JP2991800B2 - 静電容量型測長器 - Google Patents

静電容量型測長器

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JP2991800B2
JP2991800B2 JP3094939A JP9493991A JP2991800B2 JP 2991800 B2 JP2991800 B2 JP 2991800B2 JP 3094939 A JP3094939 A JP 3094939A JP 9493991 A JP9493991 A JP 9493991A JP 2991800 B2 JP2991800 B2 JP 2991800B2
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淳 金山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械的な変位量を静
電容量の変化量として電気信号に変換する測長器に係
り、変位量と静電容量との関係が線形で、電極間の誘電
体の誘電率の変動の影響を受けない静電容量型測長器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の静電容量型測長器として
は図11に示すような構造を有するものがあった。図1
1に示す測長器の検出部は絶縁シート5を介して隣接配
置された円筒状のリング電極1,2と、このリング電極
1,2内に同心状に配置され、軸受8により支持されて
いるスピンドル7の外周に絶縁材のガイドブロック6を
介して取り付けられている円柱状の共通コア電極3と、
この共通コア電極3に誘起される電流を取り出すリード
線4とから構成されている。
【0003】上記リング電極1,2と共通コア電極3と
の間にはそれぞれキャパシタCs,Crが形成され、こ
のキャパシタCs,Crの誘電体は同一のもの(空気)
からなる。また、上記リング電極1,2には同一周波
数、位相差が180°(逆相)で、しかもピーク値が等
しい一定の正弦波電圧Vs,Vrがそれぞれ印加されて
いる。
【0004】このような構成からなる測長器の検出部に
おいて、スピンドル7が移動して共通コア電極3が移動
すると、この共通コア電極3には電流imが発生し、キ
ャパシタCs,Crのキャパシタンスをcs,crとす
ると、数1の関係が成立する。
【0005】
【数1】
【0006】ここでaは正の比例定数であり、Vs=−
Vrであるので、共通コア電極3に発生する電流imは
数2で表わすことができる。
【0007】
【数2】
【0008】図11中、Xはスピンドル7、すなわち共
通コア電極3の変位を示すものである。ここで、このス
ピンドル7がリング電極1,2内に差し込まれる方向
(図中右方向)への変位を正、抜き出される方向(図中
左方向)への変位を負とし、またcs=crのときに変
位Xを零と設定し、さらにこのときのキャパシタンスc
s,crをキャパシタンスc0 とすると、キャパシタン
スcs,crと変位Xとの関係は数3,数4のようにな
る。
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】このεはキャパシタCs,Crの誘電体の
誘電率、bs,brは正の比例定数である。次に、数
3,数4を数2に代入すると、数5となる。
【0012】
【数5】
【0013】ここにおいて誘電率εが一定であれば電流
imは変位Xに正比例することになる。したがって、こ
の電流imを電子装置で変換することにより変位量Xを
求めることができ、従来の測長器においてはこのように
して変位量Xを求めて表示していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の静
電容量型測長器は、スピンドル7の変位Xに比例して変
化する共通コア電極3に流れる電流imを検出すること
により機械的変位を測長するものであるが、これにはキ
ャパシタCs,Crにおける誘電体の誘電率εが一定で
あることが条件とされる。すなわち、キャパシタCs,
Crの誘電体は空気であり、測定環境、例えば温度や湿
度や密度(気圧)が変化すると誘電率も変化し、同一の
変位Xに対する電流imの値が変わってしまうことにな
る。このため、精密な測定をする場合には測定環境に合
わせて校正することが必要であった。
【0015】また、数3,数4,数5における比例定数
bs,brはそれぞれキャパシタCs,Crの電極の幾
何学的寸法、すなわちリング電極1,2の内径寸法、共
通コア電極3も外径寸法およびこれらの間隔により定ま
る定数である。したがって、このリング電極1,2の内
径および共通コア電極3の外径を厳密に同一にしなけれ
ば、同一の変位Xに対して同一の電流imを得ることは
できない。しかしながら、これは非常に困難であり、こ
のため各検出部に合わせて電子装置を校正することが必
要であった。
【0016】さらに、2チャンネルの電子装置に各チャ
ンネルにそれぞれ検出部を取り付けて和差演算する場
合、上述したように各検出部に合わせて各チャンネルを
校正して使用するのことが必要であるが、このようにし
て合わせこんだチャンネルでない方のチャンネルに検出
部を接続してしまうこともあり、このまま測定を始めて
しまうと正確な測定ができないという問題点があった。
【0017】さらに、従来の静電容量型測長器の検出部
はリング電極1,2と共通コア電極3とは円筒状または
円柱状に形成されているため、例えば上下の幅寸法(Y
軸方向)はゆとりがあるものの、前後の厚さ寸法(Z軸
方向)は小さい必要があるような場所に設置するような
場合には、使用できないという問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、温度、湿度、気圧などの測定環
境の変化の影響を受けることなく、また異なる検出部を
共通の電子装置に校正し直すことなく接続するように
し、かつ検出部の厚さ寸法を小さくできるようにした静
電容量型測長器を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る静電容量
型測長器は絶縁部材を介して隣合わせに配置され、同一
周波数で相互に逆相の基準方形波電圧が各別に印加され
る平板状の測定電極と、この平板状の測定電極に平行に
対向して測定キャパシタを形成すると共に、帰還電圧が
誘導される平板状のコア電極と、このコア電極に対向す
ることにより基準キャパシタを形成し、かつ上記基準方
形波電圧と同一周波数で、同相または逆相となる測定方
形波電圧が印加される平板状の基準電極と、機械的な変
位を伝達するスピンドルに固着され、上記測定電極とコ
ア電極との間に介挿されるスクリーンと、このスクリー
ンが上記測定キャパシタ内を移動してそのキャパシタン
スが変化すると上記コア電極に誘導される帰還電圧が零
となるように測定方形波電圧を可変する電子装置とを備
えたものである。
【0020】
【作用】この発明における静電容量型測長器はスピンド
ルによってスクリーンが移動して測定キャパシタのキャ
パシタンスが変化すると、電子装置によりコア電極に誘
導される帰還電圧が零となるように測定キャパシタのキ
ャパシタンスと基準キャパシタのキャパシタンスとの比
で表わされる測定方形波電圧が変化させられる。この測
定方形波電圧を電圧計などで計測することにより機械的
な変位量が検出できる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例の概略構成をを示す横
断面図、図2は正面図、図3は図2のB−B線断面図、
図4はスクリーンを示す平面図、図5は図4のF−F線
断面図で、図において、9,10は絶縁部材、11,1
2は絶縁部材10を介在させて隣合わせに併設された平
板状の測定電極、13は平板状の基準電極で、この基準
電極13にはキャパシタンス調整用の調整ネジ18が設
けられている。14は平板状のコア電極で、このコア電
極14の一面には平行に対向して測定電極11,12が
設けられ、またコア電極14の他面には平行に対向して
基準電極13が設けられている。そして、上記測定電極
11,12とコア電極14との間には測定キャパシタC
1 ,C 2 が形成され、また基準電極13とコア電極14
との間には基準キャパシタC3が形成される。C1 ,C2
は差動キャパシタの構成となっている。15は軸受2
0に摺動自在に支持されたスピンドル7に固定された窓
孔15aを有するスクリーンで、このスクリーン15は
スピンドル7の移動により測定電極11,12とコア電
極14との間に介挿配置される。このスクリーン15は
スピンドル7を介して電気的に接地され、かつコア電極
14に沿って平行に移動する。16はスクリーン15に
取り付けられたガイド棒、17はガイド棒16の摺動を
案内するガイド溝17aを有するガイド部材、19は絶
縁部材である。なお、測定電極11,12、基準電極1
3、コア電極14およびスクリーン15は部品の熱膨張
や温度変化によるキャパシタンスのアンバランスを防止
し、検出部の温度性能を向上させるために同一材質で構
成する。
【0022】上記測定キャパシタC1 ,C2 および基準
キャパシタC3 は同じ誘電体(空気)で構成されてい
て、測定電極11,11および基準電極13にはそれぞ
れ基準方形波電圧E1 ,E2 および測定方形波電圧E3
が印加される。また、基準方形波電圧E1 と基準方形波
電圧E2 とは同一周波数で位相差が180゜(逆相)の
方形波電圧であり、測定方形波電圧E3 は基準方形波電
圧E1 またはE2 と同一周波数で同相の方形波電圧に設
定されている(この実施例では測定方形波電圧E3 は基
準方形波電圧E1 と同相の方形波となっている)。さら
に、基準方形波電圧E1,E2 は一定の変化しない電圧
で、測定方形波電圧E3 は後述する電子装置により可変
される電圧である。
【0023】スクリーン15の変位Xが零のときの測定
キャパシタC1 ,C2 のキャパシタンスをc10 ,c20
とすると、c101 + c202= 0 の関係が成立す
るように基準方形波電圧E1 またはE2 の調整が可能で
ある。
【0024】スクリーン15がスピンドル7と共に移動
して測定キャパシタC1 のキャパシタンスc1 および測
定キャパシタC2 のキャパシタンスc2 が変化すると、
後述する電子装置によりコア電極14に誘導される帰還
電圧Emが零となるように測定方形波電圧E3が変化さ
せられる。なお、測定方形波電圧E3 はスピンドル7の
変位Xに正比例する。
【0025】測定方形波電圧E3 は一定の直流電圧と可
変の直流電圧E0 (このE0 は変位Xに正比例)との間
を交互に切り換えることによって発生させる。
【0026】次に静電容量型測長器における変位Xと測
定方形波電圧E3との変化が線形で、しかも比例する関
係にあることを説明する。スピンドル7が移動し、これ
によりスクリーン15が移動すると、測定キャパシタC
1,C2 のキャパシタンスc1 ,c2 が変化する。この
とき電子装置が働きコア電極14に誘導される交流電圧
が零となるように測定方形波電圧E3 が変化させられ
る。すなわち、測定キャパシタC1 ,C2 、基準キャパ
シタC3 に流れる電流をそれぞれi1,i2,i3とすれ
ば、数6を満足するように測定方形波電圧E3 は変化さ
せられる。
【0027】
【数6】
【0028】測定キャパシタC1 ,C2 と基準キャパシ
タC3 のキャパシタンスをそれぞれc1 ,c2 ,c3
すると、数6はc11 + c22 + c33 = 0
のように表わせる。したがって、測定方形波電圧E3
数7のようになる。
【0029】
【数7】
【0030】スピンドル7が検出部内に押し込まれる方
向を正として変位Xを表わし、X=0の測定キャパシタ
1 ,C2 のキャパシタンスをc10 ,c20 とすると、
キャパシタンスc1,c2 は数8で表わせる。
【0031】
【数8】
【0032】ここで、b1,b2 は電極の幾何学的寸法
およびキャパシタC0 を電極間の誘電体の誘電率で割っ
た商 c0/εによって定まる正の定数である。数7に数
8を代入すると、数9となる。すなわち、
【0033】
【数9】
【0034】あらかじめ、X=0のとき、c101
202 =0 になるように基準方形波電圧E1 または
2 を調整しておけば、数9は数10となり、
【0035】
【数10】
【0036】測定方形波電圧E3 は変位Xに比例し、比
例定数αは数11となる。
【0037】
【数11】
【0038】数10において測定方形波電圧E3 はc10
/c3 というキャパシタンスの比で構成されているの
で、測定キャパシタC1 ,C2 、基準キャパシタC3
同一誘電体で構成されていれば、誘電率εの影響は全く
受けない。また、基準キャパシタC3 のキャパシタンス
3 は調整ネジ18により調整が行われる。どの検出部
もキャパシタンスc3 の調整により比例定数αを同一の
値とすることができ、異なる検出部を共通の電子装置に
校正し直すことなく接続することができる。
【0039】また、スクリーン15はその中心軸がスピ
ンドル7の中心軸とほぼ一致するようにスピンドル7に
固定されていて、スピンドル7が移動すると、スクリー
ン15もスピンドル7の中心軸と同軸上を移動する。
【0040】図6は検出部に電圧を印加する電子装置の
回路構成を示すブロック図、図7はその出力電圧の位相
関係を示すタイムチャートである。図において、30は
基準となる方形波電圧Eosc を出力する発振器で、この
発振器30は水晶式あるいはCR式のいずれでも良い
が、水晶式の場合には一般に高周波となるため分周器を
用いて希望の周波数を得るようにする。発振器30の出
力電圧Eosc によって制御される電子スイッチ31で直
流電圧Erと接地レベルとの間を切り替えることにより
図7に示す基準方形波電圧E1 を得ていて、発振器30
の出力電圧Eoscにより制御される電子スイッチ32で
直流電圧−Erと接地レベルとの間を切り替えることに
よって図7に示す基準方形波電圧E2 を得ている。
【0041】図7に示すE4 は帰還電圧EmまたはE
m′を入力増幅器33により増幅した交流電圧で、この
交流電圧E4 は方形波電圧Eosc の半周期ごと(t11
12,t13 およびt21,t22,t23……)に復調器3
4によって復調され、差動積分器35に入力される。復
調された信号が零と異なると、差動積分器35の出力直
流電圧E0 は復調された電圧の振幅および極性の関数と
して差動積分器35への入力が零に達するまで変化す
る。
【0042】測定方形波電圧E3 は出力直流電圧E0
一定電圧(図7では接地レベル)との間を発振器30の
出力電圧Eosc で電子スイッチ36を切り替えることに
より得られる。したがって、出力直流電圧E0 と同様に
測定方形波電圧E3 も差動積分器35への入力が零に達
するまで変化する。このようにして得られた測定方形波
電圧E3 は前述したようにスクリーン15の変位に比例
する。
【0043】また、出力直流電圧E0 には望ましくない
結合および時間遅延により過渡状態が現われ、この過渡
状態は方形波の切り替え点(側面)で発生し、ある時間
後に減衰する。この過渡状態は出力直流電圧E0 の安定
性を低下させて測定方形波電圧E3 の安定性を低下さ
せ、測長器の指示の安定性を低下させる。このため、安
定度を非常に必要とする測長器では過渡状態の影響をな
くす配慮が必要である。この過渡状態は入力増幅器33
と復調器34との間に過渡抑制器を設けることにより取
り除くことができ安定度の良い測定方形波電圧E3 を得
ることができる。
【0044】図8は過渡抑制器を設けた場合の検出部に
電圧を印加する電子装置の回路構成を示すブロック図、
図9はその出力電圧の位相関係を示すタイムチャートで
ある。基準方形波電圧E1 は直流電圧Erと接地レベル
との間を出力電圧Eosc 、時間遅延回路37および周波
数を1/2に分周する周波数分周回路38で制御される
電子スイッチ31により切り替えることによって得てい
る。補正方形波電圧E2 は直流電圧−Erと接地レベル
との間を出力電圧Eosc 、時間遅延回路37および周波
数を1/2に分周する周波数分周回路38で制御される
電子スイッチ32により得ている。
【0045】過渡抑制器39は最も簡単な場合、電子ス
イッチで、発振器30のクロック信号である出力電圧E
osc の一周期ごとに過渡状態でない部分(t01〜t02
11〜t12,t21〜t22,…)のみを通過させる。この
過渡状態のない信号が復調器34に入力され、出力電圧
Eosc の一周期ごと(t0,t2,t4,… および t1
3,t5 …)に復調され、差動積分器35に入力され
る。復調された信号が零と異なると、差動積分器35の
出力直流電圧E0 は復調された電圧の振幅および極性の
関数として差動積分器35への入力が零に達するまで変
化する。
【0046】測定方形波電圧E3 は出力直流電圧E0
一定電圧(図8では接地レベル)との間を出力電圧Eos
c 、時間遅延回路37および周波数を1/2に分周する
周波数分周回路38で制御される電子スイッチ36によ
り得られる。したがって、出力直流電圧E0 と同様に測
定方形波電圧E3 も差動積分器35への入力が零に達す
るまで変化する。このようにして得られた測定方形波電
圧E3 はスクリーン15の変位に比例し、かつ交流電圧
4 の過渡状態の影響を全く受けない。
【0047】基本的にはコア電極14に誘導される帰還
電圧Emは励起用方形波電圧E1,E2,E3 の影響を受
けないようにする必要があり、また励起用方形波電圧E
1,E2,E3 も互いに影響しあわないようにする必要が
ある。そのため、検出部と電子装置とを結ぶ線21,2
2,23,24はシールドされている。検出部内に補正
キャパシタ、基準キャパシタを配置した場合は、帰還電
圧Emの導かれる線24のシールドの簡略化は次に述べ
る方法で可能となる。検出部内において図10に示すよ
うにコア電極14にインピーダンス変成器26の入力側
と放電用抵抗27の一方側を接続し、放電用抵抗27の
他方側は接地し、インピーダンス変成器26の出力側は
電子装置の入力増幅器33に接続する。これによりイン
ピーダンス変成器26と入力増幅器33との間のインピ
ーダンスを小さくすることができ、シールドを簡略化で
き、高感度・高精度を要求されない場合には励起用方形
波電圧E1,E2,E3,Em′の導かれる線21,2
2,23,24をまとめてシールドすることができる。
しかし、高精度・高感度を要求される場合にはE1
2,E3,Em′の導かれる線21,22,23,24
の一本ずつのシールドを併用することにより、さらに安
定したものとすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、同一周
波数で相互に逆相の基準方形波電圧が印加されると共
に、帰還電圧が誘導される平板状のコア電極に対向して
測定キャパシタを形成する一対の平板状の測定電極を絶
縁部材を介して隣合わせに配置し、上記基準方形波電圧
と同一周波数で、同相または逆相となる測定方形波電圧
が印加される平板状の基準電極に上記コア電極を対向し
て基準キャパシタを形成し、スクリーン15が移動して
上記測定キャパシタのキャパシタが変化すると、上記帰
還電圧が零となるように測定方形波電圧が電子装置によ
り変化させられ、これを電圧計などで計測して機械的な
変位量を検出するように構成したので、測定環境の変化
の影響を受けることなく、また異なる検出部を共通の電
子装置に校正し直すことなく接続するようにし、かつ検
出部の厚さ寸法を小さくするなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る静電容量型測長器の検出部の一
実施例を示し、図2のA−A線断面図である。
【図2】同じく静電容量型測長器の一実施例を示す正面
図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】スクリーンを示す平面図である。
【図5】図4のF−F線断面図である。
【図6】この発明の静電容量型測長器の電子装置の一例
を示すブロック構成図である。
【図7】図6の位相関係を示すタイムチャートである。
【図8】この発明の静電容量型測長器の電子装置の他の
例を示すブロック構成図である。
【図9】図8の位相関係を示すタイムチャートである。
【図10】検出部にインピーダンス変成器と放電用抵抗
を取り付けた回路図である。
【図11】従来の静電容量型測長器の一例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
7 スピンドル 11,12 測定電極 13 基準電極 14 コア電極 15 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 7/00 - 7/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁部材を介して隣合わせに配置され、
    同一周波数で相互に逆相の基準方形波電圧が各別に印加
    される平板状の測定電極と、この平板状の測定電極に平
    行に対向して測定キャパシタを形成すると共に、帰還電
    圧が誘導される平板状のコア電極と、このコア電極に対
    向することにより基準キャパシタを形成し、かつ上記基
    準方形波電圧と同一周波数で、同相または逆相となる測
    定方形波電圧が印加される平板状の基準電極と、機械的
    な変位を伝達するスピンドルに固着され、上記測定電極
    とコア電極との間に介挿されるスクリーンと、このスク
    リーンが上記測定キャパシタ内を移動してそのキャパシ
    タンスが変化すると上記コア電極に誘導される帰還電圧
    が零となるように測定方形波電圧を可変する電子装置と
    を備え、上記機械的な変位量を静電容量の変化量として
    電気信号に変換する際の機械的な変位量と静電容量との
    関係が線形であることを特徴とする静電容量型測長器。
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