JP2000179667A - 自動車用油圧制御装置及び制御方法 - Google Patents

自動車用油圧制御装置及び制御方法

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JP2000179667A
JP2000179667A JP10361387A JP36138798A JP2000179667A JP 2000179667 A JP2000179667 A JP 2000179667A JP 10361387 A JP10361387 A JP 10361387A JP 36138798 A JP36138798 A JP 36138798A JP 2000179667 A JP2000179667 A JP 2000179667A
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hydraulic
control device
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Katsuji Marumoto
勝二 丸本
Toshimichi Minowa
利通 箕輪
Tatsuya Ochi
辰哉 越智
Mineo Kashiwatani
峰雄 柏谷
Hiroshi Kuroiwa
弘 黒岩
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リニアソレノイドの電流フィードバック制御を
電流指令値に対して高精度で高応答に制御することがで
きる自動車用油圧制御装置を提供するにある。 【解決手段】油圧制御回路10からのPWM信号によ
り、リニアソレノイド9を動作させて、自動変速機1の
クラッチの締結状態を制御する。油圧指令と電流検出信
号によってリニアソレノイド9を制御し、さらに、検出
されたソレノイド電流によっても、リニアソレノイドを
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用油圧制御
装置に係り、特に、リニアソレノイドにより油圧を制御
するに好適な自動車用油圧制御装置及び制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧制御装置としては、例えば、
特開平10−225179に記載のように、リニアソレ
ノイド自体に流れる電流を検出し、その電流をマイコン
のメモリマップを用いて補正した上で、フィードバック
制御するものが知られている。また、シャント抵抗によ
りリニアソレノイド電流を検出して、A/D変換器でマ
イコンに取り込み、ソフトウエアにより電流の最大値と
最小値を検出し、演算により平均電流を算出してフィー
ドバック制御するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マイコンのソフトウエアによるマップを用いた電流検出
値の補正や、電流検出値のマイコンのソフトウエアによ
る平均値化演算方法においては、メモリ容量の増加や演
算処理時間が長くなるという問題がある。また、シャン
ト抵抗でリニアソレノイドの電流を直接検出する方法で
は、検出できるソレノイド電流は半導体パワースイッチ
によるPWM制御のために脈動電流となるため、脈動値
を検出してフィードバックするために、ソレノイド制御
が安定しないという問題があった。
【0004】なお、制御を安定化させるために検出電流
の脈動分を十分取り除けるような時定数の大きいフィル
タを用いて、脈動を平滑する方法も考えられるが、この
方法では、電流検出に遅れが生じ、リニアソレノイド電
流の制御の安定性や高速応答化が困難になるという問題
があった。
【0005】本発明の目的は、リニアソレノイドの電流
フィードバック制御を電流指令値に対して高精度で高応
答に制御することができる自動車用油圧制御装置及び制
御方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、リニアソレノイドにより油圧力を
制御する自動車用油圧制御装置において、リニアソレノ
イドの巻線の抵抗値の温度による変化には関係なく、巻
線に接続された駆動電流供給素子への制御指令を巻線に
流れる実際の電流値を基に制御するようにしたものであ
る。
【0007】(2)上記目的を達成すために、本発明
は、リニアソレノイドにより油圧力を制御する自動車用
油圧制御装置において、油圧指令に基ずいて電流指令を
発生し、その電流指令を電流制御手段に与えるとともに
電流指令値をPWMのデューティ指令値に変換し、デュ
ーティ指令値を上記電流制御手段の出力で得られた値で
調整したものをPWM指令値とし、PWM指令に基ずい
て上記リニアソレノイドの巻線へ電流を供給する半導体
素子を流れる電流値によって調整されるように構成され
ており、その電流値は上記リニアソレノイドの巻線の抵
抗値の温度変化に比例して抵抗値が高くなると電流が増
加するよう上記半暮体素子の制御指令値が調整されるよ
うにしたものである。
【0008】(3)上記目的を達成すために、本発明
は、リニアソレノイドにより油圧力を制御する自動車用
油圧制御方法において、上記油圧指令信号と電流指令信
号に応じて上記ソレノイドの巻線へ流す電流値が変化さ
せ、更に、上記電流値は、上記ソレノイドの温度および
/または電源電圧に応じて調整するようにしたものであ
る。
【0009】(4)上記(3)において、好ましくは、
更に上記電流値は上記リニアソレノイドが納まる油圧機
構の温度に応じて調整するようにしたものである。
【0010】(5)上記目的を達成するために、本発明
は、油圧力を制御するスプール弁と、このスプール弁を
駆動するリニアソレノイドと、このリニアソレノイドに
流れる電流をPWM制御してスプール弁を制御するソレ
ノイド駆動回路と、このソレノイド駆動回路にパルス幅
変調された制御信号を供給するPWM駆動回路と、この
PWM駆動回路に制御信号を供給し、上記リニアソレノ
イドを制御する制御手段と、上記パルス幅変調された制
御信号に応じて断続して変化する上記ソレノイド駆動回
路を構成するパワー素子の電流を検出する電流検出手段
とを傭え、上記制御手段は、この電流検出手段により検
出された電流に基づいて上記PWM駆動回路に供給する
制御信号を可変して上記リニアソレノイドを制御するよ
うにしたものである。
【0011】(6)上記(5)において、好ましくは、
上記電流検出手段は、上記リニアソレノイドに直列に接
続された電流検出用抵抗と、この電流検出用抵抗の両端
電圧を上記制御信号に基づいてディジタル信号に変換す
るA/D変換手段とから構成するようにしたものであ
る。
【0012】(7)上記(6)において、好ましくは、
上記電流検出手段は、さらに、上記電流検出用抵抗の両
端電圧を上記制御信号に基づいてサンプルホールドする
サンプルホールド回路を傭え、上記A/D変換手段は、
このサンプルホールド回路によりサンプルホールドされ
た電圧を上記制御信号に基づいてディジタル信号に変換
するようにしたものである。
【0013】(8)上記(7)において、好ましくは、
上記サンプルホールド回路は、上記パルス幅変調された
制御信号のパルスの立ち下がりに同期してサンプルホー
ルドするようにしたものである。
【0014】(9)上記(7)において、好ましくは、
上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
号のパルス、または、マイコンソフト上での立ち下がり
に同期してA/D変換を起動するようにしたものであ
る。
【0015】(10)上記(6)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のパルスのオン周期の1/2の周期のタイミング
に同期してA/D変換を起動するようにしたものであ
る。
【0016】(11)上記(6)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のパルスの立ち上がり後所定時間の経過に同期し
てA/D変換を起動するようにしたものである。
【0017】(12)上記(6)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のオンパルスの期間に対して所定の角度のタイミ
ングに同期してA/D変換を起動するようにしたもので
ある。
【0018】(13)また、上記目的を達成するため
に、本発明は、スプール弁と、このスプール弁を駆動す
るリニアソレノイドと、このソレノイドに流れる電流を
チョッパ制御してソレノイド電流を制御するソレノイド
駆動回路と、このソレノイド駆動回路にパルス幅変調さ
れた制御信号を供給する油圧制御回路と、この油圧制御
回路に制御信号を供給し、上記リニアソレノイドを制御
する制御手段と、上記ソレノイド駆動回路を構成するパ
ワー素子を流れる電流を検出する電流検出手段を備え、
上記制御手段は、入力される上記油圧指令に基づいて上
記リニアソレノイドを制御するとともに、上記電流検出
手段により検出された電流に基づいて上記油圧制御回路
に供給する制御信号を可変して上記リニアソレノイドを
制御するようにしたものである。
【0019】(14)上記(13)において、好ましく
は、上記電流検出手段は、上記ソレノイド駆動回路に直
列に接続された電流検出用抵抗と、この電流検出用抵抗
の両端電圧を上記制御信号に基づいてディジタル信号に
変換するA/D変換手段とから構成するようにしたもの
である。
【0020】(15)上記(14)において、好ましく
は、上記電流検出手段は、さらに、上記電流検出用抵抗
の両端電圧を上記制御信号に基づいてサンプルホールド
するサンプルホールド回路を傭え、上記A/D変換手段
は、このサンプルホールド回路によりサンプルホールド
された電圧を上記制御信号に基づいてディジタル信号に
変換するようにしたものである。
【0021】(16)上記(15)において、好ましく
は、上記サンプルホールド回路は、上記パルス幅変調さ
れた制御信号のパルスの立ち下がりに同期してサンプル
ホールドするようにしたものである。
【0022】(17)上記(16)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のパルスの立ち下がりに同期してA/D変換を起
動するようにしたものである。
【0023】(18)上記(15)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のパルスのオン周期の1/2の周期のタイミング
に同期してA/D変換を起動するようにしたものであ
る。
【0024】(19)上記(15)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のパルスの立ち上がり後所定時間の経過に同期し
てA/D変換を起動するようにしたものである。
【0025】(20)上記(15)において、好ましく
は、上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制
御信号のオンパルスの期間に対して所定の角度のタイミ
ングに同期してA/D変換を起動するようにしたもので
ある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を用いて、本
発明の一実施形態による自動車用油圧制御装置を適用し
た自動変速機の構成について説明する。最初に、図1を
用いて、本実施形態による自動車用油圧制御装置を適用
した自動車変速機の全体構成について説明する。
【0027】自動変速機1は、トルクコンバータ3と、
変速ギア4,6と、クラッチ7,8と、リニアソレノイ
ド9と、油圧制御回路10とから構成されている。トル
クコンバータ3は、エンジン2からの動力を出力側へ伝
達するものであり、トルクコンバータ3の出力は、変速
ギア4の入力軸5へ結合されている。人力側変速ギア4
と出力側変速ギア6との間には、ギアを切替えるクラッ
チ7,8が設けられている。クラッチ7,8は、それぞ
れ、油圧により駆動される。クラッチ7,8、に加わる
油圧力は、リニアソレノイド9によって制御される。リ
ニアソレノイド9の変位量は、油圧制御回路10によっ
て制御される。
【0028】エンジン2からの駆動力は、トルクコンバ
ータ3,入力軸5,入力側変速ギア4,クラッチ7若し
くはクラッチ8,出力側変速ギア6,変速機出力軸17
を介して出力側へ伝達される。エンジン2から発生した
動力は、トルクコンバータ3を介して自動変速機1へ入
力され、入力軸5からその動力は締結している一方のク
ラッチ7を介して出力軸17へと伝達される。変速の際
には、解放していたクラッチ8の油圧を上昇させて締結
状態にするとともに、締結していたクラッチ7の油圧を
低下させて解放状態にすることで、動力伝達経路の切り
替えが行われる。クラッチ7,8を駆動する油圧の制御
には、リニアソレノイド9を用いている。油圧制御回路
10から出力される油圧指令値に応じて、リニアソレノ
イド9は、直線的に変位し、このリニアソレノイド9の
変位量に応じて、クラッチ7,8に供給される油圧が直
接電子制御される。
【0029】以上のように、油圧変速制御システムで
は、自動変速機の小型・軽量化を図るべく機械的要素部
品を廃止するとともに、リニアソレノイドを用いた高精
度な油圧制御により変速性能向上を図ることが可能であ
る。
【0030】次に、図2を用いて、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機に用いるリ
ニアソレノイド9の油圧制御回路10の構成について説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0031】図1に示した油圧制御回路10は、制御回
路11と、ソレノイド駆動回路12と、電流検出回路1
4とから構成されている。制御回路11は、エンジン制
御ユニット等から与えられる油圧指令に応じて、ソレノ
イド駆動回路12より、パルス変調されたPWM(Pulse
Width Modulation)信号を出力する。ソレノイド駆動回
路12は、パワー素子121と、フライホイルダイオー
ド122と、電流検出用シャント抵抗123とを備えて
いる。また、リニアソレノイド9は、プランジャ91
と、ソレノイドコイル92とを備えている。
【0032】制御回路11が出力したPWM信号は、ソ
レノイド駆動回路12のパワー素子121に入力し、パ
ワー素子121は、PWM信号に同期してON,OFF
動作する。パワー素子121がONすると、電流が、パ
ワー素子121と、リニアソレノイド9のソレノイドコ
イル92とを通って、電流検出用シャント抵抗123へ
流れる。パワー素子121がOFFすると、ソレノイド
コイル92に流れていた電流は、ソレノイドコイル92
とフライホイルダイオード122との間を循環する環流
電流となり、次第に減衰する。従って、ソレノイドコイ
ル92には、脈動のある電流が流れる。この脈動のある
電流の平均電流に応じて、リニアソレノイド9のプラン
ジャ91が変位する。プランジャ91の変位は、油圧機
構13のスプール弁131に伝達される。
【0033】油圧機構13においては、油圧ポンプでポ
ンプ圧力が加えられた状態でソレノイドコイル92に流
れる電流を可変することにより、プランジャ91が変位
して、スプール弁131を移動させて、その開度を変化
されることで油圧出力を変え、クラッチ7を動かし、出
力軸トルクを制御する。
【0034】電流検出用シャント抵抗123には、パワ
ー素子121が0N時,即ち、PWM信号がONデュー
ティのときしか電流が流れない。そこで、電流検出回路
14によって、パワー素子121を流れる電流をソレノ
イド92に流れる電流波形に近いものに変換して、電流
検出値として、制御回路11ヘフィードバックして、ソ
レノイド9の変位量のフィードバック制御を行う。な
お、シャント抵抗123を用いてソレノイド電流を検出
する電流検出回路14の構成については、図4を用いて
後述する。
【0035】以上のように、リニアソレノイド9のソレ
ノイドコイル92に流れる電流を連続的に制御すること
により、スプール弁131の開度を変えて油圧を制御し
て、自動変速機の変速制御を行うことが可能となる。
【0036】次に、図3を用いて、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機に用いる制
御回路11の構成について説明する。なお、図1,図2
と同一符号は、同一部分を示している。
【0037】図2に示した制御回路11は、PWM出力
回路15と、電流フィードバック回路16とから構成さ
れている。PWM出力回路15は、油圧指令値一電流指
令値マップ151と、電流一デューティ比マップ152
と、加算器153とから構成されている。油圧指令値一
電流指令値マップ151には、予め求めてあるソレノイ
ドの特性から、油圧指令値(Pr)と電流指令値(I
r)との関係がテーブル化されて記憶されている。ま
た、電流一デューティ比マップ152には、電流指令値
(Ir)に対するPWMデューティ比(Duty)の関
係がテーブル化されて記憶されている。
【0038】また、電流フィードバック回路16は、積
分補正算出器162と、比例補正算出器163と、積分
補正値と比例補正値とを加算する加算器164と、電流
指令値Irと電流検出回路14で検出されたソレノイド
電流Ioとを加減算する加減算器161とから構成され
ている。
【0039】次に、図3を用いて、電流のフィードバッ
ク制御について説明する。通常の1自由度PI制御で
は、応答性と安走性がトレードオフの関係にあり、その
両立が困難である。そこで、過渡時の応答性と定常時の
安定性の両立を図るべく、本実施形態においては、2自
由度PI制御の構成としている。
【0040】油圧指令が与えられると、PWM出力回路
15の油圧指令値一電流指令値マップ151は、予め求
めてあるソレノイドの特性から、入力した油圧指令値
(Pr)に対する電流指令値(Ir)を出力する。電流
一デューティ比マップ152は、油圧指令値一電流指令
値マップ151から出力された電流指令値(Ir)に対
するPWMデューティ比(Duty)を出力する。電流
一デューティ比マップ152から出力されたPWMデュ
ーティ比(Duty)は、加算器153を経由して、ソ
レノイド駆動回路12に与えられ、リニアソレノイド9
によりスプール弁131の開度をフィードフォワード制
御することにより、過渡動作時の応答性を向上してい
る。
【0041】また、2自由度制御の電流フィードバック
回路16の加減算器161は、電流検出回路14によっ
て検出されたソレノイド92を流れる電流の電流検出値
(I0)と、油圧指令値一電流指令値マップ151から
出力された電流指令値(Ir)の偏差(e)を算出す
る。積分補正算出器162は、この偏差(e)に対して
前回積分補正量を加えて積分補正値を算出する。また、
同時に、比例補正算出器163は、この偏差(e)に基
づいて、比例補正値を算出する。積分補正値及び比例補
正値は、加算器164によって加算され、補正値とし
て、PWM出力回路15の加算器153によって加算さ
れ、ソレノイド駆動回路12に出力される。即ち、電流
フィードバック回路16は、電流フィードフォワード成
分の電流指令値(Ir)と電流フィードバック値とを加
減算し、電流検出値(Io)が電流指令値(Ir)と一
致するように、フィードバック制御する。
【0042】ここで、電流制御の高応答化と高安定化を
図るには、電流フィードバック回路16による電流フィ
ードバック制御において、電流を制御するソレノイドの
電流を精度良く検出すること、及び、高応答で検出する
ことが重要であり、シャント抵抗123を流れるパワー
素子電流IDの検出法に関しては、図4を用いて詳述す
る。
【0043】次に、図4を用いて、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機において、
シャント抵抗123を流れるパワー素子電流IDを検出
する電流検出回路14の構成について説明する。なお、
図1〜図3と同一符号は、同一部分を示している。
【0044】電流検出回路14は、増幅回路140と、
サンプルホールド回路141を備えている。増幅回路1
40は、オペアンプ142と、入力抵抗R1,R2と、
帰還抵抗R3,R4と、出力抵抗R5とから構成されて
いる。サンプルホールド回路141は、アナログスイッ
チ142と、コンデンサ143とから構成されている。
サンプルホールド回路141のアナログスイッチ142
は、マイコン101からのPWM信号に同期して、オン
・オフ動作する。オン時には増幅回路140の出力信号
がそのまま出力され、オフ時にはオフする直前の電圧が
コンデンサ143に充竃された電圧がホールドされる。
すなわち、ソレノイド駆動回路のパワー素子の制御信号
であるPWM信号に基づいて、アナログスイッチ142
を動作させてパワー素子電流検出値をサンプルホールド
する。
【0045】パワー素子121を流れるパワー素子電流
IDは、シャント抵抗123の両端の電圧であるシャン
ト抵抗電圧VDとして検出され、増幅回路140によっ
て増幅される。シャント抵抗123の一端はアース電位
であり、シャント抵抗123は電流検出用に用いられて
いるため、その抵抗値も小さなものである。従って、シ
ャント抵抗電圧VDは、増幅回路140の駆動電圧,例
えば、5Vに比べて低いものであり、オペアンプ142
自体も高価な絶縁形の電流検出器でなく、通常のアンプ
を使用できる。オペアンプ142の出力電圧VDAは、マ
イコンl0lが出力する制御信号PWMに同期して動作
するサンプルホールド回路141でホールドされる。サ
ンプルホールド回路141の出力電圧VDHは、マイコン
101のA/D入力端子に入力し、マイコン101に内
蔵されたA/D変換器でディジタル信号に変換される。
【0046】マイコン101は、図3に示した制御回路
11の機能を備えている。従って、電流検出器14によ
って検出されたパワー素子電流IDは、マイコン101
の中で、油圧指令から換算された電流指令Irと、検出
されたソレノイド電流信号IOの差分から求められるソ
レノイド電流の制御信号と比較され、ソレノイド電流の
制御信号にパワー素子電流IDが一致するように、制御
信号PWMのデューティ比が可変され、ソレノイド電流
のフィードバック制御が行われる。
【0047】ソレノイドによる油圧の制御にあたって
は、原理的には、油圧指令に基ずいて電流指令が与えら
れ、それがDutyに変換されてフィードフォワード制
御により、ソレノイドの制御が行われる。しかしなが
ら、実際には、外気温度が変化すると、バッテリBの電
圧Vbが変化するため、マイコン101から出力される
制御信号PWMが一定でも、バッテリ電圧Vbの変化に
応じてソレノイドコイル92を流れる電流が変化するこ
とになる。即ち、バッテリ電圧が低下すれば、ソレノイ
ドコイルに流れる電流は減少する。また、油圧機構の油
温度が変化すると、ソレノイドコイルの抵抗値が変化す
ることからも、ソレノイド92を流れる電流が変化する
ことになる。
【0048】以上のようなソレノイド電流の変化に対し
ても、このパワー素子電流IDを検出して、フィードフ
ォワード制御に電流によるフィードバック制御すること
により、ソレノイド制御を高精度にすることができる。
即ち、マイコン101から出力される制御信号PWMが
一定でも、その時、バッテリ電圧が低下してソレノイド
に流れる電流が減少した時には、そのソレノイド電流の
減少分を補償するように、ソレノイド電流を増加してフ
ィードバック制御することにより、ソレノイドによる油
圧制御を高精度に行うことができる。
【0049】次に、図5を用いて、図4に示した本実施
形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速
機の電流検出回路14における各電流・電圧波形及び電
流検出原理について説明する。なお、図1〜図4と同一
符号は、同一部分を示している。
【0050】図5(A)は、マイコン101からの制御
信号PWMを示しており、制御回路11(マイコン10
1相当)から出力される制御信号のPWM信号である。
制御信号PWMは、時刻t0にオンとなり、時刻tlに
オフとなり、その後、時刻t3にオンとなり、時刻t4
にオフとなる繰り返しパルスである。このパルスの周期
T0は、例えば、一定であり、このパルスのオン時間T
1は、可変であり、油圧指令から決定されるデューティ
と電流フィードバック制御から決定されるデューティと
が加算されたもので決定される。このパルスのオン時間
T1を変えることにより、このパルスのデューティ比
(T1/T0)が変化する。例えば、周期T0は、2.
5msであり、デューティ比(T1/T0)は、5%
(0.125ms(=125μs))〜95%(2.3
75ms)の間で可変である。なお、周期T0を可変と
してもよいものである。
【0051】図5(B)は、パワー素子電流IDを示し
ており、制御信号PWMがオンになると、パワー素子電
流IDが流れ始める。この時、ダイオード122の逆回
復(リカバリー)特性等の影響により渦電流が流れる。
また、制御信号PWMがオフになると、パワーMOSF
ETの動作遅れによりT2時間遅れて電流が零となる。
遅れ時間Tは数μs程度である。
【0052】パワー素子電流IDをシャント抵抗123
で検出された電圧VDは、オペアンプ142で増幅する
が、オペアンプ142の高周波特性により、時刻t0の
立ち上がりには振動したり、時刻t1の立ち下がり時に
は時間遅れが生じるなどの現象がある。そこで、種々の
変動の影響を取り除くため、この信号をマイコン10l
に取り込むにあたって、本実施形態においては、サンプ
ルホールド回路141を用いている。そして、サンプル
ホールドのタイミングは、時刻t1,t4、即ち、PW
M信号の立ち下がりに同期して、サンプルホールド回路
141の中のアナログスイッチ142をオフすることに
より、その直前のアンプ出力電圧VDAをコンデンサ14
3にホールドする。実際上は、PWM信号は、図5
(A)に示すようなパルス信号であるため、このパルス
信号がオンからオフに変わる時に、アナログスイッチ1
422がオフして、その直前のアンプ出力電圧VDAをコ
ンデンサ143にホールドする。
【0053】従って、サンプルホールド回路141の出
力である電流検出信号VDHは、図5(C)に示すよう
に、時刻t0から時刻t1までは、アンプ出力電圧VDA
と等しいが、時刻t1以降は、その直前の電圧をホール
ドしたものとなっている。
【0054】また、PWM信号の立ち下がりに同期し
て、図5(F)に示すように、マイコン101の中のA
/D変換器にトリガを掛けて、サンプルホールド回路1
41の出力である電流検出信号VDHのA/D取り込み
を開始する(以下、本発明の方式を、「同期型」と称す
る)。このようにして、A/D変換のタイミングを規制
することにより、タイミングのバラツキによるデータの
バラツキは発生しなくなる。このA/D変換の開始から
終了までの変換に要する時間T3は、変換すべきアナロ
グ信号値によって異なるが、本例では、数μS乃至数十
μSである。A/D変換が終了すると、変換されたディ
ジタル信号は、図5(G)に示すように、マイコン10
1に取り込まれる。
【0055】図5(I)は、ソレノイドコイル92に流
れる実電流を示している。ソレノイド電流IFにおい
て、時刻t0から時刻t1までの間に流れる電流は、図
2において、パワー素子121を流れる電流に相当し、
時刻t1から時刻t3までの間に流れる電流は、図2に
おいて、ダイオード122を流れるフライホイール電流
に相当するものである。従って、ソレノイド駆動回路の
オフ直前の電流値が取り込めるために、電流立ち上がり
の振動などの影響を受けない電流値を検出することが可
能である。
【0056】ここで、本実施形態を説明するための参考
として、従来方式のPWM動作における電流検出法につ
いて、同じく、図5を用いて説明する。
【0057】本実施形態における方式を同期型と称する
のに対して、ここでは、従来方式を非同期型と呼ぶこと
にする。非同期型においては、抵抗とコンデンサによっ
て構成され、入力した信号を平滑化するフィルタ回路を
用いて、電流を検出するようにしている。非同期型にお
けるA/D変換器のA/D入力波形Vfは、図5(D)
に示す波形となる。この電流検出信号のA/Dの取り込
みは、図5(D)に示すようにランダムに行われる。従
って、マイコンヘの取り込みデータは、図5(H)に示
すように、PWMの周期に非同期となり、マイコンヘ取
り込まれるデータは後述するようにバラツキをもったも
のとなる。
【0058】次に、図6を用いて、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機の制御回路
であるマイコン101における電流検出ためのソフトウ
ェア処理のタイミングについて説明し、図7を用いて、
このソフトウェア処理の処理内容について説明する。な
お、図1〜図5と同一符号は、同一部分を示している。
【0059】図6(I)は、ソフトウエアのタスク0の
実行を示しており、図6(J)は、ソフトウェアの他の
タスクの実行を示している。図6(I)に示すように、
例えば、Ts毎にタスク0のプログラムが実行される。
タスク0のプログラム実行後、図6(J)が実行され
る。
【0060】図7(a)に示すように、タスク0のプロ
グラムの中には、複数の処理があるが、タスク0が起動
されると、制御処理100、制御処理102と順番に実
行し、処理104において、電流検出用A/D許可の設
定を行う。即ち、図6(I)に示すように、A/D変換
器へ電流取り込みの許可を設定を行う。その後、他の制
御処理106を実行して、リターンとなり、他のタスク
を実行する。
【0061】ハードウェアのPWM信号は、プログラム
のタスク0の処理時間よりも早い時間で、非同期で動作
させている。従って、この電流取り込み許可後、図6
(A)に示すように、例えば、500μsや50μs動
作により出力されるPWM信号の立ち下がりに同期し
て、A/D変換を起動する。
【0062】図7(b)に示すA/D変換が起動される
と、処理202では、A/D終了をチェックし、A/D
変換が終了すると、処理204にて、図6(F)に示す
ように、電流検出値取り込みを行う。そして、処理20
6にて、電流検出用A/D終了の処理を行う。
【0063】PWMが、プログラム実行時間よりはるか
に早い時間、例えば、50μs周期で動作中にソフトウ
ェアにより、PWM動作の20回に1回の割合の1ms
毎に電流値の取り込み動作を実行する。PWM動作が5
0μsに対して、電流検出が1msと遅いが電流検出値
を用いる制御処理が1msであり、特に問題とならな
い。また、ソフトウエアの制御周期が数msから数10
msと遅いときは、さらに、電流検出周期を遅くしても
問題はないものである。
【0064】このような方法により、ソレノイド駆動回
路のパワー素子のオフ直前の瞬時電流を取り込むことが
できる。図5の説明では、PWMのパルス(図5
(A))に対応して、A/D取り込み(図5(F))を
行っているものとしているが、実際には、上述したよう
に、PWM動作の20回に1回の割合、例えば、1m
s,10mS毎に電流値の取り込み動作を実行するよう
にしている。また、チョッパ周波数を高周波化すること
で電流の脈動が少なくなり、平均電流に近い値が取り込
める。なお、図6(A)は、図5(A)に対応する図で
あり、図6(F)は、図5(F)に対応する図である。
【0065】次に、図8を用いて、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機に用いるリ
ニアソレノイドの制御回路におけるソレノイド電流検出
特性について説明する。本実施形態によるソレノイド電
流検出特性Aは、マイコン101によりソレノイド電流
を制御して、この時のソレノイド電流IFを実測したも
のをの横軸とし、サンプルホールド回路141及びマイ
コン101に内蔵されたA/D変換器を介してディジタ
ル信号に変換されたマイコンデータ値を縦軸にとってプ
ロットしたものである。
【0066】なお、参考のため、従来方式におけるソレ
ノイド電流検出特性Bも併せて示している。この方式で
は、マイコン10lによりソレノイド電流を制御して、
この時のソレノイド電流IFを実測したものを横軸と
し、フィルタ回路及びマイコンに内蔵されたA/D変換
器を介してディジタル信号に変換されたマイコンデータ
値を縦軸にとってプロットしたものである。
【0067】図から明らかなように、本実施形態の方式
では、実測されたソレノイド電流値と検出されたマイコ
ンデータ値の直線性は、低電流から高電流まで極めてよ
いものである。また、検出されたマイコンデータ値にバ
ラツキも殆どなく、図中の直線上によくのっている。ま
た、0.2A以下のソレノイド電流の小さい領域まで検
出することができる。
【0068】一方、従来方式では、実測されたソレノイ
ド電流値と検出されたマイコンデータ値はソレノイド電
流に対して非線形となり、直線性が悪いものである。ま
た、検出されたマイコンデータ値は、ソレノイド電流が
少ない領域では小さくなるために、検出ができなくな
る。また、検出値のマイコンデータ値が上限値、下限値
で示すようにバラツキが大きくあり、ソレノイド電流検
出信号としては使用できないものである。
【0069】本実施形態においては、断続するパワー素
子電流を検出することにより、連続的に変化するソレノ
イド電流をよく近似して検出できることが明らかであ
る。
【0070】ここで、図9を用いて、従来方式におい
て、検出値のマイコンデータ値が上限値、下限値で示す
ようにバラツキが大きくある理由について説明する。ソ
レノイド92に流れるソレノイド電流IFは、図中の上
段に示されるように、マイコンが指令値を与えている。
横軸の1目盛りが100msであり、550msの周期
で三角波状にソレノイド電流が変化するように指令値を
変化させている。図9中段は、フィールタ回路の出力を
示しており、また、マイコンへの入力となる電流検出信
号Vfの波形が示されている。
【0071】ソレノイド電流Ifは、三角波形状に変化
するとともに、この三角波の成分に高周波成分が重畳し
ている。電流検出信号Vfは、図5(D)に示すもので
あるが三角波とならず非線形となっている。また、高周
波成分が重畳しており、この高周波成分は、図5(D)
に示す電流検出信号Vfで、フィールタで平均した脈動
のピーク値と最低値の成分である。また、マイコン10
1内でディジタル信号に変換されたマイコンデータは、
図5(D)に示すように脈動のある信号VfをA/D変
換しているため、図中の中段の電流検出信号Vfに示さ
れる高周波成分の影響が現れたものである。従って、従
来方式においては、検出値のマイコンデータ値が上限
値、下限値で示すようにバラツキが大きくなる。
【0072】一方、本実施形態の方式では、マイコン1
01内でディジタル信号に変換されたマイコンデータで
は、図5(C)に示すようにサンプルホールド回路14
1でサンプルホールドされた信号を、さらに、PWM動
作に同期させてマイコンに取り込み、A/D変換してい
るため、高周波成分の影響は現れていないものとなる。
【0073】すなわち、従来方式ではソレノイド電流の
検出特性の線形性も悪く、しかも、検出値が変動する欠
点があり、高精度の制御が要求される油圧式リニアソレ
ノイドの制御には用いることができないものである。
【0074】以上のようにして、本実施形態において
は、ソレノイド電流を低電流領域から検出可能で、しか
も、直線性よく検出できるため、ソレノイドの小電流領
域における高精度のソレノイド制御が可能となる。
【0075】次に、図10及び図11を用いて、本実施
形態による電流検出方式を用いて、変速機の出力軸トル
クを制御した場合の制御特性について説明する。図1に
示した自動変速機1の変速をするためには、例えば、ク
ラッチ8を締結する必要がある。このようなクラッチ8
の締結のために、図2に示した制御回路11には、図1
0に示すようなステップ状に変化する油圧指令値が入力
される。この油圧指令値に応じて、制御回路11がPW
M信号を出力し、ソレノイド駆動回路12がオン・オフ
して、リニアソレノイド9を変位させることにより、油
圧機構13から油圧出力が出される。この油圧出力は、
図中波線で示す従来の電流制御がない場合と、図中実線
で示す本実施形態による電流制御がある場合では異な
る。即ち、従来方式では、フィードフォワード制御によ
り、油圧出力は、油圧指令値よりも大きくなるので、変
速機の出力軸トルクも、大きく増加する。一方、本実施
形態の方式では、検出電流をフィードバック制御すると
ともに、その電流検出精度が向上するため、油圧出力の
最大値は、油圧指令値とほぼ同じ値となり、その結果、
変速機の出力軸トルクも、変速開始前のトルク値とほぼ
同じものとなる。
【0076】ここで、図11を用いて、ソレノイド駆動
電流について説明する。ソレノイド駆動電流の電流指令
値は、図10に示した油圧指令値と同様に、ステップ状
に変化する値である。それに対して、検出されたソレノ
イド駆動電流は、図中に実線で示すように変化する。一
方、従来方式によるソレノイド駆動電流は、図中に波線
で示すように変化する。即ち、本実施形態によるもので
は、駆動電流の検出精度が向上しているため、電流指令
値に対して速やかに追従するとともに、電流指令値に対
するオーバーシュートも少ないため、短時間で電流指令
値に一致する。従って、図10に示したように締結クラ
ッチ油圧も、油圧指令値に対する応答性が向上するた
め、変速中には、速やかに所定の油圧を発生することが
でき、変速機出力軸トルクも変速前に比べて同等の所望
の値にすることができ、変速ショックを低減することが
でき、また、変速に要する時間をも低減して、変速時の
応答性を向上することができる。
【0077】一方、従来方式にあっては、図11に示す
ように、駆動電流の検出応答性及び検出精度が低いた
め、電流指令値に対する応答が悪く、電流指令値に対す
るオーバーシュートも大きくなるため、電流指令値に一
致するまでに時間を要する。従って、図10に波線で示
したように、締結クラッチ油圧が、油圧指令値に一致す
るまで時間を要し、変速中の変速機出力軸トルクも変速
前に比べて大きくなるため、変速ショックが大きくな
る。
【0078】一般に、自動変速機における変速ショック
は、変速時における変速機の出力軸トルクの変化が大き
いことによって生じるため、従来方式のように、出力軸
トルクが大きく変化することによって、変速ショックも
大きくなるが、本実施形態においては、出力軸トルクの
変化が少ないため、変速ショックをも小さくすることが
できる。従って、エンジン回転数も速やかに所定の回転
数となる。
【0079】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、容易に油圧制御でリニアソレノイドを駆動するソレ
ノイドに流れる電流を検出してソレノイドの電流フィー
ドバック制御を行えるものとなる。また、パワー素子電
流の瞬時値を検出するようにしているため、検出応答が
速く、また、検出されたソレノイド電流の直線性は、低
電流から高電流まで極めてよいものとなる。また、PW
M信号に同期した信号によりA/D変換を行うため、電
流を取り込むタイミングが大きくずれず、検出されたソ
レノイド電流値にバラツキも殆どなくなる。また、0.
2A以下のようなソレノイド電流の小さい領域まで検出
することができる。また、高精度にソレノイド電流を制
御することができるために、油圧制御によるクラッチ制
御が精度良くでき、自動車の自動変速制御を高応答にで
きるものとなる。また、ソレノイド駆動回路のPWM周
波数を高周波化することで電流の脈動が少なくなり平均
電流に近い値が取り込める。
【0080】従って、本実施形態によれば、リニアソレ
ノイドの電流フィードバック制御を電流指令値に対して
高精度で高応答に制御することができる。また、自動変
速機に適用することによって、変速時のショックを低減
することができる。
【0081】次に、図12及び図13を用いて、本発明
の第2の実施形態による自動車用油圧制御装置を適用し
た自動変速機の構成について説明する。なお、本実施形
態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機
の全体構成は、図1に示したものと同様である。また、
本実施形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動
車変速機に用いるリニアソレノイド9の油圧制御回路1
0の構成は、図2に示したものと同様である。さらに、
本実施形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動
車変速機に用いる制御回路11の構成は、図3に示した
ものと同様である。
【0082】ここで、図12を用いて、本実施形態によ
る自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機におい
て、シャント抵抗123を流れるパワー素子電流IDを
検出する電流検出回路14Aの構成について説明する。
なお、図1〜図3と同一符号は、同一部分を示してい
る。図12は、本発明の第2の実施形態による自動車用
油圧制御装置を適用した自動車変速機に用いる電流検出
回路の構成を示すブロック図である。
【0083】電流検出回路14Aは、増幅回路140を
備えている。増幅回路140は、オペアンプ142と、
入力抵抗R1,R2と、帰還抵抗R3,R4と、出力抵
抗R5とから構成されている。
【0084】パワー素子121を流れるパワー素子電流
IDは、シャント抵抗123の両端の電圧であるシャン
ト抵抗電圧VDとして検出され、増幅回路140によっ
て増幅される。シャント抵抗123の一端はアース電位
であり、シャント抵抗123は電流検出用に用いられて
いるため、その抵抗値も小さなものである。従って、シ
ャント抵抗電圧VDは、増幅回路140の駆動電圧,例
えば、5Vに比べて低いものであり、オペアンプ142
自体も高価な絶縁形の電流検出器でなく、通常のアンプ
を使用できる。オペアンプ142の出力電圧VDAは、マ
イコン101のA/D入力端子に入力し、マイコン10
1に内蔵されたA/D変換器でディジタル信号に変換さ
れる。
【0085】ここで、本実施形態においては、マイコン
101のA/D変換器は、マイコン101のPWM出力
に応じてA/D変換器の内部起動をかけるようにしてい
る。即ち、A/D起動のタイミングを制御することによ
り、パワー素子電流IDの検出精度を向上するようにし
ており、この詳細については、図13を用いて後述す
る。
【0086】マイコン101は、図3に示した制御回路
11の機能を備えている。従って、電流検出器14Aに
よって検出されたパワー素子電流IDは、マイコン10
1の中で、油圧指令から換算された電流指令Irと、検
出されたソレノイド電流信号IOの差分から求められる
ソレノイド電流の制御信号と比較され、ソレノイド電流
の制御信号にパワー素子電流IDが一致するように、制
御信号PWMのデューティ比が可変され、ソレノイド電
流のフィードバック制御がされる。
【0087】ソレノイドによる油圧の制御にあたって
は、原理的には、油圧指令に基ずいて電流指令が与えら
れ、それがDutyに変換されてフィードフォワード制
御により、ソレノイドの制御が行われる。しかしなが
ら、実際には、外気温度が変化すると、バッテリBの電
圧Vbが変化するため、マイコン101から出力される
制御信号PWMが一定でも、バッテリ電圧Vbの変化に
応じてソレノイドコイル92を流れる電流が変化するこ
とになる。即ち、バッテリ電圧が低下すれば、ソレノイ
ドコイルに流れる電流は減少する。また、油圧機構の油
温度が変化すると、ソレノイドコイルの抵抗値が変化す
ることからも、ソレノイド92を流れる電流が変化する
ことになる。
【0088】以上のようなソレノイド電流の変化に対し
ても、このパワー素子電流IDを検出して、フィードフ
ォワード制御に、電流制御によるフィードバック制御す
ることにより、ソレノイド制御を高精度化することがで
きる。即ち、マイコン101から出力される制御信号P
WMが一定でも、その時、バッテリ電圧が低下してソレ
ノイドに流れる電流が減少した時には、そのソレノイド
電流の減少分を補償するように、ソレノイド電流を増加
してフィードバック制御することにより、ソレノイドに
よる油圧制御を高精度に行うことができる。
【0089】次に、図13を用いて、本実施形態による
自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機の電流検
出回路14Aにおける各電流・電圧波形及び電流検出原
理について説明する。図13は、本発明の第2の実施形
態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機
の電流検出回路における各電流・電圧波形及び電流検出
原理の説明図である。
【0090】図13の最上段のPWMは、マイコン10
1からの制御信号PWMを示しており、制御回路11
(マイコン101相当)から出力される制御信号のPW
M信号である。制御信号PWMは、オン・オフの繰り返
しパルスである。このパルスの周期T0は、例えば、一
定であり、このパルスのオン時間T1は、可変であり、
油圧指令から決定されるデューティと電流フィードバッ
ク制御から決定されるデューティとが加算されたもので
決定される。このパルスのオン時間T1を変えることに
より、このパルスのデューティ比(T1/T0)が変化
する。例えば、周期T0は、2.5msであり、デュー
ティ比(T1/T0)は、5%(0.125ms(=1
25μs))〜95%(2.375ms)の間で可変で
ある。
【0091】次に、図13の上から2段目は、パワー素
子電流IDを示しており、制御信号PWMがオンになる
と、パワー素子電流IDが流れ始める。この時、ダイオ
ード122の逆回復(リカバリー)特性等の影響により
過電流が流れる。
【0092】パワー素子電流IDをシャント抵抗123
で検出された電圧VDは、オペアンプ142で増幅する
が、オペアンプ142の高周波特性により、立ち上がり
には振動したり、立ち下がり時には時間遅れが生じるな
どの現象がある。従って、図13の上から3段目に示す
ように、A/D入力も変動する。そこで、種々の変動の
影響を取り除くため、この信号をマイコン10lに取り
込むにあたって、本実施形態においては、A/D変換器
の起動タイミングを制御するようにしている。
【0093】即ち、図12に示すように、マイコン10
1は、PWM出力に応じてA/D内部起動のタイミング
をとっているが、図13の上から4段目に示すように、
PWMの立ち上がりに同期して、A/D変換を行わない
ためのマスク(A/Dマスク)をかける。A/Dマスク
の期間は、PWMのオンデューティ期間T1の半分の
(1/2)T1としている。PWMのオンデューティ期
間T1は、マイコン101内で演算されている値である
ため、PWMの立ち上がりに同期してカウンタを動作さ
せ、(1/2)T1時間だけ、時間をカウントすること
により、A/Dマスク時間を容易に求めることができ
る。
【0094】このA/Dマスク期間が終了すると、図1
3の上から5段目に示すように、A/D変換器が起動さ
れ、A/D変換器へのデータ取り込みが開始される。こ
のようにして、A/D変換のタイミングを規制すること
により、タイミングのバラツキによるデータのバラツキ
は発生しなくなる。A/D変換が終了すると、変換され
たディジタル信号は、マイコン101に取り込まれる。
【0095】ここで、A/D変換器によってA/D変換
されるパワー素子電流は、図13の上から3段目のA/
D入力中に矢印↓で示すタイミングとなる。ソレノイド
に流れる電流は、図5(I)のソレノイド電流と同様に
脈動する電流となるため、その平均電流を用いて制御す
るのが好ましく、その点で、PWMのオンデューティT
1の(1/2)T1のタイミングにおけるパワー素子電
流が、この脈動する電流の平均値に近い値であるため、
電流の検出精度をさらに向上することができる。
【0096】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、容易に油圧制御でリニアソレノイドを駆動するソレ
ノイドに流れる電流を検出してソレノイドの電流フィー
ドバック制御を行えるものとなる。また、パワー素子電
流の瞬時値を検出するようにしているため、検出応答が
速く、また、検出されたソレノイド電流の直線性は、低
電流から高電流まで極めてよいものとなる。また、PW
M信号に同期した信号によりA/D変換を行うため、電
流を取り込むタイミングが大きくずれず、検出されたソ
レノイド電流値にバラツキも殆どなくなる。また、0.
2A以下のようなソレノイド電流の小さい領域まで検出
することができる。また、高精度にソレノイド電流を制
御することができるために、油圧制御によるクラッチ制
御が精度良くでき、自動車の自動変速制御が高応答でき
るものとなる。また、ソレノイド駆動回路のPWM周波
数を高周波化することで電流の脈動が少なくなり平均電
流に近い値が取り込める。
【0097】従って、本実施形態によれば、リニアソレ
ノイドの電流フィードバック制御を電流指令値に対して
高精度で高応答に制御することができる。また、自動変
速機に適用することによって、変速時のショックを低減
することができる。
【0098】次に、図14を用いて、本発明の第3の実
施形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動変速
機の構成について説明する。なお、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機の全体構成
は、図1に示したものと同様である。また、本実施形態
による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機に
用いるリニアソレノイド9の油圧制御回路10の構成
は、図2に示したものと同様である。さらに、本実施形
態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機
に用いる制御回路11の構成は、図3に示したものと同
様である。また、電流検出回路14Aの構成は、図12
と同様である。
【0099】ここで、図14を用いて、本実施形態によ
る自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機の電流
検出回路14Aにおける各電流・電圧波形及び電流検出
原理について説明する。図14は、本発明の第3の実施
形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速
機の電流検出回路における各電流・電圧波形及び電流検
出原理の説明図である。
【0100】図14の最上段のPWMは、図13と同様
に、マイコン101からの制御信号PWMを示してお
り、制御回路11(マイコン101相当)から出力され
る制御信号のPWM信号である。制御信号PWMは、オ
ン・オフの繰り返しパルスである。
【0101】次に、図14の上から2段目は、図13と
同様に、パワー素子電流IDを示しており、制御信号P
WMがオンになると、パワー素子電流IDが流れ始め
る。この時、ダイオード122の逆回復(リカバリー)
特性等の影響により渦電流が流れる。
【0102】パワー素子電流IDをシャント抵抗123
で検出された電圧VDは、オペアンプ142で増幅する
が、オペアンプ142の高周波特性により、立ち上がり
には振動したり、立ち下がり時には時間遅れが生じるな
どの現象がある。従って、図14の上から3段目に示す
ように、A/D入力も変動する。そこで、種々の変動の
影響を取り除くため、この信号をマイコン10lに取り
込むにあたって、本実施形態においては、A/D変換の
起動タイミングを制御するようにしている。
【0103】即ち、図12に示すように、マイコン10
1は、PWM出力に応じてA/D内部起動のタイミング
をとっているが、図14の上から4段目に示すように、
PWMの立ち上がりに同期して、A/D変換を行わない
ためのマスク(A/Dマスク)をかける。A/Dマスク
の期間は、一定期間Tmとしている。パワー素子電流の
立ち上がり時の振動は、ほぼ5μs程度であるので、期
間Tmは、5μs以上の時間,例えば、10μsとして
いる。
【0104】このA/Dマスク期間が終了すると、図1
4の上から5段目に示すように、A/D変換が起動さ
れ、A/D変換器へのデータ取り込みが開始される。こ
のようにして、A/D変換のタイミングを規制すること
により、タイミングのバラツキによるデータのバラツキ
は発生しなくなる。A/D変換が終了すると、変換され
たディジタル信号は、マイコン101に取り込まれる。
【0105】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、容易に油圧制御でリニアソレノイドを駆動するソレ
ノイドに流れる電流を検出してソレノイドの電流フィー
ドバック制御を行えるものとなる。また、パワー素子電
流の瞬時値を検出するようにしているため、検出応答が
速く、検出されたソレノイド電流の直線性は、低電流か
ら高電流まで極めてよいものとなる。また、PWM信号
に同期した信号によりA/D変換を行うため、電流を取
り込むタイミングが大きくずれず、検出されたソレノイ
ド電流値にバラツキも殆どなくなる。また、0.2A以
下のようなソレノイド電流の小さい領域まで検出するこ
とができる。また、高精度にソレノイド電流を制御する
ことができるために、油圧制御によるクラッチ制御が精
度良くでき、自動車の自動変速制御が高応答できるもの
となる。また、ソレノイド駆動回路のPWM周波数を高
周波化することで電流の脈動が少なくなり平均電流に近
い値が取り込める。
【0106】従って、本実施形態によれば、リニアソレ
ノイドの電流フィードバック制御を電流指令値に対して
高精度で高応答に制御することができる。また、自動変
速機に適用することによって、変速時のショックを低減
することができる。
【0107】次に、図15を用いて、本発明の第4の実
施形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動変速
機の構成について説明する。なお、本実施形態による自
動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機の全体構成
は、図1に示したものと同様である。また、本実施形態
による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機に
用いるリニアソレノイド9の油圧制御回路10の構成
は、図2に示したものと同様である。さらに、本実施形
態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機
に用いる制御回路11の構成は、図3に示したものと同
様である。また、電流検出回路14Aの構成は、図12
と同様である。
【0108】ここで、図15を用いて、本実施形態によ
る自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速機の電流
検出回路14Aにおける各電流・電圧波形及び電流検出
原理について説明する。図15は、本発明の第4の実施
形態による自動車用油圧制御装置を適用した自動車変速
機の電流検出回路における各電流・電圧波形及び電流検
出原理の説明図である。
【0109】図15の最上段のPWMは、図13と同様
に、マイコン101からの制御信号PWMを示してお
り、制御回路11(マイコン101相当)から出力され
る制御信号のPWM信号である。制御信号PWMは、オ
ン・オフの繰り返しパルスである。
【0110】パワー素子電流ID及びA/D入力の電流
・電圧波形は、図14に示したものと同様な波形とな
る。制御信号PWMがオンになると、パワー素子電流I
Dが流れ始める。この時、ダイオード122の逆回復
(リカバリー)特性等の影響により渦電流が流れる。
【0111】パワー素子電流IDをシャント抵抗123
で検出された電圧VDは、オペアンプ142で増幅する
が、オペアンプ142の高周波特性により、立ち上がり
には振動したり、立ち下がり時には時間遅れが生じるな
どの現象がある。従って、図14の上から3段目に示し
たように、A/D入力も変動する。そこで、種々の変動
の影響を取り除くため、この信号をマイコン10lに取
り込むにあたって、本実施形態においては、A/D変換
の起動タイミングを制御するようにしている。
【0112】即ち、図12に示したように、マイコン1
01は、PWM出力に応じてA/D内部起動のタイミン
グをとっているが、図15の上から2段目に示すよう
に、PWMの立ち上がりに同期して、A/D変換を行わ
ないためのマスク(A/Dマスク)をかける。A/Dマ
スクの期間は、PWMのオンの期間T1に応じて変える
ようにしている。即ち、パルスのデューティ比(T1/
T0)は、例えば、周期T0は、2.5msとすると、
デューティ比(T1/T0)は、5%(0.125ms
(=125μs))〜95%(2.375ms)の間で
可変である。図15(1)は、最小デューティの5%の
場合を示している。この場合、パワー素子電流の立ち上
がり時の振動は、ほぼ5μs程度であるので、A/Dマ
スク期間は、5μsとしている。ここで、PWMの周期
T0を、2.5msとし、この角度を360°とする
と、PWMオン期間T1は、18°である。そして、A
/Dマスク期間である5μsは、0.72°となる。即
ち、A/Dマスク期間は、PWMオン期間T1の4%
(=0.72/18)の時間までとしている。また、こ
のマスク期間は、PWMオン期間を360°とすると、
14.4°となる。即ち、本実施形態においては、A/
Dマスク期間を、PWMオン期間の14.4°の範囲と
している。
【0113】図15(2)は、最大デューティの場合を
示している。ここでは、PWMオン期間T1は、2.3
75msであり、これを360°として、これに対して
14.4°の期間である0.095msをA/Dマスク
期間としている。
【0114】このA/Dマスク期間が終了すると、図1
5(1),(2)のそれぞれ上から3段目に示すよう
に、A/D変換が起動され、A/D変換器へのデータ取
り込みが開始される。このようにして、A/D変換のタ
イミングを規制することにより、タイミングのバラツキ
によるデータのバラツキは発生しなくなる。A/D変換
が終了すると、変換されたディジタル信号は、マイコン
101に取り込まれる。
【0115】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、容易に油圧制御でリニアソレノイドを駆動するソレ
ノイドに流れる電流を検出してソレノイドの電流フィー
ドバック制御を行えるものとなる。また、パワー素子電
流の瞬時値を検出するようにしているため、検出応答が
速く、また、検出されたソレノイド電流の直線性は、低
電流から高電流まで極めてよいものとなる。また、PW
M信号に同期した信号によりA/D変換を行うため、電
流を取り込むタイミングが大きくずれず、検出されたソ
レノイド電流値にバラツキも殆どなくなる。また、0.
2A以下のようなソレノイド電流の小さい領域まで検出
することができる。また、高精度にソレノイド電流を制
御することができるために、油圧制御によるクラッチ制
御が精度良くでき、自動車の自動変速制御が高応答でき
るものとなる。また、ソレノイド駆動回路のPWM周波
数を高周波化することで電流の脈動が少なくなり平均電
流に近い値が取り込める。
【0116】従って、本実施形態によれば、リニアソレ
ノイドの電流フィードバック制御を電流指令値に対して
高精度で高応答に制御することができる。また、自動変
速機に適用することによって、変速時のショックを低減
することができる。
【0117】次に、図16を用いて、本発明の第5の実
施形態による自動車用油圧制御装置を適用したベルト式
無段変速機の構成について説明する。なお、図2と同一
符号は、同一部分を示している。図16は、本発明の一
実施形態による自動車用油圧制御装置を適用したベルト
式無段変速機の構成を示す構成図である。
【0118】エンジン2の駆動力は、トルクコンバータ
3を介して、ベルト式無段変速機20に伝達され、ベル
ト式無段変速機20によって、所望の変速比に制御され
た後、最終減速機21を経て、駆動輪22に伝達され
る。
【0119】ベルト式無段変速機20は、入力プーリー
23と、出力プーリー24と、両プーリー23,24間
の動力伝達を司るベルト25とから構成されている。入
力プーリー23の可動プーリー23−1と、出力プーリ
ー24の可動プーリー24−1とには、プーリー23,
24の作動のための油圧が作用できるようになってい
る。
【0120】入力プーリー23の可動プーリー23−1
に作用する油圧Pinは、油圧機構13によって調圧され
る。油圧機構13は、スプール弁131と、ライン圧導
入孔26と、ドレイン孔27と、出力孔28とからなる
三方弁を備えている。スプール弁131は、リニアソレ
ノイド9により駆動され、ライン圧導入孔26,ドレイ
ン孔27,出力孔28の開口面積を変えることで、入力
プーリー圧Pinを可変制御可能である。
【0121】リニアソレノイド9は、図2に示したよう
に、油圧制御回路10に接続されており、油圧制御回路
10の制御回路11から出力するPWMデューティ信号
によって制御されるソレノイド制御回路12のオンデュ
ーティに比例して変位量が制御される。
【0122】ここで、本実施形態によるベルト式無段変
速機の動作について説明する。PWMデューティ信号の
オンデューティが増加すると、スプール弁131は、図
中の左方に押され、ドレイン孔27がスプール弁131
により塞がれ、ライン圧導入孔26の開口面積が大とな
り、入力プーリー圧Pinが大きくなる。これにより、入
力プーリー23の可動プーリー23−1は右方に押され
る。これによってベルト25は、入力プーリー23の外
周方向に移動する力が作用する。一方、出力プーリー2
4の可動プーリー24−1には、一定のライン圧PLが
作用しているのみである。その結果、ベルト25が入力
プーリー23を外周方向へ移動させる作用力の方が大き
くなり、ベルト作用径が大きくなる。また、出力プーリ
ー24側は押し広げられ、ベルト25の作用径は小さく
なる。このようにして、両プーリー23,24間のベル
ト25の作用径が変化することにより、変速比が制御さ
れる。
【0123】従って、ベルト式無段変速機の変速比制御
においても、リニアソレノイドの駆動速度や精度が変速
性能を大きく左右することになる。リニアソレノイド9
の制御は、上述したように、図2に示した油圧制御回路
10によって行われる。油圧制御回路10の詳細な構成
や動作は、図3〜図14を用いて説明したとおりであ
り、本実施形態においては、ベルト式無段変速機に用い
るリニアソレノイドの電流フィードバック制御を電流指
令値に対して高精度で高応答に制御することができるよ
うになる。
【0124】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ベルト式無段変速機に用いるリニアソレノイドの電
流フィードバック制御を電流指令値に対して高精度で高
応答に制御することができるようになる。
【0125】なお、以上の各実施形態の説明におけるト
ルクコンバータ3の代わりに、フルードカップリング,
電磁クラッチ等を用いることもできる。また、本実施形
態は、ベルト式の無段変速機に限らず、トロイダル式の
無段変速機に対しても、同様に、適用することができる
ものである。さらに、自動車用油圧制御装置として、リ
ニアソレノイドを制御する装置を一例にして説明した
が、自動車用ソレノイド制御装置としては、自動変速制
御の油圧制御に限らず、自動車のブレーキ制御等リニア
ソレノイドを用いた制御などに適用できるものである。
また、以上の実施形態では、サンプルホールド回路の出
力電圧をディジタル信号に変換するA/D変換器は、マ
イコンの中に内蔵されているものとして説明したが、マ
イコンの外部にディスクリートに構成されたA/D変換
器を用いることもできる。このときには、マイコンから
外部トリガ信号を出力して、この外部トリガ信号に同期
して、A/D変換を開始すればよいものである。また、
マイコン101が、PWM信号のデューティ比に関する
データ値を出力し、PWM駆動回路がこのデータ値に基
づくパルス信号を制御信号PWM1とPWM2として出
力する形式のシステムにおいては、PWM駆動回路が出
力する制御信号PWM1と制御信号PWM2の論理知
(OR)の信号により、アナログスイッチ121を動作
させるものとしてもよいものである。また、この際に
は、A/D変換の外部トリガ信号としては、PWM駆動
回路が出力する制御信号PWM1と制御信号PWM2の
論理知(OR)の信号を用いることができる。また、A
/D外部割り込みのタイミングは、PWM制御信号のパ
ルスの立ち下がりに同期してサンプルホールドし、ま
た、A/D変換するようにしているが、このタイミング
に限らず、PWM信号のパルスの中央のタイミングでサ
ンプルホールドし、また、A/D変換するようにしても
よいものである。
【0126】以上の様な本実施形態では、リニアソレノ
イドの電流制御の為のフィードバックループを持つの
で、バッテリ電圧の変動や巻線抵抗の温度変化による変
動の影響を受けないものである。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、リニアソレノイドの電
流フィードバック制御を電流指令値に対して高精度で高
応答に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機の全体構成を示すシステム構
成図である。
【図2】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機に用いるリニアソレノイドの
油圧制御回路の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機に用いるリニアソレノイドの
制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機における電流検出回路の構成
を示す回路図である。
【図5】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機の電流検出回路における各電
流・電圧波形を説明する波形図である。
【図6】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機の制御回路であるマイコンに
おける電流検出ためのソフトウェア処理のタイミングチ
ャートである。
【図7】図6に示すソフトウェア処理の処理内容を示す
フローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御装
置を適用した自動車変速機に用いるリニアソレノイドの
制御回路におけるソレノイド電流検出特性の説明図であ
る。
【図9】従来方式により、ソレノイドに流れる電流とマ
イコンに取り込まれるマイコンデータとの関係を示す波
形図である。
【図10】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御
装置を適用した自動変速機における変速機の出力軸トル
クの制御特性の説明図である。
【図11】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御
装置を適用した自動変速機におけるソレノイド駆動電流
の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態による自動車用油圧
制御装置を適用した自動車変速機に用いる電流検出回路
の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態による自動車用油圧
制御装置を適用した自動車変速機の電流検出回路におけ
る各電流・電圧波形及び電流検出原理の説明図である。
【図14】本発明の第3の実施形態による自動車用油圧
制御装置を適用した自動車変速機の電流検出回路におけ
る各電流・電圧波形及び電流検出原理の説明図である。
【図15】本発明の第4の実施形態による自動車用油圧
制御装置を適用した自動車変速機の電流検出回路におけ
る各電流・電圧波形及び電流検出原理の説明図である。
【図16】本発明の一実施形態による自動車用油圧制御
装置を適用したベルト式無段変速機の構成を示す構成図
である。
【符号の説明】 1…自動変速機 2…エンジン 4,5…変速ギア 7,8…クラッチ 9…リニアソレノイド 10…油圧制御回路 11…制御回路 12…ソレノイド駆動回路 13…油圧機構 14…電流検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 辰哉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 柏谷 峰雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 黒岩 弘 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 Fターム(参考) 3J052 AA04 AA18 FB35 GC73 HA01 HA11 KA01 LA01 5H316 AA09 AA18 BB09 DD03 EE02 EE08 EE17 FF36 GG03 HH02 HH04 HH12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リニアソレノイドにより油圧力を制御する
    自動車用油圧制御装置において、 リニアソレノイドの巻線の抵抗値の温度による変化には
    関係なく、巻線に接続された駆動電流供給素子への制御
    指令を巻線に流れる実際の電流値を基に制御するように
    した自動車用油圧制御装置。
  2. 【請求項2】リニアソレノイドにより油圧力を制御する
    自動車用油圧制御装置において、 油圧指令に基ずいて電流指令を発生し、その電流指令を
    電流制御手段に与えるとともに電流指令値をPWMのデ
    ューティ指令値に変換し、デューティ指令値を上記電流
    制御手段の出力で得られた値で調整したものをPWM指
    令値とし、PWM指令に基ずいて上記リニアソレノイド
    の巻線へ電流を供給する半導体素子を流れる電流値によ
    って調整されるように構成されており、その電流値は上
    記リニアソレノイドの巻線の抵抗値の温度変化に比例し
    て抵抗値が高くなると電流が増加するよう上記半暮体素
    子の制御指令値が調整されることを特徴とする自動車用
    油圧制御装置。
  3. 【請求項3】リニアソレノイドにより油圧力を制御する
    自動車用油圧制御方法において、 上記油圧指令信号と電流指令信号に応じて上記ソレノイ
    ドの巻線へ流す電流値が変化され、更に、上記電流値
    は、上記ソレノイドの温度および/または電源電圧に応
    じて調整することを特徴とする自動車用油圧制御方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自動車用油圧制御方法にお
    いて、 更に上記電流値は上記リニアソレノイドが納まる油圧機
    構の温度に応じて調整することを特徴とする自動車用油
    圧制御方法。
  5. 【請求項5】油圧力を制御するスプール弁と、 このスプール弁を駆動するリニアソレノイドと、 このリニアソレノイドに流れる電流をPWM制御してス
    プール弁を制御するソレノイド駆動回路と、 このソレノイド駆動回路にパルス幅変調された制御信号
    を供給するPWM駆動回路と、 このPWM駆動回路に制御信号を供給し、上記リニアソ
    レノイドを制御する制御手段と、 上記パルス幅変調された制御信号に応じて断続して変化
    する上記ソレノイド駆動回路を構成するパワー素子の電
    流を検出する電流検出手段とを傭え、 上記制御手段は、この電流検出手段により検出された電
    流に基づいて上記PWM駆動回路に供給する制御信号を
    可変して上記リニアソレノイドを制御することを特徴と
    する自動車用油圧制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の自動車用油圧制御装置にお
    いて、 上記電流検出手段は、上記ソレノイド駆動回路に直列に
    接続された電流検出用抵抗と、 この電流検出用抵抗の両端電圧を上記制御信号に基づい
    てディジタル信号に変換するA/D変換手段とから構成
    されたことを特徴とする自動車用油圧制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の自動車用油圧制御装置にお
    いて、 上記電流検出手段は、さらに、上記電流検出用抵抗の両
    端電圧を上記制御信号に基づいてサンプルホールドする
    サンプルホールド回路を備え、 上記A/D変換手段は、このサンプルホールド回路によ
    りサンプルホールドされた電圧を上記制御信号に基づい
    てディジタル信号に変換することを特徴とする自動車用
    油圧制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の自動車用油圧制御装置にお
    いて、 上記サンプルホールド同路は、上記パルス幅変調された
    制御信号のパルスの立ち下がりに同期してサンプルホー
    ルドすることを特徴とする自動車用油圧制御装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の自動車用油圧制御装置にお
    いて、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のパルスの立ち下がりに同期してA/D変換を起動す
    ることを特徴とする自動車用油圧制御装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の自動車用油圧制御装置に
    おいて、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のパルスのオン周期の1/2の周期のタイミングに同
    期してA/D変換を起動することを特徴とする自動車用
    油圧制御装置。
  11. 【請求項11】請求項6記載の自動車用油圧制御装置に
    おいて、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のパルスの立ち上がり後所定時間の経過に同期してA
    /D変換を起動することを特徴とする自動車用油圧制御
    装置。
  12. 【請求項12】請求項6記載の自動車用油圧制御装置に
    おいて、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のオンパルスの期間に対して所定の角度のタイミング
    に同期してA/D変換を起動することを特徴とする自動
    車用油圧制御装置。
  13. 【請求項13】スプール弁と、 このスプール弁を駆動するリニアソレノイドと、 このソレノイドに流れる電流をチョッパ制御してソレノ
    イド電流を制御するソレノイド駆動回路と、 このソレノイド駆動回路にパルス幅変調された制御信号
    を供給する油圧制御回路と、 この油圧制御回路に制御信号を供給し、上記リニアソレ
    ノイドを制御する制御手段と、 上記ソレノイド駆動回路を構成するパワー素子を流れる
    電流を検出する電流検出手段を備え、 上記制御手段は、入力される上記油圧指令に基づいて上
    記リニアソレノイドを制御するとともに、 上記電流検出手段により検出された電流に基づいて上記
    油圧制御回路に供給する制御信号を可変して上記リニア
    ソレノイドを制御することを特徴とする自動車用油圧制
    御装置。
  14. 【請求項14】請求項10記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記電流検出手段は、 上記ソレノイド駆動回路に直列に接続された電流検出用
    抵抗と、 この電流検出用抵抗の両端電圧を上記制御信号に基づい
    てディジタル信号に変換するA/D変換手段とから構成
    されたことを特徴とする自動車用油圧制御装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記電流検出手段は、さらに、上記電流検出用抵抗の両
    端電圧を上記制御信号に基づいてサンプルホールドする
    サンプルホールド回路を備え、 上記A/D変換手段は、このサンプルホールド回路によ
    りサンプルホールドされた電圧を上記制御信号に基づい
    てディジタル信号に変換することを特徴とする自動車用
    油圧制御装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記サンプルホールド回路は、上記パルス幅変調された
    制御信号のパルスの立ち下がりに同期してサンプルホー
    ルドすることを特徴とする自動車用油圧制御装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のパルスの立ち下がりに同期してA/D変換を起動す
    ることを特徴とする自動車用油圧制御装置。
  18. 【請求項18】請求項15記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のパルスのオン周期の1/2の周期のタイミングに同
    期してA/D変換を起動することを特徴とする自動車用
    油圧制御装置。
  19. 【請求項19】請求項15記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のパルスの立ち上がり後所定時間の経過に同期してA
    /D変換を起動することを特徴とする自動車用油圧制御
    装置。
  20. 【請求項20】請求項15記載の自動車用油圧制御装置
    において、 上記A/D変換手段は、上記パルス幅変調された制御信
    号のオンパルスの期間に対して所定の角度のタイミング
    に同期してA/D変換を起動することを特徴とする自動
    車用油圧制御装置。
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