JPH0467334A - 光磁気記録素子 - Google Patents
光磁気記録素子Info
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- JPH0467334A JPH0467334A JP17378790A JP17378790A JPH0467334A JP H0467334 A JPH0467334 A JP H0467334A JP 17378790 A JP17378790 A JP 17378790A JP 17378790 A JP17378790 A JP 17378790A JP H0467334 A JPH0467334 A JP H0467334A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の利用分野]
この発明は書き換え型の光磁気記録素子に関し、特にこ
の種の素子に用いる光磁気記録材料に関する。この発明
は例えば、磁界変調記録に適した光磁気記録材料に関す
る。
の種の素子に用いる光磁気記録材料に関する。この発明
は例えば、磁界変調記録に適した光磁気記録材料に関す
る。
[従来技術1
発明者らは、GdDyFe合金を光磁気記録材料とした
、光磁気記録素子を提案した(特開昭62−149.0
57号)。この記録材料は希土類元素として比較的安価
なGdとDVとを用い、カーヒステリシスループにおけ
る核発生磁界、保磁力、飽和磁界がキュリー温度までほ
ぼ一定で、優れた記録の消去・再生特性を有している。
、光磁気記録素子を提案した(特開昭62−149.0
57号)。この記録材料は希土類元素として比較的安価
なGdとDVとを用い、カーヒステリシスループにおけ
る核発生磁界、保磁力、飽和磁界がキュリー温度までほ
ぼ一定で、優れた記録の消去・再生特性を有している。
GdDyFe1:Co元素を添加し、キュリー温度を増
加させることも公知である(特開昭64−23゜445
号等) 。GdDyFe1::Coを添加すると、キュ
リー温度が増加するだけでなく、カー回転角(θK)や
垂直異方性エネルギー(Ku)が増加する。カー回転角
の増加は読み出し時の特性を改善し、垂直異方性エネル
ギーの増加は保磁力を増加させて微小ビットの安定性を
高める。
加させることも公知である(特開昭64−23゜445
号等) 。GdDyFe1::Coを添加すると、キュ
リー温度が増加するだけでなく、カー回転角(θK)や
垂直異方性エネルギー(Ku)が増加する。カー回転角
の増加は読み出し時の特性を改善し、垂直異方性エネル
ギーの増加は保磁力を増加させて微小ビットの安定性を
高める。
しかしながら、保磁力の増加は記録の消去に要する磁界
を増加させ、光磁気記録素子の駆動に強い外部磁界を必
要とさせることになった。一般に存在可能な最小磁区径
dは、 decσy/(Ms−He) で与えられる。ここにσ冒は界面磁壁エネルギーMsは
飽和磁化、Heは保磁力である。存在可能な最小磁区径
dが小さいことは微小なビットまで安定に存在し得るこ
とを意味するが、逆に記録の安定性が過剰で、消去に大
きな外部磁界を要することを意味する。即ちCoの添加
はキュリー温度を高め、読み出し特性を改善するが、同
時に保磁力を高め記録の消去を困難にする。
を増加させ、光磁気記録素子の駆動に強い外部磁界を必
要とさせることになった。一般に存在可能な最小磁区径
dは、 decσy/(Ms−He) で与えられる。ここにσ冒は界面磁壁エネルギーMsは
飽和磁化、Heは保磁力である。存在可能な最小磁区径
dが小さいことは微小なビットまで安定に存在し得るこ
とを意味するが、逆に記録の安定性が過剰で、消去に大
きな外部磁界を要することを意味する。即ちCoの添加
はキュリー温度を高め、読み出し特性を改善するが、同
時に保磁力を高め記録の消去を困難にする。
[発明の課題〕
この発明は、Gd[)yFe、Co材料のキュリー温度
を保ったまま、保磁力を低下させることを課題とする。
を保ったまま、保磁力を低下させることを課題とする。
また請求項2での課題は、これに加えて、光磁気記録材
料の耐食性を向上させることに有る。
料の耐食性を向上させることに有る。
[発明の構成]
この発明では、GdDyFeCo系光磁気記録層を設け
た光磁気記録素子において、光磁気記録層に0.45〜
7原子%の酸素原子を含有させる。
た光磁気記録素子において、光磁気記録層に0.45〜
7原子%の酸素原子を含有させる。
QdDyFeCo材料に酸素原子を添加すると、0゜3
原子%まではキュリー温度も消去に要する外部磁界(以
下単に消去磁界とする)もほとんど変化しない。酸素添
加の効果は0.3原子%と0.5原子%との間で発現し
、0.5W子%ではキュリー温度がほとんど低下しない
まま消去磁界が激減する(第1図参照)。これは保磁力
が、0.3W子%と0.5原子%の酸素添加の間で激減
するためである(第2図参照)。このことから、酸素含
有量の下限を0.45原子%とじた。酸素添加量を増す
と、キュリー温度と消去磁界は7原子%までなだらかに
減少するが、7J[千%と8原子%との添加量の間でキ
ュリー温度が激減し、co添加の意義が失われる(第1
図参照)。このことから酸素含有量の上限を7原子%と
した。
原子%まではキュリー温度も消去に要する外部磁界(以
下単に消去磁界とする)もほとんど変化しない。酸素添
加の効果は0.3原子%と0.5原子%との間で発現し
、0.5W子%ではキュリー温度がほとんど低下しない
まま消去磁界が激減する(第1図参照)。これは保磁力
が、0.3W子%と0.5原子%の酸素添加の間で激減
するためである(第2図参照)。このことから、酸素含
有量の下限を0.45原子%とじた。酸素添加量を増す
と、キュリー温度と消去磁界は7原子%までなだらかに
減少するが、7J[千%と8原子%との添加量の間でキ
ュリー温度が激減し、co添加の意義が失われる(第1
図参照)。このことから酸素含有量の上限を7原子%と
した。
C/N比についてみると、酸素の添加でC/N比は徐々
に低下する。l原子%の添加でC/N比はある程度減少
し、以後7W子%まではなだらかに僅かずつ減少する。
に低下する。l原子%の添加でC/N比はある程度減少
し、以後7W子%まではなだらかに僅かずつ減少する。
7原子%を越えるとC/N比の減少が再び著しくなり、
7原子%と8J[子%との間でC/N比は大きく低下す
る(第3図参照)。
7原子%と8J[子%との間でC/N比は大きく低下す
る(第3図参照)。
酸素の添加は、C/N比の立ち上がり磁界やC/N比の
飽和磁界、あるいは印加上限磁界にも影響する。立ち上
がり磁界はlJ[子%までの添加の間著しく減少し、以
後なだらかに低下する。印加上限磁界も同様の挙動を示
す。C/N比の飽和磁界も同様にIN子%までの添加の
間急減するが、1〜3M子%の添加で最低値を示す(第
4図参照)。
飽和磁界、あるいは印加上限磁界にも影響する。立ち上
がり磁界はlJ[子%までの添加の間著しく減少し、以
後なだらかに低下する。印加上限磁界も同様の挙動を示
す。C/N比の飽和磁界も同様にIN子%までの添加の
間急減するが、1〜3M子%の添加で最低値を示す(第
4図参照)。
C/N比の立ち上がり磁界やC/N比の飽和磁界の絶対
値を小さくするため、酸素含有量の下限はより好ましく
は0.9原子%以上とする。一方5原子%を越える酸素
添加では、印加上限磁界が4000e近くまで低下する
ため、酸素添加量の上限はより好ましくは5.5原子%
とする。
値を小さくするため、酸素含有量の下限はより好ましく
は0.9原子%以上とする。一方5原子%を越える酸素
添加では、印加上限磁界が4000e近くまで低下する
ため、酸素添加量の上限はより好ましくは5.5原子%
とする。
光磁気記録素層のGdDyFeCo材料には、より好ま
しくは酸素以外に、Ti、(1:r、Alからなる群の
少なくとも一員の元素を、3W子%以下、より好ましく
は0.5〜2.51r子%含有させる。これらの元素は
、光磁気記録材料の酸化を防止し、材料の耐食性を高め
る。3原子%以下の範囲であれば、これらの元素は、光
磁気記録層の保磁力や飽和磁化、保磁力と飽和磁化との
積Ms−Hcsキュリー温度、あるいはC/N比に殆ど
影響しない。
しくは酸素以外に、Ti、(1:r、Alからなる群の
少なくとも一員の元素を、3W子%以下、より好ましく
は0.5〜2.51r子%含有させる。これらの元素は
、光磁気記録材料の酸化を防止し、材料の耐食性を高め
る。3原子%以下の範囲であれば、これらの元素は、光
磁気記録層の保磁力や飽和磁化、保磁力と飽和磁化との
積Ms−Hcsキュリー温度、あるいはC/N比に殆ど
影響しない。
そしてこれらの元素を加えると、光磁気記録層の耐食性
が向上し、耐食性向上の効果は0.5原子%以上の添加
で強く現れる。Ti、Cr、Alはほぼ同等で、これら
の元素の中での差異はほとんど見られない。
が向上し、耐食性向上の効果は0.5原子%以上の添加
で強く現れる。Ti、Cr、Alはほぼ同等で、これら
の元素の中での差異はほとんど見られない。
用いるGdDyFeCo0系杆料の、組成について説明
する。組成を I(GdrDyl−F)j(F6JCO1−1)1−m
] l−g−j”NL”o#(MはT i、 Cr、ま
たはA1元素を表す)とした場合に、GdDyFeCo
の部分については、0.7≦x<t。
する。組成を I(GdrDyl−F)j(F6JCO1−1)1−m
] l−g−j”NL”o#(MはT i、 Cr、ま
たはA1元素を表す)とした場合に、GdDyFeCo
の部分については、0.7≦x<t。
0.2≦y≦0.7゜
0.15≦2≦0.30
とすることが好ましい。CO含有量やGd含有量は、素
子のキュリー温度等に影響するが、発明者は酸素やTi
を添加した場合にも、この範囲でキュリー単変が高く、
消去磁界の低い材料が得られることを確認した。次にT
i等の含有量を示すαは既に述べたように、 0≦α≦0.03、 が好ましく、酸素含有量を示すβは 0.0045≦β≦0.07 とし、より好ましくは 0.009≦β≦0.055 とする。
子のキュリー温度等に影響するが、発明者は酸素やTi
を添加した場合にも、この範囲でキュリー単変が高く、
消去磁界の低い材料が得られることを確認した。次にT
i等の含有量を示すαは既に述べたように、 0≦α≦0.03、 が好ましく、酸素含有量を示すβは 0.0045≦β≦0.07 とし、より好ましくは 0.009≦β≦0.055 とする。
[実施例]
用語法
実施例では組成の単位を原子%で示すものとし、これを
単に%と標記する。
単に%と標記する。
光磁気記録素子の調製
スライドガラス基板、あるいはポリカーボネート樹脂基
板に、4室のマグネトロンスパッタリング装置により、
下部誘電体層、光磁気記録層、上部誘電体層、金属反射
層を積層した。ポリカーボネート基板を用いた素子では
、金属叉射層上に紫外線硬化樹脂の保護層を設けた。ス
パッタリング雰囲気はArとし、基板とターゲットとの
間隔は120mm、到達真空度は5 X 10−’To
rr、 スパッタリング電力はIKWとした。
板に、4室のマグネトロンスパッタリング装置により、
下部誘電体層、光磁気記録層、上部誘電体層、金属反射
層を積層した。ポリカーボネート基板を用いた素子では
、金属叉射層上に紫外線硬化樹脂の保護層を設けた。ス
パッタリング雰囲気はArとし、基板とターゲットとの
間隔は120mm、到達真空度は5 X 10−’To
rr、 スパッタリング電力はIKWとした。
最初に、S+4N4: AlzOx:YxOsのモル比
が86:10:4の焼結体をターゲットとし、非晶質イ
ツトリウム・アルミニウム・サイアロンの下部誘電体層
を920A厚に形成した。次いでArにニードルバルブ
で酸素を加えながら、 GdDyFeCoTiターゲッ
トから、光磁気記録層を200A厚に形成した。ターゲ
ットの組成を変え、ニードルバルブで酸素混合量を変え
、光磁気記録層の組成を制御した。この後同じイツトリ
ウム・アルミニウム・サイアロン系のターゲットを用い
、上部誘電体層を300A厚に形成した。更にこの上部
に、金属Al系反射層を800Aに形成し、ポリカーボ
ネート基板の場合、ウレタンアクリレートとアクリル酸
エステルの共重合体からなる紫外線硬化樹脂の保護層を
10μm厚に形成した。
が86:10:4の焼結体をターゲットとし、非晶質イ
ツトリウム・アルミニウム・サイアロンの下部誘電体層
を920A厚に形成した。次いでArにニードルバルブ
で酸素を加えながら、 GdDyFeCoTiターゲッ
トから、光磁気記録層を200A厚に形成した。ターゲ
ットの組成を変え、ニードルバルブで酸素混合量を変え
、光磁気記録層の組成を制御した。この後同じイツトリ
ウム・アルミニウム・サイアロン系のターゲットを用い
、上部誘電体層を300A厚に形成した。更にこの上部
に、金属Al系反射層を800Aに形成し、ポリカーボ
ネート基板の場合、ウレタンアクリレートとアクリル酸
エステルの共重合体からなる紫外線硬化樹脂の保護層を
10μm厚に形成した。
得られた光磁気記録素子を、第6図に示す。図において
、2はスライドガラスやポリカーボネート樹脂の基板(
直径130mm)で、アクリル樹脂や、エポキシ樹脂、
ポリエステル賞脂等の、適宜の透明基板に変えることが
できる。4は下部誘電体層で、ここでは非晶質のイツト
リウム・アルミニウム・サイアロンとしたが、Sin、
、Sin、CeO,、ZrO,、TiO,、ZnS、S
b、S、、Si、N、等でも良い。6は光磁気記録層で
GdDyFeCo・Ti・0系のものを用いる。Tiは
、C「やA1元素に置換しても良い。8は下部誘電体層
4と同様の上部誘電体層、lOは金属反射層、12は紫
外線硬化樹脂保護層である。誘電体層4,8は設けなく
ても良い。
、2はスライドガラスやポリカーボネート樹脂の基板(
直径130mm)で、アクリル樹脂や、エポキシ樹脂、
ポリエステル賞脂等の、適宜の透明基板に変えることが
できる。4は下部誘電体層で、ここでは非晶質のイツト
リウム・アルミニウム・サイアロンとしたが、Sin、
、Sin、CeO,、ZrO,、TiO,、ZnS、S
b、S、、Si、N、等でも良い。6は光磁気記録層で
GdDyFeCo・Ti・0系のものを用いる。Tiは
、C「やA1元素に置換しても良い。8は下部誘電体層
4と同様の上部誘電体層、lOは金属反射層、12は紫
外線硬化樹脂保護層である。誘電体層4,8は設けなく
ても良い。
調製した素子の、光磁気記録層6の組成を表1に示す。
本印は比較例である。
表 1 試料組成
(Gd41 、Dy、、、 a)2z
(Gd4!2DYsy、 s)z□
(Gdaz□DVsy、m)z□
CGd4x□DYsy、a)z□
5Feys、 5Tiz、 。
5(F6ssCOs)ys、 、Ti!。
5(FesoCo+o)ya、 5Ti=。
a(FeasCo+5)yi、 1Tiz。
5本 (Gdaz、 5DYs7
6 (G+Lz、 zDysy
7 (Gd44. zDVsy
8 (Gdaz、 2DV67
9 (Gd4z、 !Dy5y
10 (Gd4z2DY*r
11*(Ga、□2Dysy
、)2□
、)2゜
8)2□
、)2゜
8)2゜
8)2゜
5(FesoCOto)ys
a(FesoCo+o)ys
s(FesoCo+o)ya
s(F e*。Co、。)、。
4(F esocO+o)yt
s(Fe*oCo+o)r。
7(FesoCOto)ss
!T 2゜Oo 。
、T’、。0゜。
7T 2゜0、。
1T′2゜Ol。
・T 2 ロOs O
、T’、 00.0
、T′2゜0.。
12* (Gd4!、 *Dy57a)ax、 5Fe
ys2Ti2. ooo、 5(GdzsDyrs)z
+ (Gd、。DYs。)2□ (Gd、。DYs。)2゜ (Gd、。DYm。)2□ 、(Fe、、Co、、)7.、 、Ti、 、○、。
ys2Ti2. ooo、 5(GdzsDyrs)z
+ (Gd、。DYs。)2□ (Gd、。DYs。)2゜ (Gd、。DYm。)2□ 、(Fe、、Co、、)7.、 、Ti、 、○、。
1(F esscOs)yslT iz、 603゜5
(FessCo++)yi、yTiz、oo+。
(FessCo++)yi、yTiz、oo+。
5(FeasCoty)yi、 yTil、 so 、
。
。
表 l 続き (Ti非含有試料)
17 CGd4x、 1DYiy、 a)2i、 t
cFe*ocOro’)ts、 sot。
cFe*ocOro’)ts、 sot。
18 (Gdaz、 *D)’ay、 a)zz、
5(FesoCoto)ys、 703゜19 (G
da!、xD31st、s)zt、5(FesoCot
o)yx、+os、。
5(FesoCoto)ys、 703゜19 (G
da!、xD31st、s)zt、5(FesoCot
o)yx、+os、。
20 (G(Lz、*DYsy、a)2z、o(Fe
soCOto)ys、ocr2.oox。
soCOto)ys、ocr2.oox。
21 (Gdai、1DVsy、a)2+、*(Fe
soCOto)r+、acrz、oos。
soCOto)r+、acrz、oos。
22 (G(Lz、zD3’sy、5)zz、o(F
esoCOto)ys、oAlz、oos。
esoCOto)ys、oAlz、oos。
23 (Gdaz、xDysy、5)zt、5(Fe
soCOto)ys、1A12.ooi。
soCOto)ys、1A12.ooi。
波長800nmのレーザ光を用い、3 、7 M Hz
の書き込み周波数で、素子の特性を評価した。キュリー
温度と消去磁界の測定は、スライドガラス基板の素子を
用い、他の測定にはポリカーボネート基板の素子を用い
た。第1図〜第4図に、(Gdaz、 *DYs7.
a)zz、 1Fe7L lTi2 o糸材料に、0.
3〜8J[千%の酸素を加えた際の結果を示す(試料4
〜11)。また試料1〜4の酸素無添加の試料について
、Co含有量のキュリー温度や消去磁界への影響を表2
に示す。Co含有量と共に、キュリー温度や消去磁界が
増加する。
の書き込み周波数で、素子の特性を評価した。キュリー
温度と消去磁界の測定は、スライドガラス基板の素子を
用い、他の測定にはポリカーボネート基板の素子を用い
た。第1図〜第4図に、(Gdaz、 *DYs7.
a)zz、 1Fe7L lTi2 o糸材料に、0.
3〜8J[千%の酸素を加えた際の結果を示す(試料4
〜11)。また試料1〜4の酸素無添加の試料について
、Co含有量のキュリー温度や消去磁界への影響を表2
に示す。Co含有量と共に、キュリー温度や消去磁界が
増加する。
表 2 coの影響
試料 Fe:Co比 消去磁界(Oe)1 100
:O−150 295:5 −220 3 90:10−300 4 85:15−320 * 基本組成は、(Gd41 tDYsy、 a)zz
Fe元素を5〜15%CO元素で置換。
:O−150 295:5 −220 3 90:10−300 4 85:15−320 * 基本組成は、(Gd41 tDYsy、 a)zz
Fe元素を5〜15%CO元素で置換。
キュリー温度(’C)
eFeys、sTlg。で、
第1図に戻り、酸素含有量の効果を説明する。
0.3%の酸素添加は、キュリー温度や消去磁界(E
rasion M f)に殆ど影響しない。酸素の効果
は0.5%で発現しキュリー温度を殆ど変えないまま、
消去磁界を3000eから2000eに低下させる。酸
素添加量を増すと、キュリー温度や消去磁界は単調に減
少し、8原子%の添加でキュリー温度は145℃まで低
下する。
rasion M f)に殆ど影響しない。酸素の効果
は0.5%で発現しキュリー温度を殆ど変えないまま、
消去磁界を3000eから2000eに低下させる。酸
素添加量を増すと、キュリー温度や消去磁界は単調に減
少し、8原子%の添加でキュリー温度は145℃まで低
下する。
第2図に、酸素含有量と、保磁力Hcや飽和磁化Ms、
Ms−Hcとの関係を示す。既に述べたように、保磁力
と消去磁界とは密接な関係が有り、保磁力が大きい程、
消去磁界も大きくなる。酸素含有量を0.3%から0.
5%に増すと、保磁力は激減する。これが0.3%と0
.5%との間での、消去磁界の減少の主因である。飽和
磁化Msの挙動は、保磁力Hcの挙動に比べ複雑である
が、その影響は小さく、MS−Hcはほぼ保磁力と同様
の挙動を示す。
Ms−Hcとの関係を示す。既に述べたように、保磁力
と消去磁界とは密接な関係が有り、保磁力が大きい程、
消去磁界も大きくなる。酸素含有量を0.3%から0.
5%に増すと、保磁力は激減する。これが0.3%と0
.5%との間での、消去磁界の減少の主因である。飽和
磁化Msの挙動は、保磁力Hcの挙動に比べ複雑である
が、その影響は小さく、MS−Hcはほぼ保磁力と同様
の挙動を示す。
第3図に、酸素含有量のC/N比への影響を示す。C/
N比は最初1%までの添加で減少し、以後7%まで緩や
かに減少する。しかし7%を越えると、C/N比の減少
率は再び増加する。
N比は最初1%までの添加で減少し、以後7%まで緩や
かに減少する。しかし7%を越えると、C/N比の減少
率は再び増加する。
第4図に、書き込み時の、C/N比の立ち上がり磁界(
I ntersection) 、C/ N比の飽和磁
界(Saturation Po1nt) 、印加上限
磁界(U pperL iw+it)を示す。これらの
データの意味は第5図に示し、立ち上がり磁界は外部磁
界を加え書き込みを行った際のC/N比が0から立ち上
がる点を示す。飽和磁界はC/N比が最高値で飽和する
磁界を示し、印加上限磁界はC/N比が最高値から3d
B低下する磁界を示す。立ち上がり磁界や飽和磁界の絶
対値が小さい程、弱い外部磁界で書き込むことができ、
印加上限磁界が大きい程、強い外部磁界を加えた際への
許容幅が大きい。酸素含有量を0.3%から0.5%に
増すと、立ち上がり磁界は1000e程度低下し、飽和
磁界も減少する。以後立ち上がり磁界は、酸素含有量と
共に単調に減少する。飽和磁界は1〜3%に最小値があ
り、以後体々に増加する。印加上限磁界は、立ち上がり
磁界と類似の挙動を示す。酸素含有量8%では、印加上
限磁界は3700eと非実用的な程度に小さくなり、7
%では4000eとなる。
I ntersection) 、C/ N比の飽和磁
界(Saturation Po1nt) 、印加上限
磁界(U pperL iw+it)を示す。これらの
データの意味は第5図に示し、立ち上がり磁界は外部磁
界を加え書き込みを行った際のC/N比が0から立ち上
がる点を示す。飽和磁界はC/N比が最高値で飽和する
磁界を示し、印加上限磁界はC/N比が最高値から3d
B低下する磁界を示す。立ち上がり磁界や飽和磁界の絶
対値が小さい程、弱い外部磁界で書き込むことができ、
印加上限磁界が大きい程、強い外部磁界を加えた際への
許容幅が大きい。酸素含有量を0.3%から0.5%に
増すと、立ち上がり磁界は1000e程度低下し、飽和
磁界も減少する。以後立ち上がり磁界は、酸素含有量と
共に単調に減少する。飽和磁界は1〜3%に最小値があ
り、以後体々に増加する。印加上限磁界は、立ち上がり
磁界と類似の挙動を示す。酸素含有量8%では、印加上
限磁界は3700eと非実用的な程度に小さくなり、7
%では4000eとなる。
印加上限磁界は一般に4000e以上とすることが求め
られるため、酸素含有量の上限は5%程度が好ましい。
られるため、酸素含有量の上限は5%程度が好ましい。
そして酸素含有量が1〜5%の範囲で、消去磁界が18
0〜1200e、キュリー温度が200℃弱〜215℃
、C/N比が49.8〜4 L2 d Bの好ましい値
が得られる。またこの範囲ではC/N比の立ち上がり磁
界が−150−l OOOe、 C/N比の飽和磁界が
1o00e程度であり、磁界変調記録が特に容易になる
。
0〜1200e、キュリー温度が200℃弱〜215℃
、C/N比が49.8〜4 L2 d Bの好ましい値
が得られる。またこの範囲ではC/N比の立ち上がり磁
界が−150−l OOOe、 C/N比の飽和磁界が
1o00e程度であり、磁界変調記録が特に容易になる
。
表3、表4に、Gd:Dy比やFe:Co比を変えた、
試料13〜16の結果を示す。表5表6に、Tiを無添
加あるいはCrやAlに変えた試料17〜23の結果を
示す。消去磁界はOe単位、保磁力Haは KOe単位
、飽和磁化Msはemu/cc単位、MS−HcはKo
e−emu/cc単位、C/N比はdB単位である。ま
たキュリー点は℃単位で示す。 表4、表6のC/N比
の飽和磁界、C/N比の立上がり磁界、印加上限磁界は
それぞれOe単位で、その意味は第5図に示したもので
ある。
試料13〜16の結果を示す。表5表6に、Tiを無添
加あるいはCrやAlに変えた試料17〜23の結果を
示す。消去磁界はOe単位、保磁力Haは KOe単位
、飽和磁化Msはemu/cc単位、MS−HcはKo
e−emu/cc単位、C/N比はdB単位である。ま
たキュリー点は℃単位で示す。 表4、表6のC/N比
の飽和磁界、C/N比の立上がり磁界、印加上限磁界は
それぞれOe単位で、その意味は第5図に示したもので
ある。
表
表
(他の試料)
(他の試料)
(非Tl系試料)
表
(非Tl系試料)
ここでは特定の実施例ついて説明したが、光磁気記録層
以外の材料や素子の構造は任意である。
以外の材料や素子の構造は任意である。
[発明の効果1
この発明では、GdDyFeCo材料の利点である高い
キュリー温度を損なうことなく、消去磁界を小さくする
ことができる。またこれに伴って、C/N比の立ち上が
り磁界やC/N比の飽和磁界を小さくすることができる
。これらの結果、小さな外部磁界で記録の消去や書き込
みが可能なる。
キュリー温度を損なうことなく、消去磁界を小さくする
ことができる。またこれに伴って、C/N比の立ち上が
り磁界やC/N比の飽和磁界を小さくすることができる
。これらの結果、小さな外部磁界で記録の消去や書き込
みが可能なる。
更に酸素含有量を1〜5J[千%程度とすると、印加上
限磁界を4000eよりも大きくしたまま、C/N比の
飽和磁界や立ち上がり磁界を十分に小さくすることがで
き、磁界変調記録が特に容易になる。
限磁界を4000eよりも大きくしたまま、C/N比の
飽和磁界や立ち上がり磁界を十分に小さくすることがで
き、磁界変調記録が特に容易になる。
この発明ではまた、光磁気記録層にTiやCr。
A1元素を含有させ、素子の耐食性を向上させることが
できる。
できる。
gI図〜$4図は酸素含有量の効果を表す実施例の特性
図で、t!g1図は消去磁界とキュリー温度への影響を
示し、第2図は保磁力や飽和磁界、保磁力と飽和磁界の
積への影響を示し、第3図はC/N比への影響を示し、
第4図はC/N比の立ち上がり点やC/N比の飽和磁界
、印加上限磁界への影響を示す。 第5図は、第4図のデータの意味を示すための概念図で
ある。 第6図は、実施例の光磁気記録素子の断面図である。 図において、 下部誘電体層、 上部誘電体層、
図で、t!g1図は消去磁界とキュリー温度への影響を
示し、第2図は保磁力や飽和磁界、保磁力と飽和磁界の
積への影響を示し、第3図はC/N比への影響を示し、
第4図はC/N比の立ち上がり点やC/N比の飽和磁界
、印加上限磁界への影響を示す。 第5図は、第4図のデータの意味を示すための概念図で
ある。 第6図は、実施例の光磁気記録素子の断面図である。 図において、 下部誘電体層、 上部誘電体層、
Claims (3)
- (1)透明基板上に、GdDyFeCo系光磁気記録層
を設けた、光磁気記録素子において、 前記の光磁気記録層には、0.45〜7原子%の酸素原
子を含有させたことを特徴とする、光磁気記録素子。 - (2)光磁気記録素層には、Ti、Cr、Alからなる
群の少なくとも一員の元素を、3原子以下%含有させた
ことを特徴とする、請求項1に記載の光磁気記録素子。 - (3)酸素含有量を0.9〜5.5原子%としたことを
特徴とする、請求項1または2に記載の光磁気記録素子
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17378790A JP2908531B2 (ja) | 1990-06-30 | 1990-06-30 | 光磁気記録素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17378790A JP2908531B2 (ja) | 1990-06-30 | 1990-06-30 | 光磁気記録素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0467334A true JPH0467334A (ja) | 1992-03-03 |
JP2908531B2 JP2908531B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=15967145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17378790A Expired - Fee Related JP2908531B2 (ja) | 1990-06-30 | 1990-06-30 | 光磁気記録素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2908531B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997026652A1 (fr) * | 1996-01-19 | 1997-07-24 | Seiko Epson Corporation | Support d'enregistrement magneto-optique |
JP2023509225A (ja) * | 2020-06-11 | 2023-03-07 | フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド | 重希土類合金、ネオジム鉄ホウ素永久磁石材料、原料及び製造方法 |
-
1990
- 1990-06-30 JP JP17378790A patent/JP2908531B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997026652A1 (fr) * | 1996-01-19 | 1997-07-24 | Seiko Epson Corporation | Support d'enregistrement magneto-optique |
US6436524B1 (en) | 1996-01-19 | 2002-08-20 | Seiko Epson Corporation | Magneto-optical recording medium |
JP2023509225A (ja) * | 2020-06-11 | 2023-03-07 | フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド | 重希土類合金、ネオジム鉄ホウ素永久磁石材料、原料及び製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2908531B2 (ja) | 1999-06-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |