JPH046293A - 錫めっき亜鉛含有銅合金材 - Google Patents

錫めっき亜鉛含有銅合金材

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JPH046293A
JPH046293A JP10929690A JP10929690A JPH046293A JP H046293 A JPH046293 A JP H046293A JP 10929690 A JP10929690 A JP 10929690A JP 10929690 A JP10929690 A JP 10929690A JP H046293 A JPH046293 A JP H046293A
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JP
Japan
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plating
tin
whiskers
alloy material
carbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP10929690A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsunori Nakajima
中嶋 辰紀
Masumitsu Soeda
副田 益光
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、錫めっき亜鉛含有銅合金材に係り、さらに詳
しくは、亜鉛含有銅合金材の錫めっき層に発生するウィ
スカを抑制する錫めつき亜鉛含有銅合金材に関する。
[従来の技術] 一般に、端子、コネクター等の電子部品には錫めっきが
施されている。しかし、錫めっきには、ウィスカと呼ば
れる錫単結晶からなる針状結晶が発生することが知られ
ている。ウィスカは通常太さ1〜5μm、長さ最大数m
mに達し、光沢剤(たとえば、βナフトール、木タール
、アミン−アルデヒド重合物)を添加した光沢錫めっき
に特に発生しやすい。ウィスカが発生すると回路や端子
間で短絡が生じ、絶縁不良の発生、あるいは、ノイズが
発生する原因にもなっていた。
最近の電子部品は小型化、高密度化、微弱電流化の傾向
にあり、特に、ウィスカの発生によって短絡障害が起こ
り易くなっている。
ウィスカの発生は、 (1)ウィスカの発生しやすい亜鉛めっき、カドミウム
めっきと同様に、錫が低融点金属であり、比較的低温(
20〜100℃)で原子が移動して再結晶し易いこと、 (2)光沢剤を添加した光沢錫めっきは光沢剤が共存し
て内部応力が大きくなり、ウィスカが発生しゃしすくな
ること、 (3)めフき時に発生する水素ガスがめつき層中に吸蔵
され、それによって生じた応力が緩和されるためにウィ
スカが発生すること、 等、考えられる要因は数多くあるが、はっきりした解明
はまだされていないのが実情である。
ウィスカの発生を防止する方法は従来より幾つか提案さ
れている。例えば、 (1)錫めっき後、150〜180℃の温度において1
〜3時間加熱処理する方法、 (2)錫めっき後、真空中で電子線を照射する方法、 (3)錫めっき後、陽極酸化被膜を形成する方法、 (4)錫と鉛やニッケル等が共析する合金めフき方法、 (5)超音波エネルギーを与えてめっき等の水素吸蔵を
軽減する方法、 等である。しかし、いずれも連続的に処理するには問題
がある。即ち、(1)の方法は加熱に長時間を要する。
また、加熱するため、光沢めっきには火ぶくれ、変色等
の欠陥が発生する。(2)の方−法は真空中に保持しな
ければならないため、連続処理は困難である。(3)の
方法は連続処理には適するが、めっき後の加工において
酸化被膜が破壊される恐れがある。(4)の方法はめつ
き俗の品質管理が困難であると共に耐食性、はんだ付性
等に疑問がある。(5)の方法はウィスカがめつき時の
水素吸蔵によって、大きく支配されるならば効果は大き
いが、ウィスカの発生は添加剤、めっき浴、めっき条件
等多くの要因が関与していると考えられるため、万全で
はない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、亜鉛含有銅合金材の錫めっき(特に光沢錫め
っき)に発生するウィスカを防止し、かつ、ウィスカの
成長が抑制された錫めっき亜鉛含有銅合金材を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段コ 本発明の錫めっき亜鉛含有銅合金材は、炭素を0.01
〜0゜02wt%含有する銅めっきを介して錫めっきが
形成されていることを特徴とする。
[作用] 本発明に係わる亜鉛含有銅合金材について以下詳細に説
明する。
錫めっき(特に光沢錫めっき)に発生するウィスカは錫
めっき条件によって大きく支配されるが、種々研究を重
ねた結果、本発明者は、銅下地めっき条件によってウィ
スカの発生が左右されることを見出したものである。
すなわち、亜鉛含有合金材の耐食性、はんだ付は性を長
期間維持し、かつ経時的変色を抑制するために、錫めっ
きに際しては銅めっきを下地に設けるが、電子部品は軽
薄短小化され、錫めっき層の厚さは1μm前後と非常に
薄くなっており、そのために、この銅めっきは緻密な微
細結晶が得られる光沢銅めフきとしている。
光沢銅めっき形成の条件には数多くのものがあるが、そ
の数多くの条件のうちから本発明者!よ銅めっき中の含
有成分に着目した。
含有成分というもまた多数の元素があり、本発明者はか
かる多数の元素につき多大な実験を重ねたところ炭素が
特有の作用を有していることを見い出した。
そこでさらに実験を重ねたところ、炭素の含有量が所定
の範囲内においてのみウィスカの発生が認められないこ
とがわかった。
つまり、光沢銅めっきの浴には一般に光沢を出すために
光沢剤が用いられる。そのために、銅めっき層にはめっ
き時の光沢剤の吸着あるいは共析によって有機物が含有
される。本発明者は、光沢銅めっき中の炭素量を0.0
1〜0.02wt%とすればウィスカの発生がないこと
を見い出し本発明をなすにいたったのである。
本発明は以上の知見に基づいてなされたものである。
次に、銅下地めっきの炭素の規制理由について説明する
光沢銅めっきを行うと、めっき浴の光沢剤からの炭素が
共析する。この炭素量をO,01wt%未満になるよう
に光沢剤の量を調整すると、めっき光沢が低く、光沢錫
めっきを施しても光沢がでない。錫めっきの光沢を維持
する上から銅下地めっきの炭素量はO,01wt%以上
にする必要がある。また、炭素量が0.02wt%を越
えるとウィスカの抑制効果が低下する。
よって、銅めっぎ中の炭素量は0.01wj%〜0.0
2wt%とする。
なお、本発明の銅下地めっき中の炭素量を規制すること
によって何故にウィスカを抑制する効果が生ずるかは現
在確認中であり、現時点では解明するに至ってはいない
。ただ、炭素量が多いと銅めっき応力が大きくなること
および炭素量が多いと共析炭素量が多くなりめっきの欠
陥が多くなり、その結果、Cu−3nの相互拡散が大き
くなり、その駆動力によって、ウィスカが発生しやすく
なるものと推定される。
本発明の製造方法の一般的な工程例は次の通りである。
脱脂−水洗一酸洗一水洗一銅めフぎ一水洗一酸洗一水洗
一錫めっき一水洗一中和一水洗一乾燥光沢銅めっきの浴
は一般的な硫酸銅浴でよく、特に限定するものではない
。例えば、ピロリン酸銅浴またはホウ弗化銅浴でもよい
光沢錫めっき浴は、例えば硫酸錫浴、ホウフッ化錫浴、
フェノールスルフォン酸浴等を用いればよい。ただ特に
これらに限定する必要はない。
銅めっき層の厚さは0.3μm〜1.0μm程度とすれ
ばよい。光沢錫めっきを厚さは0.5〜1.5μm程度
とする。ただ、本発明では銅および錫めっきの厚みはと
くに限定するものではない。
なお、光沢めっきとは、JISZ8741に規定する4
5°−45”の鏡面反射率が40wt%以上のものであ
る。
また、亜鉛含有銅合金としては、亜鉛の含有量が1〜4
5wt%のものが好ましい。
また、錫めつきとしては、炭素を0.1〜0.50wt
%含有する光沢錫めっきとしてもよい。この場合にはウ
ィスカの発生をより一層低減させることが可能となる。
[実施例コ (実施例1) 本発明に係わる亜鉛含有銅合金材の錫めっき方法の実施
例について説明する。
・試験片の作製 黄銅(JIS C2600)HO,3tx5P xi(
10’(mm)を用いて、脱脂−水洗一酸洗一水洗一銅
下地めフき一水洗一酸洗一水洗一錫めっき一水洗一中和
一水洗一乾燥を行いめっき試験片を作製した。
ここで、脱脂は、アルカリ電解脱脂により行った。また
、酸洗は5kH2SO4でRTx 5secなる条件で
行った。さらに、中和は、5wt%;リン酸3ソーダで
70℃X 5secなる条件で行った。
銅下地めっぎ(第1表) ・浴組成 5nSO< ・5Hz0   190g/l
H2SO450g/I C130mg/l ・めっき条件 温度      20〜35℃ 電流密度    2.5〜4.0 A/d1112めっ
き厚み   0.5〜1.0μm 錫めつき(N1表) ・浴組成 5nSO,40g/l )+25041oogh クレゾールスルホン酸 30g/l ホルマリン       5mg/l 光沢剤 (分散剤)    20g/l*(光沢剤) 
   10mf /1 ・めっき条件 温度     20℃ 電流密度   2.5 A/dm2 めっき厚み  1.2 μm ウィスカ試験二室内放置によるウィスカ発生状況として
、実験顕微鏡(×40倍)で ウィスカの最大長さおよび発生密度 として1cm”当たりに発生したつ イス力の本数を測定した。
ウィスカの測定結果を第1表に示す。本発明の実施例で
あるサンプルNo、1〜6は室内放置1年後においても
ウィスカの発生は全くない。また、比較例であるサンプ
ルN087〜9はウィスカの成長が認められ、銅めっき
中の炭素量が多くなるにしたがってウィスカの発生が多
くなる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、ウィスカの発生
を抑制する効果は極めて大きく、電子部品の材料として
使用される場合においても、信頼性が向上する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素を0.01〜0.02wt%含有する銅めっ
    きを介して錫めっきが形成されていることを特徴とする
    錫めっき亜鉛含有銅合金材。
  2. (2)前記光沢錫めっきは、炭素を0.10〜0.50
    wt%含有することを特徴とする請求項1記載の錫めっ
    き亜鉛含有銅合金材。
  3. (3)前記銅合金材は端子、コネクター等の電子部品用
    の線条材であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    錫めっき亜鉛含有銅合金材。
JP10929690A 1990-04-25 1990-04-25 錫めっき亜鉛含有銅合金材 Pending JPH046293A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004339605A (ja) * 2003-05-12 2004-12-02 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 改良されたスズめっき方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004339605A (ja) * 2003-05-12 2004-12-02 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 改良されたスズめっき方法
JP4603812B2 (ja) * 2003-05-12 2010-12-22 ローム・アンド・ハース・エレクトロニック・マテリアルズ,エル.エル.シー. 改良されたスズめっき方法

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