JPH0461951B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0461951B2
JPH0461951B2 JP60183500A JP18350085A JPH0461951B2 JP H0461951 B2 JPH0461951 B2 JP H0461951B2 JP 60183500 A JP60183500 A JP 60183500A JP 18350085 A JP18350085 A JP 18350085A JP H0461951 B2 JPH0461951 B2 JP H0461951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
drawing part
rotation axis
sliding
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60183500A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6241884A (ja
Inventor
Hideo Hatao
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HATAO KK
Original Assignee
HATAO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HATAO KK filed Critical HATAO KK
Priority to JP18350085A priority Critical patent/JPS6241884A/ja
Publication of JPS6241884A publication Critical patent/JPS6241884A/ja
Publication of JPH0461951B2 publication Critical patent/JPH0461951B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建物開口部の引違い戸に取付けられ
て、引違い戸を施錠すると共に引違い戸によつて
建物開口部を密閉状に閉じることができ、取扱い
至便でしかも防犯上優れた簡易錠に関する。
(従来の技術) 一般に、建物開口部にスライド自在に取付けら
れると共に、開口部を閉じた状態において前後に
重合状となる建具枠を有する前後一対の引違い戸
が用いられている。従来、このような引違い戸を
施錠するものとしては、実開昭56−47064号公報
に開示されたものがある。この従来技術は、前後
に重合された一対の引違い戸の前方建具枠に係止
体を前後移動自在にかつ回動自在に保持し、後方
建具枠に係止体の後端部が挿脱可能な開口を有す
る被係止体を取付け、係止体の後端部の回動軸心
から偏心した位置に押厚面を有する引分け部を径
方向に突出形成し、被係止体に押圧面と当接して
一対の引違い戸を閉じ方向に押圧する被押圧面を
形成し、係止体の中途部にピンを貫通し、係止体
を保持する筒部材にピンが係合するカム溝を形成
し、係止体を回動するとピンおよびカム溝を介し
て係止体を前後移動させ、これにより一対の引違
い戸を密着方向に押圧するように構成している。
(発明が解決しようとする問題点) 前後従来技術においては、係止体の引分け部を
形成している突出部分は、引寄せ時にピンと対向
して押圧反力を受ける機能を有するが、この受け
た押圧反力は引分け作用には寄与していなく、ま
た、押圧反力は突出部分でしか受けなく、これを
バツクアツプする部分がないので強度上の問題が
生じて更に、引寄せる機構にピンおよびカム溝を
必要とし、係止体および筒部材の加工が面倒であ
り、部分点数も多くなつている。また、突出部分
は強度を確保するために、係止体を保持する保持
筒体より径外方向に突出しており、保持筒体は係
止体を組込んだ状態で前方建具枠に取付けること
が困難であり、解錠時の係止体のまわり止めのた
めの溝を保持筒体の中途部に引寄せ用カム溝に連
続して形成しなければならなく、加工をより面倒
にしている。更に、被押圧面は被係止体に別体の
溝形鋼を溶着して形成しており、製作が面倒であ
る。更にまた、カム溝は直線状の傾斜溝であり、
振動および引離し力を受けたとき、引寄せ状態を
保持しておくことが困難になつている。
本願各発明は上記に鑑み、一対の引違い戸を引
分け方向および引寄せ方向に押圧して施錠できる
ようにした上で、それらの作用をより確実にする
と共に、引寄せる機構を強固にかつ簡単に構成で
き、錠の組付けも簡単にできるようにした簡易錠
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本願各発明が、従来技術の問題点を解決するた
めに講じる技術的手段の第1の特徴は、建物内外
方向に重合されていて引違い方向移動により開閉
される一対の引違い戸13,13の内側建具枠1
1に保持筒体24を取付け、この保持筒体24に
戻しバネ28を介在して係止体14を内外方向移
動自在にかつ施錠方向に一定角度回動自在に保持
し、外側建具枠12に係止体14の外端部が挿脱
可能な開口33を有する被係止体15を取付け、
係止体14の外端部に回動軸心から偏心しかつ回
動軸心に沿つて外方へ引分け部21を延設し、こ
の引分け部21の外周面の回動軸心から最も偏心
した位置に押圧面23を形成し、被係止体15の
開口33に引分け部21が入つて回動されること
により押圧面23と当接して一対の引違い戸1
3,13を閉じ方向に押圧する被押圧面36を形
成し、前記係止体14の引分け部21の外端部か
ら略直交する方向に引寄せ部22を延設し、この
引寄せ部22の引分け部21側の面に当接面22
aを形成し、被係止体15の外面に引寄せ部22
が開口33から入つて回動されることにより当接
面22aとを当接して一対の引違い戸13,13
を密着方向に押圧するカム面40を形成し、前記
引寄せ部22の当接面22aにかかる押圧反力を
被押圧面36でも受けるべく当接面22aを回動
軸心に対して引分け部21の押圧面23と反対側
に位置させ、前記被係止体15は板材に開口33
を形成すると共に、その開口33の引違い方向両
側縁部分を外方向側に折曲げて前記被押圧面36
とカム面40とを形成している点である。
同第2の特徴は、建物内外方向に重合されてい
て引違い方向移動により開閉される一対の引違い
戸13,13の内側建具枠11に保持筒体24を
取付け、この保持筒体24に戻しバネ28を介在
して係止体14を内外方向移動自在にかつ施錠方
向に一定角度回動自在に保持し、外側建具枠12
に係止体14の外端部が挿脱可能な開口33を有
する被係止体15を取付け、係止体14の外端部
に回動軸心か偏心しかつ回動軸心に沿つて外方へ
引分け部21を延設し、この引分け部21の外周
面の回動軸心から最も偏心した位置に押圧面23
を形成し、被係止体15の開口33に引分け部2
1が入つて回動されることにより押圧面23と当
接して一対の引違い戸13,13を閉じ方向に押
圧する被押圧面36を形成し、前記係止体14の
引分け部21の外端部から略直交する方向に引寄
せ部22を延設し、この引寄せ部22の引分け部
21側の面に当接面22aを形成し、被係止体1
5の外面に引寄せ部22が開口33から入つて回
動されることにより当接面22aと当接して一対
の引違い戸13,13を密着方向に押圧するカム
面40を形成し、前記引寄せ部22の当接面22
aにかかる押圧反力を被押圧面36でも受けるべ
く当接面22aを回動軸心に対して引分け部21
の押圧面23と反対側に位置させ、回動軸心から
引分け部21および引寄せ部22の径方向突出量
を保持筒体24の外径と略一致させ、保持筒体2
4の外端に内方移動した引分け部21と引寄せ部
22とを没入してまわり止めをする割溝43を形
成し、前記被係止体15は板材に開口33を形成
すると共に、その開口33の引違い方向両側縁部
分を外方側に折曲げて前記被押圧面36とカム面
40とを形成している点である。
同第3の特徴は、建物内外方向に重合されてい
て引違い方向移動により開閉される一対の引違い
戸13,13の内側建具枠11に保持筒体24を
取付け、この保持筒体24に戻しバネ28を介在
して係止体14を内外方向移動自在にかつ施錠方
向に一定角度回動自在に保持し、外側建具枠12
に係止体14の外端部が挿脱可能な開口33を有
する被係止体15を取付け、係止体14の外端部
に回動軸心から偏心かつ回動軸心に沿つて外方へ
引分け部21を延設し、この引分け部21の外周
面の回動軸心から最も偏心した位置に押圧面23
を形成し、被係止体15の開口33に引分け部2
1が入つて回動されることにより押圧面23と当
接して一対の引違い戸13,13を閉じ方向に押
圧する被押圧面36を形成し、前記係止体14の
引分け部21の外端部から回動軸心と直交する方
向に引寄せ部22を延設し、この引寄せ部22の
引分け部21側の面に当接面22aを形成し、被
係止体15の外面に引寄せ部22が開口33から
入つて回動されることにより当接面22aと当接
して一対の引違い戸13,13を密着方向に押圧
するカム面40を形成し、前記引寄せ部22の当
接面22aにかかる押圧反力を被押圧面36でも
受けるべく当接面22aを回動軸心に対して引分
け部21の押圧面23と反対側に位置させ、前記
被係止体15は板材に開口33を形成すると共
に、その開口33の引違い方向両側縁部分を外方
側に折曲げて前記被押圧面36とカム面40とを
形成している点である。
(作 用) 係止体14は後方移動させるとその後端部は被
係止体15の開口33に挿入される。この係止体
14を挿入した状態で回動すると、偏心位置にあ
る引分け部21の押圧面23が被係止体15の被
押圧面36に当接し、それが偏心しているが故
に、一対の引違い戸13,13を閉じ方向へ押圧
する。
これと同時に、引分け部21から略直交する方
向に延設された引寄せ部22は被係止体15の背
面のカム面40に当接して、一対の引違い戸1
3,13を密着方向に押圧する。
前記引寄せ部22には引寄せの押圧反力が加わ
るが、引寄せ部22は回動軸心に対して引分け部
21と反対側に位置するため、押圧反力は引分け
部21に伝達されたとき被押圧面36でも受ける
ことになり、引寄せ作用は引分け作用を増強し、
被押圧面36は引寄せ部22をバツクアツプして
引寄せ作用を確実にする。
保持筒体24は係止体14を組込んだ状態で前
方建具枠12の前面から組込まれ、係止体14は
解錠状態で割溝43に没入し、引分け部21およ
び引寄せ部22は被係止体15に対して常に所定
の姿勢から回動して係合させ得る。
被押圧面36およびカム面40は、被係止体1
5に開口33を形成するときに、折曲げるだけで
簡単に形成される。
カム面40の長い頂部40bは引寄せ部22と
の係合を確実にし、その頂部40bから開口33
側にいくに従つて前側へ傾斜した案内面40a
は、係止体14と被係止体15とが上下にずれて
いても、引寄せ部22の頂部40bへ乗上げを確
実にする。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基き説明する。
第1図乃至第20図は本考案の実施例に係り、
9は鋼材製の簡易錠であつて、第8図に示すよう
に建物開口部10に左右方向(引違い方向)に移
動することにより開閉される一対の引違い戸1
3,13に取付けられている。各引違い戸13,
13は開口部10を閉じた状態において、前後
(建物内外方向)に重合状となる建具枠11,1
2を有する。なお、上下方向にスライド自在な引
違い取付けてもよい。
簡易錠9は前方建具枠(内側建具枠)11に前
後方向異動自在かつその軸まわりに回転自在に保
持される係止体14と、後方建具枠(外側建具
枠)12に固定されると共にその建具枠12前端
面12′に沿つた開口33を有する被係止体15
とを備えている。
係止体14は棒材であつて、その後端を折り曲
げることによつて、係止体14中心と平行に偏心
した引分け部21と、該引分け部21の後部から
回動軸心と直交する方向に延設された引寄せ部2
2とが形成されている。ここで、係止体14の回
転中心から最も径方向に偏心した引分け部21の
側面は押圧面23とされ、引寄せ部22は回転中
心(回動軸心)に対して引分け部21と反対側に
位置されている。
そして係止体14は保持筒体24と摘み19と
を介して前方建具枠11に保持されることにな
る。
保持筒体24は第9図乃至13図に示すように
前端が取付フランジ25とされ、後部には、保持
筒部24に係止体14が挿通されたときに引分け
部21と引寄せ部22との両側面に沿う割溝43
が設けられている。また保持筒体24の内径は中
程で段部45が設けられて小径とされている。
また取付フランジ25の前面には、筒体24の
開口周縁に沿う対向二位置に一対のカム面46が
形成されている。該カム面46は、周方向に漸次
後方から前方に傾斜されると共に最前面は平面と
され、その平面部分の終端にはカム面46に直交
する規制面48が形成されている。
摘み19は前方が箱形部19a、後方が円筒部
19bとされている。また、円筒部19b前端の
外周対向位置には、上記カム面46との当接部1
9cが形成されている。
この保持体24と摘み19とを介しての係止体
14の保持は、まず係止体14を保持筒体24に
後方から遊挿し、次いで圧縮コイルバネ28を保
持筒体24に前方から挿入して係止体に巻装状と
する。この時バネ28の後端は前記段部45に係
合する。そして次に摘み19の円筒部19bが保
持筒体24に前方から遊挿される。この円筒部1
9bの後端にバネ28の前端が係合する。そし
て、ネジ20が摘み19の箱形部19aに螺入さ
れて係止体14を押圧することによつて摘み19
と係止体14とは一体化される。そうして、前方
建具枠11に前後方向に貫設された取付孔47に
保持筒体24が挿入され、取付フランジ25が一
対のビス31,31により前方建具枠11前端面
11aに固着される。ここでフランジ25前面は
前方建具枠11前端面11aと面とされてその前
端面11aの一部とされている。
係止体14の引分け部21および引寄せ部22
は、回動中心からの径方向突出量が保持筒体24
の外径と略一致されており、保持筒体24の後端
の割溝43に没入すると、保持筒体24から径外
方向には突出しない状態となり、前方建具枠11
には保持筒体24の外径と略同径の孔を形成して
おけば前側により挿入できる。
係止体14はバネ(戻しバネ)28の弾発力に
よつて前方移動されて、引分け部21および引寄
せ部22が割溝43に没入しているときに解錠状
態であり、この状態から後方向へ移動することに
より回動でき、回動角度は接当部19cが規制面
48に当接するまでの施錠方向一定角度である。
ここで、係止体14の前方への移動は引分け部
21前端が保持筒体24の段部45に当接するこ
とにより規制される。そしてその最前方位置で引
分け部21と引寄せ部22は前方建具枠11後端
面11′より没入状態となる。このとき引分け部
21と引寄せ部22との両側面には割溝43が沿
うことになるので係止体14は回転不能に拘束さ
れることになる。
また、摘み19の箱径部19aの後端面は、前
方建具枠11前端面11aの一部とされた取付フ
ランジ25前面と対向する対向面49とされ、該
対向面49が取付フランジ25前面に接当するこ
とで、係止体14の後方移動が規制されている。
これにより引分け部21と引寄せ部22とは前方
建具枠11後端面より所定寸法出没出自在とされ
ている。
ここで、係止体14が後方に移動した場合、前
記コイルバネ28は圧縮され、係止体14を前方
に付勢する。該コイルバネ28の前端側自由端2
8aは径外方に曲折され、前方建具枠11側の保
持筒体24の内面に形成された前後方向溝50に
前後方向移動自在かつ前後方向中心に回転不能に
挿入されている。
次に、被係止体15は第8図に示すように矩形
板状のその中央には矩形の開口33が開設されて
いる。そして、前記係止体14の前後移動軸に対
応した位置に開口33が位置するように、被覆係
止体15は後方建具枠12前端面12′に沿つて
ビス34,34を介して固定されている。ここ
で、後方建具枠12の開口33後方部分はくりぬ
かれて凹部35とされている。
これにより、引分け部21と引寄せ部22とは
前方建具枠11後端面11′からの出没により、
開口33に挿脱自在とされている。
そして、引分け部21の開口33内での回転に
よつて前記押圧面23が押圧接当する被押圧面3
6が、開口33の縦方向周縁一側に沿つて設けら
れている。本実施例では、周縁一側から突出壁3
7を後方に突設し、その内壁面を被押圧面36と
している。このような突出壁37を設けることに
より、押圧面23との接触面積が大きくなつて安
定した大きな押圧力が生じる。
また、上記被押圧面33は、引違い戸13,1
3のスライド面内でスライド方向及びこれに直交
する方向に対して傾斜されている。また、該被押
圧面36の傾斜角度θに対応して、前記保持筒体
24の割溝43対向面も同一方向に傾斜角度θ′で
傾斜されている。
そして、被係止体15後端面15′には被押圧
面36の対向側の開口33周縁に沿つてカム面4
0が形成されている。該カム面40は被係止体1
5後端面15′から山形に膨出状とされて中央部
が平面とされ、その開口33側の部分は、開口3
3側に漸次薄肉とされて傾斜された案内面40a
とされている。
即ち、板材製の被係止体は、開口33を打抜く
と同時に、開口33の左右一側縁を後方へ折曲げ
て被押圧面36を形成し、左右他側縁を後方へ折
曲げ膨出してカム面40を形成しており、カム面
40は開口33の側縁の略全長に亘る長いもの
で、開口33の側縁に沿つた長い頃部40bを有
し、この頂部40bから開口33側にいくに従つ
て前側へ傾斜した案内面40aが形成されてい
る。従つて、係止体14の軸心が開口33の中心
から上下に多少ずれていても、引分け部21は被
押圧面36に確実に当接し、また、引寄せ部22
も先端が案内面40aから当接して行き、長い頂
部40bのどこかに必ず係合できるようになつて
いる。
前記カム面40上に案内摺動されてカム作用を
する引寄せ部22の先端は、引分け部21側に位
置する円弧状の当接面22aとなつている。
次に上記簡易錠9による施錠作用、解錠作用を
説明する。
まず施錠は、第1図及び第2図の解錠状態にあ
る係止体14を摘み19を持つて後方移動させ、
第3図及び第4図に示すように引分け部21と引
寄せ部22とを開口33内に挿入状態とする。
次に摘み19を引違い戸13に向かつて右回り
に90度回転させる、すると、引寄せ部22は開口
33内で回転し、カム面40中央上に案内され
る。また、摘み19の接当部19cも、取付フラ
ンジ25の前面のカム面46上に案内され、また
規制面48に接当することで係止体14の回転を
規制する。そうすると、引寄せ部22の前方建具
枠11後端面からの突出寸法は所定寸法に規制さ
れているために、被係止体15は係止体14側に
相対的に引寄せられることになる。よつて、引寄
せ部22の前方建具枠11後端面11′からの突
出寸法を、被係止体15後端面15′からのカム
面40の膨出寸法と、前方建具枠11前端面から
のカム面46の膨出寸法との和に対応した所定寸
法とすることで、前方建具枠11後端面11′と
後方建具枠12前端面12′とを密着させること
ができる。そして引寄せ部22と被係止体15と
の係合により、引違い戸13,13のスライドが
規制されて施錠状態となる。
前記前後建具枠11,12を引寄せるとき、引
寄せ部22の先端には後方への押圧反力が作用す
るが、引寄せ部22は回動軸心に対して引分け部
21と反対側に位置されるため、押圧反力が引分
け部21に伝達されると、押圧面23を被押圧面
36に押圧するように作用し、押圧反力を被押圧
面36でも受けるようになり、引寄せ部22を補
強すると共に、引分け作用と引寄せ作用とをより
強力かつ確実にする。
なお、被係止体15のカム面40には開口33
側に傾斜する案内面40aが形成されているた
め、引寄せ部22はカム面40中央上に案内され
易いものとされている。
摘み19の回転により、引分け部21も開口3
3内で回転する。すると、第19図及び第20図
に示すように押圧面23が被押圧面36を押圧す
ることで、係止体14の回転中心38から押圧面
23までの偏心寸法Xと、その回転中心38から
被押圧面36でのスライド方向Yとの差Zだけ、
係止体14と被係止体15とは左右方向に相対的
にスライドすることになる。これにより、引違い
戸13,13は閉じ方向に押圧されて建物開口部
10を密閉することができる。
また、解錠状態で引寄せ部22及び引分け部2
1の両側に位置する保持筒体14の割溝43は上
述のように傾斜しているため、係止体を90度回転
させると、押圧面23は被押圧面33と同様に、
引違い戸13,13のスライド面内でスライド方
向及びこれに直交する方向に傾斜する面とされ
る。よつて、押圧面23と被押圧面33との接当
面も引違い戸13,13のスライド面内でスライ
ド方向とこれに直交する方向とに傾斜する面とな
る。これにより、押圧面23が被押圧面33を押
圧してスライド方向に建物開口部10を密閉する
と、スライド面内でスライド方向に対し直交する
相反二方向の力が、一対の引違い戸13,13そ
れぞれに作用する。これにより、第20図に示す
ように各引違い戸13,13はスライド面内でス
ライド方向に直交する方向に一定距離δ相対移動
され、引違い戸13,13が上下にがたつくこと
なく、より完全に建物開口部10を密閉すること
ができる。
次に簡易錠9の解錠作用は、摘み19を引違い
戸13,13に向かつて左回りに90度回転させる
だけでよい。するとコイルバネ28の弾性により
係止体14は前方に移動されて解錠状態となる。
ここでコイルバネ28は、前端面が係止体14
と一体化された摘み19の後端面に、後端面が前
方建具枠11に取付けられた保持筒体24にそれ
ぞれ係合する。そのため、施錠の際に係止体14
を回転させると、コイルバネ28にはその前端側
を回転させてねじり状態にしようとする力が作用
する、この力でコイルバネ28がねじられてしま
うと、コイルバネ28はそのねじられた状態から
元の状態に復元しようとして、係止体14を解錠
方向に回転させようとする回転力を生じる。する
と僅かな振動が引違い戸13,13に加えられる
だけで、係止体14が回転して解錠状態となる虞
れがあり、防犯上好ましくない。しかし、コイル
バネ28の前端側自由端28aが上述のように溝
50に挿入されて前後方向中心に回転不能とされ
ているので、コイルバネ28はねじり状態とされ
ることはなく、不慮に解錠されることはない。
(発明の効果) 以上詳述し本発明によれば、一対の引違い戸1
3,13を引分け方向および引寄せ方向に押圧し
て施錠できる上に、引寄せ部22は引分け部21
の後部から略直交する方向に延設され、且つ回動
軸心に対して引分け部21と反対側に位置されて
いるので、引寄せ部22に加わる押圧反力を被押
圧面36でも受けることができ、引寄せ作用と引
分け作用とが相互補強しあつてそれらの作用をよ
り確実にすることができ、しかも引寄せ部22は
バツクアツプされるので強度が向上し、引寄せる
機構は、ピンおよびカム溝等を必要としなく、か
つ引分け機構に近接して設けられるので、構成お
よび加工を簡単にすることができる。
そして、引分け部21および引寄せ部22の回
動軸心からの径方向突出量を保持筒体24の外径
と略一致させているので、引分け部21および引
寄せ部22を後端に有していても、係止体14を
保持筒体24内に組込んだ状態で前方建具枠12
に前側から組込むことができ、組込みが容易でか
つコンパクトに構成でき、引分け部21および引
寄せ部22を充分な強度のものに形成でき、ま
た、保持筒体24の後端に引分け部21と引寄せ
部22を没入する割溝43を形成しているので、
加工の簡単な形状で解錠時の係止体14のまわり
止めと後端の保護ができる。
また、被係止体15は板材に開口33を形成す
ると共に、その開口33の左右側縁部分を後方側
に折曲げて被押圧面36とカム面40とを形成し
ているのて、別体を溶着することなく、被押圧面
36およびカム面40を近隣位置でかつ略同時に
簡単に形成することができる。
更に、カム面40は開口33の側縁に沿つた長
い頂部40bを有し、かつこの頂部40bから開
口33側にいくに従つて前側へ傾斜した案内面4
0aを有しているので、係止体14の軸心が開口
33の中心から多少ずれていても、引寄せ部22
とカム面40の係合を確実に行なうことができ、
かつ頂部40bは傾斜したものでないので、振動
を受けても引寄せ部22の安易な離脱がなく、引
寄せ状態を確保でき、しかも頂部40bを長く形
成しても案内面40aを引寄せ部22を案内する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第20図は本発明の実施例に係り、
第1図は簡易錠の解錠状態での平断面図、第2図
は同側断面図、第3図は簡易錠の係止体を後方移
動させた状態での平断面図、第4図は同側断面
図、第5図は簡易錠の施錠状態での平断面図、第
6図は同側断面図、第7図は簡易錠の分解斜視
図、第8図は引違い戸に取付けた簡易錠の正面
図、第9図は保持筒体の正面図、第10図は同側
面図、第11図は同背面図、第12図は同平面
図、第13図は同底面図、第14図は摘みの側面
図、第15図は同背面図、第16図は圧縮コイル
バネの正面図、第17図は同側面図、第18図は
被係止体の斜視図、第19図及び第20図は引分
け部の作用説明図である。 9……簡易錠、10……建物開口部、11……
前方建具枠、{11a……前端面、11′……後端
面}、12……後方建具枠{12′……後端面}、
13……引違い戸、14……係止体、15……被
係止体、21……引分け部、22……引寄せ部、
23……押圧面、28a……圧縮コイルバネ{2
8a……前端側自由端}、33……開口、36…
…被押圧面、40……カム面、46……カム面、
49……対向面、50……前後方向溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 建物内外方向に重合されていて引違い方向移
    動により開閉される一対の引違い戸13,13の
    内側建具枠11に保持筒体24を取付け、この保
    持筒体24に戻しバネ28を介在して係止体14
    を内外方向移動自在にかつ施錠方向に一定角度回
    動自在に保持し、外側建具枠12に係止体14の
    外端部が挿脱可能な開口33を有する被係止体1
    5を取付け、係止体14の外端部に回動軸心から
    偏心しかつ回動軸心に沿つて外方へ引分け部21
    を延設し、この引分け部21の外周面の回動軸心
    から最も偏心した位置に押圧面23を形成し、被
    係止体15の開口33に引分け部21が入つて回
    動されることにより押圧面23と当接して一対の
    引違い戸13,13を閉じ方向に押圧する被押圧
    面36を形成し、前記係止体14の引分け部21
    の外端部から略直交する方向に引寄せ部22を延
    設し、この引寄せ部22の引分け部21側の面に
    当接面22aを形成し、被係止体15の外面に引
    寄せ部22が開口33から入つて回動されること
    により当接面22aと当接して一対の引違い戸1
    3,13を密着方向に押圧するカム面40を形成
    し、前記引寄せ部22の当接面22aにかかる押
    圧反力を被押圧面36でも受けるべく当接面22
    aを回動軸心に対して引分け部21の押圧面23
    と反対側に位置させ、前記被係止体15は板材に
    開口33を形成すると共に、その開口33の引違
    い方向両側縁部分を外方側に折曲げて前記被押圧
    面36とカム面40とを形成していることを特徴
    とする引違い戸の簡易錠。 2 建物内外方向に重合されていて引違い方向移
    動により開閉される一対の引違い戸13,13の
    内側建具枠11に保持筒体24を取付け、この保
    持筒体24に戻しバネ28を介在して係止体14
    を内外方向移動自在にかつ施錠方向に一定角度回
    動自在に保持し、外側建具枠12に係止体14の
    外端部が挿脱可能な開口33を有する被係止体1
    5を取付け、係止体14の外端部に回動軸心から
    偏心しかつ回動軸心に沿つて外方へ引分け部21
    を延設し、この引分け部21の外周面の回動軸心
    から最も偏心した位置に押圧面23を形成し、被
    係止体15の開口33に引分け部21が入つて回
    動されることにより押圧面23と当接して一対の
    引違い戸13,13を閉じ方向に押圧する被押圧
    面36を形成し、前記係止体14の引分け部21
    の外端部から略直交する方向に引寄せ部22を延
    設し、この引寄せ部22の引分け部21側の面に
    当接面22aを形成し、被係止体15の外面に引
    寄せ部22が開口33から入つて回動されること
    により当接面22aと当接して一対の引違い戸1
    3,13を密着方向に押圧するカム面40を形成
    し、前記引寄せ部22の当接面22aにかかる押
    圧反力を被押圧面36でも受けるべく当接面22
    aを回動軸心に対して引分け部21の押圧面23
    と反対側に位置させ、回動軸心から引分け部21
    および引寄せ部22の径方向突出量を保持筒体2
    4の外径と略一致させ、保持筒体24の外端に内
    方移動した引分け部21と引寄せ部22とを没入
    してまわり止めをする割溝43を形成し、前記被
    係止体15は板材に開口33を形成すると共に、
    その開口33の引違い方向両側縁部分を外方側に
    折曲げて前記被押圧面36とカム面40とを形成
    していることを特徴とする引違い戸の簡易錠。 3 建物内外方向に重合されていて引違い方向移
    動により開閉される一対の引違い戸13,13の
    内側建具枠11に保持筒体24を取付け、この保
    持筒体24に戻しバネ28を介在して係止体14
    を内外方向移動自在にかつ施錠方向に一定角度回
    動自在に保持し、外側建具枠12に係止体14の
    外端部が挿脱可能な開口33を有する被係止体1
    5を取付け、係止体14の外端部に回動軸心から
    偏心しかつ回動軸心に沿つて外方へ引分け部21
    を延設し、この引分け部21の外周面の回動軸心
    から最も偏心した位置に押圧面23を形成し、被
    係止体15の開口33に引分け部21が入つて回
    動されることにより押圧面23と当接して一対の
    引違い戸13,13を閉じ方向に押圧する被押圧
    面36を形成し、前記係止体14の引分け部21
    の外端部から回動軸心と直交する方向に引寄せ部
    22を延設し、この引寄せ部22の引分け部21
    側の面に当接面22aを形成し、被係止体15の
    外面に引寄せ部22が開口33から入つて回動さ
    れることにより当接面22aと当接して一対の引
    違い戸13,13を密着方向に押圧するカム面4
    0を形成し、前記引寄せ部22の当接面22aに
    かかる押圧反力を被押圧面36でも受けるべく当
    接面22aを回動軸心に対して引分け部21の押
    圧面23と反対側に位置させ、回動軸心から引分
    け部21および引寄せ部22の径方向突出量を保
    持筒体24の外径と略一致させ、保持筒体24の
    外端に内方移動した引分け部21と引寄せ部22
    とを没入してまわり止めをする割溝43を形成
    し、前記被係止体15は板材に開口33を形成す
    ると共に、その開口33の引違い方向両側縁部分
    を外方側に折曲げて前記被押圧面36とカム面4
    0とを形成し、前記カム面40は開口33の側縁
    に沿つた長い頂部40bを有し、かつこの頂部4
    0bから開口33側にいくに従つて内側へ傾斜し
    た案内面40aを有していることを特徴とする引
    違い戸の簡易錠。
JP18350085A 1985-08-20 1985-08-20 引違い戸の簡易錠 Granted JPS6241884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18350085A JPS6241884A (ja) 1985-08-20 1985-08-20 引違い戸の簡易錠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18350085A JPS6241884A (ja) 1985-08-20 1985-08-20 引違い戸の簡易錠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6241884A JPS6241884A (ja) 1987-02-23
JPH0461951B2 true JPH0461951B2 (ja) 1992-10-02

Family

ID=16136910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18350085A Granted JPS6241884A (ja) 1985-08-20 1985-08-20 引違い戸の簡易錠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6241884A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243153A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Shinmaywa Industries Ltd ゲート固定装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647064B2 (ja) * 1975-03-28 1981-11-07

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930142Y2 (ja) * 1979-09-18 1984-08-28 三協アルミニウム工業株式会社 錠装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647064B2 (ja) * 1975-03-28 1981-11-07

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243153A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Shinmaywa Industries Ltd ゲート固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6241884A (ja) 1987-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5678870A (en) Reversible mortise lock
JPH067196Y2 (ja) インサイドドアハンドル装置
GB2302129A (en) Automotive door lock device
JP3072911B2 (ja) ロック機構及びこれを用いたラッチ装置
US3934435A (en) Door lockset and strike
JPH0461951B2 (ja)
JPH0535977U (ja) シリンダ錠
US4330145A (en) Double-latch mechanism
KR102265140B1 (ko) 잠금장치용 핸들
JP3249806B2 (ja) アシストグリップの取付構造
JP3143625B2 (ja) ドアヒンジ
JPH0728371Y2 (ja) 用心錠
JPH0477797B2 (ja)
JPS642532B2 (ja)
JPH0729678Y2 (ja) 電波シ−ルド扉の開閉装置
JPH0461952B2 (ja)
CN210013599U (zh) 锁具及具有其的周转箱
EP3777597B1 (en) Slider and slide fastener with same
JPH0715986Y2 (ja) 樹脂製バネ蝶番および樹脂製バネ蝶番を用いたケース
JPH0452382Y2 (ja)
JPH0743473U (ja) 錠ケース
JP4083843B2 (ja) カップ錠
JPH0893297A (ja) 打掛金物の受金具
JPH0245407Y2 (ja)
JPS6219813Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees