JPH0464935B2 - - Google Patents

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JPH0464935B2
JPH0464935B2 JP58026056A JP2605683A JPH0464935B2 JP H0464935 B2 JPH0464935 B2 JP H0464935B2 JP 58026056 A JP58026056 A JP 58026056A JP 2605683 A JP2605683 A JP 2605683A JP H0464935 B2 JPH0464935 B2 JP H0464935B2
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JP
Japan
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air permeability
oxygen
polyethylene
paper
sheet
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JP58026056A
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JPS59152169A (ja
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Sadao Ootsuka
Takehiko Morya
Toshio Komatsu
Akira Kenta
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Priority to CA000445971A priority patent/CA1212525A/en
Priority to US06/574,627 priority patent/US4579223A/en
Publication of JPS59152169A publication Critical patent/JPS59152169A/ja
Publication of JPH0464935B2 publication Critical patent/JPH0464935B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は食品等の品質保持に利用される脱酸素
剤包装体に関し、さらに詳しくは、ポリプロピレ
ンまたはこれより軟化点が高いプラスチツクのフ
イルムまたは透明な紙とポリエチレンまたはポリ
エチレンより軟化点が低いプラスチツクのフイル
ムとを積層接着し穴をあけてなる外材1と、紙ま
たは不織布の片面にポリエチレンまたはこれより
軟化点が低いプラスチツクの穴あきフイルムを積
層接着するか熱シール剤を塗布してなるシート2
とを、シート2を内側にして外材1のポリエチレ
ンまたはポリエチレンより軟化点が低いプラスチ
ツクのフイルムとシート2の紙または不織布とを
対面させ配置し、折り込み三方の周縁部をシール
してなり、内部に脱酸素剤を収納してなることを
特徴とする脱酸素剤包装体に関する。 〔従来と技術とその問題点〕 最近、脱酸素剤が食品その他の物品の保存のた
めに多く使用される様になつてきており、特に使
用される用途が食品分野である場合は、脱酸素剤
包装体の条件として従来の乾燥剤包装体等での一
定以上の通気度を保持すればバラツキがあつても
問題ない場合と異なり、通気度の調節精度が高い
ことが非常に重要な要件となつてきた。 即ち、対象の食品が高水分で酸素により品質劣
化し易い場合には、脱酸素剤包装体の通気度を大
きく、且つ精度高く調節することにより、酸素吸
収速度を一定範囲に収めることが必要であり、も
し通気度のバラツキが大きく酸素吸収速度が小さ
いものが混在した場合、酸素吸収前に食品の品質
劣化が進んでしまうことから本来の品質保持の目
的が達成できない。 また、対象が乾燥食品の場合には、品質劣化は
遅くそれほど大きな酸素吸収速度は必要ないもの
の、酸素吸収のため予め水分を含んだ脱酸素剤の
場合、通気度が大きすぎると脱酸素剤包装体から
水分が乾燥食品に移行し品質劣化する場合があ
る。特に、脱酸素剤包装体と乾燥食品との接触部
分が局部的に水分含有率が上昇し、品質劣化する
場合が多い。一方、脱酸素剤の酸素吸収能力上
も、脱酸素剤包装体の通気度が大きすぎる場合、
酸素吸収に必要な水分が蒸散し、酸素吸収能力の
低下により食品包装内に酸素が残存して乾燥食品
の酸化等による品質劣化が進んでしまうことがあ
る。 即ち、乾燥食品を対象とした場合、脱酸素剤包
装体の通気度は、小さく且つ精度良く調節するこ
とにより、水分移行速度を適正にすると同時に、
乾燥下での脱酸素剤の酸素吸収能力を充分に発揮
できる様にする必要がある。 以上の様に、脱酸素剤包装体の通気度は、その
酸素吸収速度、食品との水分の授受、酸素吸収能
力を決定する重要なものであり、対象食品の特性
に応じ低通気度から高通気度まで、精度良く調節
することが望まれて来た。 その他、多種多様な食品等の特性に応じ上記通
気性の他に耐水性、耐破損性、安全衛生性、食品
の香り保持性、外観保持性等が重要な要件となつ
てきた。特に、従来の乾燥剤包装体等と異り、脱
酸素剤の場合、内容物が包装体を通し錆、染みと
して発現し易く、外観を損ない安全衛生上も好ま
しくない為、外観保持性は重要な要件と言えた。 従来、一般的に脱酸素剤の包材は紙と穴のあい
たポリエチレンフイルムを熱ラミネートしたもの
が用いられており、この場合の通気性はポリエチ
レンフイルムの開孔率(孔径、孔数)で調節され
ていた。 しかし、通気性の調節において、包装材料製造
時の熱接着の際に、通気孔が変形して通気性が不
安定になり、酸素吸収速度がばらつく等の欠点が
あつた。特に、低通気度において通気度バラツキ
が大きく乾燥下での酸素吸収能力および水分移行
速度のバラツキが問題であつた。また、高通気度
に調節するためポリエチレンフイルムの開孔率を
上げると、錆、染みの発生が多くなるとの欠点が
あつた。更に、この脱酸素剤を水分含有量の多い
食品に適用した場合、包装材料が耐水性に劣るた
め、湿つて脱酸素剤の包装袋が破損したり、ある
いは有孔ポリエチレンフイルムの孔を通して内容
物が染みだす場合があり食品の安全衛生上好まし
くない等の欠点があつた。 上記欠点を改良する包装材料として、特開昭53
−51096号公報には融点が異なる2枚のプラスチ
ツクフイルムに孔をあけ、これをそのまま重ね合
わせるか、または紙を挟んで積層接着した包装材
料が開示されている。この場合は、フイルムを開
孔後熱接着するので、接着時に穴が変形したり、
または閉鎖してしまつたりして均一な所望の範囲
の通気度を有する包材を安定して得ることは難し
いとの欠点があつた。更に、接着時の各フイルム
や紙の圧着状態によつて、通気度が変化する等の
欠点がある。 また、特開昭56−124441号公報には同様に表面
に孔をあけたプラスチツクフイルムを用いた包装
材料が開示されている。しかしながら、これらの
場合にも、接着剤を使つたりするために、孔が変
形したり、接着剤の影響および積層する際の圧着
状態により通気性が変化する等の欠点があつた。 また、上記表面に孔をあけたプラスチツクフイ
ルムを用いた包装材料においては、表裏の有孔部
の間に紙層があり且つ表裏の有孔部の位置がずれ
ていることから、酸素が包材を通過する際紙層の
断面を横方向に通して表裏の孔から通気する為、
通気度を一定以上大きくすることが出来なかつ
た。もし、大きくする為、表裏の有孔部開孔率を
大きくすると錆、染みが発生するとの欠点があつ
た。 更に、従来の包装材料の場合、錆、染みの発生
を防止しつつ(安全衛生性を確保しつつ)、通気
度を大きくすることが出来なかつた為、酸素吸収
量の小さな小型サイズは単位酸素吸収量当たりの
包材面積が大きく(=通気度が大きく)、酸素吸
収速度が大きくなり、一方、大型サイズは単位酸
素吸収量当たり包材面積が小さく(=通気度が小
さく)、酸素吸収速度が小さくなつた。 即ち、脱酸素剤内容物量が2倍となつても脱酸
素剤包装体寸法(包材面積)は比例して大きくで
きず、単位酸素吸収量当たりの包材面積は小型サ
イズに比べ大型サイズは小さくなり、酸素吸収速
度もサイズ毎に変化せざるを得ないとの欠点があ
つた。 特に、大型サイズにおいては、通気度を一定以
上に調節することができず、酸素吸収速度を大き
く出来ないとの欠点があつた。 その他、従来の包装材料の場合、通気度のバラ
ツキが大きい為、必然的に包材通気度検査も頻度
高く必要で、且つ不良率も高いとの問題があつ
た。 また、従来の包装材料を用いた脱酸素剤、鮮度
保持剤を香りの保持が重要なチーズケーキ、とろ
ろ昆布、ピーナツツ等の食品へ適用した場合、香
りが変質したり、弱くなる等の問題が指摘されて
いた。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的とするところは、上記した従来の
包装材料の有する問題点を解消し、低通気度から
高通気度まで精度の高い調節が可能で、安定した
通気度を有し、しかも、多湿食品へ適用した場合
でも安全衛生上の問題がなく、強度が大きく、食
品の香り保持性に優れる脱酸素剤包装体を提供す
ることにある。 更には、各酸素吸収量サイズ毎の酸素吸収速度
を同一とすることを可能とした脱酸素剤包装体を
提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは前記従来技術の問題点に鑑み鋭意
研究を行つた結果、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、ポリプロピレンまたはこ
れより軟化点が高いプラスチツクのフイルムまた
は透明な紙とポリエチレンまたはポリエチレンよ
り軟化点が低いプラスチツクのフイルムとを積層
接着し穴をあけてなる外材1と、紙または不織布
の片面にポリエチレンまたはこれより軟化点が低
いプラスチツクの穴あきフイルムを積層接着する
か熱シール剤を塗布してなるシート2とを、シー
ト2を内側にして外材1のポリエチレンまたはポ
リエチレンより軟化点が低いプラスチツクのフイ
ルムとシート2の紙または不織布とを対面させ配
置し、折り込み三方の周縁部をシートしてなり、
内部に脱酸素剤を収納してなることを特徴とする
脱酸素剤包装体を提供するものである。 本発明の脱酸素剤包装体は、ポリプロピレンま
たはこれより軟化点が高いプラスチツクのフイル
ムまたは透明な紙とポリエチレンまたはポリエチ
レンより軟化点が低いプラスチツクのフイルムと
を積層接着し穴をあけてなる外材1と、紙または
不織布の片面にポリエチレンまたはこれより軟化
点が低いプラスチツクの穴あきフイルムを積層接
着するか熱シール剤を塗布してなるシート2と、
脱酸素剤とから形成されたものである。そして、
外材1とシート2とを、シート2を内側にして外
材1のポリエチレンまたはポリエチレンより軟化
点が低いプラスチツクのフイルムとシート2の紙
または不織布とを対面させ配置し、折り込み、シ
ート2で形成される空間の内部に脱酸素剤を収納
するごとく三方の周縁部をシールした構成となつ
ている。 本発明において、外材1を構成するポリプロピ
レンまたはこれより軟化点の高いプラスチツクの
フイルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、セロフアンまたはポリビニルアルコ
ール等からなるフイルム、ポリ塩化ビニリデンコ
ート各種フイルム、さらには、アルミ蒸着各種フ
イルム等が挙げられ、透明な紙としては、例えば
グラシン紙またはバーチメント紙等の様な透明性
を有する紙が用いられる。 これらの中で、強度または製造上の扱い易さ等
を考慮するとポリエチレンテレフタレートフイル
ムまたはポリアミドフイルムが好ましい。 本発明において、外材1を構成し上記紙または
フイルムと積層接着するポリエチレンまたはポリ
エチレンより軟化点が低いプラスチツクのフイル
ムとしては、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル
共重合体、アイオノマー樹脂、ポリブタジエンま
たはポリ塩化ビニル等が用いられる。 外材を構成するフイルムの厚さとしては、製造
上の扱い易さ等から100μ以下が好ましく、10〜
60μが特に好ましい。外材のフイルムの通気性は
酸素透過度1000ml/m224hr atm以下が好ましく、
500ml/m224hr atm以下が特に好ましい。 また、上記外材に穴をあける場合の穴の数が大
きさは、所望する通気度により適宜選択すること
が可能である。 本発明において、プラスチツクフイルムまたは
紙に穴をあける際には、例えば円錐形、四角錘、
三角錘、先が尖つた円柱等の形をした針が使用さ
れる。また、穴の大きさは針の太さ、長さ、穴を
開ける際の圧力等により調節することが可能で、
針を加熱することにより形状のそろつた穴をあけ
る事も可能である。 但し、加熱した針でフイルムを溶融させつつ開
孔すると、穴径が大きくなり錆、染み等の発生が
目立つことから、針を加熱せず開孔することが好
ましい。また、開孔する場合の方向としては、包
装体表面へ突起しない様包装体を作成した際の外
側から針開孔することが好ましい。 本発明において、内材シート2で用いられる紙
は、和紙、洋紙、またはレーヨン等との混抄紙が
使用される。この場合の紙の坪量は、20g/m2
100g/m2のものが使用され、包装適性等から好
ましくは30g/m2〜60g/m2のものが使用され
る。 また、内材シート2で用いられる不織布として
は、湿式、乾式またはスパンボンド式不織布等い
ずれの不織布をも使用することが可能であり、材
質もポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、
レーヨン等種々のものを使用することが可能であ
る。 この場合の不織布の坪量は、20g/m2〜100
g/m2のものが使用され、包装適性等から好まし
くは30〜80g/m2のものが使用される。 また、上記紙または不織布に撥水性または撥油
性を与える為、紙または不織布に撥水剤または撥
油剤による加工をしたものを用いることが可能で
ある。 本発明において、内材シート2に積層接着して
使用されるポリエチレンより軟化点の低いプラス
チツクのフイルムとしては、例えば、エチレン酢
酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、ポリブタ
ジエンまたはポリ塩化ビニル等が用いられる。 内材シート2に積層接着して使用されるフイル
ムに穴を設ける方法としては、たとえば、フイル
ム材料に穴を開けてから紙または不織布に貼り付
ける方法、または、紙または不織布に貼り付けて
から穴を開ける方法等が採られる。この場合の穴
は円形、楕円形に限らず、細い溝状に設けてもよ
い。フイルム材料に通気性を付与する目的で設け
られるこの孔は、一般的には接着性を阻害しない
限り多く開けた方が好ましく、この場合の開孔率
は一般的には0.2〜30%であり、好ましくは1〜
20%である。 本発明において、熱シール剤としては、たとえ
ば通常のホツトメルト剤、ホツトメルトエマルジ
ヨン、アイオノマーラテツクス、アイオノマー樹
脂エマルジヨン、ポリエチレンエマルジヨンまた
はエチレン樹脂ビニル共重合体エマルジヨン等が
使用される。シール層が熱シール剤の場合におい
て、その塗布量は一般的には0.5〜30g/m2であ
り、好ましくは5〜20g/m2である。 また、通気度を大きくする為、必要に応じパタ
ーンコートすることも可能である。 また、外材と内材シート間の接着強度を高める
為、内材の紙または不織布の他面(ポリエチレン
またはこれより軟化点が低いプラスチツクの穴あ
きフイルムを積層接着するか熱シール剤を塗布し
てなる面以外の面)にアンカーコート剤または熱
シール剤を塗布することも適宜選択できる。更に
内材シートを構成する紙として、外材と内材シー
ト間の接着強度を高める為ポリエチレン、ポリエ
チレン酢酸ビニル共重合体等の繊維、およびポリ
プロピレン、ポリエステル等を芯としポリエチレ
ン、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体等を鞘とし
た繊維等を適宜混抄することができる。 また、本発明の包装材料において、印刷を穴を
あけた外材フイルムの裏側に施すことができる。
さらに、非通気性の外材の裏側に文字印刷等の印
刷を施した上にベタ印刷を施すことが可能であ
る。 本発明に係る脱酸素剤包装体を製造するには、
一般的に、三方向シール方法がとられる。具体的
には、縦型または横型の三方シール自動充填包装
機が用いられる。 三方向シール方法においては、外材1と紙また
は不織布の片面に、穴をあけたポリエチレンフイ
ルムまたはポリエチレンより軟化点が低いプラス
チツクの穴をあけたフイルムを積層接着するか、
熱シール剤を塗布してなるシート2を、重合わせ
三方向シール型自動充填包装機へ導き、2を内側
にし二つ折りにして、袋の周縁部のみを熱シール
しつつ適量の脱酸素剤を充填して製造される。こ
の際、三方向シール型自動充填包装機に設された
穿孔装置により外材1に所望の数と大きさの穴が
あけられ脱酸素剤包装体の通気度が精度良く調節
される。 本発明に係る脱酸素剤包装体を製造する際、外
材1の寸法を、内材シート2の寸法よりも1mm以
上、好ましくは2mm以上大きくすることにより、
充填包装時内材シート2が外材1からはみ出すこ
とがなく外観上好ましい。 更に、外材1の寸法を大きくすることにより、
外材同士で一部分熱シールすることが可能となり
包装体強度を大きくすることが可能である。 本発明において、脱酸素剤包装体の通気度を乾
燥食品に適した低通気度から高水分食品に適した
高通気度まで幅広く、且つ精度高く調節するため
には、外材1の通気度に比べ内材シート2の通気
度は1.2倍以上あることが必要で、1.5倍以上ある
ことが好ましい。もし、外材1の通気度に比べ内
材シート2の通気度が1.2倍以下の場合、内材シ
ート2の通気度バラツキが本来律速とすべき精度
の高い外材1の通気度に影響し、脱酸素材包装体
の通気度バラツキが大きくなつてしまう。 一般に、内材シート2の通気度は、通気度を透
湿度で表示した場合の20g/m2・24Hr・atm(25
℃下)以上が必要で、好ましくは50g/m2
24Hr・atm(25℃下)以上、100g/m2・24Hr・
atm(25℃下)以上が更に好ましい。 また、酸素吸収量サイズ毎の酸素吸収速度、性
能を同一とするためには、内容物の脱酸素剤の充
填量、特性にも影響されるものの、酸素吸収量サ
イズが2倍となれば開孔数を約2倍にすることに
より可能となる。 本発明において脱酸素剤としては、亜硫酸塩、
亜硫酸水素塩、亜二チオン酸塩、ヒドロキノン、
カテコール、レゾルシン、ピロガロール、没食子
酸、ロンガリツト、アスコルビン酸および/また
はその塩、イソアスコルビン酸および/またはそ
の塩、ソルボース、グルコース、リグニン、ジブ
チルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニ
ソール、第一鉄塩、または、鉄粉等の金属粉を含
有する脱酸素剤、炭酸ガス発生型脱酸素剤または
炭酸ガス吸収型脱酸素剤等が用いられる。 本発明において、具体的には例えばPET/PE
フイルムに小孔をあけたもの1と撥油紙/有孔ポ
リエチレン2と貼りつけることなく重合てせ折り
込み、脱酸素剤をいれて三方をシールしたもの、
またはグラシン紙に小孔をあけたもの1と撥水撥
油紙の片面にアイオノマーラテツクスを塗布した
もの2を貼りつけることなく重合わせ2を内側に
して折り込み、脱酸素剤をいれて三方をシールし
たもの、あるいは、パーチメント紙/EVAに小
孔をあけたもの1と撥水撥油紙の片面に有孔ポリ
エチレンとをラミネートし、他面にはアイオノマ
ーラテツクスを塗布したもの2を貼りつけること
なく重合わせ2を内側にして折り込み、脱酸素剤
をいれて三方をシールした脱酸素剤包装体等をを
例示することが出来る。 〔作用と効果〕 本発明の脱酸素剤包装体は、外材1と紙または
不織布の片面に、穴をあけたポリエチレンフイル
ムまたはポリエチレンより軟化点が低いプラスチ
ツクの穴をあけたフイルムを積層接着するか、熱
シール材を塗布してなる内材シート2を、2を内
側にして配置し、折り込み三方の周縁部をシール
した構成となつているため、通気は外材1の開孔
部から外材1と内材シート2の空間部、内材シー
ト2を通して内容物の脱酸素剤に到る。 この場合、内材シート2の通気度を外材1の通
気度に比べ1.2倍以上大きくしておくことにより、
内材シート2の通気度バラツキの影響を防止しつ
つ、熱接着、圧着等の工程を経ず精度高く調節開
孔された外材1の通気度を律速として脱酸素材包
装体の通気度を所望のレベルに精度高く調節する
ことが可能となる。 また、外材1と内材シート2の間に空間が有る
ため、外材1の精度の高い通気度をそのまま生か
すことが可能となり、従来困難であつた低通気度
(透湿度で10〜60g/m2・24Hr・atレベル)での
精度の高い通気度調節が可能となつた。 更に、本発明の脱酸素材包装体では、印刷は外
材1のフイルムの裏側に施されるので、インキが
食品と直接触れることがないので衛生上安全であ
る。また、文字印刷を施した上にベタ印刷を施し
た場合は、たとえ内材シート2の上に内容物の染
み出しがあつても、ベタ印刷すなわち隠蔽印刷が
あるので包装体の外観を損ねることはない。ま
た、外材1と内材シート2との間に空間が有る
為、更に隠蔽効果が大きく、錆、染みが対象食品
へ移行しにくく衛生上安全である。 また上記錆、染みの隠蔽効果が大きいことおよ
び脱酸素剤包装体製造時穿孔装置の針の太さ、数
を変更することにより自由に且つ精度高く所望の
通気度を与えることが出来ることにより、従来困
難であつた脱酸素剤包装体の高通気度化が可能と
なり、その結果、酸素吸収量の大きな大型サイズ
へ高い通気度を付与することが可能となり、酸素
吸収量サイズ毎の酸素吸収速度、能力をバラツキ
なく同一とすることが出来た。 更に、本発明の脱酸素剤包装体の場合、特に表
面にプラスチツクフイルムを使用した場合には、
プラスチツクフイルムの耐水性および二重袋構成
となつている為、高水分食品等へ適用した際にも
耐水性に優れ、湿潤時の耐破損性に優れる。 また、本発明の脱酸素剤包装体に使用する包材
は、従来の表面がプラスチツクフイルムからなる
包材に比べ各包材の加工工程は単純であり、包装
時に所望の通気度を付与することから、包材加工
上のミスも少なく安定的に製造することが出来
る。 更に、従来の包材は、広幅で製造され包材加工
時に所望の通気度に加工されていた。この際、巻
き取り時、包材保管時、取扱時の圧力、外力等に
よる通気度の変化が認められ、且つ包材構成上の
通気度バラツキが大きい為、所望の通気度が付与
されているかの充分な検査が必要とされ、その不
良率も高かつた。 一方、本願によれば、内材シート2の通気度は
シール性を阻害しない限り大きく設定することに
より、一定以上の通気度の付与を確認するのみで
良いことからら通気度検査を大幅に簡略化するこ
とが可能とり、不良もなくすことが出来る。 更に、外材1への通気性付与は、充填包装時に
初めて開孔し所望の通気度を精度良く与えること
から、通気度検査を不要とすることが可能となつ
た。 また、充填包装時に自由に所望の通気度を各脱
酸素剤包装体毎に与えられることから、種々の通
気度の包材を準備、在庫する必要がなく脱酸素剤
の品種毎の包材在庫を大幅に減少させることが可
能である。 更に、本願の脱酸素剤包装体によれば、通気度
を低く、且つ精度高く調節することが可能な為、
食品の香りが脱酸素剤内部に到達しにくくするこ
とが可能で、香り保持性に優れるとの長所があ
る。特に、表面が香りを通しにくいプラスチツク
フイルムとした場合に香り保持効果が大きい。 また、従来の脱酸素剤包装体の場合、真空パツ
ク食品等へ適用した際、真空パツク時包装系内の
圧力が急激に低下するため脱酸素剤包装体内部の
空気が外気と同圧力となろうとして脱酸素剤包装
体のシール部に大きな圧力がかかり、脱酸素剤包
装体が破損する場合があつた。特に、表面がプラ
スチツクフイルムからなる紙との積層包材におい
ては、圧力が加わつた際の空気通過性に劣る為問
題があつた。また、紙/有孔PE構成包材におい
ては、通気度を大きくすると、錆、染みの発生が
問題となる為充分な加圧下での空気通過性を持た
せることができなかつた。 本願によれば、外材裏面への隠蔽印刷および外
材、内材シート間の空間による隠蔽効果の為、内
材シートの通気度を大きくしつつ、外材の通気は
外材1と内材シート2との間に空間が有る為、開
孔部直接に空気が通過することから、加圧下で空
気通過性が大きく、真空パツク時においても脱酸
素剤包装体と外気の圧力差はすぐに調節され、シ
ール部分へは圧力はかかりにくく安全性が高い脱
酸素剤が可能となる。 また、従来、酸素吸収速度の大きい脱酸素剤に
おいては、必然的に発熱を伴う為、冷凍食品、冷
蔵食品等へ適用した際、その発熱のため脱酸素剤
と接触した食品の一部が熱で品質劣化する場合が
あつた。 本願においては、外材1と内材シート2との間
に空間が有る為、発熱時の脱酸素剤の熱が食品に
伝わりにくく、発熱の影響防止にも優れる。 〔実施例〕 次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。 実施例 1 次の各素材を準備した。 (1) 12μのポリエチレンテレフタレートフイルム
に25μのポリエチレンフイルムをラミネートし
た積層フイルム (2) 和紙40g/m2に穴径1mmにて、穴が均一に分
散し、開孔率20%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体フイルム40μをラミネートしたシート (3) 鉄系脱酸素剤 1および2につき、各々、幅100mmのロール
巻きフイルムおよびシートを準備し、1を径
0.5mmの針をつけた針ロールに通して、穴をあ
けつつ2を内側にして重合わせながら三方シー
ル自動充填包装機に導入し、2の内側に3を3
gづつ充填しつつ1の外側より、バーヒーター
にてシールし、連結したシール部分をカツトし
て寸法50×50mmの小袋を得た。1にあける穴の
数を調節し、種々の数を穿孔した小袋を得、
各々空気500ml共存の密封下、25℃で脱酸素時
間の測定を行つたところ、第1表の様な結果が
得られた。
【表】 実施例 2 裏に文字印刷と白べた印刷1色を施た厚さ12μ
のPET(ポリエチレンテレフタレート)フイルム
に、40μの厚さにPE(ポリエチレン、シール層)
を押し出しラミネートした幅が80mmの積層フイル
ム1と、 坪量が40g/m2の純白紙と、均一に分布する径
1mmの孔を有し、開孔率が12%の有孔ポリエチレ
ンフイルム(通気性を有するシール層)を片面に
ラミネートし、他面にアイオノマーラテツクスを
5g/m2塗布した幅が75mmの積層シート2を用意
した。 次に、1を径0.7mmの針をつけた針ロールに通
して、1に穴をあけつつ、積層シート2の有孔ポ
リエチレンフイルム側を内側にして積層フイルム
1とを1のPEと2の純白紙が向い合う様に重ね
て三方シール自動充填包装機へ導き、有孔ポリエ
チレンフイルムの内側に鉄系脱酸素剤を15gずつ
充填しつつPETの外側よりバーヒーターにてシ
ールし、切断して寸法が50×40mmの脱酸素剤包装
体を得た。 なお、前記1に穴をあける際、種々の孔数のも
のを作成し、1の開孔率を変化させた脱酸素剤包
装体包装体とした。 この脱酸素剤包装体を脱脂綿2gに水10mlを含
ませた含水綿、および空気250mlとともにKOP
(ポリ塩化ビニリデンコート延伸ポリプロピレ
ン)/PEからなるラミネートフイルム袋に密封
し、25℃の恒温槽中に保存した。 KOP袋内の酸素濃度を経時毎に測定し、酸素
濃度が0.1%以下になるまでの時間(脱酸素時間)
を記録した。また、2日目にKOP袋にピンホー
ルを開けて保存し、保存開始後14日目の脱酸素剤
包装体の状態を観察した。結果を第2表に示す。 比較例 1 純白紙(坪量40g/m2)と、均一に分布する径
0.7mmの孔を有する有孔ポリエチレン(PE)フイ
ルムとを熱ラミネートした包装材料を用いて鉄系
脱酸素剤1.5gを充填して50×40mmの脱酸素剤包
装体を得た。 なお、前記有孔ポリエチレンフイルムは種々の
孔数のものを作成し、その開孔率を変化させた脱
【表】 酸素剤包装体包装体とした。 この脱酸素剤包装体を用いて実施例2と同様の
試験を行つた結果を、比較例1として第2表に実
施例2と併せて示す。
【図面の簡単な説明】
図面において、第1図および第2図は自動充填
包装機の態様例であり、第1図は熱ロールを使用
した場合、第2図はバーヒーターを使用した場合
の例のそれぞれ示す。また、第3図は本発明の脱
酸素剤包装体の包材構成の一態様の概念図を示
し、第4図は本発明の脱酸素剤包装体の一態様の
断面斜視図を示す。 図面において、1は未穿孔の外材、2は内材、
3は針ロール、4−1は熱ロール、4−2はバー
ヒーター、5は脱酸素剤充填シユート、6はカツ
ター、7は包材シール部、8は脱酸素剤包装体、
11はポリプロピレンまたはこれより軟化点が高
いプラスチツクのフイルム、または透明な紙、1
2はポリエチレンまたはポリエチレンより軟化点
が低いプラスチツクフイルム、13は紙または不
織布、14はポリエチレンまたはこれより軟化点
が低いプラスチツクの穴あきフイルム、15は空
間(空気層)、16は包装材料、18は脱酸素剤
をそれぞれ表す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリプロピレンまたはこれより軟化点が高い
    プラスチツクのフイルムまたは透明な紙とポリエ
    チレンまたはポリエチレンより軟化点が低いプラ
    スチツクのフイルムとを積層接着し穴をあけてな
    る外材1と、紙または不織布の片面にポリエチレ
    ンまたはこれより軟化点が低いプラスチツクの穴
    あきフイルムを積層接着するか熱シール剤を塗布
    してなるシート2とを、シート2を内側にして外
    材1のポリエチレンまたはポリエチレンより軟化
    点が低いプラスチツクのフイルムとシート2の紙
    または不織布とを対面させ配置し、折り込み三方
    の周縁部をシールしてなり、内部に脱酸素剤を収
    納してなることを特徴とする脱酸素剤包装体。
JP58026056A 1983-01-28 1983-02-18 脱酸素剤包装体 Granted JPS59152169A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58026056A JPS59152169A (ja) 1983-02-18 1983-02-18 脱酸素剤包装体
KR1019840000140A KR890005278B1 (ko) 1983-01-28 1984-01-14 탈산소제 포장체
CA000445971A CA1212525A (en) 1983-01-28 1984-01-25 Oxygen absorbent packet
US06/574,627 US4579223A (en) 1983-01-28 1984-01-27 Oxygen absorbent packet

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JPS4926812U (ja) * 1972-06-13 1974-03-07
JPS5031115U (ja) * 1973-07-13 1975-04-07
JPS5118821U (ja) * 1974-07-29 1976-02-12

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