JPH046244Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、屋外に設置されるアンテナの反射素
子等の支持装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種のアンテナ素子支持装置の一例を
第１〜４図に示す。この支持装置は、反射素子１
をかしめる等して固定して取付けた支持具２にア
ンテナアーム３をはさむように二股に分かれてい
て、かつアンテナアーム取付用の孔４を有する基
部５を設ける。かかる支持具２を２個上下に対称
に位置させてそれらの基部５どうしを重ね合わせ
るようにしてアンテナアーム３に嵌め合わせる。
そして、重なり合う内側の基部５ｃの外面にアン
テナアーム取付用の孔４に連続して外側の基部５
ｄの基部の肉厚よりわずかに低い筒１３を設け、
外側の基部５ｄに筒１３が挿入できるように筒挿
入孔１４を設けている。

かくして、アンテナアーム３のネジ挿入孔８に
挿通されたネジ９，１０で支持具２を取付けるも
のであり、設置時はアンテナアーム３に平行に折
込まれた状態からネジ９を中心に展開されロツク
１１と倒れ止メリブ１２とネジ９，１０の締付け
にて展開状態に保たれる。

この筒１３と筒挿入孔１４を設けているのは、
工場組立時に上下に位置された支持具２をそれぞ
れ単独に組立てた場合にアンテナアーム３のネジ
挿入孔８とアンテナアーム取付用の孔４との位置
合わせに時間がかかるためで、あらかじめ筒１３
と筒挿入孔１４を嵌合させて、アンテナアーム３
の端から支持具２を挿通しアンテナアーム３のネ
ジ挿入孔８とアンテナアーム取付用孔４の位置合
わせを容易に行なわせるものである。

しかし、このような構造では、ネジ９，１０の
締付時において支持具２の外側の基部５ｄと、ネ
ジ９，１０の底面との接触面積が少ないため締付
不良になるという欠点があつた。

考案の目的 本考案は、このような従来の欠点を除去するも
のであり、簡単な構造でネジの締付を完全にでき
るアンテナ素子支持装置を提供するものである。

考案の構成 本考案のアンテナ素子支持装置は、アンテナ素
子を取付けた支持具に、アンテナアームをはさむ
ように二股に分かれており、かつアンテナアーム
取付用の孔を有する基部を設け、このような支持
具を２個上下に対称に位置させてそれらの基部ど
うしを重ね合わせる。重なり合う部分で外側の基
部の内面にアンテナアーム取付用の孔に連続して
内側の基部肉厚よりわずかに低い筒を設け、内側
の基部にはこの筒が挿入できるように筒挿入孔を
設けたものである。これにより、ネジの締付時に
おいて、ネジの底面と支持具の外側の基部との接
触面積を最大にでき、ネジの締付をより完全に行
なえるようにしたものである。

実施例の説明 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１〜３図および第５図に示すように、反射素
子１を取付けた支持具２にアンテナアーム３をは
さむよう二股に分かれていてかつアンテナアーム
取付用の孔４を有する基部５を設ける。かかる支
持具２を２個上下に対称に位置させてそれらの基
部どうしを重ね合わせるようにしてアンテナアー
ム３に嵌め合わせる。そして、重なり合う部分で
外側の基部５ａの内面にアンテナアーム取付用の
孔４に連続して内側の基部５ｂの基部の肉厚より
わずかに低い筒６を設け、内側の基部５ｂにこの
筒６が挿入できるように筒挿入孔７を設けてい
る。かくして、アンテナアーム３のネジ挿入孔８
に挿通されたネジ９，１０で支持具５をアンテナ
アーム３に取付ける。

設置時は支持具２がアンテナアーム３に平行に
折込まれた状態からネジ９を中心に展開し、ロツ
ク１１と倒れ止めリブ１２とネジ９，１０の締付
けによつて展開状態に保つ。

このように構成したアンテナ素子支持装置で
は、工場での組立時にあらかじめ筒６と筒挿入孔
７を嵌合させ、アンテナアーム３の端から支持具
２を挿通しアンテナアーム３のネジ挿入孔８とア
ンテナアーム取付用孔４の位置合せを容易に行な
わせ、ネジ９，１０にて挿通係止めを行なう。設
置時に展開をするときには、ネジ９，１０の締付
時にネジ９，１０の底面と支持具２の外側の基部
５ａの接触面積が最大になり、ネジ９，１０の締
付けを完全に行なえる。

ここで、従来の支持装置では、プラスチツク材
料で支持具を成形する場合に第６図に示すように
単純な上下左右割の金型構造であつたので、重な
り合う内側の基部だけにしか筒が設けられなかつ
たが本考案の支持具では、成形する場合には全体
は第６図に示すように上下左右割の金型構造であ
るが、筒部分では第７図に示すように筒の中心で
上下に割る金型構造を採用することができるの
で、重なり合う外側の基部に筒を設けることが実
現できるものである。

考案の効果 以上のように、本考案のアンテナ素子支持装置
によれば、重なり合う外側の基部内面に筒を設
け、内側の基部に筒挿入孔を設けることにより、
ネジの底面と支持具の外側の基部の接触面積を最
大にすることができ、ネジの締付を完全に行な
え、アンテナ素子支持具の展開および保持を完全
に行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なアンテナの斜視図、第２図，
第３図はそのアンテナ素子支持装置の側面図およ
び正面図、第４図は従来の一例のアンテナ素子支
持装置の要部断面図、第５図は本考案の一実施例
におけるアンテナ素子支持装置の要部断面図、第
６図はその支持具の金型割構造の斜視図、第７図
はその支持具の筒部の金型割構造の斜視図であ
る。 ２……支持具、４……ネジ挿入孔、５……基
部、５ａ……外側基部、５ｂ……内側基部、６…
…筒、７……筒挿入孔、９，１０……ネジ、１１
……ロツク、１２……倒れ止めリブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナ素子を取付けた支持具２をアンテナア
   ーム３に２個上下に対称に位置させてそれらの基
   部５ａ，５ｂどうしを重ね合わせるように嵌め合
   わせてなるアンテナ素子支持装置であつて、上記
   基部５ａ，５ｂは、外側に位置する基部５ａの内
   面に設けられたアンテナアーム取付用孔４と、こ
   の孔４に連続して内側に位置する基部５ｂの肉厚
   よりわずかに低い肉厚の筒６と、前記筒６を挿入
   可能に基部５ｂに設けられた筒挿入孔７とを有
   し、ネジ９，１０をアンテナアーム３のネジ挿入
   孔８とアンテナアーム取付用孔４に挿通させ、ネ
   ジ９，１０の底面と支持具２の外側の基部５ａを
   接触させて支持するように構成したことを特徴と
   するアンテナ素子支持装置。