JP2015140815A - 無段変速機の故障判定装置、および、無段変速機の故障判定方法 - Google Patents

無段変速機の故障判定装置、および、無段変速機の故障判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサを要することなく、何れのソレノイドが故障しているのかを特定するための処理を要することなくソレノイドの故障を判定する。
【解決手段】本発明に係る無段変速機の故障判定装置あるいは故障判定方法によれば、プライマリ側ソレノイド13pに出力する駆動電流の目標値およびセカンダリ側ソレノイド13sに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、プライマリ側ソレノイド13pおよびセカンダリ側ソレノイド13sの故障を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無段変速機の故障判定装置、および、無段変速機の故障判定方法に関する。
従来より、変速比を連続的に変化させるいわゆる無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)が提供されている(例えば特許文献1参照)。この種の無段変速機において、プライマリプーリあるいはセカンダリプーリに油圧を与えるソレノイドの故障判定は、従来では次のように行われている。
即ち、プライマリプーリとセカンダリプーリの回転数を回転センサにより取得し、取得した回転数に基づいて実際の変速比を算出する。そして、実際の変速比と目標の変速比とが乖離する場合に、ソレノイドに機能的な故障が発生していることを判定する。また、プーリに実際に与えられている油圧を油圧センサにより取得し、実際の油圧と目標の油圧が乖離する場合に、ソレノイドに機能的な故障が発生していることを判定する。
特開2009−30730号公報
しかしながら、従来技術では、センサが故障した場合、あるいは、例えば車速が低速であるときなどセンサの信頼度が低い場合においては、ソレノイドの故障判定を行うことができない。また、実際の変速比と目標の変速比とが乖離する場合としては、プライマリプーリ側のソレノイドが故障している場合、および、セカンダリプーリのソレノイドが故障している場合の2つのパターンが考えられる。そのため、何れのソレノイドが故障しているのかを特定するための処理が必要となる。
そこで、本発明は、センサを要することなく、また、何れのソレノイドが故障しているのかを特定するための処理を要することなくソレノイドの故障を判定することができる無段変速機の故障判定装置、および、無段変速機の故障判定方法を提供する。
本発明に係る無段変速機の故障判定装置あるいは故障判定方法によれば、第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、第1ソレノイドおよび第2ソレノイドの故障を判定する。即ち、第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、目標値が固定された側のソレノイドが正常であれば、目標値が固定された側のソレノイドの状態に変化が生じ、一方、目標値が固定された側のソレノイドが故障していれば、目標値が固定された側のソレノイドの状態に変化が生じない。
よって、本発明によれば、各ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、センサを要することなく、ソレノイドの故障を判定することができる。また、目標値を固定した側のソレノイドを故障が発生しているソレノイドとして直ちに特定することができ、何れのソレノイドが故障しているのかを特定するための処理が不要とすることができる。
本実施形態に係る無段変速機の変速制御システムの構成例を概略的に示すブロック図 ソフト制御ブロックの構成例を概略的に示すブロック図 変速制御システムにおいてソレノイドが正常である場合に観測される現象の一例を示す図 変速制御システムにおいてソレノイドが故障している場合に観測される現象の一例を示す図 ソレノイドの故障判定制御の一例を示すフローチャート ソレノイドの故障判定制御における一部の処理の一例を詳細に示すフローチャート(その1) ソレノイドの故障判定制御における一部の処理の一例を詳細に示すフローチャート(その2) ソレノイドの故障判定制御の一例を視覚的に示すタイミングチャート
以下、無段変速機の故障判定装置および故障判定方法に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。例えば図1に示す無段変速機の変速制御システム100は、無段変速機10と電子制御ユニット20で構成されている。無段変速機10は、駆動側のプライマリプーリ11p、従動側のセカンダリプーリ11s、および、これらプーリ11p,11sの間に掛け渡されたベルト12などを備えて構成されている。プライマリプーリ11pは第1プーリの一例であり、セカンダリプーリ11sは第2プーリの一例である。ベルト12は、プライマリプーリ11pによる駆動力をセカンダリプーリ11sに伝達する。無段変速機10は、プライマリプーリ11pおよびセカンダリプーリ11sに与えられる油圧が電子制御ユニット20によって適宜制御されることにより、変速比を連続的に変化させる構成である。
また、無段変速機10は、プライマリプーリ11pに油圧を与えるプライマリ側ソレノイド13p、および、セカンダリプーリ11sに油圧を与えるセカンダリ側ソレノイド13sを備える。プライマリ側ソレノイド13pは、第1ソレノイドの一例であり、電子制御ユニット20から与えられる駆動電流を油圧の出力値に変換し、その出力値に応じた油圧をプライマリプーリ11pに与える。これにより、電子制御ユニット20から与えられる駆動電流値に応じた油圧がプライマリプーリ11pに与えられる。セカンダリ側ソレノイド13sは、第2ソレノイドの一例であり、電子制御ユニット20から与えられる駆動電流を油圧の出力値に変換し、その出力値に応じた油圧をセカンダリプーリ11sに与える。これにより、電子制御ユニット20から与えられる駆動電流値に応じた油圧がセカンダリプーリ11sに与えられる。
また、プライマリ側ソレノイド13pの出力、つまりプライマリプーリ11pに与えられる油圧と、セカンダリ側ソレノイド13sの出力、つまりセカンダリプーリ11sに与えられる油圧は、共通の調圧バルブ14に入力されるようになっている。そして、調圧バルブ14に入力されるプライマリプーリ11pの油圧およびセカンダリプーリ11sの油圧に基づいて、無段変速機10全体の油圧がライン圧として出力されるようになっている。
電子制御ユニット20は、無段変速機の故障判定装置の一例であり、図示しないCPUを主体として構成されている。電子制御ユニット20は、CPUが制御プログラムを実行することに基づいてソフトウェアによって仮想的に実現されるソフト制御ブロック21と、電子回路によってハードウェアとして実現されている電流発生回路22および電流測定回路23などを備える。ソフト制御ブロック21は、メイン制御部24、フィードバック制御部25などを備える。メイン制御部24は、無段変速機11の動作全体を制御する主体となるものである。また、メイン制御部24は、詳しくは後述するように、故障判定手段の一例として機能する。
フィードバック制御部25は、フリップ/フロップ項、擬似積分項、比例項などを備える周知の構成であり、この場合、プライマリ側フィードバック制御部25pおよびセカンダリ側フィードバック制御部25sからなる。プライマリ側フィードバック制御部25pは、第1フィードバック手段の一例であり、メイン制御部24から入力される目標電流値およびプライマリ側電流測定回路23pから入力される実電流値に基づいて駆動デューティを演算し、その駆動デューティをプライマリ側電流発生回路22pに出力する。即ち、プライマリ側フィードバック制御部25pは、プライマリ側ソレノイド13pに出力する駆動電流の目標値およびプライマリ側ソレノイド13pに実際に入力される駆動電流に応じて駆動デューティを適宜変化させることにより、プライマリ側電流発生回路22pが出力する駆動電流を適宜調整する機能を備える。
セカンダリ側フィードバック制御部25sは、第2フィードバック手段の一例であり、メイン制御部24から入力される目標電流値およびセカンダリ側電流測定回路23sから入力される実電流値に基づいて駆動デューティを演算し、その駆動デューティをセカンダリ側電流発生回路22sに出力する。即ち、セカンダリ側フィードバック制御部25sは、セカンダリ側ソレノイド13sに出力する駆動電流の目標値およびセカンダリ側ソレノイド13sに実際に入力される駆動電流に応じて駆動デューティを適宜変化させることにより、セカンダリ側電流発生回路22sが出力する駆動電流を適宜調整する機能を備える。
電流発生回路22は、プライマリ側電流発生回路22pおよびセカンダリ側電流発生回路22sからなる。プライマリ側電流発生回路22pは、第1駆動電流出力手段の一例であり、プライマリ側フィードバック制御部25pから入力される駆動デューティに応じて駆動電流を発生し、その駆動電流をプライマリ側ソレノイド13pに出力する。プライマリ側ソレノイド13pは、入力された駆動電流に基づいて、当該プライマリ側ソレノイド13pが備えるプランジャを駆動する。セカンダリ側電流発生回路22sは、第2駆動電流出力手段の一例であり、セカンダリ側フィードバック制御部25sから入力される駆動デューティに応じて駆動電流を発生し、その駆動電流をセカンダリ側ソレノイド13sに出力する。セカンダリ側ソレノイド13sは、入力された駆動電流に基づいて、当該セカンダリ側ソレノイド13sが備えるプランジャを駆動する。
電流測定回路23は、プライマリ側電流測定回路23pおよびセカンダリ側電流測定回路23sからなる。プライマリ側電流測定回路23pは、プライマリ側ソレノイド13pに実際に入力されている駆動電流を測定し、測定した駆動電流値を実電流値としてプライマリ側フィードバック制御部25pに出力する。セカンダリ側電流測定回路23sは、セカンダリ側ソレノイド13sに実際に入力されている駆動電流を測定し、測定した駆動電流値を実電流値としてセカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する。
また、変速制御システム100においては、プライマリ側ソレノイド13p、プライマリ側電流発生回路22p、プライマリ側電流測定回路23p、プライマリ側フィードバック制御部25pにより、プライマリプーリ11pに与えられる油圧を制御するプライマリ側ソレノイド駆動系30pが構成されている。また、セカンダリ側ソレノイド13s、セカンダリ側電流発生回路22s、セカンダリ側電流測定回路23s、セカンダリ側フィードバック制御部25sにより、セカンダリプーリ11sに与えられる油圧を制御するセカンダリ側ソレノイド駆動系30sが構成されている。
次に、ソフト制御ブロック21の構成についてさらに詳細に説明する。例えば図2に示すように、メイン制御部24は、通常モードとソレノイド故障判定モードとを適宜切り替える切り替え機構部40をさらに備える。この切り替え機構部40は、2つの切り替えブロック40p,40sを備える。
メイン制御部24は、切り替えブロック40p,40sを図2に破線で示すように切り替えることにより、当該メイン制御部24を通常モードに切り替える。このモードでは、プライマリ側ソレノイド駆動系30pおよびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sには、目標電流値が通常制御用の出力パターンにより出力される。即ち、通常モードでは、変速制御システム100に入力される変速指令信号、つまり、外部から要求される変速比に応じて、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する駆動電流の目標値が設定され出力される出力パターンとなる。
また、メイン制御部24は、切り替えブロック40p,40sを図2に実線で示すように切り替えることにより、当該メイン制御部24をソレノイド故障判定モードに切り替える。このモードでは、プライマリ側ソレノイド駆動系30pおよびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sには、目標電流値がソレノイド故障判定用の出力パターンにより出力される。即ち、ソレノイド故障判定モードでは、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値の何れか一方が固定され他方が変動する出力パターンとなる。
次に、変速制御システム100においてソレノイドが正常である場合に観測される現象を説明する。即ち、例えば図3に示すように、メイン制御部24は、プライマリ側フィードバック制御部25pに出力する目標電流値P1を固定し、セカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する目標電流値S1を変動させる。セカンダリ側フィードバック制御部25sに入力する目標電流値S1が変動すると、これに追従して、セカンダリ側フィードバック制御部25sが出力する駆動デューティS2が変動し、さらに、これに追従して、セカンダリ側電流発生回路22sが出力する駆動電流、換言すればセカンダリ側ソレノイド13sの実電流S3が変動するようになる。
よって、セカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する目標電流値S1の変動に追従して、セカンダリ側ソレノイド13sが出力する油圧が変動するようになる。ここで、セカンダリ側ソレノイド13sの油圧出力系とプライマリ側ソレノイド13pの油圧出力系は、調圧バルブ14を介して間接的に接続されている。そのため、セカンダリ側ソレノイド13sが出力する油圧の変動に連動して、プライマリ側ソレノイド13pが出力する油圧が変動する。このとき、プライマリ側ソレノイド13pは、例えばプランジャの固着といった故障が発生しておらず正常な状態であれば、与えられる油圧が変動することに伴いプランジャが移動する。そのため、インダクタンスが変動する。
ここで、プライマリ側ソレノイド13pは、同じ駆動デューティで駆動されている状態においては、インダクタンスが変動すると、それに伴い実電流が変動する傾向がある。そのため、セカンダリ側ソレノイド13sの油圧が変動し始める際に、プライマリ側ソレノイド13pの実電流値P3が瞬時的に変動する。一方で、プライマリ側フィードバック制御部25pは、メイン制御部24から与えられる目標電流値が固定されている。そのため、プライマリ側フィードバック制御部25pは、プライマリ側ソレノイド13pの実電流値P3が変動すると、その変動を吸収すべく、プライマリ側電流発生回路22pに出力する駆動デューティP2を変動させる。
なお、セカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値を固定し、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値を変動させた場合においては、セカンダリ側ソレノイド13sが正常な状態であれば、上述と同じメカニズムにより、セカンダリ側ソレノイド13sの実電流値やセカンダリ側電流発生回路22sが出力する駆動デューティに変動が生じるようになる。
以上の通り、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、目標電流値が固定された側のソレノイド13p,13sが正常状態であれば、そのソレノイド13p,13sの状態に変化が生じる。
次に、変速制御システム100においてソレノイドが故障している場合に観測される現象を説明する。即ち、例えば図4に示すように、メイン制御部24は、プライマリ側フィードバック制御部25pに出力する目標電流値P1を固定し、セカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する目標電流値S1を変動させる。セカンダリ側フィードバック制御部25sに入力する目標電流値S1が変動すると、これに追従して、セカンダリ側フィードバック制御部25sが出力する駆動デューティS2が変動し、さらに、これに追従して、セカンダリ側電流発生回路22sが出力する駆動電流、換言すればセカンダリ側ソレノイド13sの実電流S3が変動するようになる。
よって、セカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する目標電流値S1の変動に追従して、セカンダリ側ソレノイド13sが出力する油圧が変動するようになる。そして、セカンダリ側ソレノイド13sの油圧出力系とプライマリ側ソレノイド13pの油圧出力系が調圧バルブ14を介して間接的に接続されていることから、セカンダリ側ソレノイド13sが出力する油圧の変動に連動して、プライマリ側ソレノイド13pが出力する油圧が変動する。このとき、プライマリ側ソレノイド13pは、例えばプランジャの固着といった故障が発生し異常な状態であれば、与えられる油圧が変動したとしてもプランジャが移動しない。そのため、インダクタンスも変動しない。よって、プライマリ側ソレノイド13pの実電流値P3の瞬時的な変動が発生せず、従って、プライマリ側フィードバック制御部25pが出力する駆動デューティP2の変動も発生しない。
なお、セカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値を固定し、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値を変動させた場合においては、セカンダリ側ソレノイド13sが故障状態であれば、上述と同じメカニズムにより、セカンダリ側ソレノイド13sの実電流値やセカンダリ側電流発生回路22sが出力する駆動デューティに変動が生じない。
以上の通り、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、目標電流値が固定された側のソレノイド13p,13sが故障状態であれば、そのソレノイド13p,13sの状態に変化が生じない。
変速制御システム100においては、ソレノイド13p,13sにそれぞれ出力する目標電流値の何れか一方を固定し他方を変動させると、上述した通り、ソレノイド13p,13sが正常状態である場合と故障状態である場合とで、それぞれ異なる現象が観測される。次に、この点を利用して実現されるソレノイドの故障判定方法について説明する。なお、この場合は、プライマリ側ソレノイド13pに出力する駆動電流の目標値を固定し、セカンダリ側ソレノイド13sに出力する駆動電流を変動させる場合について説明する。
即ち、例えば図5に示すように、メイン制御部24は、この場合、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値を固定し、セカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値を変動させる(A1)。その後、メイン制御部24は、ステップA2に移行する。ステップA2では、メイン制御部24は、プライマリ側フィードバック制御部25pが出力する駆動デューティ、セカンダリ側フィードバック制御部25sが出力する駆動デューティ、セカンダリ側電流測定回路23sが測定する実電流値を取得する。そして、メイン制御部24は、ステップA3に移行する。ステップA3では、メイン制御部24は、セカンダリ側フィードバック制御部25sが出力する駆動デューティが変動したか否か、または、セカンダリ側電流測定回路23sが測定する実電流値が変動したか否かを判定する。
メイン制御部24は、セカンダリ側フィードバック制御部25sが出力する駆動デューティが変動した場合、または、セカンダリ側電流測定回路23sが測定する実電流値が変動した場合には(A3:YES)、プライマリ側フィードバック制御部25pが出力する駆動デューティが変動したか否かを判定する(A4)。メイン制御部24は、プライマリ側フィードバック制御部25pが出力する駆動デューティが変動した場合には(A4:YES)、プライマリ側ソレノイド13pが正常状態であると判定する(A5)。一方、メイン制御部24は、プライマリ側フィードバック制御部25pが出力する駆動デューティが変動しない場合には(A4:NO)、プライマリ側ソレノイド13pが故障状態であると判定する(A6)。
次に、上述のステップA1に係る制御内容についてさらに詳細に説明する。即ち、例えば図6に示すように、メイン制御部24は、ステップA1の処理を開始すると、通常モードからソレノイド故障判定モードへの切り替え条件J1が成立したか否か(B1)、および、ソレノイド故障判定モードから通常モードへの切り替え条件J2が成立したか否か(B2)を判定する。
なお、切り替え条件J1は、例えば次のような要素を考慮して設定するとよい。即ち、例えば、ソレノイドの故障判定制御がドライバビリティや他の故障判定制御に影響を及ぼさない状態であることを切り替え条件J1として設定することができる。なお、ソレノイドの故障判定制御がドライバビリティや他の故障判定制御に影響を及ぼさない状態とは、例えば、車両の速度が極めて低速である状態、車両が停車した状態、車両の電源がオフであるときに電子制御ユニット20が起動された状態などが考えらえる。
また、ソレノイドの故障判定制御の実施頻度を予め規定しておき、その規定に応じて切り替え条件J1を設定してもよい。即ち、例えば、車両の走行中において走行距離が例えば10kmといった所定距離に到達することを切り替え条件J1として設定してもよい。この場合、車両が所定距離走るごとにソレノイドの故障判定制御が実施されるようになる。また、車両の電源がオフされたことを切り替え条件J1として設定してもよい。この場合、車両の電源がオフされるごとにソレノイドの故障判定制御が実施されるようになる。なお、ソレノイドの故障判定制御は、例えば、車両の電源がオフされたら直ちに実施するように設定してもよいし、車両の電源がオフされてから所定時間経過後に実施するように設定してもよい。また、変速制御システム100は、車両の電源がオフされた場合には、図示しないバックアップ電源などにより動作するように構成するとよい。
また、例えば情報処理端末などで構成される図示しないサービスツールからモードの切り替え指令信号が入力されたことを切り替え条件J1として設定してもよい。即ち、メイン制御部24は、変速制御システム100の外部から与えられる切り替え要求に応じて、通常モードからソレノイド故障判定モードに切り替わる構成としてもよい。これにより、例えばディーラにおいて車両の検査を受ける場合などに、作業者の操作に応じてソレノイド故障判定制御を実施することができる。
また、切り替え条件J2は、例えば次のような要素を考慮して設定するとよい。即ち、ソレノイド故障判定制御によりソレノイド13p,13sの正常あるいは故障が検出されたことを切り替え条件J2として設定することができる。また、ソレノイドの故障判定制御がドライバビリティや他の故障判定制御に影響を及ぼす状態であることを切り替え条件J2として設定してもよい。また、図示しないサービスツールからモードの切り替え指令信号が入力されたことを切り替え条件J2として設定してもよい。なお、切り替え条件J1,J2は、以上に例示した条件に限られるものではなく、適宜の条件を設定することができる。
メイン制御部24は、通常モードからソレノイド故障判定モードへの切り替え条件J1が成立した場合には(B1:YES)、当該メイン制御部24をソレノイド故障判定モードに切り替える(B3)。一方、メイン制御部24は、ソレノイド故障判定モードから通常モードへの切り替え条件J2が成立した場合には(B2:YES)、当該メイン制御部24を通常モードに切り替える(B4)。
そして、メイン制御部24は、当該メイン制御部24が通常モードであるか否かを判定する(B5)。メイン制御部24は、通常モードに切り替えられている場合には(B5:YES)、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値を、通常制御用の出力パターンとなるように算出する(B6)。そして、メイン制御部24は、算出した目標電流値を、プライマリ側フィードバック制御部25pおよびセカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する目標電流値として設定する(B7)。そして、メイン制御部24は、設定した目標電流値を、それぞれプライマリ側ソレノイド駆動系30pおよびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する(B8)。
一方、メイン制御部24は、ソレノイド故障判定モードに切り替えられている場合には(B5:NO)、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値を、ソレノイド故障判定用の出力パターンとなるように算出する(B9)。このとき、固定させる側の目標電流値は、例えば通常モードにおいて出力される平均的な目標電流値で設定するなど、任意の値で設定することができる。一方、変動させる側の目標電流値も任意の値で設定することができるが、その値が極力変化するように設定するとよい。即ち、目標電流値が変化する幅や変化する時間間隔などが極力変化に富むものとなるように設定するとよい。そして、メイン制御部24は、算出した目標電流値を、プライマリ側フィードバック制御部25pおよびセカンダリ側フィードバック制御部25sに出力する目標電流値として設定する(B10)。そして、メイン制御部24は、設定した目標電流値を、それぞれプライマリ側ソレノイド駆動系30pおよびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する(B11)。
なお、メイン制御部24は、通常モードからソレノイド故障判定モードへの切り替え条件J1が成立せず(B1:NO)、且つ、ソレノイド故障判定モードから通常モードへの切り替え条件J2が成立しない場合(B2:NO)には、ステップB12に移行して、モードを前回値とさせる。即ち、この場合には、メイン制御部24は、モードの切り替え処理を行わず、前回のモード、つまり切り替え条件の成否の判定処理を行う前のモードをそのまま維持する。そして、メイン制御部24は、ステップB5に移行する。
次に、上述のステップA3〜A6に係る制御内容についてさらに詳細に説明する。即ち、例えば図7に示すように、メイン制御部24は、ソレノイドの故障判定制御を開始すると、当該制御を開始してからの経過時間T1の計測を図示しない計測タイマにより開始する(C1)。そして、メイン制御部24は、目標電流値を変動させた側の実電流値の変動幅が所定幅W以上であるか否かを判定する(C2)。なお、所定幅Wは、適宜変更して設定することができ、この場合、0.3[A]で設定されている。
メイン制御部24は、目標電流値を変動させた側の実電流値の変動幅が所定幅W以上である場合には(C2:YES)、目標電流値を変動させた側の実電流値の変動回数N1を1回カウントアップする(C3)。そして、メイン制御部24は、目標電流値を変動させた側の駆動デューティ(デューティ比)が所定値P1以上であるか否かを判定する(C4)。なお、所定値P1は、適宜変更して設定することができ、この場合、25[%]で設定されている。
メイン制御部24は、目標電流値を変動させた側の駆動デューティが所定値P1以上である場合には(C4:YES)、目標電流値を変動させた側の駆動デューティの変動回数N2を1回カウントアップする(C5)。そして、メイン制御部24は、ソレノイドの故障判定制御を開始してからの経過時間T1が所定時間T1aを経過していないか否かを判断する(C6)。なお、所定時間T1aは、適宜変更して設定することができ、この場合、1000[ms]で設定されている。
メイン制御部24は、経過時間T1が所定時間T1aを経過していない場合には(C6:YES)、目標電流値を変動させた側の実電流値の変動回数N1が所定回数N1a以上であるか否か、または、目標電流値を変動させた側の駆動デューティの変動回数N2が所定回数N2a以上であるか否かを判定する(C7)。なお、所定回数N1a,N2aは、それぞれ適宜変更して設定することができ、この場合、何れも5[回]で設定されている。
メイン制御部24は、目標電流値を変動させた側の実電流値の変動回数N1が所定回数N1a以上である場合、または、目標電流値を変動させた側の駆動デューティの変動回数N2が所定回数N2a以上である場合には(C7:YES)、目標電流値が固定された側の駆動デューティが(デューティ比)が所定値P2よりも小さい否かを判定する(C8)。なお、所定値P2は、適宜変更して設定することができ、この場合、5[%]で設定されている。即ち、メイン制御部24は、目標電流値が固定された側の駆動デューティが5[%]よりも小さい場合には、目標電流値が固定された側の駆動デューティに変動が発生していないものとみなす設定となっている。
メイン制御部24は、目標電流値が固定された側の駆動デューティが所定値P2よりも小さい場合には(C8:YES)、目標電流値が固定された側の駆動デューティが変動しない不変動状態の継続時間T2の計測を図示しない計測タイマにより開始する(C9)。そして、メイン制御部24は、不変動状態の継続時間T2が所定時間T2aを経過したか否かを判断する(C10)。なお、所定時間T2aは、適宜変更して設定することができ、この場合、2000[ms]で設定されている。そして、メイン制御部24は、継続時間T2が所定時間T2aを経過した場合には(C10:YES)、目標電流値が固定された側のソレノイドに故障が発生していると判定する(C11)。
一方、メイン制御部24は、目標電流値が固定された側の駆動デューティが所定値P2以上である場合には(C8:NO)、計測タイマにより計測されている継続時間T2をクリアする(C12)。そして、メイン制御部24は、目標電流値が固定された側のソレノイドが正常であると判定する(C13)。
次に、例えば図8に示すタイミングチャートを用いて、以上の制御内容を視覚的に説明する。即ち、ソレノイドの故障判定制御が開始されると、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値の何れか一方が固定され他方が変動される。この場合、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する目標電流値P1が固定され、セカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する目標電流値S1が変動されている。また、ソレノイドの故障判定制御を開始してからの経過時間T1が計測される。そして、経過時間T1が所定時間T1aを経過するまでに、目標電流値を変動させた側の実電流値の変動回数N1が所定回数N1aに到達すると、または、目標電流値を変動させた側の駆動デューティの変動回数N2が所定回数N2aに到達すると、目標電流値が固定された側の駆動デューティが変動しているか否かが判定され、変動しない場合には、目標電流値が固定された側の駆動デューティが変動しない不変動状態の継続時間T2が計測される。そして、継続時間T2が所定時間T2aに到達すると、目標電流値が固定された側のソレノイド、この場合、プライマリ側ソレノイド13pに機能的な故障が発生していると判定される。
本実施形態によれば、プライマリ側ソレノイド駆動系30pおよびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sが備えるフィードバックシステム、および、プライマリ側ソレノイド13pとセカンダリ側ソレノイド13sとの油圧連動性を利用して、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する駆動電流の目標値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、プライマリ側ソレノイド13pおよびセカンダリ側ソレノイド13sの故障を判定することができる。即ち、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する駆動電流の目標値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、目標値が固定された側のソレノイドが正常であれば、目標値が固定された側のソレノイドの状態に変化が生じ、一方、目標値が固定された側のソレノイドが故障していれば、目標値が固定された側のソレノイドの状態に変化が生じない。
よって、本実施形態によれば、各ソレノイド13p,13sに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、センサを要することなく、ソレノイドの故障を判定することができる。また、目標値を固定した側のソレノイドを故障が発生しているソレノイドとして直ちに特定することができ、何れのソレノイドが故障しているのかを特定するための処理が不要とすることができる。
また、本実施形態によれば、プライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する駆動電流の目標値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることに応じて、目標値が固定された側のソレノイドの状態、具体的には実電流値や駆動デューティに変化が発生するか否かをモニタすることにより、ソレノイドの故障発生有無を簡便に判定することができる。
また、本実施形態によれば、ソレノイド故障判定モードと通常モードとを切り替え可能に構成したので、従来の通常モードによる制御を可能としつつも、新規で有用なソレノイド故障判定モードによる制御も可能とすることができる。また、ソレノイド故障判定モードと通常モードとの独立性も維持することができる。また、ソレノイド故障判定モードによる制御が従来の通常モードによる制御に及ぼす影響を最低限に抑えることができる。また、ソレノイド故障判定モードによる出力パターンを適宜変更することができ、機種に応じた出力パターンによりソレノイドの故障判定を行うことができる。
また、本実施形態によれば、メイン制御部24は、ライマリ側ソレノイド駆動系30pに出力する駆動電流の目標値およびセカンダリ側ソレノイド駆動系30sに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、さらに、目標値が変動された側のソレノイドの実電流値および目標値が変動された側の駆動デューティの少なくとも何れか一方の変動が所定時間内に所定回数検出された場合に、ソレノイドの故障判定を行うように構成されている。従って、例えば外部からのノイズに起因する誤判定を抑えることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用することができる。
図面中、11pはプライマリプーリ(第1プーリ)、11sはセカンダリプーリ(第2プーリ)、12はベルト、13pはプライマリ側ソレノイド(第1ソレノイド)、13sはセカンダリ側ソレノイド(第2ソレノイド)、20は電子制御ユニット(無段変速機の故障判定装置)、22pはプライマリ側電流発生回路(第1駆動電流出力手段)、22sはセカンダリ側電流発生回路(第2駆動電流出力手段)、24はメイン制御部(故障判定手段)、25pはプライマリ側フィードバック制御部(第1フィードバック手段)、25sはセカンダリ側フィードバック制御部(第2フィードバック手段)を示す。

Claims (8)

  1. 第1プーリ(11p)と第2プーリ(11s)との間にベルト(12)が掛け渡され、前記第1プーリおよび前記第2プーリに与える油圧を制御することにより変速比を連続的に変化させる無段変速機の故障判定装置(20)であって、
    前記第1プーリに油圧を与える第1ソレノイド(13p)と、
    前記第1ソレノイドに駆動電流を出力する第1駆動電流出力手段(22p)と、
    前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第1ソレノイドに実際に入力される駆動電流に応じて前記第1駆動電流出力手段が出力する駆動電流を調整する第1フィードバック手段(25p)と、
    前記第2プーリに油圧を与える第2ソレノイド(13s)と、
    前記第2ソレノイドに駆動電流を出力する第2駆動電流出力手段(22s)と、
    前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに実際に入力される駆動電流に応じて前記第2駆動電流出力手段が出力する駆動電流を調整する第2フィードバック手段(25s)と、
    前記第1ソレノイドおよび前記第2ソレノイドの故障を判定する故障判定手段(24)と、
    を備え、
    前記第1プーリに与えられる油圧および前記第2プーリに与えられる油圧の何れか一方の変動に応じて他方が変動するように構成され、
    前記故障判定手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、前記第1ソレノイドおよび前記第2ソレノイドの故障を判定する無段変速機の故障判定装置。
  2. 前記第1フィードバック手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第1ソレノイドに実際に入力される駆動電流に応じて駆動デューティを変化させることにより前記第1駆動電流出力手段が出力する駆動電流を調整するように構成され、
    前記第2フィードバック手段は、前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに実際に入力される駆動電流に応じて駆動デューティを変化させることにより前記第2駆動電流出力手段が出力する駆動電流を調整するように構成され、
    前記故障判定手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合に、目標値が固定された側の駆動デューティが変化したか否かに基づいて、前記第1ソレノイドおよび前記第2ソレノイドの故障を判定する請求項1に記載の無段変速機の故障判定装置。
  3. 前記故障判定手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、目標値が固定された側の駆動デューティが変化しない場合に、目標値が固定された側のソレノイドが故障していると判定する請求項2に記載の無段変速機の故障判定装置。
  4. 前記故障判定手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、目標値が固定された側の駆動デューティが変動しない状態が所定時間継続した場合に、目標値が固定された側のソレノイドが故障していると判定する請求項2または3に記載の無段変速機の故障判定装置。
  5. 前記故障判定手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、さらに、目標値が変動された側のソレノイドに実際に入力される駆動電流または目標値が変動された側の駆動デューティが変動した場合に、目標値が固定された側の駆動デューティが変化したか否かに基づいて、前記第1ソレノイドおよび前記第2ソレノイドの故障を判定する請求項1から4の何れか1項に記載の無段変速機の故障判定装置。
  6. 前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させるソレノイド故障判定モードと、
    要求される変速比に応じて前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値を設定する通常モードと、に切り替え可能に構成されている請求項1から5の何れか1項に記載の無段変速機の故障判定装置。
  7. 前記故障判定手段は、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させた場合において、さらに、目標値が変動された側のソレノイドに実際に入力される駆動電流および目標値が変動された側の駆動デューティの少なくとも何れか一方の変動が所定時間内に所定回数検出した場合に、目標値が固定された側の駆動デューティが変化したか否かに基づいて、前記第1ソレノイドおよび前記第2ソレノイドの故障を判定する請求項1から6の何れか1項に記載の無段変速機の故障判定装置。
  8. 第1プーリ(11p)と第2プーリ(11s)との間にベルト(12)が掛け渡され、前記第1プーリおよび前記第2プーリに与える油圧を制御することにより変速比を連続的に変化させる無段変速機の故障判定装置(20)であって、前記第1プーリに油圧を与える第1ソレノイド(13p)と、前記第1ソレノイドに駆動電流を出力する第1駆動電流出力手段(22p)と、前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第1ソレノイドに実際に入力される駆動電流に応じて前記第1駆動電流出力手段が出力する駆動電流を調整する第1フィードバック手段(25p)と、前記第2プーリに油圧を与える第2ソレノイド(13s)と、前記第2ソレノイドに駆動電流を出力する第2駆動電流出力手段(22s)と、前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに実際に入力される駆動電流に応じて前記第2駆動電流出力手段が出力する駆動電流を調整する第2フィードバック手段(25s)と、を備え、前記第1プーリに与えられる油圧および前記第2プーリに与えられる油圧の何れか一方の変動に応じて他方が変動するように構成された無段変速機において、
    前記第1ソレノイドに出力する駆動電流の目標値および前記第2ソレノイドに出力する駆動電流の目標値の何れか一方を固定し他方を変動させることにより、前記第1ソレノイドおよび前記第2ソレノイドの故障を判定する無段変速機の故障判定方法。
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