JPH0454250A - エンジンの回転数制御装置 - Google Patents

エンジンの回転数制御装置

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JPH0454250A
JPH0454250A JP16505290A JP16505290A JPH0454250A JP H0454250 A JPH0454250 A JP H0454250A JP 16505290 A JP16505290 A JP 16505290A JP 16505290 A JP16505290 A JP 16505290A JP H0454250 A JPH0454250 A JP H0454250A
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Motohisa Shimizu
元寿 清水
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フィードバック制御系の伝達関数を、燃料供
給量の調節を行うアクチュエータの位置に対応して可変
できるようにした回転数制御装置に関する。
(従来の技術) 目標回転数とエンジンの実回転数との差に対応する電圧
(偏差)に、比例・積分・微分(PID)演算を施して
、制御対象である燃料噴射装置やスロットル制御装置等
の燃料供給量を制御する技術は従来より知られている。
ところで、燃料供給量の増減とエンジンの回転数変化と
の関係は一定ではなく、以下の特性を有する。エンジン
の回転数が低い場合は、燃料供給量の増減に対して回転
数の変化幅は大きく、その変化の時間遅れが大きい。し
たがって、制御の安定性を確保するためには、微分増幅
及び比例増幅を低くするのが望ましい。エンジンの回転
数が高い場合は、燃料供給量の増減に対してエンジンの
回転数の変化幅は小さく、その変化の時間遅れも小さい
、したがって、各増幅率を高めて過渡特性(瞬時変動率
、整定時間)を改善するのが望ましい。
特開昭57−73829号公報では、エンジンの回転数
に比例させてパルス幅変調された信号に、偏差信号で振
幅変調をかけて掛算演算して、比例ゲインをエンジンの
回転数の関数として変化させる技術が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これは単に比例ゲインをエンジンの回転数に合
わせて変化させているにすぎず、かつ回路構成が複雑と
なる。
また、これに対して本出願人は特願平1−146175
号等によって、エンジンの回転数に応じてPID演算の
各係数の一部または全部を可変するようにしたものをす
でに提案している。この方法によればエンジンが低速回
転時には、比例、積分および微分動作の係数を小さくし
て安定性の高い制御を行ない、高速回転時には各係数を
大きくして過渡特性に優れた制御を行なうことができる
が、エンジン負荷に対応するスロットルバルブの開度(
燃料供給量)に着目した対応が必要な場合もある。
燃料供給量の増減とエンジン回転数変化との関係は、ス
ロットルバルブ開度の小さい領域即ち軽負荷域では、開
度の変化に対する混合気流量変化率が大きく、また開度
急変時の燃調が乱れ易いため、開度の変化に対しエンジ
ン回転数の追従遅れが大きくなる。一方、開度の大きい
高負荷域では、逆に流量変化率が小さく、燃調乱れも少
ないため、エンジン回転数の追従が良好であるが応答量
が小さくなる。
本発明はこのような課題を解決するためなされたもので
、スロットルバルブ開度即ち、アクチュエータの位置に
応じてアクチュエータの動作速度を可変し、軽負荷域の
安定性と高負荷域の応答性を両立させることができるエ
ンジンの回転数1!II御装置を提供しようとするもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本発明は燃料供給量の調節を行う
アクチュエータとこのアクチュエータの動作位置を検出
する位置検出器とエンジンの回転数を検出する回転数検
出器とエンジンの目標回転数を設定する設定器とを備え
ると共に前記位置検出器の出力信号と前記設定器の設定
信号と前記回転数検出器の出力信号とをアクチュエータ
駆動回路に入力して前記アクチュエータを駆動し燃料供
給量を調節するエンジンの回転数制御装置において、前
記設定器の設定信号に前記位置検出器の出力信号を重畳
する重畳回路に可変インピーダンスを備えると共にこの
可変インピーダンスのインピーダンスを前記アクチュエ
ータの位置に対応する信号で可変するようにして、燃料
供給量が少ないときには前記アクチュエータの追従性を
遅らせ、かつ燃料供給量が多いときには前記アクチュエ
ータの追従性を高めるように、前記アクチュエータの位
置に応じて前記重畳回路の増幅率を可変するようにした
ものである。
また、前記位置検出器の出力信号を微分して変化量を検
出し、この変化量に対して位相進み補償を行ってから前
記設定器の設定信号に重畳した後にエンジンの回転数検
出器の出力信号と共に比例・積分・微分演算を施して前
記アクチュエータの位置制御を行うとよい。
可変インピーダンス素子は、発光素子と光結合された可
変抵抗素子からなる光結合形可変インピーダンス素子を
用いるのが望ましい。
(作用) 重畳回路内に設けた可変インピーダンス素子のインピー
ダンスが、アクチュエータの動作位置に対応して変化す
るので重畳回路の増幅率が変化する。
また、燃料供給量が、少い時にはアクチュエータの動き
が遅く、多い時にはアクチュエータの動きが速くなる。
更に、可変インピーダンス素子に光結合形素子を用いる
ことにより、重畳回路内の任意の電位にある可変抵抗素
子の抵抗値をアクチュエータの位置に対応する信号によ
り直接制御できる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る回転数制御装置の全体システム構
成図である。
回転数制御装置1は、目標回転数設定器2で設定した目
標回転数に対応する電圧信号esを重畳回路3を介して
比例・積分・微分演算回路(以下PID回路と記す)4
の一方の入力端子4aへ印加するとともに、エンジン5
の実回転数に対応する電圧信号enを他方の入力端子4
bへ印加して、重畳回路3の電圧信号ecと電圧信号e
nの差電圧に比例・積分・微分演算を施した出力電圧e
Oを発生させ、PWM(パルス幅変調)変換回路6を介
してNPNパワートランジスタTrのスイッチング動作
でスロットル制御装置7のソレノイド式アクチュエータ
7aを駆動して、燃料供給量を増減させ、エンジン5の
回転数を制御する構成としている。
また、回転数検出器8はエンジンの回転数に比例する周
期のパルス信号Pnを出力し、このパルス信号Pnは周
波数−電圧変換回路(F/V変換回路)9でパルス信号
Pnの周期に対応するアナログ電圧enに変換される。
ソレノイド式アクチュエータ7aの位置は、アクチュエ
ータ位置検出器10で検出され、その位置検出出力10
aは検波・整流回路11で直流信号e aに変換される
。直流信号eaはコンデンサ12aと抵抗12bから成
る微分回路12で微分され、演算増幅器13aで構成さ
れた電圧フォロア回路13を通して重畳回路3に入力さ
れる。
重畳回路3は、演算増幅器3aと、この演算増幅器3a
の出力端子3bと反転入力端子3cとの間に接続された
抵抗14と、この抵抗14の両端に接続された抵抗15
と可変インピーダンス素子16の直列回路と、更に反転
入力端子3cに一端が接続された入力抵抗17とこの入
力抵抗17と並列に接続された位相進み回路18を備え
ている。位相進み回路18はコンデンサ18aと抵抗1
8bの直列回路で構成している。また、抵抗17の他端
には演算増幅器13aの出力端子13bが接続され、演
算増幅器3aの非反転入力端子3dには目標回転数設定
器2の電圧信号asが印加されている。反転入力端子3
cに微分入力電圧が印加されない状態では、重畳回路3
の出力電圧ecはesの電圧と同じで、アクチュエータ
7aの位置が燃料増側へ移動した場合は微分回路12か
らの入力により、重畳回路3の出力電圧ecは前記電圧
esより低い電圧となり、燃料減側へ移動した時は前記
電圧esより高い電圧となるよう構成している。
本実施例では可変インピーダンス素子16としてフォト
FETを用いている。FET16aのソース及びトレイ
ンは演算増幅器3aの出力端子3bと抵抗15の一端に
それぞれ接続している。フォトFETの1次側である発
光ダイオード16bには、ベースにアクチュエータ7a
の位置に対応する電圧eaが印加され、コレクタに電源
+Vが印加されたトランジスタQのエミッから抵抗19
を通して電圧eaに比例する電流を供給する構成として
いる。モしてFET 16 aの抵抗値は、発光ダイオ
ード16bに供給される電流値に逆比例する。
また検波・整流回路11は位置検出器10の出力10a
に基づいてアクチュエータ位置検出器10が燃料噴射量
増側に位置すると、位置検出出力電圧eaが高くなるよ
う構成されている。
PID回路4は、演算増幅器4cと、この演算増幅器4
cの出力端子4dと反転入力端子4eとの間に設けた積
分回路20と、反転入力端子4eに一端が接続された入
力抵抗21と、この入力抵抗と並列に接続された微分回
路22とで演算回路を構成している。積分回路20は、
コンデンサ20aと、このコンデンサ20aに並列接続
されたコンデンサ20bと抵抗20cの直列回路からな
る3素子で構成している。微分回路22は、コンデンサ
22aと抵抗22bの直列回路で構成している。
パワートランジスタTrは、ベースBをPWM 変換回
路6の圧力と接続し、コレクタCをソレノイド式アクチ
ュエータ7aとダイオードDの並列回路の一端に接続し
、エミッタEをGNDへ接続している。
以上のように構成されたエンジンの回転数制御装置の動
作について以下に説明する。
検波・整流回路11の出力eaを微分回路12で微分し
てアクチュエータ7aの位置変化に対応する電圧として
重畳回路3の位相進み回路18を通して位相を進めて演
算増幅器3aの反転入力端子3cに入力する。一方、非
反転入力端子3dには目標回転数設定器2の出力電圧e
sが印加されており、微分かつ位相進み補償がなされた
電圧信号eaが所定の増幅率Gで増幅され電圧信号es
に重畳されてアクチュエータ7aの位置変化に対応する
電圧を含む回転数設定電圧eCを出力端子3bに出力す
る。
この際、重畳回路3のフィードバック抵抗の1つとして
可変インピーダンス16を設けているので、スロットル
7の開度が小さい領域即ち軽負荷域では、アクチュエー
タ7aの位置に対応する検波・整流回路11の出力電圧
eaは低く、発光ダイオード16bには小さな電流が供
給され、FET16aの抵抗値Rxは極めて大きな値に
なる。この場合、重畳回路3の増幅率Gは、抵抗14.
15.17の抵抗値を夫々R+ 、 R2、Rsとする
と、はぼR1/R3となる。一方、スロットル7の開度
が大きい高負荷域では、検波・整流回路11の出力電圧
eaは高く、発光ダイオード16bには大きな電流が供
給され、FET 16 aの抵抗値Rxは極めて小さな
値(はぼ0Ω)となる。この場合、重畳回路3の増幅率
Gは、はぼRIR2/R3(R+”R2)となる。
即ち、増幅率Gはアクチュエータ7aの位置によってR
r R2/ Rs (RuR2)からR1/R3まで連
続的に変化することになる。
従って、スロットル7の開度が小さい軽負荷域では畳回
路3の増幅率Gを上げて目標回転数の設定電圧esに対
する重畳値を大きくしてアクチュエータ7aの制動を強
くし、アクチュエータ7aの動き、即ちスロットル7の
開度変化を遅くして安定性を図り、逆にスロットル7の
開度が大きい高負荷域では増幅率Gを下げて回転数の低
い場合よりも設定電圧esに対する重畳値を減らしてア
クチュエータ7aの動き、即ちスロットル7の開度変化
を速くして追従性の向上を図る。
なお、本実施例においては燃料供給量調節機構としてス
ロットル制御装置を用いているが、例えばアクチュエー
タの作動上限が機械的に規制されている構造の燃料噴射
装置にも適用することができるのはもちろんのことであ
る。
また、本実施例では、可変インピーダンス素子としてフ
ォトFETを用いたが、フォトCdSを用いても同じ動
作を行なうことができる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、負荷が小さく燃料
供給量が少ない時には燃料供給量の調節を行うアクチュ
エータの動きを遅くして制御の安定性を確保でき、負荷
が大きく燃料供給量が多い時にはアクチュエータの動き
を速くして優れた追従性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る回転数制御装置の全体システム構
成図である。 1・・・回転数制御装置、2・・・目標回転数設定器、
3・・・重畳回路、4・・・PID回路、5・・・エン
ジン、6・・・PWM変換回路、7・・・スロットル制
御装置、7a・・・ソレノイド式アクチュエータ、8・
・・回転数検出器、10・・・アクチュエータ位置検出
器、12・・・微分回路、16・・・可変インピーダン
ス素子、16a・・・FET、16b・・・発光ダイオ
ード、18・・・位相進み回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)燃料供給量の調節を行うアクチュエータとこのア
    クチュエータの動作位置を検出する位置検出器とエンジ
    ンの回転数を検出する回転数検出器とエンジンの目標回
    転数を設定する設定器とを備えると共に前記位置検出器
    の出力信号と前記設定器の設定信号と前記回転数検出器
    の出力信号とをアクチュエータ駆動回路に入力して前記
    アクチュエータを駆動し燃料供給量を調節するエンジン
    の回転数制御装置において、前記設定器の設定信号に前
    記位置検出器の出力信号を重畳する重畳回路に可変イン
    ピーダンスを備えると共にこの可変インピーダンスのイ
    ンピーダンスを前記アクチュエータの位置に対応する信
    号で可変するようにして、燃料供給量が少ないときには
    前記アクチュエータの追従性を遅らせ、かつ燃料供給量
    が多いときには前記アクチュエータの追従性を高めるよ
    うに、前記アクチュエータの位置に応じて前記重畳回路
    の増幅率を可変するようにしたことを特徴とするエンジ
    ンの回転数制御装置。
  2. (2)前記位置検出器の出力信号を微分して変化量を検
    出し、この変化量に対して位相進み補償を行ってから前
    記設定器の設定信号に重畳した後にエンジンの回転数検
    出器の出力信号と共に比例・積分・微分演算を施して前
    記アクチュエータの位置制御を行う請求項1記載のエン
    ジンの回転数制御装置。
  3. (3)前記可変インピーダンス素子は、発光素子とこの
    発光素子と光結合され発光素子に供給される電流に基づ
    いて抵抗値が変化する可変抵抗素子からなる光結合形可
    変インピーダンス素子である請求項1記載のエンジンの
    回転数制御装置。
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Cited By (5)

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