JPS6115300Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、図書館における閲覧用テーブル、会
議用テーブル、食事用テーブルなどの各種テーブ
ルにおける脚の取付装置に関する。

従来、この種テーブルの脚は、その脚の基部だ
けを利用してテーブル甲板の裏側に取付けられて
いるが、その取付けを充分に行うことが困難であ
り、これに外力が加えられると忽ち脚にぐらつき
が生ずる欠点を持つている。また、この欠点を改
善するために脚の取付けを強固なものとする工夫
を施したものが見られるけれども、このような場
合には何れもその取付装置が外側に露出し体裁を
悪くしている。

本考案は、これらの欠点を除去することを目的
とするものであつて、角パイプからなる幕板を、
その端末部における内側壁を互に接近させて枠状
に取付け、それら幕板の端末部間に当接させて角
パイプからなる脚の基部側面を取付けることによ
り、各幕板の端末部における開口を脚の基部側面
によつて閉塞し、体裁よく支持すると共に、脚の
基部側面を幕板の端末部により二側面から安定よ
く支持することのできるテーブルの脚取付装置を
提供することにある。

また、本考案の他の目的とするところは、枠状
に配設した角パイプからなる幕板の端末部におけ
る下側面にそれぞれ取付板嵌挿用切欠を設けると
共に、脚の基部における一つの隅部側面に対し互
に垂直に突出する取付板を設けることにより、脚
の基部を幕板の端末部間に位置させるに際し、脚
の取付板を取付板嵌挿用切欠を介して角パイプの
幕板内に嵌挿し、取付板を幕板の内側壁に重ね合
せて固定することができ、脚の取付けを強固なも
のとすると共に、その固定する螺着具を幕板の内
側に位置させ体裁を良好にし、且つ脚の着脱を容
易に行うことのできるテーブルの脚取付装置を提
供することにある。

即ち、角パイプからなる幕板を、テーブル甲板
の裏面に対し、各幕板の端末部における内側壁を
接近させて枠状に取付け、これら各幕板の端末部
における下側面にそれぞれ取付板嵌挿用切欠を設
けると共に、角パイプにより形成しその脚の基部
における一つの隅部側面に対し互に垂直に突出す
る取付板を設けて、その脚の基部を各幕板の端末
部間に当接させると共に、その脚に設けた取付板
を幕板内に嵌挿して幕板の内側壁面に重ね合せ、
取付板を幕板に対し着脱自在に固着することを特
徴とするテーブルにおける脚取付位置の構造を要
旨とするものである。

次に、本考案を図示実施例に基づいて説明すれ
ば、１はテーブルの甲板であつて、テーブルの使
用目的、例えば閲覧用、会議用、事務用、食事
用、受台用などに対応して木板、化粧合板、合成
樹脂化粧板、金属板など適宜なものが選択され
る。２は幕板であつて、断面長方形の金属製角パ
イプにより形成され、テーブル甲板１の裏面に対
して互に隣接する幕板２，２の端末部における内
側壁を接近させて枠状に取付けられる。これらの
取付けはビス３，３…によつて着脱自在に取付け
られる。４は取付板嵌挿用切欠であつて、幕板２
の端末部における下側面に設けられており、脚５
の基部における一つの隅部側面に突設する取付板
６を幕板２の内側に嵌挿するためのものである。
従つて、その取付板嵌挿用切欠４は、脚５の取付
に際して取付板６が通過し得る大きさと、位置を
保つものであればよく、一側壁に寄せて或は中央
部に位置して設けられる。脚５は断面正方形の金
属パイプによつて形成され、その一辺の長さは少
なくとも幕板２の端末部の開口を閉塞し得る大き
さとなつている。取付板６は脚５の基部における
一つの隅部側面に対し、互に垂直に突出するよう
に設けられ、脚５を幕板２，２の端末部に対して
安定よく支持するためのものである。この取付板
６の脚５に対する取付けは、第１図に示すように
平板状の取付板６に対しその肉厚を利用して緊締
穴を穿ちビス７で締着する方法、第２図に示すよ
うにＬ型状の取付板６の一側を緊締板としてビス
で締着する方法とがある。８は取付螺子穴であつ
て、取付板６の内側面に設けたものであり、脚５
の幕板２，２端末部に対する取付けに際して、幕
板２内に嵌挿し幕板２，２の内側壁面に重ね合せ
た取付板６を幕板２の内側壁に着脱自在に固定す
るためのものであり、幕板２に設けた透孔９を介
してボルト１０を螺着する。１１は覆板であつ
て、幕板２，２…の端末部に設けた取付板嵌挿用
切欠４，４…を閉塞するように取付けられたもの
であり、これを互に隣接する幕板２，２間に跨つ
て設けることによつて幕板２，２の固定を安定化
し、強いては脚５の取付を安定なものとすること
ができる。

本考案におけるテーブルの脚取付位置は、例え
ば工場生産時に各幕板２，２…をテーブル甲板１
の裏面に固着し、また脚５，５…に対してそれぞ
れ取付板６，６を固着した状態で出荷し、顧客の
使用する現場において脚５，５…の基部側面を各
幕板２，２の端末部間に位置させ、脚５，５…の
各取付板６，６を幕板２，２…の内側に嵌挿し
て、それぞれ幕板２，２の内側壁面に重ね合せ、
これらをボルト１０，１０…により幕板２，２…
に固着することによつて組立てることができるの
であつて、出荷時における荷姿を小型化すること
ができる実益を有するものである。

しかも、本考案における脚５，５…の組立て
は、脚５の基部における一つの隅部側面に対し互
に垂直に突出して設けた取付板６，６の幕板２，
２に設けた取付板嵌挿用切欠４，４に対する嵌挿
と、ボルト１０，１０…によるその幕板２，２内
側に嵌挿させた取付板６，６の幕板２，２に対す
る取付けとの極めて簡単な手段によつて組立てを
容易にすることのできる実益を有するものであ
る。

そして、本考案においては、角パイプからなる
幕板２，２…を、その端末部における内側壁を互
に接近させて枠状に取付け、それら幕板２，２の
端末部間に当接して角パイプからなる脚５の基部
側面を取付けるものであるから、各幕板２，２の
端末部における開口を脚５の基部側面によつて閉
塞し、体裁よく支持すると共に、その脚５の基部
側面を幕板２，２の端末部によつて二側面から挾
持し、安定よく脚５を支持することのできる実益
を有するものである。

また、本考案においては、脚５の基部における
一つの隅部側面に対し互に垂直に突出して設けた
取付板６，６を隣接する幕板２，２の内側に位置
させてこれを幕板２，２の内側壁面に固着するも
のであるから、脚５の幕板２，２に対する取付け
を強固なものとすることができる実益を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は分解状態
の斜視図、第２図は要部の斜視図、第３図は組立
状態の斜視図である。図中の符号を説明すれば、
次の通りである。 １はテーブル甲板、２は幕板、３，７はビス、
４は取付板嵌挿用切欠、５は脚、６は取付板、８
は取付螺子穴、９は透孔、１０はボルト、１１は
覆板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角パイプかなる幕板を、テーブル甲板の裏面に
   対し、各幕板の端末部における内側壁を接近させ
   て枠状に取付け、これら各幕板の端末部における
   下側面にそれぞれ取付板嵌挿用切欠を設けると共
   に、脚を角パイプにより形成しその脚の基部にお
   ける一つの隅部側面に対し互に垂直に突出する取
   付板を設けて、その脚の基部を各幕板の端末部間
   に当接させると共に、その脚に設けた取付板を幕
   板内に嵌挿して幕板の内側壁面に重ね合せ、取付
   板を幕板に対し着脱自在に固着することを特徴と
   するテーブルの脚取付装置。