JPH0452477A - 蓄冷型保冷庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蓄冷剤を用いて庫内を保冷する蓄冷型保冷庫に
関するものである。

従来の技術 近年、生鮮食品の流通分野に於いて一般の輸送車に混載
してクール品を輸送できる小型の冷凍機付蓄冷型保冷庫
が使用されてきている。

この様な蓄冷型保冷庫は、例えば実開昭６３−１３７２
６２号公報に記載されている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の蓄冷型保冷庫
の一例について説明する。第７図に於いて、１は保冷庫
本体で断熱材を内蔵したキャビネット２と、ドア３とド
ア３とキャビネット２をシールするガヌケット４とによ
り構成されている。

５は蓄冷式冷却器で、第８図に示す様に複数個の蓄冷板
６を互いに並行に隙間を置いて配列している。蓄冷板６
の内部には途中に蛇行した部分を有する一本の冷媒蒸発
管７の該蛇行部が収容され蓄冷板６の内壁と前記冷媒蒸
発管７の外周面との間の空間に蓄冷剤８が充填されてい
る。

９は庫内送風機で、蓄冷式冷却器６の蓄冷板６の板面に
平行な方向に送風する様に配置され、これにより蓄冷式
冷却器６を介して庫内１ｏの空気を実線矢印の様に循環
させている。

１１は冷凍機ユニット本体で、圧縮機１２、凝縮器１３
、キャピラリチューブ（図示せず）を内蔵し、前記冷媒
蒸発管７と接続して冷凍サイクルを形成している。１４
は凝縮器ファンモータであり、１６はキャスターである
。この蓄冷型保冷庫は商用電源のある場所に於いて、商
用電源を使用して前記蓄冷式冷却器５内の蓄冷剤８に、
冷媒蒸発管内の冷媒の蒸発作用により蓄冷しておく、そ
して輸送中などの商用電源のないときは内蔵したバッテ
リー（図示せず）の電源により庫内送風機９の運転を行
い、蓄冷剤８の融解潜熱を利用して庫内１ｏを冷却保冷
するものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、この蓄冷式冷却器の蓄冷剤の厚さは送風
方向に対して同一厚さの為温度の高い庫内空気と最初に
熱交換する送風方向の入口側付近の蓄冷剤の融触ヌピー
ドが早く、蓄冷剤の凍結部分の表面積の減少度が大きい
ので凍結された蓄冷剤が残っているにもかかわらず所定
の保冷性能が得られなくなシ保冷時間を長くする為には
必要以上の蓄冷剤を使用するという課題を有していた。

本発明は上記課題に鑑み、蓄冷剤の厚みを変化させ凍結
された蓄冷剤部の表面積の減少度を改善することにより
少ない蓄冷剤量で、より長い時間に渡って所定の保冷性
能を確保できる蓄冷型保冷庫を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の蓄冷型保冷庫は保冷
庫本体を保冷室と蓄冷室に区画し、蓄冷室の冷気を保冷
室を介して循環させるバッテリーを電源とする庫内送風
機を設は蓄冷室内に蓄冷剤を凍結する為の冷却器と通風
路を有すを様に設置した蓄冷剤を設け、前記蓄冷剤の厚
さを送風の流れ方向に対して入口側を厚く、出口側を薄
くするという構成を備えたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、輸送保冷において庫内
送風機の送風の流れ方向に対して入口側の蓄冷剤から融
解していくが、送風の流れ方向入口側の蓄冷剤の厚さを
厚くしているので送風の流れ方向の入口側の蓄冷剤が完
全に融解して、凍結した蓄冷剤部の表面積が減少するの
を防止できるので従来と同重量の蓄冷剤を使用した場合
は従来に比べ保冷時間を長くすることができる。

実施例 以下本発明の一実施例の蓄冷型保冷庫について図面を参
照しながら説明する。第１図の本発明の一実施例におけ
る蓄冷型保冷庫の構造を示す縦断面図である。１７は保
冷庫本体で断熱材を内蔵したキャビネット１８とドア１
９とドア１９とキャビネット１８をシールするガスケッ
ト２０とにより構成されている。２１は断熱材を内蔵し
た断熱区画壁で、保冷庫本体１７内を保冷室２２と蓄冷
室２３の２室に区画し°ている。断熱区画壁２１には冷
気吸入口２４と冷気吐出口２５が設けられている。

２６は蓄冷室２３内の冷気を実線矢印の様に保冷室２２
を介して循環させるバッテリー２７を電源とする庫内送
風機で、前記冷気吐出口２５部に設けている。２８は蓄
冷室２３内に設けた第一の冷却器で冷却パイプ２８ａと
板厚１　　−１　　　の０．６　　　１・０ 比較的厚いフィン２８ｂで構成されたフィンコイルであ
る。２９は第一の冷却器２８の下流側に設けた第二の冷
却器で、第一の冷却器２８のパイプピッチＰ　より広い
パイプピッチＰ２とし、但つ第一の冷却器２８のフィン
ピッチＦＰ１より狭いフィンピッチＦＰ２　としたフィ
ンコイルである。３０は保冷設定温度より約１５℃程度
低い融点を有する潜熱型の蓄冷剤Ａで本実施例では一１
５℃タイプの蓄冷剤を使用している。蓄冷剤Ａ３０は送
風方向と並行方向に通風路Ａを有する様に表面を凹凸形
状に形成したプラスチック容器３０ａに蓄冷剤を充填し
たものである。３１は蓄冷剤Ａ３０と同等温度以下の融
点を有する潜熱型の蓄冷剤Ｂで蓄冷剤Ａと同様に送風方
向と並行方向に通風路Ｂを有する様に表面を凹凸形状に
形成したプラスチック容器３１ａに蓄冷剤を充填したも
のである。

蓄冷剤Ａ３０の厚さａは蓄冷剤Ｂの厚さｂより１．６〜
２倍程度厚くしている。

３２は冷凍機ユニットで圧縮機３３、凝縮器３４、キャ
ピラリチューブ３６、凝縮器用フ７ンモータ３６を内蔵
しておシ前記第一の冷却器２８、第二の冷却器２９と接
続して冷凍サイクル３５を形成している。３６は電源コ
ードで商用電源に接続して冷凍機ユニツ）３２を運転し
て蓄冷剤Ａ３０、蓄冷剤Ｂ３１を凍結させると共にバッ
テリー２７を充電するものである。３７は移動用のキャ
スターである。

以上の様に構成された蓄冷型保冷庫について以下その動
作を説明する。

まず蓄冷剤を凍結させる場合について述べる。

電源コード３６を商用電源に接続し、冷凍機ユニット３
２を運転する。そして冷却された第一の冷却器２８と第
二の冷却器２９のフィンを介して蓄冷剤Ａ３０及び蓄冷
剤Ｂ３１を凍結する。又同時にバッテリ２７を充電する
。このとき庫内送風機２６は停止させておく。庫内送風
機２６を停止させておくと保冷室２２を冷却しない為圧
縮機３３の冷凍負荷が少なくなり蒸発温度が非常に低く
なる。又、第二の冷却器２９のパイプピッチＰ２より第
一の冷却器２８のパイプピッチＰ１　を小さくしている
ので蓄冷剤Ａ３０及び蓄冷剤Ｂ３１の厚みの異なる蓄冷
剤を短時間で凍結することができる。

次に保冷輸送する場合について述べる。電源コード３６
を商用電源に接続した状態で庫内送風機を運転させ第１
図実線矢印の様に蓄冷室２３の冷気を保冷室に送風し、
保冷室２２を冷却する。そして保冷室２２が所定の保冷
温度（本実施例では０℃）まで低下していることを確認
にし、予じめ予冷された保冷品を保冷室２２内に入れる
。その後電源コード３６を商用電源より抜き取シ、トラ
ック等の輸送手段に載せて目的地まで保冷輸送する。

保冷輸送中は、凍結運転時に充分に充電されたバッテリ
ー２７を電源として庫内送風機２６を運転し蓄冷剤Ａ３
０及び蓄冷剤Ｂ３１の融解潜熱により冷却された冷気を
第１図実線矢印の様に循環し、保冷室を任意の温度（本
実施例では０℃±１℃）に冷却保冷する。このとき循環
空気の流れ方向の入口側にある蓄冷剤Ａ３０は温度の高
い保冷室２２からの吸入空気と熱交換する為、蓄冷剤の
融解スピードが早いが、蓄冷剤Ａ３０の厚みを従来のも
のより厚くしている為、完全融解するまでの時間を長く
することができるので、蓄冷剤の凍結部分の表面積の減
少を防止でき所定の保冷温度を維持する保冷時間を従来
に比べ長くすることができる。

又、循環空気の流れ方向の出口側にある蓄冷剤Ｂ３１は
蓄冷剤Ａ３０により冷却された温度の低い冷気と熱交換
するので、蓄冷剤Ａｓｏに比べ蓄冷剤の融解スピードが
遅いが蓄冷剤Ｂ３１の厚みを従来のものより薄くしてい
る為、完全融解するまでの時間を蓄冷剤Ａｓｏと同様に
することができ、融解のバラツキを少なくできるので少
ない蓄冷剤量で最大の保冷時間を得ることができる。又
保冷時間を従来と同等にした場合は蓄冷剤の総重量を減
少することができるので凍結時間を短縮することができ
る。

以上の様に本実施例によれば、冷気吸入口２４と冷気吐
呂口２５を有する断熱区画壁２１により保冷庫本体１７
内を保冷室２２と蓄冷室２３に区画し、蓄冷室２３内の
冷気を保冷室２２側を介して蓄冷室２３に循環させるバ
ッテリー２７を電源とする庫内送風機２６を設け、蓄冷
室２３内に通風路Ａを有する蓄冷剤Ａ３０を内装する第
一の冷却器２８を設け、第一の冷却器２８の下流側に通
風路Ｂを有する蓄冷剤Ｂ３１を内装する第二の温却器２
９を設け、前記蓄冷剤Ａｓｏの厚さを厚く蓄冷剤Ｂ３１
の厚さを蓄冷剤Ａ３０よく薄くすることにより輸送保冷
時の蓄冷剤の融解していない凍結部の均一化が図れ、送
風の流れ方向の入口側の蓄冷剤のみが完全融解して凍結
した蓄冷剤部の表面積が減少するまでの時間を長くする
ことができるので従来と同重量の蓄冷剤を使用した場合
は従来に比べ保冷時間を長くすることができる。

尚本実施例では蓄冷剤を２種類に分け、蓄冷剤の厚みを
変化させているが一つの蓄冷剤で送風の流れ方向の入口
側の蓄冷剤厚さを厚く、送風の流れ方向の出口側の蓄冷
剤厚さを薄くしても同様の効果が得られる。

発明の効果 以上のように本発明は、保冷庫本体内を保冷室と蓄冷室
に区画する両端に冷気吸入口と冷気吐出口を有する断熱
区画壁と、蓄冷室内を同一方向に送風し蓄冷室内の冷気
を冷気吐出口より保冷室側へ流し冷気吸入口より蓄冷室
へ循環させるバッテリーを電源とする庫内送風機と、送
風方向と並行な方向に通風路を有し送風方向の入口側の
厚さを厚く送風方向の出口側の厚さを薄くした平板状の
蓄冷剤と前記蓄冷剤を両面から冷却凍結させる冷却器と
を備えたものであるから、保冷輸送時の蓄冷剤の融解し
ていない凍結部の均一化が図れ送風の流れ方向の入口側
の蓄冷剤のみが完全融解して、蓄冷剤の凍結部の表面積
が減少するまでの時間を長くすることができるので、従
来と同重量の蓄冷剤を使用した場合は従来に比べ保冷時
間を長くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における蓄冷型保冷庫の構造
を示す縦断面図、第２図は第１図の冷却器及び蓄冷剤の
構成を示す冷却シ７テム配置図、第３図は第２図の第一
の冷却器の側面図、第４図は第２図の第二の冷却器の側
面図、第５図は第２図の第一の冷却器側の蓄冷剤の外観
図、第６図は第２図の第二の冷却器側の蓄冷剤の外観図
、第７図は従来の蓄冷型保冷庫の構造を示す縦断面図、
第８図は第７図の蓄冷式冷却器の構造を示す斜視図であ
る。 １７・・・・・・保冷庫本体、２２・・・・・・保冷室
、２３・・・・・・蓄冷室、２４・・・・・・冷気吸入
口、２５・・・・・・冷気吐出口、２６・・・・・・庫
内送風機、２８・・・・・・第一の冷却器、２９・・・
・・・第二の冷却器、３ｏ・・・・・・蓄冷剤Ａ、３１
・・・・・・蓄冷剤Ｂ０ 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１基筒 図 ｚ３　・− 乙Ｓ ｚ６　・ ２θ　− イラ１　ン１「ノーＬ　本イシｔミ ４葺シ１１１ビー １■１　ン１１１Ｃ二 環気吸入ロ ン？　り（ＣＩｊ−３二　ロ 庫内送風機 バッテリー 軍−の〉雫ｆｐ器 第−のン９岬器 第２図 第 図 第 図 ３０山 第 図 第 図 １４　ｔｑβ ｆｔｔ 第 図 第

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 保冷庫本体内を保冷室と蓄冷室に区画する両端に冷気吸
   入口と冷気吐出口を有する断熱区画壁と、蓄冷室内を同
   一方向に送風し蓄冷室内の冷気を冷気吐出口より保冷室
   側へ流し冷気吸入口より蓄冷室へ循環させるバッテリー
   を電源とする庫内送風機と、送風方向と並行な方向に通
   風路を有し送風方向の入口側の厚さを厚く、送風方向の
   出口側の厚さを厚くした平板状の蓄冷剤と、前記蓄冷剤
   を両面から冷却凍結させる冷却器とを備えたことを特徴
   とする蓄冷型保冷庫。