JPH0457743B2 - - Google Patents
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- JPH0457743B2 JPH0457743B2 JP57134042A JP13404282A JPH0457743B2 JP H0457743 B2 JPH0457743 B2 JP H0457743B2 JP 57134042 A JP57134042 A JP 57134042A JP 13404282 A JP13404282 A JP 13404282A JP H0457743 B2 JPH0457743 B2 JP H0457743B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
本発明は条鋼用分塊、粗圧延ロールなどの熱間
圧延用ロールに用いられる黒鉛鋼ロールの改良に
関する。 黒鉛鋼ロールは、周知のように、ロール全体が
黒鉛鋼によつて一体的に鋳造された、いわゆる単
体ロールであつて、上記のような用途に用いられ
ている。従来、黒鉛鋼ロール用の黒鉛鋼材料に
は、C1.2〜1.5%,Si1.0〜1.7%,Mn0.6〜1.0%,
Ni0.5〜1.8%,Cr0.4〜1.2%,Mo0.3〜0.5%、残
部Feの成分組成を有し、かつ熱処理により硬度
Hs30〜45に調整されたものが使用されている。 従来の黒鉛鋼ロールを形成する黒鉛鋼は、上記
の通り、硬度がHs30〜40に押えられて一応の耐
折損性が付与されているが、基地組織がパーライ
トを主体とするものであり、塊状セメンタイトが
面積%で、1.5%程度以上存在するため、十分な
耐折損性が得られているとは言えないのが実情で
ある。 本発明は、ロールを形成する黒鉛鋼の材質を改
善することにより、優れた耐折損性を備えた黒鉛
鋼ロールを提供することを目的とする。かかる目
的を達成するためになされた本発明の黒鉛鋼ロー
ルは、ロールを形成する黒鉛鋼が、C1.2〜1.6,
Si1.2〜1.7,Mn1.0以下、Ni0.5〜1.8,Cr0.1〜
0.25,Mo0.2〜0.5,P 0.05以下、S 0.03以下
を各重量%含み、残部実質的にFeからなり、組
織中に黒鉛数5〜20個/mm2の黒鉛粒を含み、かつ
黒鉛2〜6%、塊状セメンタイト1.0%以下と、
フエライト1〜10%を各面積率で含む組織を有す
ることを特徴とする新規なものを提供するもので
ある。 本発明に係る黒鉛鋼ロール材では、従来のもの
に比較してそのクロム含有量を0.1〜0.25%と低
く抑え、また特殊な熱処理を行うことにより従来
の黒鉛鋼ロール材に多くみられた塊状セメンタイ
トを極力減少あるいは皆無となし、かつ基地組織
をフエライト.パーライトの二相組織とし黒鉛を
積極的に晶出せしめてなるものである。このよう
に成分組成と組織を調整してなるものでは、従来
の黒鉛鋼にみられたロール内部での機械的性質の
低下を少なくすることができ、またフエライトを
析出せしめて二相組織とすることによりその強靭
化を図ることができる。 以下本発明をその黒鉛鋼の成分範囲及びその限
定理由についてから説明する。 C 1.2〜1.6% Cは黒鉛を晶出させるため1.2%以上は必要で
あるが、1.6%を超えると塊状セメンタイトを多
く生じて好ましくないためである。 Si 1.2〜1.7% Siはフエライトと析出と黒鉛の晶出の目的のた
めに必要であり、1.2%未満では黒鉛2面積%未
満、フエライト1面積%未満となつて充分な靭性
が得られず、耐折損性の劣るロール材となるため
である。一方1.7%を超えると、フエライトが多
く(10面積%超過)なつて硬度の低下を招き、耐
摩耗性に劣る結果となるためである。 Mn 1.0%以下 Mnは配合原料からの混入は避けられないが、
1.0%以下の少量であれば焼入れ性をよくし、耐
摩耗性に必要な硬度を確保するために有用であ
る。しかし1.0%を超えると、硬くなり過ぎ靭性
が低下するため好ましくない。 Ni 0.5〜1.8% NiはMnと同様に焼入れ性をよくし、ロール材
としての耐摩耗性を得るための硬度を確保するた
めに、又組織を緻密にし靭性を確保するために必
要な元素であり、0.5%以上は必要である、しか
し1.8%を超えると、硬くなり過ぎ靭性が低下す
るため好ましくない。 Cr 0.1〜0.25% Crは多く含まれると塊状セメンタイトを生じ
顕著な靭性低下を招来するため、本発明では特に
その上限を0.25%とする。一方Cr含有量が少な過
ぎると、Si含有量が高い場合と同様にフエライト
量が多くなり過ぎて耐摩耗性を悪化するため、そ
の下限を0.1%とする。 Mo 0.2〜0.5% Moは焼入れ性をよくし、ロール材としての耐
摩耗性を得るための硬度を確保するために0.2%
以上は必要である。しかし0.5%を超えると、硬
くなり過ぎ靭性を劣化するため好ましくない。 P 0.05%以下、S 0.03%以下 PとSは不純物として多少含まれることは避け
られないが、Pの場合多過ぎると結晶粒界に不純
物として析出し靭性を低下するため0.05%以下と
する。またSの場合もやはりその含有量が高過ぎ
ると球状化処理によつても黒鉛形状が丸くならず
靭性が低下するため0.03%以下とする。 本発明に係る黒鉛硬ロール材は上記のような特
定の成定範囲を有するものからなる。なお黒鉛鋼
ロールの鋳造にさいしては、従来と同様に所要の
球状化処理として、その出湯時又は出湯後にCa
−Si又はMg+Fe−Si等が添加される。 しかして本発明の黒鉛鋼ロール材では、上記の
如く成分調整されると共に、後に述べる特殊な熱
処理を施すことにより、黒鉛数5〜20個/mm2の黒
鉛粒を含むと共に、黒鉛2〜6%、塊状セメンタ
イト1.0%以下と、フエライト1〜10%を各面積
率で含むフエライト・パーライト二相組織とな
る。本発明ロールを形成する黒鉛鋼の組織を上記
のように特定する理由は次の通りである。組織中
に黒鉛数5〜20個/mm2の黒鉛粒を含まず、かつ黒
鉛が2〜6%存在しないと、良好な耐焼付性およ
びクラツクの進展阻止作用が得られない。また、
塊状セメンタイトが1.0%を越えると靭性が低下
し、ひいては耐折損性の向上が図れない。また、
フエライトが1%未満では基地がパーライト主体
となり、靭性ひいては耐折損性の向上が図れず、
一方10%を超えると軟質のフエライトが過多とな
り、耐摩耗性が劣化する。尚、黒鉛数とは組織中
の単位面積当りの黒鉛粒の数をいい、組織を顕微
鏡観察して計測される。 このような特定の組織形態を具現するための製
造手段については、次のような条件の熱処理によ
り行なわれる。すなわち、前記成分の黒鉛鋼ロー
ル材を用いて、黒鉛鋼ロール(素材)を鋳造後ま
ず900〜1100℃で拡散熱処理に供される。これは
鋳放し時に偏析した不純物を拡散させ、又塊状セ
メンタイトを一部固溶させ均一な組織とするため
に行う。ここで温度範囲は、900℃以下では温度
が低過ぎ拡散のための効果が少なく、また1100℃
以上では塊状セメンタイトが一部溶融し脆化する
ためである。次に740〜840℃でフエライトの均一
分散化及び焼準に供される。これは強靭化のため
に少量のフエライトを基地組織のパーライト中に
均一に分散させるためと、焼準熱処理後の空冷に
よりロール材の耐摩耗性に必要な硬度を確保する
ために行う。ここで温度範囲は、740℃以下では
フエライトの均一化が起こらず、また840℃以上
ではパーライトの固溶が進みフエライトが消失す
るためである。最後に500〜600℃にて歪取り熱処
理が行なわれる。 このようにして特にCr含有量を調整した特定
成分範囲を有し、かつ又特定条件の下での熱処理
を施して得られる本発明の黒鉛鋼ロール材であつ
ては、下記の実施例に示される如く、既述の黒鉛
並びに組織状態を有するものとなる。 次に本発明の実施例を従来例と比較して掲げ
る。 実施例 600φ×500lの黒鉛鋼ロールを各々表記条件で製
造した。その試験結果を別表に掲げる。
圧延用ロールに用いられる黒鉛鋼ロールの改良に
関する。 黒鉛鋼ロールは、周知のように、ロール全体が
黒鉛鋼によつて一体的に鋳造された、いわゆる単
体ロールであつて、上記のような用途に用いられ
ている。従来、黒鉛鋼ロール用の黒鉛鋼材料に
は、C1.2〜1.5%,Si1.0〜1.7%,Mn0.6〜1.0%,
Ni0.5〜1.8%,Cr0.4〜1.2%,Mo0.3〜0.5%、残
部Feの成分組成を有し、かつ熱処理により硬度
Hs30〜45に調整されたものが使用されている。 従来の黒鉛鋼ロールを形成する黒鉛鋼は、上記
の通り、硬度がHs30〜40に押えられて一応の耐
折損性が付与されているが、基地組織がパーライ
トを主体とするものであり、塊状セメンタイトが
面積%で、1.5%程度以上存在するため、十分な
耐折損性が得られているとは言えないのが実情で
ある。 本発明は、ロールを形成する黒鉛鋼の材質を改
善することにより、優れた耐折損性を備えた黒鉛
鋼ロールを提供することを目的とする。かかる目
的を達成するためになされた本発明の黒鉛鋼ロー
ルは、ロールを形成する黒鉛鋼が、C1.2〜1.6,
Si1.2〜1.7,Mn1.0以下、Ni0.5〜1.8,Cr0.1〜
0.25,Mo0.2〜0.5,P 0.05以下、S 0.03以下
を各重量%含み、残部実質的にFeからなり、組
織中に黒鉛数5〜20個/mm2の黒鉛粒を含み、かつ
黒鉛2〜6%、塊状セメンタイト1.0%以下と、
フエライト1〜10%を各面積率で含む組織を有す
ることを特徴とする新規なものを提供するもので
ある。 本発明に係る黒鉛鋼ロール材では、従来のもの
に比較してそのクロム含有量を0.1〜0.25%と低
く抑え、また特殊な熱処理を行うことにより従来
の黒鉛鋼ロール材に多くみられた塊状セメンタイ
トを極力減少あるいは皆無となし、かつ基地組織
をフエライト.パーライトの二相組織とし黒鉛を
積極的に晶出せしめてなるものである。このよう
に成分組成と組織を調整してなるものでは、従来
の黒鉛鋼にみられたロール内部での機械的性質の
低下を少なくすることができ、またフエライトを
析出せしめて二相組織とすることによりその強靭
化を図ることができる。 以下本発明をその黒鉛鋼の成分範囲及びその限
定理由についてから説明する。 C 1.2〜1.6% Cは黒鉛を晶出させるため1.2%以上は必要で
あるが、1.6%を超えると塊状セメンタイトを多
く生じて好ましくないためである。 Si 1.2〜1.7% Siはフエライトと析出と黒鉛の晶出の目的のた
めに必要であり、1.2%未満では黒鉛2面積%未
満、フエライト1面積%未満となつて充分な靭性
が得られず、耐折損性の劣るロール材となるため
である。一方1.7%を超えると、フエライトが多
く(10面積%超過)なつて硬度の低下を招き、耐
摩耗性に劣る結果となるためである。 Mn 1.0%以下 Mnは配合原料からの混入は避けられないが、
1.0%以下の少量であれば焼入れ性をよくし、耐
摩耗性に必要な硬度を確保するために有用であ
る。しかし1.0%を超えると、硬くなり過ぎ靭性
が低下するため好ましくない。 Ni 0.5〜1.8% NiはMnと同様に焼入れ性をよくし、ロール材
としての耐摩耗性を得るための硬度を確保するた
めに、又組織を緻密にし靭性を確保するために必
要な元素であり、0.5%以上は必要である、しか
し1.8%を超えると、硬くなり過ぎ靭性が低下す
るため好ましくない。 Cr 0.1〜0.25% Crは多く含まれると塊状セメンタイトを生じ
顕著な靭性低下を招来するため、本発明では特に
その上限を0.25%とする。一方Cr含有量が少な過
ぎると、Si含有量が高い場合と同様にフエライト
量が多くなり過ぎて耐摩耗性を悪化するため、そ
の下限を0.1%とする。 Mo 0.2〜0.5% Moは焼入れ性をよくし、ロール材としての耐
摩耗性を得るための硬度を確保するために0.2%
以上は必要である。しかし0.5%を超えると、硬
くなり過ぎ靭性を劣化するため好ましくない。 P 0.05%以下、S 0.03%以下 PとSは不純物として多少含まれることは避け
られないが、Pの場合多過ぎると結晶粒界に不純
物として析出し靭性を低下するため0.05%以下と
する。またSの場合もやはりその含有量が高過ぎ
ると球状化処理によつても黒鉛形状が丸くならず
靭性が低下するため0.03%以下とする。 本発明に係る黒鉛硬ロール材は上記のような特
定の成定範囲を有するものからなる。なお黒鉛鋼
ロールの鋳造にさいしては、従来と同様に所要の
球状化処理として、その出湯時又は出湯後にCa
−Si又はMg+Fe−Si等が添加される。 しかして本発明の黒鉛鋼ロール材では、上記の
如く成分調整されると共に、後に述べる特殊な熱
処理を施すことにより、黒鉛数5〜20個/mm2の黒
鉛粒を含むと共に、黒鉛2〜6%、塊状セメンタ
イト1.0%以下と、フエライト1〜10%を各面積
率で含むフエライト・パーライト二相組織とな
る。本発明ロールを形成する黒鉛鋼の組織を上記
のように特定する理由は次の通りである。組織中
に黒鉛数5〜20個/mm2の黒鉛粒を含まず、かつ黒
鉛が2〜6%存在しないと、良好な耐焼付性およ
びクラツクの進展阻止作用が得られない。また、
塊状セメンタイトが1.0%を越えると靭性が低下
し、ひいては耐折損性の向上が図れない。また、
フエライトが1%未満では基地がパーライト主体
となり、靭性ひいては耐折損性の向上が図れず、
一方10%を超えると軟質のフエライトが過多とな
り、耐摩耗性が劣化する。尚、黒鉛数とは組織中
の単位面積当りの黒鉛粒の数をいい、組織を顕微
鏡観察して計測される。 このような特定の組織形態を具現するための製
造手段については、次のような条件の熱処理によ
り行なわれる。すなわち、前記成分の黒鉛鋼ロー
ル材を用いて、黒鉛鋼ロール(素材)を鋳造後ま
ず900〜1100℃で拡散熱処理に供される。これは
鋳放し時に偏析した不純物を拡散させ、又塊状セ
メンタイトを一部固溶させ均一な組織とするため
に行う。ここで温度範囲は、900℃以下では温度
が低過ぎ拡散のための効果が少なく、また1100℃
以上では塊状セメンタイトが一部溶融し脆化する
ためである。次に740〜840℃でフエライトの均一
分散化及び焼準に供される。これは強靭化のため
に少量のフエライトを基地組織のパーライト中に
均一に分散させるためと、焼準熱処理後の空冷に
よりロール材の耐摩耗性に必要な硬度を確保する
ために行う。ここで温度範囲は、740℃以下では
フエライトの均一化が起こらず、また840℃以上
ではパーライトの固溶が進みフエライトが消失す
るためである。最後に500〜600℃にて歪取り熱処
理が行なわれる。 このようにして特にCr含有量を調整した特定
成分範囲を有し、かつ又特定条件の下での熱処理
を施して得られる本発明の黒鉛鋼ロール材であつ
ては、下記の実施例に示される如く、既述の黒鉛
並びに組織状態を有するものとなる。 次に本発明の実施例を従来例と比較して掲げ
る。 実施例 600φ×500lの黒鉛鋼ロールを各々表記条件で製
造した。その試験結果を別表に掲げる。
【表】
【表】
但し、塊状セメンタイト、フエライト量、黒鉛
数、黒鉛面積率は画像分析装置により測定。 以上の実施例より確認されるように、本発明の
黒鉛鋼ロールを形成する黒鉛鋼は、従来のものに
比較すると、黒鉛の晶出が促進されているためロ
ール表面に起生されるクラツクは分散し、かつ又
ロール内部へクラツクが進展し難いものとなる。
またパーライト.フエライト二相組織を有するも
のであるため機械的性質が改善され、ロール材と
して必要な強靭性に富むものとされる。従つて、
本発明によれば黒鉛鋼ロールとして極めて耐折損
性に優れるものが提供された。
数、黒鉛面積率は画像分析装置により測定。 以上の実施例より確認されるように、本発明の
黒鉛鋼ロールを形成する黒鉛鋼は、従来のものに
比較すると、黒鉛の晶出が促進されているためロ
ール表面に起生されるクラツクは分散し、かつ又
ロール内部へクラツクが進展し難いものとなる。
またパーライト.フエライト二相組織を有するも
のであるため機械的性質が改善され、ロール材と
して必要な強靭性に富むものとされる。従つて、
本発明によれば黒鉛鋼ロールとして極めて耐折損
性に優れるものが提供された。
1 化学成分が、
C≦0.12%
Mn≦0.50%
P≦0.040%
S≦0.045%
を含む冷延鋼板であつて、下記式に示す鋼板表面
の凸部平坦度Pが0≦P≦0.20を満足し、かつ中
心面平均谷高さRv≧1.0μmであることを特徴と
するプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼
板。 =1/no 〓Pii=1 P=1/no 〓i=1 |−Pi|/ ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ 2 常法で熱延後の鋼板の冷延あるいは調質圧延
の凸部平坦度Pが0≦P≦0.20を満足し、かつ中
心面平均谷高さRv≧1.0μmであることを特徴と
するプレス成形性と塗装後鮮映性に優れた冷延鋼
板。 =1/no 〓Pii=1 P=1/no 〓i=1 |−Pi|/ ここで、Pi:中心面からのピーク山高さ 2 常法で熱延後の鋼板の冷延あるいは調質圧延
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13404282A JPS5923843A (ja) | 1982-07-31 | 1982-07-31 | 熱間圧延用黒鉛鋼ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13404282A JPS5923843A (ja) | 1982-07-31 | 1982-07-31 | 熱間圧延用黒鉛鋼ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5923843A JPS5923843A (ja) | 1984-02-07 |
JPH0457743B2 true JPH0457743B2 (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=15119008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13404282A Granted JPS5923843A (ja) | 1982-07-31 | 1982-07-31 | 熱間圧延用黒鉛鋼ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5923843A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50104105A (ja) * | 1974-01-24 | 1975-08-16 | ||
JPS531121A (en) * | 1976-06-25 | 1978-01-07 | Kubota Ltd | Roller material for rolling mill |
JPS5528337A (en) * | 1978-08-16 | 1980-02-28 | Kubota Ltd | Manufacture of composite roll |
JPS57101643A (en) * | 1980-12-13 | 1982-06-24 | Kubota Ltd | Composite roll for centrifugal force casting |
JPS5896855A (ja) * | 1981-12-01 | 1983-06-09 | Nippon Steel Corp | H型鋼圧延ロ−ル用三層スリ−ブ |
-
1982
- 1982-07-31 JP JP13404282A patent/JPS5923843A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS50104105A (ja) * | 1974-01-24 | 1975-08-16 | ||
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JPS57101643A (en) * | 1980-12-13 | 1982-06-24 | Kubota Ltd | Composite roll for centrifugal force casting |
JPS5896855A (ja) * | 1981-12-01 | 1983-06-09 | Nippon Steel Corp | H型鋼圧延ロ−ル用三層スリ−ブ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5923843A (ja) | 1984-02-07 |
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