JPH0467949B2 - - Google Patents

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JPH0467949B2
JPH0467949B2 JP61251892A JP25189286A JPH0467949B2 JP H0467949 B2 JPH0467949 B2 JP H0467949B2 JP 61251892 A JP61251892 A JP 61251892A JP 25189286 A JP25189286 A JP 25189286A JP H0467949 B2 JPH0467949 B2 JP H0467949B2
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JP
Japan
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yeast
fish
meat
days
aging
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61251892A
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English (en)
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JPS63105657A (ja
Inventor
Yoshio Wakayama
Yukie Iwasaki
Yoshihiro Sekino
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Kibun KK
Original Assignee
Kibun KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、赤身魚から食品素材を製造する方法
に関するものである。
更に詳細には、本発明は、赤身魚の脱臭と調熟
を行い、ハンバーグなどの原料に適した食品素材
を製造する方法に関するものである。
一般に、いわし、さんま、さばなどの赤身魚は
日本近海で大量にとれる安価な魚ではあるが、特
有の魚臭、いたみの早さなどから、一般消費者、
水産加工業者からは敬遠され、獲れた魚のほとん
どは、ペツトフードなどの飼料や農産物用の肥料
として利用されている状態である。
一方、水産加工で最も多く利用されているすけ
そうタラは、年々捕獲が減少傾向にあり、値段も
高くなり、これを原料とする練り製品等は値上げ
を繰り返えさざるを得なくなつている。
本発明者らは、赤身魚を脱臭し、肉質の改善を
行つて、すぐれた食品素材とするために鋭意研究
したところ、赤身魚の肉身に酵母湿菌体を1〜5
%w/w添加、混合し、−5〜0℃で3〜10日間
熟成させることによつて、脱臭と肉質の改善を行
うことに成功したものである。
本発明は、いわし、さんま、さばなどの赤身魚
の肉身に酵母湿菌体を1〜5%w/w添加、混合
し、混合物を−5〜0℃にて3〜10日間熟成せし
め、必要に応じて急速凍結することを特徴とする
食品素材の製造方法である。
本発明の方法によつて脱臭され、肉質の改善が
行なわれた赤身魚の肉身は、練製品の原料又は混
合原料として、更には、ハンバーグ、肉だんご、
コロツケ等の原料として使用することができるも
のである。
従来、魚肉に酵母を添加して、酵母のもつ旨味
と魚臭のマスク効果を与える方法は知られてい
る。(特開昭55−85384) しかしながら、酵母湿菌体を1〜5%w/w添
加、混合し、−5〜0℃で長期間熟成することは
知られていない。
本発明においては、酵母湿菌体を1〜5%w/
w添加、混合した後−5〜0℃で3〜10日間熟成
させることによつて、赤身魚の魚臭をほとんど完
全に除去することができ、また、肉質を改善し、
風味良好な魚肉にすることができたものである。
本発明において処理される赤身魚としては、い
わし、さんま、さばなどがあり、特にいわしは多
獲性で、安価であり、きわめて有用である。
赤身魚は、大きな骨は除去し、ミンチにかけ、
冷凍して用意する。
また、本発明において使用する酵母としては、
食品製造に使用して有用な酵母でああればいかな
る酵母でもよいが、パン酵母、例えばIFO 0555、
IFO 2043、IFO 2044、又は、ワイン酵母、例え
ばIFO 2226、IFO 2252、IFO 2359などが好まし
い。
酵母は酵母培養地で25〜35℃で、18〜24時間程
度通気撹拌培養し、得られた培養液を遠心分離処
理をして酵母湿菌体を用意する。これは、さらに
凍結乾燥などの処置をしても良い。
本発明においては、赤身魚の肉身又は解凍した
肉身に酵母湿菌体が1〜5%w/w、好ましくは
2〜4%w/w添加され、混合される。混合はミ
キサーで十分に行なわれる。酵母湿菌体の量が1
%より少いと脱臭効果が低く、また、5%を超え
ると酵母の味がするようになり、好ましくない。
得られた混合物は−5〜0℃に温度調整した冷
蔵庫に入れ、この温度範囲で3〜10日間熟成され
る。
熟成温度が−6℃以下になると全体が凍結をは
じめて酵母の熟成作用が阻害されるようになつ
て、好ましくない。また、0℃を超え1℃以上に
なると酵母による熟成が進みすぎて、酵母の味が
したりして、好ましくない。
熟成期間は3〜10日間であるが、温度が低けれ
ば長く、また温度が高ければ短く、熟成期間は熟
成温度によつて変更される。
この熟成によつて、赤身魚に特有な魚臭はなく
なり、また、肉質がしつとりとなり、改善された
のが分る。
熟成れた肉身は、そのまま−40℃程度で急速凍
結して熟成作用を停止させ、保存するのがよい。
本発明において、酵母によつて低温熟成された
赤身魚の肉身食品素材としして、ハンバーグ、練
製品などの原料として好適である。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 市販のパン酵母から分離したKBY−1株をブ
ドウ糖1%、ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.3
%、麦芽エキス0.3%、PH7.0なる培地にて27℃
24hr通気培養し、得られた培養液を9000rpm×15
分の遠心分離を行い菌体を取得する。
一方、新鮮いわしをミンチ後、冷凍保存してお
いたもの1Kgを解凍後前述の菌体30gを添加し、
ミキサーで混合した。
得られた混合物を−5℃、7日間の熟成、及び
−3℃、5日間の熟成を行い、すべての区分につ
き無添加区分と比較し10人のパネラー全員が魚臭
の消臭を確認した。
また、熟成された魚肉は、いずれも肉質がやわ
らかく、調熟されていた。
さらに、これをハンバーグ状に加工しても魚臭
はまつたく感じられなかつた。
実施例 2 パン酵母IFO 2043株をラクトース1%、ポリ
ペプトン0.5%、酵母エキス0.3%、麦芽エキス0.3
%、PH7.0の培地にて27℃30hr通気培養し、得ら
れた培養液を7500rpm×20分の遠心分離を行い菌
体を取得する。
本菌35gをサンマミンチ肉に添加し、混合し、
−2.5℃4日間の熟成を行つた。
サンマ特有の魚臭はまつたく消えていることを
10人のパネラーが確認した。
さらにでん粉10%、塩2%を加えてつくつた油
揚げ物にもまつたく魚臭はなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 いわし、さんま、さばなどの赤身魚の肉身に
    酵母湿菌体を1〜5%w/w添加、混合し、混合
    物を−5〜0℃にて3〜10日間熟成せしめ、必要
    に応じて急速凍結することを特徴とする食品素材
    の製造方法。
JP61251892A 1986-10-24 1986-10-24 食品素材の製造方法 Granted JPS63105657A (ja)

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JP61251892A JPS63105657A (ja) 1986-10-24 1986-10-24 食品素材の製造方法

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JP61251892A JPS63105657A (ja) 1986-10-24 1986-10-24 食品素材の製造方法

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JPS63105657A JPS63105657A (ja) 1988-05-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01304839A (ja) * 1988-05-31 1989-12-08 Akiyoshi Yamane 赤身魚肉の漬物の製造法
SG11201501896WA (en) * 2012-09-12 2015-05-28 Ajinomoto Kk For producing processed aquatic food and enzyme preparation for modifying property of processed aquatic food
JP7292867B2 (ja) * 2018-12-12 2023-06-19 株式会社前川製作所 食品の冷凍熟成方法及び冷却装置

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JPS63105657A (ja) 1988-05-10

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