JPS596381Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は二温度式冷蔵庫の改良構或に関し、特に冷却器へ
の着霜を減少すると共に、冷気循環を良好にしたもので
ある。

従来此種二温度式冷蔵庫は、冷凍室を循環する空気と冷
蔵室を循環する空気の冷却を単一の冷却器にて行うのが
普通であるが、冷蔵室よりの帰還冷気には冷凍室よりの
帰還冷気よりも多量の湿気を含んでおり、冷凍室が所望
の温度迄冷却していないにもかかわらず、冷却器の除霜
を行なわねばならず好ましくなかった。

しかも冷却器より前段にて画室よりの帰還冷気が合流混
合すると共に、両帰還冷気が衝突して乱流となり、冷却
器の前端に集中して着霜しゃすく又、乱流による騒音を
生じていた。

本案は係る点に鑑みて威されたものであり、以下図につ
いて説明する。

１は内箱２、外箱３、及び該両箱２，３間に発泡充填し
た断熱材４等にて前面に開口せる筐型に構或した冷蔵庫
本体で、内部を断熱性の区画壁５にて上部の冷凍室６と
下部の冷蔵室７に区画形威し、夫々の室６．７の前面開
口を扉体８，９にて夫々開閉自在に閉塞している。

前記区画壁５は断熱性材よりなる上下区画板５Ａ，５Ｂ
にて、前記本体１外適所に配設した冷媒圧縮機１０及び
凝縮器１１端と共に冷媒サイクルを構或する蒸発器１２
を、収納配設する中空の冷却室１３を形威している。

該冷却室１３の背部吐出口１３Ａに対向して送風機１４
を装設し、ダク｝ １５．１６を介して蒸発器１２にて
冷却された冷気を、吐出口１７．１８より前記冷凍室６
及び冷蔵室７に夫々加速供給している。

更に前記冷却室１３は蒸発器１２の前段側にて、前記上
下区画板５Ａ，５Ｂ前端部適所に形設した冷凍吸込口１
９と冷蔵吸込口２０を介して前記両室６，７に夫々連通
し、前記送風機１４にて加速供給され熱交換した両室６
，７の冷気を、両吸込口１９．２０より吸引し、冷却室
１３へ帰還して、再び蒸発器１２にて冷却する。

２１は前記両吸込口１９．２０に跨って前記冷却室１３
の蒸発器１２より前段側に装設した熱良導性材より戊る
熱交換器で、アルミニウムなどの金属板を一体威形或い
は実施例の如く複数の或形金属片例えば第１〜第４或形
金属片２１ Ａ，２１ Ｂ，２１ Ｃ，２１ Ｃ’を組
合わせて、前記冷凍吸込口１９側へ突出する複数の冷凍
ヒレ片２２・・・・・・と冷蔵吸込口２０側へ突出する
複数の冷蔵ヒレ片２３．２３・・・・・・とを夫々の吸
込口１９．２０から流入する帰還冷気と接触する関係に
形設している。

更にこの熱交換器２１は前記両吸込口１９．２０間に夫
々と間隔を存して配置し、該両吸込口１９．２０を直接
連通対向しない様に区画する如く、前記冷凍ヒレ片２２
．２２・・・・・・相互間と冷蔵ヒレ片２３．２３・・
・・・・相互間とを、仕切板２４にて非運通状態に区画
すると共に、この仕切板２４を蒸発器１２側に低くなる
様傾斜形威している。

前記冷凍ヒレ片２３は必ずしも必要では・なく省略する
ことも可能であり、且つ仕切板２４は冷凍室６より冷却
室１３へ帰還する冷凍吸込口１９から流入する冷気が接
触する面に必要に応じて適宜の断熱板２５を貼着し、熱
交換器２１が過冷却状態となるのを防止することがある
。

前記下区画板５Ｂは前記熱交換器２１より流下する露水
を受容排出する露水受２６及び導出管２７を設け前記蒸
発器１２よりの露水と共に排水受２８に誘導し、本体１
外へ排出する。

以上の如き構或に於て、冷凍室６よりの帰還冷気と冷蔵
室７よりの帰還冷気は熱交換器２１に接触して蒸発器１
２へと流通する。

この時熱交換器２１は冷凍室６よりの低温帰還冷気にて
冷却され高温多湿の冷蔵室７よりの帰還冷気が、冷蔵ヒ
レ片２３及び仕切板２４下面に接触した時、この帰還冷
気中の湿気を冷凍室６よりの帰還冷気にて低温に冷却さ
れたこれらヒレ片２３及び仕切板２４に付着除去する。

又、冷凍室６よりの帰還冷気及び冷蔵室７よりの帰還冷
気は仕切板２４にて変流され、且つヒレ片２２ ．２２
・・・・・・，２３．２３・・・・・・等にて整流され
て、熱交換器２１を通過後は相互に略平行な層流となっ
て蒸発器１２へ流通され、蒸発器１２の前段にて乱流と
なることは極めて少なくなる。

前記熱交器２１に付着した霜は蒸発器１２の除霜時、送
風機１４の停止時、及び帰還冷気の高温時等によって融
解し流下して露水受２６に受容集溜され排出される。

前記熱交換器２１を第４図の如く、ヒレ片２２，２３と
仕切片２４を形或するヒレ片素子２２Ａ，２３Ａと仕切
片素子２４Ａを夫々有する略対称形のヒレ片形戒部材２
１Ａ，２１ Ｂ及び部材２１Ａからヒレ片素子２２Ａを
削除した間隔部材２１ Ｃと部材２１ Ｂからヒレ片素
子２２Ａを削除した間隔部材２１０′等複数の或形金属
片を適宜組合わせて形戊すれば、冷凍ヒレ片２２及び冷
蔵ヒレ片２３の増減や全体寸法の増減が容易となり、本
体１の大きさや冷却能力に応じた熱交換器２１の形戊が
容易となる。

間隔部材２１Ｃ′は間隔部材２１ Ｃと略対称形である
ので側面図は省略してあり、またヒレ片形戊部材２１Ａ
の幅Ａ、同部材２１ Ｂの幅Ｃ及び間隔部材２１Ｃ，２
１０′の幅Ｄは略同一である。

更に部材２１ Ａ，２１Ｂ，２１Ｃ及び２１Ｃ′相互の
結合は接着剤等にて行ない、第３図の如く部材２１ Ａ
，２１ Ｂそれぞれのヒレ片素子２２Ａを相互に接合し
、部材２１ Ｃ，２１ Ｃ’それぞれの仕切片素子２４
Ａの端面を相互に接合し、部材２１ Ａのヒレ片素子２
３Ａは部材２１Ｃ′のヒレ片素子２３Ａと、また部材２
１ Ｂのヒレ片素子２３Ａは部材２１ Ｃのヒレ片素子
２３Ａとそれぞれ接合して熱交換器２１を組立てる。

本案は以上の如く構戊しているため、冷蔵室よりの帰還
冷気中の湿気が熱交換器にて除却され、蒸発器での着霜
を少なくすると共に、熱交換器の冷却源を冷凍室よりの
帰還冷気としており蒸発器の配設位置に関係なく設けら
れ設計製作が容易となる。

又、画室よりの夫々の帰還冷気は仕切板にて変流され相
互に略平行な層流となり、蒸発器前段で衝突乱流となる
ことが少なく、蒸発器前部に集中的に着霜したり、乱流
騒音を発することが殆んどなくなる。

更に仕切板は蒸発器側に低く傾斜形威しているので、画
室よりの帰還冷気の接触が良好となって前述の如き除湿
効果を向上すると共に、仕切板に付着した露水が冷蔵吸
込口へ滴下するのを防止し、仕切板での残溜を少なくし
て早期に露水を誘導滴下排出出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷蔵庫の縦断面図、第２図は同要部概略断
面図、第３図は同要部斜視図、第４図は同じく熱交換器
の分解図でイ，ハ，ホ，トは第１〜第４威形金属片夫々
の正面図、口，二，へはイ，ハ，ホ夫々の側面図である
。 図中矢印は冷気の流通方向を示す。 １３・・・・・・冷却室、２１・・・・・・熱交換器、
２４・・・・・・仕切板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．蒸発器を収納配設する冷却室を形威した区画壁にて
   、冷凍室と冷蔵室の二室に区画すると共に、前記蒸発器
   にて冷却された冷気を送風機にて前記冷凍室と冷蔵室に
   強制循環供給するものに於で、前記冷凍室及び冷蔵室よ
   り冷却室への帰還冷気を夫々流通する冷凍吸込口と冷蔵
   吸込口に跨って熱良導性材より戒る熱交換器を装設し且
   つ、該熱交換器に少くとも複数のヒレ片を冷蔵吸込口側
   に突出して設けると共に、前記蒸発器側に低く傾斜し、
   前記両吸込口側に夫々と間隔を存して配置した仕切板を
   具備した事を特徴とする冷蔵庫。
2. ２．熱交換器を複数の戊形金属片を組合わせて形威した
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の冷蔵庫。