JP2603030B2 - ポリカーボネート樹脂製薄肉容器 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂製薄肉容器

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一男 岸本
英和 伊藤
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帝人化成株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネート樹脂製
薄肉容器に関する。更に詳細には、透明性、耐衝撃性、
耐熱性を損うことなく優れたスタック性を呈する肉厚
0.3〜1.2mmのポリカーボネート樹脂製薄肉容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は透明性、耐衝撃
性、耐熱性等に優れた熱可塑性樹脂であり、機械、電
器、自動車、医療用途等幅広く使用されている。更にそ
の性質を利用して薄肉容器に使用せんと試みたところ、
薄肉容器としての性能も満足される。一般に、薄肉容器
は保管場所等の関係から重ねて保管され、内容物を充填
する際には容器を一個ずつ供給することが要求される。
しかしながら、ポリカーボネート樹脂製の薄肉容器はス
タック性に劣り、はがれ難いという問題のあることが判
明した。この問題は特に自動充填時には致命的な問題に
なる。
【0003】一般にカップ状や皿状の樹脂製の薄肉容器
のスタック性改善方法として、無機充填剤を配合するこ
とが知られている。しかしながら、ポリカーボネート樹
脂製の薄肉容器に無機充填剤を配合して充分なスタック
性を付与しようとすると、ポリカーボネート樹脂の優れ
た特性である透明性、耐衝撃性、耐熱性等が損なわれる
ようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は透明
性、耐衝撃性、耐熱性等を損なうことなく、スタック性
に優れたポリカーボネート樹脂製の薄肉容器を提供する
ことである。
【0005】本発明者は上記目的を達成せんとして鋭意
検討を重ねた結果、無機充填剤として特定の炭酸カルシ
ウムと炭素数8〜22の一価カルボン酸と1〜5価のア
ルコールのエステルをポリカーボネート樹脂に特定量配
合すれば、透明性や耐衝撃性等を損なうことなく、スタ
ック性に優れたポリカーボネート樹脂製の薄肉容器が得
られることを究明し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、粘度平均分子
量14,000〜36,000のポリカーボネート樹脂
100重量部に、平均粒子径6μ以下の炭酸カルシウム
0.01〜0.1重量部及び炭素数8〜22の一価カル
ボン酸と1〜5価のアルコールのエステル0.05〜
1.0重量部配合したポリカーボネート樹脂組成物より
なるポリカーボネート樹脂製薄肉容器に係るものであ
る。
【0007】本発明で使用するポリカーボネート樹脂
は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法又
は溶融法で反応させて得られる。ここで使用する二価フ
ェノールとしては2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン[通称ビスフェノールA]を対象とする
が、その一部を他の二価フェノールで置換えてもよい。
他の二価フェノールとしては、例えば1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイ
ド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等があげ
られる。カーボネート前駆体としてはカルボニルハライ
ド、カルボニルエステル、ハロホルメート等があげら
れ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネート、ビ
スフェノールAのジハロホルメート等があげられる。ポ
リカーボネート樹脂を製造するに際し、適当な分子量調
節剤、反応を促進するための触媒、加工性改善のための
分岐剤等を必要に応じて使用することができる。また、
生成したポリカーボネート樹脂は洗浄等によって不純物
を除去するのが好ましいが、用途により問題にならない
程度の量であれば含まれていてもよい。
【0008】ポリカーボネート樹脂の重合度は、あまり
に低いと充分な強度を有する容器が得られ難く、またあ
まりに高いと真空成形等に使用する薄物のシートやフイ
ルムの押出成形が困難になるので、粘度平均分子量で1
4,000〜36,000が適当であり、14,500
〜32,000が好ましい。また粘度平均分子量が1
4,000〜36,000になるように粘度平均分子量
の異なる二種以上のポリカーボネート樹脂を混合しても
よく、この場合粘度平均分子量が14,000〜15
0,000程度のポリカーボネート樹脂が使用できる。
【0009】本発明で使用する炭酸カルシウムは、平均
粒径が6μ以下のものであり、その添加量はポリカーボ
ネート樹脂100重量部に対して0.01〜0.1重量
部である。平均粒径が6μより大きく、また添加量が
0.1重量部より多くなると外観特に透明性が悪化する
ようになり、添加量が0.01重量部より少いとスタッ
ク性の充分な改善効果が得られ難くなる。
【0010】また上記炭酸カルシウムと併用するエステ
ルは、炭素数8〜22の一価カルボン酸と1〜5価のア
ルコールの完全エステル及び/又は部分エステルであ
り、例えばステアリルステアレート、ミリシルパルミテ
ート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、グリ
セリントリステアレート、グリセリンモノステアレート
等が好ましく使用できる。これらの混合物であっても差
し支えない。かかるエステルの添加量はポリカーボネー
ト樹脂100重量部に対して0.05〜1.0重量部で
ある。0.05重量部より少いとスタック性の充分な改
善効果が得られ難く、1.0重量部より多くなると成形
時の耐熱性が悪化するようになる。
【0011】本発明の薄肉容器を成形するには、上記成
分を混合してそのまま又は一旦ペレット化した後成形に
供すればよく、成形手段としては任意の成形法が採用さ
れ、例えば射出成形等により直接成形しても、押出成形
等により一旦シートやフイルムにした後真空成形等によ
り成形してもよい。また成形条件としても格別な条件を
とる必要はない。
【0012】また本発明の薄肉容器には必要に応じて他
の添加剤、例えば酸化防止剤、耐候剤、染料、顔料、ブ
ルーイング剤、帯電防止剤、抗菌剤等を任意の時点で添
加して含有させることもできる。
【0013】
【実施例】以下に実施例をあげて更に説明する。なお実
施例中の部は重量部であり、評価は下記の方法で行っ
た。
【0014】(1) 耐衝撃性:コツプ状成形品をコンクリ
ート上に伏せて置き、その真上50cmのところから10
0g の鋼球を落下させて割れの発生の有無で判定した。
割れが発生したものを×、割れが発生しないものを○で
示した。
【0015】(2) 耐熱性(成形時の耐熱性):コツプ状
成形品の成形中に、成形機を停止して、10分間滞留さ
せた後成形を再開し、滞留前後の成形品から40×40
mmの試験片を切出し、カラーマシン[日本電色(株)
製、C光源、透過法]によりL値、a値、b値を測定
し、色差(△E)を求めた。値が大きい程耐熱性が悪い
ことを示す。
【0016】(3) 透明性:耐熱性の評価に使用する滞留
前の成形品から切出した試験片のヘーズを測定した。ヘ
ーズ値が高い程成形品が曇り、外観が悪くなる。
【0017】(4) スタック性:コツプ状成形品の成形中
に、成形品を10個重ね、24時間放置した後1個ずつ
取外し、10個全てが容易に外れた場合を○、そうでな
い場合を×で示した。
【0018】
【実施例1〜9及び比較例1〜6】ビスフェノールAと
ホスゲンから製造した表1記載の粘度平均分子量のポリ
カーボネート樹脂パウダー100部に無機充填剤(表1
記載の添加剤a)及びエステル(表1記載の添加剤b)
を表1記載の量添加し、タンブラーにより混合し、30
mmφルーダーにより280℃で押出してペレットにな
し、このペレットを使用し、肉厚1mm、底面直径50m
m、開口部直径60mm、高さ40mmのコツプ状成形品の
採れる金型を取付けた成形機ネオマット N150/75
[住友重機(株)製]によりシリンダー温度300℃で
コツプ状成形品を得、評価結果を表1に示した。
【0019】なお、表1中の記号は下記の通りである。 (1) PCの分子量:ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子
量 (2) 添加剤A:平均粒子径5.0μの炭酸カルシウム
[シプロ化成(株)製;シプロン-A] (3) 添加剤B:平均粒子径4.5μのカオリン[土屋カ
オリン(株)製;HAクレー] (4) 添加剤C:平均粒子径2.0μのタルク[日本タル
ク(株)製P-200] (5) 添加剤D:ステアリン酸モノグリセライド (6) 添加剤E:ステアリルステアレート (7) 添加剤F:ペンタエリスリトールテトラステアレー
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明のポリ
カーボネート樹脂製の薄肉容器は透明性、耐衝撃性、耐
熱性等を損なうことなく、スタック性に優れており、広
範な用途に適用でき、特に自動充填が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 69:00 B29L 22:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘度平均分子量14,000〜36,0
    00のポリカーボネート樹脂100重量部に、平均粒子
    径6μ以下の炭酸カルシウム0.01〜0.1重量部及
    び炭素数8〜22の一価カルボン酸と1〜5価のアルコ
    ールのエステル0.05〜1.0重量部配合したポリカ
    ーボネート樹脂組成物よりなるポリカーボネート樹脂製
    薄肉容器。
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