JPH0455678B2 - - Google Patents

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JPH0455678B2
JPH0455678B2 JP57149145A JP14914582A JPH0455678B2 JP H0455678 B2 JPH0455678 B2 JP H0455678B2 JP 57149145 A JP57149145 A JP 57149145A JP 14914582 A JP14914582 A JP 14914582A JP H0455678 B2 JPH0455678 B2 JP H0455678B2
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JP
Japan
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amylase
sweetness
reaction
taste
stevioside
Prior art date
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JP57149145A
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English (en)
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JPS5939268A (ja
Inventor
Kazutoshi Kinoshita
Makoto Machida
Katsuhiro Mamoto
Yukio Yamamoto
Hidenori Tomikanehara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Application filed by Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd filed Critical Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
近年、食品加工業界などにおいては食品の安全
性の見地から合成甘味料の代替甘味料として天然
甘味料を用いる傾向が増大しつつある。中でもス
テビア甘味料の需要の伸びは著しい。しかしステ
ビア甘味料の味質は、構成成分中で比較的味質の
良いとされているレバウデイオシドムAにおいて
さえも充分ではなくステビオシドに至つては苦味
を有し問題がある。 一方、最近になつて配糖体を酵素的に付加する
研究が盛んになつて来ており天然甘味料であるス
テビオール配糖体への付加の例も見られる(食品
工業VOL.19No.2236〜1976、日本化学会誌
VOL.5、726〜735、1981、特許公報昭57−
18779)。之等ステビオール配糖体への付加の目的
としては甘味度および味質の向上が挙げられる。 ステビオール配糖体としてはステビオールビオ
シド、ステビオシド、レバウデイオシドAなどが
挙げられる。之等にグルコースを付加させる酵素
としてはサイクロデキストリングルコシルトラン
スフエラーゼ(E、C、24119)、デキストランシ
ユークラーゼ(E.C.2.4.1.5)などが知られてい
る。 しかし之等のα−グルコシル転移酵素を用いて
ステビオール配糖体にグルコースを転移させて得
られる糖付加物は、味質については改良の効果は
認められるものの甘味度の方は逆に低下するとい
う欠点を有している。 ステビオシドの場合においてはその苦みは改良
されるが、甘味度は低下するし、レバウデイオシ
ドAにしても味質は改良されるにも拘わらず甘味
度は低下する。 そこで本発明者等は甘味度を低下させること無
く味質を改良することは出来ないかとの点につい
て鋭意検討した結果ステビオール配糖体の糖付加
物についてゲル過クロマトグラフイーの手法で
構成成分を分離することにより付加糖数の多い区
分は味質は改良されるものの甘味度の低下が著し
いこと、一方付加糖数が少ない区分は味質を改良
し甘味度は殆んど低下しないことを見出した。 ステビオール配糖体にサイクロデキストリング
ルコシルトランスフエラーゼ、デキストランシユ
ークラーゼなどを用いて糖付加をする場合にはど
うしても反応が不均一に進行するため付加糖数が
多過ぎる区分を生じ、付加糖数を適当な個数にす
る様に調節することは非常に困難である。 しかし本発明者等は、サイクロデキストリング
ルコシルトランスフエラーゼでステビオール配糖
体にグルコースをα転移して得られるα−グルコ
システビオール配糖体にβ−アミラーゼ(E.
C.3.2.1.2)を作用させることにより極めて容易に
付加糖数を調節することが出来、味質が改良さ
れ、しかも甘味度が低下しない付加方法を見出し
た。 更に転移酵素の種類について検討した結果、サ
イクロデキストリングルコシルトランスフエラー
ゼとβ−アミラーゼとの組合わせによつて転移す
る場合が味質の改良も最も著しく甘味度の低下も
少ないことが明らかとなつた。 本発明に用いるステビオール配糖体としては、
ステビオールビオシド、ステビオシ、レバウデイ
オシドAなどを単独で用いてもよく、それらを組
合わせたものを用いてもよい。更にはステビアか
らの熱水抽出物の如く未精製のものでもよい。ま
た、本発明に用いるサイクロデキストリングルコ
シルトランスフエラーゼとしてはバチラス・マー
セランス(Bacillus、macerans)、バチラス・メ
ガテリウム(Bacillus megaterium)などバチラ
ス属起源のものが挙げられる。 また、本発明に用いるアミラーゼとしは、α−
グルコシルステビオール配糖体から適当数のグル
コースを遊離するものであればよいが、β−アミ
ラーゼが最適であつた。グルコアミラーゼも使用
可能であるが反応の調節に注意を要する。α−ア
ミラーゼは反応が遅く好ましくなかつた。 β−アミラーゼは、麦芽、甘藷などの植物起
源、バチラス(Bacillus)属、シユードモナス
(Pseudomonas)属に属する細菌やストルプトマ
イセス(Streptomyces)属に属する放線菌など
微生物起源のものを用いることが出来る。 サイクロデキストリングルコシルトランスフエ
ラーゼとβ−アミラーゼによる転移反応は、PH4
〜7好ましくはPH5〜6、温度は30〜60℃好まし
くは40〜50℃が選ばれ、酵素量は特に限定はしな
いが反応時間を考慮して適当量添加するのがよ
い。 以下に本発明の実施例を挙げて更に説明する。 実施例 1 (1) サイクロデキストリングルコシルトランスフ
エラーゼの調製 溶性デンプン2%、コーンステイ−ブリカー
1%、硫酸アンモニウム0.5%、リン酸−カリ
ウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%炭酸カル
シウム1%から成る予め殺菌した培地にバチラ
ス・マーセランス(Bacillus macerane)
IAM1243を植菌し30℃で4日間通気培養した。
この培養液から遠心分離によつて菌体などを除
き上澄液を0.7飽和で塩析し生成した沈殿を遠
心分離によつて回収した。この沈殿はサイクロ
デキストリングルコシルトランスフエラーゼを
40000単位含有していた。 茲で云う酵素活性1単位とはPH5.540℃、10
分間の反応で基質中の溶性デンプン10mgのヨウ
素の呈色を完全に消失させる酵素量である。 (2) 転移反応 コーンスターチ90gを含む懸濁液300mlに市
販の液化型α−アミラーゼ(商品名スピターゼ
PN−4、長瀬産業株式会社製)を適当量加え
95℃10分間反応させた後、酵素を加熱失活させ
D.E.25のデンプン部分分解液を得た。 之にステビオシド30gを加え加熱溶解させた
後、50℃にて上記サイクロデキストリングルコ
シルトランスフエラーゼをステビオシド1g当
り300単位の割合で添加しPH5.5、50℃にて24時
間反応させ反応後、酵素を加熱失活させた。 (3) 付加糖数の調節 次に添加したステビオシド1gに対してβ−
アミラーゼ(長瀬産業株式会社製)100単位の
割合で加えPH5.5、40℃、24時間反応させ反応
後、酵素を加熱失活させた。反応液は常法によ
り合成吸着樹脂商品名HP−20(三菱化成工業
株式会社製)および活性炭で精製後、濃縮乾燥
してα−グルコシルステビオシド35gを得た。 一方、β−アミラーゼ処理を行なわずに同様
な精製を行なうことにより得られたα−グルコ
システビオシドを対照として比較した。 (4) 第1図には両者の高速液体クロマトグラフイ
ーチヤートを示す。β−アミラーゼ処理をした
第1図ロのチヤートは未処理の場合の第1図イ
と比べ付加糖数の多いピークE,Fが減少し、
代わりにB,Cが増加していることが判る。図
は下記の条件下におけるデータである。 カラム:シズマLCカラム PNH2−10/S2504 キヤリヤー:アセトニトリル:水=78:22 検出:210nm 次に10人のパネラーによる甘味度試験、味質試
験の結果を示す。先ず甘味度試験はβ−アミラー
ゼ処理および未処理の各々のサンプルをそれぞれ
0.05W/V%、0.10W/V%に溶解し、それらの
対応蔗糖濃度(サンプルの甘味度と同等の甘味度
を与える蔗糖濃度)を求め、7人の平均より対応
蔗糖濃度および甘味倍率(対応蔗糖濃度をサンプ
ルの濃度で除した値)を求めた結果を表1に示
す。
【表】 味質試験は、両サンプルのそれぞれを対応蔗糖
濃度8%に調整し、10人のパネラーによつて味質
良好な方を選択し、例えばA≫BならばA=1、
B=3;A>BならばA=1、B=2;A≧Bな
らばA=1、B=1.5;A=BならばA=B=1
と得点付した。そして得点を合計し総得点を求め
之をパネラー数で除して平均得点とした。従つて
得点の少ない方が味質良好となる。結果を表2に
示す。
【表】 また両サンプルを大量高速分取液体クロマトグ
ラフイーによつて図1に示した各成分に分画し、
分画試料A〜Fについてのステビオール配糖体の
グルコース結合数、含有率および甘味度試験の結
果を表3に示す。
【表】 表から判る様に付加糖数の多い程、甘味倍率が
低下していることが判る。(但し、ステビオール
配糖体のグルコース結合数はサンプル30mg/水
250ml溶液の200nmの吸光度を測定しステビオー
ル、ステビオールビオシド、ステビオシド、レバ
ウデイオシドAの場合より得られる検量線から算
出した。 実施例 2 実施例1と同様の方法でコーンスターチの部分
分解液を調整した。この液にレバウデイオシド
A30gを加え溶解し実施例1で得たサイクロデキ
ストリングルコシルトランスフエラーゼをレバウ
デイオシドA1g当り200単位、β−アミラーゼを
50単位の割合で加えPH5.5、50℃にて36時間反応
させた。反応後、酵素を加熱失活させた後、実施
例1と同様の方法で精製しα−グルコシルレバウ
デイオサイドAを34gを得た。 また、β−アミラーゼを加えない場合について
同様に処理し対照とした。第2図にはβ−アミラ
ーゼ処理の有無について高速液体クロマイトグラ
フイーのチヤートを示し第2図イは未処理の場
合、第2図ロは処理した場合である。実施例1と
同様にβ−アミラーゼ処理した場合付加糖数の多
い区分は減少していることが判る。 また、味覚試験の結果は表4の通りである(方
法は実施例1と同じ)。
【表】 更に、大量高速部分取液体クロマトグラフイー
により分画した試料の試験結果を表5に示す(方
法は実施例1と同じ)。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図イ,ロはα−グルコシルステビオシドを
用いβ−アミラーゼ処理をしたものと、処理しな
いものとの比較を高速液体クロマトグラフイのチ
ヤートで示した図であり、第2図イ,ロはα−グ
ルコシルレバウデイオサイドAを用い、β−アミ
ラーゼ処理をしたものと、処理しないものとの比
較を高速液体クロマトグラフイのチヤートで示し
た図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 サイクロデキストリングルコシルトランスフ
    エラーゼを用いてステビオール配糖体にグルコー
    スをα付加させて得られるα−グルコシルステビ
    オール配糖体にβ−アミラーゼを作用させること
    を特徴とする甘味倍率が高く味質の優れた甘味料
    の製造方法。
JP57149145A 1982-08-30 1982-08-30 甘味料の製造法 Granted JPS5939268A (ja)

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JP57149145A JPS5939268A (ja) 1982-08-30 1982-08-30 甘味料の製造法

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JPS5939268A JPS5939268A (ja) 1984-03-03
JPH0455678B2 true JPH0455678B2 (ja) 1992-09-04

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JPS6225949A (ja) * 1985-07-26 1987-02-03 Nakazato Takanori 甘味料
SE451849B (sv) * 1985-12-11 1987-11-02 Svenska Sockerfabriks Ab Sett att syntetisera glykosidiska bindningar samt anvendning av pa detta sett erhallna produkter
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