JPH0465058A - 電子ビーム装置及びその画像取得方法 - Google Patents

電子ビーム装置及びその画像取得方法

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JPH0465058A
JPH0465058A JP2176660A JP17666090A JPH0465058A JP H0465058 A JPH0465058 A JP H0465058A JP 2176660 A JP2176660 A JP 2176660A JP 17666090 A JP17666090 A JP 17666090A JP H0465058 A JPH0465058 A JP H0465058A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第6図) 発明が解決しようとする課題(第7図)課題を解決する
ための手段(第1.第2図)作用 実施例(第3〜第5図) 発明の効果 〔概要〕 電子ビーム装置、特に被照射対象に電子ビームの照射走
査処理をし、その二次電子や反射電子の検出信号処理を
する装置の機能向上に関し、該電子ビームの水平走査の
みによる画像処理をすることなく、その走査方法及び信
号処理を工夫して、走査方向に依存する解像度の差を無
くし、高精度に位置決めや画像取得処理をすることを目
的とし、 その装置は、少なくとも、被照射対象物に電子ビームを
出射する電子銃と、前記電子ビームを偏向走査する偏向
駆動手段と、前記被照射対象物からの反射電子又は二次
電子を検出する電子検出手段と、前記電子検出手段から
の検出信号の信号処理をして画像取得データを出力する
信号処理手段と、前記画像取得データを格納する記憶手
段と、前記電子銃、偏向駆動手段、信号処理手段及び記
憶手段の入出力を制御する第1の制御手段とを具備し、
前記偏向駆動手段に、前記電子ビームの走査方向を制御
する第2の制御手段が設けられ、前記第2の制御手段が
前記画像取得データの書込み/読出制御をする第3の制
御手段と制御線を介して接続されていることを含み構成
する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、電子ビーム装置及びその画像取得方法に関す
るものであり、更に詳しく言えば、被照射対象に電子ビ
ームの走査処理をし、その二次電子や反射電子の検出/
画像処理をする装置の機能向上に関するものである。
近年、LSI断などの分野において電子ビームによる電
圧波形測定技術が広く利用されている。
例えば、試料の画像取得をする走査型電子顕微鏡やその
電圧波形を測定する電子ビームテスタ等が使用されてい
る。
ところで、これらの電子ビーム装置によれば、試料の測
定場所や観測場所の探索をする場合に、電子ビームの二
次元走査を行い、これにより得られる二次電子信号強度
に基づいて、SEM(Seanning Electr
on  Microscope )像の画像表示処理を
し、該測定点や観測点の位置決めを行っている。
しかし、従来例によればチップ表面の絶縁膜を除去セず
に、それを残留させた状態で電子ビームを水平走査して
、その反射電子や二次電子の検出処理をしなければなら
ない場合も多い。
このため、LSIチップのような金属と絶縁物とが混在
する試料又は、絶縁保護膜により覆われた試料上からの
反射電子や二次電子の検出処理に基づいて得られたSE
M像においては、電子ビームの走査方向に依存した異常
画像となることがある。
そこで、電子ビームの水平走査のみにより画像処理をす
ることなく、その走査方法及び信号処理を工夫して、走
査方向に依存する解像度の差を無くし、高精度に位置決
めや画像取得処理をすることができる装置とその方法が
望まれている。
〔従来の技術〕
第6.7図は、従来例に係る説明図である。
第6図は、従来例に係る電子ビーム装置の構成図を示し
ている。
回において、走査型電子顕微鏡や電子ビームテスタ等の
電子ビーム装置は、鏡筒内に電子銃1偏向器2A及び二
次電子検出器3が設けられ、その外部に、二次電子検出
器3からの反射電子や一次電子ibの信号処理をする信
号処理回路4と、偏向器2Aを駆動するX方向駆動回路
2D、Y方向駆動回路2E、 ライン走査回路2B及び
フレーム走査回路2Cと、電子銃1.各走査回路2B。
2C及び信号処理回路4の入出力を制御する制御/計算
機5と、SEM像を表示するモニタ6が設けられている
該装置の機能は、まず電子ビーム1aが偏向器2Aや対
物レンズ等の電子光学系を通して試料LSI7に出射さ
れる。この際に、電子ビーム1aは、ライン走査回路2
B及びX方向駆動回路2Dに基づくX偏向制御信号Sx
と、フレーム走査回路2C及びY方向駆動回路2Eに基
づくY偏向制御信号SYにより二次元走査(以下これを
水平方向走査ともいう)される。次に、試料LSI7か
らの反射電子や二次電子1bが二次電子検出器3により
検出され、その検出信号Sが信号処理回路4に入力され
る。その後、検出信号Sが信号処理回路4により信号処
理される。これにより得られた画像取得データDに基づ
いて試料LSI7のSEM像がモニタ6に表示される。
これにより、試料LSI7の配線パターンの有無、!圧
波形等の測定及びその画像解析等を行うことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来例の電子ビーム装置によれば、試料の測
定場所や観測場所の探索をする場合に、電子ビームの二
次元走査を行い、これにより得られる二次電子信号強度
に基づいて、SEM像の画像表示処理をし、該測定点や
観測点の位置決めを行っている。
また、従来例によればチップ表面の絶縁膜を除去せずに
、それを残留させた状態で電子ビームlaを二次元走査
し、その反射電子や二次電子1bの検出処理をしている
。これは、絶縁膜の除去によって、高集積化・超微細化
するLSIの破壊発生の恐れがあるためである。
このため、第7図に示すようにSEM像にビーム走査方
向に依存した異常画像を生ずることがある。
ここで、第7図において、まず、配線パターン7aが形
成されたLSIチップのような金属と絶縁物とが混在す
る試料又は、絶縁保護膜により覆われた試料上に電子ビ
ーム1aがライン方向に走査(X)されているものとす
る。また、これにより試料上から反射電子や二次電子1
bが検出処理されているものとする。
これに基づいて得られたSEM像を考察するものとすれ
ば、電子ビームの走査方向(X)と直交する配線パター
ン7aと周辺部との境界は鮮明に画像表示され、その識
別は容易となる。
しかし、電子ビームの走査方向(X)と平行する配線パ
ターン7aと周辺部との境界が不鮮明に画像表示され、
その識別が困難となることがある。
なお、この原因については、必ずしも明確にされていな
いがビーム走査を90度回転してSEM像を観測した場
合にも事情が変わらないことから電子ビーム1aの非点
調整不足ではなく、該電子ビーム照射による絶縁膜の帯
電等と考えられる。
すなわち、ビーム走査速度の速いライン方向では、試料
面の凹凸や下層の配線電圧による情報が十分に得られる
ことから、そのコントラストが忠実に観測される。また
、該走査速度の遅いフレーム方向では、帯電のため下層
の配線電圧による情報が失われ、そのコントラストが得
られなくなるものと考えられる。
これにより、特に絶縁保護膜に覆われたLSIチップ等
の配線の識別や電子ビームの測定点への位置決めが困難
となるという問題がある。
本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたもの
であり、電子ビームの水平走査のみによる画像処理をす
ることなく、その走査方法及び信号処理を工夫して、走
査方向に依存する解像度の差を無くし、高精度に位置決
めや画像取得処理をすることが可能となる電子ビーム装
置及びその画像取得方法の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の電子ビーム装置に係る原理図、第2
図は、本発明の電子ビーム装置の画像取得方法に係る原
理図をそれぞれ示している。
その装置は第1図において、少なくとも、被照射対象物
17に電子ビーム11aを出射する電子銃11と、前記
電子ビーム11aを偏向走査する偏向駆動手段12と、
前記被照射対象物17からの反射電子又は二次電子1.
1bを検出する電子検出手段13と、前記電子検出手段
13からの検出信号S1の信号処理をして画像取得デー
タD1を出力する信号処理手段14と、前記画像取得デ
ータD1を格納する記憶手段1,5と、前記電子銃11
.偏向駆動手段12.信号処理を段14及び記憶手段1
5の入出力を制御する第1の制御手段16とを具備し、
前記偏向駆動手段12に、前記電子ビーム11aの走査
方向を制御する第2の制御手段12Aが設けられ、前記
第2の制御手段12Aが前記画像取得データD1の書込
み/読出制御をする第3の制御手段14Aと制御線りを
介して接続されていることを特徴とし、 前記装置において、前記偏向駆動手段12に、前記電子
ビーム11aの偏向走査する駆動制御信号S3を補正す
る補正手段12Bが設けられていることを特徴とし、 その方法は第2図C,:示ずように、まず、ステップP
iで、被照射対象物17に電子ビーQ11aを水平に走
査する第1の照射処理をし、次とこ、ステップP2で前
記第1の照射処理に前後して前記電子ビーム11aを垂
直に走査する第2の照射処理をし、さらに、ステップP
3で前記第1.第2の照射処理に基づいて得られる前記
被照射対象物17からの反射電子又は二次電子11bの
検出処理をし、次いで、ステップP4で前記検出処理に
より得られた各検出信号S I = S11. 512
の信号処理をし、その後、ステップP5で前記信号処理
に基づいて前記被照射対象物17の画像処理をすること
を特徴とし、上記目的を達成する。
〔作用〕
本発明の装置によれば、第1図に示すように画像取得デ
ータD1の書込み/続出制御をする第3の制御手段14
Aと制御線りを介して接続され、電子ビーム11aの走
査方向を制御する第2の制m¥段12Aが設けられてい
る。
このため、電子銃11から電子ビーム11aが出射され
ると、まず、絶縁保護膜等に覆われたLSl等の被照射
対象物17に、該電子ビーム11aが偏向駆動手段12
により偏向照射される。この際に、例えば、第2の制御
手段12Aにより駆動制御信号53=331が偏向駆動
手段12がら出力される。これにより、電子ビーム11
aが水平走査され、該水平走査に基づく電子ビーム11
aが被照射対象物17に反射することにより生ずる反I
t電イや=次電子Hbが電子検出手段1,3により検出
される。
また、電子検出手段13からの検出信号5i=s11が
信号処理手段14により処理され、この画像取得データ
DIが制御線りを介して接続された第3の制御手段14
Aにより記憶手段15に書込まれる。この際に、第3の
制御手段14Aの指定する格納値1に水平走査に基づく
画像取得データD1が順次格納される。
また、一画面分の画像データが格納されると、第2の制
御手段12Aにより駆動制御信号53=532が偏向駆
動手段12から出力される。これにより、電子ビーム1
1aが垂直走査され、該垂直走査に基づく電子ビーム1
1aが被照射対象物17に反射することムこより生ずる
反!を電子や二次電子11bが電子検出1段134こよ
り検出される。また、電子検出子−段13からの検出信
号5i=312が信号処理り段14により処理され、こ
の画像取得データD1が制御線りを介し、て接続された
第3の制御手段14Aにより記憶手段15乙こ書込まれ
る。この際に、水平走査点同様に第3の制御1段14A
の指定する格納位置ムこ垂直走査ζこ苓づく画像取得ブ
タD1が順次格納される。
その後、第3の制御手段14Aにより同番地の画像取得
データDJが読出処理され、該データ1) 1の加算処
理等が制御手段16により行うことが可能となる。
これにより、水平・垂直走査により得られた両面分の画
像取得データD14こ基づいて被照射対象物17のSE
M像等の画像処理をすることが可能となる。
また、本発明の方法によれば、ステップP1で、被照射
対象物17に電子ビーム11aを水平に走査する第1の
照射処理をし、次に、ステップP2で第1の照射処理に
前後して電子ビーム11aを垂直に走査する第2の照射
処理をしている。
例えば、配線パターンが形成されたLSIチップのよう
な金属と絶縁物とが混在する試料又は絶縁保護膜により
覆われた試料上に第1.第2の照射処理がされているも
のとすれば、第1の照射処理によって生じたビーム走査
方向と平行する配線パターンと周辺部との境界の不鮮明
な画像が第2の照射処理により得られた垂直走査に係る
画像取得データD1により補正をすることが可能となる
また、第2の照射処理によって生じたビーム走査方向と
平行する配線パターンと周辺部との境界の不鮮明な画像
は第1の照射処理により得られた水平走査に係る画像取
得データD1により補正をすることが可能となる。
このことで、ビーム走査速度の速い水平走査により得ら
れた試料面の凹凸や下層の配!I!圧による情報と、ビ
ーム走査速度の速い垂直走査により得られた試料面の凹
凸や下層の配線電圧による情報とを、例えば、加算処理
することにより、SEM像を忠実に観測することが可能
となる。
これにより、走査方向に依存する解像度の差を無くすこ
とができることから、該測定点や観測点の位置決めや配
線等の識別処理を高精度に行うことが可能となる。
(実施例〕 次に図を参照しながら本発明の実施例について説明する
第3〜第5図は、本発明の実施例に係る電子ビーム装置
及びその画像取得方法を説明する図であり、第3図は、
その構成図を示している。
図において、21は電子銃であり、被照射対象物17の
一例となる試料LSI27に電子ビーム21aを出射す
るものである。
22A〜22Hは偏向駆動手段12の一実施例となる走
査方向制御回路、補正回路、ライン走査回路。
フレーム走査回路、X方向駆動回路、Y方向駆動回路、
X偏向器及びY偏向器等から成る。走査方向#御回路2
2Aは、フレーム走査回路22Dからの選択制御信号S
4に基づいて水平同期信号SH又は垂直同期信号S■の
入力光を変更するものである。補正回路22Bは、補正
手段12Bの一例であり、制御/計算機26からの補正
データD3に基づいて水平同期信号SHを補正するもの
である。この補正データD3は、画像の位置ずれを補正
する内容であり、ライン走査の制御電圧波形のオフセッ
トと振幅とを調整するデータである。
また、ライン走査回路22Cは制御11/計算機26か
らの基準クロックCLKに基づいて水平同期信号SHを
発生するものであり、電子ビーム21aをライン方向に
走査する信号である。フレーム走査回路22Dは、同様
に基準クロックCLKに基づいて垂直同期信号SVを発
生するものであり、電子ビーム21aのフレーム方向に
走査する信号である。
さらに、X方向駆動回路22Eは走査方向制御回路22
Aにより選択された同期信号S H/S Vに基づいて
X偏向制御信号S34又はX偏向制御信号S32をX偏
向器22Gに出力するものである0本発明の実施例では
、走査方向制御回路22Aのスイッチ8点を選択するこ
とにより、電子ビーム21aが水平走査されるものであ
る。ここで、水平走査とはライン方向(X)の相対速度
が高速になるように電子ビーム11aを偏向走査し、フ
レーム方向(Y)の相対速度が低速になるように該ビー
ム11aを偏向走査することをいう。
また、Y方向駆動面!22Fは走査方向制御回路22A
により選択された同期信号S V/S Hに基づいてX
偏向制御信号S32又はX偏向制御信号S31をY偏向
器22Hに出力するものである。本発明の実施例では、
走査方向制御回路22Aのスイッチ5点を選択すること
により、電子ビーム21aが垂直走査されるものである
。ここで、垂直走査とはライン方向(X)の相対速度が
低速になるように電子ビーム11aを偏向走査し、フレ
ーム方向(Y)の相対速度が高速になるように該ビーム
11aを偏向走査することをいう。
X偏向器22GはX偏向制御信号S31又はX偏向制御
信号S32に基づいて電子ビーム21aを水平走査又は
垂直走査をするものである。Y偏向器22Hは、X偏向
制御信号S32又はX偏向制御信号S31に基づいて電
子ビーム21aを垂直走査又は水平走査をするものであ
る。  23は電子検出手段13の一実施例となる二次
電子検出器であり、試料[、S[27の絶縁保護膜上か
らの反射電子や二次電子211)を検出するものである
24は信号処理手段14の一実施例となる信号処理回路
であり、A/D変換回路24B、アドレス制御回路24
A、積算/格納回路24Cから成る。A/D変換回路2
4Bは、検出器23により検出された水平走査又は垂直
走査に係る二次電子検出信号S11をデジタル信号に変
換し、画像取得データDJを出力するものである。
アドレス制御回路24Aは、第2の制御手段14Aの一
例であり、制御線■、を介してフレーム走査回路22D
に接続されている。また、その機能は、制m/計算機2
6からの基準クロックCLKとフレーム走査画&322
Dからの選択制御信号S4とζこ基づいて、画像取得デ
ータDIのアドレスを制御するものである。積算/格納
回路24Cは、該アドレスに基づいて画像取得データD
1の積算やフレームメモリ25へのデータの書込み/読
出処理をするものである。
25は記憶手段15の一実施例となるフレームメモリで
あり、アトlメス制御回路24A、積算/格納回路24
C等の指定する同番地に垂直走査又は水平走査に係る画
像取得データD1を格納するものである。
26は制御手段16の一実施例となる制御/計算機であ
り、電子銃21.偏向駆動回路22.信号処理回路24
及びモニタ28の入出力を制御するものである。なお、
28はモニタであり、試料LSI27のSEM像等の画
像を表示するものである。
このようにして、本発明の実施例に係る装74こよれば
、第3図に示すように画像取得データDIの書込み/読
出制御をするアドレス制御回路24Aと制御線りを介し
て接続され、電子ビーム21aの走査方向を制御する走
査方向制御回路22Aが設けられている。
このため、電子銃21から電子ビーム21aが出射され
ると、まず、絶縁保護膜等に覆われたLSI等の試料L
SI27に、偏向駆動回路22により該電子ビーム21
aが偏向照射される。この際に、例えば、走査方向制御
回路22Aにより駆動制御信号S31が偏向駆動回路2
2からX偏向器22Gに出力され、駆動制御信号S32
がY偏向器22Gに出力される。これにより、電子ビー
ム21aが水平走査され、該水平走査に基づく電子ビー
ム11aが試料LSI27に反射し、これにより住する
反射電子や二次電子21bが二次電子検出器23により
検出される。また、二次電子検出器23からの検出信号
S11が信号処理回路24により処理され、この画像取
得データD1が制御線りを介して接続されたアドレス1
1m回路24Aによりフレームメモリ25に書込まれる
。この際に、アドレス制御回路24A等の指定する格納
位置に水平走査に基づく画像取得データDIが順次格納
される。
また、一画面分の画像データが格納されると、フレーム
走査回路22Dからの選択制御信号S4に基づいて、走
査方向制御回路22Aによりスイッチa / b点が切
り換えられて駆動制御信号S31が偏向駆動回路22か
らY偏向器22Gに出力され、駆動制御信号S32がX
偏向器22Gに出力される。これにより、電子ビーム2
1aが垂直走査され、該垂直走査に基づく電子ビーム2
1aが試料LSI27に反射し、これにより生ずる反射
電子や二次電子21bが二次電子検出器23!こより検
出される。また、該検出器23からの検出信号S12が
信号処理回路24により処理され、この画像取得データ
Dlがアドレス制御回路24Aによりフレームメモリ2
5に書込まれる。この際に、水平走査と同様にアドレス
制御回路24Aの指定する格納位置に垂直走査に基づく
画像取得データD1が順次格納される。
その後、積算/格納回路24Cにより同番地の画像取得
データD1が読出処理され、該データDIの加算処理等
を行うことが可能となる。
これにより、水平・垂直走査により得られた二画面分の
画像取得データD1に基づいて試料LS127のSEM
像等の画像処理をすることが可能となる。
次に、本発明の実施例に係る画像取得方法について、当
該装置の動作を補足しながら説明する。
第4図は、本発明の実施例に係るSEM像取得方法のフ
ローチャートであり、第5図はその補足説明図を示して
いる。
第4図において、例えば、第5図に示すような、絶縁保
護膜に覆われた試料LSI27の電圧測定や画像取得等
を行う場合、まず、ステップP1で試料LSI27に電
子ビーム21aの照射処理をする。この際に、電子銃2
1から試料LSI27に電子ビーム21aが出射される
次に、ステップP2で電子ビーム21aを水平に走査す
る第1の照射処理をする。この際に、走査方向制御回路
22Aは、フレーム走査回路22Dからの選択制御信号
S4に基づいて例えば、スイッチ8点の選択をするもの
とすれば、補正された水平同期信号SHがX方向駆動回
路22Hに入力される。
また、垂直同期信号SVがY方向駆動回路22Fに入力
される。これにより、X偏向器22GはX偏向制御信号
S31により、Y偏向器22HはY偏向制御信号S32
に基づいて電子ビーム21aを水平走査をすることがで
きる。
次いで、ステップP3で試料LSI27からの反射電子
又は二次電子21bの検出処理をして、水平走査に係る
画像取得データDIをメモリ25に格納する。ここで、
第5図(a)において、試料LSI27上のビーム走査
方向(X)=ライン方向Xに対して、メモリ格納方向(
x)を、例えば、番地■、■、■・・・の順に画像取得
データD1を格納する。
さらに、ステップP4で一画面分の画像取得データDI
が取得されたか否かの判断をする。この際に、該データ
D1が取得された場合(YES)には、ステップP5に
移行し、取得されない場合(No)には、ステップP2
に戻って、信号処理を継続する。また、この際の判断は
、フレーム走査回路22Dからの選択制御信号S4に基
づいて行われる。
従って、一画面分の画像取得データD1が取得された場
合には、ステップP5で電子ビーム21aを垂直に走査
する第2の照射処理をする。この際に、走査方向制御回
路22Aは、フレーム走査回路22Dからの選択制御信
号S4に基づいて、スイッチ5点の選択をし、補正され
た水平同期信号SHをY方向駆動回!!122Fに入力
する。また、垂直同期信号SVがX方向駆動回路22E
に入力される。
これにより、X偏向器22GはY偏向制御信号S’32
により、Y偏向器22HはX偏向制御信号S31に基づ
いて電子ビーム21aを垂直走査をすることができる。
次いで、ステップP6で試料LSI27からの反射電子
又は二次電子21bの検出処理をして、垂直走査に係る
画像取得データDIをメモリ25に格納する。ここで、
第5図(b)において、試料LSI27上のビーム走査
方向(Y)=フレーム方向Yに対して、メモリ格納方向
(y)を、水平走査と同番地■、■、■・・・の順に画
像取得データDIを格納する。
さらに、ステップP8で一画面分の画像取得データD1
が取得されたか否かの判断をする。この際に、該データ
DIが取得された場合(YES)には、ステップP8に
移行し、取得されない場合(NO)には、ステップP5
に戻って、信号処理を継続する。また、この際の判断は
、フレーム走査回路22Dからの選択制御信号S4に基
づいて行われる。
次に、ステップP8で水平走査及び垂直走査により得ら
れた二画面分の画像取得データDIに基づいて試料LS
I27の画像処理をする。この際に、アドレス制御回路
24A及び積算/格納回路24Cは、該アドレスに基づ
いて画像取得データDIをフレームメモリ25から読出
処理をし、その積算処理等をして画像表示データD2を
モニタ28に出力する。これにより、試料LSI27の
SEM像等の画像を表示することができる。
なお、以後は、第5図(c)のように、観測領域を移動
して、第1の照射処理と第1の照射処理とに基づく画像
取得データDIの取得/画像処理を順次繰り返し、ステ
・ノブP9で測定終了の判断をする。
このようにして、本発明の実施例の画像取得方法によれ
ば、第4図に示すように、ステップP2で、試料LSI
27に電子ビーム21aを水平に走査する第1の照射処
理をし、次に、ステップP5で第1の照射処理に前後し
て電子ビーム21aを垂直に走査する第2の照射処理を
している。
このため、配線パターンが形成されたLSIチップのよ
うな金属と絶縁物とが混在する試料又は絶縁保護膜によ
り覆われた試料上に第1.第2の照射処理がされた場合
、第1の照射処理によって生じたビーム走査方向と平行
する配線パターンと周辺部との境界の不鮮明な画像が第
2の照射処理により得られた垂直走査に係る画像取得デ
ータD1により補正をすることが可能となる。
また、第2の照射処理によって生じたビーム走査方向と
平行する配線パターンと周辺部との境界の不鮮明な画像
は第1の照射処理により得られた水平走査に係る画像取
得データD1により補正をすることが可能となる。
このことで、ビーム走査速度の速い水平走査により得ら
れた試料面の凹凸や下層の配線電圧による情報と、ビー
ム走査速度の速い垂直走査により得られた試料面の凹凸
や下層の配線型■による情報とを、例えば、加算処理す
ることにより、SEM像を忠実に観測することが可能と
なる。
これにより、走査方向に依存する解像度の差を無くずこ
とができることから、該測定点や観測点の位置決めや配
線等の識別処理を高精度に行うことが可能となる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の装置によれば画像取得デ
ータの書込み/読出制御をする第3の制御手段と制御線
を介して接続され、電子ビームの走査方向を制御する第
2の制御手段が設けられている。
このため、第2の制御手段により水平/垂直走査される
電子ビームに基づいて得られる画像取得データを第3の
制御手段の指定する格納位置に順次格納することができ
る。このことで、水平・垂直走査により得られた二画面
分の画像取得データに基づいて被照射対象物のSEM像
等の画像処理をすることが可能となる。
また、本発明の方法によれば、被照射対象物に電子ビー
ムを水平に走査する第1の照射処理やそれを垂直に走査
する第2の照射処理をしている。
このため、絶縁保m膜により覆われた試料であっても、
第1.第2の照射処理をすることにより第1の照射処理
によって生した不鮮明な画像が第2の照射処理により補
正をすることが可能となる。
また、第2の照射処理によって不鮮明な画像を第1の照
射処理により補正をすることが可能となる。
このことで、走査方向に依存する解像度の差を無くすご
とができることから、SEM像を忠実に観測することが
可能となる。
これにより、高性能かつ高精度の走査型電子顕微鏡や電
子ピーステスタ等の電子ビーム装置の提供に富与すると
ころが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る電子ビーム装置の原理図、 第2図は、本発明に係る電子ビーム装置の画像取得方法
の原理図、 第3図は、本発明の実施例に係る電子ビーム装置の構成
図、 第4図は、本発明の実施例に係るSEM像取得方法のフ
ローチャート、 第5図は、本発明の実施例に係るビーム走査方向とメモ
リ格納方法の説明回、 第6図は、従来例に係る電子ビーム装置の構成図、 第7図は、従来例に係る問題点を説明するSEM像の拡
大図である。 (符号の説明) 11・・・電子銃、 12・・・偏向駆動手段、 13・・・電子検出手段、 14・・・信号処理手段、 15・・・記憶手段、 16・・・第1の制御手段、 12A・・・第2の制御手段、 12B・・・補正手段、 14A・・・第3の制御手段、 11a・・・電子ビーム、 11b・・・反射電子又は二次電子、 S]=S]1.  S12・・・検出信号、Dl・・・
画像取得データ、 S3・・・駆動制御信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも、被照射対象物(17)に電子ビーム
    (11a)を出射する電子銃(11)と、前記電子ビー
    ム(11a)を偏向走査する偏向駆動手段(12)と、
    前記被照射対象物(17)からの反射電子又は二次電子
    (11b)を検出する電子検出手段(13)と、前記電
    子検出手段(13)からの検出信号(S1)の信号処理
    をして画像取得データ(D1)を出力する信号処理手段
    (14)と、前記画像取得データ(D1)を格納する記
    憶手段(15)と、前記電子銃(11)、偏向駆動手段
    (12)、信号処理手段(14)及び記憶手段(15)
    の入出力を制御する第1の制御手段(16)とを具備し
    、 前記偏向駆動手段(12)に、前記電子ビーム(11a
    )の走査方向を制御する第2の制御手段(12A)が設
    けられ、 前記第2の制御手段(12A)が前記画像取得データ(
    D1)の書込み/読出制御をする第3の制御手段(14
    A)と制御線(L)を介して接続されていることを特徴
    とする電子ビーム装置。
  2. (2)請求項1記載の電子ビーム装置において、前記偏
    向駆動手段(12)に、前記電子ビーム(11a)の偏
    向走査する駆動制御信号(S3)を補正する補正手段(
    12B)が設けられていることを特徴とする電子ビーム
    装置。
  3. (3)被照射対象物(17)に電子ビーム(11a)を
    水平に走査する第1の照射処理をし、前記第1の照射処
    理に前後して前記電子ビーム(11a)を垂直に走査す
    る第2の照射処理をし、前記第1、第2の照射処理に基
    づいて得られる前記被照射対象物(17)からの反射電
    子又は二次電子(11b)の検出処理をし、前記検出処
    理により得られた各検出信号(S1=S11、S12)
    の信号処理をし、前記信号処理に基づいて前記被照射対
    象物(17)の画像処理をすることを特徴とする電子ビ
    ーム装置の画像取得方法。
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