JPH0458616B2 - - Google Patents

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JPH0458616B2
JPH0458616B2 JP14570885A JP14570885A JPH0458616B2 JP H0458616 B2 JPH0458616 B2 JP H0458616B2 JP 14570885 A JP14570885 A JP 14570885A JP 14570885 A JP14570885 A JP 14570885A JP H0458616 B2 JPH0458616 B2 JP H0458616B2
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propylene
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copolymer resin
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Mutsuo Akao
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0458616B2 publication Critical patent/JPH0458616B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は写真フイルムパトローネ用の容器本体
に関するものである。 〔従来技術〕 従来写真フイルムパトローネ用容器本体は剛性
の確保と射出成形の際のバリや糸引きを防止する
ためにメルトフローインデツクス(MI)が10
g/10分前後の高密度ポリエチレン樹脂とエチレ
ンを含まないホモタイプのポリピレン樹脂あるい
はエチレン含有量が2モル%前後のブロツクタイ
プ又はランダムタイプのポリプロピレン樹脂が使
用されていた。そして、これらは透明性が劣るた
めに通常顔料を添加して着色されていた。 又、実公昭58−46413号公報には金属薄葉素材
を成形してなる写真フイルムパトローネ用容器が
開示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来のMIが10g/10分前後の
高密度ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を
材料にした容器の場合には、圧縮強度、落下強度
等の確保のために肉厚なものになり、しかも容器
本体の射出成形サイクル時間が長くなつて製造コ
ストが高くなつていた。さらに写真フイルムが容
器本体に収納された状態で高温下に長時間おかれ
ると容器内の温度が上昇してその品質が低下する
という問題があつた。また温度の上昇により容器
本体だけでなく内部のポリスチレン樹脂製のスプ
ールの変形も発生していた。 また、金属薄葉素材の容器は高価な上容器成形
性が悪く非常に高価なものになりほとんど実用化
されていない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、これらの問題点を解決した肉薄で製
造が容易でかつ包装加工性にすぐれた透明度が高
く、商品価値の高い写真フイルムパトローネ用容
器本体を提供するものであり、特定の組成と物性
のランダムタイプのポリプロピレン樹脂を用いた
ことを特徴としている。 すなわち、本発明は、モル%比でプロピレン単
位とその他のα−オレフイン単位との比が95.5:
4.5〜97.5:2.5であるプロピレン−α−オレフイ
ンランダム共重合体樹脂に0.1〜1.0重量%の滑剤
と0.01〜2.0重量%の造核剤を含有せしめた、メ
ルトフローインデツクス(ASTM D−1238)が
15〜80g/10分、曲げ弾性率(ASTM D−790)
が9000Kg/cm2以上、そして20℃におけるノツチ付
のアイゾツト衝撃強度(ASTM D−256)が2.0
Kg・cm/cm以上であるプロピレン系ランダム共重
合体樹脂を用いて形成された、外形が4角である
写真フイルムパトローネ用容器本体に関するもの
である。 容器本体を形成しているプロピレン系ランダム
共重合体樹脂はプロピレンとその他のα−オレフ
インとの共重合体樹脂である。その他のα−オレ
フインはエチレン又は炭素数が4〜13程度好まし
くは4〜10程度のものであり、具体的には、エチ
レン、ブテン−1、ぺンテン−1、ヘキセン−
1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デ
セン−1、ドデセン−1、オクタデセン−1等を
あげることが出来る。これらは1種に限定される
ものではなく、2種以上共重合させることができ
る。 共重合体におけるプロピレン単位とその他のα
−オレフイン単位との比率はモル%比で95.5:
4.5〜97.5:2.5が適当である。 α−オレフインと含有量が上記の比率で2.5未
満になると剛度は大きくなるが衝撃強度が小さく
なり、包装加工工程で容器本体同志がぶつかりあ
つたり、パトローネ入写真フイルム製品を容器本
体にポリエチレン樹脂製キヤツプで密封した状態
で高所から落下させるとワレが発生したりする。
又、透明度が低下し、特にα−オレフインを含ま
ないホモタイプポリプロピレン樹脂では透明度が
悪い(HAZEが大きい)ばかりでなく、高所から
の落下強度も小さくて、商品価値が非常に低い容
器本体となる。 α−オレフインの含有量が上記の比率で4.5を
越えると剛度が低下して例えば容器本体をホツパ
一等の集合箱に多数入れておくと自重により変形
したり、キヤツプとの嵌合強度が低下して包装加
工工程中にキヤツプが外れたりする。また、射出
成形性が悪化するだけでなく糸ヒキやゲート残
り、底ヒケ等の成形故障が発生し商品価値を低下
させる。さらに、コンベアや空気輸送などの搬送
工程中に容器同志や搬送設備との接触により容器
本体にキズが発生する。もつとも問題なのは静・
動摩擦が非常に高くなり搬送不可等のトラブルが
発生することである。 このようなプロピレン−α−オレフインランダ
ム共重合体樹脂を写真フイルムパトローネ用容器
本体の材料に用いるためにはこの樹脂にさらに滑
材と造核剤を添加する必要がある。一般にプロピ
レン以外のα−オレフインを2.5モル%以上にす
ると静・動摩擦係数が大きくなり、また、剛度が
低下して変形が発生する。又、容器本体の内外表
面にキズが発生しやすくなるだけでなく射出成形
性が悪化し、成形バリや糸引きゲート残りが発生
しやすくなる。これらの問題点を写真感光材料に
悪影響を及ぼさない限定された滑剤と造核剤をバ
ランスよく配合することにより解消し、肉薄で、
製造が容易で、包装加工性にすぐれ、高所落下強
度にすぐれそして透明度の高い、商品価値にすぐ
れた写真フイルムパトローネ用容器本体の提供が
可能である。 滑剤を使用する目的は次の通りである。すなわ
ち、メルトフローインデツクスが15g/10分以上
のプロピレン−α−オレフインランダム共重合体
樹脂は、樹脂間の滑りが悪くなり、ホツパーから
成形機への樹脂の送りが悪くなつたり、写真フイ
ルムパトローネ用プラスチツク容器本体の様に球
形でなく円筒形又は直方体形では金型からの取り
出し性(型離れ性)や成形直後結晶化が不十分な
状態ではプラスチツク容器本体間でブロツキング
発生したりキズが発生したりする。プロピレンと
共重合させるα−オレフインの含有量が4.6モル
%以上と多くすると、衝撃強度、落下強度及び透
明度等は向上するが、前記問題点がメルトフロー
インデツクスが15g/10分以上の樹脂ではかえつ
て増幅されてしまう。滑剤が添加することによつ
てこれらを改善する。 本発明に使用される滑剤は写真感光材料に悪影
響を与えないものである。さらに、容器の透明性
を問題になる程低下さぜず、容器成形時の離型性
にすぐれ、金型を腐食させない安価で入手しやす
い滑剤が好ましい。代表的な滑剤の種類としては
高級脂肪酸系、シリコーン系、金属石けん係、樹
脂族炭化水素系、脂肪産アミド系がある。 本発明に特に好ましい滑剤の市販品名に次にあ
げる。 シリコーン系滑剤;ジメチルポリシロキサン各種
(信越シリコーン(株)製品、東レシリコーン(株)製
品) オレイン酸アミド成滑剤;アーモスリツプCP(ラ
イオン・アグゾ(株)製品)、ニユートロン(日本
精化(株)製品)、ニユートロンE18(日本精化(株)製
品)、アマイドO(日東化学(株)製品)、アルフロ
−E10(日本油脂(株)製品)、ダイヤミツドO−
200(日本化成(株)製品)、ダイヤミツドG−200
(日本化成(株)製品)等 エルカ酸アミド系滑剤;アルフロ−P−10(日本
油脂(株)製品)等 ステアリン酸アミド系滑剤;アルフロ−S−10
(日本油脂(株)製品)、ニユートロン2(日本精化
(株)製品)、ダイヤミツド200(日本化成(株)製品)
等 ビス脂肪酸アミド系滑剤;ビスアマイド(日本化
成(株)製品)、ダイヤミツド200ビス(日本化成(株)
製品)、アーモワツクス−EBS(ライオン・ア
クゾ(株)製品)等がある。 滑剤の添加量は0.1〜1.0重量%が必須条件であ
る。0.1%未満では上記問題点の解決が困難であ
り写真フイルムパトローネ用容器本体としては実
用化不可能である。一方、1.0重量を越えるとス
クリユーのスリツプが発生するとともに写真フイ
ルムパトローネ用容器本体表面のベトツキ増加と
それによる異物付着及び写真フイルムへの転写が
多くなり商品価値を低下される等の問題を生じ
る。その上、容器本体の透明度も低下する。 プロピレン系ランダム共重合体樹脂は、メルト
フローインデツクス(ASTM D−1238)が15〜
80g/10分、好ましくは20〜60g10分、特に好ま
しくは30〜50g/10分であり、曲げ弾性率
(ASTM D−790)が9000Kg/cm2以上、好ましく
は13000Kg/cm2以上、そして20℃におけるノツチ
付のアイゾツト衝撃強度(ASTM D−256)が
2.0Kg・cm/cm以上のものである。さらに、需要
者に好ましい印象を与える点で透明性(HAZE;
ASTM D−1003による厚さ1mmのシートの測定
値)が60%以下、特に40%以下であることが好ま
しい。 このような物性を有する樹脂は本発明に必須の
第2の添加物である造核剤例えば前記のプロピレ
ン系ランダム共重合体樹脂に適当量の有機又は無
機の造核剤を添加することによつて得ることがで
きる。 有機造核剤は、カルボン酸、ジカルボン酸、こ
れらの塩及び無水物、芳香族スルホン酸の塩及び
エステル、芳香族ホスフイン酸、芳香族ホスホン
酸、芳香族カルボン酸、そのアルミニウム塩、芳
香族リン酸金属塩、炭素数8〜30のアルキルアル
コール、多価アルコールとアルデヒドの縮合物、
ならびにアルキルアミンなどであり、例えばp−
t−ブチル安息香酸アルミニウム、1,3,2,
4−ジベンジリデンソルビトール、次式で表わさ
れるジ置換ベンジリデンソルビトール化合物 (式中、R1及びR2は炭素数1〜8のアルキル、
アルコキシ又はハロゲンであり、m及びnはいず
れも0〜3であつてかつm+n≧1である。)、ス
テアリル乳酸のカルシムウ、マグネシウム等の金
属塩、N−(2−ヒドロキシエチル)−ステアリル
アミン等の次式で表わさせる化合物 (式中、R5は炭素数が8〜30のアルキル基であ
り、k及びlはいずれも0〜10であつてk+l≧
1である。)、1,2−ヒドロキシステアリン酸の
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシ
ウム塩、マグネシウム塩等の金属等塩、ステアリ
ルアルコール、ラウリルアルコール等のアルキル
アルコール、安息香酸ソーダ、安息香酸、セバチ
ン酸などを含む。 無機造核剤は、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、酸化リチウム等のアルカリ金属酸化物、炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ
金属炭酸塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水酸
化物、炭酸カルシウム、酸化カルシウム等のアル
カリ土類金属酸化物などである。 造核剤これらに限定されるものではなく、その
他の公知の造核剤を用いることもできる。また、
造核剤は単独の場合に限らず、二種以上を併用す
ることもできることはいうまでもない。 造核剤の添加量はプロピレン−α−オレフイン
ランダム共重合体樹脂100重量部に対し0.01〜2.0
重量部である。 プロピレン−α−オレフインランダム共重合体
樹脂に造核剤を添加する方法はポリプロピレン等
に各種添加剤を添加する一般の方法によつて行な
えばよく、通常はプロピレン系ランダム共重合体
樹脂に添加して均一に混練すればよい。 この造核剤の添加によつて各種の効果が得られ
る。例えば、プロピレン−α−オレフインランダ
ム共重合体樹脂としてプロピレンとエチレンのラ
ンダム共重合体樹脂100重量部に造核剤としてパ
ラターシヤルブチル安息香酸0.1重量部加えるこ
とによつてHAZEを40%から21%に低下させるこ
とができ、0.2重量部加えればさらに12%にまで
低下させることができる。降伏点応力は、0.1重
量部加えると例えば380Kg/cm2から420Kg/cm2まで
向上させることができるが、それ以上添加しても
その後はほとんど向上しない。また、曲げ弾性率
は、0.1重量部添加すると、例えば500Kg/cm2から
600Kg/cm2まで向上させることができるが、それ
以上添加してもその後はほとんど向上しない。 本発明の容器本体に使用するプロピレン系ラン
ダム共重合体樹脂中には上記の滑剤と造核剤以外
に各種の添加剤を添加することができる。公知の
添加剤の代表例を次に示す。 (添加剤種類) (代表例) (1) 可塑剤;フタル酸エステル、グリコールエス
テル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2) 安定剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アル
カリ土類金属系、有機スズ系等 (3) 帯電防止剤;陽イオン活性剤、アニオン活性
剤、非イオン活性剤、画面活性剤等 (4) 難燃剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エス
テル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオール
等 (5) 充填剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸
カルシウム、マイカ、タルク、酸化チタン、シ
リカ等 (6) 補強剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラ
ス繊維、ガラスミルドフアイバー、炭素繊維等 (7) 着色剤;無機顔料(Al、Fe2O3、TiO2
ZnO、CdB、クレー、炭酸カルシウム、マイカ
等)、有機顔料(カーボン)、染料、等 (8) 加硫剤;加硫促進剤、促進助剤等 (9) 劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金
属不活性化剤、過酸化物分解剤等 (10) カツプリング剤;シラン系、チタネート系、
クロム系、アルミニウム系等 (11) 各種の熱可塑性樹脂、ゴム等 (12) その他 本発明の容器本体は外形が4角に形成される。
一般には、フイルムパトローネ容器はさらにフイ
ルム使用説明書とともに外箱である紙箱に収納し
て商品化されているが、本発明の容器本体は透明
性にも特徴を有しているところから、このフイル
ムパトローネ容器の外形を4角にすることによつ
て外箱を兼用させることができる。それによつ
て、その特徴をさらに発揮させ、あわせてコスト
ダウンをはかることができる。 なお、キヤツプの材質は容器本体のこれらの機
能を充分に発揮させるために容器本体より柔軟な
ものがよく、例えば低密度ポリエチレン
(LDPE)、低圧法直鎖状低密度ポリエチレン(L
−LDPE)等は好適である。 容器本体は通常は射出成形によつて製造すれば
よい。射出成形方法は特に限定されるのではな
く、例えば金型内真空射出成形法によつてもよ
い。金型は、1個取りよりも多数個取りのもの、
例えば1金型で12個以上の容器本体を一度に成形
しうるものを用いるほうが効率的である。 射出成形する場合には、第3図及び第4図に示
するように、樹脂注入口部4に樹脂の突出部5が
残るところから、従来の容器本体においてもこの
樹脂注入口部4は底面6ら0.5〜5mm程度、好ま
しくは1〜3mm程度凹ませて設けられるが、特に
本発明の容器本体を製造する場合にはこの部分に
ピンホールを生じやすいとを本発明者らは見出し
た。これを裂けるために樹脂注入口部付近は図示
のように底部の平均厚さより厚くすることが好ま
しい。このことは、容器本体1の厚さを薄く、例
えば0.7mm以下にした場合には特に重要である。 容器本体の成形方法は射出成形に限定されない
ことはもとよりであり、必要によりインジエクシ
ヨンブロー成形又はブロー成形などで成形しても
よい。 〔作用〕 本発明においては、剛性にすぐれた容器本体材
料として適するポリプロピレン樹脂を基に種々の
改良を施して数々の優れた特性を有する写真フイ
ルムパトローネ用容器本体を完成させている。す
なわち、プロピレンに適量の他のα−オレフイン
を加えて共重合体とすることによつて衝撃強度を
大幅に改良し剛性を適当範囲に調整するとともに
透明度も向上させている。そして、このα−オレ
フインの添加によつて生ずる摩擦係数の上昇を適
量の滑剤を加えることによつて抑えている。さら
に、適量の造核剤を加えることによつてメルトフ
ローインデツクスを高くしても、曲げ弾性率、ア
イゾツト衝撃強度等を改善して好ましい物性にす
るとともに透明性もさらに改善している。 〔実施例〕 本発明の実施例である容器本体の形状を第1図
及び第2図に示す。 第1図の容器本体1は4角筒形をしており、樹
脂注入口部4に樹脂の突出部5が残るところから
底面6から0.5〜5mm程度、好ましくは1〜3mm
程度凹ませて設けられている。その樹脂注入口部
付近は底部7の平均厚さより厚くされている。ま
た、内面上部にはキヤツプ(図示されていない)
と嵌合させる溝8が形成さている。この容器本体
の側壁部の肉厚は平均で0.5〜1.3mm、好ましく0.7
〜1.0mm程度が適当である。この容器本体に装着
するキヤツプには例えば第3図に示す断面を有す
るものを利用できる。 第2図の容器本体は外形が4角で収納部が円形
に形成されている。 次に、本発明の容器本体を形成する樹脂を用い
て円筒形の容器本体を作成し、従来の樹脂に対す
る優位性を調べた結果を示す。 成形機として住友重機製ネスタール(商品名)
を用い、型絞圧150t、取い数24ケ、ランナー形式
はホツトランナーとして第3図に示す形状で側壁
の厚さ0.8mmのパトローネ容器本体を成形した。 従来品Iとしてはプロピレン単位の含有率が98
モル%、エチレン含有量が2モル%のプロピレン
エチレンランダム共重合体樹脂よりなり、メルト
フローインデツクスが12.0g/10分、曲げ弾性率
11000Kg/cm2、20℃におけるノツチ付のアイゾツ
ト衝撃強度が3.5Kg・cm/cmであり、滑剤として
オレイン酸アミドを0.2重量%含み、造核剤を含
まないランダムタイプポリプロピレン樹脂を用い
た。 従来品としてはメルトフローインデツクスが
10g/10分のホモタイプポリプロピレン樹脂製容
器本体を用いた。 比較例1としてはプロピレンの含有率が96モル
%、エチレン含有量が4モル%のプロピレン系ラ
ンダム共重合体樹脂よりなりメルトフローインデ
ツクスが25g/10分、曲げ弾性率9200Kg/cm2、20
℃におけるノツチ付のアイゾツト衝撃強度が4.0
Kg・cm/cmであり、滑剤と造核剤を含まないラン
ダムタイプのポリプロピレン樹脂を用いた。 比較例2としてはプロピレン単位と含有率が98
モル%エチレン含有量が2モル%のプロピレンエ
チレンランダム共重合体樹脂よりなり、メルトフ
ローインデツクスが40.0g/10分、曲げ弾性率
16000Kg/cm2、20℃におけるノツチ付のアイゾツ
ト衝撃強度が5.0Kg・cm/cmであり、滑剤として
オレイン酸アミドを含まず造核剤を0.1重量%含
むランダムタイプポリプロピレン樹脂を用いた。 本発明樹脂品1としてはプロピレン含有量が97
モル%、エチレン含有量が3モル%のプロピレン
エチレンランダム共重合体樹脂よりなり、メルト
フローインデツクスが40.0g/10分、曲げ弾性率
14000Kg/cm2、20℃におけるノツチ付のアイゾツ
ト衝撃強度が6.0Kg・cm/cmであり、滑剤として
オレイン酸アミドを0.3重量%含み、造核剤を0.1
重量%含むランダムタイプのポリプロピレン樹脂
を用いた。 本発明樹脂品2としてはプロピレン含有量が96
モル%、エチレン含有量が4モル%のプロピレン
エチレンランダム共重合樹脂よりなり、メルトフ
ローインデツクスが40.0g/10分、曲げ弾性率
11000Kg/cm2、20℃におけるノツチ付のアイゾツ
ト衝撃強度が5.0Kg・cm/cmであり、滑剤として
オレイン酸アミドを0.5重量%含み、造核剤を0.1
重量%含むランダムタイプのポリプロピレン樹脂
を用いた。 これら6種の写真フイルムパトローネ用容器本
体の次の評価方法により各特性を比較した結果を
第1表に示す。 以上の実施例は本発明の写真フイルムパトロー
ネ用容器本体として好ましい実施態様の代表例を
示したものであるが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【表】
〔発明の効果〕
本発明の写真フイルムパトローネ用容器本体
は、アイゾツト衝撃強度が大きく、その結果落下
強度が非常に大きく(5mから落下時のワレ発生
率が非常に小さい)加工工程や物流工程でも容器
本体のワレが発生しなくなる。しかも、キヤツプ
との嵌合強度や嵌合密封性が良好である。 エチレン(α−オレフインも含む)含有量を多
くして落下衝撃強度を非常に良化したにもかかわ
らず圧縮強度や容器本体内壁の耐摩耗性を低下し
ない。成形に際しては、成形収縮率が少なくて寸
法安定性が良好であるばかりでなく、糸ヒキやキ
ズの発生も少なく、製品取り出し性も良好であ
る。成形性にすぐれており、金型と容器の離型性
や成形直後の滑りも良好である。 樹脂の流動性が良好であるところから、シヨー
トシヨツトの発生や底ヒケも少なく、成形サイク
ルを短縮しかつ成形不良品の発生を少なくするこ
とが出来る。 上記の特性により容器本体を肉薄にしても所定
の強度に確保することができ、容器本体の透明度
を大巾に向上させて商品価値も高めながらコスト
ダウンが達成できる。この容器本体を外箱と兼用
させることによつてコストダウンをはかるととも
に商品に斬新さを付与し、さらには内容物を確認
できる安心感を需要者に与えることもできる。外
面に印刷を施して商品価値を向上させたり、説明
文を付与することも有効である。 本発明に係る写真フイルムパトローネ用容器本
体は透明でなくともよく、金属粉末や顔料や染料
を添加した半透明又は不透明にした写真フイルム
パトローネ用容器本体として使用してもよく剛
性、落下強度が透明写真フイルムパトローネ用容
器本体よりさらに向上し従来品に比較して非常に
すぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例である容器
本体の斜視図である。第3図及び第4図は本発明
の実施例である容器本体を断面図で示したもので
ある。 1……容器本体、2……周壁部、3……キヤツ
プ、4……樹脂注入口部、5……樹脂注入口(ゲ
ート)跡、6……底面表面、7……底部、8……
溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モル%比でプロピレン単位とその他のα−オ
    レフイン単位との比が95.5:4.5〜97.5:2.5であ
    るプロピレン−α−オレフインランダム共重合体
    樹脂に0.1〜1.0重量%と滑剤と0.01〜2.0重量%の
    造核剤を含有せしめた、メルトフローインデツク
    ス(ASTM D−1238)が15〜80g/10分、曲げ
    弾性率(ASTM D−790)が9000Kg/cm2以上、
    そして20℃におけるノツチ付のアイゾツト衝撃強
    度(ASTM D−256)が2.0Kg・cm/cm以上であ
    るプロピレン系ランダム共重合体樹脂を用いて形
    成された、外形が4角である写真フイルムパトロ
    ーネ用容器本体。 2 プロピレン系ランダム共重合体樹脂のHAZE
    (ASTM D−1003による厚さ1mmのシートの測
    定値)が60%以下である特許請求の範囲第1項記
    載の写真フイルムパトローネ用容器本体。 3 該プロピレン系ランダム共重合体樹脂中に着
    色剤を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の写真フイルムパトローネ用容器本体。 4 該容器本体の外面に印刷を施したことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項
    記載の写真フイルムパトローネ用容器本体。
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