JPH0452626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は冷凍冷蔵シヨーケースの配管構造に係
り、更に詳しくは冷却器の蒸発管入口側管端と蒸
発管出口側管端に入口接続管及び出口接続管を冷
却機の所定方向に向けて配管した冷凍冷蔵シヨー
ケースの配管構造に関する。

（従来の技術） 第２図で示すシヨーケースSCは、開口部Ｏを
前面と後面及び一側辺に設けたアラウンド型のオ
ープンシヨーケースである。このケース本体SCa
には第４図で示す冷却器１が配設され、この冷却
器１によつて冷却された冷気が送風機（図示せ
ず）により冷気循環路を経て上記開口部Ｏ，Ｏ…
に吹出される。冷却器１は一対の側板１１，１１
間に複数枚の冷却フイン１２，１２…を配設し、
この冷却フイン１２，１２…間に蒸発管１３が蛇
行状に設けられている。又蒸発管１３の入口側管
端１４には冷却器１のいずれか一方の両側（左側
Ａ）に入口接続管２が設けられ、一方同出口管端
１５にも同方向の面側（左側Ａ）に出口接続管３
が設けられている。これ等各接続管２，３に夫々
冷媒送り管及び冷媒戻り管（何れも図示せず）が
接続され、冷媒送り管からの冷媒が入口接続管２
及び入口接続管１４を経て蒸発管１３に至り、蒸
発管１３では冷却フイン１２，１２…より冷媒の
冷気が奪われる。この冷気が前述した様に送風機
及び冷気循環路を経て各開口部Ｏ，Ｏ…に吹出さ
れる。一方冷気を奪われた冷媒は出口管端１５か
ら出口接続管３を経て冷媒戻り管に至り、以下同
様な循環を行なう。

上記構成の冷却器１において、入口接続管２及
び出口接続管３は何れも冷却器１の前面若しくは
後面の何れか一方に向けられている。その為例え
ば第５図で示す如く、冷凍冷蔵シヨーケースSC₁
とSC₂を夫々開口部を対向させて接続する場合に
は、Ａ方向に向けて設けられた各冷却器１の入口
接続管２及び出口接続管３が、他の冷却器１の入
口接続管２及び出口接続管３と背向状態となり、
配管作業の能率低下及び工事コストを上昇させる
原因となつている。

（問題点を解決するための手段〕 本考案は上記問題点に鑑み案出したもので、入
口接続管と出口接続管を夫々一対づつ設け、しか
もこれら一対の各接続管は冷却器を間にして異な
る方向に向けて設けることで、冷媒送り管及び冷
媒戻り管は夫々異方向から接続可能となる配管構
造を提供するものである。

（実施例） 以下図面により本考案の冷凍冷蔵シヨーケース
の配管構造を詳細に説明する。

尚上記従来例と変更のない構成部品については
同一の番号を付して説明する。

第１図は本考案の蒸発器１を示す斜視図であ
る。この蒸発器１は、一対の側板１１，１１間に
該側板１１と略平行に複数枚の冷却フイン１２，
１２…が設けられ、この冷却フイン１２，１２…
を介して、蛇行状の蒸発管１３が該冷却フイン１
２と略直交する状態で配管されている。上記側板
１１，１１のうちいずれか一方の側板１１側に蒸
発管１３の入口側管端１４が設けられ、この入口
側管端１４には例えばＴ型継管状の入口分岐管４
が接続される。

そしてこの入口分岐管４を中心にしてその左側
方向に継部４ａが、又右側方向に継部４ｂが設け
られる。そして継部４ａには入口接続管２ａが、
継部４ｂにはその他の入口接続管にｂが夫々前記
側板１１と略平行に設けられる。

一方蒸発管１３においても、前記入口側管端１
４が設けられた側板１１側に出口分岐管５が配設
され、この出口分岐管５を中心にしてその左側に
は取付部５ａが、同右側には他の取付部５ｂが設
けられるとともに、前記取付部５ａには出口接続
管３ａが又取付部５ｂには他の出口接続管３ｂが
夫々前記側板１１と略平行状態で取付けられる。

すなわち冷却器１を中心にしてその左側に入口
接続管２ａと出口接続管３ａが又同右側に他の入
口接続管２ｂと出口接続管３ｂが設けられる。

この様に一器の冷却器１に対しその左右両方向
に向けて入口接続管２ａ、出口接続管３ａ及び入
口接続管２ｂ、出口接続管３ｂが設けられること
になる。

上記構成の冷却器１を用いた、例えばアラウン
ド型オープンシヨーケースSC₁とSC₂の一側面開
口部を相対向させて接続する場合について説明す
る。第３図で示す様に、シヨーケースSC₁，SC₂
の各側面開口部を対向させると、各冷却器１，１
において左側Ａに対して入口接続管２ａと出口接
続管３ａに夫々配管接続する。一方他の冷却器１
においては、右側Ｂに向けて取付けられた入口接
続管２ｂで出口接続管３ｂとに接続配管すれば、
両冷却器１，１における冷媒の送り管及び戻り管
は一箇所に集中することができる。よつてオープ
ンシヨーケースを連設する場合の配管作業が極め
て簡易且つ確実的に行うことができる。

尚上記の冷凍冷蔵シヨーケースはアラウンド型
オープンシヨーケースについて説明したが、本考
案についてはこれに限定されることなく、例えば
前面と後面に開口部を有する所謂両面型オープン
シヨーケースであつても同様である。

（効果） 以上説明した様に本考案の冷凍冷蔵シヨーケー
スの配管構造は、冷凍冷蔵シヨーケースの前・後
面何れからでも冷媒送り管及び戻り管に接続する
ことが可能であり、よつて冷凍冷蔵シヨーケース
を設置する際の作業性を大きく向上させ、且つシ
ヨーケース設置工事に要するコストも大幅に低減
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る冷却器を示す斜視図、
第２図は、冷凍冷蔵シヨーケースの斜視図、第３
図は、冷凍冷蔵シヨーケースの連設状態を示す概
略図、第４図、従来の冷却器を示す斜視図、第５
図は、従来の冷凍冷蔵シヨーケースの連設状態を
示す概略図である。 尚、図中SCは冷凍冷蔵シヨーケース、１は冷
却器、１３は蒸発管、１４は蒸発管入口側管端、
１５は蒸発管出口管端、２ａ，２ｂは入口接続
管、３ａ，３ｂは出口接続管である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース本体内に配設した冷却器と送風機によ
   り、冷気を冷気循環路を経てケース本体に設けた
   開口部に吹出す冷凍冷蔵シヨーケースにおいて、 前記冷却器は、一対の側板間に、該側板と略平
   行に複数枚の冷却フインを配設し、該冷却フイン
   間に、該冷却フインと略直交する状態に蒸発管を
   設けるとともに、該蒸発管の入口側管端と出口側
   管端とを前記側板のうち同じ側板側に配置したも
   のであつて、 該入口側管端に接続する分岐管を介して前記側
   板と略平行でかつ該分岐管を中心にその左右に入
   口接続管夫々を設け、 前記出口側管端に接続する分岐管を介して前記
   側板と略平行でかつ該分岐管を中心にその左右に
   出口接続管を夫々設けたことを特徴とする冷凍冷
   蔵シヨーケースの配管構造。