JPH045426Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH045426Y2
JPH045426Y2 JP9409986U JP9409986U JPH045426Y2 JP H045426 Y2 JPH045426 Y2 JP H045426Y2 JP 9409986 U JP9409986 U JP 9409986U JP 9409986 U JP9409986 U JP 9409986U JP H045426 Y2 JPH045426 Y2 JP H045426Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
steering
hydraulic
skid
pressure oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9409986U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6376U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9409986U priority Critical patent/JPH045426Y2/ja
Publication of JPS6376U publication Critical patent/JPS6376U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH045426Y2 publication Critical patent/JPH045426Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、変速装置を構成するミツシヨンケー
ス内に装着することにより、スキツドステアリン
グを可能とする構造に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来から、建設機械等の如く狭い場所で旋回作
業を行う車輌において、スキツドステアリング機
構を具備した変速装置は公知とされているのであ
る。例えば特開昭61ー89175号公報や、特公昭53
−4289号公報の如くである。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案の目的は、油圧式操向クラツチ装置を具
備した変速装置において、更に該油圧式操向クラ
ツチ装置を具備した操向軸の下側に配置した左右
のファイナル減速軸の上に、簡単な構成のベベル
ギア装置を配置することにより、油圧式操向クラ
ツチ装置や油圧式操向ブレーキ装置による操向の
他に、左右の走行装置を逆転させる芯地旋回をも
可能とすべく構成したものである。
該構成において、基本的には油圧クラツチ式変
速装置の圧油をスキツドクラツチ部に供給するの
であるが、デイレイリリーフバルブが介装されて
いる為に、圧油の立ち上がり時に、設定圧まで至
る所定の時間が長くなるので、それまでの低圧の
間に、油圧式操向クラツチ装置の接合側に介装し
たバネ力が作用し、前進側の操向油圧クラツチが
先に接合されて、断絶されて逆転する筈の側の油
圧クラツチの断絶が遅れて、一瞬ながら両方が前
進回転してしまうという不具合いがあつたのであ
る。本考案は上記不具合いを解消するものであ
る。
即ちデイレイリリーフバルブDRVによる圧油
の立ち上がりの遅れを補う為に、別の油圧式操向
ブレーキ装置用の油圧ポンプの圧油を導入すべく
構成したものである。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的
を達成する為の構成を説明する。
油圧ポンプP1からデイレイリリーフバルブ
DRVを介して供給される圧油により変速される
油圧クラツチ式変速装置と、油圧ポンプP2から
の圧油により制動される油圧式操向ブレーキ装置
と、油圧ポンプP1からの圧油と油圧ポンプP2
からの圧油を、バランスピストンバルブBにより
切換えて供給される油圧式操向クラツチ装置を具
備した変速装置において、該変速装置の下段のフ
アイナル減速軸6L,6R近傍に、スキツドステ
アリング用の逆転歯車機構を配置し、該逆転歯車
機構をスキツドクラツチ4により遊嵌状態から係
合状態とすることにより芯地旋回を可能とし、該
スキツドクラツチ4への圧油は、前記バランスピ
ストンバルブBにより切換えた後の、油圧式操向
クラツチ装置へ供給する圧油を分岐し、スキツド
操向バルブ40を介して供給するものである。
(ホ) 実施例 本考案の目的、構成は以上の如くであり、次に
添付の図面に示した実施例の構成を説明する。
第1図は油圧クラツチ式変速装置を具備した変
速装置においてスキツドステアリング機構を付設
したものの後面断面図、第2図は同じくスキツド
ステアリング機構の拡大断面図である。
第1図、第2図の実施例について説明すると。
該実施例においては、ミツシヨンケースを左右
の半割ケースML,MRの中央密着接合により構
成している。
入力軸25にエンジンからの回転がVベルトに
より伝達される。該入力軸25の突出端部上に、
2組の油圧ポンプP1,P2が配置されている。
また入力軸25とカウンター軸26との間に、
ギア摺動式の副変速装置が配置されている。該ギ
ア摺動式の副変速装置により変速後の回転を、油
圧クラツチ軸27,28,29上の油圧クラツチ
装置30a,30b,31,32,33により、
更に変速する主変速装置が構成されているのであ
る。
油圧クラツチ装置30aが前進2速,4速と後
進2速用の油圧クラツチ装置、 油圧クラツチ装置30bが前進1速,3速と後
進1速用の油圧クラツチ装置、 油圧クラツチ装置32が前進1速,2速用の油
圧クラツチ装置、 油圧装着33が後進1速,2速用の油圧クラツ
チ装置である。
走行変速制御バルブにより、油圧クラツチ装置
30a,30bの中の1組と、油圧クラツチ装置
31,32,33の中の1組の、計2組を選択す
ることにより前進4段,後進2段の主変速を行う
ものである。
該油圧クラツチ式の主変速装置により変速後の
回転が、油圧クラツチ軸29上のギア34より操
向軸12上の操向クラツチギア13に伝達される
ものである。また操向軸12の突出端部には駐車
ブレーキ装置24が配置されている。
該操向軸12より下段の構成については、第2
図の拡大後面断面図の方が詳細に図示されている
ので、該第2図に基づいて説明すると。
第1図、第2図の実施例においては、操向軸1
2は操向クラツチ軸と操向ブレーキ軸を兼用して
いる。故に、該操向軸12の上の中央部に油圧式
操向クラツチ装置8L,8Rを構成して、操向軸
12の左右端と、ミツシヨンケースの半割ケース
ML,MRとの間に、左右の油圧式操向ブレーキ
装置9L,9Rを配置している。
油圧式操向クラツチ装置8L,8Rは、前述の
操向クラツチギア13の内径と操向軸12との間
に構成されており、油圧式操向クラツチ装置8
L,8Rの接合により、操向クラツチギア13の
回転を左右の操向クラツチギア11L,11Rに
伝達すべく構成している。
油圧式操向ブレーキ装置9L,9Rは該操向ク
ラツチギア11L,11Rのボス部を、半割ケー
スML,MRに固設したブレーキケースに押圧す
ることにより制動すべく構成している。
操向クラツチギア11L,11Rがフアイナル
減速軸6L,6R上のギア1L,1Rと噛合して
いる。
以上のような全体構成において、フアイナル減
速軸6L,6R上に、スキツドステアリング用の
逆転歯車機構を配置したものである。
スキツドステアリング機構はサイドベベルギア
3L,3Rと、該サイドベベルギア3L,3Rを
連結するカウンターベベルギア2により構成して
いる。そして通常の状態では、サイドベベルギア
3L,3Rの中の、3Rはリダクシヨンギア1R
と係合ピン23により一体化されているが、3L
の方がリダクシヨンギア1Lとの間で遊嵌状態で
あるので、該部分で自由な回転を得ており、他の
軸やギアには影響を与えない。
しかし、サイドベベルギア3Lとリダクシヨン
ギア1Lの間に、スキツドクラツチ4のクラツチ
ピン5が設けられており、該クラツチピン5をス
キツド操向バルブ40により制動され、送油され
る圧油により係合方向に押圧することにより、ク
ラツチピン5がサイドベベルギア3Lに嵌入し、
サイドベベルギア3Lとリダクシヨンギア1Lが
一体化されて、リダクシヨンギア1Lと1Rが逆
の回転状態を発生するのである。
該クラツチピン5はスキツドクラツチ4により
断接されるべく構成している。また該クラツチピ
ン5は先端のサイドベベルギア3Lとの嵌合部を
球状に構成しており、芯地旋回終了時には油圧解
除でもつて該球状部のスラスト効果により迅速に
クラツチを切ることができるように構成している
のである。10はスキツドクラツチ4の戻しバネ
である。
本考案の要部である芯地旋回用の油圧クラツチ
装置は、クラツチピン5とスキツドクラツチ4と
戻しバネ10の部分により構成されている。該構
成について説明すると。
サイドベベルギア3L,3Rは左右のリダクシ
ヨンギア1L,1Rの上に嵌装して支持されてい
る。また該構成において、スキツドクラツチ4を
リアアクスルハウジング24Lの内部に構成して
いるのである。該スキツドクラツチ4の部分はミ
ツシヨンケースMの内部まで突出しているが、実
際にはミツシヨンケースMには支持されておら
ず、リアアクスルハウジング24に支持している
のである。該構成によりリアアクスルハウジング
とシリンダーケースが一体となり安価な構成とす
ることが出来たものである。
またスキツドクラツチ4とリダクシヨンギア1
Lとの間は常時は離間させてクラツチピン5を解
除しておく必要があり、戻しバネ10が両者間に
介装されているのである。
そして、該戻しバネ10は円周上四箇所のクラ
ツチピン5の周囲を取り巻くような皿バネにより
構成して、該クラツチピン5と戻しバネ10の部
分の間隔と配置を容易にしているのである。
また該スキツドクラツチ4のシリンダーケース
への油路はベアリング14を通過すべく構成して
いるのである。故に該スキツドクラツチ4の操作
用の圧油が必ずベアリング14を潤滑することと
なるのであるから、ベアリング14の耐久性を向
上することが出来たものである。
またスキツドステアリング機構は、油圧式操向
クラツチ装置8L,8Rと油圧式操向ブレーキ装
置9L,9Rと連動して操作される必要のある装
置であり、旋回側の油圧式操向クラツチ装置8
L,8Rが切断し、また油圧式操向ブレーキ装置
9L,9Rも完全に切断してから、スキツドクラ
ツチ4に圧油が流れるように、二重噛合を防止す
る二重噛合防止弁43が介装されているのであ
る。該二重噛合防止弁43もリアアクスルハウジ
ング19の内部に嵌装されているのである。
二重噛合防止弁43は、絞り43aを通過した
圧油が徐々にベアリング14よりスキツドクラツ
チ4のシリンダーケース内に流入されるのであ
る。
芯地旋回終了で該スキツド操向バルブが切り替
わると、クラツチピン5は戻しバネ10により押
されて、その戻り油はベアリング14の油路よ
り、他の戻り油路20を経て、チエツクバルブ4
3bを押し上げて、圧油がパイピング15へ戻つ
て行くのである。
該構成により必ず油圧式操向クラツチ装置8
L,8Rの一方が切断され、油圧式操向ブレーキ
装置9L,9Rが制動状態を解除されてから初め
て、スキツドクラツチ4が移動してクラツチピン
5が係合するので、二重噛合状態が発生すること
が無くなつたものである。
以上の如く構成したことにより、次のような作
用を行うものである。
即ち、走行中において旋回半径の大きな旋回を
する場合には、電磁弁36を旋回方向に切換える
か、もしくは、手動操向バルブ37L,37Rを
操作し、左右の油圧式走行クラツチ装置8L,8
Rの旋回方向側を切断することにより、旋回操作
するものである。
次に旋回半径を小さくして、急旋回をする必要
のある場合には、手動操向バルブ37L,37R
を更に操作し昇圧させることにより、該油圧式操
向クラツチ装置8L,8Rを切断した側の油圧式
操向ブレーキ装置9L,9Rの制動力を上昇させ
るのである。これにより、旋回半径を小さくした
急旋回ができるのである。
次に、もつと狭い場所で方向を変える必要のあ
る場合には、スキツドステアリングを行うのであ
る。この場合には、電磁弁36を旋回方向側に切
換え油圧式操向クラツチ装置8L,8Rの旋回方
向側を切断すると共に、同時に電磁弁40を作動
させて、スキツドクラツチ4を圧油により押圧す
ることによりクラツチピン5をサイドベベルギア
3L側に押し出して接合することにより、該旋回
側のクローラー装置は、停止や制動するのではな
く、逆の方向へ後進を始めるのである。
即ち、左方向の芯地旋回の場合、油圧式操向ク
ラツチ装置8Lを断状態として、操向クラツチギ
ア11R→リダクシヨンギア1R→係合ピン23
→右ベベルギア3R→カウンターベベルギア2→
左ベベルギア3L→クラツチピン5→リダクシヨ
ンギア1L→フアイナル減速軸6Lと動力が伝達
され、左側のフアイナル減速軸6Lは逆回転が伝
えられるのである。右側のフアイナル減速軸6R
は正回転が伝達されるのである。
右方向の芯地旋回の場合、油圧式操向クラツチ
装置8が断状態となり、操向クラツチギア11L
→リダクシヨンギア1L→クラツチピン5→左サ
イドベベルギア3L→カウンターベベルギア2→
右サイドベベルギア3R→係合ピン23→リダク
シヨンギア1R→フアイナル減速軸6Rと伝達さ
れ、右側のフアイナル減速軸6Rは逆回転が伝え
られるのである。左側のフアイナル減速軸6Lは
正回転が伝達されるのである。
以上のような構成において、スキツドステアリ
ング機構が必要の無い場合には、フアイナル減速
軸6L,6Rのみとして、左右ベベルギア3L,
3Rやスキツド油圧クラツチ装置やカウンターベ
ベルギア2を取り外すことにより、通常の変速装
置に変えることができるのである。この変換を容
易にする為に、カウンターベベルギア支持体7
は、ミツシヨンケースMにボルトにより付設可能
に構成している。
実施例の場合には、この半割ケースML,MR
へのカウンターベベルギア支持体7の正確な取付
を可能とする為に、カウンターベベルギア支持体
7に左右の半割ケースMLに嵌挿されるボルト部
7aを設けている。該ボルト部7aにより半割ケ
ースMLに固定した後で、カウンターベベルギア
支持体7の回転を阻止する為に、逆の半割ケース
MRよりピン7bを嵌装し、該ピン7bの先端を
支持体7の長孔内に嵌装しているのである。該長
孔は前後方向には厳密な嵌合としているが、左右
方向には緩い嵌合として、左右の半割ケース
ML,MRの組立てにおいて誤差が発生しても吸
収可能としている。
第3図は本考案の操向装置の油圧回路図、第4
図はバランスピストンバルブBの断面図、第5図
は本考案の油圧曲線図、第6図は二重噛合防止絞
り弁43の断面図である。
まず第3図において、油圧回路の概略について
説明すると。
油圧ポンプをP1,P2と2組配置している。
そして油圧ポンプP1からの吐出油はデイレイリ
リーフバルブDRVにより圧力調整され、油圧ク
ラツチ式変速装置の変速操作バルブV,Vへ
送油されている。
また同じくデイレイリリーフバルブDRVによ
り圧力調整された圧油が、操向クラツチバルブ4
2L,42Rを経て、油圧式操向クラツチ装置8
L,8Rに送油されている。
他方油圧ポンプP2の圧油は自動操向バルブ3
6または手動操向バルブ37L,37Rを介し
て、油圧式操向ブレーキ装置9L,9Rに送油さ
れている。
操向の操作を行うバルブとしては、操向センサ
ーからの信号に基づいて、自動操向バルブ36の
ソレノイドaまたはbが励磁されて自動操向の位
置に切り替わると、操向ブレーキバルブ38L,
38Rの一方をパイロツト油圧で切換えると同時
に、操向クラツチバルブ42L,42Rの一方を
押圧切換えし、油圧式操向クラツチ装置8L,8
Rの一方を切断、油圧式操向ブレーキ装置9L,
9Rの一方を制動するのである。
また、手動操向バルブ37L,37Rによる操
向の場合にも、操向クラツチバルブ42L,42
Rを切換えて、油圧式操向クラツチ装置8L,8
Rの断接を行い、また操向ブレーキバルブ38
L,38Rを操作して、油圧式操向ブレーキ装置
9L,9Rを制動させるものである。
スキツドクラツチ4を押して、クラツチピン5
を係合させ、芯地旋回をする場合には、油圧式操
向クラツチ装置8L,8Rの一方を切断する際
に、油圧式操向ブレーキ装置9L,9Rも追随し
て制動状態になろうとするので、この状態を回避
すべくスキツド操向バルブ40からスキツドクラ
ツチ4へ行く圧油をパイロツト油として制動解除
バルブ39L,39Rに導いて、油圧式操向ブレ
ーキ装置9L,9Rを解除すべく構成しているの
である。
以上のような構成において、芯地旋回を開始し
ようとする場合には、油圧式操向クラツチ装置8
L,8Rの一方は接合し、他方は切断すると同時
にスキツドクラツチ4を押圧しなければならない
のである。該油圧式操向クラツチ装置8L,8R
を接続する圧油も、断絶する側の圧油も同じデイ
レイリリーフバルブDRVにより調整された圧油
であるから、略同じ時間で断接が行われる筈であ
る。
しかし、実際には操向軸12の上段に配置した
駐車ブレーキ装置24をエンジン停止時にも制動
を可能とする制動バネ8aが、油圧式操向クラツ
チ装置8L,8Rに設けられている。
この制動バネ8aがある為に、接合側は速く接
合し、断絶側は該制動バネ8aに抗して摩擦板を
離間させる必要があるので遅くなるのである。
特に油圧クラツチ式変速装置の発進時の衝撃を
吸収すべき、デイレイリリーフバルブDRVによ
り油圧の立ち上がりを除々に上がるようにしてい
るので、断絶側で芯地旋回の為に逆転する側が遅
れ、その分だけ摩擦板が接触した状態となり、前
進側へ回転してしまう可能性があるのである。
本考案は該状態の発生を回避すべく、スキツド
操向バルブ40よりスキツドクラツチ4へ至る圧
油の方は、最初だけデイレイリリーフバルブ
DRVを介さずに、高圧具備した自動操向バルブ
36へ至る油圧ポンプP2の圧油を利用すべく構
成したのである。そしてデイレイリリーフバルブ
DRVの圧油が十分に上昇した時点で、初めて、
油圧ポンプP1からの圧油に切り換えるのであ
る。
第3図、第4図に図示したバランスピストンバ
ルブBが、この油圧ポンプP2からの圧油と油圧
ポンプP1からの圧油を切り換えるバルブであ
る。
aポートには油圧ポンプP2より自動操向バル
ブ36とリリーフ弁L1を介して、例えば13Kg/
cm2程度に設定された圧油が流入し、bポートには
デイレイリリーフバルブDRVにより徐々に上昇
し、最後に17Kg/cm2程度まで上昇する油圧ポンプ
P1側の圧油が送油されており、バランスピスト
ンバルブBの左右端へパイロツト圧を流入してい
るので、最初は弁体がバネにより付勢されている
ので油圧ポンプP2側の圧油が油圧式操向クラツ
チ装置8L,8Rの断絶側と、スキツド操向バル
ブ40へと送油されるべく構成しているのであ
る。
その後、油圧ポンプP1側の圧油がデイレイリ
リーフバルブDRVにより前記17Kg/cm2程度に高
圧化された時に弁体がバネに抗して切り替わり、
その圧油が油圧式操向クラツチ装置8L,8Rの
断絶側とスキツド操向バルブ40へと送油される
のである。
41L,41Rは減圧弁を示し、自動操向制御
時において、緩旋回リリーフ弁L1で比較的高油
圧に設定されたものを、例えば5Kg/cm2程度に低
圧化してこれを油圧式操向ブレーキ装置に送油す
るのである。
第6図は二重噛合防止絞り弁43が、絞り穴4
3aとチエツクバルブ43bにより構成されてい
ることを示している。
(ヘ) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような
効果を奏するものである。
即ち、油圧式操向クラツチ装置8L,8Rを配
置した軸の上方の軸上に、駐車ブレーキ装置24
を配置した場合には、もしエンジンが停止した場
合にも制動を行うことが出来るように、油圧式操
向クラツチ装置8L,8Rのピストンを機械的に
接合する側に付設する制動バネ8aが設けられて
いるのである。
故に該制動バネ8aが存在する為に、同じ圧油
であつても、芯地旋回時に前進側の油圧式操向ク
ラツチ装置が接合しやすく、逆転側即ち油圧式操
向クラツチを断とする側の断絶作用が遅れ気味と
なるのである。
このように、前進側と断絶側の油圧式操向クラ
ツチの操作に時差があると、逆転側はクラツチが
断絶となり逆転回転する筈が、一時的に前進回転
をしてしまつたり、芯地旋回の中心がずれた状態
が発生するのである。
特に、油圧クラツチ式変速装置の接合時の衝撃
を緩和する為にデイレイリリーフバルブDRVを
介装し、該デイレイリリーフバルブDRVを介装
した油圧ポンプP1からの圧油により、油圧式操
向クラツチ装置8L,8Rを断絶する場合には、
一時的に圧油の圧力の上昇をデイレイリリーフバ
ルブDRVにより抑えるので低圧状態となり、上
記の不具合いが拡大されるのである。
本考案は、該デイレイリリーフバルブDRVが
作用して、油圧ポンプP1からの圧油が低圧の場
合には、別のデイレイリリーフバルブDRVを介
装しない油圧式操向ブレーキ用の油圧ポンプP2
の圧油を、バランスピストンバルブBを介して切
換使用することにより、改善することが出来るの
である。
またスキツドクラツチ4を操作する圧油も、該
バランスピストンバルブBにおいて切換えた後
の、油圧式操向クラツチ装置8L,8Rの断絶側
の圧油を導入することにより、確実に前記不具合
いを解消することが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は油圧クラツチ式変速装置を具備した変
速装置において、本考案のスキツドステアリング
機構を付設したものの後面断面図、第2図は同じ
くスキツドステアリング機構部分の拡大後面断面
図、第3図は本考案の操向装置の油圧回路図、第
4図はバランスピストンバルブBの断面図、第5
図は本考案の油圧曲線図、第6図は二重噛合防止
絞り弁43の断面図である。 B……バランスピストンバルブ、L1,L2…
…リリーフバルブ、1L,1R……リダクシヨン
ギア、P1,P2……油圧ポンプ、2……カウン
ターベベルギア、3L,3R……サイドベベルギ
ア、4……スキツドクラツチ、5……クラツチピ
ン、6L,6R……フアイナル減速軸、7,17
……カウンターベベルギア支持体、8L,8R…
…油圧式操向クラツチ装置、9L,9R……油圧
式操向ブレーキ装置、36……自動操向バルブ、
39……制動解除バルブ、40……スキツド操向
バルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油圧ポンプP1からデイレイリリーフバルブ
    DRVを介して供給される圧油により変速される
    油圧クラツチ式変速装置と、油圧ポンプP2から
    の圧油により制動される油圧式操向ブレーキ装置
    と、油圧ポンプP1からの圧油と油圧ポンプP2
    からの圧油を、バランスピストンバルブBにより
    切換えて供給される油圧式操向クラツチ装置を具
    備した変速装置において、該変速装置の下段のフ
    アイナル減速軸6L,6R近傍に、スキツドステ
    アリング用の逆転歯車機構を配置し、該逆転歯車
    機構をスキツドクラツチ4により遊嵌状態から係
    合状態とすることにより芯地旋回を可能とし、該
    スキツドクラツチ4への圧油は、前記バランスピ
    ストンバルブBにより切換えた後の、油圧式操向
    クラツチ装置へ供給する圧油を分岐し、スキツド
    操向バルブ40を介して供給することを特徴とす
    るスキツドステアリング機構。
JP9409986U 1986-06-19 1986-06-19 Expired JPH045426Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9409986U JPH045426Y2 (ja) 1986-06-19 1986-06-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9409986U JPH045426Y2 (ja) 1986-06-19 1986-06-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6376U JPS6376U (ja) 1988-01-05
JPH045426Y2 true JPH045426Y2 (ja) 1992-02-17

Family

ID=30957237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9409986U Expired JPH045426Y2 (ja) 1986-06-19 1986-06-19

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH045426Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6376U (ja) 1988-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5207935B2 (ja) 自動車のパワートレイン
US6619460B1 (en) Braking arrangement and braking maneuver means
US6199653B1 (en) Four-wheel driven vehicle
US20160281821A1 (en) Clutch system
US5590737A (en) Traveling transmission for a vehicle
JPH045426Y2 (ja)
JP2667565B2 (ja) 作業車のptoクラッチ構造
JPH0655594B2 (ja) スキツドステアリング機構
JPH09126246A (ja) 動力車用駆動装置
JP3608680B2 (ja) 作業車両のトランスミッション
JP3370231B2 (ja) 作業車の走行伝動構造
JP2597406Y2 (ja) 農業用車輌のトランスミッション構造
JP3608683B2 (ja) 作業車両の動力取出装置
JP4551573B2 (ja) 作業車両の制動装置
JP3989126B2 (ja) 作業車両の変速装置
JPS602538B2 (ja) 車輌の走行用油圧クラッチ装置
JPH047020Y2 (ja)
JPH08170657A (ja) 油圧クラッチ
JPH0118417Y2 (ja)
JP2605626Y2 (ja) ボール式変速装置のデテント構造
JPS6345973B2 (ja)
JPH0249064Y2 (ja)
JPS6123465Y2 (ja)
JP3989125B2 (ja) 作業車両の変速装置
JP3037975B2 (ja) 走行作業車のサイドクラッチブレーキ構造