JP2729321B2 - 静電容量型測長器 - Google Patents

静電容量型測長器

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JP2729321B2
JP2729321B2 JP18301289A JP18301289A JP2729321B2 JP 2729321 B2 JP2729321 B2 JP 2729321B2 JP 18301289 A JP18301289 A JP 18301289A JP 18301289 A JP18301289 A JP 18301289A JP 2729321 B2 JP2729321 B2 JP 2729321B2
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健三郎 三浦
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、機械的な変位量を静電容量の変化量とし
て電気信号に変換する静電容量型測長器に関するもの
で、特に変位量と静電容量の変化量との関係が線形でし
かも比例定数が正となるものに関する。
<従来の技術> 従来のこの種の静電容量型測長器としては、第6図に
示すような構造を有するものがあった。
図に示すように、この測長器の要部は、円筒状の電極
1、2と、この電極1、2内に同心状に配置された円柱
状の共通のコア電極3と、電極1とコア電極3との間を
中心軸に沿って可動する円筒状のスクリーン4とから構
成されている。
この電極1、2にはそれぞれ基準方形波電圧Vrと測定
方形波電圧Vmが印加されている。この電圧Vr、Vmは同一
周波数で位相差180度(逆相)の方形波電圧であり、電
圧Vrは一定、電圧Vmは可変される。
このような構成からなる測長器の検出部において、電
極1とコア電極3との間には測定キャパシタCm(キャパ
シタンスcm)が形成され、電極2とコア電極3との間に
は基準キャパシタCr(キャパシタンスcr)が形成され
る。
この測長器においては、スクリーン4が変位して測定
キャパシタCmのキャパシタンスcmが変化すると、コア電
極3に誘導されるAC電圧が零となるように電子装置によ
り測定方形波電圧Vmが変化される。即ち、これは測定キ
ャパシタCmに基準方形波電圧Vrを印加することによりコ
ア電極3に発生する電流と、基準キャパシタCrに測定方
形波電圧Vmを印加することによりコア電極3に発生する
電流との和が零となるように測定方形波電圧Vmを変化さ
せることである。
この関係から次のような関係式が成り立つ。
ここで、電圧Vm、Vrはその位相差が180度であるため異
符号となり、Vr=−Vr′と表すと、 となる。
この式(3)において比例定数Vr′/Crは、正とな
り、測定キャパシタCmのキャパシタンスcmと測定方形波
電圧Vmとの関係は、キャパシタンスcmが増加すると電圧
Vmも増加し、又キャパシタンスcmが減少すると電圧Vm
減少する関係になる。
第6図において、スクリーン4を電極1内に差し込む
ように移動(図中右方向に移動)させたときの変位Xを
正とすると、測定キャパシタCmのキャパシタンスcmは次
の式で表される。
cm=c0(1−aX) =−ac0X+c0 …(4) ここでc0はスクリーン4が基準位置にあるとき(X=
0のとき)の測定キャパシタCmのキャパシタンスを表す
ものであり、aは正の比例定数である。
上記式(3)、(4)より、測定方形波電圧Vmは次の
ような変位Xの一次式として表すことができる。
式(5)に示すように、 比例定数 は、必ず負の値となり、これにより第7図に示すよう
に、変位Xが増加すると測定方形波電圧Vmは減少し、変
位Xが減少すると電圧Vmは増加することになる。
このように、スクリーン4の変位Xを電極1内に差し
込む方向を正とすると、変位Xと測定方形波電圧Vmの増
加、減少の関係は逆になり、変位Xと電圧Vmは線形の関
係にはあるが比例関係にないことになる。
一般に、スクリーン4にはスピンドルが直結されてお
り、このスピンドルが押し込まれる方向、即ちスクリー
ン4が電極1内に差し込まれる方向を正の値として表示
している。
従って、前述したような変位Xと測定方形波電圧Vm
の関係において、この電圧Vmを電圧計等で測定して変位
Xを表示する場合、電圧Vmと変位Xとの線形の関係を保
ちながらその比例定数が正となるように電圧Vmを更に変
換することが必要となる。
このため、この変換には精度の良い演算回路等の電子
回路を必要としていた。
<発明が解決しようとする課題> 上記のように、従来の静電容量型測長器において、実
際に測定方形波電圧Vmを利用して変位Xを表示するに
は、電子回路を使用することが必要であった。しかしな
がら、このような電子回路の付加はコストアップにつな
がると共に、回路の安定性及び温度特性を低下させる要
因になるという課題を生じさせるものであった。
本発明は、上記従来例における変換用の電子回路を使
用することなく、直接測定方形波電圧を使用して変位を
表示可能にすることにより、コストダウンを図り、温度
特性及び安定性を向上させることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明の静電容量型測長器は、円筒状の第1乃至第3
リング電極と、これらと同心状に配置された円柱状の共
通コア電極と、第1リング電極と共通コア電極との間を
中心軸に沿って可動するスクリーンとを備えており、第
1乃至第3リング電極と共通コア電極との間にそれぞれ
測定キャパシタC1、補正キャパシタC2及び基準キャパシ
タC3を形成している。
この第1乃至第3リング電極には、それぞれ基準方形
波電圧E1、補正方形波電圧E2、測定方形波電圧E3が印加
されている。
この補正方形波電圧E2は基準方形波電圧E1と同一周波
数で逆相に設定されており、又測定方形波電圧E3は基準
方形波電圧E1と同一周波数で同相に設定されている。
又、この測長器においては、補正方向波電圧E2と、第
2リング電極と共通コア電極との間に形成される補正キ
ャパシタC2のキャパシタンスc2のいずれか一方又は両方
を調整することにより、c0|E1|=c2|E2|(c0はスクリー
ンの変位Xが零のときの測定キャパシタC1のキャパシタ
ンス)としている。
更にこと測長器では、スクリーンの変位により測定キ
ャパシタC1のキャパシタンスc11が変化すると、共通コ
ア電極に誘導される帰還電圧Emが零となるように、一定
のDC電圧と可変の測定DC電圧E0との間を交互に切り換え
ることにより測定方形波電圧E3を変化させている。
<作用> 本発明の静電容量型測長器においては、共通コア電極
に誘導される帰還電圧Emが零となるように測定方形波電
圧E3を変化させている。
即ち、帰還電圧Emを零にするには、測定キャパシタ
C1、補正キャパシタC2及び基準キャパシタC3によりそれ
ぞれ共通コア電極に誘導される電流の和を零にするよう
に測定方形波電圧E3を可変する。
本発明においては、測定キャパシタC1と補正キャパシ
タC2にそれぞれ印加される基準方形波電圧E1と補正方向
波電圧E2が逆相の電圧であるため、これにより誘導され
る電圧は互いに打ち消し合うことになる。更に、変位X
が零のときの測定キャパシタC1のキャパシタンスをc0
すると、このときの誘導電流(kc0E1)と補正キャパシ
タC2により誘導される電流(kc2E2)が等しくなるよう
に設定されている。尚、kは定数である。
この条件下において、変位Xが零のときには、測定キ
ャパシタC1と補正キャパシタC2により誘導される電流は
等しいのでその和は零になる。従って、基準キャパシタ
C3により誘導される電流(kc3E3)を零にするため、測
定方形波電圧E3は零になる。
又、スクリーンが変位して測定キャパシタC1のキャパ
シタンスc1が減少すると、基準方形波電圧E1が一定であ
るため、誘導される電流が減少する。このときに補正キ
ャパシタC2により誘導される電流は一定であるため、こ
れらの誘導電流の総和を零にするためには、基準キャパ
シタC3に印加する測定方形波電圧E3を増加することが必
要であり、この電圧E3は電子装置により増加される。
このように、本発明における測長器では、スクリーン
の変位に応じて測定方形波電圧E3が零から徐々に増大す
る比例関係を持つことになる。
<実施例> 以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る静電容量型測長器の
検出部を構造を示す概略説明図である。
11、12、13は円筒状をなす第1乃至第3リング電極で
ある。この第1乃至第3リング電極11〜13は、その中心
が同一中心線上に位置するように一定の間隔をあけて配
置されている。
14は円柱状の共通コア電極であり、第1乃至第3リン
グ電極11〜13の中心軸に沿ってこれらの電極11〜13を挿
通するように配置されている。
15はスクリーンであり、軸受20により支持されている
スピンドル25に一体的に取り付けられており、スピンド
ル25と共に変位するものである。このスクリーン15は円
筒状をなすものであり、第1リング電極11と共通コア電
極14との間を中心線に沿って変位する。
上記第1乃至第3リング電極11〜13と共通コア電極14
間にはそれぞれ測定キャパシタC1、補正キャパシタC2
び基準キャパシタC3が形成される。これら測定キャパシ
タC1、補正キャパシタC2及び基準キャパシタC3のキャパ
シタンスは、それぞれc1、c2及びc3であり、キャパシタ
ンスc1はスクリーン15の変位により可変される。
又、第1乃至第3リング電極11〜13には、それぞれ基
準方形波電圧E1、補正方向波電圧E2及び測定方形波電圧
E3が印加されている。この基準方形波電圧E1は常に一定
であり、又補正方形波電圧E2はこの電圧E1の周波数と同
一周波数を有し、位相差が180度となる逆相の電圧に設
定されており、これも常に一定に保たれている。測定方
形波電圧E3は、電圧E1と同一周波数で同相の電圧であ
り、後述する電子装置により可変される。この測定方形
波電圧E3の可変は、3つのキャパシタC1〜C3により共通
コア電極14に誘導される帰還電圧Emが零になるように電
子装置により可変される。
更に、スクリーン15の変位Xが零のときのキャパシタ
ンスc1をc0とすると、c0|E1|=c2|E2|の関係が成立する
ように予め補正方形波電圧E2とキャパシタンスc2のいず
れか一方又は両方が調整されている。
次に数式にて本実施例の静電容量型測長器における変
位Xと測定方形波電圧E3の変化が線形でしかも比例する
関係にあることを説明する。
スピンドル25が移動し、これによりスクリーン15が測
定キャパシタC1内に差し込まれるように変位すると、そ
のキャパシタンスc1も変化することになる。これと同時
に、後述する電子装置が働いて、共通コア電極14に誘導
される帰還電圧Emが零となるように測定方形波電圧E3
変化される。即ち、キャパシタC1〜C3によりそれぞれ共
通コア電極14に誘導される電流をi1、i2、i3とすると、
次式を満足するように測定方形波電圧E3が変化される。
i1+i2+i3=0 …(6) キャパシタC1、C2、C3のキャパシタンスがc1、c2、c3
であり、第1乃至第3リング電極11〜13に印加される電
圧がそれぞれE1、E2、E3であることから、式(6)は次
のように表せる。
E1c1+E2c2+E3c3=0 従って、測定方形波電圧E3は次式のように表すことが
できる。
電圧E3とE1は同相の方形波電圧であり、又電圧E3とE2
は逆相の方形波電圧であることから、E2=−E2′と置き
換えて式(7)を書き換えると、測定方形波電圧E3は次
式のようになる。
一方、スピンドル25が第1図中右方向に移動し、スク
リーン15が測定キャパシタC1内に差し込まれる方向を正
として変位Xを表す場合に、X=0のときの測定キャパ
シタC1のキャパシタンスをC0とすると、キャパシタンス
c1は次式で表すことができる。
c1=c0(1−aX) …(9) ここでaは測定キャパシタC1を形成する第1リング電
極11の内径、共通コア電極14の外径及びキャパシタンス
c0をキャパシタC1の誘電体の誘電率Erで割った商C0/Er により定まる値であり、正の定数である。
この式(9)を(8)に代入すると測定方形波電圧E3
は、 で表すことができ、 とおくと、式(10)は次のように変形される。
E3=αX+β …(12) 本実施例においては、c2|E2|=c0|E1|となるように設
定してあり、これはc2E2′=c0E1と置き換えることがで
き、これを式(11)に代入するとβ=0となる。従っ
て、測定方形波電圧E3は次式で表すことができる。
この比例定数αは、正の値であるため、電圧E3と変位
Xとの関係は、第2図に示すように変位Xが増加すると
電圧E3は変位Xに正比例して増加し、又変位Xが減少す
ると電圧E3は変位Xに正比例して減少し、更に変位Xが
零のときは電圧E3も零となる関係になる。
尚、式(10)に示すように、電圧E3はC1/C3、C2/C3
どのようにキャパシタンスの比で表されているので、キ
ャパシタC1〜C3が同一誘電体で構成されていれば誘電率
の影響を受けることは全くない。
又、c2|E2|≠c0|E1|の場合、βは零でない定数となる
ので、電圧E3はβ分だけ増加し、測定した長さの表示値
は見掛け上X=0の点がβ/αだけマイナス側に移動す
ることになる。
従って、c2|E2|=c0|E1|の関係に設定することが必要
であるが、このように設定するには前述したようにキャ
パシタンスc2及び電圧E2の一方又は両方を調整すること
が必要である。本実施例においては、第2リング電極12
に取り付けられている調整ネジ17を出し入れすることに
よりキャパシタンスc2を調整して上記関係を保つように
している。
又、一般に電圧E2を調整する場合には、電子装置側に
温度特性良好なポテンショメータ等の電気部品が用いら
れるが、更に厳しい温度特性良好なることが要求される
場合には、このような電気部品を使用しないことが望ま
しい。この場合にも、本実施例においては補正キャパシ
タC2を調整することにより電気部品により電圧E2を調整
することなくX=0の点の調整が可能である。又、この
補正キャパシタC2及びその調整ネジ17を設けたことによ
り、複数の検出部を同時に使用する場合でも、その全て
の測定原点を一致させることが可能である。
更に、本実施例における基準キャパシタC3のキャパシ
タンスc3は、大きな調整ネジ18によりおよその調整が行
われ、次に小さな調整ネジ19により微調整が行われるこ
とにより調整される。このため、複数の検出部を使用す
る場合でも、各検出部におけるキャパシタンスc3を同一
の値に調整することができ、異なる検出部を同一の電子
装置に接続することが可能である。
又、本実施例におけるキャパシタC1〜C3は、それぞれ
円筒状の第1乃至第3リング電極11〜13と円柱状の共通
コア電極14とから構成されており、更にこのリング電極
11〜13と共通コア電極14の中心軸は一致するように固定
されている。
一般に中心軸同志の距離の変化量が同じでも、中心軸
のズレが大きいほどその影響が大きくなるが、本実施例
の場合これらの中心軸の位置が変わることなく、仮に衝
撃等により僅かに位置が変わったとしても式(13)の比
例定数を構成するaの変動は非常に微小であり、測定方
形波電圧E3にほとんど影響を与えるものではない。
更に、スクリーン15に固定されているスピンドル25
は、スクリーン15と共にリング電極11〜13及び共通コア
電極14の中心軸上に配置され、又その中心軸上を移動す
るので、このスピンドル25のラジアル方向のガタの影響
がほとんどなくなる。
又、基本的にこの検出部においては、共通コア電極14
に誘導される帰還電圧Emが励起用の方形波電圧E1、E2
E3の影響を受けないようにする必要があり、更にこの電
圧E1、E2、E3も互いに影響し合わないようにする必要が
ある。そのため、本実施例では電圧E1、E2、E3、Emを導
くための検出部と電子装置とを結ぶ線をシールド21〜24
によりシールドしている。
特に、帰還電圧Emを導く線は完全にシールドすること
が要求されるが、以下の方法によりシールドを簡略化す
ることも可能である。
即ち、第3図に示すように検出部内において、共通コ
ア電極14にインピーダンス変成器26の入力側と放電用抵
抗27の一方側を接続して、又放電用抵抗27の他方側を接
地すると共に、インピーダンス変成器26の出力側を電子
装置に接続する。これにより、検出部内に設けられたイ
ンピーダンス変成器26と電子装置間のインピーダンスを
小さくすることができ、シールドを簡略化することがで
きる。
このため、高感度、高精度が要求されない場合には、
電圧E1、E2、E3、Em′を導く線を一本ずつでなく、まと
めてシールドすることが可能になる。但し、高感度、高
精度が要求される場合には、線を一本ずつシールドする
ことが望ましい。
又、第1乃至第3リング電極11、12、13及び共通コア
電極14の材質を同一とすることにより、部品の熱膨張が
同一となり、温度変化によるキャパシタのアンバランス
を防止でき、検出部の温度性能の向上を図ることができ
る。
第4図は検出部に電圧を印加する電子装置の回路構成
を示す図であり、第5図はその出力電圧の位相関係を示
すタイムチャートである。
30は基準となる方形波電圧E oscを出力する発振器で
ある。この発振器30は水晶式、CR式のどちらでも良いも
のであり、水晶式の場合には分周器を用いて希望の周波
数を得るように構成することもできる。
31、32は電子スイッチであり、電子スイッチ31はDC電
圧Erと接地レベルとの間を電圧E oscに応答して切り換
えて基準方形波電圧E1として出力し、電子スイッチ32は
DC電圧−Erと接地レベルとの間を電圧E oscに応答して
切り換えて補正方形波電圧E2として出力する。
33は帰還電圧Emを入力する入力増幅器であり、34はそ
の出力電圧E4を入力して電圧E oscの半周期ごと(t11
t12、t13・・・及びt21、t22、t23・・・ごと)に復調
する復調器、35は復調された電圧を入力する差動積分
器、36はその出力するDC電圧E0と接地レベルとの間を電
圧E oscに応答して切り換えて測定方形波電圧E3として
出力する電子スイッチである。
上記電子装置において、電圧E1、E2は、それぞれ異な
る極性のDC電圧が同一タイミングで断続的に電子スイッ
チ31、32から出力されるので、同一周波数で逆相の方形
波電圧となる。
又、電圧E3は、差動積分器35からのDC電圧E0が電圧E
cscのタイミングで断続的に電子スイッチ36から出力さ
れることにより合成される。
このDC電圧E0は、次のようにして合成される。
はじめに、帰還電圧Emが入力増幅器33にて増幅され、
増幅された電圧E4は復調器34にて半周期ごとに復調され
る。更に、復調された電圧が零でない場合に復調された
電圧の振幅及び極性の関数としてこの復調された電圧が
零に達するまで差動積分器35が出力するDC電圧E0は変化
される。
この結果、電圧E3はDC電圧E0と共に差動積分器35の入
力電圧が零に達するまで変化する。これにより電圧E3
式(12)の関係を満足することになり、変位Xに正比例
し、更に比例定数は正の値となる。
<発明の効果> 本発明によれば、スクリーンの変位量Xは、スクリー
ンが測定キャパシタに差し込まれる方向を正とすると、
この変位Xに正比例すると共に比例定数が正となる測定
方形波電圧E3から検出することができる。従って、従来
例のような演算回路等の電子回路が不要となり、このよ
うな電子回路による安定度への影響や温度特性の影響を
排除することができ、安定性及び温度特性を向上し、更
にコストダウンすることができる。
又、補正キャパシタとそのキャパシタンス調整用の調
整ネジを設けたことにより、検出部の零点調整をポテン
ショメータ等の電気部品なしで行うことが可能となり、
この電気部品の安定度への影響や温度特性の影響を排除
することができ、安定性及び温度性能の向上を図ること
ができる。
特に、検出部を移動することなく、検出部側で零点調
整することができるため、機械類に取り付けて使用する
場合、一般に機械側に設けられる微動の零点調整装置を
不要とすることができる。このため、1つの電子装置に
多数の検出部を切り換え使用する場合に特に有効であ
る。
更に、基準キャパシタと補正キャパシタにキャパシタ
ンス調整用の調整ネジをそれぞれ設けたことにより、異
なる検出部を共通の電子装置に測定原点等の校正をする
ことなしに接続することができる。
又、3個の円筒状リング電極と、共通コア電極の中心
軸を、全て一致させているため、中心軸同志の距離が僅
かに変化しても測定電圧への影響を非常に小さくするこ
とができる。
更に、スクリーン、リング電極及び共通コア電極は、
いずれも中心軸が一致すると共にスピンドルの変位方向
が中心軸に一致しているので、スピンドルとスピンドル
の軸に生じるラジアル方向のガタの影響をなくすことが
できる。
又、測定方形波電圧E3はキャパシタンスの比で構成さ
れているもので、全てのキャパシタの誘電体を同一とす
ることにより誘電率の影響を全く受けることがない。
更に、検出部内にインピーダンス変成器と放電用抵抗
を設けることにより、高感度、高精度が要求されない場
合は、電圧E1、E2、E3、Emを導く線をまとめてシールド
することができる。
又、第1乃至第3リング電極11、12、13及び共通コア
電極の材質を同一とすることにより、検出部の温度性能
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る静電容量型測長器の検
出部の構造を示す図、 第2図は第1図における測定方形波電圧E3と変位Xとの
関係を示す図、 第3図は第1図に示す検出部にインピーダンス変成器と
放電用抵抗を取り付けた状態を示す図、 第4図は本発明の実施例に係る静電容量型測長器の電子
装置の構成を示す図、 第5図は第4図における電圧の位相関係を示すタイムチ
ャート、 第6図は従来の静電容量型測長器の検出部の構造を示す
図、 第7図は従来の静電容量型測長器における測定方形波電
圧と変位との関係を示す図である。 11……第1リング電極、 12……第2リング電極、 13……第3リング電極、 14……共通コア電極、 15……スクリーン、 17,18,19……調整ネジ、 21,22,23,24……シールド、 25……スピンドル、 C1……測定キャパシタ、 C2……補正キャパシタ、 C3……基準キャパシタ、 c1、c2、c3……キャパシタンス、 E1……基準方形波電圧、 E2……補正方形波電圧、 E3……測定方形波電圧、 Em……帰還電圧。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一中心線上に配置された円筒状の第1乃
    至第3リング電極と、該第1乃至第3リング電極内に同
    心状に配置された円柱状の共通コア電極と、前記第1リ
    ング電極と共通コア電極との間をそれらの中心軸に沿っ
    て可動する電気的に接地されている円筒状のスクリーン
    とを備え、前記第1乃至第3リング電極と共通コア電極
    との間にそれぞれ測定キャパシタC1、補正キャパシタC2
    及び基準キャパシタC3を形成し、前記第1リング電極に
    は基準方形波電圧E1が印加され、前記第2リング電極に
    は基準方形波電圧E1と同一周波数で逆相の補正方形波電
    圧E2が印加され、前記第3リング電極には基準方形波電
    圧E1と同一周波数で同相の測定方形波電圧E3が印加さ
    れ、前記補正方形波電圧E2と前記補正キャパシタC2のキ
    ャパシタンスC2のいずれか一方又は両方を調整すること
    により、前記スクリーンの変位Xが零のときに、このと
    きの測定キャパシタC1のキャパシタンスc0と基準方形波
    電圧E1の絶対値|E1|との積c0|E1|がキャパシタンスc2
    補正方形波電圧E2の絶対値|E2|との積c2|E2|に等しくな
    るように設定し、且つ前記スクリーンの変位により測定
    キャパシタC1のキャパシタンスc1が変化すると、共通コ
    ア電極に誘導される帰還電圧Emが零となるように、電子
    装置により、一定のDC電圧と可変の測定DC電圧E0との間
    を交互に切り換えることによって測定方形波電圧E3を変
    化させることを特徴とする静電容量型測長器。
  2. 【請求項2】インピーダンス変成器の入力側と放電用抵
    抗の一方側を前記共通コア電極に接続し、インピーダン
    ス変成器の出力側を前記電子装置に接続し、放電用抵抗
    の他方側を接地したことを特徴とする請求項1記載の静
    電容量型測長器。
  3. 【請求項3】前記第1乃至第3リング電極と前記共通コ
    ア電極の材質を同一とすることを特徴とする請求項1又
    は2記載の静電容量型測長器。
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