JPH0395272A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性熱可塑性樹脂組成物

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JPH0395272A
JPH0395272A JP16682890A JP16682890A JPH0395272A JP H0395272 A JPH0395272 A JP H0395272A JP 16682890 A JP16682890 A JP 16682890A JP 16682890 A JP16682890 A JP 16682890A JP H0395272 A JPH0395272 A JP H0395272A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
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flame
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JP16682890A
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English (en)
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Fuyuki Aida
冬樹 相田
Tsutomu Miyamoto
勉 宮本
Masaaki Miyazaki
宮崎 正昭
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は難燃性熱可塑性樹脂組或物に関する.詳しくは
熱可塑性樹脂および/またはゴム状物質を、架橋剤とし
て添加されたジヒドロ芳香族系化合物またはその重合体
、エーテル系化合物、テトラヒドロ芳香族系化合物、シ
クロペンタン系化合物から選ばれた少なくとも一種の化
合物および多官能性モノマーの存在下で、動的に熱処理
して得られる部分的に架橋された組或物を含む熱可塑性
樹脂100:ji量部と、難燃剤5〜200重量部とか
らなることを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組或物に関
する. [従来の技術] 従来より、有機高分子化合物は、有機化合物であるが故
、燃え易いという欠点があり、なおかつ燃焼時のエネル
ギーが莫大で、火災a%の危惧がななされている.そこ
で、難燃化するための方法が従来から提案されている. その最も一般的な方法は、有機高分子化合物にハロゲン
またはリン等を含有する難燃剤を添加することにより難
燃化させることである.しかしながら、これらの有11
1tl燃剤は燃焼時に有毒ガスを生じるという大きな欠
点を有する.従来、難燃性組戒物は防災上の見地から、
より高度に難燃化することが要求されている。
そこで、有機系難燃剤のように燃焼時に有毒ガスの発生
がなく、低煙性で無公害型の難燃剤として水酸化マグネ
シウム、水酸化アルミニウム等の無機系難燃剤がそのニ
ーズに合致し、急速に需要を高めつつある.(例えば特
開昭60−1 3832号公報などがある)。
その難燃化の度合は添加する難燃剤の添加量とともに増
加する. I一かしながら、添加量の増加は、一方ではR械的強度
、加工性等の低下をもたらすばかりでなく、可撓性、耐
寒性等を著しく損なう欠点を有している. またポリヱチレンに代表される汎用合戒樹脂においては
、無機系難燃剤の受容性が悪く、充填量に制限があり、
高度に難燃化するには限度がある。
また、充填量を高めると、機械的強度や可撓性、加工性
等が低下し、実用に供しないという欠点を有している.
そこで、受容性の高い極性基を持った高分子化合物や、
可撓性保持のため軟質物質の添加、あるいはマトリック
ス自体に軟質物質を用いるなどの工夫がなされている. しかしながら、一方で組成物の耐熱性が悪化する欠点が
生じる.そのため組成物の耐熱性を向上させるために、
樹脂組成物に架橋を施す手段がとられている. 通常、ポリオレフィン系樹脂の架橋剤として、有機過酸
化物が使用されている. しかし、ボリプロビレンのような過酸化物崩壊型の樹脂
に有機過酸化物を用いた場合、流動性のよい組成物が得
られるが、その反面有機過酸化物の熱分解が急激に生じ
る結果、分子切断反応が避けられず、曲げ弾性率、引張
降伏強度などの機械的特性の低下が起こる. またポリエチレンのような過酸化物架橋型の樹脂を用い
た場合には、極端な架橋反応が進行し、流動性の著しい
低下が生じるため戊形性が悪化し、成形が困難になり、
良好な成形性を維持するためには、極@量を添加しなけ
ればならず取扱いが雉しい. このように、従来の有機過酸化物を用いて架橋を施す手
法では、機械的特性と加工性のバランスが良好な組成物
を得ることは難しく、いずれの方法も実用上十分に満足
できるものではなく、より優れた組或物の改良が望まれ
ている. [発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記の点に鑑み、比燃剤の高充填性から導かれ
る高難燃性はもちろんのこと、機械的強度、可撓性およ
び加工性に優れた難燃性熱可塑性#M脂組戒物を提供す
ることを目的とする.これらの組戒囮は、特に電気的特
性に優れることがら、電線、ケーブル等の絶縁・外被な
どの電気材料として供される池、パッキング、シール材
、ホース類、フィルム等の押出成形品、射出成形品等の
成形用途向けや、マスターバッチ等として利用されるも
のである. [問題を解決するための手殴] 本発明者らは上記の目的に沿って鋭意検討した結果、本
発明に至ったものである.すなわち、(A)熱可塑性樹
脂 および/または (B)ゴム状物質を、 (C)ジヒドロ芳香族系化合物もしくは、その重合体、 (D)エーテル系化合物、 (E)テトラヒドロ芳香族系化合物および(F)シクロ
ペンタン系化合物 から選ばれた少なくとも一種の架橋剤0.01〜7重量
部(Aおよび/よたはBtooffi量部に対して)お
よび (G)多官能性モノマー0.01〜7重量部(Aおよび
/またはB100重量部に対して)と共に動的に熱処理
して得られる部分的に架橋された組或物を含む熱可塑性
樹脂組戒物100重量部と、 (トI)難燃剤     5〜200重量部とからなる
ことを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物である. 本発明に用いる(A)熱可塑性樹脂とは、炭素数2から
10のα−オレフィン(共)重合体、例えば高中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、超低密度ポリエチレン、ボリプロビレン、ポリ
−1−ブテン、ボリー4−メチル−1−ベンテンあるい
はエチレン、プロピレン、ブテンー1、ヘキセン−1、
4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフインの相互
共重合体、エチレン・不飽和カルボン酸エステル共重合
体、エチレン・カルボン酸不飽和エステル共重合体等の
エチレンと極性モノマーとの共重合体などのポリオレフ
ィン系樹脂、ボリスチレン系樹脂、ポリアクリルニトリ
ル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリアセタール
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などで
あり、これらは単独でも混合物でもよい, 例えばボリプロビレンの場合には、低密度ポリエチレン
、直鎖状低密度ポリエチレンあるいは超低密度ポリエチ
レンと組み合わせることによって、物性のバランスを良
くすることから、少なくともこれら2種以上を併用する
ことが好ましい。
上記の配合比は、95〜5/5〜95、好ましくは、9
0〜10./10〜90の範囲で併用されることにより
、後述のゴム状物質との物性と相まって、広範囲の要求
物性を満足することができる.本発明に用いる<8>ゴ
ム状物質は、エチレン・プロピレンランダム共重合体ゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエンランダム共重合体ゴ
ム等のエチレン・α−オレフイン共重合体ゴム、1.2
一ポリプタジエン、スチレン・ブタジエン・スチレンブ
ロック共重合体ゴム、スチレン・イソプレン・スチレン
ブロック共重合体ゴム、天然ゴム、二トリルゴム、イン
ブチレンゴムなどがであり、これらは単独でも混合物で
もよい.中でも特にエチレン・グロビレンランダム共重
合体ゴム、エチレン・プロピレン.ジエンランダム共重
合体ゴムが好ましい。
この二つのゴムは、他のゴム状!!’k質に比べて熱可
塑性にすぐれ、溶融混練による分散が容易であり、SB
R、インプレンゴム、ニトリルゴムあるいはブタジエン
ゴム等と比較すると独特の臭気を有しない点、あるいは
ベレット状で入手できるために、配合する際の計量や取
扱いが容易であり、かつ組成物製造装置の形式について
も選択の自由度が大きいことなど、操作上の利点を有す
ることが挙げられる。
上記エチレン・プロピレン・ジエンランダム共重合体ゴ
ムのジエン成分については、エチリデンノルボルネン、
1.4−へキサジエン、ジシクロペンタジエンなど従来
公知のものいずれも使用できる。
上記(A)或分および(B)戒分の配合割合は(A)/
CB>=100 〜O/10(1)範囲であるが、好ま
しくは、95〜5/5〜95、さらに好ましくは90〜
10/10〜9oの範囲で選択することが望ましい。
本発明において(C)架橋剤として用いられるジヒトロ
芳香族系化合物とは、1個以上の芳香環を含む化合物で
あって少なくとも1つの芳香環がジヒドロ化されたもの
をいう.なおここでいう芳香環とは、芳香族性の定義(
たとえばf&藤俊夫訳「有機化学の基礎」105〜10
6頁、一東京化学同人( 1 9 7 6 )  [R
ichaed S. Won−son & John 
C,Shelton:Fundanentals of
 Organic Chelistry.t4acGr
aw−Hill,Tnc.  ( 1 9 7 4 )
 ]に示されるπ一電子の数が4n+2(nは整数)個
である環槽造を指し、たとえばビリジン、キノリンなど
も含まれる.したがって本発明で用いるシヒドロ芳香族
化合物はキノリンのジしドロ誘導体ら含む.また本発明
で用いるジヒド口芳香族化合物には置換基があってもよ
く、アルキル基による置換体その他各種の元素、官能基
による置換誘導体が使用される. このようなジヒドロ芳香族化合物は公知の化学反応を応
用することにより任意に合或しうるが、現在入手しうる
ものを例示すれば、1,2−ジしドロベンゼン、CIS
−1.2−ジヒドロ力テコール、1.2−ジヒドロナフ
タレン、9.10−ジヒドロフエナントレン等の他、6
−デシルー2.2.4−トリメチル−1,2−ジヒドロ
キノリン、6−エトキシ−2.2.4−トリメチル−1
.2−ジヒドロキノリン、2,2.4−トリメチルー1
,2−ジヒドロキノリン等の1.2−ジヒドロキノリン
系化合物が挙げられる. これらの化合物の重合体であ
ってもよい. 本発明のジヒドロ芳香系族化合物の中には、従来、老化
防止剤として知られているものがあるが(例えば特公昭
55−46661号公報)、これらは架橋剤としてでは
なく、イオウ系化合物、有機過酸化物、フェノール系化
合物、キノンジオキシム系化合物等の通例の架橋剤と共
に併用され、あくまでも老化防止剤として使用するもの
である,したがって、これらの先行技術は、本発明、す
なわちジヒドロ芳香族系化合物及びその重合体が架橋反
応性を示すという認識あるいは該ジしドロ芳香族化合物
と多官能性モノマーを併用することにより、温和な架橋
反応を進行させるという効果を認識するに至っていない
. 本発明において架橋剤として使用されるエーテル系化合
物(D)は直鎖状のものでも環状のものでもよく、さら
にこれらに置換基があってもよい.具体例としては1,
3−ジオキソラン、1 4ージオキサン等の環状エーテ
ル類、エチルエーテル、イソプロビルエーテル等の直鎖
状エーテル類、34−ジヒドロ−2−ビラン、4H−ク
ロメンに代表される非芳香族系環状ビニルエーテル、フ
ルフリルアルコール、フルフリルアルデヒド、ベンゾフ
ラン、酢酸フルフリルに代表されるフラン誘導体、n−
オクタデシルビニルエーテル、エチルビニルエーテルに
代表される直鎖状ビニルエーテル系化合物、ケテンアセ
タール、酢酸イソプロペニル、酢酸ビニル、1−アミノ
ー1−メl〜キシエチチレンに代表されるケトン、エス
テル、ラクトン、アルデヒド、アミド、ラクタム等のカ
ルボニル化合物のエノールエーテル、エノールエステル
である.これらには置換基があってもよく、アルキル基
による置換体その他各種の元素、官能基による置換誘導
体が使用される.またこれらは単独でも混合物でもよい
、好ましくはビニルまたはアルヶニルエーテルである. 本発明において架橋剤として使用されるテトラヒドロ芳
香族系化合物(E)は、少なくと#J1つの芳香族環が
テトラヒドロ化されたものをいう.なおここでいう芳香
族環とは、前述の通りで、たとえばフラン、ベンゼン、
ナフタレンなどが含まれる、またピランなとは除外され
る.したがって本発明で用いるテ1・ラヒドロ芳香族化
合物はナフタレンのテトラヒドロ誘導体ら含む.また本
発明で用いるテトラヒドロ芳香族化合物には置換基があ
ってもよく、アルキル基による置換体その他各種の元素
、官能基による置換誘導体が使用される.このようなテ
トラヒド口芳香族化合物は公知の化学反応を応用するこ
とにより任意に合或しうるが、現在入手しうるちのを例
示すれば、!,2,3.4−テトラヒドロナフタレン、
テトラヒド口ベンゼン、テトラヒドロフランが挙げられ
る.またこれらの化合物の重合体であってもよい.本発
明の架橋剤として使用されるシクロペンタン系化合物(
F)は、少なくとも一つ以上のシクロペンタン、シクロ
ベンテンあるいはシクロベンタジエン骨格を含む化合物
、すなわち炭素原子のみから環が構築されている5員環
化合物である.具体的にはシクロペンタン、シクロベン
タジェン、ジシクロベンタジェン、インデン、インダン
、フルオレンなどがこれに含まれる.これらにはもちろ
ん置換基があってもよく、アルキル基による置換体その
他各種の元素、官能基による置換誘導体が使用される.
これらは単独でも混合物でもよい。
本発明においては上記の架橋剤威分(C)、<D>、(
E)、(F)と多官能性モノマーCG)を併用すること
が肝要である. 該多官能性モノマー(G)の具体例としては1・リメチ
ロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレートに代表されるメタクリル酸の高級エ
ステル類、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレ
ート、ジアリルフタレートに代表される多官能性ビニル
モノマー類、N.N’−m−フエニレンビスマレイミド
、N,N’一エチレンビスマレイミドに代表されるビス
マレイミド類などが挙げられる.これら併用する多官能
性モノマーとしては、少なくとも二官能性以上であるこ
とが後述の動的熟処理の効果を高める点で好ましい.多
官能性モノマーの中でもビスマレイミド類が反応性が高
く、またさらに極性基が付加することで、難燃剤の分散
性および受容性の向上につながる点で特に好ましい.こ
れらのは2種以上組み合わせて併用してもよい。
なお架橋剤は上記のようにそのものを添加してもよいが
、また溶融混練する間に反応により合或されるような方
法を用いてもよい.これに用いる反応は任意に選択しう
るが、触媒等の添加を避けるため熱によって容易に反応
する化合物から出発するのが好ましく、とくにDiet
s−AI+jer反応で生或するようにするのが望まし
い. 本発明における(H)11燃剤としては、ハロゲン系難
燃剤、リン系難燃剤、無機系難燃剤等の添加型難燃剤η
和いられる. ハロゲン系難燃剤としては、テトラブロモビスフェノー
ルA (TBA) 、ヘキサブロモベンゼン、デカブロ
モジフエニルエーテル、テトラブ口モエタン(TBE)
、テトラブロモブタン(’I’BB)、ヘキサブロモシ
クロデカン( H B C D )等の臭素系難燃削、
塩素系バラフィン、塩素化ポリフエニル、塩素化ポリヱ
チレン、塩素化ジフエニル、パーク口口ペンタシクロデ
カン、塙素化ナフタレン等の塩素系難燃剤、ハロゲン化
ジフエニルスルフィド類等の一般的なハロゲン系難燃剤
、臭素化ボリスチレン、臭素化ポリーα−メチルスチレ
ン等のハロゲン化ポリスチレンまたはその誘専体、臭素
化ポリカーボネート等のハロゲン化ポリカーボネート、
ポリアルキレンテ1・ラブ口モテレフタレート、臭素化
テレフタル酸系ボリヱステル等のハロゲン化ポリエステ
ル、ハロゲン化ビスフェノール系エボキシ樹脂等のハロ
ゲン化エポキシ化合物、ポリ(ジブロモフェニレンオキ
シド)等のハロゲン化ポリフエニレンオキサイド化合物
、ハロゲン{ヒビスフェニール類のシアヌルax.ステ
ル化合物等の高分子型ハロゲン含有重合体からなる難燃
剤が挙げられる.これらは、難燃助剤である三酸化アン
チモン等と併用することによって、より効果を発揮する
. また、リン系難燃剤としては、トリクレジルホスフエー
ト、1〜リ(β−夕ロロエチル)ホスフエート、トリ(
ジブロモフロビル)ホスフエート、2  3−シ1口モ
プロビル−2,3−クロロプロビルホスフェート等のリ
ン酸エステルもしくはハロゲン化リン酸エステル等が主
に挙げられる.さらに、無機系難燃剤としては、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、ドロマイト、ハイ
ドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、
塩基性炭酸マグネシウム、水酸化ジルコニウム、酸化ス
ズの水和物等の無機金属化合物の水和物、ホウ酸亜鈴、
メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鈴、炭酸
マグネシウム、ムーカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸
バリウム、酸化マグネシウム、駿化モリブデン、酸化ジ
ルコニウム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙
げられる.これらは、1種でも2種以上を併用してもよ
い.この中で特に、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト
からなる群から選ばれたものが難燃効果が良く、経済的
にも有利である。またこれら難燃剤の粒径は種類によっ
て異なるが、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム
等においては平均粒系20μm以下が好ましい.上記難
燃剤の量は、樹脂100重量部に対して5〜200重量
部、好ましくは、7〜150重量部の範囲である. 特に有818燃剤のみを使用する場合においては、5〜
20重量部を使用し、無ti難燃剤のみを使用する場合
には40〜200重量部の範囲で使用される. 上記難燃剤の量が5重量部未満においては雑燃効果が小
さく、200重量部を超えると機械的強度、伸びが低下
し、可撓性が損なわれ、脆くなり、かつ低温特性も悪化
する。
本発明においては、上記添加型難燃剤の少なくとも1 
*Jが用いられ、特にハロゲン系難燃剤を用いる場合に
おいては二酸化アンチモンと併用することが好ましい. 本発明における部分架橋組或物は、前記熱可塑性樹脂、
ゴム状物質、架橋剤及び多官能性モノマーとを予め混合
するかまたは熱処理時に混合し、該混合物を動的に熱処
理して得られるものである.上記動的に熱処理して得ら
れる部分架嬌された組成物とは、該混合物を溶融混練し
て得られた組成物中における沸騰キシレン不溶分を混練
前の値に比べて増加させることをいう. 本発明の効果の判定の1つとして、この熱処理によって
達成される沸yj6キシレン不溶分の増加が挙げられる
. 一般に沸II!キシレン不溶分が増大するほど耐街撃性
、引張強度の改善などをはじめとするゴム状物質の添加
効果の向上が大きい。
このような沸騰キシレン不溶分を増加させる主因子は上
記架橋剤および多官能性モノマーの添加量であるが、こ
れらの添加量は、すなわち架橋剤・多官能性モノマーの
種類または溶融混棟の装置・条件により異なるが、実際
的な添加量は、架橋剤および多官能性モノマーのいずれ
ら熱可塑性樹脂および/またゴム状物質の総重量部に対
して0.01〜7重量部好ましくは0.05〜4重量部
である。
該添加量が0.01未満では架橋効果が低く、7重量部
を超えた場合には、多官能性モノマーの場合には表面へ
のブリード、帯色、コスI・上昇の原因になり、架橋剤
の場合には、帯色、コスト上昇の原因になるので好まし
くない。
前記の動的熱処理の温度は、熟可塑性樹脂および/また
はゴム状物質の融点または軟化点以上、かつ分解点以下
の温度範囲内とし、具体的には、温度120〜350℃
の範囲で、かつ熱処理時間20秒〜20分の範囲で行わ
れることが好ましい.また溶融混練に当たっては高ぜん
断速度を与える混合機を用いて、混合物中にラジカルが
発生しやすくすることが好ましい. 上記動的熱処理を行う溶融混練装置としては、1m放型
のミキシングロール、非開放型のバンバリーミキサー、
押出機、二−ダー、二軸押出機など従来公知のものを使
用することができる.本発明の(H)難燃剤の配合は、
上記熱処理時および/または熱処理後に全量または適宜
分割して添加しても良いが、好ましくは熱処理時に他の
戒分と同時に溶融混練されることが、組成物と龍燃剤の
相溶性を高めるために好ましい.また本発明の組成物は
、前記部分架橋物を含んでいれば相溶性向上の効果を有
するが、樹脂分中に少なくとも10重量%以上、好まし
くは20重量%以上、更に好ましくは30重量%以上含
有することが物性上望まl,い, 更に必要によっては、熱処理時および/または熱処理後
に軟化剤を配合してもよい. 該軟化剤としては、ゴムの加工の際に加工性の改善、増
量効果あるいは充てん剤の分散性の改善などを主目的と
し゛ζ使用されている通称エキステンダー油と同じもの
が用いられる. これらは高沸点石油或分であって、バラフィン系、ナフ
テン系及び芳香族系に分類されている。
本発明ではこれらの石油留分に限らず、液状ポリイソブ
テンのような合成油も使用できる.なお部分架橋物に配
合する樹脂は、前述の(A>成分および/または(B)
戒分のいずれでも良く、本発明の性質を逸脱しない範囲
であるならば特に樹脂の限定はない. また本発明の組成物に必要に応じて安定剤、欣化防止剤
、紫外線吸収剤、滑剤、発泡剤、@電防止剤、可塑剤、
染料、顔料などを適宜配合することができる. [発明の効果] 本発明によって得られた組戒物は、熱可塑性樹脂および
/またはゴム上物質を特殊な架橋剤と多官能性モノマー
とを併用して架橋を施すことによって、樹脂自身の可撓
性や加工性を損なうことなく、耐熟性や機械的強度を向
上させ、難燃剤の高充填性を可能にさせることができる
. また難燃剤として無機金属化合物の水和物、例えば水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム等をi5t!用す
ることにより、燃焼時に有害ガスの発生がなく、低煙性
で無公害型のn燃性樹脂組或物となり、結果的に高度の
H燃化を達成した全く新しい雅燃性熱可塑性樹脂組戒物
である。
また、該難燃性熱可塑性樹脂組我物は電気的特性に潰れ
るため、電線、ケーブル等の電気絶縁材、外被材等の電
気材料として用いることかできる.例えば、各種プラン
ト用ケーブル、耐火電線や一般家庭内配線等の高度の難
燃性を要求される場所で好適に使用される.さらに、フ
イルム、シート、パイプ等の押出成形品あるいは射出戒
形品等の成形用途向けや、マスターバッチ等として使用
され、′m帷、電気、電子、自動車、船舶、航空機、建
築、土木等の様々な分野でパネル、包装資材、家具、家
庭用品等として活用される. [実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれらによって限定されるものではない.組成物の
製造方法、試験方法は以下の通りである。
致炙艷△盟盈1羞 熱可塑性樹脂および/またはゴム状物質、架橋材、多官
能性モノマーおよび難燃剤を表1に示すような配合割合
に調合し、ヘンシェルミキサーで混合した. 上記で得られた混合物を二軸連続混練押出機(30間φ
、プラスチック工学研究所■製)を用いて、樹脂温度1
80〜260℃、回転数200ronで溶融混練した.
得られた組成物をブレス或形機で所望の厚さの試料を作
威し、引預強度、加熱変形率等の物性を測定した. 裏迎二皿皇去韮 1.引領強度 厚さ1111のシートから3号ダンベルを打ち抜いた試
料片で、テンシロンを用い、引張強度200m/分の速
度で測定した。
2.耐熱性(加熱変形率) 厚さ6間、直径10間の円柱を100℃のオイルバス中
で、荷重2.6kgで加圧し、30分後の変形率を求め
た。
3.B燃性 UL−94規格に基づく. 4.酸素指数 (0.t)・・D.2863−A.S.T.M酸素流量 0,τ二          X100酸素流量+窒素
流量 試料の燃焼時間が3分以上m続して燃焼するか、燃焼長
さが50m+以上燃え続けるのに必要な最低の酸素濃度
. 5.アイゾット衝撃値(ノッチ付き) JIS  K7110に準じ25℃下で測定.6,′a
騰キシレン不溶分 20(財)×50間X0.2nmのフイルムをプレス或
形し、120メッシュの金網に入れて沸Rキシレン中に
5hr浸漬し、た。浸漬前後の重量を測定し、以下の式
から沸騰キシレン不溶分を求めた。
沸騰キシレン不溶分(%)= 沸WAキシレン浸漬後のフィルム重量(g)X100沸
Sキシレン浸漬前のフィルム重量(g)1〜8および 
  1〜8 熱可塑性樹脂、ゴム状物質、架橋剤、多官能性モノマー
、難燃剤として次のものを使用した.(A)熱可塑性樹
脂; A1:ボリプロピレン (1品名:日石ボリブロJ420G、 MFR=1.5  日本石油化学@製)A2:エチレン
ーブテンー1共重合体 (M I =1,O g/10分、密度=0.905 
g/am3)A3:低密度ポリエチレン (商品名二日石レクスンロンW2000,MI=1.0
  日本石油化学@製) A4:直鎖状低密度ポリエチレン (商品名:日石リニレックスAM1720、M1=0.
8  密度= 0. 935 t / an 3日本石
油化学■製) (B)ゴム状物質; B1:エチレンープロピレンージエン ランダム共重合体 (商品名: EP57P、 日本合成コム■製、ヨウ素
価15) B2:エチレンープロピレンランダム共重合体(商品名
:EPO7P、日本合成ゴム■製)(C)架橋剤; C1:ボリ(2  2.4−トリメチル−1.2−ジヒ
ドロキノリン) (商品名二ノクラック224、 大内新興化学■製) C2:9,10−ジヒドロフエナントレン東京化戒■較 (D>架橋剤;エーテル系化合物 DI.ジヒドロビラン 東京化或■製 D2,酢酸イソプロベニル 東京化成■製 (E)架橋剤:テトラヒドロ芳香族系化合物El.1.
2.3.4−テトラヒド口ナフタレン 東京化成[mf
M E2.テトラヒド口ベンゼン 東京化成■製 E3.テトラヒド口フラン 東京化成■製 (F)架橋剤:シクロペンタン系化合物Fl.インデン (G)多官能性モノマー Gl.N.N′−m−フエニレンビスマレイミF”バル
ノックPM  大内新興化学■製 G2.エチレングリコールジメタクリレ−1〜東京化成
■製 ( H ) 難燃剤; トI1.水酸化マグネシウム (商品名:キスマ5B,協和化学((3)製)1−1 
2 .ハロゲン系難燃剤 テトラブロムビスフェノールA HA ’4体(商品名
:ファイヤーガード3000、帝人化成■I!)三酸化
アンチモンと併用<1)架橋剤:有機過酸化物 11.α.α′−ビス−(t−プチルオキシ)−m−ジ
イソプ口ビルベンゼン バーブチルP 日本油@@製 表2にその結果を示す. 9〜10および   9〜10 新たに熱可塑性樹脂としてポリエステル系樹脂を用い、
実施例1〜8と同様に物性を評価した.(A>熱可塑性
vIA脂; A5:ポリエチレンテレフタレート (固有粘度2.2dl/ピ) A6:ポリブチレンテレフタレート (固有粘度1.9dl/ピ) ( H ) II燃剤; ト■3:臭素化ボリスチレン (商品名:バイ口チェック68PB、 日産フエ口有機itI製) 一73

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)熱可塑性樹脂 および/または (B)ゴム状物質を (C)ジヒドロ芳香族系化合物もしくはそ の重合体、 (D)エーテル系化合物 (E)テトラヒドロ芳香族系化合物および (F)シクロペンタン系化合物 から選ばれた少なくとも1種の架橋剤0.01〜7重量
    部(Aおよび/またはB100重量部に対して)および (G)多官能性モノマーを0.01〜7重量部(Aおよ
    び/またはB100重量部に対して)と共に動的に熱処
    理して得られる部分的に架橋された組成物を含む熱可塑
    性樹脂組成物100重量部と、 (H)難燃剤5〜200重量部 とからなることを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP16682890A 1989-06-28 1990-06-27 難燃性熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH0395272A (ja)

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JPH061334A (ja) * 1992-06-11 1994-01-11 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート樹脂製薄肉容器
JP2013108070A (ja) * 2011-10-26 2013-06-06 Japan Polypropylene Corp 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる便器部品

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