JPH0453847Y2 - - Google Patents

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JPH0453847Y2
JPH0453847Y2 JP1988058845U JP5884588U JPH0453847Y2 JP H0453847 Y2 JPH0453847 Y2 JP H0453847Y2 JP 1988058845 U JP1988058845 U JP 1988058845U JP 5884588 U JP5884588 U JP 5884588U JP H0453847 Y2 JPH0453847 Y2 JP H0453847Y2
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head
end mill
cutting edge
ball end
spherical
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この考案は、鋼や鋳鉄類の曲面加工に用いられ
るボールエンドミル、中でも、先端の球面部のみ
を使用して球面部に再研削可能に形成した切刃で
主に曲面を仕上切削するのに用いられるボールエ
ンドミルの改善案に関する。 〔従来の技術〕 周知のソリツドタイプのボールエンドミルは、
第2図に示すように、先端の球面部に円弧状の切
刃2を、球面部の後方のストレート部には切刃2
に連なるねじれ刃又はストレート刃2′を各々設
け、ワークの曲面だけでなく、エンドミル軸心と
ほゞ平行な面の加工にも使えるようにしてある。 切刃の数は、1〜4枚である。 また、その材料には、主として高速度鋼が用い
られているが、高速加工の観点から表面にTiN
などの硬質被覆を施したり、材料にWCを主成分
とする超硬合金を選択したり、その超硬合金の表
面に上述の如き硬質被覆を設けることも行なわれ
ている。 〔考案が解決しようとする課題〕 エンドミル加工には横送りが伴うので、従来の
構造であると、ヤング率の高い超硬合金を用いて
も剛性が不足して切削中に振動を起こすことがあ
る。 また、寿命の面からは摩耗し難いより硬質の材
料が、寿命と加工面粗度を併せ考えると硬質材料
の中でも耐溶着性に優れるサーメツトが望まれる
が、脆性の高いサーメツトは振動や切屑の噛み込
みに起因したチツピング、折損があるので切刃を
一体的に形成する必要のある仕上用のエンドミル
には採用し難い。 そこで、この考案は、材質的に優れているサー
メツトを切刃材として使えるようにするために、
上述のチツピングや折損の問題を構造面から解決
しようとするものである。 〔課題を解決するための手段〕 第1図にこの考案の一具体例を示す。例示のボ
ールエンドミルは2枚刃であるが4枚刃にするこ
ともある。また、エンドミル径Dと保持具で把む
シヤンク1の径D1は異径にしてあるが、同一径
にすることもある。 2は切刃で、この切刃はヘツド3の先端球面部
又はこの球面部から僅かに(好ましくは1〜3mm
程度)後退した範囲を含む部分にのみ設けられ、
これよりシヤンク1の後端に至る残余部分は、全
て断面円形に形成される。なお、切刃2はねじれ
角0°であつてもよいが、切削性を良くするため
に、所定のねじれ角を付しておくのが望ましい。
この場合、切刃2の端面視形状は、第1図bに示
すようにS字状になる。 ヘツド3は、経済性を考慮してその長さlを1
〜3Dとし、再研削による再生使用を可能ならし
めてある。また、そのヘツド3は、TiC、TiN、
TaC、NbC等を主成分とするサーメツトで形成
し、一方、シヤンク1は抗折力が200Kg/mm2以上、
ヤング率が55×103Kg/mm2以上のWC−Cp系超硬
合金で形成してその両者を焼結時の熱拡散によつ
て、又は銀鑞付けして接合してある。4はその接
合部で、図の場合、V嵌合の接合としてある。 〔作用〕 先端球面部よりも後方には、断面積を減少させ
る切屑溝が存在しないので、従来のボールエンド
ミルに比較して全体の剛性が大巾に向上する。 例えば、第1図aと第2図の2枚刃、φ5のエ
ンドミルのイ部付近での断面2次モーメントを比
較すると下表のように大きな差がでる。
〔実施例〕
以下の寸法諸元の第1図及び第2図のボールエ
ンドミルを試作した。 D=5mm、L=61mm、L1=18mm、刃数2枚 それ等の形成材料は、第1図の本願考案は、ヘ
ツド3が重量比でTiC38%、TiN14%、TaN12
%を主成分とするサーメツト、シヤンク1が
WC94.5%、Cp5.5%の組成で抗折力205Kg/mm2
ヤング率63×103Kg/mm2の超硬合金である。一方、
第2図の比較品は、全体が上と同一のサーメツト
である。 なお、比較品として、全体を上と同じサーメツ
トで形成した第1図の形状のソリツドエンドミル
も試作した。 次に、その3種のボールエンドミルを曲面加工
に供して寿命を比較した。 試験に用いた機械、切削条件等は以下の通り。 機 械:縦型マシニングセンター 5.5Kw 切削条件:N=4800rpm、V(外周部)=75m/
min、 F=240m/min、切込み=0.5mm、 ピツクフイード=0.8mm、乾式切削 被削材:SCM440 HRC30 この結果、最大摩耗巾が0.15mmに達する(寿命
がつきる)までの切削長さは、本考案品が63mで
あり、仕上面粗さも1〜2μmであつた。 一方、第2図の比較品の寿命までの切削長さは
18m、第1図の全体をサーメツトで形成した第2
比較品のそれは48mであつた。 この結果は、剛性の高まりが摩耗、チツピング
の防止につながつていることを如実に示してい
る。 〔効果〕 以上のように、この考案は、切刃を先端球面部
付近にのみ設け、他部は全て円形断面にして断面
剛性を高めると共に、サーメツトから成るヘツド
部の長さを標準的な再研削回数を確保し得る範囲
に止め、残余の部分(シヤンク部)はヤング率の
高い超硬合金としてサーメツトのソリツド品より
も更に剛性を高めたものであるから、サーメツト
の特性を充分に生かした実用的なボールエンドミ
ルを実現でき、寿命、仕上精度の向上に寄与でき
ると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図のaは、この考案のボールエンドミルの
一例を示す側面図、同図のbはその正面図、第2
図は従来のソリツドタイプボールエンドミルの一
例を示す側面図である。 1……シヤンク、2……切刃、3……ヘツド、
4……接合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 超硬材料で作られたボールエンドミルであつ
    て、切刃がヘツドの先端球面部又はこの球面部か
    ら僅かに後退した範囲を含む部分にのみ存在し、
    かつその数は複数あり、切刃形成部を除く部分の
    断面は全て円形であり、さらに、上記ヘツドは長
    さがエンドミル径の1〜3倍で、TiC、TiN、
    TaC、NbC等を主成分とするサーメツトで形成
    され、一方、ヘツドの後方に連なるシヤンク部は
    抗折力が200Kg/mm2以上、ヤング率が55×103Kg/
    mm2以上のWC−Cp系超硬合金で形成され、このシ
    ヤンク部とヘツドが焼結時の熱拡散又は鑞付けに
    よつて接合されていることを特徴とするボールエ
    ンドミル。
JP1988058845U 1988-04-30 1988-04-30 Expired JPH0453847Y2 (ja)

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JP1988058845U JPH0453847Y2 (ja) 1988-04-30 1988-04-30

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JPH01164024U JPH01164024U (ja) 1989-11-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5062536B2 (ja) * 2008-10-29 2012-10-31 日立ツール株式会社 小径エンドミル

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JPS57189713U (ja) * 1981-05-25 1982-12-01
JPS58143115U (ja) * 1982-03-23 1983-09-27 三菱マテリアル株式会社 ろう付け式切削工具
JPH0321856Y2 (ja) * 1986-05-09 1991-05-13

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