JPH0456298A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JPH0456298A
JPH0456298A JP16572290A JP16572290A JPH0456298A JP H0456298 A JPH0456298 A JP H0456298A JP 16572290 A JP16572290 A JP 16572290A JP 16572290 A JP16572290 A JP 16572290A JP H0456298 A JPH0456298 A JP H0456298A
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Hiroshi Hirakawa
平川 弘
Eiichi Matsuzaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導電性の異なる発泡粒子からなる混合物を用
いた電波吸収体に関する。
〔従来の技術〕
従来、電波暗室等に用いられる電波吸収体は、一般に発
泡粒子の表面にカーボンブラック等の導電性粉末を付着
させ、さらにこれら発泡粒子の相互をラテックス等の接
着剤でブロック状に接合一体化し、強度を付与したたち
の、或いは導電性粉末を混合したラテックス等の接着剤
によって発泡粒子を相互に接合してブロック状にしたも
のを使用していた。
このため、所望とする誘電率をもつ電波吸収体を製造す
るときは、その設計値毎に発泡粒子に対するカーボンブ
ラックの粒子径、付着量等積々の設定を行なわなければ
ならなかった。しかも導電性を僅かに変えて誘電率を変
更して電波吸収性能の要求変化を製造現場で容易に変え
て電波吸収体を製造することが難しくなり、製造コスト
も高くなることが避けられなかった。
このため、電波吸収体は工場生産されていることが前提
となり、施工現場等において手軽に誘電率を適宜調整す
る等ということは殆ど不可能なことであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、所望とする電波吸収性能を施工現場等
においても簡単に設定可能であり、しかも良好な強度を
有する電波吸収体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
このような本発明の目的は、非導電性発泡粒子の表面に
カーボンブラック又はグラファイトの少なくともいずれ
か1種の導電性粉末を付着結合させた、その付着結合量
が異なり、導電性を異にする2種類以上の発泡粒子を混
合し、これらの発泡粒子相互間を接合一体化することに
より達成することができる。また、非導電性発泡粒子の
表面にカーボンブラック又はグラファイトの少なくとも
いずれか1種の導電性粉末を付着結合させた導電性発泡
粒子と前記導電性粉末を付着させていない非導電性発泡
粒子とを混合し、これらの再発泡粒子相互間を接合一体
化することによっても達成することができる。
このように予め作製された導電性の異なる発泡粒子又は
導電性発泡粒子と非導電性発泡粒子とを任意の混合比で
混合し、これら再発泡粒子相互間を接合一体化して電波
吸収体を構成することにより、その混合比を調整するだ
げで所望の電波吸収性能を簡単に設定することができる
以下、図面を参照して本発明を説明する。
第1図(A)及び(B)は、それぞれ本発明の電波吸収
体の1例を示し、第1図(A)の電波吸収体は、導電性
発泡粒子1と非導電性発泡粒子2との混合物がピラミッ
ド形状に成形されて接合一体化された構成を有し、また
、第1図(B)の電波吸収体は、導電性発泡粒子1と非
導電性発泡粒子2との混合物が六面体の箱形に成形され
て接合一体化された構成を有している。
このような電波吸収体において、導電性発泡粒子1と非
導電性発泡粒子2とは、均一に混合された状態で相互に
接合一体化されており、混合比を任意に選ぶことにより
、混合比に応じた誘電率を呈するようにすることができ
る。
第2図は、上述のように互いに接合一体化された導電性
発泡粒子(グラファイト付着量=7g/J)と非導電性
発泡粒子との混合比を変更した場合の周波数と誘電率と
の関係を示すグラフである。図中の右側に示す百分率は
、導電性発泡粒子の混合割合を示し、混合比を変えるこ
とにより誘電率を変えることができることを示している
。しかも周波数に対する誘電率の変化もほぼ一定(直線
の関係)であることが判る。
したがって、特定範囲の周波数に対して所望とする誘電
率を設定したい場合は、第2図に基づいて導電性発泡粒
子と非導電性発泡粒子との混合比が直ぐ求まるので、施
工現場等においてその混合比で混合した混合物を接合一
体化することにより簡単に所望の電波吸収体を用意する
ことができる。
このような本発明の電波吸収体の非導電性発泡粒子とし
ては、特に限定されないが、例えば、発泡剤の存在下に
発泡可能な各種の有機重合体から得られる粒子が使用可
能である。代表的なものとして、ポリスチレン又はスチ
レンの一部をアクリロニトリル等の他のモノマーで置換
したスチレン−アクリロニトリル共重合体等のスチレン
系共重合体から得られるものがよい。特に、加圧水蒸気
等で加熱することにより発泡膨張する予備発泡粒子であ
ることが望ましい。粒子の大きさとしては、平均粒子径
〔d〕 1〜60IllI11が望ましい。
非導電性発泡粒子は、上述のような有機重合体の発泡粒
子が未処理のまま直接使用されるが、他方、導電性発泡
粒子としては、′前述の非導電性発泡粒子にカーボンブ
ラック(以下、CBと略す)又はグラファイトの少なく
ともいずれか1種の導電性粉末を付着結合させたものが
使用される。付着結合の方法としては、例えば、非導電
性発泡粒子に導電性粉末を含有するゴムラテックスを付
着させた後乾燥したり、或いは非導電性発泡粒子の表面
に導電性粉末を均一に付着させた後ゴムラテックスによ
り接着して乾燥すればよい。導電性粉末のCB及びグラ
ファイトは特に限定されるものではない。グラファイト
は非導電性発泡粒子表面への付着や固着を容易にし、脱
落し難いものにするため、その平均粒子径が0.5〜2
0ミクロンであるものがよい。
ゴムラテックスとしては、エマルジョン重合等により得
られるスチレン・ブタジェン共重合ゴム、アクリロニト
リル・ブタジェン共重合ゴム、クロロプレンゴム、天然
ゴム、その他のゴム状物質のラテックスを例示すること
ができる。
非導電性発泡粒子表面への導電性粒子の付着結合を強固
にし、固化を早くするには、ゴムラテックス中のゴム固
形分が40〜75重量%の範囲であるのがよい。なお、
ゴムラテックスには、架橋剤、加硫剤および/または加
硫促進剤、アミン系、フェノール系等の老化防止剤を適
宜配合することができる 上述のごとくして得られた非導電性発泡粒子と導電性発
泡粒子とは所定の混合比で均一に混合し、モールドを用
いてピラミッド型、クサビ型、ボックス型、立方体型等
の種々の形状に成形される。この成形において、前記発
泡粒子混合物は、接着剤を使用したり、発泡粒子相互の
接触部分を加熱融着したりして結合一体化される。接着
剤としては、前述したゴムラテックスの外に、発泡粒子
を溶解することなく接合可能し得る各種の接着剤、たと
えば、発泡粒子の軟化点以下の温度で融解する熱溶融型
、特に粉末状の接着剤(例えば、ポリ酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリ
ビニルブチラール等)を使用することができる。
また、本発明によれば、導電性発泡粒子と非導電性発泡
粒子との混合比を異ならせた2種以上の電波吸収体を適
宜組み合わせるようにすると、以下の実施例に示すよう
に、電波反射ロスを低減した電波吸収体を得ることがで
きる。
〔実施例〕
下記の非導電性発泡粒子と導電性発泡粒子を作製した。
非導電性発泡粒子: 比重0.015.平均粒子径2.51のポリスチレン系
予備発泡粒子 導電性発泡粒子: 上述と同じ非導電性発泡粒子1リツトル(1)に対し、
平均粒子径○○のグラファイトを付着量が7gになるよ
うに、スチレン・ブタジェン共重合ゴムラテックス(中
央理化■製ES−30゜固形分45重量%)を用いて、
付着結合した導電性発泡粒子 第3図に示すように、一端にフェライトタイルTを有す
る長さ80cmの長方形の短絡部Aとこの短絡部Aに接
する長さ20cmの矩形の表層部Bとからなる電波吸収
体において、表層部Bと短絡部Aを構成する非導電性発
泡粒子と導電性発泡粒子との混合比を下記の通り異なら
せた2種類の組み合わせ電波吸収体I及び■を作製した
これらの電波吸収体■及び■を構成する両発泡粒子混合
物の接合一体化には、接着剤としていずれも同じ日本ゼ
オン■のLX209を使用した。
覚皺1召11: 表層部B(非導電性発泡粒子:導電性発泡粒子)  −
0: 1 但し、この導電性発泡粒子のグラファイトの付着量は5
g/lとした。
短絡部A(非導電性発泡粒子:導電性発泡粒子)=l:
3 但し、この導電性発泡粒子のグラファイトの付着量は7
g/lとした。
l改装双生l: 表層部B(非導電性発泡粒子:導電性発泡粒子)=3:
2 但し、この導電性発泡粒子のグラファイトの付着量は1
g//!とした。
短絡部A(非導電性発泡粒子:導電性発泡粒子) =1
 : 3 但し、この導電性発泡粒子のグラファイトの付着量は7
 g/j!とじた。
これらの電波吸収体I及び■の周波数(GH2)に対す
る電波反射ロス(Reflection 1oss)(
(IB)を測定した。
結果は、第4図に示す通り、電波吸収体■の方が良好な
電波反射ロスを示した。
〔発明の効果〕
本発明によれば、導電性の異なる少なくとも2種類の発
泡粒子からなる混合物又は非導電性発泡粒子の表面に導
電性粉末を付着結合させた導電性発泡粒子と前記導電性
粉末を付着させていない非導電性発泡粒子との単純な混
合物によって電波吸収体を構成しているので、2種類の
発泡粒子を予め準備することにより、施工現場等で両者
を混合し、接合一体化するだけで所望とする電波吸収性
能を有し、良好な強度を有する電波吸収体を簡単に調整
することができる。
図は組み合わせ電波吸収体を説明する図、第4図は電波
吸収体の周波数(GHz)と電波反射ロス(dB)との
関係を示す図である。
1・・・導電性発泡粒子、2・・・非導電性発泡粒子。
代理人 弁理士 小 川 信 −

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非導電性発泡粒子の表面にカーボンブラック又は
    グラファイトの少なくともいずれか1種の導電性粉末を
    付着結合させた、その付着結合量が異なり、導電性を異
    にする2種類以上の発泡粒子を混合し、これらの発泡粒
    子相互間を接合一体化した電波吸収体。
  2. (2)非導電性発泡粒子の表面にカーボンブラック又は
    グラファイトの少なくともいずれか1種の導電性粉末を
    付着結合させた導電性発泡粒子と前記導電性粉末を付着
    させていない非導電性発泡粒子とを混合し、これらの両
    発泡粒子相互間を接合一体化した電波吸収体。
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