JPH0459151B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動消印兼価格印字機におけるイン
キ装置用のスタンプインキ容器を備えたインキ装
置カバーに関する。

従来の技術 インキ出しローラ、インキ着けローラ、インキ
移しローラから成つているインキ装置として、こ
れらのローラが互いに駆動接続されていて、イン
キ移しローラが入り込んでいる貯蔵容器と一緒に
１つのケーシング内に配置され、その駆動が自動
消印機もしくは価格印字機の印字ドラムによつて
制御される形式のものが知られている（西独特許
第3316558号明細書）。

高性能自動消印機用のこのような大型インキ装
置には相応に多量のインキを供給する必要があ
る。保有インキは、例えば回転装置の監視機構に
よつて検出されて指示される所定レベルが下回り
次第補充することができる。インキ補充するに
は、すべての公知の自動消印機の場合インキ装置
のカバーを取りはずし、貯蔵容器からインキを注
ぎ足す。このような補充は小型のインキ装置にお
いても必要となる。このような場合、インキ移し
ローラが常に回転することによりインキもインキ
装置のカバーに付着することになり、従つてカバ
ーの取りはずしによるインキ補充は特にインキび
んから一部のインキを放出する場合汚れを伴うこ
とになる。

発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、取扱いが簡単であつて、補充
の目的のためにインキ装置を開放する必要がない
インキ補充機構を提供することである。

課題を解決するための手段 このような課題を本発明の次のようにして解決
した。すなわち、インキ装置カバーが段状に構成
されていて、１つの段部の滴下縁部がくさび形横
断面をなしており、インキ装置カバーはインキ装
置のインキ室を覆う部分にスタンプインキの補充
に役立てられる１つのホツパを有しており、スタ
ンプインキ容器がカートリツジとして構成されて
いて、このカートリツジは前記ホツパによつて案
内され、保持され、破断されるのである。

実施例 次に、図面に示した実施例に従つて本発明を説
明する： インキ装置カバー３０は段状に構成されてお
り、これによつてインキ装置１の複数の異なる室
が相互に最良に区切られ、ひいては、大きな周速
度の時にもスタンプインキが次の室へ飛散するよ
うなことは防止される。剛性を高めると同時に、
遠心式に振り飛ばされるスタンプインキのための
滴下縁部３１を形成するために、インキ装置カバ
ー３０はインキ室１３からオーバフロー室１４へ
の移行部にくさび形の横断面を有している。

インキ装置カバー３０はインキ室１３を覆う部
分にホツパ３２を有しており、このホツパ３２は
インキ装置カバー３０自体と一体に素材結合され
ている。ホツパ開口内には、例えば３つのウエブ
３３によつて保持されて１つのねじピン３４が装
着されている。このねじピン３４は上端部が斜め
にカツトされた中空シリンダ３５として構成され
ている。さらに、インキ装置上ヘインキ装置カバ
ー３０をプレス嵌めするための側方のクランプ突
起１５並びにガイド面１６，１７が設けられてい
る（判り易くするために第１図中にたんに部分的
に示されている）。

ホツパ３２はスタンプインキを充てんされたカ
ートリツジ４０の案内、保持および破断に役立て
られる。第３図に示されているように、カートリ
ツジ４０は周面にグリツプ４１を有する円筒体で
あつて、一方の端部にやはり円筒形の流出口片４
２を有し、他方の端部は蓋４３によつて閉鎖され
ている。蓋４３は超音波溶接によつてカートリツ
ジ４０を完全に密閉している。第３図中のＺ範囲
の拡大図である第３ａ図に示すように、内ねじ山
を有する流出口片４２の前には分離壁もしくはシ
ール壁として縁部の厚さを減少した円板４４が設
けられており、この円板４４は流出口片４２の内
壁と一体に素材結合されている。インキ装置内へ
スタンプインキを補充するためにはカートリツジ
４０がねじピン３４上へ流出口片４２がウエブ３
３へ当たるまでねじピン付けられる。これによつ
て中空シリンダ３５はカートイツジ４０の円板４
４を破断して押し開き、スタンプインキがインキ
装置のインキ室１３内へ流入する。

インキ装置カバー３０およびカートリツジ４０
はプラスチツクから製作されている。

カートリツジ４０は種々の容量に合わせて種々
の大きさに製作可能である。第１図〜第３図にわ
ずかな補充量の例が示されている。もつと多量の
補充量の場合にはカートリツジ４０が例えば高さ
寸法を大きくされ、蓋４３の代わりに同じか又は
もつと大きな容積の円筒形の中空体が素材結合に
よつて装着される。

ホツパ３２とカートリツジ４０との間での図示
のねじ接続の代わりに、ホツパー３２内にカート
リツジ底を破断させるための突き棒を使用するこ
とも可能であり、このような場合はカートリツジ
４０が１つのばね部材によつて所定位置に保持さ
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はインキ装置を一部断面して示した側面
図、第２図はインキ装置カバーの縦断面図、第３
図はカートリツジの側面図、第３ａ図はカートリ
ツジの拡大縦断面図である。 １……インキ装置、１３……インキ室、１４…
…オーバフロー室、１５……クランプ突起、１
６，１７……ガイド面、３０……インキ装置カバ
ー、３１……滴下縁部、３２……ホツパ、３３…
…ウエブ、３４……ねじピン、３５……中空シリ
ンダ、４０……カートリツジ、４１……グリツ
プ、４２……流出口片、４３……蓋、４４……円
板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動消印兼価格印字機におけるインキ装置用
   のスタンプインキ容器を備えたインキ装置カバー
   において、インキ装置カバー３０が段状に構成さ
   れていて、１つの段部の滴下縁部３１がくさび形
   横断面をなしており、インキ装置カバー３０はイ
   ンキ装置のインキ室１３を覆う部分にスタンプイ
   ンキの補充に役立てられる１つのホツパ３２を有
   しており、スタンプインキ容器がカートリツジ４
   ０として構成されていて、このカートリツジ４０
   は前記ホツパ３２によつて案内され、保持され、
   破断されることを特徴とする、スタンプインキ容
   器を備えたインキ装置カバー。 ２ カートリツジ４０がねじ付けによつてホツパ
   ３２に保持され、破断される、特許請求の範囲第
   １項記載のインキ装置カバー。 ３ カートリツジ４０がホツパ３２内の１つの突
   き棒によつて破断され、ばね部材によつてホツパ
   ３２内に保持される、特許請求の範囲第１項記載
   のインキ装置カバー。 ４ カートリツジ４０が、円筒状の流出口片４２
   を有する円筒状の中空体から成つていて、超音波
   溶接による素材結合によつて装着された蓋４３を
   介して閉鎖されている、特許請求の範囲第１項記
   載のインキ装置カバー。 ５ ホツパ３２の開口内ヘウエブ３３によつて保
   持された１つのねじピン３４が配置されている、
   特許請求の範囲第２項記載のインキ装置カバー。 ６ ねじピン３４が斜めにカツトされた中空シリ
   ンダ３５として構成されている、特許請求の範囲
   第５項記載のインキ装置カバー。 ７ カートリツジ４０が円筒状の中空体と流出口
   片４２との間にシール部分として縁部の厚さを減
   少された円板４４を有しており、この円板４４は
   流出口片４２の内壁に素材結合によつて一体に結
   合されている、特許請求の範囲第４項記載のイン
   キ装置カバー。 ８ カートリツジ４０の容積が、大きさを異にす
   る別円筒状の中空体の装着によつて増大可能であ
   る、特許請求の範囲第７項記載のインキ装置カバ
   ー。