JPH0459611A - リン酸四カルシウムおよびリン酸四カルシウム硬化体 - Google Patents

リン酸四カルシウムおよびリン酸四カルシウム硬化体

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JPH0459611A
JPH0459611A JP2169434A JP16943490A JPH0459611A JP H0459611 A JPH0459611 A JP H0459611A JP 2169434 A JP2169434 A JP 2169434A JP 16943490 A JP16943490 A JP 16943490A JP H0459611 A JPH0459611 A JP H0459611A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、人工骨用材料、歯科材料などとして有用なリ
ン酸四カルシウム、リン酸四カルシウム硬化体およびそ
れらの製造法に関する。
なお、本明細書において、“熔融状態“とは、原料粉末
か加熱されることにより、固相の一部または全体が液相
として流動するにいたった状態をいい、また、“焼結状
態”とは、原料粉末か加熱されて、流動するにはいたっ
ていないものの、粉末粒子か外見上消失し、焼き締まっ
て新しい結晶相を形成して、ある程度の強度を持つ固体
となった状態をいう。さらに、“ポーラスな状態”とは
、原料粉末が加熱されて各粉末粒子は互いに固相反応し
てはいるか、新しい結晶相やガラス相は形成しておらず
、各粉末粒子がその形態を完全に失なうことなく、はぼ
そのまま存在している状態をいつ。
また、本明細書において、“部”および“%”とあるの
は、それぞれ“重量部”および“重量%”を表わす。
従来技術とその問題点 リン酸四カルシウム(Cad  (PO4) 2O+は
、骨、歯などの主要無機成分である水酸アパタイトfc
 a lo (P 04 ) b  (OH) 21に
結晶構造上類似したリン酸化合物の一種である。リン酸
四カルシウムは、水酸アパタイトよりも塩基性か高く、
化学的活性も高いので、常温で無機酸水溶液、飽和およ
び不飽和有機酸水溶液、不飽和有機酸の単独重合体およ
び共重合体の水溶液、生理食塩水などと容易に反応して
、水酸アパタイトに転化しながら硬化する性質を有して
いる。そして、これらの硬化体は、生体親和性があり、
人工骨材料、歯科材料などとして有用である。
従来、リン酸四カルシウムの製造原料としては、Ca源
としてCaCO3、CaO1 Ca (OH) 2などが使用され、またP源とじてP
2O5、H3PO4、NH4H2PO4、(N Ha 
) 2 HP O4などが使用され、さらにCaおよび
P源としてCa HP Oa、CaHPO4・2H2O
,Ca (H2PO4)2、γ−Ca2P2O□などか
使用されている。リン酸四カルシウムの製造方法は、使
用する原料の相違により、各種の方法が存在するが、 CaCO3粉末とCaHPO4・2H2O粉末とを混合
し、焼成する下記の乾式製造法が最も一般的である。
2CaCO3+2CaHPO4@ 2H2O→Ca4 
(PO4)2O+2C02+5H2Oこの方法では、原
料粉末混合物を1300〜1600°C程度の温度で焼
成した後、約400°Cまで急冷(冷却速度lO℃/分
程度以上)することが必要であり、リン酸四カルシウム
を多量に含むリン酸カルシウム系化合物の混合物を得て
いる。
この方法では、焼成温度を1600°C以上とすると、
生成物かポーラスな部分と熔融部分との不均一な混和を
形成したり、部分的に着色したりして、リン酸四カルシ
ウムの品質の低下とバラツキか問題となる。また、焼成
温度か1300〜1600°C程度の温度範囲にあって
も、生成したリン酸四カルシウムは、反応性が高く、非
常に不安定である為、冷却速度が低い場合には、12O
0〜400°Cの温度域で大気中の水蒸気を吸収して、
容易に水酸アパタイトを生成する。従って、この方法で
は、リン酸四カルシウムの収率を高めるとともに、純度
が高く且つ安定した品質の製品を得るためには、焼成温
度、冷却時の焼成炉内雰囲気中の水分含有量、冷却速度
などを厳重に管理する必要がある。
しかるに、焼成炉内雰囲気中の水分を除去することは、
実際の操作上困難である。また、焼成炉内で生成物を強
制的に冷却することも、技術的に困難であるばかりでな
く、急冷に伴う炉壁耐大物の損傷の原因ともなる。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の如き技術の現状に鑑みて鋭意研究を
重ねた結果、特定量の硼素化合物又は硼素化合物とアル
ミニウム化合物とを添加した原料配合物を焼結または熔
融するまで加熱する場合には、従来技術の問題点か大巾
に軽減若しくは実質的に解消されることを見出した。ま
た、この様にして得られたリン酸四カルシウムから得ら
れる硬化体も、従来品に優るとも劣らない物性を具備し
ていることを見出した。
すなわち、本発明は、下記のリン酸四カルシウム、リン
酸四カルシウム硬化体およびそれらの製造法を提供する
ものである: [1]Ca/P=2(モル比)となる様にカルシウム源
材料粉末とリン源材料粉末を配合し、さらにリン酸四カ
ルシウムの理論生成量100部に対し硼素化合物(B2
O3として)0.005〜5部またはアルミニウム化合
物(A122O3として)と硼素化合物(B2O3とし
て)との混合物を0.005〜5部添加し、1400℃
以上の温度で焼結もしくは熔融させることを特徴とする
リン酸四カルシウムの製造方法。
■上記項[1]に記載の製造方法により得られたリン酸
四カルシウム。
■上記項[1]の製造方法により得られたリン酸四カル
シウムの粉末に該粉末重量の12〜50%(酸として)
の有機酸水溶液を混和することを特徴とするリン酸四カ
ルシウム硬化体の製造方法。
■有機酸水溶液が、 (a)TCAサイクル系カルボン酸、 (b)一般式 (c)一般式 (式中、ρは5〜10、mは1〜5、nは50〜500
00である) で表されるアクリル酸−イタコン酸共重合体、および (d)一般式 (式中、nは50〜50000である)(式中、ρは5
〜10、mは1〜5、nは50〜50000である) で表されるアクリル酸−フマル酸共重合体の少なくとも
一種を30〜60%含む上記項■に記載のリン酸四カル
シウム硬化体の製造方法。
■有機酸水溶液がその重量の10%までのリン酸をさら
に含有する上記項■に記載のリン酸四カルシウム硬化体
の製造方法。
■上記項■に記載の方法により製造されたリン酸四カル
シウム硬化体。
本発明において、リン酸四カルシウムの製造原料は、前
記の従来法において使用されているものと同じであって
良い。しかしながら、生成したリン酸四カルシウムを生
体材料として使用する場合には、安全性などの観点から
食品添加剤として認められているもの、例えば、CaH
PO4、CaHPO4” 2H2O、CaCO3、Ca
3  (PO4)2などを使用することが好ましい。こ
れらは、通常2Oμm以下、平均5μm程度の粉末とし
て使用する。
また、リン酸四カルシウムの製造原料に配合する硼素化
合物としては、B2O3、H2PO4、Li2B4O7
、Na2 B2O7、BaB2O.、MgB2O4など
が例示され、これらは単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。
これらの中では、焼成物の均一性、焼成温度の調整、生
成物の色調などの観点からは、B2O3がより好ましい
。硼素化合物も、通常2Oμm以下、平均5μm程度の
粉末として使用する。
また、硼素化合物とともにリン酸四カルシウムの製造原
料に配合するアルミニウム化合物としては、AQ2O3
 、AQ (OH)3、A Q (P O) 3 、A
 Q P Oa、AQ (H2PO4)3 、ARCQ
3、AQ F3、AQ 13 、AQ2  (S l 
03 ) 3、AQ2 S i05 、AQ2  (S
Oa )3、A92 T i05 、Na5AQF6な
どが例示され、これらは単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。これらの内では、やはり焼成
物の均一性、焼成温度の調整、生成物の色調などの観点
からは、Ag2O3がより好ましい。アルミニウム化合
物も、通常2Oμm以下、平均5μm程度の粉末として
使用する。
本発明においては、この様な原料をCa / Pのモル
比が2となる様に配合し、さらにこの原料配合物から生
成されるリン酸四カルシウムの理論量100部に対し、
硼素化合物(82O3として)を0.005〜5部、あ
るいは硼素化合物(B2O3として)とアルミニウム化
合物(A92O3として)との混合物を0.005〜5
部添加して、1400°C以上の温度で焼成して、焼結
もしくは熔融させた後、炉内で自然放冷する。
冷却速度は、原料の使用量、炉の容量および構造などに
より、大巾に変わり得るが、いずれの場合にも、従来法
における様な10℃/分以上という急冷に比して、極め
て緩やかな冷却である。焼成に際1−では、上記の全成
分を念む原料粉末混合物を崩壊しない程度に成形してお
き、焼結すれは、原料、粉末混合物および焼成物を収容
するための容器も不要となり、取扱いも容易であり、焼
成炉内の容積を有効利用することか出来るので、有利で
ある。リン酸四カルシウムの押輪生成量100部に対す
る硼素化合物のより好ましい添加量は、B2O3として
0.5〜2部程度であり、硼素化合物とアルミニウム化
合物との混合物のより好ましい添加量は、B2O3とし
て0.5〜2部程度で且つAg2O3として1〜2部で
ある。またより好ましい焼成温度は、1500〜155
0℃である。
第1図にCa / Pのモル比が2である原料配合物に
対するB2O3の添加量(生成されるべきリン酸四カル
シウムの理論量100部に対する添加量)、焼成温度と
焼結および熔融状態との関係を示す。また、第2図にA
g2O3を添加した場合の同様の関係を示し、更に、第
3図にB2O3とAQ2O3との等曾混合物を添加した
場合の同様の関係を示す。第1図乃至第3図から、焼結
および熔融状態は、添加物の配合量によって、かなり自
由に調整することが可能なることか明らかである。例え
ば、AQ2O3の配合量を2%とすれば、焼成温度を約
152O°Cとすることにより、焼結物が得られる。ま
た、B2O3とA92O3との等量混合物の場合には、
その配合量を1.5%とすれば、焼成温度を約1510
℃とすることにより、焼結物が得られる。
また、第4図にCa / Pのモル比か2である原料配
合物に対するB2O3の添加量(生成されるべきリン酸
四カルシウムの理論量100部に対する添加量)、焼成
温度と生成物clsjこ占めるリン酸四カルシウムの割
合との関係を模式的に示す。また、第5図にAQ2Ch
を添加した場合の同様の関係を模式的に示し、更に、第
6図にB2O3とAΩ2Q3との等量混合物を添加した
場合の同様の関係を模式的に示す。添加物の配合量が5
%を超える場合には、水酸アパタイトが多量に形成され
るようになるので、添加物の配合量は5%以下とすべき
ことか明らかである。
上記の様にして得られたリン酸四カルシウムは、非常に
固く焼き締まっており、水酸アパタイトへの転化もほと
んど生じていない。また、従来の焼成法により得られる
リン酸四カルシウムは、通常灰白色であるが、使用する
原料の種類、微量不純物の影響などにより、焼成物が部
分的または全体的に濃暗色、灰緑色などに着色されて、
審美性の点から生体材料としての価値を失う場合も少な
(ない。しかるに、特定量のB2O3またはB2O3と
AQ2O3との混合物を配合する本発明方法により得ら
れるリン酸四カルシウムは、使用する原料の種類、微量
不純物などに影響されず、全体として均一に淡青色乃至
水色に着色した美麗なものである。
なお、本発明によるリン酸四カルシウムは、原料配合物
にさらに他の添加物を併用することにより、その性質を
改善することが出来る。例えば、リン酸四カルシウムに
X線造影性、抗菌性などを付与するためには、BaSO
4、BaCO3、BadSS rsO4、S rcO3
などのアルカリ土類金属化合物、BaS i F6 、
SnF2、Ca F 2 、N a F SA Q F
 3 、B a F 2、Na2 S i F6 、N
a3 A9 F6などの含フツ素化合物:  (B i
O) 2 CO3、B t 2O3、Mg0SS iO
2、TiO2、ZrO2などの一種または二種以上を添
加することが出来る。これらの任意添加物は、前記必須
添加物の最大60%程度までに代替して使用することが
出来る。これらの任意添加物も、通常2Oμm以下、平
均5μm程度の粉末として使用する。
本発明によるリン酸四カルシウム硬化体は、上記の方法
により製造されたリン酸四カルシウム粉末100部(粒
度は、通常2Oμm以下、平均5μm程度)に該粉末重
量の12〜50%(酸として)の有機酸水溶液を混和す
ることにより得られる。
この様な有機酸としては、下記のようなものが使用でき
る。
(a)クエン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイ
ン酸、乳酸、フマル酸、アスコルビン酸、コハク酸、グ
ルコン酸、グルタル酸、ピルビン酸などのTCAサイク
ル系カルボン酸類。
(b)一般式 (式中、nは50〜50000である)で表されるアク
リル酸の単独重合体。
(c)一般式 (式中、gは5〜10、mは1〜5、nは50〜500
00である) で表されるアクリル酸−イタコン酸共重合体。
(d)一般式 (式中、Ωは5〜10、mは0〜5、nは50〜500
00である) で表されるアクリル酸−フマル酸共重合体。
これらの酸は、単独で又は2自以上の混合形態て使用す
ることか可能であり、通常濃度30〜60%程度の純水
を溶媒とする水溶液の形態で使用される。
また、有機酸水溶液には、その重量の10%までのリン
酸を更に含有することかできる。リン酸は、特に身体親
和性のある酸ではないが、リン酸四カルシウムと反応す
ることにより、アパタイトを生成し、硬化する。そして
、この硬化体は、リン酸を含まない硬化体よりも強度か
高い。
この様にして得られるリン酸四カルシウム硬化体は、リ
ン酸四カルシウム粉末のかさ比重か大きいので、従来品
に比して、それ自体のかさ比重が著しく大きくなり、破
砕強度も高(なっている。
従って、この様な硬化体は、人工骨用材料、歯科材料な
どの生体用材料として有用である。
発明の効果 本発明によれは、下記の如き顕著な効果が得られる。
(1)原料粉未配合物の焼結乃至熔融という操作により
、従来法とは異なって、急冷操作、焼成炉内の除湿乾燥
などを行う必要はなくなった。
従って、特殊な構造の焼成炉を必要とせず、通常の焼成
炉により製造を行なうことが出来るので、製造コストが
低減される。
(2)リン酸四カルシウムの収率が高く、また得られる
リン酸四カルシウムは、高純度である。
(3)Ca源化合物とP厚化合物とを焼成する場合には
、使用する化合物の純度にもよるが、1600℃程度以
上でなければ、熔融しない。これに対し、B2O3或い
はB2O3とA2□03とを併用する本発明方法では、
焼結乃至熔融温度が大巾に低下するので、エネルギー的
に有利である。
(4)82O3或いはB2O3とAg2O3とを併用す
ることにより、焼結温度範囲が広がるので、製品のロッ
トによるバラツキ、生成物内部の成分組成の不均一なと
か大巾に減少して、均一で品質の安定した製品が得られ
る。
(5)Ca源化合物とP厚化合物とのみを焼成すれば、
美観に劣る製品となる場合でも、B2O3或いはB2O
3とAg2O3とを併用することにより、淡青色乃至水
色の均一に着色された美麗な製品が得られる。
(6)本発明によるリン酸四カルシウム硬化体は、かさ
比重が大きく、破砕強度も高い。
実施例 以下に実施例および比較例を示し、本発明の特徴とする
ところをより一層明確にする。
実施例1 平均粒径5μm程度の粉末状のCaCO3とCaHPO
4・2H2Oとを1=1のモル比で混合し、さらにB2
O3を混合物重量の0.5%の割合で添加して、大気中
1550°Cで2時間炉内焼成して、焼結させた後、炉
内で自然放冷し、400℃に下降した時点で炉外に取出
した。
生成物のX線回折結果を第7図にCA)としてボす。
第7図の結果から、生成物が実質的にリン酸四カルシウ
ムのみからなっていることが明らかである。
実施例2 平均粒径5μm程度の粉末状のCaCO3とCaHPO
4・2H2Oとを1:1のモル比で混合し、さらにB2
O3及びAg2O3をそれぞれ混合物重量の0.5%の
割合で添加して、大気中1500°Cで2時間炉内焼成
して、焼結させた後、炉内で自然放冷し、400°Cに
下降した時点で炉外に取出した。
生成物のX線回折結果を第7図に(B)として示す。
第7図の結果から、生成物か実質的にリン酸四カルシウ
ムのみからなっていることが明らかである。
実施例3 平均粒径5μm程度の粉末状のCa C03とCa H
P 04 ・2H2Oとを1=1のモル比で混合し、さ
らにAg2O3を混合物重量の0.5%の割合で添加し
て、大気中1500°Cで2時間炉内焼成して、焼結さ
せた後、炉内で自然放冷し、400℃に下降した時点で
炉外に取出した。
生成物のX線回折結果を第7図に(C)として示す。
第7図の結果から、生成物が実質的にリン酸四カルシウ
ムのみからなっていることが明らかである。
比較例l B2O3及びA Q 2O3を添加しない以外は実施例
1と同様の操作を行なった。生成物は、ポーラス状のも
のであった。
生成物のX線回折結果を第7図に(D)とじてボす。
第7図の結果から、生成物がリン酸四カルシウムの他に
大量の水酸アパタイトを含んでいることか明らかである
実施例4 B2O.の添加量を0.005〜10%の範囲とし且つ
焼成温度を1400〜1600℃の範囲として、参考例
1と同様の操作を行なった。
生成物のX線回折結果を第8図A−Gに示す。
第8図A−Gと82O3添加量および焼成温度との関係
は、以下の通りである。
■、第第8八 A2O3:10% 焼成温度:1350°C ■、第8図B 82O3:5% 焼成温度:1400℃ ■、第8図C 82O3:3% 焼成温度:1500℃ ■、第8図D B2O3 : 1% 焼成温度:1500℃ ■、第第8ピ E2O3 :Q、5% 焼成温度:1500°C ■、第8図F B2O3 :0.1% 焼成温度:1570°C ■、第8図G B2O3  コ 0.005 % 焼成温度:1600°C 第8図A−Gに示す結果から、B2O3添加量が5%以
下であれば、焼結及び溶融温度の降下も著るしく、リン
酸四カルシウムも良好に生成される。しかしながら、B
2O3を5%を上回る命添加しても、焼結または溶融温
度の著るしい降下は認められなくなり、逆にリン酸四カ
ルシウムの生成を阻害するようになるので、B2O3の
添加量は、5%を上限とする。
実施例5 B2O3に代えてAg2O3を使用する以外は実施例4
と同様の操作を行なった。
生成物のX線回折結果を第9図A−Gに示す。
第9図A−Gに示す結果から、A2□03添加量が5%
以下であれば、焼結及び溶融温度の降下も著るしく、リ
ン酸四カルシウムも良好に生成される。しかしながら、
Ag2O3を5%を上回る量添加しても、焼結または溶
融温度の著るしい降下は認められなくなり、逆にリン酸
四カルシウムの生成を阻害するようになるので、A Q
 2O3の添加量は、5%を上限とする。
実施例6 B2O3とAg2O3との等量混合物を使用する以外は
実施例4と同様の操作を行なった。
生成物のX線回折結果を第10図A−Gに示す。
第10図A−Gに示す結果から、B2O3とAg2O3
との等量混合物の添加量が5%以下であれは、溶融温度
の降下も著るしく、リン酸四カルシウムも良好に生成さ
れる。しかしながら、等量混合物を5%を上回る量添加
しても、溶融温度の著るしい降下は認められなくなり、
逆にリン酸四カルシウムの生成を阻害するようになるの
で、B2O3とAg2O3との等量混合物の添加量は、
5%を上限とする。
実施例7 実施例1〜3で得られたリン酸四カルシウムの粉末(平
均粒径5μm)100部に対し、下記に示す酸水溶液を
70部加えて、硬化体を得た。
一方、比較として、B2O3およびAg2O3の何れを
もを含まない従来のリン酸四カルシウムの粉末を使用す
る以外は、上記と同様にして硬化体を得た。
各硬化体の24時間経過後の破砕抗力(kgf/c♂)
は、第1表に示す通りであった。
第1表において、各記号は、以下のことを表わす。
イ・・・実施例1で得られた粉末 口・・・実施例2で得られた粉末 ハ・・・実施例3で得られた粉末 二・・・クエン酸り0部十純水60部の水溶液ホ・・・
リンゴ酸り2部十純水60部の水溶液へ・・・クエン酸
り0部十ポリカルボン酸5部十酒石酸10部十純水55
部の水溶液 ト・・・リンゴ酸り0部十クエン酸5部十リン酸9.1
部十純水45.9部の水溶液 第1表 酸 従来品 521 826 583 1034実施例 イ      605  966  660  117
部口      623  991  682  12
O1本発明により得られたリン酸四カルシウム硬化体の
破砕強度は、従来のリン酸四カルシウムを同様にして硬
化させたものに比して、70〜160kgf/c♂程度
も向上している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、Ca / Pのモル比が2である原料配合物
に対するB2O3の添加量、焼成温度と焼結および熔融
状態との関係を示すグラフである。 第2図は、Ca / Pのモル比が2である原料配合物
に対するA Q 2O ’3の添加量、焼成温度と焼結
および熔融状態との関係を示すグラフである。 第3図は、Ca / Pのモル比が2である原料配合物
に対するB2O3とAg2O3との等足温合物の添加量
、焼成温度と焼結および熔融状態との関係を示すグラフ
である。 第4図は、Ca / Pのモル比が2である原料配合物
に対するB2O3の添加量、焼成温度と生成物中のリン
酸四カルシウムの生成割合との関係を示すグラフである
。 第5図は、Ca / Pのモル比が2である原料配合物
に対するAQ□03の添加量、焼成温度と生成物中のリ
ン酸四カルシウムの生成割合との関係を示すグラフであ
る。 第6図は、Ca / Pのモル比が2である原料配合物
に対するB2O3とAg2O:+との等足温合物の添加
量、焼成温度と生成物中のリン酸四カルシウムの生成割
合との関係を示すグラフである。 第7図は、実施例1〜3および比較例1で得られた生成
物のX線回折測定結果を示すチャートである。 第8図は、実施例4で得られた各生成物のX線回折i+
+定結果を示すチャートである。 第9図は、実施例5で得られた各生成物のX線回折測定
結果を示すチャートである。 第10図は、実施例5で得られた各生成物のX線回折測
定結果を示すチャートである。 (以 上) 第 図 第 図 82O3シ栃(コロt(%) AI2O3+ B2O32!重ii、1合’NJ 赤*
ot (%)第 図 第 図 AI、2O3 ジトカロ11 (%) 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]Ca/P=2(モル比)となる様にカルシウム源
    材料粉末とリン源材料粉末を配合し、さらにリン酸四カ
    ルシウムの理論生成量100部に対し硼素化合物(B_
    2O_3として)0.005〜5部またはアルミニウム
    化合物(Al_2O_3として)と硼素化合物(B_2
    O_3として)との混合物を0.005〜5部添加し、
    1400℃以上の温度で焼結もしくは熔融させることを
    特徴とするリン酸四カルシウムの製造方法。 [2]請求項[1]に記載の製造方法により得られたリ
    ン酸四カルシウム。 [3]請求項[1]の製造方法により得られたリン酸四
    カルシウムの粉末に該粉末重量の12〜50%(酸とし
    て)の有機酸水溶液を混和することを特徴とするリン酸
    四カルシウム硬化体の製造方法。 4有機酸水溶液が、 (a)TCAサイクル系カルボン酸、 (b)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nは50〜50000である) で表されるアクリル酸の単独重合体、 (c)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Dは5〜10Nmは1〜5、nは50〜500
    00である) で表されるアクリル酸−イタコン酸共重合体、および (d)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、lは5〜10、mは1〜5、nは50〜500
    00である) で表されるアクリル酸−フマル酸共重合体 の少なくとも一種を30〜60%含む請求項[3]に記
    載のリン酸四カルシウム硬化体の製造方法。 [5]有機酸水溶液がその重量の10%までのリン酸を
    さらに含有する請求項[3]に記載のリン酸四カルシウ
    ム硬化体の製造方法。 [6]請求項[3]に記載の方法により製造されたリン
    酸四カルシウム硬化体。
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