JPH0453727A - 収縮性ポリアミドフィルムおよびその製造法 - Google Patents

収縮性ポリアミドフィルムおよびその製造法

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JPH0453727A
JPH0453727A JP16487990A JP16487990A JPH0453727A JP H0453727 A JPH0453727 A JP H0453727A JP 16487990 A JP16487990 A JP 16487990A JP 16487990 A JP16487990 A JP 16487990A JP H0453727 A JPH0453727 A JP H0453727A
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安江 健治
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田村 恒雄
Hiromasa Itakura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、収縮性ポリアミドフィルムとその製造法に関
する。本発明の収縮性ポリアミドフィルムは強力にすぐ
れ、適正な収縮率と収縮応力とを有し、バランスのとれ
た収縮特性を備えているために食品包装をはじめとする
様々な包装分野に使用されるものである。
(従来の技術) 従来、収縮性プラスチックフィルムとしてはポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィンなどおよび
これらの共重合体よりなるフィルムがあり、ハムやソー
セージなどの食品あるいはその他の種々の包装に用いら
れている。しかしこれらのフィルムはたとえば強力が不
足してピンホールや破裂などが生じるという問題点があ
った。
一方、ポリアミド系の収縮性フィルムとしてはナイロン
6やナイロン66、ナイロン6とナイロン66とのブレ
ンド物あるいはナイロン6とナイロン66との共重合体
、あるいはメタキシリレンジアミンと脂肪族カルボン酸
とから得られるポリアミドなどが存在する。これらのポ
リアミド系の収縮性フィルムは強力的には非常にすぐれ
ているものの。
あるものは結晶性が高いため熱収縮率が小さく。
フィルムの収縮時にそれが内容物に十分密着しないこと
がある。またあるものはヤング率が高く熱収縮応力が大
き過ぎるため、内容物が変形したりする場合があった。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、従来の収縮性プラスチックフィルムに
はそれぞれ固有の問題点が存在しておりその性能は一長
一短であり、満足のいくものではなかった。かかる事情
に鑑み2本発明は強力にすぐれ、適正な収縮率と収縮応
力とを有し、バランスのとれた収縮特性を備えたポリア
ミド系フィルムを得るという課題を解決すべく為された
ものである。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と
、一般式〔I〕で示される脂環式ジアミンとテレフタル
酸および/またはイソフタル酸とその他の共重合成分と
からなり、ガラス転位温度が100℃以上である非晶性
ポリアミド(B)とからなる樹脂組成物において、その
結晶化の過冷却度と結晶性の脂肪族ポリアミド (A)
のそれとが下式(II)を満足する樹脂組成物を延伸し
てなる収縮性ポリアミドフィルムさらに、結晶性の脂肪
族ポリアミド (A)のガラス転位温度からそれより1
00℃高い温度の範囲でMD、TD共に2,5倍以上に
2軸延伸し、結晶性の脂肪族ポリアミド (A)のガラ
ス転位温度よりも40から150℃高い温度で応力緩和
することを特徴とする収縮性ポリアミドフィルムの製造
法を要旨とする。
1.2xΔTa≦△T≦ 3.0X△Ta     (
II)〔ただし、式〔I〕においてR,、R,、R5,
R4,R。
は同じであっても異なっていてもよく、それぞれ水素ま
たは炭素数1〜3のアルキル基を示す。また式(n)に
おいて、△Tは樹脂組成物の過冷却度を、△Taは結晶
性の脂肪族ポリアミドのそれを示す。〕 本発明でいう結晶性ポリアミドとは示差熱分析計を用い
て20°C/分の昇温速度で測定したとき。
feat/g以上の結晶融解熱を示すポリアミドをいう
。逆に非晶性ポリアミドとは示差熱分析計を用いて20
°C/分の昇温速度で測定したとき、1cal/g以上
の結晶融解熱を示さないポリアミドをいう。
本発明でいう過冷却度(△T)は結晶の融解温度(Ti
 )と、降温速度20°C/分で冷却したときの降温結
晶化温度(T cc)との差(Tm −Tea)で定義
される。ガラス転位温度は示差熱分析計を用いて測定す
ることができるし、あるいは粘弾性の測定からこれを求
めることもできる。本発明でいうMDおよびTDはフィ
ルム面内において任意に取った直交する2つの座標軸を
示す。
本発明で用いられる結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と
は脂肪族ラクタム類の開環重合によって得られるポリア
ミド、脂肪族アミノ酸の縮合によって得られるポリアミ
ドならびに脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸との縮
合によって得られるボリアミドを含む。
かかる結晶性の脂肪族ポリアミド(A)の具体例として
はε−カプロラクタム、ω−ラウリルラクタム、2−ピ
ロリドンなどのラクタム類の開環重合によって得られる
ポリアミド、6−アミノカプロン酸、11−アミノウン
デカン酸、12−アミノドデカン酸などのアミノ酸から
導かれるポリアミド。
エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメ
チレンジアミン、 2,2.4/2,4.4− )ジメ
チルへキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレン
ジアミンなどの脂肪族ジアミンと、アジピン酸、スペリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸などの脂
肪族ジカルボン酸などとから導かれるポリアミド、およ
びこれらの共重合ポリアミド、混合ポリアミドがある。
本発明で用いられる結晶性の脂肪族ポリアミド(A)の
分子量については特に制限はなくフィルム形成能があれ
ば足りる。
本発明で用いられる非晶性ポリアミドCB)とは一般式
〔I〕で示される脂環式ジアミンとテレフタル酸および
/またはイソフタル酸とその他の共重合成分とからなり
、ガラス転位温度が100’C以上のものである。
〔ただし9式〔I〕においてRl 、R2、Rs 、R
4、R6は同じであっても異なっていてもよく、それぞ
れ水素または炭素数1〜3のアルキル基を示す。〕一般
式〔I〕で示される脂環式ジアミンの具体例としては、
ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−
アミノンクロヘキシル)プロパン、ビス(4−アミノ−
3−メチルシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ
−3−メチルシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−ア
ミノ−3゜5−ジメチルシクロヘキシル)メタン、ビス
(4−アミノ−3,5−ジメチルシクロヘキシル)プロ
パン、ビス(4−アミノ−3−メチル−5−エチルシク
ロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチル−
5−エチルシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−アミ
ノ−3,5−ジエチルシクロヘキシル)メタン、ビス(
4−アミノ−3,5−ジエチルシクロヘキシル)プロパ
ン、ビス(4−アミノ−3−メチル−5−イソプロピル
シクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチ
ル−5−イソプロピルシクロヘキシル)プロパン、ビス
(4−アミノ−3,5−ジイソプロピルシクロヘキシル
)メタン、ビス(4−アミノ−3,5−ジイソプロピル
シクロヘキシル)プロパン、ビス(4−アミノ−3−エ
チルシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−
エチルシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−アミノ−
3−イソプロピルシクロヘキシル)メタン、ビス(4−
アミノ−3−イソブロビルシクロヘキシル)プロパンな
どがある。
また本発明の非晶性ポリアミド(B)を構成するその他
の共重合成分としては、ε−カプロラクタム、ω−ラウ
リルラクタム、2−ピロリドンなどのラクタム類、6−
アミノカプロン酸、 11−アミノウンデカン酸、12
−アミノドデカン酸などのアミノ酸、エチレンジアミン
、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、
 2,2.4/2゜4.4−トリメチルへキサメチレン
ジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メタキシ
レンジアミン、パラキシレンジアミン、l、3−ビス(
アミノメチル)シクロヘキサン、l、4−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチ
ル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン。
ビス(アミノプロピル)ピペラジン、ビス(アミノエチ
ル)ピペラジン、ビスアミノメチルノルボルネンなどの
脂肪族、脂環族、芳香族ジアミンとアジピン酸、スペリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸などの脂
肪族ジカルボン酸やナフタレンジカルボン酸などのテレ
フタル酸やイソフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸があ
る。
本発明において用いられる結晶性の脂肪族ポリアミドや
非晶性ポリアミド(B)は公知の方法によって製造され
る。例えば特開昭82−121728号公報では、テレ
フタル酸とイソフタル酸とへキサメチレンジアミンとビ
ス(4−アミノ−3,5−ジエチルシクロヘキシル)メ
タンとの4成分よりなる非晶性ポリアミドの製造方法が
開示されている。
すなわち、ジアミン成分とジカルボン酸成分とを最初水
中で反応させ1ナイロン塩を生成し次いでこれを濃縮し
つつ重縮合を行う。塩溶液は好ましくは最初密閉したオ
ートクレーブ中で200°C〜350°Cの範囲で反応
圧力下で前縮合させ1次いで圧力を放出し1重縮合を平
衡に達するまで大気圧下又は減圧下に反応を行なう。例
えばこうして非晶性ポリアミドを得ることができる。
良好な物性を得るためには、非晶性ポリアミドの相対粘
度(非晶性ポリアミドの1重量%m−クレゾール溶液を
用いて20℃で測定)は1.2〜3.0の範囲にあるこ
とが望ましい。非晶性ポリアミドの相対粘度を調製する
ために公知の単官能性のアミンまたはカルボン酸を重合
時に添加することも可能である。
本発明で用いられる結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と
特定の非晶性ポリアミド(B)からなる樹脂組成物は式
(It)を満足する過冷却度を有することが必要である
r、2x△Ta≦△T≦ 3.0X△Ta   (I[
)ただし2式(II)において、△Tは樹脂組成物の過
冷却度を、△Taは結晶性の脂肪族ポリアミドのそれを
示す。ここで過冷却度(ΔT)はさき番こ定義したよう
に結晶の融解温度(Tm )と降温結晶化温度(T c
c)との差(Tm−Tcc)で表わされ、結晶性の目安
となるものである。この値が大きいほど結晶化速度が遅
く、結晶化度も低くなる。
結晶性の脂肪族ポリアミ)’(A)と特定の非晶性ポリ
アミド(B)からなる樹脂組成物の製造法は任意である
。たとえば本発明で用いる樹脂組成物の各成分をバンバ
リーミキサ−、タンブラ−ミキサーあるいはその他の方
法により混合し、これを直接Tダイを備えた押出機によ
り溶融押出ししてフィルムとしてもよい。また各成分を
バンバリーミキサ−タンブラ−ミキサーあるいはその他
の方法により混合し、これを押出機などで溶融混練し切
断して−Hペレットとする。ついで得られた樹脂組成物
をTダイを備えた押出機により溶融押出ししてフィルム
としてもよい。
本発明においてかかる樹脂組成物よりなるフィルムは結
晶性の脂肪族ポリアミド(A)のガラス転位温度からそ
れより100°C高い温度の範囲でMD。
TD共に2.5倍以上に2軸延伸される。ついでこの2
軸延伸されたフィルムは、結晶性の脂肪族ポリアミド(
A)のガラス転位温度よりも40から150℃高い温度
で応力緩和される。かかる製造法により強力にすぐれ、
適正な収縮率と収縮応力とを宵し、バランスのとれた収
縮特性を備えたポリアミド系フィルムを得ることができ
る。
本発明者等は検討の過程で、従来の結晶性の脂肪族ポリ
アミドからなる収縮性フィルムの様々な問題点の原因は
それらが適正な収縮率と収縮応力とを兼ね備えていない
ためであることを知った。
さらに鋭意研究を重ねた結果、フィルムを構成する結晶
性の脂肪族ポリアミドの結晶化の過冷却度が特定の範囲
にある場合に、それを延伸してなるフィルムは適正な収
縮率と収縮応力とを兼ね備えることができることを見い
だした。そしてフィルムを構成する結晶性の脂肪族ポリ
アミIJの結晶化の過冷却度はそれに特定の非晶性ポリ
アミドを存在せしめることにより効果的に調整すること
ができることが分かった。
すなわちその過冷却度が特定の範囲内にあるところの、
結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と特定の非晶性ポリア
ミドとからなる樹脂組成物のフィルムを延伸することに
より9強力にすぐれ適正な収縮率と収縮応力とを何し、
バランスのとれた収縮特性を備えた収縮性ポリアミドフ
ィルムが得られるのである。
本発明で用いられる結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と
特定の非晶性ポリアミド(B)からなる樹脂組成物の過
冷却度は存在せしめる非晶性ポリアミドのガラス転位温
度とその重量%とで調整することができる。しかし非晶
性ポリアミドのガラス転位温度り月00°C未滴の場合
には、事実上樹脂組成物の過冷却度を調整することが不
可能であり好ましくない。100°C以上のガラス転位
温度を有する非晶性ポリアミドが本発明では用いられ、
特に好ましくは120°C以上のガラス転位温度を有す
るものである。樹脂組成物中に存在せしめる非晶性ポリ
アミドの重量%が増大するほど、樹脂組成物の過冷却度
△Tの値は結晶性の脂肪族ポリアミドのそれに比べて大
きくなる。すなわち結晶性は低下してゆく。しかし非晶
性ポリアミドの重量%が増太し過ぎると、結晶性が低下
し、ついには全く結晶性を示さなくなり、収縮性フィル
ムとしては好ましくない。すなわち延伸後の熱セツト効
果がなく、フィルムを巻き取った後放置するだけで収縮
したり9巻きしまりなどが発生し、ブロッキング。
たるみなどのトラブルの原因となる。従って樹脂組成物
中における非晶性ポリアミドの存在量は。
樹脂組成物の過冷却度が式(II)を満足する範囲にあ
ることが必要である。
ポリアミドフィルムが適正な収縮率と収縮応力とを兼ね
備えるためには、さらに適正な延伸条件と熱セツト条件
とが必要である。すなわち、樹脂組成物よりなるフィル
ムを結晶性の脂肪族ポリアミド(A)のガラス転位温度
からそれより100″C高い温度の範囲でMD、TD共
に2.5倍以上に2軸延伸し、結晶性の脂肪族ポリアミ
ド(A)のガラス転位温度よりも40から150°C高
い温度で熱セット。
すなわち応力緩和することによって所定の特性を有する
収縮性ポリアミドフィルムが得られる。
延伸倍率がMD、TDともに2.5倍未満の場合には満
足な収縮率と収縮応力が得られない。満足な収縮率の目
安としては80℃の熱水で30分処理したときの値で2
0%以上とされている。また満足な収縮応力としては同
じ温度で200−800 Kg/cm2が目安とされて
いる。
2軸延伸の温度が結晶性の脂肪族ポリアミドのガラス転
位温度よりも低いと均一な延伸ができなかったり、延伸
切れといったトラブルが発生し易いので好ましくない。
逆に結晶性の脂肪族ポリアミドのガラス転位温度より1
00°Cを越える高い温度で延伸する場合には、ドロー
イングが発生し延伸効果が現われにくい。従って強度が
低く、収縮率および収縮応力の小さいフィルムしか得ら
れないことが多い。
本発明の収縮性ポリアミドフィルムのガスバリヤ−性は
結晶性の脂肪族ポリアミド(A)単独よりなる収縮性フ
ィルムのそれに比べて向上する。例えばナイロン6単独
よりなる収縮性フィルムのモコン法による酸素ガス透過
度は30cc/ nr 、24hr、 1at膳程度で
あるのに対して、ナイロン6を70重量%と非晶性ポリ
アミドを30重量%とを含む樹脂組成物(この樹脂組成
物の結晶化の過冷却度はナイロン6単独の場合のそれの
1.6倍である)を延伸してなる本発明の収縮性フィル
ムのモコン法による酸素ガス透過度は20cc/ ++
/ 、24hr、 1 atmである。
ここでモコン法とはセダンコントロール社製0X−Tr
an100型酸素透過度測定装置を使用し、測定雰囲気
20℃、!00%RHで測定することをいう。
本発明の収縮性ポリアミドフィルムのガスバリヤ−性を
さらに改良するために、ガスバリヤ−性にすぐれる他の
ポリマーを本発明のフィルムの少なくとも片面に存在せ
しめてもよい。たとえばラテックス状にした。ガスバリ
ヤ−性にすぐれる他のポリマーを本発明のフィルムに塗
布後乾燥して溶媒成分を除くか、ガスバリヤ−性にすぐ
れる他のポリマーをラミネートする方法が用いられる。
かかるガスバリヤ−性にすぐれる他のポリマーとしては
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニ
トリル、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物などがある。
また本発明の収縮性ポリアミドフィルムそのものは単体
ではシールできないため、それを可能にするためにシー
ラントとして他のポリマーをラミネートしてもよい。こ
のようなシーラントとして用いる他のポリマーとしては
ポリエチレン、特に低密度ポリエチレンが代表的である
本発明の収縮性ポリアミドフィルムには必要に応じて滑
剤、可塑剤、界面活性剤、帯電防止剤。
耐候剤、安定剤、酸化防止剤、その他の添加剤を配合し
てもよい。
本発明の収縮性ポリアミドフィルムは強力にすぐれ、適
正な収縮率と収縮応力とを有し、バランスのとれた収縮
特性を備えているため1食品包装をはじめさまざまな包
装分野に使用されるものである。
(実施例) 以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
参考例:非晶性ポリアミ)’(PA−1)イソフタル酸
45モル%、テレフタル酸5モル%。
ヘキサメチレンジアミン45モル%、ビス−(4−アミ
ノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン5モル%の割合
の原料10Kgを8Kgの純水と共に反応槽に仕込み、
窒素で数回反応槽内の空気をパージした。温度を90°
Cまで上昇させ約5時間反応させたのち9反応温度を徐
々に10時間かけて280°Cまで加圧下(18バール
)に槽内を攪拌しつつ上昇させた。
ついで放圧し大気圧まで圧力を下げたのち、さらに同じ
温度で6時間重合を行った。反応終了後反応槽から払い
出し切断してペレットを得た。得られたペレットの相対
粘度(前述と同一の方法)は1.50であった。またガ
ラス転移温度は150°Cであった。この非晶性ポリア
ミドをPA−1とする。
本発明の実施例、比較例に用いたポリアミド樹脂は以下
の通りである。
日 の    ボ1 アミド(八) ナイロン46:ユニチカ■製、 F5000.ガラス転
位温度80°C ナイロン6ニユニチカ■製、 A1030BRL、ガラ
ス転位温度60°C ナイロン66:IC1社製、 A125.ガラス転位温
度70°C −8のポリアミド pa−t:参考例、 ガラス転移温度150°CTR5
5: EMS社製、ガラス転移温度152℃ω−ラウリ
ルラククム・ビス(3− メチル−4−アミノシクロヘキシル) メタン・イソフタル酸の重縮合物 本発明の実施例および比較例に用いた測定方法は以下の
通りである。
光U皇 縦、横とも1Oh−の正方形に切りとった試料フィルム
を80°Cの熱水中に30秒間浸漬し、縦および横方向
の収縮率を%で表わした。
双皿息力 幅15mm、長さ50mmにそれぞれMD、TD力方向
採取した試料フィルムを間隔30mmに設定した上下の
チャックに装着した後、80°C熱水中に30秒間浸漬
し、その間の最大収縮応力を求めた。単位はにg/ c
dで表わした。
鬼−一力 幅15mm、長さ50鴎−にそれぞれMD、TD力方向
採取した試料フィルムを間隔3(1+a+に設定した上
下のチャックに装着した後、20°c、65%RHの条
件でフィルムを引張破断応力を求めた。単位はにg/C
−で表わした。
迷−一ヴ 強力の場合と同じ条件で破断した時の伸びを求め人、単
位は%で表わした。
土し24峯 強力の場合と同じ条件で初期弾性率を求めた。
単位はK g / cdで表わした。
鼠案透」生 厚み20μ鱗のフィルムを用いモコン法で酸素ガス透過
度を求めた。単位はcc/ g 、24hr、1atm
で表わした。
血盈皿皮 示差熱分析針を用い結晶の融解温度(Tea )と。
降温速度20°C/分で冷却したときの降温結晶化温度
(Tcc)との差(’T’ll1−Tcc)で求めた。
単位は°Cで表わした。
実施例1〜46比較例1 ナイロン6を70重量%と、PA−1を60重量%およ
びTR−55をそれぞれ30重量%と40重量%となる
配合比でそれぞれの原料をタンブラ−で混合した後、9
0°Cで16時間真空乾燥を行った。ついで2軸押比機
(池貝鉄工■製、PCM45)を用いて250°Cで溶
融混練し、これを切断して樹脂組成物のペレットを得た
。このペレットを口径9oIIIIIの押出機によって
押出しTダイ法でそれぞれ厚み180μ−のフィルムを
得た。このフィルムを80℃でMD、TD力方向共に3
.0倍に同時2軸延伸し、125°Cの温度で15秒間
応力緩和を行い、厚み20μ−の2軸延伸フイルムを得
た。この2軸延伸フイルムを用いて表1に掲げたような
項目について性能評価を行なった。結果を併せて表1に
掲げた。
また比較として上記と同じ条件でナイロン6の2軸延伸
フイルムを得、性能評価を行なった。その結果も併せて
表1に掲げた。
実施例5.比較例2 ナイロン66が70重量%、 pA−tが30重景%と
なる配合比でそれぞれの原料をタンブラ−で混合した後
、90°Cで16時間真空乾燥を行った。ついで2軸押
用機(池貝鉄工■製、PCM45)を用いて280°C
で溶融混練し、これを切断して樹脂組成物のペレットを
得た。このペレットを口径901の押出機によって押出
し、Tダイ法でそれぞれ厚み180μ−のフィルムを得
た。このフィルムを90°CでMD。
TD力方向共に3.0倍に同時2軸延伸し、135°C
の温度で15秒間応力緩和を行い、厚み20μmの2軸
延伸フイルムを得た。この2軸延伸フイルムを用いて表
2に掲げたような項目について性能評価を行なった。結
果を併せて表2に掲げた。
また比較として上記と同じ条件でナイロン66の2軸延
伸フイルムを得、性能評価を行なった。その結果も併せ
て表2に掲げた。
実施例6.比較例3 ナイロン46が60重景%、 PA−1が40重量%と
なる配合比でそれぞれの原料をタンブラ−で混合した後
、90°Cで16時間真空乾燥を行った。ついで2軸押
用機(池貝鉄工■製、PCM45)を用いて300°C
で溶融混練し、これを切断して樹脂組成物のペレットを
得た。このペレットを口径90m+mの押出機によって
押出し、Tダイ法でそれぞれ厚み180μ精のフィルム
を得た。このフィルムを90°CでMD。
TD力方向共に3.0倍に同時2軸延伸し、140°C
の温度で15秒間応力緩和を行い、厚み20plIの2
軸延伸フイルムを得た。この2軸延伸フイルムを用いて
表2.に掲げたような項目について性能評価を行なった
。結果を併せて表2に掲げた。また比較として上記と同
じ条件でナイロン46の2軸延伸フイルムを得、性能評
価を行なった。その結果も併せて表2に掲げた。
(発明の効果) 本発明の収縮性ポリアミドフィルムは、結晶性の脂肪族
ポリアミドに特定の非晶性ポリアミドを存在せしめるこ
とにより1強力にすぐれ適正な収縮率と収縮応力とを存
し、バランスのとれた収縮特性を備えている上に、さら
にガスバリヤ−性も改良されている。
特許出願人  ユニチカ株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と、一般式〔 I
    〕で示される脂環式ジアミンとテレフタル酸および/ま
    たはイソフタル酸とその他の共重合成分とからなり、ガ
    ラス転位温度が100℃以上である非晶性ポリアミド(
    B)とからなる樹脂組成物において、その結晶化の過冷
    却度と結晶性の脂肪族ポリアミド(A)のそれとが下式
    〔II〕を満足する樹脂組成物を延伸してなる収縮性ポリ
    アミドフィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 1.2xΔTa≦ΔT≦3.0xΔTa〔II〕〔ただし
    、式〔 I 〕においてR_1、R_2、R_3、R_4
    、R_5は同じであっても異なっていてもよく、それぞ
    れ水素または炭素数1〜3のアルキル基を示す。また式
    〔II〕において、ΔTは樹脂組成物の過冷却度を、ΔT
    aは結晶性の脂肪族ポリアミドのそれを示す。〕 2)結晶性の脂肪族ポリアミド(A)と、一般式〔 I
    〕で示される脂環式ジアミンとテレフタル酸および/ま
    たはイソフタル酸とその他の共重合成分とからなり、ガ
    ラス転位温度が100℃以上である非晶性ポリアミド(
    B)とからなる樹脂組成物において、その結晶化の過冷
    却度と結晶性の脂肪族ポリアミド(A)のそれとが式〔
    II〕を満足する樹脂組成物よりなるフィルムを、結晶性
    の脂肪族ポリアミド(A)のガラス転位温度からそれよ
    り100℃高い温度の範囲でMD、TD共に2.5倍以
    上に2軸延伸し、結晶性の脂肪族ポリアミド(A)のガ
    ラス転位温度よりも40から150℃高い温度で応力緩
    和することを特徴とする収縮性ポリアミドフィルムの製
    造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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