JPS6035624Y2 - 自動除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は河川、用水路その他の水路に塵芥を捕捉するた
めに設けられたバースクリーンで捕捉した塵芥を掻上片
で掻上げワイパーで排除する自動除塵装置に関するもの
である。

従来水力発電、その他に供せられる用水路にはごみ類を
除去するためにバースクリーンと、このバースクリーン
に添って移動するレーキとからなる除塵機が備えられ、
水路中のごみ類を水路外に自動的に除去するものである
が、この種の自動除塵機ではレーキは櫛状の歯、又は爪
を有する形状のため、水藻、ビニール、布類がレーキに
巻きついたり、からまったりするとそれらが重力等で自
動的に離れることは殆んどなく、特別の装置を設けない
限り除去できずレーキの能力を甚たしく阻害するばかり
でなく余分な負荷となって駆動力も無駄となり、省エネ
ルギー化に役立たない。

従って既にこれに対応する掻落し腕によるワイパ一方式
、あるいは圧力水による水洗方式が種々提案されている
が、水洗方式は消極的であり、機械的掻落し方式となる
ワイパ一方式が重要視されている。

しかし従来のワイパ一方式は、ワイパーの動力を直接レ
ーキチェン駆動動力から取るもの、あるいはレーキの運
動によってワイパーが押しのけられることを利用して作
動し、復元は重力によるもの等が知られているが、これ
らはいずれも必要なワイパー作動軌跡を得るために複雑
なリンク機構等を要するばかりか、積極的な掻取り力が
与えにくいので、作業効率も満足すべきものではないし
レーキチェンの逆行がわずかの区間しか許されないか、
若しくは全く下可能でしばしば噛み込みによる運転休止
をよぎなくされ、運転管理面でもやっかいである等の問
題点がある。

特にレーキ上に乗ってくる塵芥の大きさは予想できぬ程
雑多であり、大型のゴミも排除可能とするにはワイパー
の軌跡は非常に複雑となることと、この種の除塵機では
主スクリーンとレーキの間、共催各所に起こるであろう
異物の噛み込みはチェ７の逆行によって容易に排除でき
ることが多いので、逆行が制約されたりまた下可能であ
ることは除塵機として致命的な欠点となることが多いも
のである。

本考案は、従来の諸欠点を除去しようとしたもので無端
チェノにレーキを取付けて水路スクリーン上に捕捉した
塵芥を掻上げる方式の自動除塵機において、レーキ上に
耐着した塵芥を効率良く自動的に排除腰その運転制御も
簡易にできる装置を提供しようとすることを目的とする
ものである。

本考案は水路中に備えたバースクリーンに沿ってこみ類
の掻上片を無端状のチェーンを介して昇降可能に配備し
た除塵装置において、前記掻上片上のごみ類を排除する
ワイパーを設けた除塵装置において、前記ワイパーは支
軸で揺動可能に支えられたアームに設けられ、該ワイパ
ーがレーキ爪に対して円弧状に回動するようにショック
アブソーバを介してアキュムレータに連絡配備されてい
ることを特徴とする自動除塵装置である。

本考案を前面掻上げ、背面下降方式の自動レーキ式除塵
機の実施態様例につき説明すると、１は無端チェ７．２
はチェ７に取付けられたレーキで主スクリーン３に沿っ
て移動腰レーキ外端は軌跡２′に示すように運転される
。

４は横方向に置かれた搬出コンベアである。

ワイパー５は上部フレーム７に固定された軸受７１に支
承されている支軸５２で揺端可能に支えられたアーム５
１の先端に着脱自在に設けられている。

この支軸５２の一端はアーム５１′、ピン５２、ヨーク
６１を介してショックアブソーバとしての油圧シリンダ
６のロッド６２に連結され、該シリンダ６は上部フレー
ム７にブラケット７２を介して揺動自在に枢支されてお
り、その両端の一方はアキュムレータ８に他方は作動油
タンク６３乃至外部アキュムレータに配管で連絡されて
いる。

前記アキュムレータ８は窒素ガスを高圧で充填されて北
り、通常ロッド６２を後退位置（即ちワイパー５は待期
位置５Ａ）にあらしめる圧力に設定されている。

そして前記ワイパー５はその待期位置５Ａにおいて、そ
の先端がレーキ２の走行軌跡中に突出するように配備さ
れていて、レーキ２の下降によってワイパー５は強制的
に支軸５２を中心として回動させられ、レーキ２の下面
を摺動滑走しながら異物をシュート９内へ掻落すように
しである。

この場合、アキュムレータ８内の気体圧に抗してレーキ
２はワイパー５を押下げ、その後ワイパー５がレーキ２
の軌跡を外れて解放されると、アキュムレータ８内の体
積が収縮して高圧となった窒素ガスは膨張して元の体積
及び圧力に戻り、ワイパー５も待期位置５Ａに復帰する
ようになっている。

またレーキ２の反転下降時に掻上げた異物がシュート９
外に自重落下するのを、例えば反転部位を傾斜させたり
、異物案内板を付設したりすることで、防止するのもよ
いし、ワイパーをレーキが押上げながら異物を払い落さ
れるように即ちスクリーンの直上部にワイパーを配して
作動させるように構成することも可能である。

図中、６４は高圧ゴムホース７３は支承ピン、７４はブ
ラケット、８１はストップ弁、８２はチェック弁付き圧
力制御弁、１０は鎖車、１１は転輪、１２は鎖車などの
駆動輪、１３はモータ、１４は架台支柱、１５はカバー
である。

しかして、レーキ２は異物を耐着したまま下降する際に
ワイパー５の先端に当接しく位置５Ａ）、ワイパー５を
アキュムレータ８の気体圧に抗して位置５Ｂまで押下げ
て回動させるこの時ワイパー５の先端は円弧軌跡を描き
なから当接しているワイパー５の下面を滑走し異物をシ
ュート９中へ払い落す。

その後ワイパー５は位置５Ｂでレーキ２を軌跡を外れて
フリーとなり、それに従ってアキュムレータ８内の窒素
ガスは収縮していた状態から元の状態に膨張するのでワ
イパー５は位置５Ａへ復帰するがショックアブソーバと
してのシリンダ６で動作が制御され安定した操作が可能
である。

本考案は水路中に備えたバースクリーンに沿ってごみ類
の掻上片を無端状にチェーンを介して昇降可能に配備し
た除塵装置において、前記掻上片上のごみ類を排除する
ワイパーを設けた除塵装置において、前記ワイパーは支
軸で揺動可能に支えられたアームに設けられ、該ワイパ
ーがレーキ爪に対して円弧状に回動するようにショック
アブソーバを介してアキュムレータに連絡配備されてい
ることにより機能的にワイパーを作動させることができ
るので作業性が向上し保守保安が楽な自動除塵装置とす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は正面図、第３図はフローチャート第４図は使用状態の
系統説明図である。 １・・・・・・無端チェノ、２・・・・・・レーキ、３
・・・・・・スクリーン、４・・・・・・搬出コンベア
、５・・・・・・ワイパー、５１・・・・・・アーム、
５２・・・・・・支軸、６・・・・・・シリンダ、８・
・・・・・アキュムレータ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 水路中に備えたバースクリーンに沿ってごみ類の掻
   上片を無端状のチェーンを介して昇降可能に配備した除
   塵装置において、前記掻上片上のごみ類を排除するワイ
   パーを設けた除塵装置において、前記ワイパーは支軸で
   揺動可能に支えられたアームに設けられ、該ワイパーが
   レーキ爪に対して円弧状に回動するようにショックアブ
   ソーバを介してアキュムレータに連絡配備されているこ
   とを特徴とする自動除塵装置。 ２ 前記ワイパーが、支軸と共に回動する前記アームの
   一端に着脱自在に装着されているものである実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の除塵装置。 ３ 前記ショックアブソーバが、ブラケットに枢支され
   て上部フレームに揺動自在に固着されている流体圧シリ
   ンダである実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記
   載の除塵装置。 ４ 前記ショックアブソーバが、流量調整弁を介して前
   記アキュムレータに連絡されているものである実用新案
   登録請求の範囲第３項記載の除塵装置。 ５ 前記アキュムレータが、装置ガスの気体を充填した
   ものであって、該気体圧を配管で連通したショックアブ
   ソーバに作用させるようにしたものである実用新案登録
   請求の範囲第３項記載の除塵装置。 ６ 前記アキュムレータが、高圧ゴムホーステショック
   アブソーバに連絡されているものであって、チェツキ弁
   付き圧力制御弁を備えている実用新案登録請求の範囲第
   ４項記載の除塵装置。