JPH0464538B2 - - Google Patents
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- JPH0464538B2 JPH0464538B2 JP59275393A JP27539384A JPH0464538B2 JP H0464538 B2 JPH0464538 B2 JP H0464538B2 JP 59275393 A JP59275393 A JP 59275393A JP 27539384 A JP27539384 A JP 27539384A JP H0464538 B2 JPH0464538 B2 JP H0464538B2
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Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は発泡性ポリスチレンビーズ、特に該ビ
ーズを用いて成形する場合における、予備発泡時
のビーズ相互間のブロツキング(ビーズ相互間の
くつつき)防止を図り、かつ得られた成形品の融
着性が良好となるよう改質された発泡性ポリスチ
レンビーズ(以下、単にビーズと記す場合もあ
る。)に関する。 (従来の技術) 発泡性ポリスチレンビーズを発泡させてなる成
形品、すなわちポリスチレンフオームは、耐衝撃
性に優れており、しかも大量生産が容易であるこ
とから、家電製品、カメラ等の梱包材などクツシ
ヨン材として、あるいは魚箱として利用されてい
る。 これらのポリスチレンフオームは、発泡性ポリ
スチレンビーズを発泡成形、すなわち該ビーズを
スチームなどにより加熱して一定のかさ密度に予
備発泡したのち、この予備発泡ビーズを多数の蒸
気孔を設けた金型に充填し、加圧蒸気を注入し発
泡ビーズ相互を融着したのち、金型を所望の温度
にまで水冷あるいは放冷等を行い、金型より取り
出して製造されているものである。 近年、省エネ成形、ハイサイクル成形、完全無
人成形等が発泡性ポリスチレンビーズの成形業界
でも重要課題となつており、発泡性ポリスチレン
ビーズの成形性能もより高度化が望まれている現
状でもある。 ところで、かかる成形方法において良好なポリ
スチレンフオームが製造されるためには、発泡性
ポリスチレンビーズに要求される基本的要件とし
て、ビーズの予備発泡時にブロツキングの発生
が認められないこと、より低い蒸気圧での成形
により得られるポリスチレンフオームのビーズ相
互間の融着性が良いことなどが挙げられている。 ブロツキング防止を行う方法として、少量のワ
ツクスまたは重金属石ケンをビーズ表面に施こす
ことは古くから知られている(特公昭42−25765
号公報)が、現在まで多数のブロツキング防止剤
の検討がなされている。 例えば、特公昭42−7715号公報に示されるヒド
ロキシ基を有するC12ないしC20脂肪族カルボン酸
アミド;特公昭42−25765号公報に示される、軟
化点が30℃以上、分子量が500〜300で1分子につ
き少なくとも1個の水酸基、カルボキシル基、ア
ミノ基またはエーテル基を含有する重合体;特公
昭47−22105号公報に例示される高級脂肪酸、高
級脂肪族ケトン、高級脂肪族アルコール、高級脂
肪酸のモノ−、ジ−、トリグリセリド、高級脂肪
酸のアマイドあるいはビスアマイド;特開昭51−
49261号公報に示される1分子中に2以上の水酸
基を残存する多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル;等がある。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらのブロツキング防止剤
は、近年のきびしい性能要求にはいまだ十分なも
のとはいえず、より性能の良いブロツキング防止
剤が求められていた。 例えば、特公昭47−22105号公報に示される12
−ヒドロキシステアリルトリグリセリドをビーズ
表面に被覆する改質化方法にあつては、12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドの粒度が荒く、
そのためビーズ表面への付着に難点があり、また
付着後にあつても脱落が生じ易く、この脱落した
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドが作業
場所を汚染したり、予備発泡機への輸送配管内で
堆積、凝集して固化し、ビーズの輸送を阻害した
り、さらに予備発泡機、成形機等の蒸気孔に付着
して目づまりを生じ、その結果蒸気供給を阻害
し、必然的に予備発泡倍率のバラツキを発生させ
たり、成形品内部の融着を著しく低下させるとい
つた問題点があるものであつた。 したがつて、ビーズ表面から12−ヒドロキシス
テアリルトリグリセリドの脱落を防止し、ビーズ
への付着性を向上せしめるために12−ヒドロキシ
ステアリルトリグリセリドを微粉砕する方法も考
えられているが、この場合にあつても通常の粉砕
手段では微粉体とならず、高価な冷凍粉砕等の手
段によらねばならないものであり、また12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドは融点が80〜85
℃と低く、予備発泡時に液化してビーズ中に浸み
込んでしまうため、近年の成形工程の完全自動化
の要望に見合うほどのブロツキング防止効果は得
られていないものでもあつた。 そこで本発明者らは、12−ヒドロキシステアリ
ルトリグリセリドのブロツキング防止効果をカバ
ーすべく、従来ブロツキング防止剤として単独使
用されていたエチレンビスステアリン酸アミドを
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドと併用
してビーズ表面に被覆する手段を検討したが、か
かる方法にあつてはある程度のブロツキング防止
効果が得られるものの、いまだ十分なものとはい
えず、また依然としてビーズ表面からの12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドの脱落が発生
し、満足なものとはならなかつた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、上記各問題点を解決すべく予備
発泡時のブロツキングの発生が防止でき、しかも
加熱成形時のビーズ相互間の融着を阻害せず、成
形品の品質向上を図るべく種々検討を加えた結
果、エチレンビスステアリン酸アミドと12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドの混融物を発泡
性ビーズ壊面に被覆してやれば良好な結果が得ら
れることを新規に見出し、本発明を完成させたの
である。 すなわち本発明は、発泡性ポリスチレンビーズ
の表面に、エチレンビスステアリン酸アミドと12
−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの混融物
を被覆してなる改質発泡性ポリスチレンビーズに
関するものである。 (作用) 12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドおよ
び、エチレンビスステアリル酸アミドは上述の如
くそれぞれ単独でブロツキング防止剤として使用
されてはいたものであるが、本発明で使用するエ
チレンビスステアリン酸アミドと12−ヒドロキシ
ステアリルトリグリセリドの混融物は、エチレン
ビスステアリン酸アミドもしくは12−ヒドロキシ
ステアリルトリグリセリド単独物質とは異なり、
混融物として特有の物性を示すものである。 すなわち混融物自体は示差熱分析により83.8℃
と133.5℃付近に特有の吸熱ピークを示し、単に
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドおよび
エチレンビスステアリン酸アミドを混合したもの
とは全く異なる熱力学的特性を示すものである。
また。混融物自体はそのままで容易に微粉砕化す
ることができこの点からも単なる混合物とは別異
の性質を示すものである。 本発明で使用するエチレンビスステアリン酸ア
ミドと12−ヒドロキシステアリルトリグリセリド
の混融物は後述する実施例から明らかな如く、単
に12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドとエ
チレンビスステアリン酸アミドを併用したものよ
りブロツキング防止効果が良好であり、融着性の
阻害がないことが確認されたが、これらの点は上
記混融物の物性が少なからず作用しているものと
思われる。 また、上述の如く混融物自体で通常の粉砕方法
で微粉砕化が可能であり、かつ極めて細かい微粉
状態が維持されているためビーズ表面への付着性
が極めて良く、発泡加工工程におけるトラブルの
発生がないものである。 本発明で使用するエチレンビスステアリン酸ア
ミドと12−ヒドロキシステアリルトリグリセリド
の混融物は、例えば両者を1:1の割合いで均一
に混合したのち、加熱溶解し、自然放冷し、例え
ば乳鉢中で粉砕することにより得ることができ
る。この場合のエチレンビスステアリン酸アミド
と12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの混
合比率は1:1に限定されず、2:8ないし8:
2の比率で適宜選択することができるが、好まし
くは4:6ないし6:4のものを使用するのが良
い。 本発明の好ましい態様における改質発泡性ポリ
スチレンビーズは、被覆するエチレンビスステア
リン酸アミドと12−ヒドロキシステアリルトリグ
リセリドの混融物の量が、ビーズ総量部に対し
0.01ないし1.0重量%のものであるのが好ましく、
より好ましくは0.05ないし0.5重量%である。 この被覆に際して、本発明における被覆手段は
公知の方法を用いることができ、特に限定される
ものではなく、また被覆に際しまたはその前後に
おいて帯電防止剤、他のブロツキング防止剤、撥
水剤等をブレンドしたり、被覆することはさしつ
かえない。 工業的には使用される高級脂肪酸誘導体はいず
れも天然油脂を原料としているものが大部分であ
り、純物質は得られ難く、得られたとしても経済
的ではない。本発明の目的達成のためには、12−
ヒドロキシステアリルトリグリセリドは特に純物
質でなくても良く、ヒマシ油を水添処理して得ら
れる水添ヒマシ油でもよい。 またエチレンビスステアリン酸アミドも特に純
物質でなくともよい。 更に、本発明の混融物にはその混融物に各種ワ
ツクス類、帯電防止剤、その他の添加剤を0〜30
%程度添加してもよいものである。 (実施例) 以下に本発明の改質発泡性ポリスチレンビーズ
を、実施例により更に詳細に説明する。 実施例 発泡性ポリスチレンビーズとして、粒径1.0な
いし1.2mmのアキレス(株)製コープランKSを用い、
これにエチレンビスステアリン酸アミドと12−ビ
ドロキシステアリルトリグリセリドの1:1の混
融物を0.2重量%をドライブレンドにより混合、
被覆させた。 次いで、このビーズを通常のバツチ式予備発泡
機にて60倍まで発泡し、ブロツキングの発生量を
測定した。 これらの結果を表中に示す。 かくして得られた予備発泡ビーズを、24時間室
温にて放置後、300〓×300〓×50〓の平型成形機
に充填し、充分金型を予熱し、蒸気圧0.7Kg/cm2
で10秒加熱後、金型を水冷、放冷し、成形品をと
り出し、破断面の融着性を測定した。この結果も
表中に示す。 比較例 上記実施例と同様の方法を行なつたが、比較例
においてはエチレンビスステアリン酸アミドと12
−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの1:1
の混融物に代え、12−ヒドロキシステアリルトリ
グリセリド単独使用、12−ヒドロキシステアリル
トリグリセリドとエチレンビスステアリン酸アミ
ドとの併用使用ならびにN−メチロールステアリ
ン酸アミド単独使用を行なつた。 この結果を表中に示す。
ーズを用いて成形する場合における、予備発泡時
のビーズ相互間のブロツキング(ビーズ相互間の
くつつき)防止を図り、かつ得られた成形品の融
着性が良好となるよう改質された発泡性ポリスチ
レンビーズ(以下、単にビーズと記す場合もあ
る。)に関する。 (従来の技術) 発泡性ポリスチレンビーズを発泡させてなる成
形品、すなわちポリスチレンフオームは、耐衝撃
性に優れており、しかも大量生産が容易であるこ
とから、家電製品、カメラ等の梱包材などクツシ
ヨン材として、あるいは魚箱として利用されてい
る。 これらのポリスチレンフオームは、発泡性ポリ
スチレンビーズを発泡成形、すなわち該ビーズを
スチームなどにより加熱して一定のかさ密度に予
備発泡したのち、この予備発泡ビーズを多数の蒸
気孔を設けた金型に充填し、加圧蒸気を注入し発
泡ビーズ相互を融着したのち、金型を所望の温度
にまで水冷あるいは放冷等を行い、金型より取り
出して製造されているものである。 近年、省エネ成形、ハイサイクル成形、完全無
人成形等が発泡性ポリスチレンビーズの成形業界
でも重要課題となつており、発泡性ポリスチレン
ビーズの成形性能もより高度化が望まれている現
状でもある。 ところで、かかる成形方法において良好なポリ
スチレンフオームが製造されるためには、発泡性
ポリスチレンビーズに要求される基本的要件とし
て、ビーズの予備発泡時にブロツキングの発生
が認められないこと、より低い蒸気圧での成形
により得られるポリスチレンフオームのビーズ相
互間の融着性が良いことなどが挙げられている。 ブロツキング防止を行う方法として、少量のワ
ツクスまたは重金属石ケンをビーズ表面に施こす
ことは古くから知られている(特公昭42−25765
号公報)が、現在まで多数のブロツキング防止剤
の検討がなされている。 例えば、特公昭42−7715号公報に示されるヒド
ロキシ基を有するC12ないしC20脂肪族カルボン酸
アミド;特公昭42−25765号公報に示される、軟
化点が30℃以上、分子量が500〜300で1分子につ
き少なくとも1個の水酸基、カルボキシル基、ア
ミノ基またはエーテル基を含有する重合体;特公
昭47−22105号公報に例示される高級脂肪酸、高
級脂肪族ケトン、高級脂肪族アルコール、高級脂
肪酸のモノ−、ジ−、トリグリセリド、高級脂肪
酸のアマイドあるいはビスアマイド;特開昭51−
49261号公報に示される1分子中に2以上の水酸
基を残存する多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル;等がある。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらのブロツキング防止剤
は、近年のきびしい性能要求にはいまだ十分なも
のとはいえず、より性能の良いブロツキング防止
剤が求められていた。 例えば、特公昭47−22105号公報に示される12
−ヒドロキシステアリルトリグリセリドをビーズ
表面に被覆する改質化方法にあつては、12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドの粒度が荒く、
そのためビーズ表面への付着に難点があり、また
付着後にあつても脱落が生じ易く、この脱落した
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドが作業
場所を汚染したり、予備発泡機への輸送配管内で
堆積、凝集して固化し、ビーズの輸送を阻害した
り、さらに予備発泡機、成形機等の蒸気孔に付着
して目づまりを生じ、その結果蒸気供給を阻害
し、必然的に予備発泡倍率のバラツキを発生させ
たり、成形品内部の融着を著しく低下させるとい
つた問題点があるものであつた。 したがつて、ビーズ表面から12−ヒドロキシス
テアリルトリグリセリドの脱落を防止し、ビーズ
への付着性を向上せしめるために12−ヒドロキシ
ステアリルトリグリセリドを微粉砕する方法も考
えられているが、この場合にあつても通常の粉砕
手段では微粉体とならず、高価な冷凍粉砕等の手
段によらねばならないものであり、また12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドは融点が80〜85
℃と低く、予備発泡時に液化してビーズ中に浸み
込んでしまうため、近年の成形工程の完全自動化
の要望に見合うほどのブロツキング防止効果は得
られていないものでもあつた。 そこで本発明者らは、12−ヒドロキシステアリ
ルトリグリセリドのブロツキング防止効果をカバ
ーすべく、従来ブロツキング防止剤として単独使
用されていたエチレンビスステアリン酸アミドを
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドと併用
してビーズ表面に被覆する手段を検討したが、か
かる方法にあつてはある程度のブロツキング防止
効果が得られるものの、いまだ十分なものとはい
えず、また依然としてビーズ表面からの12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドの脱落が発生
し、満足なものとはならなかつた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、上記各問題点を解決すべく予備
発泡時のブロツキングの発生が防止でき、しかも
加熱成形時のビーズ相互間の融着を阻害せず、成
形品の品質向上を図るべく種々検討を加えた結
果、エチレンビスステアリン酸アミドと12−ヒド
ロキシステアリルトリグリセリドの混融物を発泡
性ビーズ壊面に被覆してやれば良好な結果が得ら
れることを新規に見出し、本発明を完成させたの
である。 すなわち本発明は、発泡性ポリスチレンビーズ
の表面に、エチレンビスステアリン酸アミドと12
−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの混融物
を被覆してなる改質発泡性ポリスチレンビーズに
関するものである。 (作用) 12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドおよ
び、エチレンビスステアリル酸アミドは上述の如
くそれぞれ単独でブロツキング防止剤として使用
されてはいたものであるが、本発明で使用するエ
チレンビスステアリン酸アミドと12−ヒドロキシ
ステアリルトリグリセリドの混融物は、エチレン
ビスステアリン酸アミドもしくは12−ヒドロキシ
ステアリルトリグリセリド単独物質とは異なり、
混融物として特有の物性を示すものである。 すなわち混融物自体は示差熱分析により83.8℃
と133.5℃付近に特有の吸熱ピークを示し、単に
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドおよび
エチレンビスステアリン酸アミドを混合したもの
とは全く異なる熱力学的特性を示すものである。
また。混融物自体はそのままで容易に微粉砕化す
ることができこの点からも単なる混合物とは別異
の性質を示すものである。 本発明で使用するエチレンビスステアリン酸ア
ミドと12−ヒドロキシステアリルトリグリセリド
の混融物は後述する実施例から明らかな如く、単
に12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドとエ
チレンビスステアリン酸アミドを併用したものよ
りブロツキング防止効果が良好であり、融着性の
阻害がないことが確認されたが、これらの点は上
記混融物の物性が少なからず作用しているものと
思われる。 また、上述の如く混融物自体で通常の粉砕方法
で微粉砕化が可能であり、かつ極めて細かい微粉
状態が維持されているためビーズ表面への付着性
が極めて良く、発泡加工工程におけるトラブルの
発生がないものである。 本発明で使用するエチレンビスステアリン酸ア
ミドと12−ヒドロキシステアリルトリグリセリド
の混融物は、例えば両者を1:1の割合いで均一
に混合したのち、加熱溶解し、自然放冷し、例え
ば乳鉢中で粉砕することにより得ることができ
る。この場合のエチレンビスステアリン酸アミド
と12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの混
合比率は1:1に限定されず、2:8ないし8:
2の比率で適宜選択することができるが、好まし
くは4:6ないし6:4のものを使用するのが良
い。 本発明の好ましい態様における改質発泡性ポリ
スチレンビーズは、被覆するエチレンビスステア
リン酸アミドと12−ヒドロキシステアリルトリグ
リセリドの混融物の量が、ビーズ総量部に対し
0.01ないし1.0重量%のものであるのが好ましく、
より好ましくは0.05ないし0.5重量%である。 この被覆に際して、本発明における被覆手段は
公知の方法を用いることができ、特に限定される
ものではなく、また被覆に際しまたはその前後に
おいて帯電防止剤、他のブロツキング防止剤、撥
水剤等をブレンドしたり、被覆することはさしつ
かえない。 工業的には使用される高級脂肪酸誘導体はいず
れも天然油脂を原料としているものが大部分であ
り、純物質は得られ難く、得られたとしても経済
的ではない。本発明の目的達成のためには、12−
ヒドロキシステアリルトリグリセリドは特に純物
質でなくても良く、ヒマシ油を水添処理して得ら
れる水添ヒマシ油でもよい。 またエチレンビスステアリン酸アミドも特に純
物質でなくともよい。 更に、本発明の混融物にはその混融物に各種ワ
ツクス類、帯電防止剤、その他の添加剤を0〜30
%程度添加してもよいものである。 (実施例) 以下に本発明の改質発泡性ポリスチレンビーズ
を、実施例により更に詳細に説明する。 実施例 発泡性ポリスチレンビーズとして、粒径1.0な
いし1.2mmのアキレス(株)製コープランKSを用い、
これにエチレンビスステアリン酸アミドと12−ビ
ドロキシステアリルトリグリセリドの1:1の混
融物を0.2重量%をドライブレンドにより混合、
被覆させた。 次いで、このビーズを通常のバツチ式予備発泡
機にて60倍まで発泡し、ブロツキングの発生量を
測定した。 これらの結果を表中に示す。 かくして得られた予備発泡ビーズを、24時間室
温にて放置後、300〓×300〓×50〓の平型成形機
に充填し、充分金型を予熱し、蒸気圧0.7Kg/cm2
で10秒加熱後、金型を水冷、放冷し、成形品をと
り出し、破断面の融着性を測定した。この結果も
表中に示す。 比較例 上記実施例と同様の方法を行なつたが、比較例
においてはエチレンビスステアリン酸アミドと12
−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの1:1
の混融物に代え、12−ヒドロキシステアリルトリ
グリセリド単独使用、12−ヒドロキシステアリル
トリグリセリドとエチレンビスステアリン酸アミ
ドとの併用使用ならびにN−メチロールステアリ
ン酸アミド単独使用を行なつた。 この結果を表中に示す。
【表】
(発明の効果)
上記結果からも明らかなように、本発明のエチ
レンビスステアリン酸アミドと12−ヒドロキシス
テアリルトリグリセリドの混融物をビーズ表面に
被覆したビーズは、ビーズ表面への付着性も良好
でありブロツキシグの発生率が低いものであつ
て、成形品の融着率も良好であり、得られた成形
品の品質は特に優れたものであるといえる。また
成形品の寸法安定性が良好で、寸法収縮も少な
く、物理的強度が特に優れたものである。 したがつて、成形品の表面状態が商品価値の多
大な評価原因となる点を考えれば、本発明の成形
品は表面状態が特に優れたものであつて、かつブ
ロツキングがないことにより従来よく発生してい
た配管への集塊ビーズのつまりの防止が行なわ
れ、歩留りが著しく向上し、不良品の発生率を低
下できる。そのため連続的成形品の製造に大きく
寄与し得るものであつて、工業的製造方法に非常
に有好なものであるといえる。
レンビスステアリン酸アミドと12−ヒドロキシス
テアリルトリグリセリドの混融物をビーズ表面に
被覆したビーズは、ビーズ表面への付着性も良好
でありブロツキシグの発生率が低いものであつ
て、成形品の融着率も良好であり、得られた成形
品の品質は特に優れたものであるといえる。また
成形品の寸法安定性が良好で、寸法収縮も少な
く、物理的強度が特に優れたものである。 したがつて、成形品の表面状態が商品価値の多
大な評価原因となる点を考えれば、本発明の成形
品は表面状態が特に優れたものであつて、かつブ
ロツキングがないことにより従来よく発生してい
た配管への集塊ビーズのつまりの防止が行なわ
れ、歩留りが著しく向上し、不良品の発生率を低
下できる。そのため連続的成形品の製造に大きく
寄与し得るものであつて、工業的製造方法に非常
に有好なものであるといえる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 発泡性ポリスチレンビーズ表面に、エチレン
ビスステアリン酸アミドと12−ヒドロキシステア
リルトリグリセリドの混融物を被覆してなる改質
発泡性ポリスチレンビーズ。 2 被覆するエチレンビスステアリン酸アミドと
12−ヒドロキシステアリルトリグリセリドの混融
物の量が、ビーズ総量部に対し0.01ないし1.0重
量%である特許請求の範囲第1項記載の改質発泡
性ポリスチレンビーズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27539384A JPS61157538A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 改質発泡性ポリスチレンビ−ズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27539384A JPS61157538A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 改質発泡性ポリスチレンビ−ズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61157538A JPS61157538A (ja) | 1986-07-17 |
JPH0464538B2 true JPH0464538B2 (ja) | 1992-10-15 |
Family
ID=17554869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27539384A Granted JPS61157538A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 改質発泡性ポリスチレンビ−ズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61157538A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4123252A1 (de) * | 1991-07-13 | 1993-01-14 | Basf Ag | Expandierbare styrolpolymerisate mit einer bisamide enthaltenden ersten beschichtung |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5653047A (en) * | 1980-04-04 | 1981-05-12 | Badische Yuka Co Ltd | Production of foamed resin molding |
JPS57111332A (en) * | 1980-12-27 | 1982-07-10 | Badische Yuka Co Ltd | Self-extinguishing polystyrene resin particle |
-
1984
- 1984-12-28 JP JP27539384A patent/JPS61157538A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5653047A (en) * | 1980-04-04 | 1981-05-12 | Badische Yuka Co Ltd | Production of foamed resin molding |
JPS57111332A (en) * | 1980-12-27 | 1982-07-10 | Badische Yuka Co Ltd | Self-extinguishing polystyrene resin particle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61157538A (ja) | 1986-07-17 |
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