左右の幅方向において前記欠截部232の間の板厚方向に
透孔233を穿設し、前記欠截部232と共に幅方向に一列に
配置する。また、連結帯は略等しい長さの薄板のリンク
片236をその厚さ方向に並べ、リンク片の長さ方向の両
端部において共通のピン237によって相互に固着連結す
ることにより無端状に構成する。
なお、脱落防止部材238の腕部239の弾性力により、ピ
ン237の両端面及びリンク片236が押さえられるようにな
っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の伝動用無端ベルトにおいては、
前記欠截部によって傾斜接触面が上下に分割されるた
め、ベルトのピッチ円から接触面までの距離が比較的大
きくなる。従って、プーリやロードブロックが変形する
と、ロードブロックの接触面とプーリ面の接触に片当た
りが生じ、上下接触面のトルク伝達力(接線力)に差が
生じる。これにより、ロードブロックに回転モーメント
が発生し、ロードブロックが回転するため、ロードブロ
ックの接触面、プーリ面に摩耗が生じ易くなり、ベルト
の耐久性が低下する。また、ロードブロックが回転する
ことにより、ロードブロックの接触面とプーリとの間で
滑りが発生し、トルクの伝達効率が低下する。
本発明は、上記問題点を除去し、ロードブロックの接
触面及びプーリ面の摩耗を防止すると共に、ロードブロ
ックの接触面とプーリ面との間の滑りを防止することに
より、耐久性の向上及びトルク伝達効率の向上を図り得
る伝動用無端ベルトを提供することを目的とする。
更に、本発明は、ロードブロックの側面部に切込み溝
を有し、かつ連続した傾斜接触面を形成して、前記切込
み溝の部分においてピンとリテーナを当接させ、ピンの
逸脱を防止し、かつコンパクトに構成し得る伝動用無端
ベルトを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、入力プーリと
出力プーリとに摩擦係合する傾斜接触面を備えたロード
ブロックと、該ロードブロックに係合する単数或いは複
数のピンと、該ピンに係合する複数のリンク片からなる
リンク列とを具備し、前記ロードブロックを前記リンク
列に対して回動可能に多数連綴し、前記入力プーリと出
力プーリ間にトルクを伝達するための伝動用無端ベルト
であって、前記ロードブロック(10,20,110,120)は、
上方橋絡部(11,21,111,121)と、下方橋絡部(13,23,1
13,123)と、それらを連繋すると共にピン係合溝(18,2
8,118,128)を有する複数の支持部(14,21,114,124)を
設け、中央に位置し、該支持部間に形成される第1の透
孔(16,26,116,126)と、前記支持部(14,24,114,124)
の外方に形成される一対の第2の透孔(17,27,117,12
7)と、該第2の透孔と外部に連通する切込み溝(19,2
9,119,129)を設けると共に、連続した傾斜接触面(12
a,22a,112a,122a)が形成される側面部(12,22,112,12
2)を設けるようにしている。
更に、入力プーリと出力プーリとに摩擦係合する傾斜
接触面を備えたロードブロックと、該ロードブロックに
係合する単数或いは複数のピンと、該ピンに係合する複
数のリンク片からなるリンク列と、該リンク列の位置決
め及びベルトの直線部の弦振動を防止すると共に、前記
ピンの逸脱を防止するリテーナを具備し、前記ロードブ
ロックを前記リンク列に対して回動可能に多数連綴し、
前記入力プーリと出力プーリ間にトルクを伝達するため
の伝動用無端ベルトであって、前記リテーナは、少なく
とも弾性を有する一対の橋渡し部(71,75,81,85)と、
該橋渡し部(71,75,81,85)の側面部と、該側面部から
下方に延びる腕部(73,77,83,87)とを設け、該腕部(7
3,77,83,87)の少なくとも一方は水平方向に膨れた先端
部(78,88)を有し、前記ピンの両端面に前記腕部の先
端部(78,88)を当接するように配置すると共に、前記
ロードブロック(10,20,110,120)の切込み溝(19,29,1
19,129)に係止するようにしたものである。
(作用及び発明の効果) 本発明によれば、上記のように構成したので、プーリ
やロードブロック(10,20,110,120)の変形等により、
プーリとロードブロックとの接触面に片当たりが発生し
ても、ロードブロックに発生する回転モーメントは小さ
くなり、ロードブロックは回転しない。
また、ロードブロック(10,20,110,120)の側面部(1
2,22,112,122)に切込み溝(19,29,119,129)を有し、
かつ連続した傾斜接触面(12a,22a,112a,122a)を形成
して、前記切込み溝(19,29,119,129)においてピン(5
0)とリテーナ(70,80)を当接させるように構成してい
る。
従って、ロードブロック(10,20,110,120)の接触面
(12a,22a,112a,122a)、プーリ面の摩耗は生じ難くな
り、耐久性が向上する。
また、ロードブロック(10,20,110,120)の接触面(1
2a,22a,112a,122a)とプーリ面との間の滑りも防止され
るため、トルクの伝達効率も向上する。
更に、ピン(50)の逸脱が確実に防止でき、かつコン
パクトに構成することができる。
なお、上記カッコ内の符号は図面と対照させるための
ものであって、この構成をなんら限定するものではな
い。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
第1図は本発明の実施例を示す伝動用無端ベルトの一
部破断部分側面図、第2図はその伝動用無端ベルトの一
部破断部分上面図、第3図は第1図のA−A線断面図、
第4図はその伝動用無端ベルトの第1のロードブロック
の構成図であり、第4図(a)は正面図、第4図(b)
は側面図を示している。第5図はその伝動用無端ベルト
の第2のロードブロックの構成図であり、第5図(a)
は正面図、第5図(b)は側面図を示している。第6図
はその伝動用無端ベルトの第1のリンク片の正面図、第
7図はその伝動用無端ベルトの第2のリンク片の正面
図、第8図はその伝動用無端ベルトのピンの構成図であ
り、第8図(a)は側面図、第8図(b)は正面図であ
る。第9図はその伝動用無端ベルトのスペーサの構成図
であり、第9図(a)は側面図、第9図(b)は正面図
である。第10図はその伝動用無端ベルトの第1のリテー
ナの構成図であり、第10図(a)は上面図、第10図
(b)は正面図、第10図(c)は側面図である。第11図
はその伝動用無端ベルトの第2のリテーナの構成図であ
り、第11図(a)は上面図、第11図(b)は正面図、第
11図は側面図である。
第1図乃至第3図に示すように、無端ベルト1は、一
定の順序に配設された多数枚の平板状の第1,第2のロー
ドブロック10,20、それらを連結する多数枚の長さの長
い第1のリンク片30からなる第1のリンク列と、長さの
短い第2のリンク片40からなる第2のリンク列と、それ
らのリンク片30,40に係合するピン50及びスペーサ60と
を有し、第1,第2のロードブロック10,20、リンク列の
位置決め及びベルトの直線部の弦振動を防止すると共
に、ピン50、スペーサ60の逸脱を防止する第1,第2のリ
テーナ70,80とを有する。
以下、それらの各要素の具体的構成について説明す
る。
第1のロードブロック10は、第3図及び第4図に示す
ように、正面形状が略台形をした板状体からなり、上方
橋絡部11、入力及び出力プーリに当接する連続した面が
形成される傾斜接触面12aを有する側面部12、下方橋絡
部13、一対の支持部14,14、後側下方にテーパ面15aを有
する隆起部15が設けられている。また、中央に第1の透
孔16、両側に一対の第2の透孔17,17、これらの透孔16,
17間に連通するピン係合溝18、第2の透孔17と外部間に
連通する切込み溝19が設けられる。
ここで、ロードブロックのプーリに接触する傾斜接触
面12aは、従来のように欠截部を持たない連続的な面で
形成し、ベルトのピッチ円に近くなるように、その高さ
(長さ)をなるべく小さくして配置する。
また、前記切込み溝19には後述するリテーナの腕部の
先端部が臨み、ピン50の両端部に当接してピン50の逸脱
を防止する。
更に、切込み溝19は、半径方向及び周方向共にピン50
とは接触しないように形成されている。
第2のロードブロック20は、第5図に示すように、ピ
ン係合溝の後方に設けられる隆起部25に平坦な当接面25
aが形成される点を除いて、第1のロードブロック10と
同様の構造をしている。即ち、上方橋絡部21、プーリに
当接する傾斜接触面22aを有する側面部22、下方橋絡部2
3、支持部24,24、後側に平坦な当接面25aを有する隆起
部25が設けられる。また、中央に第1の透孔26、両側に
一対の第2の透孔27,27、これらの透孔26,27間に連通す
るピン係合溝28、第2の透孔27と外部間に連通する切込
み溝29が設けられ、この切込み溝29には後述するリテー
ナの腕部の先端部が臨み、ピン50の両端部に当接してピ
ン50の逸脱を防止する。
このように、第2のロードブロック20は、第1のロー
ドブロック10と同様の形状を有し、その中央部の側面に
形成されるピン係合溝28が第1のロードブロック10又は
第2のロードブロック20のピン係合溝18又は28と向き合
うように、一対のピン50を介して第1のロードブロック
10又は第2のロードブロック20と並設される。
第1のリンク片30は、第6図に示すように、略長円形
のリング状平板31からなり、第2のリンク片40は、第7
図に示すように、略長円形のリング状平板41からなって
いる。ここで、第1のリンク片30の寸法は、第2のリン
ク片40より長い。つまり、スペーサ60(第1図参照)の
幅寸法分だけ長くなっている。
ピン50は、第8図に示すように、断面が略繭形の棒状
をなし、各ロードブロックの係合溝に係合する面51と、
隣り合うピンと当接する面52を有し、また、両端面53,5
3が、第1図乃至第3図に示すように、第1,第2のリテ
ーナ70,80の腕部(後述する)に臨むことにより、その
逸脱が防止されている。また、ピン50は2本が組み合わ
せられ、前記した各ロードブロックのピン係合溝に抱き
合わせられると共に、前記したリンク列と係合される。
スペーサ60は、第9図に示すようなピン形状をなし、
隣り合う第2のロードブロック20,20(第1図参照)の
ピン係合溝28の反対側の隆起部25間に介在するものであ
る。また、スペーサ60は、接触側面61及び上面62,下面6
3を有し、その両端面64,64は、第2図に示すように、第
1のリテーナ70の腕部(後述する)に臨むことにより、
その逸脱が防止されている。
第1のリテーナ70は、第10図に示すように、弾性を有
する第1の橋渡し部71と、該第1の橋渡し部71の側面部
72と、該側面部72から下方に延びる腕部73を有し、更
に、第1の橋渡し部71の両側から一端上方に折曲げられ
て後方に延びる連繋部74,74と、それらの連繋部74,74を
連結する弾性を有する第2の渡し部75とを有する。つま
り、橋渡し部は一対設けられる。また、第2の渡し部75
は側面部76と、該側面部76から下方に延びる腕部77とを
有し、該腕部77には前方及び後方に膨れた先端部78が形
成されている。ここで、スペーサ60の両端面64,64(第
9図参照)は腕部73によって、ピン50,50の両端面53,53
は腕部77の先端部78によって押さえられることにより、
逸脱が防止されるようになっている。
また、第2の渡し部75は、前方にアーチ状に曲げられ
て弾性が付与される。また、第1図を参照すると、第1
の橋渡し部71は、第2のロードブロック20,20間に位置
し、第1の橋渡し部71の前面71aは第2のロードブロッ
ク20の後面と当接し、第2の橋渡し部75の前面75aは隣
合う第2のロードブロック20の後面に向き合い、これら
のブロック20,20間の衝突を防止する。
第2のリテーナ80は、第11図に示すように、第1のリ
テーナ70(第10図参照)と略同様の形状を有している。
即ち、ベルト長手方向前方に張り出すように湾曲した弾
性を有する第1の橋渡し部81と、該第1の橋渡し部81の
側面部82と、該側面部82から下方に延びる腕部83を有
し、更に、第1の橋渡し部81の両側から一端上方に折曲
げられて前方に延びる連繋部84,84と、それらの連繋部8
4,84を連結する第2の橋渡し部84とを有する。つまり、
一対の橋渡し部が設けられる。第1の橋渡し部81と第2
の橋渡し部85は、前方に少々アーチ状に曲げられること
により、弾性が付与される。また、第2の橋渡し部85の
側面部86は腕部87を有し、該腕部87には膨らんだ先端部
88が形成される。ここで、先端部88がピン50,50(第8
図参照)の両端面53に当接することにより、その逸脱を
防止している。
ここで、第1のリテーナ70と第2のリテーナ80との相
違点は、第1のリテーナ70の腕部73がスペーサ60の両端
面64,64に臨むように下方に長く延び、長さが長いのに
対して、第2のリテーナ80の腕部83が短く形成されてい
ることである。これに対応すると共に、第1のリテーナ
70の第1の橋渡し部71の厚みをスペーサ60の幅寸法の分
だけ大きくし、第2のロードブロック20,20間の動きを
有効に規制するようにしている。
また、第2のリテーナ80の第1の橋渡し部81は、第1
のロードブロック10と第2のロードブロック20との間に
位置し、第1の橋渡し部81の前面81aは第1のロードブ
ロック10の後面と当接し、第2の橋渡し部85の前面85a
は第2のロードブロック20の後面に対向し、これらのロ
ードブロック10,20間の衝突を防止する。
ここで、上記した各リテーナは、リンク列の位置決め
を行うと共に、その腕部によりピン50,50の逸脱を防止
する。更に、第1のリテーナ70は、スペーサ60の逸脱の
防止を行うと共に、ロードブロック間の衝突を防止し、
ベルトの直線部の弦振動を防止する。
第12図は本発明の他の実施例を示す伝動用無端ベルト
の一部破断部分側面図、第13図は第12図のB−B線断面
図、第14図はその伝動用無端ベルトの第1のロードブロ
ックの構成図であり、第14図(a)は正面図、第14図
(b)は側面図を示している。第15図はその伝動用無端
ベルトの第2のロードブロックの構成図であり、第15図
(a)は正面図、第15図(b)は側面図を示している。
なお、この実施例においても、前記した第2図、第6図
乃至第11図は共通に用いることができる。
この実施例における第1のロードブロック110は、第1
4図に示すように、正面形状が略台形をした板状体から
なり、上方橋絡部111、入力及び出力プーリに当接する
連続した面を有する傾斜接触面112aを設けた側面部11
2、下方橋絡部113、支持部114,114、後側下方にテーパ
面115aを有する隆起部115が設けられている。また、中
央に第1の透孔116、両側に第2の透孔117,117、これら
の透孔116,117間に連通するピン係合溝118、第2の透孔
117と外部間に練通する切込み溝119が形成され、この切
込み溝119にはリテーナの腕部の先端部が臨み、ピン50
(第8図参照)の両端部に当接することにより、その逸
脱を防止する。
ここで、切込み溝119は、ピン50が半径方向のみに接
触し、周方向には接触しないように形成されている。即
ち、この切込み溝119においては、ロードブロックから
ピン50へのトルク伝達は行わないが、ピン50は切込み溝
119においてガイドされる。この点が前記した第1のロ
ードブロック10(第1図参照)との相違点であり、その
他の点では両者は一致している。
次に、第2のロードブロック120は、第15図に示すよ
うに、ピン係合溝128の後方に設けられる隆起部125に平
坦な当接面125aが形成される点を除いて、第1のロード
ブロック110(第14図参照)と同様の構造をしている。
即ち、上方橋絡部121、プーリに当接する傾斜接触面122
aを有する側面部122、下方橋絡部123、支持部124,124、
後側に平坦な当接面125aを有する隆起部125が設けられ
る。また、中央に第1の透孔126、両側に第2の透孔12
7,127、これらの透孔126,127間に連通するピン係合溝12
8、第2の透孔127と外部間に連通する切込み溝129が形
成され、切込み溝129にはリテーナの腕部の先端部が臨
み、ピン50(第8図参照)の両端部に当接することによ
り、その逸脱を防止する。
また、前記と同様、切込み溝129は、ピン50が半径方
向のみに接触し、周方向には接触しないように形成され
ている。
このように、第2のロードブロック120は、第1のロ
ードブロック110(第14図参照)と前記した隆起部を除
き、同様の形状を有し、その中央部の側面に形成される
ピン係合溝128が、第1のロードブロック110又は第2の
ロードブロック120のピン係合溝と向き合うように、一
対のピン50を介して第1のロードブロック110又は第2
のロードブロック120と並設される。
上記したように、上記実施例によれば、ロードブロッ
クが入力及び出力プーリに接触する接触面をベルトのピ
ッチ円に近づけることにより、入力及び出力プーリ面、
ロードブロックの前記接触面に片当たりが生じた時に発
生するロードブロックの回転モーメントを減少させ、前
記接触面の耐久性を向上させることができる。
また、ロードブロックの接触面とプーリ面との間の滑
りも防止されるため、トルクの伝達効率も向上する。
更に、ピンの支持は安定し、かつコンパクトに構成す
ることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す伝動用無端ベルトの一部
破断部分側面図、第2図はその伝動用無端ベルトの一部
破断部分上面図、第3図は第1図のA−A線断面図、第
4図はその伝動用無端ベルトの第1のロードブロックの
構成図、第5図はその伝動用無端ベルトの第2のロード
ブロックの構成図、第6図はその伝動用無端ベルトの第
1のリンク片の正面図、第7図はその伝動用無端ベルト
の第2のリンク片の正面図、第8図はその伝動用無端ベ
ルトのピンの構成図、第9図はその伝動用無端ベルトの
スペーサの構成図、第10図はその伝動用無端ベルトの第
1のリテーナの構成図、第11図はその伝動用無端ベルト
の第2のリテーナの構成図、第12図は本発明の他の実施
例を示す伝動用無端ベルトの一部破断部分側面図、第13
図は第12図のB−B線断面図、第14図はその伝動用無端
ベルトの第1のロードブロックの構成図、第15図はその
伝動用無端ベルトの第2のロードブロックの構成図、第
16図及び第17図は従来の可変プーリ伝達装置の概要図、
第18図は従来の伝動用無端ベルトの斜視図である。 1……無端ベルト、10,110……第1のロードブロック、
11,21,111,121……上方橋絡部、12,22,72,76,82,86,11
2,122……側面部、12a,22a,112a,122a……傾斜接触面、
13,23,113,123……下方橋絡部、14,24,114,124……支持
部、15,25,115,125……隆起部、15a,115a……テーパ
面、16,26,116,126……第1の透孔、17,27,117,127……
第2の透孔、18,28,118,128……ピン係合溝、19,29,11
9,129……切込み溝、20,120……第2のロードブロッ
ク、25a,125a……当接面、30……第1のリンク片、31,4
1……リング状平板、40……第2のリンク片、50……ピ
ン、60……スペーサ、70……第1のリテーナ、80……第
2のリテーナ、71,81……第1の橋渡し部、73,77,83,87
……腕部、74,84……連繋部、75,85……第2の橋渡し
部、78,88……先端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−76936(JP,A) 特開 昭62−180136(JP,A) 実開 平1−111849(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力プーリと出力プーリとに摩擦係合する
    傾斜接触面を備えたロードブロックと、該ロードブロッ
    クに係合する単数或いは複数のピンと、該ピンに係合す
    る複数のリンク片からなるリング列と、前記ロードブロ
    ックを前記リンク列に対して回動可能に多数連綴し、前
    記入力プーリと出力プーリ間にトルクを伝達するための
    伝動用無端ベルトであって、 前記ロードブロックは、上方橋絡部と、下方橋絡部と、
    それらを連繋すると共に、ピン係合溝を有する複数の支
    持部を設け、中央部に位置するとともに前記支持部間に
    形成される第1の透孔と、前記支持部の外方に形成され
    る一対の第2の透孔と、該第2の透孔と外部に連通する
    切込み溝を設けると共に、連続した傾斜接触面が形成さ
    れる側面部を具備し、前記傾斜接触面をベルトのピッチ
    円近傍に配置したことを特徴とする伝動用無端ベルト。
  2. 【請求項2】前記切込み溝は前記伝動用無端ベルトの径
    及び周方向共に前記ピンと接触しないように構成してな
    る請求項1記載の伝動用無端ベルト。
  3. 【請求項3】前記切込み溝は前記伝動用無端ベルトの径
    方向のみを前記ピンと接触するように構成してなる請求
    項1記載の伝動用無端ベルト。
  4. 【請求項4】入力プーリと出力プーリとに摩擦係合する
    傾斜接触面を備えたロードブロックと、該ロードブロッ
    クに係合する単数或いは複数のピンと、該ピンに係合す
    る複数のリンク片からなるリンク列と、該リンク列の位
    置決め及びベルトの直線部の弦振動を防止すると共に、
    前記ピンの逸脱を防止するリテーナを具備し、前記ロー
    ドブロックを前記リンク列に対して回動可能に多数連綴
    し、前記入力プーリと出力プーリ間にトルクを伝達する
    ための伝動用無端ベルトであって、 前記リテーナは、少なくとも弾性を有する一対の橋渡し
    部と、該橋渡し部の側面部と、該側面部から下方に延び
    る腕部とを設け、該腕部の少なくとも一方は水平方向に
    膨れた先端部を有し、前記ピンの両端面に前記腕部の先
    端部を当接するように配置すると共に、前記ロードブロ
    ックの切込み溝に係止したことを特徴とする伝動用無端
    ベルト。
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