JPH07290619A - 包装材料及び脱酸素剤包装体 - Google Patents

包装材料及び脱酸素剤包装体

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JPH07290619A
JPH07290619A JP10738194A JP10738194A JPH07290619A JP H07290619 A JPH07290619 A JP H07290619A JP 10738194 A JP10738194 A JP 10738194A JP 10738194 A JP10738194 A JP 10738194A JP H07290619 A JPH07290619 A JP H07290619A
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JP
Japan
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polyethylene
sheet
plastic film
laminated
packaging material
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JP10738194A
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English (en)
Inventor
Sumio Yoda
澄雄 依田
Yasuyoshi Shimizu
康美 清水
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】錆の発生による包材表面の滲みが顕著に改善さ
れ、製造面でも安価に得られる通気性の良好な包材、及
びその包材を利用した脱酸素剤包装体を提供する。 【構成】通気性シートと接着成分を全面に付着させた通
気性シートとを一定間隔ごとに張り合わせた包装材料及
びこの包装材料で脱酸素成分を包装した脱酸素剤包装
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装材料及び食品の保存
のために、あるいは酸化による品質劣化を防止するため
に利用される脱酸素剤包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】脱酸素剤は微生物の発育抑制あるいは酸
化による品質劣化を防止するために、食品以外にも化学
物質、電子部品、薬品など幅広く利用されている。これ
ら脱酸素剤を用いる場合、包装内の酸素を吸収し、酸素
を除くことによって劣化現象を防ぐことにあるから、短
時間のうちに脱酸素剤の効果を発揮することが重要であ
る。このためには酸素の吸収速度にバラツキがなく、脱
酸素速度を高めることが包装体を決定する重要な条件で
ある。つまり脱酸素速度が遅れること、あるいは途中で
停止することは、完全に酸素を除去する前に酸化現象に
よる劣化をまねいたり、菌の増殖による腐敗が進行して
しまうことがありうる。さらに脱酸素剤の内容成分によ
っては保湿剤を混合し、水分を保持させながら、食品の
包装内に封入した直後より脱酸素を開始するものもあ
る。この場合は、脱酸素剤の包材の通気度が大きすぎる
と脱酸素反応開始後、内容成分の水分が包材を通し揮散
することもあり、充分な脱酸素効果が得られず、反応が
途中で停止してしまう場合もしばしば認められる事であ
る。この場合、対象食品が比較的低水分の食品では食品
自体が吸湿性を帯び、乾燥剤のような役割をし、脱酸素
剤中の水分を除去してしまうことがあり、そのため反応
が停止すると推察される。この様に脱酸素剤に用いる包
材の通気度は、脱酸素剤そのものの性能に影響を与える
とともに、対象とする食品によっては包材の通気度を調
整する工夫が必要となる。その他、包材の問題点として
は、鉄を脱酸素成分として使用している場合、鉄の酸化
現象による錆のにじみが包材の外層部分に現れてくる場
合もある。この現象は脱酸素剤包装体の外観を著しく損
ない、又脱酸素剤が食品に直接接触している場合は、そ
の錆の色が食品に移行し、食品表面の外観をも悪くする
場合もある。
【0003】従来から脱酸素剤用の包材としては紙、不
織布などに穴をあけたポリエチレンフィルムを片面又は
両面に熱ラミネートしたものが使用され、穴の孔径や孔
数の調整、あるいは両面ラミネートの場合は両面の孔
径、孔数を変えたり、あるいはそれぞれの片面の孔の位
置をずらし通気度の調整している場合が多い。しかしな
がらこれらの包材の問題点としては紙、不織布等に熱ラ
ミネートすることは、通気孔が熱により変化することに
より脱酸素速度に一定の性能が得られない場合がある。
又片面及び両面にしても脱酸素剤包装体の内容物中の錆
の発生に伴い、内容物と接している包材の穴より錆が漏
出し、紙を通じ滲み現象を呈していることもある。又熱
ラミネートする他に接着剤を利用する場合でも、接着剤
が紙あるいは不織布等に浸透したり、孔径が変形したり
するために通気性が変化する場合もある。又、その他穴
をあけたプラスチックフィルムと紙または不織布の両面
にポリエチレン又はポリエチレンより軟化点の低いプラ
スチックフィルムに穴をあけたものを積層接着するか、
熱シール剤を塗付したシートを貼りつけることなく重ね
合わせ、後者のシートを内側にして折り込み、内部に脱
酸素剤を入れ、三方又は四方の周縁部をシールし、脱酸
素剤包装体を得る方法もとられている(特公平4−64
937、特公平5−85418)。この場合の利点とし
ては錆の発現が少ないこと、通気度の調整などに改善効
果が認められることがあげられる。しかし、1)製造時
の機械的コストが高くなること、2)両面を貼りつける
ことなく重ね合わせ、脱酸素剤の充填前後にヒートシー
ルするものの、どちらかのフィルムがずれ、シールされ
てしまう危険性がある等の問題点も含まれている。この
点の改善方法として、外材となるシートの寸法を内材と
なるシートの寸法より1mm以上、好ましくは2mm以
上大きくすることにより、充填時の内材シートが外材シ
ートよりはみ出すことを防いでいる工夫がなされている
が、内材より外材寸法が大きくなることは、それだけコ
ストアップにつながることを意味し、包材の有効利用か
らしても問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来用いら
れている包材の有する問題点及び包材の製造上の課題を
解決し、目的とする通気性が得られ、錆の発生による包
材表面の滲みが顕著に改善され、製造面でも安価に得ら
れる包材、及びその包材を利用した脱酸素剤包装体を提
供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の技術を改
善すべく、鋭意検討した結果、以下の様な発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は、(1)通気性シートと接
着成分を全面に付着させた通気性シートとを一定間隔ご
とに張り合わせた包装材料、(2)通気性シートの一方
が穴を開けたプラスチックフィルムであり、他方が紙ま
たは不織布であり、接着成分が微細孔もしくは小孔を有
するポリエチレン又はポリエチレンより軟化点の低いプ
ラスチックフィルムあるいは熱シール剤である上記
(1)記載の包装材料、(3)上記(1)又は(2)記
載の包装材料で脱酸素成分を包装した脱酸素剤包装体、
(4)紙または不織布の片面又は両面に微細孔を有する
ポリエチレン又はポリエチレンより軟化点の低いプラス
チックフィルムを積層接着するか、あるいは熱シール剤
を塗付した通気性シート(1)の積層接着した面あるい
は熱シール剤を塗付した面と、穴を開けた通気性のプラ
スチックフィルムシート(2)を重ね合わせ、実線状又
は鎖線状の細い張り合わせ部を縦横あるいは斜め状に設
け、シート(1)を内側にして脱酸素成分を入れ、三方
又は四方の周辺部をシールしてなる上記(3)記載の脱
酸素剤包装体、(5)プラスチックフィルムの片面に、
ポリエチレン又はポリエチレンより軟化点の低いプラス
チックフィルムを積層接着し穿孔するか、又は熱シール
剤を塗付し穿孔した通気性シート(2)の積層接着した
面あるいは熱シール剤を塗付した面と、紙または不織布
の片面に、微細孔を有するポリエチレン又はポリエチレ
ンより軟化点の低いプラスチックフィルムを積層接着し
た通気性シート(1)の紙または不織布の面とが接触す
るように重ね合わせ、実線状又は鎖線状の細い張り合わ
せ部を縦横あるいは斜め状に設け、シート(1)を内側
にして脱酸素成分を入れ、三方又は四方の周辺部をシー
ルしてなる上記(3)記載の脱酸素剤包装体、に関す
る。
【0006】本発明に用いる二枚の通気性シートは、通
気性を有するものであれば特に制限はないが、一方は穴
を開けたプラスチックフィルムが、他方は紙または不織
布が好ましい。この通気性シートの通気度は0.1〜3
0000秒/cc、好ましくは1〜20000秒/cc
程度が良い。この場合、内側シート(1)のほうが、外
側シート(2)よりも通気度を高くすることが望まし
い。なお、二枚の通気性シートの一方には、両者を貼り
合わせるための接着成分が全面に付着している。接着成
分としては、例えばポリエチレンフィルムまたはポリエ
チレンより軟化点で低いプラスチックフィルム、熱シー
ル剤等の熱接着成分があげられる。ポリエチレンフィル
ムまたはポリエチレンより軟化点の低いプラスチックフ
ィルムは、通気性の点から、微細孔や小孔を有するもの
が好ましい。ポリエチレンより軟化点の低いプラスチッ
クフィルムの材質は、例えばエチレン酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、アイオノマー樹
脂が用いられる。小孔の数は通常0.05〜60個/c
2 、好ましくは0.1〜50個/cm2 程度で、微細
孔や小孔のあいたフィルムの開孔率は0.5〜30%、
好ましくは2〜20%が良い。又、熱シール剤を用いる
場合は、ホットメルト剤又はそのエマルジョン、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体エマルジョン、ポリエチレンエマ
ルジョン、アイオノマーラテックス、アイオノマー樹脂
エマルジョンなどを用いることができ、塗付量は0.1
〜50g/m2 、好ましくは1〜30g/m2 である。
【0007】本発明において通気性シートとして用いら
れるプラスチックフィルム(2)の材質としては、例え
ばポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、セロファン、ポリビニルア
ルコール、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、アルミ
蒸着フィルム等が用いられる。又、これらのフィルムに
上記の接着成分、例えばポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマー樹脂、ポリブタジエン、ポ
リ塩化ビニル等の接着性フィルムを積層した積層フィル
ムや熱シール剤を塗布したフィルムも用いることがで
き、脱酸素剤の性能、使用形態に応じて適当な大きさや
穴の数を調整したものが使用される。さらにこれらのフ
ィルムの厚さとしては120μ以下が適するが、通常、
脱酸素剤包装体を製造する上では10〜70μが好まし
い。又、通気性の点では酸素透過度が800cc/m2
・24hrs ・atm 以下が適し、好ましくは500cc/
2・24hrs ・atm 以下が良い。これらのフィルムの
通気性はプラスチックフィルムに小孔をあけ、脱酸素剤
の要求性能に応じて小孔の数などを調整する。小孔の数
は通常0.05〜60個/cm2 、好ましくは0.1〜
50個/cm2 程度で、小孔のあいたシートの開孔率は
0.5〜30%、好ましくは2〜20%が良い。この小
孔をあける方法としては一般的には針が用いられ、穿孔
する先は円錐形、四角錐、三角錐などがあるが、これら
の形は特に限定されるものではない。この場合、穿孔す
る際には、ロール上の表面に針型の突起物を出し、この
ロールを加熱するか又は加熱せずに回転させながら所定
のフィルムに穿孔していく方法が一般的である。但し針
を加熱し穿孔してゆく方法は針が熱を保持しているため
に針の径と、フィルムの穴の径が近似していない場合が
ある。これはフィルムそのものが溶融することと、ロー
ルに巻いてゆく際にテンションがかかるためと考えられ
ている。さらに加熱する方法は、穴の周辺部にこげ状の
ものが目立つ場合もあり、望ましくは針を加熱せずに穿
孔する方が通気性のバラツキがなく、かつ外観上の点に
おいても有利である。
【0008】本発明において通気性シートとして用いら
れる紙としては、例えば和紙、洋紙、混抄紙、合成紙が
主に適しており、その坪量として20〜80g/m2
好ましい。又、通気性シートとして用いられる不織布は
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、レーヨ
ン、ポリアミド製などのものが使用可能である。不織布
の坪量は20〜80g/m2 のものが適当である。さら
にこれら和紙、洋紙、混抄紙あるいは不織布は、対象と
する食品によっては撥水、撥油加工する事も必要であ
る。この紙、不織布の片面または両面には、上記の接着
成分が存在していてもよい。
【0009】本発明の包装材料を製造する場合、シート
(1)とシート(2)を重ね合わせ縦、横又は斜めに実
線あるいは鎖線状のシール層を入れる処理をほどこす
が、接着する際に用いるローラー上にあらかじめ縦、横
又は斜め方向にヒートシールバーを設置するか、あるい
は脱酸素剤を充填する際に,あらかじめシート(1)、
シート(2)を重ね合わせたシート(3)を準備し、充
填する前に本発明のヒートシール層をもうける方法も採
用出来る。
【0010】本発明によるシート(1)とシート(2)
に実線状あるいは鎖線状にヒートシール層をもうける場
合、そのシール幅は5mm以下が望ましいが好ましくは
1mm以下が良い。又シールする間隔としては包材を巻
き取っていくロールの大きさに左右されるため、特に限
定はないが、ロールを巻き取る際にシート(1)とシー
ト(2)がゆがみを生じない程度に適時調整すれば良
く、又脱酸素剤包装体を製造する直前にヒートシール層
を設ける場合でも同様で、その間隔は例えば5〜150
0mm、好ましくは10〜1000mm程度である。
【0011】本発明において、脱酸素剤を充填、包装す
る場合、三方向、四方向の周辺をシールすることが出
来、いずれの方法でも紙又は不織布の片面あるいは両面
にあらかじめ穴をあけたポリエチレンフィルム又はポリ
エチレンより軟化点の低いプラスチックフィルムを接着
させたシート(1)を内側にし、周辺部をシールしなが
ら所定の脱酸素剤包装体を製造することができる。な
お、四方向の周辺をシールする場合、本発明の包装材料
を両側に使用してもよく、また本発明の包装材料を片側
に使用し、他方の側に他の包装材料を使用してもよい。
【0012】本発明に用いる脱酸素成分としては亜硫酸
塩、亜二チオン酸塩、カテコール、レゾルシン、ハイド
ロキノン、没食子酸、ピロガロール、アスコルビン酸及
びその塩、イソアスコルビン酸及びその塩、グルコー
ス、グルコースオキシダーゼ、ポリフェノールオキシダ
ーゼ、ソルボース、リグニン、ブチルヒドロキシアニソ
ール、第一鉄塩、鉄などが考えられる、物質そのものが
酸化を受けるものであれば、特に限定するものではない
が、鉄粉とハロゲン化金属(例えば食塩、塩化カルシウ
ム、塩化カリウム等)を組み合わせたものが好ましい。
鉄粉は粒径10メッシュ以下、好ましくは50メッシュ
以下のものが良く、鉄粉とハロゲン化金属の使用割合は
鉄粉1重量部に対し、ハロゲン化金属0.0001〜
0.5重量部程度である。このものには、さらに水分を
0.01〜70%含む保湿剤(例えば活性炭、ゼオライ
ト、珪藻土、シリカ粉末等)を鉄粉1重量部に対し0.
001〜1重量部程度添加してもよい。
【0013】
【実施例】次に実施例により本発明を説明する。 実施例1 以下の素材を用意した。 1.厚さ15μのポリエチレンテレフタレートフィルム
と厚さ20μのポリエチレンフィルムをラミネートした
積層フィルムを径0.7mmの針をつけたロールに通
し、小孔を5個/cm2 あけたプラスチックシート 2.あらかじめ1mmの針で小孔を5個/cm2 あけた
厚さ20μのポリエチレンフィルムを、坪量が50g/
2 の和紙の片面にラミネートし、他面にアイオノマー
ラテックスを8g/m2 塗付したシート 3.鉄、塩化ナトリウム混合物からなる脱酸素成分 1.および2.につき長さ各々100cmのロール巻き
のシートを用意し、1.を下部に2.を上部にして1.
のポリエチレン層と2.のラテックス層を重ね合わせ、
ラミネート時に用いるローラー上に幅1mmのヒートシ
ールバーを50cmおきに設け、1.および2.の重ね
合わさったフィルムを貼り合わせ、本発明の包装材料を
得た。さらに、このものを幅100mmのロール巻にス
リットし、三方シール自動充填機に取りつけ2.を内側
にしながら3.の混合物を4g充填しながら50×50
mmの脱酸素剤包装体の小袋を作成した。
【0014】実施例2 以下の各素材を準備した。 1.厚さ25μのポリプロピレンフィルムにあらかじめ
1mmの小孔をあけ、開孔率20%としたプラスチック
シート 2.晒クラフト紙 60g/m2 の両面にホットメルト
剤10g/m2 を塗付したシート 3.鉄と塩化ナトリウムの混合物とゼオライトに24%
の水分を含ませた保湿剤からなる脱酸素成分 1.および2.を長さ各々100cmのロール巻シート
を用意し、1.と2.を重ね合わせ、ラミネート時に用
いるローラー上に幅0.7mmのヒートシールバーを5
cmおきに設け、1.および2.の重ね合わさったフィ
ルムとシートを貼り合わせ、本発明の包装材料を得た。
さらに、このものを幅100mmのロール巻にスリット
し、2.を内側にしながら四方シール自動充填機に取り
つけ3.の混合物の各々2gづつ別々に充填しながら5
0×50mmの脱酸素剤包装体の小袋を作成した。
【0015】実施例3 以下の各素材を準備した。 1.厚さ25μのポリエチレンテレフタレートフィルム
と厚さ20μのポリエチレンフィルムをラミネートした
積層フィルムに径1mmの針をつけたロールに通し小孔
を5個/cm2 あけたプラスチックシート 2.重さ60g/m2 のポリエチレン製不織布シート 3.鉄、塩化ナトリウム混合物からなる脱酸素成分 1.および2.について長さ各々80cmのロール巻の
シートを用意し、1.のポリエチレンフィルムと2.が
接するように重ね合わせ、ラミネート時に用いるローラ
ー上に幅0.7mmのヒートシールバーを縦、横に設置
し、重ね合わさったフィルムとシートを横幅50cm.
縦横5cmの間隔で貼り合わせ、本発明の包装材料を得
た。さらにこのものを幅80mmのロール巻にスリット
し、2.を内側にしながら、三方シール自動充填機に取
りつけ、3.の混合物を2g充填しながら40×40m
mの脱酸素剤包装体の小袋を得た。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば内材となるシート(1)
と外材となるシート(2)は完全には密着していないた
め、穴の部分がふさがれた状態とならないことから、通
気度(透湿度)のバラツキが著しく減少する。また、と
かく穴の開いたプラスチックフィルムをラミネートした
ものは脱酸素剤内容物の錆が滲み出し、外観を著しく損
ねる場合があるが、本発明ではこの点も大きく改良でき
る。さらに大きな特徴的効果としては、従来の方法を実
施した場合は、外材と内材の大きさが異なるためコスト
がアップし、又脱酸素剤を封入する前に内材と外材を重
ね合わせながら充填し、シールしていくため、内材と外
材がずれる可能性もあり、しかも機械のコストもアップ
するが、本発明では通常、内材と外材をラミネートして
いく過程において、ローラー部分に実線又は鎖線状のヒ
ートシールバーを設置するだけなので、コスト面で大幅
なダウンが出来る。さらに従来の内材と外材を重ね合わ
せてゆく方法では開孔しているプラスチックフィルムは
テンションの強弱により孔径が異なり、通気度にバラツ
キの生ずる可能性もあるが、本発明ではすでに内材と外
材はヒートシール層により固定されているため、プラス
チックフィルムはテンションの影響を受けず、通気度に
バラツキの生ずる可能性も小さい。又、従来の積層接着
した脱酸素剤包装体は、脱酸素剤内容物の酸化反応によ
る発熱現象が直接包材を通し感じるという問題もある
が、本発明ではその現象が著しく改善されている。さら
に本発明では接着成分がシートの全面に付着しているの
で、内材と外材との接着が容易である。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱酸素剤包装体の製造例である。
【図2】本発明の包装材料の構成例である。
【符号の説明】
1.シート(内材)ロール 2.シート(外材)ロール 3.熱ロール 4.ヒートシールバー 5.巻取りロール 6.穿孔したプラスチックフィルム 7.熱シール剤 8.和紙 9.穿孔したポリエチレンフィルム 10.ヒートシール層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気性シートと接着成分を全面に付着させ
    た通気性シートとを一定間隔ごとに張り合わせた包装材
    料。
  2. 【請求項2】通気性シートの一方が小孔を開けたプラス
    チックフィルムであり、他方が紙または不織布であり、
    接着成分が微細孔もしくは小孔を有するポリエチレン又
    はポリエチレンより軟化点の低いプラスチックフィルム
    あるいは熱シール剤である請求項1の包装材料。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2の包装材料で脱酸素
    成分を包装した脱酸素剤包装体。
  4. 【請求項4】紙または不織布の片面又は両面に微細孔を
    有するポリエチレン又はポリエチレンより軟化点の低い
    プラスチックフィルムを積層接着するか、あるいは熱シ
    ール剤を塗付した通気性シート(1)の積層接着した面
    あるいは熱シール剤を塗付した面と、穴を開けた通気性
    のプラスチックフィルムシート(2)を重ね合わせ、実
    線状又は鎖線状の細い張り合わせ部を縦横あるいは斜め
    状に設け、シート(1)を内側にして脱酸素成分を入
    れ、三方又は四方の周辺部をシールしてなる請求項3の
    脱酸素剤包装体。
  5. 【請求項5】プラスチックフィルムの片面に、ポリエチ
    レン又はポリエチレンより軟化点の低いプラスチックフ
    ィルムを積層接着し穿孔するか、又は熱シール剤を塗付
    し穿孔した通気性シート(2)の積層接着した面あるい
    は熱シール剤を塗付した面と、紙または不織布の片面
    に、微細孔を有するポリエチレン又はポリエチレンより
    軟化点の低いプラスチックフィルムを積層接着した通気
    性シート(1)の紙または不織布の面とが接触するよう
    に重ね合わせ、実線状又は鎖線状の細い張り合わせ部を
    縦横あるいは斜め状に設け、シート(1)を内側にして
    脱酸素成分を入れ、三方又は四方の周辺部をシールして
    なる請求項3の脱酸素剤包装体。
JP10738194A 1994-04-25 1994-04-25 包装材料及び脱酸素剤包装体 Pending JPH07290619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101521023B1 (ko) * 2013-08-08 2015-05-20 주식회사 티피지 전자레인지용 탈산소제와 이를 포장하는 포장지 및 그 제조방법

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