JPH0464001A - 静電容量型測長器 - Google Patents

静電容量型測長器

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JPH0464001A
JPH0464001A JP17489490A JP17489490A JPH0464001A JP H0464001 A JPH0464001 A JP H0464001A JP 17489490 A JP17489490 A JP 17489490A JP 17489490 A JP17489490 A JP 17489490A JP H0464001 A JPH0464001 A JP H0464001A
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JP
Japan
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voltage
square wave
ring electrode
electrode
signal
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JP17489490A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kanayama
金山 淳
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Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、機械的な変位量を静電容量の変化量として
電気信号に変換する測長器に関するもので、特に変位量
と静電容量の関係が線形の関係にあり、比例定数が正で
ある測長器に関する。
〈従来の技術〉 従来のこの種の静電容量型測長器としては、第6図に示
すような構造を有するものがあった。
図に示すように、この測長器の要部は、円筒状の基準電
極1と測定電極2と、この電極1.2内に同心状に配置
された円柱状の共通のコア電i3と、電fi1とコア電
極3との間を中心軸に沿って可動する円筒状のスクリー
ン4とから構成されている。
この電極1.2にはそれぞれ基準方形波電圧V1と測定
方形波電圧■1が印加されている。この電圧V、、Vm
は同一周波数で位相差180度(逆相)の方形波電圧で
あり、電圧Vrは一定、電圧v、、は可変される。
このような構成からなる測長器の検出部において、電極
1とコア電極3との間には測定キャパシタC,(キャパ
シタンスCab)が形成され、電極2とコア電極3との
間には基準キャパシタC,(キャパシタンスcr)が形
成される。
この測長器においては、スクリーン4が変位して測定キ
ャパシタC1のキャパシタンスC,Rが変化すると、コ
ア電極3に誘導されるAC電圧が零となるように電子装
置により測定方形波電圧V。
が変化される。即ち、これは測定キャパシタC3に基準
方形波電圧V、を印加することによりコア電極3に発生
する電流と、基準キャパシタCrに測定方形波電圧V、
を印加することによりコア電極3に発生する電流との和
が零となるように測定方形波電圧V、を変化させること
である。
この関係から次のような関係式が成り立つ。
c、V、 十c、V、=O Vwa =  Vr C+++ / Cr      
 ・” (1)ここで、(1)式において電圧V、、V
rはその位相差が180度であるため異符号となり、■
1=−v、’と表すと、 Vm =v、’(、/cr          ・= 
<2>となる。
この(2)式において比例定数V r’/ Crは、正
となり、測定キャパシタC,のキャパシタンスC,と測
定方形波電圧V、どの関係は、キャパシタンスC,が増
加すると電圧■、も増加し、又キャパシタンスC,が減
少すると電圧V、も減少する。
第6図において、スクリーン4を電極1内に差し込むよ
うに移動(図中右方向に移動)させたときの変位Xを正
とすると、測定キャパシタC,mのキャパシタンスCヨ
は次の式で表される。
cwa :(o  (1aX) ac、)X+CO・・(3) ここでcoはスクリーン4が基準位置にあるとき(X=
0)の測定キャパシタC1のキャパシタンスを表すもの
であり、aは正の比例定数である。
上記(2)、(3)式より、測定方形波電圧V1は次の
ような変位Xの一次式として表すことができる。
V m =(Vr ’ a C6X /′Cr ) +
(V r°CQ/ Cr )           ・
・・(4)(4)式に示すように、比例定数−V、’a
c。
/crは、必ず負の値となり、これにより第7図に示す
ように、変位Xが増加すると測定方形波電圧V、は減少
し、変位Xが減少すると電圧V、は増加することになる
このように、スクリーン4の変位Xを電極1内に差し込
む方向を正とすると、変位Xと測定方形波電圧V、の増
加、減少の関係は逆になり、変位Xと電圧V、は線形の
関係にはあるが比例関係にないことになる。
一般に、スクリーン4にはスピンドルが直結されており
、このスピンドルが押し込まれる方向、即ちスクリーン
4が電極1内に差し込まれる方向を正の値として表示し
ている。
従って、前述したような変位Xと測定方形波電圧v、、
どの関係において、この電圧V、を電圧計等で計測して
変位Xを表示する場合、電圧V、と変位Xとの線形の関
係を保ちながらその比例定数が正となるように電圧v1
を更に変換することが必要となる。
このため、この変換には精度の良い演算回路等の電子回
路が必要であった。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記のように、従来の静電容量型測長器において、実際
に測定方形波電圧V1を利用して変位Xを表示するには
、電子回路を使用することが必要である。このような電
子回路の付加はコストアップにつながると共に、回路の
安定性及び温度特性を低下させる要因になるという課題
を生じさせるものであった。
又、従来の静電容量型測長器における測定基点の調整は
、電子装置のみでしか行うことができず、同じ電子装置
を使用して複数の測長器を構成した場合には、測定基点
を各測長器の検出部にそれぞれ合わせることが必要であ
った。
本発明は、上記従来例における変換用の電子回路を使用
することなく、直接方形波電圧を使用して変位を表示可
能にすると共に、測定基点を検出部内で調整可能とし、
これによりコストダウンを図り、又温度特性及び安定性
を向上させた静電容量型測長器を提供することを目的と
する。
〈課題を解決するための手段〉 本発明の静電容量型測長器は、同一中心線上に配置され
た円筒状の測定リング電極、補正リング電極及び基準リ
ング電極と、これらの電極内をその中心軸に沿って可動
する略円柱状の共通コア電極とを備え、測定リング電極
、補正リング電極及び基準リング電極と共通コア電極と
の間にそれぞれ測定キャパシタC1、補正キャパシタC
2及び基準キャパシタC3を形成している。
この測定リング電極、補正リング電極及び基準リング電
極には、それぞれ基準方形波電圧E1、補正方形波電圧
E2及び測定方形波電圧Emが印加されている。この補
正方形波電圧E2は、基準方形波電圧E+と同一周波数
で逆相になるように設定されており、又測定方形波電圧
E3も、基準方形波電圧E1と同一周波数で逆相に設定
されている。
又、この測長器においては、補正方形波電圧E2と、補
正キャパシタC2のキャパシタンスC2のいずれか一方
又は両方を調整することにより、測定コア電極の変位X
が零のときの測定キャパシタC1のキャパシタンスc0
と基準方形波電圧E1の積C3lEIIと、補正キャパ
シタC2のキャパシタンスc2と補正方形波電圧E2の
積C2E2 1とが等しくなるように設定されている。
更に共通コア電極の変位により測定キャパシタC1のキ
ャパシタンスC1が変化すると、共通コア電極に誘導さ
れる帰還電圧Emが零となるように、電子装置により一
定のDC電圧と可変の測定DC電圧Eoとの間を交互に
切り換えることによって測定方形波電圧が可変される。
この電子装置は、帰還電圧Emの過渡状態を取り除く過
渡抑制器と、その出力信号を復調する復調器と、復調さ
れた信号が零でないときにこの信号が零になるまでその
信号の振幅及び極性の間数として変化する測定DCi圧
E。を出力する差動積分器とを備えている。
く作用〉 本発明の静電容量型測長器においては、共通コア電極に
誘導される帰還電圧Emが零となるように測定方形波電
圧Emを変化させている。
即ち、帰還電圧Emを零にするには、測定キャパシタC
1、補正キャパシタC2及び基準キャパシタC3により
それぞれ共通コア電極に誘導される電流の和を零にする
ように測定方形波電圧E3を可変する。
本発明においては、測定キャパシタC1と補正キャパシ
タC2にそれぞれ印加される基準方形波電圧E1と補正
方形波電圧E2が逆相の電圧であるため、これにより誘
導される電圧は互いに打ち消し合うことになる。
更に、変位Xが零のときに、測定キャパシタC1及び補
正キャパシタc2により誘導される電流値、即ちCo 
 lE+  IとC21E2  fとが等しくなるよう
に設定されている。
この条件下において、変位Xが零のときには、測定キャ
パシタC1と補正キャパシタc2により誘導される電流
は等しいのでその和は零になる。
従って、基準キャパシタC3により誘導される電流を零
にするため、即ちC3E3 =Qとするため、測定方形
波電圧E3は零になる。
又、共通コア電極が変位して測定リング電極の中に入っ
て測定キャパシタC0のキャパシタンスC1が増加する
と、基準方形波電圧E1は一定であるため、誘導される
電流は増加し、又補正キャパシタC2により誘導される
電流は一定であるため、電流の絶対値の総和は増加する
従って、誘導電流の総和を零にするなめには、基準キャ
パシタC3に印加する測定方形波電圧Emを増加して測
定キャパシタC1及び補正キャパシタC2による誘導電
流の和を打ち消す方向に電流を誘導することが必要であ
り、この電圧E3は電子装置により増加される。
このように本発明における測長器では、共通コア電極の
変位に応じて測定方形波電圧E3が零から徐々に増大す
る比例関係を持つことになる。
又、本発明における電子装置は過渡抑制器を備えており
、方形波電圧の切換点において・帰還電圧Emに発生す
る過渡状態を取り除いている。
〈実施例〉 以下図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る静電容量型測長器の検
出部の構造を示す概F!@説明図である。
9.10.11はそれぞれ円筒状をした測定リング電極
、補正リング電極及び基準リング電極である。これらリ
ング電極9.10.11は、その中心が同一中心線上に
位置するように配置されている。
12は略円柱状の共通コア電極であり、その−端面側か
ら中心軸に沿って形成された取付穴12aを有するもの
である。
この共通コア電極12の取付穴12aには、円筒形状の
絶縁物14を介して軸受16により支持されているスピ
ンドル15が挿入されて一体的に取り付けられており、
このスピンドル15の移動により共通コア電極12の中
心軸が測定リング電極9、補正リング電極10及び基準
リング電極11の中心軸上を移動するように構成されて
いる。
本実施例においては、共通コア電極12のスピンドル1
5が取り付けられている端部の反対側の端部が測定リン
グ電極9内の端に位置し、スピンドル15が押し込まれ
るとこの共通コア電極12の端部が測定リング電極9内
に入り込み、この方向を正と設定している。又、この共
通コア電極12は、これが移動しても常時補正リング電
極1゜及び基準リング電極11を貫通し、これらの電極
10.11に対向する面積及び距離が変化しないように
その長さ及び位置が決められている。
上記測定リング電極9、補正リング電rj!10及び基
準リング電極11と共通コア電極12との間にはそれぞ
れ測定キャパシタC3、補正キャパシタC2及び基準キ
ャパシタC3が形成される。これら測定キャパシタC1
、補正キャパシタC2及び基準キャパシタC3のキャパ
シタンスは、それぞれC1、C2及びC3であり、キャ
パシタンスC1は共通コア電極12の変位により、対向
する測定リング電極つと共通コア電極12の面積が変わ
ることにより可変される。
又、測定リング1li9.補正リング電極10及び基準
リング電電極li!llには、それぞれ基準方形波電圧
Em補正方形波電圧E2及び測定方形波電圧E3が印加
されている。この基準方形波電圧E1は常に一定であり
、又補正方形波電圧E2はこの電圧E1の周波数と同一
周波数を有し、位相差が180度となる逆相の電圧に設
定されており、これも常に一定に保たれている。測定方
形波電圧E3は、電圧E2と同じく、電圧E1と同一周
波数で逆相の電圧であり、後述する電子装置により可変
される。この測定方形波電圧E3の可変は、3つのキャ
パシタ01〜C3により共通コア電極12に誘導される
帰還電圧Effiが零になるように電子装置により可変
される。
更に、本実施例においては、共通コア電極12の変位X
が零のときのキャパシタC1のキャパシタンスをC6と
すると、C6l Ell :C21El 1となるよう
に予め補正方形波電圧E2とキャパシタンスc2のいず
れか一方又は両方が調整されている。
次に数式にて本実施例の静電容量型測長器の検出部にお
ける変位Xと測定方形波電圧E3との関係な説明する。
スピンドル15が移動し、これにより共通コア電極12
が第1図中右方向に変位すると、キャパシタC1のキャ
パシタンスC1は変化する。これと同時に、後述する電
子装置が働いて、共通コア電極12に誘導される帰還電
圧Emが零となるように測定方形波電圧E3が可変され
る。
即ち、キャパシタC1〜C3によりそれぞれ共通コア電
極12に誘導される電流をil、i2、i、とすると、
次式を満足するように測定方形波電圧E3が可変される
i1+i2+13=o        ・・・(5)キ
ャパシタC1〜C3のキャパシタンスかそれぞれc1〜
C3であり、測定リング電&9.補正リング電極10及
び基準リング電極11に印加される電圧がそれぞれE1
〜E3であることがち、(5)式は次のように表せる。
clEl +(2E2+C3E3 =0従って、測定方
形波電圧E3は次式のように表すことができる。
E3=  (CtE+±C2E2)/C3電圧E3とE
lは逆相の方形波電圧であり、又電圧E3とElは同相
の方形波電圧であることから、Em’=−Emと置き換
えて(6)式を書き換えると、測定方形波電圧E3は次
式のようになる。
E3  ” (C+  E+°−C2El )/C3−
(7)一方、スピンドル15が第1図中右方向に移動し
、共通コア電極12が測定リング電8i!9内に入り込
む方向を正と設定し、X−Oのときの測定キャパシタC
1のキャパシタンスをC6とすると、キャパシタンスC
1は次式で表すことができる。
C1=co  (1+bX)       −(8)こ
こでbは測定キャパシタC1を形成する測定リング電極
9の内径、共通コア電極12の外径及びキャパシタンス
coをキャパシタC1の誘電体の誘電率ε1で割った商
C87ε1により定まる値であり、正の定数である。
この(8)式を(7)式に代入すると測定方形波電圧E
3は、 E3  ”  (b  COEl’X// C3)  
+  (Co  E  1C2E2)/C3・・・(9
) と表すことができ、 α=bcoE1°/ c 3 、 β= (Co Em’  C2E2 )/C3−(10
)とおくと、くっ)式は次のように変形される。
E3 =αX+β            ・・ (1
1)本実施例においては、c2|E2|=co  IE
となるように設定してあり、これはC2El−c。E1
゛と置き換えることができ、これを(10)式に代入す
るとβ=0となる。従って、測定方形波電圧Emは次式
で表 ことができる。
E3=aX=coE1’bX/c3−(12)この比例
定数αは、正の値であるため、電圧E3と変位Xとの関
係は、第2図に示すように変位Xが増加すると電圧E3
は変位Xに正比例して増加し、又変位Xが減少すると電
圧E3は変位Xに正比例して減少し、更に変位Xが零の
ときには電圧E3も零となる関係になる。
尚、(9)式に示すように、電圧EmはC6/C3、C
2C3というようにキャパシタンスの比で構成されてい
るので、キャパシタ01〜C3が同一誘電体で構成され
ていれば誘電率の影響を受けることは全くない。
又、c2|E2|≠Co lE+  lの場合、βは零
でない定数となるので、電圧E3はβ分だけ増加し、測
定した長さの表示値は見掛は上X−0の点がβ/αだけ
マイナス側に移動することになる。
従って、C21E2 1=cOIE+  lの関係に設
定することが必要であるが、このように設定するには前
述したようにキャパシタンスc2及び電圧E2の一方又
は両方を調整することが必要である。本実施例において
キャパシタンスc2を調整するには、補正リング電極1
0に取り付けられている径の大きい調整ネジ42でおよ
その調整を行い、次に径の小さい調整ネジ43で微調整
を行って調整する。
又、一般に電圧E2を調整する場合には、電子装置側に
温度特性良好なポテンショメータ等の電気部品が用いら
れるが、更に厳しい温度特性良好なることが要求される
場合には、このような電気部品を使用しないことが望ま
しい。この場合にも、本実施例においては補正キャパシ
タC2を調整することにより電気部品により電圧E2を
調整することなくX=0の点の調整が可能である。又、
この補正キャパシタC2及びその調整ネジ42.43を
設けたことにより、複数の検出部を同時に使用する場合
でも、その全ての測定原点を一致させることが可能であ
る。
更に、本実施例における基準キャパシタC3のキャパシ
タンスc3は、大きな調整ネジ18によりおよその調整
が行われ、次に小さな調整ネジ1つにより微調整が行わ
れることにより調整される。
このため、複数の検出部におけるキャパシタンスc3を
同一の値に調整することができ、複数の検出部を同一の
電子装置に接続することが可能である。
又、本実施例における測定キャパシタC1、補正キャパ
シタC2及び基準キャパシタC5は、円筒状の測定リン
グ電極9、補正リングt&10及び基準リング電極11
と共通コア電極12とがらそれぞれ構成されており、更
にこの共通コア電極12はスピンドル15と共にこれら
のリング電極9.10.11の中心軸に沿って移動し、
その移動方向以外への動きが拘束されている。
このため、衝撃などにより、中心軸同志の距離が僅かに
変化しても、(12)式の比例定数を構成しているbの
変動は非常に微小であり、電圧E3にほとんど影響がな
い。
又、基本的にこの検出部においては、共通コア電極12
に誘導される帰還電極Emが励起用の方形波電圧Em〜
E3の影響を受けないようにする必要があり、更にこの
電圧E1〜E3も互いに影響し合わないようにする必要
がある。
そのため、本実施例では電圧E1〜E3、Effiを導
くための検出部と電子装置とを結ぶ線をシールド21〜
24によりシールドしている。
特に、帰還電圧E1を導く線は完全にシールドすること
が要求されるが、以下の方法によりシールドを簡略化す
ることも可能である。
即ち、第3図に示すように検出部内において、共通コア
電極12にインピーダンス変成器26の入力側と放電用
抵抗27の一方側を接続し、又放電用抵抗27の他方側
を接地すると共に、インピーダンス変成器26の出力側
を電子装置に接続する。これにより、検出部内に設けら
れたインピーダンス変成器26と電子装置間のインピー
ダンスを小さくすることができ、シールドを簡略化する
ことができる。
このため、高感度、高精度が要求されない場合には、電
圧E 1、E2 、E3 、E−“を導く線を一本ずつ
でなく、まとめてシールドすることが可能になる。
但し、高感度、高精度が要求される場合には、線を一本
ずつシールドすることが望ましい。
又、測定リング電極9、補正リング電極10、基準リン
グ電i11及び共通コア電[!12の材質を同一とする
ことにより、部品の熱膨張が同一となり、温度変化によ
るキャパシタのアンバランスを防止でき、検出部の温度
性能の向上を図ることができる。
第4図は検出部に電圧を印加する電子装置の回路構成を
示す図であり、第5図はその出力電圧の位相関係を示す
タイムチャートである。
30は基準となる方形波電圧E oscを出力する発振
器である。この発振器30は水晶式、CR式のどちらで
も良いものであり、水晶式の場合には分周器を用いて希
望の周波数を得るように構成することもできる。
31は方形波電圧E。scを一定時間遅延する時間遅延
回路であり、32はその出力信号を17′2分周する周
波数分周回路である。
33.34は電子スイッチであり、電子スイ、ンチ33
はDC電圧Erと接地レベルとの間を周波数分周回路3
2からの信号に応答して切り換えて基準方形波電圧E1
として出力し、電子スイ・ン千34はDC電圧−Emと
接地レベルとの間を同じく周波数分周回路32からの信
号に応答して切り換えて補正方形波電圧E2として出力
する。
35は帰還電圧E1を入力する入力増幅器である。
36は入力増幅器35が出力する電圧信号E4に発生す
る過渡状態を取り除くための過渡抑制器であり、本実施
例においては発振器30からの方形波電圧信号E os
cに応答して電圧信号E4を継断する電子スイッチで構
成されている。
37は過渡状態が取り除かれた電圧信号E4を入力して
周波数分周器32からの信号の1周期ごとに復調して出
力する同期復調器である。
38は復調された電圧信号を入力してDC電圧信信号。
を出力する差動積分器である。
3つはDC電圧信信号。と接地レベルとの間を周波数分
周器32からの信号に応答して切り換えて測定方形波電
圧E3として出力する電子スイッチである。
上記電子装置において、電圧Em 、E2は、それぞれ
異なる極性のDC電圧が同一タイミングで断続的に電子
スイッチ33.34から出力されるので、同一周波数で
逆相の方形波電圧となる。
又、電圧E3は差動積分器38からのDC電圧Eoが周
波数分周器32からの電圧信号のタイミングで断続的に
電子スイッチ3つから出力されることにより合成される
更に、DC電圧E。は次のようにして合成される。
はじめに、帰還電圧Emが入力増幅器35にて増幅され
電圧信号E4として過渡抑制器36に印加される。
この電圧信号E4には、帰還電圧Emに発生する過渡状
態が方形波の切換点くtoo、tlO1t20・〉で発
生する。この過渡状態は一定時間後に減衰して安定する
ものであり、本実施例においては、第5図中のtoo〜
t01間、tl。〜t11間、t20〜t21間、・・
・に発生している。
この電圧信号E4を入力する過渡抑制器36は、入力す
る電圧信号E4を電圧E oscの半周期ごとに継断し
て出力する。本実施例における電子スイッチ33.34
.3つは、電圧E oscを所定時間遅延した信号に応
答して状態を切り換えるように設定されている。従って
、これらの電子スイッチから出力される方形波電圧E 
t = E2− E3の発生タイミングと電圧E os
cとの発生タイミングは前述したように遅延した分だけ
ずれることになる。
従って、この発生タイミングのずれの範囲内に電圧信号
E4の過渡状態が収まるように設定すれば、電圧信号E
4に過渡状態が発生している間だけ過渡抑制器36をオ
フ状態にすることができ、これにより電圧信号E4の過
渡状態を取り除くことができる。
このようにして過渡状態が取り除かれた電圧信号E4は
復調器37にて1周期ごとに復調される。
更に、復調された電圧が零でない場合に復調された電圧
の振幅及び極性の関数としてこの復調された電圧が零に
達するまで差動積分器38が出力するDC電圧E。は変
化される。
この結果、電圧E3はDC電圧Eoと共に差動積分器3
8の入力電圧が零に達するまで変化する。
これにより電圧Emは(9〉式の関係を満足することに
なり、変位Xに正比例し、更に比例定数は正の値となる
〈発明の効果〉 本発明によれば、共通コア電極の変位量Xは、共通コア
電極が測定リング電極内に入り込む方向を正とすると、
この変位Xに正比例すると共に比例定数が正となる測定
方形波電圧E3から検出することができる。従って、従
来例のような演算回路等の電子回路が不要となり、この
ような電子回路による安定度への影響や温度特性の影響
を排除することができ、安定性及び温度特性を向上し、
更にコストダウンを図ることもできる。
又、補正キャパシタとそのキャパシタンス調整用の調整
ネジを設けたことにより、検出部の零点調整をポテンシ
ョメータ等の電気部品なしで行うことが可能となり、こ
の電気部品の安定度への影響や温度特性の影響を排除す
ることができ、安定性及び温度性能の向上を図ることが
できる。
特に、検出部を移動することなく、検出部側で零点調整
することができるため、機械類に取り付けて使用する場
合、一般に機械側に設けられる微動の零点調整装置を不
要とすることができる。このため、1つの電子装置に多
数の検出部を切り換え使用する場合に特に有効である。
更に、基準キャパシタと補正キャパシタにキャパシタン
ス調整用の調整ネジをそれぞれ設けたことにより、異な
る検出部を共通の電子装置に測定原点等の校正をするこ
となしに接続することができる。
又、測定方形波電圧E3はキャパシタンスの比で構成さ
れているので、全てのキャパシタの誘電体を同一とする
ことにより誘電率の影響を全く受けることがない。
更に、測定リング電極、補正リング電極及び基準リング
電極と共通コア電極の中心軸を一致させているので、中
心軸同志の距離が変化したとしても測定電圧への影響を
非常に小さくすることができる。
又、スピンドルの軸受にボールリテーナを用いて、予圧
状態にしておくことにより、スピンドルのガタを零とす
ることができ、スピンドルのガタの影響をなくすことが
できる。
更に、検出部内にインピーダンス変成器と放電用抵抗を
設けることにより、高感度、高精度が要求されない場合
には、電圧E1〜E3、Em、′を導く線をまとめてシ
ールドすることができる。
又、キャパシタC1〜C3を構成する測定リング電極9
、補正リング電′!Ii!io、基準リング電極11、
共通コア電極12の材質を同一とすることにより、検出
部の温度性能の向上を図ることができる。
又、電子装置内に過渡抑制器を設けたことにより、過渡
状態のない信号から電圧E。、E3を合成することがで
き、これにより測長器の安定度を更に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る静電容量型測長器の検
出部の構造を示す図、 第2図は第1図に示す測定コア電極の変位Xと測定方形
波電圧Emとの関係を示す図、第3図は第1図に示す検
出部に取り付けられるインピーダンス変成器を示す回路
図、 第4図は本発明の実施例に係る静電容量型測長器の電子
装置の構成を示す図、 第5図は第4図における電圧の位相関係を示すタイムチ
ャート、 第6図は従来の静電容量型測長器の検出部の構造を示す
図、 第7図は第6図に示す測長器における基準方形波電圧V
、とスクリーンの変位Xとの関係を示す図である。 9・・・測定リング電極、 10・・・補正リング電極、 11・・・基準リング電極、 12・・・共通コア電極、 15・・・スピンドル、 16・・・軸受、 18.19.42.43・・・調整ネジ、21.22.
23.24・・・シールド、26・・・インピーダンス
変成器、 27・・・放電用抵抗、 30・・・発振器、 33.34.36.39・・・電子スイッチ、35・・
・入力増幅器、 37・・・復調器、 38・・・差動積分器、 Em  ・・・基準方形波電圧、 E2・・・補正方形波電圧、 E3 E。 I 測定方形波電圧、 帰還電圧、 測定キャパシタ、 補正キャパシタ、 基準キャパシタ。 図 第 図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一中心線上に配置された円筒状の測定リング電
    極、補正リング電極及び基準リング電極と、該測定リン
    グ電極、補正リング電極及び基準リング電極内をその中
    心軸に沿って可動する略円柱状の共通コア電極とを備え
    、前記測定リング電極、補正リング電極及び基準リング
    電極と共通コア電極との間にそれぞれ測定キャパシタC
    _1、補正キャパシタC_2及び基準キャパシタC_3
    を形成し、前記測定リング電極には基準方形波電圧E_
    1が印加され、前記補正リング電極には基準方形波電圧
    E_1と同一周波数で逆相の補正方形波電圧E_2が印
    加され、前記基準リング電極には基準方形波電圧E_1
    と同一周波数で逆相の測定方形波電圧E_3が印加され
    、前記共通コア電極の変位Xが零のときに、測定キャパ
    シタC_1の前記変位Xが零のときのキャパシタンスc
    _0と基準方形波電圧E_1の絶対値との積c_0|E
    _1|と、補正キャパシタC_2のキャパシタンスc_
    2と補正方形波電圧E_2の絶対値との積c_2|E_
    2|とが等しくなるように設定され、前記共通コア電極
    に誘導される帰還電圧E_mの過渡状態を取り除く過渡
    抑制器と、その出力信号を復調する復調器と、復調され
    た信号が零でないときにこの信号が零になるまでその信
    号の振幅及び極性の関数として変化する測定DC電圧E
    _0を出力する差動積分器とを備えた電子装置により、
    前記共通コア電極の変位により測定キャパシタC_1の
    キャパシタンスc_1が変化すると、前記帰還電圧E_
    mが零となるように、一定のDC電圧と可変の測定DC
    電圧E_0との間を交互に切り換えることによって、測
    定方形波電圧E_3が可変されることを特徴とする静電
    容量型測長器。
  2. (2)前記共通コア電極にその入力側が接続され且つ前
    記電子装置に出力側が接続されたインピーダンス変成器
    と、前記共通コア電極にその一方側が接続され且つ他方
    側が接地された放電用抵抗とを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の静電容量型測長器。
  3. (3)前記測定リング電極、補正リング電極、基準リン
    グ電極及び共通コア電極の材質を同一とすることを特徴
    とする請求項1又は2記載の静電容量型測長器。
  4. (4)前記共通コア電極に取り付けられたスピンドルの
    軸受にボールリテーナを用いて予圧状態としたことを特
    徴とする請求項1乃至3記載の静電容量型測長器。
JP17489490A 1990-07-02 1990-07-02 静電容量型測長器 Pending JPH0464001A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170136763A1 (en) * 2014-07-02 2017-05-18 Rotoprint Sovrastampa S.R.L. System and method for overprinting on packages and/or containers of different formats

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