JPH0461930A - pH感応性ベシクル分散液及びその製造方法 - Google Patents

pH感応性ベシクル分散液及びその製造方法

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JPH0461930A
JPH0461930A JP2168198A JP16819890A JPH0461930A JP H0461930 A JPH0461930 A JP H0461930A JP 2168198 A JP2168198 A JP 2168198A JP 16819890 A JP16819890 A JP 16819890A JP H0461930 A JPH0461930 A JP H0461930A
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JP
Japan
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dispersion
alkanoyl
aspartic acid
vesicle
acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP2168198A
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English (en)
Inventor
Toyoko Imae
東洋子 今栄
Takasumi Kanekiyo
金清 隆純
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Cosmetics (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、分散媒のpHによって破壊することができる
pH感応性ベシクル分散液及びその製造方法に関する。
本発明のベシクル分散液は、親水性有効成分或いは疎水
性有効成分を、水性分散媒から隔離した状態で配合し、
また、必要に応して有効成分を放出することができる。
また、ベシクルの原料として、生体適合性が良好で、入
手容易なアミノ酸系界面活性剤を用いているので、化粧
料、医薬品、トイレタリー商品等に幅広く応用され得る
(従来の技術) 従来、両親媒性物質が水中においてベシクル即ち小胞体
を形成することが知られており、例えば天然物中には、
リン脂質によるリポソーム、不飽和脂肪、酸によるウフ
ァソームなどのベシクルが存在している。これらのベシ
クルは、安定な分散液であるため、化粧料、医薬品など
への応用が図られているが、高価であるため、大量消費
用としては不適当であった。
しかしながら、近時、非イオン性界面活性剤を用いたベ
シクル、即ち二才ソームが見いだされ、容易に入手可能
な原料でベシクル分散液を形成することが報告されてい
る(J、Co11oid InterfaceSci、
 、第82巻、第2号、401〜417ベジ、1981
年〕。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらは価格の面では大量消費に適して
いるものの、分散媒のpHによって系が破壊され、有効
成分を放出するという能力はない。
本発明は、比較的に安価に入手することができ、化粧料
等に使用が認められているN−アルカノイル−し−アス
パラギン酸又はそのアルカリ金属塩が、分散媒のpHが
ある特定の領域にある場合にベシクルを形成し、またそ
れを外れた場合にベシクルが破壊されることを見い出し
、pH感応性ベシクル分散液を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明のpH感応性ベシクル分散液は、水性媒質中にN
−アルカノイル−し−アスパラギン酸又はそのアルカリ
金属塩を含有する。
また、本発明のベシクル分散液は、N−アルカノイル−
し−アスパラギン酸又はそのアルカリ金属塩を含有する
分散液を、pH4,5〜6.0において、80℃以上に
昇温しで溶解し、その後に10″′〜40℃に降温する
か、或いは10’〜40℃において分散液のpHを10
以上に上げ、その後に同じ温度においてpHを4.5〜
6.0に下げることにより、該界面活性剤がベシクルを
形成しやすい曲率て配向して、容易に形成される。
本発明でベシクル分散液に用いる界面活性剤は、下式で
示される一疎水基、二親水基よりなるN−アルカノイル
−し−アスパラギン酸又はその塩である。
OHCHa−COOM’ CH,fCH2111−C−N−CH−COOM”上記
式中、nは好ましくは8〜16、特に10〜12である
ものがベシクルの安定性の点で好ましい。且つMl及び
M2はそれぞれ水素原子又はアルカリ金属原子である。
本発明のベシクル分散液は、具体的には、精製水にN−
アルカノイル−し−アスパラギン酸又はそのアルカリ金
属塩を0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10
重量%を分散し、この分散液のpHを水酸化アルカリ又
は鉱酸もしくは有機酸で4.5〜6.0の範囲に調整し
、その後に分散液の温度を80℃以上に昇温し、再び1
0゜〜40℃に降温することによって得られ、又は精製
水に上記界面活性剤を分散させたものを、10’〜40
℃において水酸化アルカリの添加によって一旦pHを1
0以上に上げ、その後同温度にて鉱酸あるいは有機酸を
添加することにより再びpHを4.5〜6.0に調整す
ることによって得られる。
水酸化アルカリ金属としては、具体的には水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられる
が、好ましくは水酸化ナトリウムである。
酸としては、塩酸、硫酸、りん酸などの鉱酸や、酢酸、
ギ酸、乳酸などの有機酸を使うことができるが、好まし
くは塩酸又は硫酸である。
本発明のベシクル分散液は、系の温度が10℃〜40℃
の場合に安定であるが、206〜30℃において特に安
定である。
本発明の方法によって得られたベシクルは、電子顕微鏡
等による観察によって確認され、VEM(video−
enhanced m1croscopy )によれば
2〜7ミクロン程度の粒径を有している。
本発明のベシクル分散液は、N−アルカノイル−し−ア
スパラギン酸又はそのアルカリ金属塩の他に、従来単独
でベシクルを形成することが知られているグリセロリん
脂質、スフィンゴ糖脂質、グリセリンジアルキルエーテ
ルの酸化エチレン付加物、ポリオキシエチレンひまし油
エーテル等を、N−アルカノイル−し−アスパラギン酸
又はその塩1重量部に対し0.1〜10重量部の割合で
含有することができるが、pH感応性の感度という点に
おいては0.1〜1.0重量部であることが好ましい。
本発明のベシクル分散液は、ベシクルの用途に応じて親
水性又は疎水性(親油性)の薬剤(有効成分)をベシク
ルの内部または膜中に組み込むことができる。
具体的には、親水性物質としては、医薬品などの有効成
分として用いられる親水性薬物、皮膚に対して保湿効果
を有するアミノ酸、ピロリドンカルボン酸、ヒアルロン
酸などの保湿剤などが挙げられ、これらはベシクル形成
力を阻害しない量、即ちN−アルカノイル−し−アスパ
ラギン酸又はそのアルカリ金属塩に対し重量比で10倍
を限度として用いられる。又、親油性物質としては、脂
肪酸エステル、スクワランなどの皮脂代替として有効な
油性成分や油脂などが挙げられ、これらもN−アルカノ
イル−L−アスパラギン酸又はそのアルカリ金属塩に対
し重量比で10倍を限度として用いられる。
本発明のベシクル分散液は、単純な2分子膜による球状
構造のものの他、複層構造のものも含まれているので、
ベシクルの内部(親水相)または膜間(疎水相)に種々
の有機成分を含有し得るので、有効成分の担体として使
用することができ、またベシクルそのものが洗剤成分と
しても作用するのて、クレンジング作用を具えたクリー
ム、乳液などの化粧料などに好適に使用し得る。このよ
うにして得られたベシクル分散液は、必要な成分を含む
水溶液や水分散液に適当量添加してもよく、あるいは単
に水で稀釈して用いてもよい。
(発明の効果) 本発明のベシクル分散液の効果としてつぎの声が挙げら
れる。
(1)ベシクルを形成するN−アルカノイル−L−アス
パラギン酸又はその塩が、皮膚に対して温和であるため
安全性が高い。
(2)ベシクルを形成するN−アルカノイル−しアスパ
ラギン酸がpH4〜6の領域で洗剤成分としても作用す
るので多機能化が図られる。
(3)特定のpH域においてベシクルが破壊されるので
、ベシクル内部(親水相)または股間(疎水相)に有効
成分を保持させたベシクルは、外部の水相と混和するこ
とを好まない成分のベシクル外部への放出を、pHの変
化によって制御することができる。
(実施例) 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 100−容ビーカーにN−ラウロイル−L−アスパラギ
ン酸2gを仕込み、25℃の蒸留水7〇−を加え、分散
液に水酸化ナトリウムを添加してpH5,0に調整し、
温度を85℃に昇温した。その後、温度を徐々に30℃
まで降温することにより、乳白濁状のベシクル分散液を
得た。
ベシクルの形成はV E M (Video−enha
ncedmicroscopy)により確認し、さらに
その粒径が2〜7ミクロンであることも確認した。又、
このベシクルは酸又はアルカリの添加によりpHを45
以下又は6,0以上に調整すると破壊されることが確認
された。
実施例2 10〇−容ビーカーにN−ラウロイル−し−アスパラギ
ン酸2gを仕込み、25℃の蒸留水70−を加え、分散
液を40゜〜10’Cにおいて水酸化ナトリウムを添加
してpH11に調整した。その後、同温度で塩酸を添加
してpHを再び50にまで下げることにより乳白濁状の
ベシクル分散液を得た。
ベシクルの形成はV E M (video−enha
ncedmicroscopy)により確認し、さらに
その粒径が2〜7ミクロンであることも確認した。又、
このベシクルは酸又はアルカリの添加により、pHを4
.5以下又は60以上に調整すると破壊されることが確
認された。
実施例3 N−ミリストイル−し−アスパラギン酸2gを使用した
外は、実施例1と同様の方法でベシクル分散液を得、さ
らに実施例1と同様の方法でベシクル形成及び、その粒
径が2〜7ミクロンであることを確認した。次に、この
ベシクル分散液に酸又はアルカリを添加してpHを45
以下又は6,0以上に調整することにより、ベシクルが
破壊されることを確認した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水性媒質中にN−アルカノイル−L−アスパラギ
    ン酸又はそのアルカリ金属塩を含有するpH感応性ベシ
    クル分散液。
  2. (2)N−アルカノイル−L−アスパラギン酸又はその
    アルカリ金属塩を含有する水性分散液を、pH4.5〜
    6.0において80℃以上に昇温し、その後に10℃〜
    40℃に降温するか、或いは温度10゜〜40℃におい
    てpH10以上に上げ、その後に同温度において再びp
    Hを4.5〜6.0に下げることを特徴とするpH感応
    性ベシクル分散液の製造方法。
JP2168198A 1990-06-28 1990-06-28 pH感応性ベシクル分散液及びその製造方法 Pending JPH0461930A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113413830A (zh) * 2021-07-07 2021-09-21 江南大学 一种双亲性-强极性智能转换的多重响应性乳状液及其制备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113413830A (zh) * 2021-07-07 2021-09-21 江南大学 一种双亲性-强极性智能转换的多重响应性乳状液及其制备
CN113413830B (zh) * 2021-07-07 2022-08-02 江南大学 一种双亲性-强极性智能转换的多重响应性乳状液及其制备

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