JPH0459566A

JPH0459566A - 合撚用引揃合糸の準備方法及びそれに用いる給糸パッケージスタンド

Info

Publication number: JPH0459566A
Application number: JP16761090A
Authority: JP
Inventors: Koji Tagawa; 田川　宏治; Toshimitsu Asakura; 朝倉　敏光; Takao Kawase; 隆夫河瀬; Tsunenobu Kaeriyama; 帰山　恒信
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1990-06-26
Filing date: 1990-06-26
Publication date: 1992-02-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は撚糸機に仕掛ける引揃合糸を準備する方法及び
該操作時に用いる給糸パッケージスタンドに関する。

（従来の技術）イタリア式撚糸機やダブルツイスタ−機等の撚糸機を用
いて合撚糸を得るには、先ず合撚すべき２種の糸条を引
揃えや、軽い合撚により合糸して見掛上１本の糸条とな
し準備しておく必要がある。

従来このような工程は、第６図に示す如（、給糸パッケ
ージ（Ａ）　（Ｂ）を並行に配置して、給糸バッケージ
軸線方向に糸条を解舒し、テンサー等を経て合糸引揃え
を行っていた。

又、他の例としては第７図に示す如く、給糸パッケージ
側面より糸条を解舒しく所謂ころがし取り）合糸引揃え
を行う方法もある。

更に、ダブルツイスタ−機での金糸工程を簡略化するた
め２個の給糸パッケージを縦方向に配列したまま撚合を
行うことが特開平１−２０３３２号公報に記載されてい
る。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら給糸パッケージを並行に配置し、軸線方向
に解舒したものは、２本の糸条が同一方向の解舒撚を有
し干渉し合うため、撚糸工程において各単糸に分離し易
く、このような状態になると撚斑や糸切れが生じ品質や
操業性が低下する。

又、ころがし取りによる合糸は、解舒撚がないため、単
糸同志が干渉し合うことはないが、抱合性が弱く前記の
如き問題点は依然存在する。

特開平１−２０３３２号公報に記載された方法も、撚糸
準備工程の簡略化を行うことは可能であるが、最初の従
来技術と同様の解舒撚による干渉という問題点がある。

本発明は、これら問題点を解決するものであって、収束
性の高い引揃合糸を準備することにより、層成の撚糸工
程での撚斑や糸切れをなくし、高品位の撚糸を供給する
ことを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）本発明は、２種の糸条を合撚するために、該糸条よりな
る引揃合糸を用意するに際して、少なくとも一方は中空
状となる如く２個の給糸パッケージ（Ａ）　（Ｂ）を直
列に配置し、夫々給糸パッケージ軸線同一方向に糸条を
解舒すると共に、給糸パッケージ（＾）より解舒された
糸条は、中空給糸パッケージ（Ｂ）の中空部を経て中空
給糸パッケージ（Ｂ）より解舒された糸条と引揃え、し
かも両給糸パッケージの直列配置時の接方向を逆とする
ことを特徴とする合撚用引揃合糸の準備方法である。又
、該方法の実施に当たっては、給糸パッケージを装着す
るための直列に配置された２個のペッグ及び、解舒方向
側に配置されたペッグ両端部に設けられた糸ガイドから
なり、該糸ガイドにより規定される糸道が装着状態の給
糸パッケージ中心部を通過することを特徴とする給糸パ
ッケージスタンド又は、給糸パッケージを装着するため
の直列に配置された２個のペッグからなり、解舒方向側
に配置されたペッグは中空であることを特徴とする給糸
パッケージスタンドを用いることができる。

（作用）本発明では、糸条を給糸パッケージ軸線方向に解舒する
ため解舒された糸条には若干の解舒撚が付与される。し
かも、一方の給糸パッケージ（８）は中空状に構成され
、他方の給糸パッケージ（Ａ）より解舒された糸条（Ｙ
Ａ）は該中空部を経て合糸されるため、第５図に示す如
く、中空給糸パッケージ（Ｂ）より解舒された糸条（Ｖ
Ｂ）を鞘、糸条（ＭＡ）を芯とした甘いカバリング構造
を形成する。しかも、両給糸パッケージの接方向を逆と
して同一方向に解舒することにより解舒された糸条には
互いに逆方向の解舒撚が付与される。かかる撚方向と前
記カバリング構造によって金糸には収束性が生じること
となる。

（実施例）以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の一例を示す説明図である。同図におい
て（Ａ）　はパーンよりなる給糸パッケージ、（Ｂ）は
パーンよりなる中空給糸パッケージ、（ＹＡ）は給糸パ
ッケージ（Ａ）より解舒された糸条、（ＹＢ）は中空給
糸パッケージ（Ｂ）より解舒された糸条、（Ｙ）　　は
糸条（ＹＡ）と糸条（ＶＢ）との金糸を示す。

第１図に示す如く、給糸パッケージ（＾）と中空給糸パ
ッケージ（８）　とは縦方向に直列にしかもその中心軸
が同一線上に位置するように配置されている。而して、
糸条（ＹＡ）は給糸パッケージ（Ａ）の軸線方向即ち第
１図では上方に解舒される。かかる解舒により、糸条（
ＹＡ）には若干の解舒撚が付与される。解舒撚はパーン
の径や解舒速度等によって変化するが一般的な直径１２
ｃｍ程度のパーンを４００ｍ／ｍｉｎ程度で解舒すれば
２．５７／Ｍ程度の解舒撚が付与され、本発明には充分
であり、特に２〜６Ｔ／Ｍ程度となるよう解舒を行なう
とよい。

解舒された糸条（ＹＡ）は次に中空給糸パッケージ（Ｂ
）下方より中空部（１）を経て中空給糸パッケージ（Ｂ
）上方部へ導びかれる。中空給糸パッケージ（Ｂ）上方
部では、前記した給糸パッケージ（Ａ）の解舒と同様の
方法で糸条（ＶＢ）が解舒撚を付与されつつ引き出され
、上下左右に移動可能な糸ガイド（２）部分で糸条（Ｙ
Ａ）と引揃えられて金糸（Ｙ）　　となる。金糸（Ｙ）
　は種々の方法によりパーンやボビン等に捲取ればよい
が、例えば第１図では、前記金糸（Ｙ）を直接ゲートテ
ンサー（３）上に導びき張力調整を行った後、公知のト
ラバース機構（４）を用いて、再びパーン（５）に捧取
っている。

更に、給糸パッケージ（Ａ）　　と中空給糸パッケージ
（Ｂ）とは糸条の捲付方向が逆である。即ち、第１図に
おいて給糸パッケージ（Ａ）は上方より見て反時計回り
に捲取られているため解舒は時計回りに起こりＺ撚が解
舒撚として付与される。これに対し、中空給糸パッケー
ジ（Ｂ）は、上方より見て時計回りに捲取られているた
め、反時計回りの解舒となってＳ撚が付与される。斯か
る給糸パッケージは例えば同し捲取りパッケージを一方
は正立で、他方は倒立して配置することにより容易に得
られる。

第２図は第１図における給糸パッケージ（Ａ）　（Ｂ）
及びそのスタンドの一部断面拡大図である。

給糸パッケージスタンドは、スタンド本体（６）にペッ
グ（７）と中空ペッグ（８）とが直列に位置するよう取
付けられたものである。即ち、第２図においては、下段
プレート（９）に円柱状のべ、グ（７）が取付けられ、
上段プレート（１０）には円筒状の中空ペッグ（８）が
取付けられている。而して、上段プレー）　（１０）の
中空ペッグ（８）中空部が当接する部分には孔（１１）
が削設されている。かかる上段プレート（１０）は第２
図の如く、スタンド本体（６）に固定して一体化せしめ
ても又、上下に移動可能としてパーンの種類により調整
してもよい。

通常、ペッグ（７）に取付けられた給糸パッケージ上端
と孔（１１）との距離（１）が１５０〜３００ｍｍ程度
となるよう配置するとよい。

本発明は、以上の如き給糸パッケージスタンドにパーン
を装着して前述の如く解舒を行なえばよいが、かかる際
、次に述べる部材を用いて解舒を行うとよい、即ち、パ
ーンの上端部には樹脂等により成形され滑らかな周囲を
持ち、パーン捲芯（１２）と同等の径を有する円形状キ
ャンプ（１３）を装着するとよい、かかるキャップ（１
３）により解舒さされた糸条がパーン捧芯（１２）の端
部に接触して毛羽となったり、切断されたりすることが
少なくなる。又、中空給糸パッケージ（Ｂ）であるパー
ンには前記キャップ（１３）中心に孔を設け、該孔にパ
ーン捲芯内へ挿入可能なガイドパイプ（１４）を挿通し
て一体化したガイドキャップ（１５）を装着するとよい
、かかるガイドキャップ（１５）のガイドパイプ（１４
）下端は補助パイプ（１６）等によりパーン捧芯内に嵌
合ししかも、中空ペッグ（８）上端と当接するよう延長
すればより好ましい。

第３図は、本発明の他の例を示す説明図である。

同図では、チーズよりなる給糸パッケージ（Ａ）　　と
チーズよりなる中空給糸パッケージ（Ｂ）とは横方向に
水平に配置されている。而して、糸条（ＹＡ）は給糸パ
ッケージ（Ａ）の軸線方向、第３図では右方向に解舒さ
れ、第１糸ガイド（２１）、第２糸ガイド（２２）を経
て、中空給糸パッケージ（Ｂ）左方より供給され、中空
部（１）を経て、中空給糸パッケージ（Ｂ）右方へ導び
かれる。中空給糸パッケージ（Ｂ）右方では、前記した
解舒と同様の方法で糸条（ＹＢ）が解舒撚を付与されつ
つ引出され、第３糸条ガイド（２３）において糸条（Ｙ
Ａ）と引揃えられて金糸（Ｙ）となり、前述の方法と同
様にパーンに捲取られている０本例においても両給糸パ
ッケージの接方向は逆であって、右方よりみて給糸パッ
ケージ（Ａ）は時計回りに、中空給糸パッケージ（Ｂ）
　は反時計回りに解舒される。

又、第３図において（２４）は帯状のシートであって、
特に強撚の施こされた糸条が捲かれた給糸パッケージの
場合ビリの生じることがあるので、該シート（２４）に
より適当な張力を付与してビリ防止を行なう、又、該シ
ート下端には必要に応じクリップ（２５）等を挟着して
更に荷重を掛けてもよい。

第４図は、第３図における給糸パッケージ（Ａ）（Ｂ）
及びそのスタンドの一部断面拡大図である。

給糸パッケージスタンドは支柱（２６）とこれに嵌装さ
れた２組のペッグ部材（２７Ａ）　（２７Ｂ）及び糸ガ
イド部材（２８Ａ）　（２８Ｂ）　（２８Ｃ）　とから
なるもので、各部材は支柱に嵌装されるリング（２９）
と該リングに設けられた支持軸（３０）、支持軸先端に
設けられたペッグ（３１）又は糸ガイド（３２）からな
る、又、各部材はリング（２９）に固定ボルト（３３）
が螺着されており、固定ポル）　（３３）を緩めること
により、支柱（２６）に沿って移動する。更に、糸ガイ
ド部材（２８）については支持軸（３０）の固定をポル
）　（３４）等を用いて行うことにより調整可能として
おくことが好ましい。

第４図においては、解舒側に位置するペッグ部材（２７
Ｂ）の両端部に糸ガイド部材（２８Ｂ）　（２８Ｇ）を
配設する他、他のペッグ部材（２７Ａ）の解舒側にも糸
ガイド部材（２８Ａ）を設け、給糸パッケージ（Ａ）の
解舒幅＜ｉ）を調整している。又、糸ガイド部材（２８
）は糸ガイドにより規定される糸道が紙管（３５）中央
部を通過するよう調整する。

具体例ＩＺ６００Ｔ／Ｍの下撚を付与された６０ｄ／４８ｆのポ
リエステルフィラメントをチーズに捲上げ、これを第３
図及び第４図に示す装置に接方向が逆となるよう一方は
正立、他方は倒立に装着してパーンに合糸捲取した（イ
）、一方、第６図（ｂｌに示される方法にて同し糸条を
合糸捲取した（口）、得られた合糸をダブルツイスタ−
Ｉｌ（打出機械製）にてスピンドル回転数８００Ｏｒｐ
ｍ、撚数４５０７／Ｍで撚糸したところ、（イ）は糸切
れが全く発生しなかったが、側は糸切れが多発し、操業
性が極めて低かった。

具体例２１００　ｄ／７２　ｆのポリエステルフィラメントをパ
ーンに捲上げ、これを第１図及び第２図に示す装置に接
方向が逆となるよう装着してパーンに合糸捲取したｅ埼
、一方、第６　ｒｙＪｔａ）に示される方法にて同じ糸
条を合糸捲取したに）、得られた合糸をダブルツイスタ
−機（打出機械製）にてスピンドル回転数１３００Ｏｒ
ｐｍ、撚数１６００７／Ｍで撚糸したところ、Ｖ→は糸
切れが５％程度しか発生しなかったのに対し、に）は半
数以上が糸切を起こし、操業性が極めて低かった。

（発明の効果）本発明によれは、収束性の高い引揃合糸を準備すること
ができるため、かかる引揃合糸を用いれは、ダブルツイ
スタ−機等で撚糸を行っても、糸切れや撚機の発生が殆
んどなく、操業性の飛躍的な向上が望める。

又、本給糸パッケージスタンドは、これを用いるとシン
プルな構造で、本発明方法を実施することができ極めて
有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明例を示す説明図、第５図は本発
明により得られる引揃合糸の形状を示す説明図、第６図
、第７図は従来の合糸方法を示す説明図である。（＾）・・・給糸パッケージ、（Ｂ）・・・中空給糸パッケージ、７・・・ペッグ、　　　　　８・・・中空ペッグ、２７
・・・ペッグ部材、２８・・・糸ガイド部材。第図第図刀図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）２種の糸条を合撚するために、該糸条よりなる引
揃合糸を用意するに際して、少なくとも一方は中空状と
なる如く２個の給糸パッケージ（Ａ）（Ｂ）を直列に配
置し、夫々給糸パッケージ軸線同一方向に糸条を解舒す
ると共に、給糸パッケージ（Ａ）より解舒された糸条は
、中空給糸パッケージ（Ｂ）の中空部を経て中空給糸パ
ッケージ（Ｂ）より解舒された糸条と引揃え、しかも両
給糸パッケージの直列配置時の捲方向を逆とすることを
特徴とする合撚用引揃合糸の準備方法。
（２）給糸パッケージを装着するための直列に配置され
た２個のペッグ及び、解舒方向側に配置されたペッグ両
端部に設けられた糸ガイドからなり、該糸ガイドにより
規定される糸道が装着状態の給糸パッケージ中心部を通
過することを特徴とする請求項１記載の方法に用いる給
糸パッケージスタンド。
（３）給糸パッケージを装着するための直列に配置され
た２個のペッグからなり、解舒方向側に配置されたペッ
グは中空であることを特徴とする請求項１記載の方法に
用いる給糸パッケージスタンド。