JPH0456055B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0456055B2
JPH0456055B2 JP62125515A JP12551587A JPH0456055B2 JP H0456055 B2 JPH0456055 B2 JP H0456055B2 JP 62125515 A JP62125515 A JP 62125515A JP 12551587 A JP12551587 A JP 12551587A JP H0456055 B2 JPH0456055 B2 JP H0456055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric constant
resin
glass
low dielectric
prepreg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62125515A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63289032A (ja
Inventor
Tomio Tanno
Tokio Yoshimitsu
Toshiharu Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP12551587A priority Critical patent/JPS63289032A/ja
Publication of JPS63289032A publication Critical patent/JPS63289032A/ja
Publication of JPH0456055B2 publication Critical patent/JPH0456055B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) この発明は、プリプレグとそれを用いた銅張積
層板に関するものである。さらに詳しくは、この
発明は、プリント配線板の信号処理速度を向上さ
せるための、低誘電率で、しかも難燃性のプリプ
レグとそれを用いた銅張積層板に関するものであ
る。 (背景技術) 近年、プリント配線板の信号処理速度の向上へ
の要望が高まつてきている。従来から、この信号
処理速度を向上させるために、プリント配線板の
低誘電率化が試みられてきている。この低誘電率
化、すなわち高周波特性の向上のための手段とし
て、クオーツガラス、ケブラークロスと、一般の
エポキシ樹脂およびポリイミド樹脂との組合せが
提案されてきている。 また、さらに低誘電率化のために、テフロン、
p.p.o、ポリブタジエン等の樹脂を用いたプリン
ト配線板も試作されてきている。 しかしながら、これらの従来のものには、たと
えば次のような欠点があつた。クオーツガラスお
よびケブラークロスを使用した場合のものは加工
が困難であるために実用化されてきていない。ま
た、低誘電率化樹脂を用いた場合のものについて
は、成型性、耐熱性、寸法安定性、難燃性等のい
ずれかの点で問題があり、実用に供するには充分
なものではなかつた。特に難燃性の点には問題が
あつた。 (発明の目的) この発明は、以上の通りの事情を鑑みてなされ
たものであり、従来のプリント配線板の低誘電率
化の方法とそのための樹脂の欠点を改善し、実用
に供することのできる、難燃性にも優れた低誘電
率化ガラス基材プリプレグと、それを用いた銅張
積層板を提供することを目的としている。 (発明の開示) この発明のプリプレグは、上記の目的を実現す
るために、SiO265〜90%およびB2O37〜30%を
含有する低誘電率ガラス組成物からなるガラス布
またはガラスマツトに、誘電率3.5以下の低誘電
率の樹脂と熱分解温度が300℃以上の臭素系難燃
剤を混合または反応させて得たワニスを含浸させ
てなることを特徴としている。 また、この発明の銅張積層板は、このプリプレ
グを積層して表面に銅箔を配設してなることを特
徴としている。 すなわち、この発明は、SiO2およびB2O3を特
定の割合で含有するガラス組成物からなるガラス
布またはガラスマツトを、低誘電率樹脂および臭
素系難燃剤によつて構成されるワニスで含浸し、
高周波特性に優れ、計算機等における信号処理速
度を向上させることのできるプリント配線板用の
積層板を実現するものである。 この場合の積層板の誘電率水準としては3.5以
下とすることが望ましく、この水準を確保するた
めにも上記の構成が必須となる。 この発明に用いる低誘電率ガラス組成物として
は、上記の通り、SiO265〜90%およびB2O37〜
30%を含有したものが用いられる。その他の成分
として3〜5%を含有するものが好ましい。この
ような組成からなるガラスを、布またはマツトの
形状において使用する。ガラス布、またはガラス
マツトの厚さは、プリント配線板製造の通常の範
囲のものとすることができる。そして、この発明
においては、このようなガラス布またはガラスマ
ツトに樹脂含浸したプリプレグを用いて積層した
積層板の誘電率水準を前記の通り3.5以下とする。 このガラス布またはガラスマツトに含浸させる
樹脂については、前記した通りプリプレグの積層
成形後の積層板の誘電率を3.5以下の水準とする
ためにも、樹脂そのものの誘電率を3.5以下とす
ることが好ましい。 そこで、この発明に用いる樹脂はその誘電率が
3.5以下の低誘電率樹脂とする。 このような樹脂としては、各種の低誘電率の樹
脂、たとえば、次式 N≡C−O−R−O−C≡N (Rは炭化水素基または置換炭化水素基を示
す)で示されるジシアン酸化合物を重合させたも
のを用いることが好ましい。このジシアン酸につ
いては格別に限定的なものではない。たとえば、
上記式中のRとしては、アルキレン、シクロアル
キレン、アリーレンなどの炭化水素基、または、
酸素、窒素等の異種原子の置換基を有する炭化水
素基の適宜なものとすることができる。 重合反応は、ナフテン酸コバルトなどの金属イ
オンを含有する重合触媒を用いて行うのが好まし
い。金属イオンとしては、コバルト、ニツケル、
クロム、マンガンなどの多原子価金属のイオンと
するのが好ましい。 たとえば、この重合反応によつて製造される樹
脂としては、次式 で示されるトリアジンポリマーが好適なものとし
てある。 また、この他、テフロン、ポリブタジエン、ポ
リフエニレンオキサイド(P.P.O)樹脂等の他の
低誘電率樹脂を用いてもよい。 これらの樹脂について、その誘電率を例示して
みると、次の通りとなる。 ・ 前記のトリアジン樹脂 2.8〜3.2 ・テトラフルオロエチレン(テフロン)樹脂
2.1〜2.5 ・ ポリブタジエン樹脂 2.9〜3.2 ・ P.P.O.樹脂 2.6〜3.0 また、比較のために示すと、 ・ エポキシ樹脂 4.4〜4.8 ・ ポリイミド樹脂 4.5〜4.7 ・ フエノール樹脂 4.7〜4.9 となる。 このような低誘電率樹脂には、難燃性を付与す
るために、臭素系の熱分解温度300℃以上の難燃
剤を混合または反応させる。次いで得られたワニ
スを用いて低誘電率ガラス布またはガラスマツト
の含浸を行う。この場合、含浸は、低誘電率樹脂
が40〜60重量%含有されるように行うのが好まし
い。 臭素系難燃剤には従来公知のものを用いること
ができる。たとえば、分解温度300℃以上の臭素
系難燃剤としては、テトラブロもビスフエノール
−A−メタクリレート、デカブロモジフエニルオ
キシド、テトラブロモ無水フタル酸、ヘキサブモ
ビフエニールなどがある。樹脂固形分に対して、
臭素(Br)含有量が3〜10重量%となるように
混合、または反応させるのが好ましい。 以上の通りのプリプレグを用いて銅張積層板を
作製することにより、通常のガラス基材と同じ程
度の加工性、寸法安定性などの特性を持たせなが
ら、難燃性で、低誘電率、たとえばε≦3.5(1M
Hz)の極めて低いレベルの誘電率のガラス基材銅
張積層板を得ることができる。 次に実施例を示して、さらに詳しくこの発明に
ついて説明する。もちろん、この発明は以下の実
施例によつて限定されるものではない。 実施例 1 次の組成 SiO2 73% B2O3 21% その他 6% からなるガラス組成物を用いて、次の低誘電率ガ
ラスクロスを作製した。 フイラメント径 7μm 集束数(縦×横) 200×200本 打込数( 〃 ) 60×60本/25mm 厚さ 0.104mm 質量 98g/cm2 このガラスクロスに対して、ジシアン酸化合物
を重合させて得たトリアジン樹脂からなる低誘電
率樹脂に、メタクリレートタイプのGX−6094
(第一工業製薬(株)製)臭素系難燃剤を臭素が5重
量%となるように混合したワニスを含浸させ、乾
燥した。 次の物性を有するプリプレグとした。 樹脂量 45.1重量% 流れ性 23.2% 揮発分 0.8% 硬化時間(170℃) 458秒 このプリプレグを4枚積層し、表面の両面に
18μm厚さの銅箔を配設して0.4mmの厚さの銅張積
層板を作製した。 得られたガラス基材銅張積層板について誘電
率、難燃性、加工性等について評価した。その結
果を比較例とともに示したものが表−1である。 誘電率εは3.5以下(1MHz)で、かつ、通常の
ガラスと同程度の加工性を持つた積層板が得られ
た。また、同様の低誘電率ガラス基材を通常のポ
リイミド(PI)樹脂と組合せた場合(比較例2)
に比べても、誘電率(ε)は低くなつている。 難燃性についてもこの例のものは優れていた。
【表】 実施例 2 実施例1と同様のガラスクロスを用いて同様に
してプリプレグを作製し、銅張積層板を製造し
た。使用した樹脂とその誘電率は、 テフロン樹脂 2.1 トリフルオロエチレン樹脂 2.4 ポリブタジエン樹脂 3.0 P.P.O.樹脂 2.7 であつた。 プリプレグ作製時の樹脂量は45.4重量%とし、
硬化時間(170℃)はおよそ460秒とした。 得られた積層板の誘電率は次の通りである。 テフロン樹脂 2.6 トリフルオロエチレン樹脂 2.8 ポリブタジエン樹脂 3.3 P.P.O.樹脂 3.0 比較例 3 実施例1において、誘電率4.5のエポキシ樹脂
を用いて積層板を製造した。 得られてた積層板の誘電率は4.4であつた。 比較例 4 誘電率4.8のフエノール樹脂を紙基材を含浸さ
せ、これを用いて積層板を製造した。得られた積
層板の誘電率は4.3であつた。 (発明の効果) この発明により、以上詳しく説明したように、
難燃性で、加工性も良好な低誘電率のガラス基板
プリプレグとそれを用いた銅張積層板が得られ
る。 高周波特性に優れ、信号処理速度を向上させた
プリント配線板の製造に有用なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 SiO265〜90%およびB2O37〜30%を含有す
    る低誘電率ガラス組成物からなるガラス布または
    ガラスマツトに、誘電率3.5以下の低誘電率の樹
    脂と熱分解温度が300℃以上の臭素系難燃剤を混
    合または反応させて得た樹脂ワニスを含浸させて
    なることを特徴とするプリプレグ。 2 SiO265〜90%およびB2O37〜30%を含有す
    る低誘電率ガラス組成物からなるガラス布または
    ガラスマツトに、誘電率3.5以下の低誘電率の樹
    脂と熱分解温度が300℃以上の臭素系難燃剤を混
    合または反応させて得た樹脂ワニスを含浸させ、
    得られたプリプレグを積層して表面に銅箔を配設
    してなることを特徴とする銅張積層板。
JP12551587A 1987-05-22 1987-05-22 プリプレグおよび銅張積層板 Granted JPS63289032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12551587A JPS63289032A (ja) 1987-05-22 1987-05-22 プリプレグおよび銅張積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12551587A JPS63289032A (ja) 1987-05-22 1987-05-22 プリプレグおよび銅張積層板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63289032A JPS63289032A (ja) 1988-11-25
JPH0456055B2 true JPH0456055B2 (ja) 1992-09-07

Family

ID=14912053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12551587A Granted JPS63289032A (ja) 1987-05-22 1987-05-22 プリプレグおよび銅張積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63289032A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS571918A (en) * 1980-06-04 1982-01-07 Hitachi Ltd Measuring method for flow quantity of fuel for vehicle
JPS5919023A (ja) * 1982-07-22 1984-01-31 Nippon Steel Corp スパイラル鋼管の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS571918A (en) * 1980-06-04 1982-01-07 Hitachi Ltd Measuring method for flow quantity of fuel for vehicle
JPS5919023A (ja) * 1982-07-22 1984-01-31 Nippon Steel Corp スパイラル鋼管の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63289032A (ja) 1988-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0234450B1 (en) Thermosetting resin and prepreg and laminate using the same
JP5577399B2 (ja) 燐−変性フェノールノボラック樹脂、これを含む硬化剤及びエポキシ樹脂組成物
JP5264133B2 (ja) エポキシ樹脂組成物、そのエポキシ樹脂組成物を用いたプリプレグ及び金属張積層板
EP2896654A1 (en) Epoxy resin compound, and, prepreg and clad copper laminate manufactured using the compound
JPH0925349A (ja) プリプレグ及び積層板
JP2842152B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、プリプレグの製造方法及び積層板の製造方法
JP2003128928A (ja) 難燃性熱硬化樹脂組成物、プリプレグ、積層板、絶縁フィルム、樹脂付き金属箔及び多層配線板とその製造方法
JPH0456055B2 (ja)
JP5793640B2 (ja) プリント配線板用エポキシ樹脂組成物、そのプリント配線板用エポキシ樹脂組成物を用いたプリント配線板用プリプレグ及びプリント配線板用金属張積層板
JP5919576B2 (ja) プリント配線板用エポキシ樹脂組成物、そのプリント配線板用エポキシ樹脂組成物を用いたプリント配線板用プリプレグ及びプリント配線板用金属張積層板
JP2003128785A (ja) 難燃性熱硬化性樹脂組成物並びに該組成物を用いたプリプレグ、積層板、樹脂フィルム、樹脂付き金属箔及び多層配線板とその製造方法
JP2003266596A (ja) 銅張積層板
JPH05156130A (ja) 積層板用樹脂組成物および積層板
JPH0288674A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPS58194952A (ja) 難燃剤の製造法
JPH09141781A (ja) 印刷回路用積層板の製造方法
JPS6364306B2 (ja)
JPH0790172A (ja) ポリフェニレンオキサイド樹脂組成物、プリプレグ及び積 層板。
JPH07188516A (ja) 積層板用樹脂組成物および積層板
JPS6119640A (ja) 耐熱積層板の製造方法
JPH075768B2 (ja) エポキシ樹脂積層板
JPH0517544A (ja) 低誘電率樹脂組成物
JPH05156131A (ja) 積層板用樹脂組成物および積層板
JPH0517543A (ja) 難燃性熱硬化性樹脂組成物
JPH04181789A (ja) エポキシ樹脂組成物及び銅張積層板