JPH0461903B2 - - Google Patents

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JPH0461903B2
JPH0461903B2 JP59153274A JP15327484A JPH0461903B2 JP H0461903 B2 JPH0461903 B2 JP H0461903B2 JP 59153274 A JP59153274 A JP 59153274A JP 15327484 A JP15327484 A JP 15327484A JP H0461903 B2 JPH0461903 B2 JP H0461903B2
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JP
Japan
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polyester
polycarbonate
resin composition
viscosity
phosphate
Prior art date
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JP59153274A
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English (en)
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JPS6131455A (ja
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Takuro Kitamura
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
Original Assignee
GE Plastics Japan Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、芳香族ポリカーボネートと芳香族ポ
リエステルを含む樹脂組成物を溶融成形する方法
に関し、さらに詳しくは、樹脂組成物にリン酸金
属塩又は亜リン酸金属塩を含めることにより樹脂
の粘度変化を抑制することを含む方法に関する。 グライコールとテレフタル酸あるいはイソフタ
ル酸の高分子量線状ポリエステルおよびコポリエ
ステルは既に長年市販されている。これらは就中
ホインフイールド等の米国特許第2465319号、ペ
ンギリの同第3047539号に記載され、これら文献
にはこういつたポリエステルがフイルムおよび繊
維原料として特に有用であるむね述べられてい
る。 射出あるいは押出、および吹込成形あるいはイ
ンフレート法などある種の用途には、高度かつ安
定な溶融粘度のポリエステル樹脂を用いることが
望ましい。しかしながら、線状ポリエステルは配
合中に芳香族カーボネートおよび(ポリ−)カー
ボネートと相互に作用し、非常に大なる分子量/
溶融粘度生成物になることが知られている。この
ため溶融成形に困難が伴う。 かかるカーボネートには例えばデカブロモジフ
エニルカーボネート、ビスフエノールAおよびテ
トラブロモビスフエノールAのコポリカーボネー
ト、ビスフエノールAポリカーボネート、テトラ
ブロモビスフエノールポリカーボネート等が包含
される。溶融粘度の増大は、ポリエステルをビス
フエノールA(BPA)−テトラブロモBPAコポリ
カーボネート(難燃剤)と、また必然的に線状ポ
リエステル−ポリカーボネート反応に触媒として
も作用するSb2O3(相剰的難燃剤添加物)と配合
する場合特に望ましくない。米国特許第3936400
号;第3833685号;第3833535号;第3855277号;
第3915926号参照。 本発明者らは、臭素化ビスフエノールAからな
る芳香族ポリカーボネートと芳香族ポリエステル
を含む組成物において少量の有効量のリン酸金属
塩又は亜リン酸金属塩を加えることにより、上記
欠点を克服できることを見出した。 また、この樹脂組成物は溶融後に一旦粘度が上
昇したのちに急に粘度が低下する場合があること
を本発明者は見い出したが、この問題も本発明方
法により同時に解決できることが判つた。 本発明にて好ましいポリエステルは一般式 (式中nは2〜10、好ましくは2〜4の整数)で
表わされる繰返し単位を有する高分子量の重量グ
ライコールテレフタレートあるいはイソフタレー
ト、ならびにそれらの混合物で、テレフタル酸と
イソフタル酸(イソフタル酸単位約30モル%ま
で)のコポリエステルも包含される一群のもので
ある。 特に好ましいポリエステルはポリ(エチレンテ
レフタレート)およびポリ(1,4−ブチレンテ
レフタレート)である。特に後者はポリ(エチレ
ンテレフタレート)では時として必要とされる核
剤あるいは長時間サイクルを必要とせず射出に使
用可能な良好な速度で結晶化するので好ましく使
用される。 例えば、反応終了後、高分子量ポリエステル
は、例えば60:40フエノール−テトロクロロエタ
ン溶液中30℃で測定し約0.6〜2.0dl/g、好まし
くは0.7〜1.6dl/gの極限粘度を有する。 本発明に用いる臭素化ビスフエノールAから作
られた芳香族ポリカーボネート自体は公知であ
り、また市販されている。 ポリエステルとポリカーボネートの重量比は通
常95:5〜10:90の範囲にある。臭素化ビスフエ
ノールAタイプのポリカーボネートを難燃性のた
めに用いる場合、これは比較的少量、たとえばポ
リエステに対して5:95〜20:80の範囲で用いる
こともできる。一般に好ましくはポリエステルと
ポリカーボネートの重量比は80:20〜20:80の範
囲にある。 本発明におけるリン酸金属塩及び亜リン酸塩と
しては、例えばリン酸一ナトリウム、リン酸二ナ
トリウム、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナト
リウム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタ
リン酸ナトリウム、リン酸アルミニウム及び対応
する亜リン酸塩などが上げられる。これらのリン
酸金属塩及び亜リン酸金属塩は単独で用いてもよ
く、2種以上用いてもよい。その添加量は、全組
成物に対して0.01〜3重量%、好ましくは0.1〜
1.5%である。0.01%以下では効果がなく、一方、
3%を越えて用いても特に効果の一更の向上はな
い。 リン酸金属塩及び亜リン酸金属塩の添加は、樹
脂組成物の溶融に先立つ任意の時点で行うことが
できる。 典型的には、たとえば押出し成形あるいは射出
成形において、エクストルーダーにリン酸金属塩
と樹脂組成物を別々に供給するか、又はリン酸金
属塩を予め混合した樹脂組成物を供給することが
できる。 本発明において組成物はさらに、慣用の補強充
填剤を含有することができる。補強充填剤は、微
粉砕のアルミニウム、鉄またはニツケルなど、金
属酸化物および非金属、例えば炭素フイラメン
ト、珪酸塩、例えば雲母、珪酸アルミニウム(粘
土)、タルク、石綿、二酸化チタン、珪灰石、ノ
バキユライト、チタン酸カリウムおよびチタン酸
塩ウイスカー、ガラスフレーク、ガラスビーズお
よび繊維ならびにポリマー繊維のなかゝら選択す
るか、またはこれらの組合せとすることができ
る。 補強充填剤は補強作用を呈し得る量使用すれば
よいのであるが、普通組成物の総重量の1〜60重
量%とする。好適な範囲は5〜50重量%である。 好適な補強剤はガラスであり、例えば繊維状ガ
ラスフイラメント、またはガラスとタルク、ガラ
スと雲母、ガラスと珪酸アルミニウムの混合物を
使用するのが好適である。プラスチツク補強用の
フイラメントは機械的引張りによつてつくるのが
好適である。ガスフイラメントの直径を約
0.00012〜0.00075インチとするが、このことは本
発明にとつて必須ではない。 本発明の組成物が臭素化ビスフエノールからな
るポリカーボネートを含む場合、これにより達成
される難燃性を相乗的に高めるために、本発明の
組成物中にさらに無機または有機アンチモン化合
物を配合し得る。適当な無機アンチモン化合物は
酸化アンチモン(Sb2O3);燐酸アンチモン;
KSb(OH)6;NH4SbF6;SbS3;等を包含する。
広範囲の有機アンチモン化合物、たとえば有機酸
とのアンチモンエステル、環式アルキル亜アンチ
モン酸エステル、アリールアンチモン酸化合物
等、も使用し得る。代表的な有機アンチモン化合
物の例はKSb酒石酸塩、Sbカプロン酸塩、Sb
(OCH2CH3);Sb(COH(CH3)CH2CH3;Sbポ
リメチレングリコレート、トリフエニルアンチモ
ン等を包含する。アンチモン化合物を使用する場
合、好ましいアンチモン化合物は酸化アンチモン
である。 本発明方法によれば、芳香族ポリカーボネート
と芳香族ポリエステルを含む樹脂組成物は、溶融
状態において極めて安定であり、その溶融粘度は
時間と共に少しずつ低下するのみである。従つて
溶融成形の作業が容易であり、均質の製品を効率
よく作ることができる。これに対して、リン酸及
び亜リン酸金属塩を含まない樹脂組成物は溶融後
1〜10分程度粘度が著るしく上昇し、このため一
定の条件下で均質の製品を効率よく作ることが困
難である。また従来法ではある場合には、一旦上
昇した粘度が次に急に低下することがあり、これ
は問題を更に複雑にする。かかる欠点が本発明に
より解決される。 なお、ポリエステル、ポリカーボネート及びリ
ン酸金属塩を配合したポリエステル組成物の発明
が特公昭52−48630号公報より知られている。こ
の発明の効果は、成形物の黄色着色の防止にあ
る。しかしこの公報では、本発明の効果である溶
融粘度の安定化は全く示唆されていず、むしろ逆
に、従来常識であつたようにポリエステルとポリ
カーボネートの相互作用による物性の変化が起る
と述べられている。しかし実に予期せざること
に、本発明に従う方法によつて溶融時の粘度安定
化が達成されたのである。 以下に実施例により本発明を説明する。 ポリエステル樹脂組成物の溶融粘度は、東京、
東洋精器製作所製の毛管溶融粘度計(キヤピログ
ラフ)で測定した。この装置は加熱用シリンダー
とASTM−D1238記載のメルトインデツクス測
定装置と同じ寸法のオリフイスから成る。ポリエ
ステル樹脂サンプルを予熱した後、毛細管の壁で
6sec-1の剪断速度を与えるように選択された一定
速度で機械的手段により駆動させられるピストン
で毛管オリフイス中を通過せしめる。測定中溶融
温度を250℃又は280℃に保つ。ピストンに加えら
れた力をロードセルで測定し、ストリツプチヤー
トに連続的に記入する。 溶融粘度はピストン上の力と毛細管壁でのせん
断速度から計算される。 部はすべて重量部を意味する。 実施例1、2及び比較例1、2 ポリブチレンテレフタレート(VALOX315:
商標、エンジニアリングプラスチツク社)、臭素
化ビスフエノールAから作られたポリカーボート
(ML 4365、ゼネラルエレクトリツク社)、酸化
アンチモン、酸化防止剤(イルガノツクス1093:
商標、チバガイギー社)、カーボンブラツクおよ
び酸化チタンを下記表に示す量で均一にヘンシエ
ルミキサーで混合し、50mmシングルスクリユー押
出機を用いて組成物を作つた。押出し物をペレツ
ト化し、乾燥し、次いで毛細溶融粘度計に入れ、
溶融粘度を測定した(比較例1)。サンプル挿入
5分後に溶融粘度は8200ポイズであつたが10分後
には10300ポイズまで急上昇し、15分後には4000
ポイズに急降下した。 一方、上記組成物にリン酸一ナトリウムを0.2
部添加したものは5分後に9200ポイズ、15分後に
8500ポイズ、15分後に7800ポイズと緩やかな低下
を示し、溶融安定性に優れていることが分かる。
【表】
【表】 実施例1では溶融粘度は時間経過と共に少しず
つ減少した。一方、比較例1における溶融粘度の
急激な粘度上昇及び低下は成形によつてやつかい
な問題を起す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 臭素化ビスフエノールAから作られた芳香族
    ポリカーボネートと芳香族ポリエステルとを含む
    樹脂組成物を溶融し成形する方法において、溶融
    した樹脂組成物にリン酸金属塩を含め、もつて樹
    脂の粘度変化を抑制することを特徴とする方法。 2 リン酸金属塩が全組成物の0.01〜3重量%を
    なす特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP15327484A 1984-07-25 1984-07-25 樹脂組成物の溶融成形法 Granted JPS6131455A (ja)

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JPS6131455A JPS6131455A (ja) 1986-02-13
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JP4368553B2 (ja) * 2000-03-28 2009-11-18 旭化成ケミカルズ株式会社 ブロック共重合体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5046763A (ja) * 1973-08-27 1975-04-25
JPS52111956A (en) * 1976-03-12 1977-09-20 Unibra Sa New polymer compound and its producing method
JPS52151346A (en) * 1976-06-11 1977-12-15 Teijin Ltd Flame-retardant polyester compositions

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