JPH0455527A - 旋回式油圧掘削車両の防音囲い - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、旋回式油圧掘削車両の防音囲い、ことに旋回
台に搭載配置しているエンジン・油圧機器及び冷却装置
が発生する騒音を低減する防音囲いに関する。

［従来の技術］ 走行装置の上部に旋回台を載置し、この旋回台に運転室
・作業機・エンジン・油圧機器及びエンジン冷却装置等
を搭載配置してなる旋回式油圧掘削車両にあっては、エ
ンジン・油圧機器及びエンジン冷却装！（ラジェータと
ファンを含む）を一体的に組み合わせ組立てのうえ、そ
の周辺をいくつかの囲い部材を組み合わせた外装手段に
よりカバーしているのが通常に行われている。

そして、エンジン・エンジン冷却装置及び油圧機器等が
発する騒音を減衰するために、実開昭５３−５７４３９
では、エンジンと油圧機器を吸音材を内張９した密閉カ
バー手段にて囲うとともに、密閉室内へ吸音ブレードを
通して冷却風を取り込み、吸音内張りの吸い出しダクト
から外部へ放熱と固体音の減衰放出をはかる手段を開示
し、実開昭６２−１４８６５５ではカウンタウェイト内
を密閉収容室とするエンジン・油圧機器のカバー手段に
用い、固体音の外部発散を防音するようにしている。

さらに、旋回式掘削車両の場合、エンジン排気装置の尾
管はエンジンボンネットの上方に設置されているのが通
常となっているが、小型化された旋回油圧掘削車両の場
合、エンジン排気装置の尾管を車両の下方側へ向けて設
置し、オペレータが排気ガスや排気熱にさらされること
のないようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ 前述した従来技術は、エンジンや油圧機器の発生する固
体音減衰のため密閉囲い手段を提起し、ファン吸気音減
衰のための吸音手段を提起しているものであって、エン
ジン排気装置から尾管をへて排出される排気音の減衰に
ついて寄与していない。このことは排気尾管を車両の下
方側に取り付けている小型旋回油圧式掘削車両にとって
は周囲騒音を大きくするもので、エンジン・油圧機器が
発する固体音、エンジン冷却装置が発する吸気・排気音
がともに減音できることが望まれている。

そしてこのような減音対策をするに、吸気ダクトをラジ
ェータファンの前方側に、排気ダクトを排気尾管の後方
側に設置するとともに、エンジン・油圧機器等を密閉囲
いにすることで大きな騒音減衰効果が得られることが判
っているが実開平１−１６４３３７に見られる様に旋回
台の旋回半径を小さくした狭所旋回作業用の小形旋回油
圧式掘削車両は旋回台の輻−杯に搭載物が載置されてい
て煙突状の長い吸気ダクト・排気ダクトの取り付けを旋
回半径をオーバハングして実施しなければならず実用に
供されていなかった。

本発明は、エンジン・油圧機器の発する固定音のみなら
ずエンジン冷却装置の発する吸い込み音、エンジン排気
の尾管から生ずる排気音も減衰するようエンジン・油圧
機器・エンジン冷却装置を吸・排気ダクトを含む旋回半
径幅内設置の密閉カバー手段によって防音するようにし
た防音囲いの提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的達成のために、本発明にかかる旋回式油圧掘削
車両の防音囲いは、エンジン・油圧機器及びエンジン冷
却装置を密室囲いでカバーし、エンジン冷却装置に向か
う入り口側に吸気ダクトを旋回台の外周縁に沿って旋回
半径内に収まるよう設置し、エンジン排気尾管をダクト
状排気囲いの入り口においている。

［作用コ 上記構成とすることで、エンジン・油圧機器・エンジン
冷却装置から発する固体音が密室囲い内で減音されエン
ジン冷却装置をへて吸い込まれる吸気は吸気ダクトで減
音され、排気尾管からの排気は排気ダクトで減音され、
排気ダクトの入り口にある尾管からのジェット排気は密
室囲い内のオーバヒートを防止する。

［実施例］ 第１図は旋回式油圧掘削車両の一部を省略した上面図を
示し、１０．１１は左右の走行装置、１２は前記左右の
走行装置１０．１１の上方へ旋回自在に載置した旋回台
を示す。

該旋回台１２には運転室１３、作業機１４（リンクとし
て一部を示す）、タンク類１５、エンジン１６、油圧機
器１７、エンジン冷却装置１８はは全体的に１９で示す
密室囲い構成体により囲っである。密室囲い構成体１９
はカウンタウェイト２０とカウンタウェイト２０の凹入
空間を囲う前方隔壁２１と、図示しない通常公知のエン
ジンボンネット及び底壁とからなり、２つの開口２２．
２３を除いて凹入中Ｒ２４を密室的に囲う。

開口２２は吸気口であって、第２図に示すようにカウン
タウェイト２０の円弧状周端を一体延長して形成した吸
気ダクト２５と接続する。吸気ダクト２５は第３図に示
すようにカウンタウェイト２０と一体でなく開口２２に
向けて別体の吸気ダクト２６を接続したものでもよく、
また吸気ダクト２５の一方の壁を第４図のよう取り去っ
て第１図に示すように作動油タンク２７を置いた壁代わ
りとし、該タンク２７に冷却作用が及ぶようにするほう
が効果的である。

開口２３は排気口であって排気ダクト２８に接続する。

排気ダクト２８はカウンタウェイト２ｏの円弧状外壁２
９がら間隔をおいて円弧状外壁２９に沿うように周方向
へ奥行きの塞がった仕切壁３０により区分けした通路３
１がらなり、旋回方向外周に沿わせである。

ダクト通路３１はエンジン冷却装置１ｉ１８・エンジン
１６・油圧機ｓｘ７を気密的に囲った気密囲い構成体１
９の凹入空間２４に開口し、開口２３は通路３１の奥行
きの下方側（旋回体の底壁）を通って外部に開放してい
る。

吸気口の開口２２から排気口の開口２３までの空気の流
れを良くするために吸気口の開口２２側通路を円弧状と
し、エンジン冷却装置１８のラジェータ１８をエンジン
１６に対して斜めにして円弧状通路３２に沿わせてあり
、エンジン１６の排気尾管３３を排気ダクト通路３１の
入口側に置いて、排気口の開口２３方向へ排気尾管３３
を向けである。

［発明の効果］ 本発明は以上のように旋回台１２の旋回周方向に沿って
吸気ダクト２５、排気ダクト２８を設けるようにしたの
で、必要十分なダクト長さを得られ減音効果を達するこ
とができ、旋回台１２外縁より突出することもないので
旋回時の障害物との接触不具合を招くこともない。そし
て吸気ダクト２５の壁に作動油タンク２７を置くことで
作動油の冷却効果が得られること及び吸気ダクト２５を
経由した吸気通路を円弧状通路３２としているので空気
の流れがスムースに取り込まれ円弧状通路３２に置いた
ラジェータ１８の風流れに支障がない。そしてエンジン
１６・油圧機器１７の密閉囲い室内に入った空気流れは
エンジン排気尾管３３から出る噴出排気によって排気口
の開口２３へ吸引作用され密閉囲い室内によどむことな
く外部へ排出されていきエンジン１６のオーバヒートを
招くことかない。また排気ダクト２８は密閉囲い室とは
仕切っであるためエンジン１８への熱影響全遮断し排気
音の吸収減音効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は旋回式油圧掘削車両の一部を省略した上面図を
示し、第２図はカウンタウェイト２０の円弧状周端を一
体延長して形成した吸気ダクト２５と接続する状態を示
す図、第３図は吸気ダクト２５を開口２２に向けて別体
の吸気ダクト２６を接続した例を示す図、第４図は吸気
ダクト２５の一方の壁を取り去って代わりに作動油タン
ク２７を壁代わりとした例を示す図である。 ３２・・・・吸気通路 ３３・・・・エンジン排気尾管

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）カウンタウェイトで囲われた凹状空間の前方及び
   上・下方向を前方隔壁、エンジンボンネツト、エンジン
   底壁で密室的に囲い、エンジン冷却装置、エンジン、油
   圧機器を収容するとともに、カウンタウェイトの周方向
   端側に吸気ダクトを、カウンタウェイトの周方向内壁側
   に排気ダクトを設けたことを特徴とする旋回式油圧掘削
   車両の防音囲い。
2. （２）吸気ダクトを作動油タンク壁にて構成したことを
   特徴とする特許請求の範囲（１）の旋回式油圧掘削車両
   の防音囲い。
3. （３）エンジン排気尾管を排気ダクトの入口に置いたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲（１）の旋回式油圧掘削
   車両の防音囲い。
4. （４）吸気ダクトからの吸気通路を円弧状とし、ラジエ
   ータをエンジンに対して傾斜して円弧状吸気通路に設置
   したことを特徴とする特許請求の範囲（１）の旋回式油
   圧掘削車両の防音囲い。