JPH07238212A - 加水分解に対して安定なポリエステル組成物 - Google Patents

加水分解に対して安定なポリエステル組成物

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JPH07238212A
JPH07238212A JP6251810A JP25181094A JPH07238212A JP H07238212 A JPH07238212 A JP H07238212A JP 6251810 A JP6251810 A JP 6251810A JP 25181094 A JP25181094 A JP 25181094A JP H07238212 A JPH07238212 A JP H07238212A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステル‐ポリカーボネートブレンド組
成物の加水分解安定性の改良。 【構成】 本発明のポリエステル‐ポリカーボネートは
エポキシ官能性を有するポリエステル、ポリカーボネー
ト、ならびに、ある種の失活剤、たとえば金属の酸性リ
ン酸塩、金属の酸性ピロリン酸塩および金属のポリリン
酸塩より成る群の中から選択された触媒失活剤からなっ
ている。エポキシ官能性を有する好ましいポリエステル
は、二官能性エポキシ化合物と反応させたポリエステル
からなる。本発明によると、エステル交換を低減させる
触媒失活剤として本発明とは異なるものを使用するポリ
エステル‐ポリカーボネート組成物と比べて改良された
加水分解安定性が得られる。また本発明によって提供さ
れる加水分解安定性は、ポリエステルおよび多官能性エ
ポキシ化合物をポリカーボネートおよび触媒失活剤と単
に混合しただけのブレンドと比べても優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネートとポリ
エステルのブレンドからなる組成物に係る。特に本発明
は、エステル‐カーボネート交換を制御するために触媒
失活剤を添加したポリカーボネートとポリエステルのブ
レンドに係る。本発明のポリエステルは、これらの触媒
失活剤を含有する組成物の加水分解特性を改良するエポ
キシ官能性をもっている。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルとポリカーボネートのブレ
ンドからなる組成物は産業界で広く使われている。これ
らの組成物はたとえば、輸送産業、特に自動車産業で広
く使用されている。またこれらの組成物は電気産業、建
築産業、器械産業および家具産業でも使われて来てい
る。
【0003】しかし、ポリエステルとポリカーボネート
からなるブレンドでは、ポリカーボネートとポリエステ
ルの双方の中にあるエステル結合が切断されてアルキレ
ンカーボネート結合およびアリーレンカルボキシレート
結合で置き換えられると考えられるエステル‐カーボネ
ート交換が起き易い。その結果、分子結合の混成のため
ポリマーの物理的性質が低下する。特定の理論に拘束さ
れるわけではないが、これらの組成物中では、ポリエス
テルを生成する重合反応の金属触媒残渣がエステル‐カ
ーボネート交換を促進すると考えられる。この交換があ
ると、そのブレンドから製造される最終製品にばらつき
が出る。
【0004】この金属触媒残渣を失活させるため、ポリ
エステル組成物には「触媒失活剤」が添加されている。
たとえば、ポリエステル組成物中の金属触媒残渣を失活
させる失活剤の一種として、ホスファイト系失活剤があ
る。ドボー(J. Devaux) 、ゴダード(P. Godard) 、メル
シエ(P. Mercier)著「ポリマーとその工学科学(Polymer
and Enginerring Science) 」第22巻第229頁(1
982年)参照。また、亜リン酸もそのような金属触媒
を失活させるのに使用されている。
【0005】ジャキス(Jaquiss)らの米国特許第4,5
32,290号には、リン酸一ナトリウムおよび/また
はリン酸一カリウムからなる失活剤をポリエステル/ポ
リカーボネートブレンドに添加することが開示されてい
る。1992年12月22日に出願され本願出願人に譲
渡されている同時係属中の米国特許出願第994,79
4号および同じく1992年12月22日に出願され本
願出願人に譲渡されている同時係属中の米国特許出願第
995,243号には、次の一般式を有する金属の酸性
ピロリン酸塩またはポリ酸性ピロリン酸塩を用いて触媒
を失活させることが開示されている。
【0006】Mz x y n 3n+1 ここで、Mは金属であり、「x」は1から12までの範
囲の数であり、「y」は1から12までの範囲の数であ
り、「n」は2から10までの範囲の数であり、「z」
は1から5までの範囲の数である。ただし、xz+yは
n+2に等しい。ある種の触媒失活剤、たとえば亜リン
酸またはアルキルホスファイトは、ポリエステル‐ポリ
カーボネート組成物の加水分解安定性を低下させること
が発見された。場合によって、これらの失活剤を含む組
成物の加水分解条件下における安定性は、その組成物の
安定性が許容できない程度になるまで落ちる。加水分解
安定性は通常、さまざまな条件下で湿気にさらされたと
き組成物がその溶融粘度を長時間に渡って保つ能力に反
映される。溶融粘度を維持できないと機械的性質が損な
われる。
【0007】チャン(Chung) らの米国特許第5,08
7,665号には、ポリカーボネートとポリエステル
(すなわちポリエチレンテレフタレート)のブレンドの
加水分解安定性をそのブレンドにポリエチレンを添加す
ることによって改良する方法が開示されている。しか
し、この特許に開示されているブレンドは触媒失活剤を
含んでいないし、これら失活剤によって起こる加水分解
安定性の問題は認識されていない。上記の通りこれらの
失活剤を含まないポリエステルとポリカーボネートのブ
レンドは通常エステル交換を起こし、溶融粘度が変化し
て、そのブレンドから得られる物品の特性は変わり易い
ものになる。極端な条件下では、結晶性が失われると共
に気体状の副生物が生成する。
【0008】1992年12月8日に出願され本出願人
に譲渡されている同時係属中の米国特許出願第987,
588号には、触媒の存在下でポリエステルをエポキシ
化合物と組み合わせることによってポリエステルを加水
分解に対して安定化させることが開示されている。得ら
れたポリエステル組成物は、改良された加水分解安定性
と溶融粘度安定性を有することが示されている。しかし
ながら、触媒失活剤を含んでいるポリエステルとポリカ
ーボネートのブレンドはこの出願には開示されておら
ず、したがって触媒失活剤に起因する加水分解安定性の
問題は明示されていない。
【0009】1992年9月28日に出願され本出願人
に譲渡されている同時係属中の米国特許出願第952,
219号には、鉱物を充填したポリエステルを加水分解
に対して安定化させるためにエポキシ化合物を使用する
ことが開示されている。硫酸バリウム、酸化亜鉛、硫酸
ジルコニウムなどの充填材が開示されている。しかし、
この出願でもまた、触媒失活剤を含むポリエステルとポ
リカーボネートのブレンドが開示されてもいないし、そ
の結果発生する加水分解安定性の問題も認識されていな
い。
【0010】エポキシ化合物はまた、ポリエステル組成
物の熱安定性を改良するためにも添加されている。たと
えば、米国特許第3,978,020号、同第3,73
6,104号および同第4,020,122号を参照さ
れたい。この´020号特許と´104号特許では、熱
酸化安定性を改良するためのホスファイトまたはホスホ
ナイト系添加剤についても述べられている。しかし、こ
れらの化合物の加水分解安定性の改良は開示されていな
いし、ポリエステルとポリカーボネートのブレンドから
なる組成物の加水分解安定性を改良することも開示され
ていない。
【0011】このように、エステル‐カーボネート交換
に対して改良された安定性を保有しているばかりでなく
改良された加水分解安定性を示すポリエステルとポリカ
ーボネートのブレンドが求められている。
【0012】
【発明の概要】したがって、本発明の目的は、良好な溶
融安定性と改良された加水分解安定性とを有するポリエ
ステルとポリカーボネートのブレンドを含む組成物を提
供することである。これらの特性は、ポリカーボネー
ト、エポキシ官能性を有するポリエステル、ならびにI
B族金属のリン酸塩、IIB族金属のリン酸塩および式 Mz x y n 3n+1 の塩より成る群の中から選択された触媒失活剤を含む本
発明の組成物によって示される。なお上記式中で、Mは
金属であり、xは1から12までの範囲の数であり、y
は1から12までの範囲の数であり、nは1から10ま
での範囲の数であり、zは1から5までの範囲の数であ
る。ただし、xz+yはn+2に等しい。
【0013】ポリエステルは、ブレンドに添加する前
に、多官能性のエポキシ化合物、好ましくはジエポキシ
ドと反応させる(たとえば押し出す)ことによってエポ
キシで官能化される。上記触媒失活剤とエポキシ官能化
ポリエステルを組み合わせると予期に反して改良された
加水分解安定性が得られることが発見されたのである。
たとえば、金属の酸性ピロリン酸塩、たとえば酸性ピロ
リン酸ナトリウムや酸性ピロリン酸カリウムのような失
活剤を多官能性のエポキシ化合物と組み合わせると、予
想に反して、ポリエステルと他の触媒失活剤(たとえば
ホスファイトや亜リン酸)を含む組成物と比べて優れた
加水分解安定性が得られる。エポキシ官能性を有するポ
リエステルを含むブレンドはまた、ポリエステルと多官
能性エポキシ化合物を単に混合しただけの組成物と比べ
て優れた加水分解安定性を示す。本発明の組成物は、耐
衝撃性、強度その他の機械的特性を改良するために、ゴ
ム質改良剤、ガラスまたはその他の充填材を含んでいて
もよい。
【0014】
【発明の詳細な開示】本発明のポリエステル成分とポリ
カーボネート成分は成形品を製造する際の適性に応じて
選択される。適切なポリエステル成分としては、2〜約
10個の炭素原子を含有する脂肪族もしくは環式脂肪族
のジオールまたはその混合物と、少なくとも1種の芳香
族ジカルボン酸とから誘導されたポリエステルのような
結晶性ポリエステルがある。好ましいポリエステルは、
脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸から誘導され、次
の一般式の繰り返し単位をもっている。
【0015】
【化1】
【0016】ここで、nは2から6までの整数である。
Rは芳香族ジカルボン酸から誘導された脱カルボキシル
残基からなるC6-20のアリール基である。脱カルボキシ
ル残基Rによって表わされる芳香族ジカルボン酸の例
は、イソフタル酸、テレフタル酸、1,2‐ジ(p‐カ
ルボキシフェニル)エタン、4,4′‐ジカルボキシジ
フェニルエーテル、4,4′‐ビス安息香酸およびこれ
らの混合物である。これらの酸はすべて少なくとも1個
の芳香核を含有している。1,4‐または1,5‐ナフ
タレンジカルボン酸のように縮合環を含有する酸も存在
することができる。好ましいジカルボン酸はテレフタル
酸かまたはテレフタル酸とイソフタル酸の混合物であ
る。
【0017】最も好ましいポリエステルはポリ(エチレ
ンテレフタレート)すなわち「PET」とポリ(1,4
‐ブチレンテレフタレート)すなわち「PBT」であ
る。ポリエステルはまたカルボン酸末端基も含有してい
る。酸の含有量はポリエステルの所望の分子量およびポ
リエステルの製法に依存する。好ましいポリエステルの
酸末端基含有量は一般に、ポリエステル1kg当たり官能
性が約25〜約80ミリ当量(meq/kg)である。
【0018】また、上記ポリエステルで、脂肪族の酸お
よび/または脂肪族ポリオールから誘導された単位を少
量、たとえば約0.5〜約5重量%含んでコポリエステ
ルを形成しているものも考えられる。脂肪族ポリオール
としてはポリ(エチレングリコール)のようなグリコー
ルがある。これらポリエステルはいずれも、たとえば米
国特許第2,465,319号および同第3,047,
539号の教示に従って作成することができる。
【0019】本発明で使用するポリエステルは、60:
40のフェノール/テトラクロロエタン混合物または類
似の溶媒中23〜30℃で測定して約0.4〜約2.0
dl/gの固有粘度をもっている。バロックス(VALOX)
(登録商標)315というポリエステルは特に本発明に
適している。本発明ではポリエステルのブレンドも使用
できる。すでに指摘したように好ましいポリエステルは
ポリ(エチレンテレフタレート)とポリ(1,4‐ブチ
レンテレフタレート)である。これらの好ましい成分の
ブレンドを使用する場合、ポリエステル樹脂成分は両成
分の合計100重量部を基準にして約1〜約99重量部
のポリ(エチレンテレフタレート)と約99〜約1重量
部のポリ(1,4‐ブチレンテレフタレート)からなる
ことができる。
【0020】エポキシ官能性を有するポリエステルは他
のポリエステルとブレンドしてもよい。多官能性エポキ
シ化合物とポリエステルの官能化方法については後述す
る。本発明の組成物に適したカーボネートとしてはポリ
カーボネートとコポリエステルカーボネートの両者が包
含され、ポリエステル成分に対する相対量で、ポリカー
ボネートとポリエステルの合計重量に基づき10:90
〜90:10重量部、好ましくは40:60〜60:4
0重量部の量で使用する。
【0021】ポリカーボネートと界面重合によるその製
法はよく知られている。たとえば、米国特許第3,02
8,365号、同第3,334,154号、同第3,2
75,601号、同第3,915,926号、同第3,
030,331号および同第4,188,314号(い
ずれも引用により本明細書に含まれているものとする)
に挙げられている詳細を参照されたい。
【0022】一般に、界面重合法は二価フェノールとハ
ロゲン化カルボニル(カーボネート前駆体)との反応か
らなる。この製造法の反応条件はさまざまであろうが、
いくつかの好ましいプロセスでは通常、ジフェノール反
応体を苛性水溶液に溶解または分散し、得られた混合物
を適切な水不混和性溶剤媒質に添加し、これらの反応体
を、適切な触媒の存在下pH条件を制御しながらホスゲ
ンのようなカーボネート前駆体と接触させる。最も一般
的に使用される水不混和性の溶媒としてはメチレンクロ
ライド、1,2‐ジクロロエタン、クロロベンゼン、ト
ルエンなどがある。
【0023】使用する触媒は、二価フェノール反応体と
カーボネート前駆体の重合速度を加速する。代表的な触
媒としてはトリエチルアミンのような第三級アミン、第
四級ホスホニウム化合物、第四級アンモニウム化合物な
どがあるがこれらに限定されるわけではない。本発明の
ポリカーボネート樹脂を製造するのに好ましい方法はホ
スゲン化反応である。
【0024】使用する二価フェノールは公知であり、反
応基は2つあるフェノール性ヒドロキシル基である。二
価フェノールの中には次の一般式で表わされるものがあ
る。
【0025】
【化2】
【0026】ここで、Aは1〜約15個の炭素原子を含
有する二価の炭化水素基、1〜約15個の炭素原子とハ
ロゲンのような置換基を含有する二価の置換炭化水素
基、または
【0027】
【化3】
【0028】であり、Xは各々が独立して、水素、ハロ
ゲンおよび一価の炭化水素基、たとえば炭素原子1〜約
8個のアルキル基、炭素原子6〜18個のアリール基、
炭素原子7〜約14個のアラルキル基、炭素原子7〜約
14個のアルカリール基、炭素原子1〜約8個のアルコ
キシ基または炭素原子6〜18個のアリールオキシ基よ
り成る群の中から選択され、mは0または1であり、n
は0から5までの整数である。
【0029】使用することができる二価フェノールの典
型例をいくつか挙げると、ビスフェノール類、たとえば
(4‐ヒドロキシフェニル)メタン、2,2‐ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール‐A
ともいう)、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシ‐3,5‐
ジブロモフェニル)プロパン、1,1‐ビス(4‐ヒド
ロキシフェニル)‐3,3,5‐トリメチルシクロヘキ
サン、二価のフェノールエーテル類、たとえばビス(4
‐ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5‐ジク
ロロ‐4‐ヒドロキシフェニル)エーテル、ジヒドロキ
シジフェニル類、たとえばp,p′‐ジヒドロキシジフ
ェニル、3,3′‐ジクロロ‐4,4′‐ジヒドロキシ
ジフェニル、ジヒドロキシアリールスルホン類、たとえ
ばビス(4‐ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3,5‐ジメチル‐4‐ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ジヒドロキシベンゼン類、たとえばレゾルシノー
ル、ヒドロキノン、ハロゲンまたはアルキルで置換され
たジヒドロキシベンゼン類、たとえば1,4‐ジヒドロ
キシ‐2,5‐ジクロロベンゼン、1,4‐ジヒドロキ
シ‐3‐メチルベンゼン、ならびに、ジヒドロキシジフ
ェニルスルフィド類およびジヒドロキシジフェニルスル
ホキシド類、たとえばビス(4‐ヒドロキシフェニル)
スルフィド、ビス(4‐ヒドロキシフェニル)スルホキ
シド、およびビス(3,5‐ジブロモ‐4‐ヒドロキシ
フェニル)スルホキシドがある。いくつかの場合には主
としてビスフェノールAから誘導されたポリカーボネー
トが好ましい。その他各種の二価フェノールが入手で
き、米国特許第2,999,835号および同第3,0
28,365号(いずれも引用により本明細書に含まれ
ているものとする)に開示されている。もちろん、2種
以上の異なる二価フェノールを使用することも、あるい
は二価フェノールとグリコールの組み合わせを使用する
ことも可能である。
【0030】カーボネート前駆体はハロゲン化カルボニ
ル、ジアリールカーボネートまたはビスハロホルメート
のいずれとすることもできる。ハロゲン化カルボニルと
しては臭化カルボニル、塩化カルボニル、およびこれら
の混合物がある。ビスハロホルメートとしては、二価フ
ェノールのビスハロホルメート、たとえば2,2‐ビス
(4‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2‐ビス
(4‐ヒドロキシ‐3,5‐ジクロロフェニル)プロパ
ン、ヒドロキノンなどのビスクロロホルメート、また
は、グリコールのビスハロホルメート、たとえばエチレ
ングリコールなどのビスハロホルメートがある。以上の
カーボネート前駆体のいずれも有用であるが、ホスゲン
といわれる塩化カルボニルが好ましい。
【0031】ランダムに分枝した高分子量の熱可塑性ポ
リカーボネートも本発明の範囲内に包含される。これら
のランダムに分枝したポリカーボネートを製造するに
は、上記の二価フェノールおよびカーボネート前駆体と
共に多官能性の有機化合物を反応させる。この分枝ポリ
カーボネートを製造するのに有用な多官能性有機化合物
は米国特許第3,635,895号および同第4,00
1,184号(引用により本明細書に含まれているもの
とする)に記載されている。
【0032】本明細書で使用する「カーボネートポリマ
ー」という用語はコポリエステルカーボネート、すなわ
ち、次式
【0033】
【化4】
【0034】(Dは重合反応に使用した二価フェノール
に由来する二価の芳香族残基である)の繰返しポリカー
ボネート連鎖単位に加えて、たとえば次式
【0035】
【化5】
【0036】(Dは上で定義した通りであり、R11は以
下で定義する)の反復または繰返しカルボキシレート単
位も含有する樹脂を包含する。またコポリエステル‐ポ
リカーボネート樹脂は、当業者には周知の界面重合技術
によっても製造される。たとえば米国特許第3,16
9,121号および同第4,487,896号を参照さ
れたい。
【0037】一般に、コポリエステル‐ポリカーボネー
ト樹脂はポリカーボネートホモポリマーの製造に関して
上記したようにして製造するが、ジカルボン酸(エステ
ル前駆体)または誘導体を添加して存在させる。通常、
本発明のコポリエステル‐カーボネート樹脂の製造に
は、線状ポリエステルの製造において普通に用いられて
いるジカルボン酸のいずれも利用できる。一般に、利用
できるジカルボン酸には、脂肪族のジカルボン酸、芳香
族のジカルボン酸、および脂肪族‐芳香族のジカルボン
酸が包含される。これらの酸はよく知られており、たと
えば米国特許第3,169,121号(引用により本明
細書に含まれているものとする)に開示されている。こ
のような芳香族ジカルボン酸の代表例は次の一般式で表
わされるものである。
【0038】HOOC−R11−COOH ここで、R11はフェニレン、ナフタレン、ビフェニレ
ン、置換フェニレンなどのような芳香族基、アラルキル
基やアルカリール基のような二価の脂肪族‐芳香族炭化
水素基、または次式Eの非芳香族結合を介してつながっ
た2個以上の芳香族基を表わす。
【0039】−E− ここで、Eは二価のアルキレン基かアルキリデン基であ
る。またEは、芳香族結合、エーテル結合、カルボニル
結合のような非アルキレン基もしくは非アルキリデン基
によって、またはスルホンなどのようなイオウ含有結合
によってつながった2個以上のアルキレン基もしくはア
ルキリデン基で構成されていてもよい。さらに、Eは炭
素原子5〜12個の環式脂肪族基(たとえば、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル)、または炭素原子5〜7個の
シクロアルキリデン(たとえばシクロヘキシリデン)で
あってもよい。好ましい芳香族の二官能性カルボン酸の
場合、R11はフェニレンや置換フェニレンのような芳香
族の基である。
【0040】特に有用な芳香族ジカルボン酸は次の一般
式で表わされるものである。
【0041】
【化6】
【0042】ここで、jは0から4までの値を有する正
の整数であり、R12は各々が独立して、アルキル基、好
ましくは(炭素原子を1〜約6個含有する)低級アルキ
ル基およびハロゲンより成る群の中から選択される。こ
れらのジカルボン酸の混合物を使用してもよい。したが
って、本明細書中でジカルボン酸という用語を使用する
場合、この用語は2種以上の異なるジカルボン酸の混合
物を包含するものと理解されたい。
【0043】芳香族ジカルボン酸として最も好ましいの
はイソフタル酸、テレフタル酸およびこれらの混合物で
ある。特に有用な二官能性カルボン酸は、テレフタル酸
対イルフタル酸の重量比が約10:1から約0.2:
9.8までの範囲であるイソフタル酸とテレフタル酸の
混合物からなる。ジカルボン酸そのものを利用する代わ
りに、その酸の反応性誘導体を使用することが可能であ
り、好ましいことさえある。これらの反応性誘導体の代
表例は酸ハロゲン化物である。好ましい酸ハロゲン化物
は酸塩化物である。したがって、イソフタロイルジクロ
ライド、テレフタロイルジクロライド、およびこれらの
混合物を使用することが可能である。
【0044】コポリエステル‐カーボネート樹脂を製造
するのに使用する反応体の割合は生成物の樹脂の目的と
する用途に応じて変化する。上で引用した米国特許に記
載されているように有用な割合は当業者に知られてい
る。一般に、エステル結合の量はカーボネート結合に対
して約5〜約90モル%であろう。たとえば、5モルの
ビスフェノールAが4モルのイソフタロイルジクロライ
ドおよび1モルのホスゲンと完全に反応すると、エステ
ル結合が80モル%のコポリエステル‐カーボネートが
得られるであろう。
【0045】本発明で使用するのに好ましいポリカーボ
ネートは、ビスフェノールAとホスゲンから誘導され、
25°のメチレンクロライド中で約0.3〜約1.5デ
シリットル/グラムの固有粘度を有するものである。レ
キサン(LEXAN) (登録商標)101というポリカーボネ
ートが本発明にとって特に適している。すでに指摘した
ようにポリエステルは金属触媒を用いて製造するのが通
常であり、この金属触媒はポリエステル製品中に残留す
る。たとえば、ポリエステルはヒ素、コバルト、スズ、
アンチモン、亜鉛、チタン、マグネシウム、カルシウ
ム、マンガン、ガリウム、ゲルマニウム、ナトリウム、
リチウムなどの有機または無機化合物のような触媒を用
いて製造する。チタン酸テトラアルキルのようなチタン
化合物を用いることが多い。これらの金属触媒を用いた
ポリエステルの製造は、たとえば米国特許第4,40
1,804号(引用により本明細書に含まれているもの
とする)に記載されている。すでに指摘したようにこれ
らの金属触媒の残渣はポリエステルとポリカーボネート
の間のエステル交換を引き起こし得る。
【0046】これらの金属残渣を失活させるために従来
いくつかの触媒失活剤が使用されている。たとえば、ポ
リエステルおよび/またはポリカーボネートを含む組成
物の熱安定性を改良するため、亜リン酸、リン酸および
ホスファイトまたはホスホナイトのような失活剤が組成
物中に配合されている。しかし、これらの添加剤で失活
された組成物は通常許容できないほどの加水分解安定性
を示すことが発見された。これに対して、金属の酸性リ
ン酸塩、金属の酸性ピロリン酸塩および金属のポリリン
酸塩のような触媒失活剤とポリカーボネートを含むブレ
ンド中にエポキシ官能性を有するポリエステルを含ませ
ると、ポリエステルとポリカーボネートのブレンドは改
良された加水分解安定性を示す。
【0047】本発明に適した失活剤には金属の酸性リン
酸塩、金属の酸性ピロリン酸塩および金属のピロリン酸
塩が包含される。これらは次の一般式に含まれる。 Mz x y n 3n+1 ここで、Mは金属であり、「x」は1から12までの範
囲の数であり、「y」は1から12までの範囲の数であ
り、「n」は1から10までの範囲の数であり、「z」
は1から5までの範囲の数である。ただし、xz+yは
n+2に等しい。
【0048】本発明の金属の酸性ピロリン酸塩は、元素
の周期表の1A族の金属、特にナトリウムやカリウムを
含むものが好ましい。上記式に包含される適切なピロリ
ン酸塩としては、Na3 HP2 7 、K2 2
2 7 、KNaH2 2 7 、MgH2 2 7 、およ
びNaH2 PO4 がある。本発明の組成物中に使用する
のに好ましい金属の酸性ピロリン酸塩はピロリン酸二水
素ナトリウム、すなわちNa 2 2 2 7 である。
【0049】その他の好ましい触媒失活剤としてはリン
酸一ナトリウム、リン酸一カリウム、酸性リン酸亜鉛お
よび酸性リン酸カルシウムのような金属の酸性リン酸塩
がある。組成物中の触媒失活剤は、ポリエステル成分の
約0.005重量部〜約5.0重量部の範囲で存在する
のが好ましく、約0.1部〜約2.0部であるのが最も
好ましい。
【0050】以上述べた酸性リン酸塩とピロリン酸塩は
適切な任意の手段でポリマーと混合できる。ほとんどの
リン酸塩は固体であるので、あらかじめ配合した濃縮物
として、または直接溶融体中に、たとえばエクストルー
ダー内で、迅速に樹脂と混合することができる。金属の
酸性リン酸塩およびピロリン酸塩は、その粒径が75ミ
クロン未満であるのが好ましく、50ミクロンであると
さらに好ましく、20ミクロン未満であると最も好まし
い。粒子が75ミクロン以上の直径をもっていると、そ
の金属酸性ピロリン酸塩を含有する組成物の衝撃強さが
低下するであろう。
【0051】本発明に適する別の失活剤としては、IB
族またはIIB族金属のリン酸塩、たとえばリン酸亜鉛が
ある。上記塩の水和物や混合物も本発明の組成物用の失
活剤として適している。したがって、上記の塩に言及す
るときはその塩を含有する水和物および/または混合物
も含めて意味するものとする。好ましい水和物には二水
和物と四水和物がある。
【0052】上で指摘したように、エポキシ官能性を有
するポリエステルを含ませると加水分解安定性が改良さ
れた組成物が得られる。このポリエステルを官能化する
には、ポリエステルと多官能性のエポキシ化合物とをあ
らかじめ反応させる(たとえばあらかじめ押出す)こと
ができる。「多官能性エポキシ化合物」という用語は少
なくとも2つのエポキシ官能性を有する化合物を包含す
るものとする。この化合物は炭素、水素、酸素のみを含
有するのが好ましい。またこの化合物の分子量はポリエ
ステルとの反応を容易にするように約1000以下であ
るのが好ましい。二官能性エポキシ化合物は、ポリエス
テルの分枝やゲル化が最小になるので好ましい。
【0053】最も好ましい二官能性エポキシ化合物は次
式を有する二官能性の環式脂肪族エポキシ化合物であ
る。
【0054】
【化7】
【0055】ここで、RはH、アルキル、アリール、ハ
ロ、アルコキシ、カルボアルコキシまたはカルボニルで
あり、nは0〜8であり、好ましくはnが0〜2であ
る。少なくとも1つのRはエポキシド基を持たなければ
ならない。Rは各々が異なっていることも同じであるこ
ともできる。この式の好ましい二官能性エポキシ化合物
は、nが0である化合物、たとえば少なくとも1つのエ
ポキシドがシクロヘキシル環上にある化合物である。好
ましいエポキシ化合物は、ユニオン・カーバイド(Union
Carbide) からERL−4221エポキシとして市販さ
れている3,4‐エポキシシクロヘキシル‐3,4‐エ
ポキシシクロヘキシルカルボキシレートである。
【0056】その他の好ましい二官能性エポキシ化合物
の例はビス(3,4‐エポキシシクロヘキシルメチル)
アジペート、ビニルシクロヘキセンジ‐エポキシド、ビ
スフェノールジグリシジルエーテル、アミドのジグリシ
ジル付加物、カルボン酸のジグリシジル付加物などであ
る。本発明で使用するのに適した特定のエポキシ化合物
としては、3,4‐エポキシ‐6‐メチルシクロヘキシ
ルメチル‐3′,4′‐エポキシ‐6′‐メチルシクロ
ヘキサンカルボキシレート、2,3‐エポキシ‐シクロ
ヘキシルメチル‐3,4‐エポキシシクロヘキサンカル
ボキシレート、4‐(3,4‐エポキシ‐5‐メチルシ
クロヘキシル)ブチル‐3′,4′‐エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレート、3,4‐エポキシシクロヘキ
シルエチレンオキシド、ビスフェノール‐Aジグリシジ
ルエーテル、テトラブロモビスフェノール‐Aジグリシ
ジルエーテル、フタル酸のジグリシジルエステル、ヘキ
サヒドロフタル酸のジグリシジルエステル、エポキシ化
大豆油、エポキシ化アマニ油、ビス‐エポキシシクロヘ
キシルアジペート、ブタジエンジエポキシド、およびエ
ポキシ化ポリブタジエンがある。
【0057】多官能性エポキシ化合物は当業者にはよく
知られている技術によって製造することができる。たと
えば、二官能性エポキシ化合物を製造するには、対応す
るα,β‐ジヒドロキシ化合物を脱水してエポキシド基
を生成させる。あるいは、対応する不飽和化合物を周知
の技術で過酢酸のような過酸で処理することによってエ
ポキシ化することができる。多官能性エポキシ化合物は
また市販もされている。
【0058】多官能性エポキシ化合物は任意の有効な量
でポリエステルに添加できるが、少量、たとえば約0.
5〜約5重量%の範囲で使用するのが好ましい。しか
し、特に好ましい範囲はポリエステルと多官能性エポキ
シ化合物の合計重量に対して約1.5〜約3.0重量%
である。また、ポリエステルと多官能性エポキシ化合物
との反応を促進するのに有効な触媒も、ポリエステルと
エポキシ化合物の反応混合物に添加するのが好ましい。
好ましい触媒は、炭素とリンの直接結合がなく、少なく
とも1個のアルカリ金属カチオンまたはアルカリ土類金
属カチオンまたはハライドアニオンを含有する塩であ
る。好ましい触媒としては、アルカリ金属ハロゲン化
物、アルカリ金属カルボン酸塩およびアルカリ金属炭酸
塩がある。この種の代表的な化合物はフッ化リチウム、
ヨウ化リチウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、リン
酸二水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリ
ウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸ナトリウムおよびカプロン酸マグネ
シウムである。
【0059】この触媒成分は本発明の組成物中で有効で
あればいかなる量でも存在することができる。触媒は、
ポリエステルと多官能性エポキシ化合物の合計重量に対
して約0.01〜約1重量%の範囲の量で存在するのが
好ましく、約0.03〜約0.1重量%であるとさらに
好ましい。エポキシ官能性を有するポリエステルを調製
する1つの方法は、多官能性のエポキシ化合物を乾燥し
たポリエステルと反応させ、その反応混合物を高温、た
とえば240℃〜約300℃、好ましくは約275℃に
加熱することからなっている。またこの反応混合物は、
多官能性エポキシ化合物とポリエステルとの反応を促進
するのに使われる触媒も含有しているのが好ましい。ポ
リエステルとエポキシ化合物との混合は、温度が確実に
注意深く制御されるように実施すべきである。この混合
は、樹脂、触媒および多官能性化合物の緊密なブレンド
が得られるまで続けるのが好ましい。
【0060】ポリエステルと多官能性エポキシ化合物と
の予備押出しはいくつかの技術に従って実施することが
できる。たとえば、「分流」エクストルーダーを使用し
てもよい。この場合、ポリエステル、多官能性エポキシ
化合物および触媒は別々に添加し、その後エクストルー
ダーの1つのセクションで反応させることができる。次
いでその反応生成物をエクストルーダーの別のセクショ
ンに導入してポリカーボネートやその他ブレンドの任意
成分と混合する。あるいは、ポリエステルと多官能性エ
ポキシ化合物をひとつのエクストルーダー内で反応させ
た後下流にあるエクストルーダーに導入して本発明のポ
リカーボネート成分と混合することができる。
【0061】またポリエステルと多官能性エポキシ化合
物は溶融体または溶液中で予備的に反応させることもで
きる。ポリエステルと多官能性エポキシ化合物を反応さ
せて、エポキシ官能性が20〜200ミリ当量/キログ
ラム(meq/kg)、好ましくは30〜70meq/kgであるポ
リエステルを生成する。その結果、このポリエステルの
カルボン酸官能性は通常低い。一般に、カルボン酸官能
性含有量はその製法に応じて15meq/kg未満である。通
常ポリエステルの性能は酸官能性が低くなると改良され
る。
【0062】このあらかじめ反応させたポリエステル成
分を次に本発明のその他の成分、たとえばポリカーボネ
ートおよび適当な失活剤と混合する。これらの成分を通
常の配合技術によって混合し、得られたブレンドを押出
して成形ペレットとする。本発明のブレンド組成物は場
合によりゴム質の耐衝撃性改良剤を含んでいてもよい。
適切な改良剤としては、ゴム様のコア上に1つ以上のシ
ェルをグラフトさせて構成されているコア‐シェルポリ
マーがある。このコアは実質的にアクリレートゴムまた
はブタジエンゴムで構成されているのが一般的である。
一般にコア上には1つ以上のシェルがグラフトされてい
る。このシェルはビニル芳香族化合物および/またはシ
アン化ビニルおよび/またはアルキル(メタ)アクリレ
ートおよび/または(メタ)アクリル酸からなるのが好
ましい。コアおよび/またはシェルは架橋剤および/ま
たはグラフト剤として機能し得る多官能性化合物を含ん
でいるのが好ましい。これらのポリマーは通常いくつか
の段階で製造される。
【0063】オレフィンアクリレートやオレフィン‐ジ
エンターポリマーのようなオレフィンを含有するコポリ
マーも本発明組成物中の耐衝撃性改良剤として使用する
ことができる。オレフィンアクリレートコポリマーから
なる耐衝撃性改良剤の例はユニオン・カーバイド(Union
Carbide) からDPD−6169として市販されている
エチレン‐エチルアクリレートコポリマーである。これ
より高級の他のオレフィンモノマーをアルキルアクリレ
ートとのコポリマー、たとえばプロピレンとn‐ブチル
アクリレートのコポリマーとして使用することができ
る。オレフィン‐ジエンターポリマーは業界でよく知ら
れており、通常EPDM(エチレン‐プロピレン‐ジエ
ン)系のターポリマーの群に入る。これらは、たとえば
コポリマー・ラバー社(Copolymer Rubber Company)から
エピスン(EPYSN) 704として市販されている。これら
は米国特許第4,559,388号(引用により本明細
書に含まれているものとする)にさらに詳しく記載され
ている。
【0064】ゴム質の各種ポリマーとコポリマーも耐衝
撃性改良剤として使用することができる。そのようなゴ
ム質のポリマーの例はポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、およびゴム質のジエン系モノマーを有するその他の
各種ポリマーやコポリマーである。スチレン含有ポリマ
ーも耐衝撃性改良剤として使用することができる。その
ようなポリマーの例はアクリロニトリル‐ブタジエン‐
スチレン(ABS)、スチレン‐アクリロニトリル、ア
クリロニトリル‐ブタジエン‐α‐メチルスチレン、ス
チレン‐ブタジエン、スチレン‐ブタジエン‐スチレン
(SBS)、スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレン
(SEBS)、メタクリレート‐ブタジエン‐スチレン
(MBS)、その他耐衝撃性のスチレン含有ポリマー、
たとえば耐衝撃性ポリスチレンである。その他公知の耐
衝撃性改良剤としては、各種エラストマー性物質、たと
えば有機シリコーンゴム、エラストマー性フルオロ炭化
水素、エラストマー性ポリエステル、ランダムブロック
ポリシロキサン‐ポリカーボネート、ランダムブロック
ポリシロキサン‐ポリカーボネートコポリマーなどがあ
る。好ましいオルガノポリシロキサン‐ポリカーボネー
トブロックコポリマーはジメチルシロキサン‐ポリカー
ボネートブロックコポリマーである。
【0065】また本発明の組成物は、通常の添加剤、た
とえば染料、顔料、安定剤、可塑剤、強化材、難燃剤、
滴下防止剤、造核剤などを任意の数だけ含んでいること
ができる。これらはその通常用いられる目的に合わせて
所望に応じて添加する。強化材および充填材、たとえば
鉱物も使用することができる。好ましい強化材は雲母、
ミルドグラス、フレーク状ガラス、ウォラストナイト、
粘土、タルク、炭素、セラミックス、チタネート繊維、
およびこれらの混合物である。ガラス繊維が最も好まし
い。
【0066】本発明の組成物はその後、射出成形、ブロ
ー成形または押出しによって各種物品に成形することが
できる。以下に示すように、本発明の組成物は、エポキ
シ官能化ポリエステルを含有しない組成物と比べて改良
された加水分解安定性を示す。また、上記した酸性触媒
失活剤を含有するポリカーボネート‐ポリエステル組成
物は、他の触媒失活剤を含む組成物の加水分解安定性と
比較して予測できないほど優れた安定性を示す。また本
発明の組成物は、成分のすべてを多官能性エポキシ化合
物と単に混合しただけで製造したポリエステルとポリカ
ーボネートのブレンドよりも優れている。
【0067】
【実施例の記載】以下の実施例で例示する組成物は、W
P30mm二軸式エクストルーダーを用いて250〜27
5℃の範囲の温度、200〜300rpmで個々の成分
を一緒にブレンドして製造した。ペレット化された押出
し物を乾燥した後、加水分解性条件下で溶融粘度を評価
した。溶融粘度は組成物の機械的性質を決定する分子量
に比例しているので溶融粘度を測定して加水分解安定性
を評価した。試験した組成物の溶融粘度は、0.082
5インチ(0.18cm)のオリフィスと21.5kgの荷
重のタイニウス‐オルゼン(Tinius-Olsen)溶融粘度計を
用いて以下に示す温度で測定した。以下の粘度の測定結
果はポイズで示す。粘度を測定する前に組成物はさまざ
まな条件(以下に示す)下脱イオン水の入った圧力がま
中でエージングした。次にすべてのサンプルを、粘度測
定の直前に125℃で2時間以上乾燥した。
【0068】ポリエステルを多官能性エポキシ化合物と
あらかじめ押出した実施例では、1.5重量%の二官能
性エポキシ化合物を、0.06重量%のステアリン酸ナ
トリウムの存在下約280℃の温度、100〜300r
pmで、カルボン酸で官能化されたポリエステルと反応
させた。このエポキシとポリエステルは、その結果得ら
れるカルボン酸含有量が反応生成物1キログラム当たり
8ミリ当量(meq/kg)未満でエポキシ官能性含有量が約
56meq/kgとなるように反応させた。
【0069】エポキシ官能性含有量を測定するには、エ
ポキシドで官能化されたポリエステルのサンプル1g
を、氷酢酸中臭化テトラメチルアンモニウムの25%
(重量/容量)溶液10mlと共にフェノール/トリクロ
ロエタンの60/40混合物50ml中に溶解させた。指
示薬としてクリスタルバイオレットの0.1%溶液も含
ませた。氷酢酸/無水酢酸中0.05Nの過塩素酸溶液
を用いてサンプルを滴定した。このサンプルのカルボン
酸含有量は、サンプルをo‐クレゾールとメチレンクロ
ライドに溶かし、0.02Nの水酸化テトラブチルアン
モニウムで電位差終点まで滴定することによって測定し
た。
【0070】比較例Aおよび実施例1〜4 この比較例Aと実施例1〜4では、ビスフェノール‐A
をベースとするポリカーボネート(「PC」)とポリ
(ブチレンテレフタレート)ポリエステル(「PB
T」)の等部ブレンドを例示する。比較例Aで例示する
PBTはエポキシ官能基をもっていない。
【0071】実施例1〜4に例示する本発明の組成物は
二官能性エポキシ化合物と共に予備押出ししたPBTか
らなる(「PBT−E」)。このポリエステルはユニオ
ン・カーバイド(Union Carbide) から入手したERL−
4221ジエポキシド1.5重量%と共に予備押出しし
た。このジエポキシドは3,4‐エポキシシクロヘキシ
ルメチル‐3,4‐エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートであった。押出しは0.06重量%のステアリン
酸ナトリウムを存在させて行なった。
【0072】これらの組成物中に使用した失活剤はリン
酸二水素ナトリウム(SDP)または酸性ピロリン酸ナ
トリウム(SAPP)であり、全組成物の重量のパーセ
ントで表わしてある。成分をブレンドし押出した。押出
されたペレットを次に脱イオン水を含む圧力がま中で1
10℃に暴露した。次にこれらのコンパウンドの溶融粘
度を数日に渡って250℃で試験した。試験した各組成
物に対して溶融粘度測定結果とその溶融粘度保持率
(%)を下記表1に示す。
【0073】下に示すように、本発明の組成物の方が、
溶融粘度と、溶融粘度特性の保持率が高かった。 表 1 失活剤としてのSDPおよびSAPP 比較例 失活剤 0.3 0.3 0.3 0.3 0.9 SDP SDP SAPP SAPP SAPP ポリエステル PBT PBT-E PBT-E PBT-E PBT-E 溶融粘度(保持率%) 最 初 12000 16200 13900 17600 17200 1日後 5100 11900 10700 13900 13300 (43) (73) (77) (79) (77) 2日後 2700 8800 8000 11400 9900 (23) (54) (58) (65) (57) 3日後 1400 6100 5811 9700 7100 (12) (38) (42) (55) (41) 比較例B〜EおよびF〜G 比較例B〜EおよびF〜Gの粘度測定結果は、すべての
失活剤が本発明に使用できるわけではないことを示して
いる。たとえば比較例B〜Eは、亜リン酸のような高度
に酸性の失活剤が本発明には使用できないことを例示し
ている。比較例F〜Gは、アルキルホスファイト、たと
えばジフェニルイソデシルホスファイトが使用できない
ことを示している。亜リン酸を失活剤として含む、エポ
キシ官能性を有するポリエステルとポリカーボネートの
ブレンドの溶融粘度はよくなかった。この粘度は、エポ
キシ官能性を有するポリエステルを含有しない比較例A
に例示した組成物が示した結果よりも悪かった。比較例
B〜Eに例示した組成物では等量のポリエステルとポリ
カーボネートを添加した。また、表3に示してあるよう
に、比較例F〜Gに例示した組成物でも等量のポリエス
テルとポリカーボネートを添加した。これらの比較例に
例示した組成物はまた、比較例Aおよび実施例1〜4に
示した手順に従ってエージングして溶融粘度保持率を試
験した。 表 2 失活剤としての亜リン酸 比較例 比較例 比較例 比較例 失活剤 0.08 0.08 0.10 0.15 H3 PO3 3 PO3 3 PO3 3 PO3 ポリエステル PBT PBT−E PBT−E PBT−E 溶融粘度(保持率%) 最 初 11100( -) 12500( -) 12900( -) 9900( -) 1日後 3500(32) 4400(35) 5600(43) 2600(26) 2日後 1400(12) 2000(16) 2800(21) 600( 6) 3日後 700( 6) 1100( 9) 1500(12) 600( 6) 表 3 失活剤としてのアルキルホスファイト 比較例F 比較例G PC 50 50 PBT 50 − PBT−E − 50 DPDP 0.4 0.4 溶融粘度(保持率%) 最 初 7389(−) 12094(−) 1日後 453(6) 671(6) 3日後 111(2) 222(2) 5日後 − − PCはCH2 Cl2 中での固有粘度(IV)が0.53
5。
【0074】PBTはフェノールとテトラクロロエタン
(TCE)の60/40混合物中でのIVが1.25。 DPDP=ジフェニルイソデシルホスファイト。比較例H〜Jおよび実施例5〜6 比較例H〜Jおよび実施例5〜6では、加水分解性条件
を比較例Aおよび実施例1〜4で試験した条件と変え
て、本発明で使用する失活剤の優秀性をさらに例示す
る。比較例H〜Jおよび実施例5〜6はまた、ポリエス
テルを多官能性のエポキシ化合物で官能化することによ
って組成物の加水分解安定性が改良されることも示して
いる。たとえば比較例Hと実施例6を比較されたい。ま
たこれらの実施例の組成物では、先の例で使用したのと
同じポリカーボネート成分とポリエステル成分を使用し
た。実施例5と6で使用した失活剤はそれぞれSDPと
SAPPであった。
【0075】比較例H〜Jで例示した組成物では失活剤
として45%水性リン酸(aqPA)を使用した。以下
に示すように、これらの組成物では本発明の触媒失活
剤、たとえば実施例5と6で例示したSDPとSAPP
を含有する組成物と比較して溶融粘度が劣っていた。下
記表4に、比較例H〜Jおよび実施例5〜6で例示した
各組成物の中に存在する成分の量を示す。これらの成分
を二軸式エクストルーダーで300rpmでブレンドし
た後押出した材料を85℃、相対湿度94%でエージン
グした。その後250℃で溶融粘度を測定した。 表 4 85℃、相対湿度94%のエージングという加水分解条件 比較例 比較例 比較例 PBT 50 - - 50 - PBT−E - 50 50 - 50 PC 50 50 50 50 50 SDP 0.3 0.3 - - - SAPP - - 0.3 - - 45%aqPA - - - 0.08 0.08 溶融粘度(保持率%) 最 初 11990 16190 13870 11090 12500 1週間後 3360 9830 9450 2010 2810 (28) (58) (68) (18) (22) 2週間後 2203 8610 8160 1210 1850 (18) (51) (59) (11) (15) 3週間後 2018 7300 6520 790 1220 (17) (43) (47) ( 7) (10)比較例K〜Nおよび実施例7〜8 先の例で使用したのと同じポリカーボネート、ポリエス
テル、二官能性エポキシ化合物と予備押出ししたポリエ
ステルおよび失活剤をこれらの実施例のブレンドでも使
用した。さらに、下記表5にも示してあるように、PB
Tポリエステルと共にポリエチレンテレフタレート(P
ET)ポリエステルをブレンド中に使用した。各成分の
量も表5に示す。
【0076】比較例KおよびLならびに実施例7は、エ
ポキシ官能性を有するポリエステルを非エポキシ官能化
ポリエステル(たとえばPET)と混合して加水分解安
定性を改良することができるということを例示してい
る。実施例8ならびに比較例MおよびNは、多官能化さ
れたエポキシ化合物をポリエステル/ポリカーボネート
ブレンドと単にブレンドするだけでは、多官能性エポキ
シ化合物とあらかじめ反応させたポリエステルを含む本
発明の組成物の加水分解安定性が達成できないことを例
示している。実際、これらの例の結果、ならびに比較例
KとLおよび実施例7の結果は、多官能性エポキシを単
にブレンドするだけではほとんど有意の改良をもたらさ
ないことを示している。
【0077】下記表5に示した成分を、WP30mm二軸
式エクストルーダーを用いて275℃、200rpmで
ブレンドした。ペレット化された押出し材料を乾燥し、
先に示した粘度計を用いて250℃で溶融粘度を測定し
た。次に押出されたペレットを110℃の圧力がまで1
日、3日または5日間エージングした。その後サンプル
を125℃で2時間乾燥し、溶融粘度を測定した。 表 5 ポリエステルブレンドおよびポリエステルとエポキシのブレンド 比較例 比較例 比較例 比較例 PC 50 50 50 50 50 50 PBT 25 25 - 50 50 - PBT−E - - 25 - - 50 PET 25 25 25 - - - エポキシ - 1.0 - 1.0 2.0 - SAPP 0.3 0.03 0.3 0.3 0.3 0.3 NaStear. - 0.05 0.015 0.05 0.05 0.03 溶融粘度(保持率%) 最 初 8968 9469 7826 7763 8074 9329 1日後 4045 4122 5311 3424 4082 7150 (44) (44) (68) (44) (51) (77) 3日後 782 1187 2146 1119 1633 3368 (13) (13) (27) (14) (20) (36) 5日後 146 219 545 365 619 2387 ( 2) ( 2) ( 7) ( 5) ( 8) (25) PCはCH2 Cl2 中での固有粘度(IV)が0.53
5。
【0078】PBTはフェノールとテトラクロロエタン
(TCE)の60/40混合物中でのIVが1.25。
PETはヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)
中でのIVが0.580。 エポキシ=3,4‐エポキシシクロヘキシルメチル‐
3,4‐エポキシシクロヘキサンカルボキシレート。
【0079】NaStear.=ステアリン酸ナトリウ
ム。比較例O〜Pおよび実施例9〜10 実施例9〜10では、任意成分としての耐衝撃性改良剤
を含むポリカーボネートとポリエステルのブレンドの加
水分解安定性を例証する。これらのブレンドの成分は先
の例に記載したものである。各成分の量を下記表6に示
す。これらの実施例と比較例の組成物も同様に、比較例
K〜Nおよび実施例7〜8に記載した手順に従ってエー
ジングし、その溶融粘度を試験した。実施例9と10に
例示したゴム質改良剤を含むポリエステル/ポリカーボ
ネートブレンドは、比較例OとPに例示した組成物と比
べて加水分解安定性が改良されている。 表 6 耐衝撃性改良剤を含むブレンド 比較例 比較例 10 PC 45 45 45 45 PBT 45 - 45 - PBT−E - 45 1 45 SAPP 0.3 0.3 0.3 0.3 HRGABS 10 10 - - MBS - - 10 10 溶融粘度(保持率%) 最 初 14881 13030 15163 13664 1日後 4200(28) 5395(41) 5778(38) 8404(62) 3日後 923( 6) 1544(12) 1841(12) 3917(29) 5日後 231( 2) 425( 3) 576( 4) 1672(12) PCはCH2 Cl2 中での固有粘度(IV)が0.53
5。
【0080】PBTはフェノールとテトラクロロエタン
(TCE)の60/40混合物中でのIVが1.25。 SAPP=酸性ピロリン酸ナトリウム。 HRGABS=スチレン‐アクリロニトリル‐ブタジエ
ングラフトコポリマー;アクリロニトリル7.5重量%
/スチレン22.5%/ブタジエン70%。
【0081】MBS=コアシェル型耐衝撃性改良剤;ス
チレン‐ブタジエンコアとポリメチルメタクリレートシ
ェル(ブタジエン約70重量%)。比較例Qおよび実施例14 実施例14では、エポキシと共にあらかじめ押出された
ポリブチレンテレフタレートとポリカーボネートのガラ
スを充填したブレンドの加水分解抵抗性を例証する。実
施例14と比較例Qで使用した成分は先の例に記載した
のと同じ成分である。これらの実施例で使用したガラス
繊維はOCF−183E KフィラメントのEガラスで
ある。
【0082】これらのブレンドは前記のようにして製造
し試験した。すなわち、組成物を押出した後110℃の
加水分解条件下に置いた。こうしてエージングした組成
物の溶融粘度と引張り強さを試験した。引張り強さはA
STMのD638法に従ってタイプ5の試験棒で測定し
た。これらの試験棒は、80トンの射出成形機を用いて
240℃で成形したものである。ペレットは成形に先立
って125℃で3時間乾燥した。下記表の結果は溶融粘
度を示し、溶融粘度の保持率は括弧でくくって示した。 表 7 充填材を含有するブレンド 比較例Q 実施例14 PC 35 35 PBT 35 − PBT−E − 35 SDP 0.3 0.3 ガラス繊維 30 30 引張り強さKpsi 最 初 11.2 11.7 1日後 9.1 9.3 3日後 8.3 8.6 5日後 5.9 8.2 11日後 2.8 6.2 溶融粘度(保持率%) 最 初 22740 34120 1日後 9710(43) 22930(67) 3日後 2660(12) 12170(36) 5日後 570(03) 5990(18) 11日後 *(00) 1370(04) *溶融粘度は低過ぎて測定できなかった。比較例R〜Sおよび実施例15〜16 これらの実施例では、金属リン酸塩と金属の酸性リン酸
塩を失活剤として含む本発明の組成物を例示する。これ
らの組成物の成分とその量を下記表8に示す。これらの
組成物の成分は先の例で例示したのと同じ化合物であ
る。これらの実施例で例示した失活剤はリン酸亜鉛とリ
ン酸一亜鉛二水和物である。これらの組成物は前記した
手順に従って調製してブレンドした。表示した時間だけ
圧力がま中で110℃の水に暴露した後溶融粘度を試験
した。すなわち250℃で溶融粘度を測定した。 表 8 亜鉛塩で失活されたブレンド 実施例15 比較例 R 実施例16 比較例 S PC 50 50 50 50 PBT 0 50 0 50 PBT−E 50 0 50 0 ZP 0.6 0.6 0 0 MZP 0 0 0.3 0.3 溶融粘度(保持率%) 最 初 16615 11250 16820 10943 1日後 12654(76) 5509(49) 13159(78) 5126(47) 3日後 8424(51) 1466(13) 8122(48) 1238(11) 5日後 4681(28) 448(04) 4330(26) 354(03) 7日後 2450(15) * 2272(14) * ZP=リン酸亜鉛。
【0083】MZP=リン酸一亜鉛二水和物Zn(H2
PO4 2 ・2H2 O。 *溶融粘度は低過ぎて測定できなかった。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エポキシ官能性を有するポリエス
    テル、 (b)ポリカーボネート、および (c)IB族金属のリン酸塩、IIB族金属のリン酸塩お
    よび式 Mz x y n 3n+1 [式中、Mは金属であり、xは1から12までの範囲の
    数であり、yは1から12までの範囲の数であり、nは
    1から10までの範囲の数であり、zは1から5までの
    範囲の数であり、ただし、xz+yはn+2に等しい]
    の塩より成る群の中から選択される触媒失活剤を含むポ
    リエステル‐ポリカーボネート組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステルが、約20meq/kg〜約20
    0meq/kgの範囲の量のエポキシ官能性をもっている、請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ官能性を有するポリエステル
    が、カルボン酸官能性を有するポリエステルと多官能性
    エポキシ化合物との反応生成物である、請求項1記載の
    組成物。
  4. 【請求項4】 エポキシ官能性を有するポリエステル
    が、カルボン酸官能性を有するポリエステルと二官能性
    エポキシ化合物との反応生成物である、請求項1記載の
    組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、ポリエステルと多官能性エポキ
    シ化合物との反応を促進するのに適した触媒も含んでい
    る、請求項3記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記ポリエステルがポリアルキレンテレ
    フタレートである、請求項3記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記ポリエステルが、ポリ(1,4‐ブ
    チレンテレフタレート)、ポリ(エチレンテレフタレー
    ト)およびこれらのブレンドより成る群の中から選択さ
    れる、請求項3記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記ポリエステルがポリ(1,4‐ブチ
    レンテレフタレート)からなる、請求項3記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記ポリエステルが、フェノールとトリ
    クロロエタンの60:40混合物中25℃で測定したと
    きに少なくとも約0.4デシリットル/グラムの固有粘
    度を有する、請求項3記載の組成物。
  10. 【請求項10】 多官能性エポキシ化合物が、ポリエス
    テルの約0.5〜約5.0重量%の範囲の量で添加され
    ている、請求項3記載の組成物。
  11. 【請求項11】 多官能性エポキシ化合物が、ポリエス
    テルの約1.5〜約3.0重量%の範囲の量で添加され
    ている、請求項3記載の組成物。
  12. 【請求項12】 多官能性エポキシ化合物が環式脂肪族
    ジエポキシドである、請求項3記載の組成物。
  13. 【請求項13】 ジエポキシドが、ビス(3,4‐エポ
    キシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビニルシクロ
    ヘキセンジエポキシド、3,4‐エポキシシクロヘキシ
    ル‐3,4‐エポキシシクロヘキシルカルボキシレー
    ト、およびこれらの混合物より成る群の中から選択され
    る、請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】 多官能性エポキシ化合物が3,4‐エ
    ポキシシクロヘキシルメチル‐3,4‐エポキシシクロ
    ヘキサンカルボキシレートである、請求項12記載の組
    成物。
  15. 【請求項15】 前記触媒失活剤が、金属の酸性リン酸
    塩、金属の酸性ピロリン酸塩、および金属のポリリン酸
    塩より成る群の中から選択される、請求項1記載の組成
    物。
  16. 【請求項16】 前記触媒失活剤が、リン酸二水素ナト
    リウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、リン酸亜鉛、酸性
    リン酸亜鉛およびこれらの混合物より成る群の中から選
    択される、請求項1記載の組成物。
  17. 【請求項17】 ポリカーボネートがビスフェノール‐
    Aから誘導されたものである、請求項1記載の組成物。
  18. 【請求項18】 さらにゴム質の耐衝撃性改良剤も含ん
    でいる、請求項1記載の組成物。
  19. 【請求項19】 耐衝撃性改良剤がアクリロニトリル‐
    ブタジエン‐スチレンコポリマーまたはメタクリレート
    ‐ブタジエン‐スチレンコポリマーである、請求項18
    記載の組成物。
  20. 【請求項20】 さらに充填材も含んでいる、請求項1
    記載の組成物。
  21. 【請求項21】 充填材がガラス繊維である、請求項2
    0記載の組成物。
  22. 【請求項22】 ポリエステル、ポリカーボネートおよ
    び触媒失活剤を含むブレンドの加水分解耐性を改良する
    ための方法であって、ポリエステルを多官能性のエポキ
    シ化合物と反応させて、エポキシ官能性を有するポリエ
    ステル反応生成物を生成し、この反応生成物を、IB族
    金属のリン酸塩、IIB族金属のリン酸塩および式 Mz x y n 3n+1 [式中、Mは金属であり、xは1から12までの範囲の
    数であり、yは1から12までの範囲の数であり、nは
    1から10までの範囲の数であり、zは1から5までの
    範囲の数であり、ただし、xz+yはn+2に等しい]
    の塩より成る群の中から選択される触媒失活剤およびポ
    リカーボネートとブレンドすることからなる方法。
  23. 【請求項23】 多官能性のエポキシ化合物が二官能性
    のエポキシ化合物である、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 多官能性のエポキシ化合物が二官能性
    の環式脂肪族エポキシドである、請求項22記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 二官能性の環式脂肪族エポキシドが、
    ビス(3,4‐エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
    ート、ビニルシクロヘキセンジエポキシド、3,4‐エ
    ポキシシクロヘキシル‐3,4‐エポキシシクロヘキシ
    ルカルボキシレート、およびこれらの混合物より成る群
    の中から選択される、請求項22記載の方法。
  26. 【請求項26】 多官能性のエポキシ化合物を、ポリエ
    ステルの約0.5〜約5.0重量%の範囲の量で添加す
    る、請求項22記載の方法。
  27. 【請求項27】 多官能性のエポキシ化合物を、ポリエ
    ステルの約1.5〜約3.0重量%の範囲の量で添加す
    る、請求項22記載の方法。
  28. 【請求項28】 さらに、ポリエステルと多官能性のエ
    ポキシ化合物との反応を促進するのに有効な触媒の存在
    下でポリエステルと多官能性のエポキシ化合物とを反応
    させることも含んでいる、請求項22記載の方法。
  29. 【請求項29】 触媒がカルボン酸塩である、請求項2
    8記載の方法。
  30. 【請求項30】 触媒失活剤を、リン酸二水素ナトリウ
    ム、酸性ピロリン酸ナトリウム、リン酸亜鉛、酸性リン
    酸亜鉛およびこれらの混合物より成る群の中から選択す
    る、請求項22記載の方法。
  31. 【請求項31】 さらに、ゴム質の耐衝撃性改良剤をブ
    レンドに添加することも含んでいる、請求項22記載の
    方法。
  32. 【請求項32】 耐衝撃性改良剤が高ゴムのグラフトア
    クリロニトリル‐ブタジエン‐スチレンコポリマーまた
    はメタクリレート‐ブタジエン‐スチレンコポリマーで
    ある、請求項31記載の方法。
  33. 【請求項33】 さらに、充填材を添加することも含ん
    でいる、請求項22記載の方法。
  34. 【請求項34】 充填材がガラス繊維である、請求項3
    3記載の方法。
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