JPH04305107A - 静電容量型測長器 - Google Patents

静電容量型測長器

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JPH04305107A
JPH04305107A JP9494091A JP9494091A JPH04305107A JP H04305107 A JPH04305107 A JP H04305107A JP 9494091 A JP9494091 A JP 9494091A JP 9494091 A JP9494091 A JP 9494091A JP H04305107 A JPH04305107 A JP H04305107A
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JP
Japan
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measurement
square wave
voltage
core electrode
electrode
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Application number
JP9494091A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kanayama
金山 淳
Akio Fujita
藤田 暁夫
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Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は機械的な変位量を静電
容量の変化量として電気信号に変換する測長器に係り、
変位量と静電容量との関係が線形で、電極間の誘電体の
誘電率の変動の影響を受けない静電容量型測長器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の静電容量型測長器として
は図16に示すような構造を有するものがあった。図1
6に示す測長器の検出部は絶縁シート5を介して隣接配
置された円筒状のリング電極1,2と、このリング電極
1,2内に同心状に配置され、かつ軸受20により支持
されているスピンドル25の外周に絶縁材のガイドブロ
ック6を介して取り付けられている円柱状の共通コア電
極3と、この共通コア電極3に誘起される電流を取り出
すリード線4とから構成されている。
【0003】上記リング電極1,2と共通コア電極3と
の間にはそれぞれキャパシタCs ,Cr が形成され
、このキャパシタCs ,Cr の誘電体は同一のもの
(空気)からなる。また、上記リング電極1,2には同
一周波数、位相差が180°(逆相)で、しかもピーク
値が等しい一定の正弦波電圧Vs ,Vr がそれぞれ
印加されている。
【0004】このような構成の測長器の検出部において
、スピンドル25が移動して共通コア電極3が移動する
と、この共通コア電極3には電流im が発生し、キャ
パシタCs ,Cr のキャパシタンスをcs ,cr
 とすると、数1の関係が成立する。
【0005】
【数1】
【0006】ここでaは正の比例定数であり、Vs =
−Vr であるので、共通コア電極3に発生する電流i
m は数2で表すことができる。
【0007】
【数2】
【0008】図16中Xはスピンドル25、すなわち共
通コア電極3の変位を示すものである。ここで、このス
ピンドル25がリング電極1,2内に差し込まれる方向
(図中右方向)への変位を正、抜き出される方向(図中
左方向)への変位を負とし、またcs =cr のとき
に変位Xを零と設定し、さらにこのときのキャパシタン
スcs ,cr をキャパシタンスco とすると、キ
ャパシタンスcs ,cr と変位Xとの関係は数3、
数4のようになる。
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】このεはキャパシタCs ,Cr の誘電
体の誘電率、bs ,br は正の比例定数である。次
に数3、数4を数2に代入すると、数5となる。
【0012】
【数5】
【0013】ここにおいて誘電率εが一定であれば電流
im は変位Xに正比例することになる。したがって、
この電流im を電子装置で変換することにより変位量
Xを求めることができ、従来の測長器においてはこのよ
うにして変位量Xを求めて表示していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の静
電容量型測長器はスピンドル25の変位Xに比例して変
化する共通コア電極3に流れる電流im を検出するこ
とにより機械的変位を測長をするものであるが、これに
はキャパシタCs ,Cr における誘電体の誘電率ε
が一定であることが条件とされる。すなわち、キャパシ
タCs ,Cr の誘電体は空気であり、測定環境例え
ば温度や湿度や密度(気圧)が変化すると誘電率も変化
し、同一の変位Xに対する電流im の値が変わってし
まうことになる。このため、精密な測定をする場合には
測定環境に合わせて電子装置を校正することが必要であ
った。
【0015】また、数3、数4、数5における比例定数
bs ,br はそれぞれキャパシタCs ,Cr の
電極の幾何学的寸法、すなわちリング電極1,2の内径
寸法、共通コア電極3の外径寸法およびこれらの間隔に
より定まる定数である。したがって、このリング電極1
,2の内径および共通コア電極3の外径を厳密に同一に
しなければ、同一の変位Xに対して同一の電流im を
得ることはできない。しかしながら、これは非常に困難
であり、このため各検出部に合わせて電子装置を校正す
ることが必要であった。
【0016】さらに、2チャンネルの電子装置の各チャ
ンネルにそれぞれ検出部を取り付けて和差演算する場合
、上述したように各検出部に合わせて各チャンネルを校
正して使用することが必要であるが、このように合わせ
こんだチャンネルでない方のチャンネルに検出部を接続
してしまうこともあり、このまま測定を始めてしまうと
正確な測定ができないという問題点があった。
【0017】さらに、従来の静電容量型測長器の検出部
はリング電極1,2と共通コア電極3とは円筒状または
円柱状に形成されているため、例えば上下の幅寸法(Y
軸方向)はゆとりがあるものの、前後の厚さ寸法(Z軸
方向)は小さい必要があるような場所に設置するような
場合には、使用できないという問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、温度、湿度、気圧などの測定環
境の変化の影響を受けることなく、また異なる検出部を
共通の電子装置に校正し直すことなく接続するようにし
、かつ検出部の厚さ寸法を小さくできるようにした静電
容量型測長器を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る静電容量
型測長器は絶縁部材を介して隣合わせに設けられると共
に、同一周波数で相互に逆相の基準方形波電圧が印加さ
れ、かつ一対が平行に対向して配置された平板状の測定
電極と、この測定電極間に平行に介挿され測定電極に沿
って平行に移動して、測定キャパシタを形成すると共に
、帰還電圧が誘導される平板状の可動コア電極と、この
可動コア電極に電気的に接続される平板状の固定コア電
極に対向することにより基準キャパシタを形成し、かつ
上記基準方形波電圧と同一周波数で、同相または逆相と
なる測定方形波電圧が印加される平板状の基準電極と、
上記可動コア電極の移動により上記測定キャパシタのキ
ャパシタンスが変化すると上記両コア電極に誘導される
帰還電圧が零となるように測定方形波電圧を可変する電
子装置とを備えたものである。
【0020】
【作用】この発明における静電容量型測長器はスピンド
ルによって可動コア電極が移動して測定キャパシタのキ
ャパシタンスが変化すると、電子装置により可動コア電
極および固定コア電極に誘導される帰還電圧が零となる
ように測定キャパシタのキャパシタンスと基準キャパシ
タのキャパシタンスとの比で表される測定方形波電圧が
変化させられる。この測定方形波電圧を計測することに
より機械的な変位量が検出できる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例の概略構成を示す横断
面図、図2は正面図、図3は図2のB−B線断面図、図
4は図2のF−F線断面図で、図において、10,12
は絶縁部材51を介在させて隣合わせに併設された平板
状の測定電極、11,50は絶縁部材52を介在させて
隣合わせに併設された平板状の測定電極で、これら測定
電極10,12と測定電極11,50とは対向して配置
され、かつ測定電極10,11および12,50は電気
的に接続されている。13は平板状の基準電極で、この
基準電極13にはキャパシタンス調整用の調整ネジ18
が設けられている。14は基準電極13に対向して配置
される平板状の固定コア電極、15は上記測定電極10
,12と測定電極11,50との間のほぼ中央に介挿さ
れる可動コア電極15で、この可動コア電極15は導電
部材28およびバネなどの可撓部材29を介して固定コ
ア電極14に電気的に接続されている。そして、上記測
定電極12,50と可動コア電極15との間には測定キ
ャパシタC1 が形成されると共に、上記測定電極10
,11と可動コア電極15との間には測定キャパシタC
2 が形成されている。また、基準電極13と固定コア
電極14との間には基準キャパシタC3 が形成される
。 C1 ,C2は差動キャパシタの構成となっている。1
9は測定電極10,12と測定電極11,50との間に
介挿された可動コア電極15を覆って設けられた絶縁部
材、25は軸受20は摺動自在に支持されたスピンドル
で、このスピンドル25はシールド部材55を介して絶
縁部材19と固着されている。なお、絶縁部材19とシ
ールド部材55とには測定キャパシタC1 ,C2 を
形成するための孔が穿設されている。16はシールド部
材55に取り付けられたガイド棒、17はガイド棒16
の摺動を案内するガイド溝17aを有するガイド部材、
なお、測定電極11,12、基準電極13、コア電極1
4および可動コア電極15は部品の熱膨張や温度変化に
よるキャパシタンスのアンバランスを防止し、検出部の
温度性能を向上させるために同一材質で構成する。
【0022】上記測定キャパシタC1 ,C2 および
基準キャパシタC3 は同じ誘電体(空気)で構成され
ていて、測定電極50,11および基準電極13にはそ
れぞれ基準方形波電圧E1 ,E2 および測定方形波
電圧E3 が印加される。また、基準方形波電圧E1 
と基準方形波電圧E2 とは同一周波数で位相差が18
0°(逆相)の方形波電圧であり、測定方形波電圧E3
 は基準方形波電圧E1 またはE2 と同一周波数で
同相の方形波電圧に設定されている(この実施例では測
定方形波電圧E3 は基準方形波電圧E1 と同相の方
形波となっている)。さらに、基準方形波電圧E1 ,
E2 は一定の変化しない電圧で、測定方形波電圧E3
 は後述する電子装置により可変される電圧である。
【0023】スピンドル25の変位Xが零のときの測定
キャパシタC1 ,C2 のキャパシタンスをc10,
c20とすると、c10E1 +c20E2 =0の関
係が成立するように基準方形波電圧E1 またはE2 
の調整が可能である。
【0024】可動コア電極15がスピンドル25と共に
移動して測定キャパシタC1 のキャパシタンスc1 
および測定キャパシタC2 のキャパシタンスc2 が
変化すると、後述する電子装置により固定コア電極14
および可動コア電極15に誘導される帰還電圧Em が
零となるように測定方形波電圧E3 が変化させられる
。なお、測定方形波電圧E3 はスピンドル25の変位
Xに正比例する。
【0025】測定方形波電圧E3 は一定の直流電圧と
可変の直流電圧E0 (このE0 は変位Xに正比例)
との間を交互に切り換えることによって発生させる。
【0026】次の静電容量型測長器における変位Xと測
定方形波電圧E3との変化が線形で、しかも比例する関
係にあることを説明する。スピンドル25が移動し、こ
れにより可動コア電極15が移動すると、測定キャパシ
タC1 ,C2 のキャパシタンスc1 ,c2 が変
化する。 このとき電子装置が働き固定コア電極14および可動コ
ア電極15に誘導される交流電圧が零となるように測定
方形波電圧E3 が変化させられる。すなわち、測定キ
ャパシタC1 ,C2 、基準キャパシタC3 に流れ
る電流をそれぞれi1 ,i2 ,i3 とすれば、数
6を満足するように測定方形波電圧E3 は変化させら
れる。
【0027】
【数6】
【0028】測定キャパシタC1 ,C2 と基準キャ
パシタC3 のキャパシタンスをそれぞれc1 ,c2
 ,c3 とすると、数6はc1 E1 +c2 E2
 +c3 E3 =0のように表せる。したがって、測
定方形波電圧E3 は数7のようになる。
【0029】
【数7】
【0030】スピンドル25が検出部内に押し込まれる
方向を正として変位Xを表し、X=0の測定キャパシタ
C1 ,C2 のキャパシタンスをc10,c20とす
ると、キャパシタンスc1 ,c2 は数8で表せる。
【0031】
【数8】
【0032】ここで、b1 ,b2 は電極の幾何学的
寸法およびキャパシタC0 を電極間の誘電体の誘電率
で割った商c0/εによって正の定数である。数7に数
8を代入すると、数9となる。すなわち、
【0033】
【数9】
【0034】あらかじめ、X=0のとき、c10E1 
+c20E2 =0になるように基準方形波電圧E1 
またはE2 を調整しておけば、数9は数10となり、
【0035】
【数10】
【0036】測定方形波電圧E3 は変位Xに比例し、
比例定数αは数11となる。
【0037】
【数11】
【0038】数10において測定方形波電圧E3 はc
10/ c3 というキャパシタンスの比で構成されて
いるので、測定キャパシタC1 ,C2 、基準キャパ
シタC3 が同一誘電体で構成されていれば、誘電率ε
の影響は全く受けない。また、基準キャパシタC3 の
キャパシタンスc3 は調整ネジ18により調整が行わ
れる。どの検出部もキャパシタンスc3 の調整により
比例定数αを同一の値とすることができ、異なる検出部
を共通の電子装置に校正し直すことなく接続することが
できる。
【0039】また、可動コア電極15はその中心軸がス
ピンドル25の中心軸とほぼ一致するようにスピンドル
25にシールド部材55および絶縁部材19を介して固
定されていて、スピンドル25が移動すると、可動コア
電極15もスピンドル25の中心軸と同軸上を移動する
。このため、ガイド溝16に沿ってガイド棒5も摺動す
るため、可動コア電極15がガイド溝16とガイド棒5
との間の隙間によりごく僅かに回転しても数10の比例
定数b1 ,b2 の変動は非常に微小であり、測定方
形波電圧E3 にはほとんど影響がない。
【0040】図11は検出部に電圧を印加する電子装置
の回路構成を示すブロック図、図12はその出力電圧の
位相関係を示すタイムチャートである。図において、3
0は基準となる方形波電圧EOSC を出力する発振器
で、この発振器30は水晶式あるいはCR式のいずれで
も良いが、水晶式の場合には一般に高周波となるため分
周器を用いて希望の周波数を得るようにする。発振器3
0の出力電圧EOSC によって制御される電子スイッ
チ31で直流電圧Er と接地レベルとの間を切り替え
ることにより図12に示す基準方形波電圧E1 を得て
いて、発振器30の出力電圧EOSC により制御され
る電子スイッチ32で直流電圧−Er と接地レベルと
の間を切り替えることによって図12に示す基準方形波
電圧E2 を得ている。
【0041】図12に示すE4 は帰還電圧Em また
はEm ’を入力増幅器33により増幅した交流電圧で
、この交流電圧E4 は方形波電圧EOSC の半周期
ごと(t11,t12,t13およびt21,t22,
t23・・・・・・)に復調器34によって復調され、
差動積分器35に入力される。復調された信号が零と異
なると、差動積分器35の出力直流で電圧E0 は復調
された電圧の振幅および極性の関数として差動積分器3
5への入力が零に達するまで変化する。
【0042】測定方形波電圧E3 は出力直流電圧E0
 と一定電圧(図11では接地レベル)との間を発振器
30の出力電圧EOSCで電子スイッチ36を切り替え
ることにより得られる。したがって、出力直流電圧E0
 と同様に測定方形波電圧E3 も差動積分器35への
入力が零に達するまで変化する。このようにして得られ
た測定方形波電圧E3 は前述したように可動コア電極
15の変位に正比例する。
【0043】また、出力直流電圧E0 には望ましくな
い結合および時間遅延により過渡状態が現れ、この過渡
状態は方形波の切り替え点(側面)で発生し、ある時間
後に減衰する。この過渡状態は出力直流電圧E0 の安
定性を低下させて測定方形波電圧E3 の安定性を低下
させ、測長器の指示の安定性を低下させる。このため、
安定度を非常に必要とする測定器では過渡状態の影響を
なくす配慮が必要である。この過渡状態は入力増幅器3
3と復調器34との間に過渡抑制器を設けることにより
取り除くことができ安定度の良い測定方形波電圧E3 
を得ることができる。
【0044】図13は過渡抑制器を設けた場合の検出部
に電圧を印加する電子装置の回路構成を示すブロック図
、図14はその出力電圧の位相関係を示すタイムチャー
トである。基準方形波電圧E1 は直流電圧Er と接
地レベルとの間を出力電圧EOSC、時間遅延回路37
および周波数を1/2に分周する周波数分周回路38で
制御される電子スイッチ31により切り替えることによ
って得ている。補正方形波電圧E2 は直流電圧−Er
 と接地レベルとの間を出力電圧EOSC 、時間遅延
回路37および周波数を1/2に分周する周波数分周回
路38で制御される電子スイッチ32により得ている。
【0045】過渡抑制器39は最も簡単な場合、電子ス
イッチで、発振器30のクロック信号である出力電圧E
OSC の一周期ごとに過渡状態でない部分(t01〜
t02,,t11〜t12,t21〜t22,・・・・
・・)のみを通過させる。この過渡状態のない信号が復
調器34に入力され、出力電圧EOSC の一周期ごと
(t0 ,t2 ,t4 ,・・・・・・およびt1 
,t3 ,t5 ・・・・・・)に復調され、差動積分
器35に入力される。復調された信号が零と異なると、
差動積分器35の出力直流電圧E0 は復調された電圧
の振幅および極性の関数として差動積分器35への入力
が零に達するまで変化する。
【0046】測定方形波電圧E3 は出力直流電圧E0
 と一定電圧(図13では接地レベル)との間を出力電
圧EOSC 、時間遅延回路37および周波数を1/2
に分周する周波数分周回路38で制御される電子スイッ
チ36により得られる。したがって、出力直流電圧E0
 と同様に測定方形波電圧E3 も差動積分器35への
入力が零に達するまで変化する。このようにして得られ
た測定方形波電圧E3 は可動コア電極15の変位に比
例し、かつ交流電圧E4 の過渡状態の影響を全く受け
ない。
【0047】基本的には固定コア電極14および可動コ
ア電極15に誘導される帰還電圧Em は励起用方形波
電圧E1 ,E2 ,E3 の影響を受けないようにす
る必要があり、また励起用方形波電圧E1 ,E2 ,
E3 も互いに影響しあわないようにする必要がある。 そのため、検出部と電子装置とを結ぶ線21,22,2
3,24はシールドされている。検出部内に補正キャパ
シタ、基準キャパシタを配置した場合は、帰還電圧Em
 の導かれる線24のシールドの簡略化は次に述べる方
法で可能となる。 検出部内において図15に示すように固定コア電極14
にインピーダンス変成器26の入力側と放電用抵抗27
の一方側を接続し、放電用抵抗27の他方側は接地し、
インピーダンス変成器26の出力側は電子装置の入力増
幅器33に接続する。これによりインピーダンス変成器
26と入力増幅器33との間のインピーダンスを小さく
することができ、シールドを簡略化でき、高感度・高精
度を要求されない場合には励起用方形波電圧E1 ,E
2 ,E3 ,Em ’の導かれる線21,22,23
,24をまとめてシールドすることができる。しかし、
高精度・高感度を要求される場合にはE1 ,E2 ,
E3 ,Em ’の導かれる線21,22,23,24
の一本づつのシールドを併用することにより、さらに安
定したものとすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば絶縁部材
を介して隣合わせに同一周波数で相互に逆相の基準方形
波電圧が印加される平板状の測定電極を対向して配置し
、この測定電極間に帰還電圧が誘導される平板状の可動
コア電極を介挿して測定キャパシタを形成すると共に、
上記可動コア電極に電気的に接続される平板状の固定コ
ア電極と上記基準方形波電圧と同一周波数で、同相また
は逆相となる測定方形波電圧が印加される平板状の基準
電極とを対向することにより基準キャパシタを形成し、
上記可動コア電極の移動により上記測定キャパシタのキ
ャパシタンスが変化すると上記両コア電極に誘導される
帰還電圧が零となるように測定方形波電圧が電子装置に
より変化させられたのを計測して機械的な変位量を検出
するように構成したので、測定環境の変化の影響を受け
ることなく、また異なる検出部を共通の電子装置に校正
し直すことなく接続するようにし、かつ検出部の厚さ寸
法を小さくするなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る静電容量型測長器の検出部の一
実施例を示し、図2のA−A線断面図である。
【図2】同じく静電容量測長器の一実施例を示す正面図
である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2のF−F線断面図である。
【図5】シールド部材を示す平面図である。
【図6】図5のG−G線断面図である。
【図7】図5の右側面図である。
【図8】絶縁部材を示す平面図である。
【図9】図9のH−H線断面図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】この発明の静電容量型測長器の電子装置の一
例を示すブロック構成図である。
【図12】図11の位相関係を示すタイムチャートであ
る。
【図13】この発明の静電容量型測長器の電子装置の他
の例を示すブロック構成図である。
【図14】図13の位相関係を示すタイムチャートであ
る。
【図15】検出部にインピーダンス変成器と放電用抵抗
を取付けた回路図である。
【図16】従来の静電容量型測長器の一例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
10,11,12  測定電極 13  基準電極 14  固定コア電極 15  可動コア電極 25  スピンドル 50  測定電極 51,52  絶縁部材 55  シールド部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁部材を介して隣合わせに設けられ
    ると共に、同一周波数で相互に逆相の基準方形波電圧が
    印加され、かつ一対が平行に対向して配置された平板状
    の測定電極と、この測定電極間に平行に介挿され測定電
    極に沿って平行に移動して、測定キャパシタを形成する
    と共に、帰還電圧が誘導される平板状の可動コア電極と
    、この可動コア電極に電気的に接続される平板状の固定
    コア電極に対向することにより基準キャパシタを形成し
    、かつ上記基準方形波電圧と同一周波数で、同相または
    逆相となる測定方形波電圧が印加される平板状の基準電
    極と、上記可動コア電極の移動により上記測定キャパシ
    タのキャパシタンスが変化すると上記両コア電極に誘導
    される帰還電圧が零となるように測定方形波電圧を可変
    する電子装置とを備え、上記機械的な変位量を静電容量
    の変化量として電気信号に変換する際の機械的な変位量
    と静電容量との関係が線形であることを特徴とする静電
    容量型測長器。
JP9494091A 1991-04-02 1991-04-02 静電容量型測長器 Pending JPH04305107A (ja)

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JP9494091A JPH04305107A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 静電容量型測長器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7141988B2 (en) 2003-07-01 2006-11-28 Tiax Llc Capacitive position sensor and sensing methodology

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7141988B2 (en) 2003-07-01 2006-11-28 Tiax Llc Capacitive position sensor and sensing methodology
US7420377B2 (en) 2003-07-01 2008-09-02 Tiax Llc Capacitive position sensor and sensing methodology

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