JPH0451377B2 - - Google Patents
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- JPH0451377B2 JPH0451377B2 JP58219321A JP21932183A JPH0451377B2 JP H0451377 B2 JPH0451377 B2 JP H0451377B2 JP 58219321 A JP58219321 A JP 58219321A JP 21932183 A JP21932183 A JP 21932183A JP H0451377 B2 JPH0451377 B2 JP H0451377B2
- Authority
- JP
- Japan
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- spool
- control member
- ratchet gear
- detent mechanism
- pawl
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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- 230000001133 acceleration Effects 0.000 claims description 6
- 238000002955 isolation Methods 0.000 claims description 4
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 9
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 3
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 3
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
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Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は自動車用安全ベルトの巻取り装置の緊
急時戻り止め機構に関する。
急時戻り止め機構に関する。
英国特許第A−1592713号明細書に示す緊急時
戻り止め機械は、互に平行な1対のフレーム部材
と、ベルトを受けるシヤフト及びこのシヤフトの
両端に隣接し外周に歯を設けたデイスクとで構成
され、軸受でフレーム部材に取付けられ、回転軸
と直角方向でフレーム部材に対して一定範囲内の
平行移動を行うことにより該戻り止め機構がフレ
ーム部材側に設けた相手方戻り止め構造とかみ合
う位置で停止するため回転が阻止される構造のス
プールと、このスプールをかみ合いが外れる位置
に偏移させるための弾性体手段と、前記スプール
をかみ合い状態に持つて行くための慣性応答作動
手段から成る。本発明はこの種の巻取り装置に用
いる改良型作動機構に関する。
戻り止め機械は、互に平行な1対のフレーム部材
と、ベルトを受けるシヤフト及びこのシヤフトの
両端に隣接し外周に歯を設けたデイスクとで構成
され、軸受でフレーム部材に取付けられ、回転軸
と直角方向でフレーム部材に対して一定範囲内の
平行移動を行うことにより該戻り止め機構がフレ
ーム部材側に設けた相手方戻り止め構造とかみ合
う位置で停止するため回転が阻止される構造のス
プールと、このスプールをかみ合いが外れる位置
に偏移させるための弾性体手段と、前記スプール
をかみ合い状態に持つて行くための慣性応答作動
手段から成る。本発明はこの種の巻取り装置に用
いる改良型作動機構に関する。
本発明によれば、慣性応答作動手段は、スプー
ルに設けられて一体に回転しかつ並進運動を行な
うラチエツト歯車と、スプールを回転自在に支持
しかつフレーム部材に対して回転可能に設けら
れ、角運動によりスプールと連動して該スプール
をフレーム部材に噛み合わせて戻り止め状態とす
る制御部材と、安全ベルト巻取り装置に所定値以
上の慣性力が作用した際に制御部材とラチエツト
歯車とを互いに連結し、ラチエツト歯車のベルト
繰出し方向への回転に基づいて制御部材に角運動
を惹起させて、前記スプールを前記戻り止め状態
とする慣性応答手段とを備えている。
ルに設けられて一体に回転しかつ並進運動を行な
うラチエツト歯車と、スプールを回転自在に支持
しかつフレーム部材に対して回転可能に設けら
れ、角運動によりスプールと連動して該スプール
をフレーム部材に噛み合わせて戻り止め状態とす
る制御部材と、安全ベルト巻取り装置に所定値以
上の慣性力が作用した際に制御部材とラチエツト
歯車とを互いに連結し、ラチエツト歯車のベルト
繰出し方向への回転に基づいて制御部材に角運動
を惹起させて、前記スプールを前記戻り止め状態
とする慣性応答手段とを備えている。
本発明の態様では、制御部材を回転できる形で
取付けるのにシヤフトを使用し、フレーム部材の
一方に回転自在に取付けたレバーをカム面とかみ
合える構造の従動部材を用いて制御部材に連動さ
せることにより、制御部材の回転動作に伴なつ
て、スプールの付属するデイスクのうち一方に設
けた歯にレバーをかみ合わせる様にしてある。
取付けるのにシヤフトを使用し、フレーム部材の
一方に回転自在に取付けたレバーをカム面とかみ
合える構造の従動部材を用いて制御部材に連動さ
せることにより、制御部材の回転動作に伴なつ
て、スプールの付属するデイスクのうち一方に設
けた歯にレバーをかみ合わせる様にしてある。
本発明の他の態様では、制御部材が、フレーム
部材の一方に回転自在に取付けてあり、回転動作
の中心位置は、スプールがかみ合い状態に向けて
移動する向きと直角方向で、スプール軸からずれ
た位置にある。但し、スプールは、制御部材に軸
受を用いて取付けてあり、制御部材の回転動作に
伴つてスプールは、かみ合い状態まで移動する様
にしてある。
部材の一方に回転自在に取付けてあり、回転動作
の中心位置は、スプールがかみ合い状態に向けて
移動する向きと直角方向で、スプール軸からずれ
た位置にある。但し、スプールは、制御部材に軸
受を用いて取付けてあり、制御部材の回転動作に
伴つてスプールは、かみ合い状態まで移動する様
にしてある。
制御部材をラチエツト式歯車に連結させる手段
として、制御部材上に回転自在につめを設ければ
よい。このつめには、その先端に隣接して当接面
を設けることが望ましい。ストツプ機構を設ける
位置は、制御部材上として、先端部がラチエツト
式軸受けとかみ合つている時に上記当接面とかみ
合うことにより、つめの回転軸に加わる合成荷重
が除去される様にしてある。
として、制御部材上に回転自在につめを設ければ
よい。このつめには、その先端に隣接して当接面
を設けることが望ましい。ストツプ機構を設ける
位置は、制御部材上として、先端部がラチエツト
式軸受けとかみ合つている時に上記当接面とかみ
合うことにより、つめの回転軸に加わる合成荷重
が除去される様にしてある。
隔離手段をスプールが巻取り方向に回転してい
る時はつめとかみ合つて、ラチエツト式歯車とつ
めのかみ合わせが解けた状態に保つように設ける
ことができる。かかる隔離手段は、後述する慣性
検知機構に加わる水平方向加速度が所定値を超え
た場合には、機能しない様にしてある。
る時はつめとかみ合つて、ラチエツト式歯車とつ
めのかみ合わせが解けた状態に保つように設ける
ことができる。かかる隔離手段は、後述する慣性
検知機構に加わる水平方向加速度が所定値を超え
た場合には、機能しない様にしてある。
作動手段は、あらかじめ組立ててある収納カセ
ツト内に収容しておいて、そのカセツトを、フレ
ーム部材の一方の外側に固定しておくことができ
る。戻り止め用のばねは、もう一方のフレーム部
材に固定されている同じ様な収納カセツトに収容
しておくこともできる。この収納カセツトには、
スプール用のスライド式軸受が内蔵していてもよ
い。この軸受は、収納カセツト外被の半径方向に
突出部分と、摺動係合する表面部分を設けること
により、ほぼ完ぺきな防塵用封止機能を確保し収
納カセツト内への塵埃侵入が阻止される構造とす
ることが好ましい。
ツト内に収容しておいて、そのカセツトを、フレ
ーム部材の一方の外側に固定しておくことができ
る。戻り止め用のばねは、もう一方のフレーム部
材に固定されている同じ様な収納カセツトに収容
しておくこともできる。この収納カセツトには、
スプール用のスライド式軸受が内蔵していてもよ
い。この軸受は、収納カセツト外被の半径方向に
突出部分と、摺動係合する表面部分を設けること
により、ほぼ完ぺきな防塵用封止機能を確保し収
納カセツト内への塵埃侵入が阻止される構造とす
ることが好ましい。
制御部材には、ラチエツト式歯車と一体成形し
たスリーブを受入する軸受を組込むことができ、
その場合、スリーブはラチエツト式歯車をスプー
ル軸と連結する機能も果す。制御部材と、ラチエ
ツト式歯車の両者共、プラスチツク材料から簡単
に成形可能なため、上述の機構によりプラスチツ
ク製部材どうしの軸受構造とすることが可能とな
る。
たスリーブを受入する軸受を組込むことができ、
その場合、スリーブはラチエツト式歯車をスプー
ル軸と連結する機能も果す。制御部材と、ラチエ
ツト式歯車の両者共、プラスチツク材料から簡単
に成形可能なため、上述の機構によりプラスチツ
ク製部材どうしの軸受構造とすることが可能とな
る。
慣性応答手段はその一部として、突出軸に軸受
けさればねでラチエツト式歯車に連結される慣性
型デイスクを設ける場合がある。ラチエツト式歯
車が急に加速されたため、慣性型デイスクが、ば
ねの作用に反して、ラチエツト式歯車より遅れて
動作している場合にはラチエツト式歯車に駆動さ
れているつめは、外側へ移動して、制御部材に設
けたラチエツト式の歯とかみ合う。本発明におけ
る第2の実施例では、制御部材を、隣接するフレ
ーム部材に取付る回転中心位置に比較的近い場所
では、前述のつめは、外側に向つて半径方向に移
動する様に作用する傾向にあるため、できれば2
個以上のつめを対称に配置し、つめと該回転中心
位置との距離が所定値未満の場合には、制御部材
に設けてあるラチエツト式の歯とかみ合つて戻り
止め状態となるつめが出て来ない様な構成とす
る。
けさればねでラチエツト式歯車に連結される慣性
型デイスクを設ける場合がある。ラチエツト式歯
車が急に加速されたため、慣性型デイスクが、ば
ねの作用に反して、ラチエツト式歯車より遅れて
動作している場合にはラチエツト式歯車に駆動さ
れているつめは、外側へ移動して、制御部材に設
けたラチエツト式の歯とかみ合う。本発明におけ
る第2の実施例では、制御部材を、隣接するフレ
ーム部材に取付る回転中心位置に比較的近い場所
では、前述のつめは、外側に向つて半径方向に移
動する様に作用する傾向にあるため、できれば2
個以上のつめを対称に配置し、つめと該回転中心
位置との距離が所定値未満の場合には、制御部材
に設けてあるラチエツト式の歯とかみ合つて戻り
止め状態となるつめが出て来ない様な構成とす
る。
ラチエツト式歯車及び制御部材の歯の巾を巻取
り装置の軸方向の全長を伸ばさずに広げるために
は2組の歯を、互に嵌め合わせ方式に配置して、
ラチエツト式歯車に設けた外向きの歯が、制御部
材上の内側を向いたラチエツト式の歯と重なる様
にしておくことが望ましい。比較的広いラチエツ
トの歯の巾に対し、ある角度で配置されるつめの
先端により、戻り止めが阻止される危険性を少く
するため、ラチエツト歯とつめの双方、またはい
ずれか一方を、これらの先端部を軸に対して傾斜
させ、歯の先端どうしの交叉が生じないうちに、
必ず一方の側からかみ合いが開始される様にして
おけばよい。
り装置の軸方向の全長を伸ばさずに広げるために
は2組の歯を、互に嵌め合わせ方式に配置して、
ラチエツト式歯車に設けた外向きの歯が、制御部
材上の内側を向いたラチエツト式の歯と重なる様
にしておくことが望ましい。比較的広いラチエツ
トの歯の巾に対し、ある角度で配置されるつめの
先端により、戻り止めが阻止される危険性を少く
するため、ラチエツト歯とつめの双方、またはい
ずれか一方を、これらの先端部を軸に対して傾斜
させ、歯の先端どうしの交叉が生じないうちに、
必ず一方の側からかみ合いが開始される様にして
おけばよい。
作動機構の各種構成要素は、スプール上の戻り
止め用構成部分と、フレーム部材上の相手方戻り
止め用構成部分とが、相互にかみ合い状態に入る
際に、同期関係が得られる様な相対位置に配置す
るのが望ましい。
止め用構成部分と、フレーム部材上の相手方戻り
止め用構成部分とが、相互にかみ合い状態に入る
際に、同期関係が得られる様な相対位置に配置す
るのが望ましい。
本発明の実施例を添付図面を参照して以下に説
明する。
明する。
第1図に示す巻取り装置は、ほぼ字型をした
フレーム10を具えていて、その底の部分には孔
12が設けてあり、フレーム10を自動車の本体
に取付けできる様になつている。字型の両側枝
が、実質的に同一のフレーム部材14と16を構
成し、そのいずれにも、ほぼ円形で上部のへりに
歯が刻まれた区間18を設けた窓がついている。
円形窓の下部は、かどをつけて拡げてあり、以下
に記す機構用の諸部品を装着できる様にしてあ
る。
フレーム10を具えていて、その底の部分には孔
12が設けてあり、フレーム10を自動車の本体
に取付けできる様になつている。字型の両側枝
が、実質的に同一のフレーム部材14と16を構
成し、そのいずれにも、ほぼ円形で上部のへりに
歯が刻まれた区間18を設けた窓がついている。
円形窓の下部は、かどをつけて拡げてあり、以下
に記す機構用の諸部品を装着できる様にしてあ
る。
フレーム10には、スプール20が装着され
る。スプール20は、安全ベルトを巻付けるシヤ
フト22と、フレーム部材14および16の各々
に設けてある歯付き区間18とかみ合う様になつ
た2枚のデイスク24および26と、両突出軸2
8および30とを有する。
る。スプール20は、安全ベルトを巻付けるシヤ
フト22と、フレーム部材14および16の各々
に設けてある歯付き区間18とかみ合う様になつ
た2枚のデイスク24および26と、両突出軸2
8および30とを有する。
両端には突起34と36が直角に突出する間隔
保持棒32は、両フレーム部材14および16の
外周に設けたそれぞれの切欠き38及び40との
間に張られて、相互間の所定間隔を保持してい
る。突起34と36は、両フレーム部材14と1
6に設けた開口部の縁部よりつき出ているので、
スプール上の歯付き円板24と26に重なり合つ
て、スプール20の軸方向移動を阻止している。
なお、間隔保持棒32の両端には、それぞれかぎ
状成形部38と40が設けてあつて、それらが、
戻しばね収納カセツト42を、フレーム部材16
の外側表面と、また戻り止め機構収納カセツト4
3を、フレーム部材14の外側表面と、それぞれ
かみ合つた状態に保つ役割を果す。
保持棒32は、両フレーム部材14および16の
外周に設けたそれぞれの切欠き38及び40との
間に張られて、相互間の所定間隔を保持してい
る。突起34と36は、両フレーム部材14と1
6に設けた開口部の縁部よりつき出ているので、
スプール上の歯付き円板24と26に重なり合つ
て、スプール20の軸方向移動を阻止している。
なお、間隔保持棒32の両端には、それぞれかぎ
状成形部38と40が設けてあつて、それらが、
戻しばね収納カセツト42を、フレーム部材16
の外側表面と、また戻り止め機構収納カセツト4
3を、フレーム部材14の外側表面と、それぞれ
かみ合つた状態に保つ役割を果す。
戻しばね収納カセツト42の容器は、フレーム
部材16と接触した状態でかぎ形成形部38でと
めてある端面部材44と、戻しばね48の外側先
端部を固定してあるストツプ機構(図示せず)を
支えているカバー46とから成る。ばね48の内
側先端部は、外形が円筒面で、スプール20にお
ける突出軸30の平坦な先端部と嵌合するプラス
チツク製のボス50に固定されている。ボス50
の軸方向長さは、ばね48の幅より長いので、端
面板44の表面に設けた細長いくぼみ54に、摺
動自在に装着してあるプラスチツク製保持板52
上の孔に、ボスの片端が貫入している。くぼみ5
4の中央に当る個所には、細長いスロツト56が
設けてあつて、そこに、突出軸30と保持板52
上のボスが貫入している。くぼみ54とスロツト
56それぞれの長さは、保持板52が端面板16
上の歯付区間18と、デイスク26上の歯とがか
み合う位置、ならびにそのかみ合いが解ける位置
相互間を摺動できる様な値にしてある。ばね58
は、保持板52上の成形部分と係合して、かみ合
いが解けた状態に偏向力を加えている。
部材16と接触した状態でかぎ形成形部38でと
めてある端面部材44と、戻しばね48の外側先
端部を固定してあるストツプ機構(図示せず)を
支えているカバー46とから成る。ばね48の内
側先端部は、外形が円筒面で、スプール20にお
ける突出軸30の平坦な先端部と嵌合するプラス
チツク製のボス50に固定されている。ボス50
の軸方向長さは、ばね48の幅より長いので、端
面板44の表面に設けた細長いくぼみ54に、摺
動自在に装着してあるプラスチツク製保持板52
上の孔に、ボスの片端が貫入している。くぼみ5
4の中央に当る個所には、細長いスロツト56が
設けてあつて、そこに、突出軸30と保持板52
上のボスが貫入している。くぼみ54とスロツト
56それぞれの長さは、保持板52が端面板16
上の歯付区間18と、デイスク26上の歯とがか
み合う位置、ならびにそのかみ合いが解ける位置
相互間を摺動できる様な値にしてある。ばね58
は、保持板52上の成形部分と係合して、かみ合
いが解けた状態に偏向力を加えている。
戻り止め機構収納カセツト43はフレーム部材
14の外側表面に接し、間隔保持棒32上のかぎ
形成形具40に係合する端面板60とカバー62
とから成る。端面板60には、細長いスロツト6
4と、スライド式軸受66があつて、後者は戻し
ばね収納カセツト42の対応要素と同様の方法
で、ばね68の作用で、端面板14に設けた歯付
き区間18から離れる方向に偏向力を受けた状態
にある。但し、戻り止め機構収納カセツト43の
場合にはボス50の代りに、ラチエツト式歯車7
2に固定された突出軸70を用いる。突出軸70
は、スライド式軸受66とかみ合うため外側が円
筒面で、スプール20における突出軸28の平坦
な先端部が嵌まるためのスロツトが設けてある。
14の外側表面に接し、間隔保持棒32上のかぎ
形成形具40に係合する端面板60とカバー62
とから成る。端面板60には、細長いスロツト6
4と、スライド式軸受66があつて、後者は戻し
ばね収納カセツト42の対応要素と同様の方法
で、ばね68の作用で、端面板14に設けた歯付
き区間18から離れる方向に偏向力を受けた状態
にある。但し、戻り止め機構収納カセツト43の
場合にはボス50の代りに、ラチエツト式歯車7
2に固定された突出軸70を用いる。突出軸70
は、スライド式軸受66とかみ合うため外側が円
筒面で、スプール20における突出軸28の平坦
な先端部が嵌まるためのスロツトが設けてある。
スライド式軸受66は、ばね68の延長枝部7
5の作用で、ベルトが引つ込む方向に回転させよ
うとする角偏向力を受ける制御部材74の一部と
して一体成形してある。つめ76は制御部材74
上に回転自在に取付けてあるので、端面板60の
下部に取付けてある従来の受け皿入り球体方式の
慣性検知機構78の作用により、ラチエツト式歯
車72の歯とかみ合うまで移動することができ
る。制御部材74にも細長いスロツト80が設け
てあつて、これが、フレーム部材14に面した端
面板60の側面に固定されているピン86に回転
自在に取付けてある阻止用のつめ84に設けた突
起82とかみ合つている。端面板60には、細長
い開口部88が設けてあつて、突起82がそこに
貫入している。
5の作用で、ベルトが引つ込む方向に回転させよ
うとする角偏向力を受ける制御部材74の一部と
して一体成形してある。つめ76は制御部材74
上に回転自在に取付けてあるので、端面板60の
下部に取付けてある従来の受け皿入り球体方式の
慣性検知機構78の作用により、ラチエツト式歯
車72の歯とかみ合うまで移動することができ
る。制御部材74にも細長いスロツト80が設け
てあつて、これが、フレーム部材14に面した端
面板60の側面に固定されているピン86に回転
自在に取付けてある阻止用のつめ84に設けた突
起82とかみ合つている。端面板60には、細長
い開口部88が設けてあつて、突起82がそこに
貫入している。
第2図から第5図には、戻り止め機構の概要図
を示すが、これらの図に示す構成要素のあるもの
は、第1図に比して、破断され修正を施されまた
他の一部は省略されることによつて、本機構の動
作をわかり易くしてある。図でわかる通り慣性検
知機構78は、球体92の受皿をのせた台90で
構成されている。台90は、端面板60に固定さ
れていて、その突出部に回転自在に取付けてある
球体従動型レバー94を備えている。従動型レバ
ー94は、つめ76とかみ合う。安全ベルトがス
プールに巻込まれる際の回転方向は、反時計方向
となる。
を示すが、これらの図に示す構成要素のあるもの
は、第1図に比して、破断され修正を施されまた
他の一部は省略されることによつて、本機構の動
作をわかり易くしてある。図でわかる通り慣性検
知機構78は、球体92の受皿をのせた台90で
構成されている。台90は、端面板60に固定さ
れていて、その突出部に回転自在に取付けてある
球体従動型レバー94を備えている。従動型レバ
ー94は、つめ76とかみ合う。安全ベルトがス
プールに巻込まれる際の回転方向は、反時計方向
となる。
戻り止め機構の動作を以下に記す。巻取り装置
に加わる水平方向加速度が、戻り止め機構の作動
に必要とされる臨界値未満の場合には第2図に示
す通り球体92は、受け皿中央にとどまつたまま
で、つめ76はラチエツト式歯車72とのかみ合
いが解けた状態にある。
に加わる水平方向加速度が、戻り止め機構の作動
に必要とされる臨界値未満の場合には第2図に示
す通り球体92は、受け皿中央にとどまつたまま
で、つめ76はラチエツト式歯車72とのかみ合
いが解けた状態にある。
第3図に移つて、加速度が上記臨界値を超える
と、球体92は受け皿の縁部に近い位置まで移動
し、レバー94を持上げるので、つめ76は、ラ
チエツト式歯車72とかみ合うまで動く。すでに
記した通り、ラチエツト式歯車72は、スプール
20と連動するので、安全ベルトがスプール20
から少しでも繰り出されると、ラチエツト式歯車
72は、(第2図から第5図において)時計方向
の回転動作を惹起し、この回転動作は、つめ76
によつて、制御部材74に伝達される。第4図に
示す通り、制御部材74のかかる回転動作に伴つ
て、回転阻止用つめ84は、回転しながら、スプ
ール20の歯付きデイスク24とかみ合つて、突
出軸28と30を中心とするデイスクの回転動作
を阻止する。安全ベルトには、絶えず張力がかか
つているものと想定すれば、スプール20は、回
転阻止用つめ84の先端部を中心に回転し、保持
板52とスライド式軸受66は、両デイスク24
と26の歯が、第5図に示す通り、フレーム部材
14と16の歯付き区間18とかみ合うまで(第
1図)、ばね58と68の作用に逆らつて、スロ
ツト56と64に沿つて摺動する様になつてい
る。制御部材74の時計方向回転動作がいつたん
開始されると、本機構は、完全な戻り止め状態と
なり、球体92が受け皿の中央に復帰しても、安
全ベルトの張力がなくならない限り、上記の完全
な戻り止め状態を保持する点は注目に値する。
と、球体92は受け皿の縁部に近い位置まで移動
し、レバー94を持上げるので、つめ76は、ラ
チエツト式歯車72とかみ合うまで動く。すでに
記した通り、ラチエツト式歯車72は、スプール
20と連動するので、安全ベルトがスプール20
から少しでも繰り出されると、ラチエツト式歯車
72は、(第2図から第5図において)時計方向
の回転動作を惹起し、この回転動作は、つめ76
によつて、制御部材74に伝達される。第4図に
示す通り、制御部材74のかかる回転動作に伴つ
て、回転阻止用つめ84は、回転しながら、スプ
ール20の歯付きデイスク24とかみ合つて、突
出軸28と30を中心とするデイスクの回転動作
を阻止する。安全ベルトには、絶えず張力がかか
つているものと想定すれば、スプール20は、回
転阻止用つめ84の先端部を中心に回転し、保持
板52とスライド式軸受66は、両デイスク24
と26の歯が、第5図に示す通り、フレーム部材
14と16の歯付き区間18とかみ合うまで(第
1図)、ばね58と68の作用に逆らつて、スロ
ツト56と64に沿つて摺動する様になつてい
る。制御部材74の時計方向回転動作がいつたん
開始されると、本機構は、完全な戻り止め状態と
なり、球体92が受け皿の中央に復帰しても、安
全ベルトの張力がなくならない限り、上記の完全
な戻り止め状態を保持する点は注目に値する。
つめ76の先端部背後にある74(第1図)の
突起として成形されているストツプ機構98によ
る戻り止め操作が行われている間は、つめ76に
加わつている荷重は、回転軸96にはかからな
い。第4図でよくわかる通り、つめ76の先端部
裏側は、つめが戻り止め状態に移行すれば、スト
ツプ機構とかみ合う。この作用が容易に行われる
様、つめ76は、回転軸96と、ゆるやかな嵌合
い関係にあることが望ましい。
突起として成形されているストツプ機構98によ
る戻り止め操作が行われている間は、つめ76に
加わつている荷重は、回転軸96にはかからな
い。第4図でよくわかる通り、つめ76の先端部
裏側は、つめが戻り止め状態に移行すれば、スト
ツプ機構とかみ合う。この作用が容易に行われる
様、つめ76は、回転軸96と、ゆるやかな嵌合
い関係にあることが望ましい。
第1図に戻つて、戻り止め機構収納カセツト
は、ベルト引つ張り動作検知型の作動機構も具え
るが、これは普通のタイプで、第2図から第5図
までには記されていない。簡単に説明すると、ベ
ルト引つ張り動作検知型の戻り止め機構はラチエ
ツト式歯車72の突出軸70に回転自在に取付け
てある慣性型デイスク100と、ラチエツト式歯
車72の片側面にその周縁部と隣接して固定され
たピン104に回転自在に取付けてあるつめ10
2とで構成されている。慣性型デイスク100に
はピン106が設けてあるので、ベルトがスプー
ル20から繰出されている最中に、慣性型デイス
ク100がばね108の作用に逆らつてラチエツ
ト式歯車72より遅れた状態になると、つめは外
側に向つて移動する。ベルトが繰出し方向に向つ
て加速されても、デイスク100の慣性が十分に
備わつていて、ばね108の動作に打勝ち、つめ
102が外側に向つて移動し、制御部材74から
突出しているフランジ上に成形されている内側の
ラチエツト式歯車とかみ合い、それに伴つて、ラ
チエツト式歯車72と制御部材とが連動する。更
に続けてベルトを繰出すと、制御部材74が回転
動作を行い、本機構の戻り止め作用が第4図と第
5図に基づいて、上述の通りに進行する。
は、ベルト引つ張り動作検知型の作動機構も具え
るが、これは普通のタイプで、第2図から第5図
までには記されていない。簡単に説明すると、ベ
ルト引つ張り動作検知型の戻り止め機構はラチエ
ツト式歯車72の突出軸70に回転自在に取付け
てある慣性型デイスク100と、ラチエツト式歯
車72の片側面にその周縁部と隣接して固定され
たピン104に回転自在に取付けてあるつめ10
2とで構成されている。慣性型デイスク100に
はピン106が設けてあるので、ベルトがスプー
ル20から繰出されている最中に、慣性型デイス
ク100がばね108の作用に逆らつてラチエツ
ト式歯車72より遅れた状態になると、つめは外
側に向つて移動する。ベルトが繰出し方向に向つ
て加速されても、デイスク100の慣性が十分に
備わつていて、ばね108の動作に打勝ち、つめ
102が外側に向つて移動し、制御部材74から
突出しているフランジ上に成形されている内側の
ラチエツト式歯車とかみ合い、それに伴つて、ラ
チエツト式歯車72と制御部材とが連動する。更
に続けてベルトを繰出すと、制御部材74が回転
動作を行い、本機構の戻り止め作用が第4図と第
5図に基づいて、上述の通りに進行する。
凹凸のはげしい路面上を走行中に、球体92が
受け皿の中ではねまわると、つめ76がラチエツ
ト式歯車72の歯とぶつかり合つて、不快な騒音
を発生させる場合がある。これを防止するため、
隔離用レバー120(第1図および第6図)の一
端122を、レバー120の胴体部分と直角の向
きで、ラチエツト式歯車72における突出軸70
の外側端面に設けた軸方向の孔に摩擦嵌合せ方式
で嵌め込んである。レバー120におけるもう一
方の端には、先の尖つた突起124が設けてあつ
て、つめ76の根元に設けた対応する形状の切欠
き126とかみ合う位置にある。使用中、安全ベ
ルトがスプール20から繰出されている最中に
は、ラチエツト式歯車72が、レバー120を時
計まわりの向きに送つて行つて、最終的に、その
外側端面は、カバー62の側壁108内側と接す
る様になる。引続き、ラチエツト式歯車72の回
転が続行するにつれて、先端122は、孔に沿つ
て滑動して行く。つめ76は、かみ合い状態ま
で、支障なく移動する。
受け皿の中ではねまわると、つめ76がラチエツ
ト式歯車72の歯とぶつかり合つて、不快な騒音
を発生させる場合がある。これを防止するため、
隔離用レバー120(第1図および第6図)の一
端122を、レバー120の胴体部分と直角の向
きで、ラチエツト式歯車72における突出軸70
の外側端面に設けた軸方向の孔に摩擦嵌合せ方式
で嵌め込んである。レバー120におけるもう一
方の端には、先の尖つた突起124が設けてあつ
て、つめ76の根元に設けた対応する形状の切欠
き126とかみ合う位置にある。使用中、安全ベ
ルトがスプール20から繰出されている最中に
は、ラチエツト式歯車72が、レバー120を時
計まわりの向きに送つて行つて、最終的に、その
外側端面は、カバー62の側壁108内側と接す
る様になる。引続き、ラチエツト式歯車72の回
転が続行するにつれて、先端122は、孔に沿つ
て滑動して行く。つめ76は、かみ合い状態ま
で、支障なく移動する。
一方、安全ベルトが、スプール20に巻き込ま
れている最中は、ラチエツト式歯車72は反時計
方向にまわつて、レバー120は、突起124が
切欠き126とかみ合うまで首を振り、つめ76
は、かみ合いの解けた状態に保たれる。但し、本
発明の特質によれば、切欠き126の上側表面1
28が、つめ76の旋回軸96から半径方向に向
う直線とのなす角は、球体92に加わる水平方向
加速度が、あらかじめ定めた臨界値たとえば3g
乃至5gを超えると、先端部122が縦孔に摩擦
方式でかみ合つていた状態が利かなくなり、レバ
ー120が移動して、突起124が切欠き126
から外れてしまい、つめ76が、ラチエツト式歯
車72とのかみ合い状態まで移動する様にしてあ
る。従つて、本機構の戻り止め操作は、たとえ、
安全ベルト着用者の体がスプール20から安全ベ
ルトを繰出す様な動作を始めなくても、球体92
で過度の水平方向加速度が検知され次第、直ちに
開始される。
れている最中は、ラチエツト式歯車72は反時計
方向にまわつて、レバー120は、突起124が
切欠き126とかみ合うまで首を振り、つめ76
は、かみ合いの解けた状態に保たれる。但し、本
発明の特質によれば、切欠き126の上側表面1
28が、つめ76の旋回軸96から半径方向に向
う直線とのなす角は、球体92に加わる水平方向
加速度が、あらかじめ定めた臨界値たとえば3g
乃至5gを超えると、先端部122が縦孔に摩擦
方式でかみ合つていた状態が利かなくなり、レバ
ー120が移動して、突起124が切欠き126
から外れてしまい、つめ76が、ラチエツト式歯
車72とのかみ合い状態まで移動する様にしてあ
る。従つて、本機構の戻り止め操作は、たとえ、
安全ベルト着用者の体がスプール20から安全ベ
ルトを繰出す様な動作を始めなくても、球体92
で過度の水平方向加速度が検知され次第、直ちに
開始される。
第7図に示した巻取り装置は第1図に示したも
のと、ほぼ似通つている。実質的に同じ部品は、
同一の参照番号を付してあり、詳細な説明は省い
てある。
のと、ほぼ似通つている。実質的に同じ部品は、
同一の参照番号を付してあり、詳細な説明は省い
てある。
第7図に示す巻取り装置戻り止め機構の動作
は、車載用の高感度慣性検知機構78、あるいは
慣性型デイスク100のいずれかによつて、ラチ
エツト式歯車72を制御手段74に連結させられ
る点で、第1図に示した巻取り装置の場合と似通
つている。但し、制御手段74は、シヤフト28
を中心とする一定範囲内の回転動作が支障なく行
える様になつているのではなく、孔132とかみ
合う回転ピン130によつて、端面板60に回転
自在に取付けてある。ピン130は、第8図およ
び第9図に示す通り、スロツト64の長手方向を
向いた軸が底辺を構成する2等辺3角形の頂点に
ある。その結果、制御部材74が、ラチエツト式
歯車72に連結されて、同ラチエツト式歯車が、
ベルトの繰出す方向に回転動作していると、制御
部材74は、ピン130を中心として回転し、シ
ヤフト28は、スロツト24に沿つて移動するの
で、歯付きデイスク24と26は、歯付き区間1
8とかみ合う。従つて第1図のつめ84は不要と
なる。それに伴い、端面板60上に開口部を設け
る理由もなくなるため、本機構の動作を妨げるお
それのあるちりやほこりを防止するために、収容
カセツト43を密閉する方法も容易になる。
は、車載用の高感度慣性検知機構78、あるいは
慣性型デイスク100のいずれかによつて、ラチ
エツト式歯車72を制御手段74に連結させられ
る点で、第1図に示した巻取り装置の場合と似通
つている。但し、制御手段74は、シヤフト28
を中心とする一定範囲内の回転動作が支障なく行
える様になつているのではなく、孔132とかみ
合う回転ピン130によつて、端面板60に回転
自在に取付けてある。ピン130は、第8図およ
び第9図に示す通り、スロツト64の長手方向を
向いた軸が底辺を構成する2等辺3角形の頂点に
ある。その結果、制御部材74が、ラチエツト式
歯車72に連結されて、同ラチエツト式歯車が、
ベルトの繰出す方向に回転動作していると、制御
部材74は、ピン130を中心として回転し、シ
ヤフト28は、スロツト24に沿つて移動するの
で、歯付きデイスク24と26は、歯付き区間1
8とかみ合う。従つて第1図のつめ84は不要と
なる。それに伴い、端面板60上に開口部を設け
る理由もなくなるため、本機構の動作を妨げるお
それのあるちりやほこりを防止するために、収容
カセツト43を密閉する方法も容易になる。
第7図に示す本発明の実施例において欠点と考
えられる一点は、スプール20を動かすために必
要とされる戻り止め用初期荷重のうち相当部分
を、つめ76か、つめ102のいずれかで負担し
ている点にある。従つて、これらのつめと、その
かみ合う相手方ラチエツトの歯は、ある程度幅を
広くしておくことが望ましい。第10図に関し
て、ラチエツト式歯車72の歯は、円筒形フラン
ジ140上に成形加工されているが、そのフラン
ジ内部には、つめ102といつしよに、ラチエツ
ト式の歯110に対して送り操作を行う制御手段
74のフランジが入つている。この構成によれ
ば、いずれの系列によるラチエツトの歯共、その
幅を実質上増加させても、巻取り装置の軸方向全
長をそれに伴つて増加させなくてもすむ。但し、
つめ102が、その回転中心104と106のま
わりに回転する場合には、つめの先端部は、ラチ
エツトの歯110のうち、いずれかの先端部と一
定の角度を生じたままの状態に陥いるおそれがあ
る。この危険性を避けるために、つめ102の先
端部142には、第10図に示す様な勾配がつけ
てあるため、スプールに近い方の端から、必ず、
歯110とかみ合う様になつている。もう一方の
つめ76(第10図には省略する。)の先端部も
同じ様な形状にしてある。
えられる一点は、スプール20を動かすために必
要とされる戻り止め用初期荷重のうち相当部分
を、つめ76か、つめ102のいずれかで負担し
ている点にある。従つて、これらのつめと、その
かみ合う相手方ラチエツトの歯は、ある程度幅を
広くしておくことが望ましい。第10図に関し
て、ラチエツト式歯車72の歯は、円筒形フラン
ジ140上に成形加工されているが、そのフラン
ジ内部には、つめ102といつしよに、ラチエツ
ト式の歯110に対して送り操作を行う制御手段
74のフランジが入つている。この構成によれ
ば、いずれの系列によるラチエツトの歯共、その
幅を実質上増加させても、巻取り装置の軸方向全
長をそれに伴つて増加させなくてもすむ。但し、
つめ102が、その回転中心104と106のま
わりに回転する場合には、つめの先端部は、ラチ
エツトの歯110のうち、いずれかの先端部と一
定の角度を生じたままの状態に陥いるおそれがあ
る。この危険性を避けるために、つめ102の先
端部142には、第10図に示す様な勾配がつけ
てあるため、スプールに近い方の端から、必ず、
歯110とかみ合う様になつている。もう一方の
つめ76(第10図には省略する。)の先端部も
同じ様な形状にしてある。
第10図に示した特質は、いずれも第1図から
第6図までの実施例にも採用されている。
第6図までの実施例にも採用されている。
第11図に移つて、回転ピン130を基準とす
るつめ76の位置は規制されているにも拘らず、
つめ102の位置について、同じ様な規制はいつ
さい加えられていない点は注目に値する。つめ1
02が、ピン130に近いラチエツト歯110と
かみ合つた場合には、相当な荷重が加わるおそれ
がある。これを避けるため、回転ピン130の両
側約60度づつにわたる区間内は、ラチエツト式の
歯110を省略し、回転ピン104と、直径に沿
つて向き合つている回転ピン154に、第2のつ
め152が実装されている。つめ152は、ピン
106に似通つたピン156で、慣性型デイスク
100に連結されている。従つて、つめ102と
152のうちいずれかが、回転ピン130から
120度を超える位置にあれば、本戻り止め機構が
作動する様にしてあれば、そのつめの方に全荷重
が加わり、もう一方のつめは、区間150と一致
した位置に来る。逆に、両方のつめが、いずれ
も、回転ピン130から120度未満の位置にある
時に戻り止め状態に入ると、荷重は2本のつめに
分担される。両方のつめの先端位置は、回転点1
04,106と、回転点154,156とをそれ
ぞれ結ぶ直線とある角度をなしているため、ラチ
エツト式歯車72と慣性型デイスク100相互間
の相対運動は拡大される。なお、つめには両方
共、つめ76に対するストツプ機構と同じ様な方
法で、それぞれにストツプ機構158と160が
設けてある。
るつめ76の位置は規制されているにも拘らず、
つめ102の位置について、同じ様な規制はいつ
さい加えられていない点は注目に値する。つめ1
02が、ピン130に近いラチエツト歯110と
かみ合つた場合には、相当な荷重が加わるおそれ
がある。これを避けるため、回転ピン130の両
側約60度づつにわたる区間内は、ラチエツト式の
歯110を省略し、回転ピン104と、直径に沿
つて向き合つている回転ピン154に、第2のつ
め152が実装されている。つめ152は、ピン
106に似通つたピン156で、慣性型デイスク
100に連結されている。従つて、つめ102と
152のうちいずれかが、回転ピン130から
120度を超える位置にあれば、本戻り止め機構が
作動する様にしてあれば、そのつめの方に全荷重
が加わり、もう一方のつめは、区間150と一致
した位置に来る。逆に、両方のつめが、いずれ
も、回転ピン130から120度未満の位置にある
時に戻り止め状態に入ると、荷重は2本のつめに
分担される。両方のつめの先端位置は、回転点1
04,106と、回転点154,156とをそれ
ぞれ結ぶ直線とある角度をなしているため、ラチ
エツト式歯車72と慣性型デイスク100相互間
の相対運動は拡大される。なお、つめには両方
共、つめ76に対するストツプ機構と同じ様な方
法で、それぞれにストツプ機構158と160が
設けてある。
第1図は本発明による安全ベルト巻取り装置の
戻り止め機構の第1の実施例の分解図、第2図は
慣性検知機構の解放状態における概略斜視図、第
3図は慢性検知機構の戻り止め準備状態における
概略斜視図、第4図は戻り止め機構本体部分がか
み合う前の検知機構が完全に閉塞した状態を示す
概略斜視図、第5図は検知機構が完全に戻り止め
に入つた状態を示す概略斜視図、第6図は慣性型
検知機構を更に詳細を示す概略端面図、第7図は
本発明による戻り止め機構の第2の実施例を示す
分解図、第8図及び第9図は第6図に示した実施
例の概略斜視図、第10図は第7図に示した戻り
止め機構の部分破砕断面図、第11図は第7図に
示した実施例の戻り止め機構の一部を示す端面図
である。 10……フレーム、14,16……フレーム部
材、18……歯付区間、20……スプール、2
4,26……デイスク、42……戻しばね収納カ
セツト、43……戻り止め機構収納カセツト。
戻り止め機構の第1の実施例の分解図、第2図は
慣性検知機構の解放状態における概略斜視図、第
3図は慢性検知機構の戻り止め準備状態における
概略斜視図、第4図は戻り止め機構本体部分がか
み合う前の検知機構が完全に閉塞した状態を示す
概略斜視図、第5図は検知機構が完全に戻り止め
に入つた状態を示す概略斜視図、第6図は慣性型
検知機構を更に詳細を示す概略端面図、第7図は
本発明による戻り止め機構の第2の実施例を示す
分解図、第8図及び第9図は第6図に示した実施
例の概略斜視図、第10図は第7図に示した戻り
止め機構の部分破砕断面図、第11図は第7図に
示した実施例の戻り止め機構の一部を示す端面図
である。 10……フレーム、14,16……フレーム部
材、18……歯付区間、20……スプール、2
4,26……デイスク、42……戻しばね収納カ
セツト、43……戻り止め機構収納カセツト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 互いに平行な1対のフレーム部材と、ベルト
を受けるシヤフト及び該シヤフトの両端に隣接し
外周に歯を設けたデイスクとで構成され、軸受に
よりフレーム部材に取付けられ回転軸と直角方向
でフレーム部材に対して一定範囲内の並進運動を
行いデイスクに設けた戻り止め形成部がフレーム
部材に設けた相手方戻り止め形成部とかみ合う位
置に移動してかみ合いが外れる状態への回転を阻
止する構造のスプールと、該スプールをかみ合い
位置まで動かすための慣性応答作動手段とを具え
る安全ベルト巻取り装置の戻り止め機構におい
て、 前記スプールに設けられ、該スプールと一体に
回転するとともに並進運動を行なうラチエツト歯
車と、 前記スプールを回転自在に支持するとともに、
前記フレーム部材に対して回転可能に設けられ、
角運動に基づいて、前記スプールと連動し該スプ
ールを前記フレーム部材に噛み合わせて戻り止め
状態とする制御部材と、 前記安全ベルト巻取り装置に所定値以上の慣性
力が作用した際、前記制御部材と前記ラチエツト
歯車とを互いに連結し、前記ラチエツト歯車のベ
ルト繰出し方向への回転に基づいて前記制御部材
に角運動を惹起させ、もつて前記スプールを前記
戻り止め状態とする慣性応答手段と、 を有して成る慣性応答作動手段を具備したことを
特徴とする安全ベルト巻取り装置の戻り止め機
構。 2 前記制御部材が前記スプールの軸を介してフ
レーム部材の一方に枢着され、レバーが前記フレ
ーム部材の一方に枢着され、カム面とかみ合い可
能な従動部により前記制御部材に連結されてお
り、これにより前記制御部材の角運動により前記
レバーがスプールの一方のデイスクに設けた歯と
かみ合うものである特許請求の範囲第1項に記載
の安全ベルト巻取り装置の戻り止め機構。 3 前記制御部材は一方のフレーム部材に枢着さ
れその回転の中心はスプール軸からスプールの運
動方向と垂直の方向に移動し、かみ合いを行うも
のであり、前記スプールは制御部材上に軸受され
ており、これにより制御部材の角運動によりスプ
ールがかみ合い状態に移行するものである特許請
求の範囲第1項に記載の安全ベルト巻取り装置の
戻り止め機構。 4 前記慣性応答手段はスプール軸を中心として
回転する様に取付けられ、ばねによりラチエツト
歯車と連結される慣性デイスクを有しておりラチ
エツト歯車と慣性デイスクの間には、スプール軸
に関して対称に少なくとも2個のつめを設け、ラ
チエツト歯車が急に加速されたために、ばねの作
用に反して慣性デイスクの動きがラチエツト歯車
より遅れると、つめは外側に向つて半径方向に移
動し、制御部材のフランジ上の内側に向けて設け
たラチエツト式の歯とかみ合うものであり、上記
歯は制御部材の回軸点から角度的に間隔を有する
扇形部内に限つて切られるものである特許請求の
範囲第3項記載の安全ベルト巻取り装置の戻り止
め機構。 5 前記つめは先端部に隣接して当接面を有して
おり、前記制御部材上には、つめの先端とラチエ
ツト歯車との係合時に当接面と係合するような位
置にストツプ手段が設けられるものである特許請
求の範囲第4項記載の安全ベルト巻取り装置の戻
り止め機構。 6 前記スプールが巻取り方向に回転すると前記
つめと係合することによりつめがラチエツト歯車
とは係合しない状態に保つための隔離手段と、前
記慣性応答作動手段の感知装置に所定値を上まわ
る水平方向の加速度が加わつた場合には前記隔離
手段を働かなくさせる手段とを備えることを特徴
とする特許請求の範囲第1項乃至第5項のうちい
ずれか1項に記載の安全ベルト巻取り装置の戻り
止め機構。 7 前記慣性応答作動手段は前記フレーム部材の
うち一方の外側に固定されているあらかじめ組立
られた収納カセツト内に収容されており、戻りば
ねはもう一方のフレーム部材に固定されている同
様の収納カセツト内に収容されており前記各収納
カセツトはスプール用のスライド式軸受が設けて
あり、各軸受の表面は対応する収納カセツトの外
面の放射状に広がつた部分と、スライドしながら
かみ合うものである特許請求の範囲第1項乃至第
6項のうちいずれか1項に記載の安全ベルト巻取
り装置の戻り止め機構。 8 前記制御部材はラチエツト歯車と一体形成さ
れるスリーブを受入れる軸受を有し、該スリーブ
はスプール軸にラチエツト歯車を結合する役割も
兼ねるものである特許請求の範囲第1項乃至第7
項のうちいずれか1項に記載の安全ベルト巻取り
装置の戻り止め機構。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB8233186 | 1982-11-20 | ||
GB8233186 | 1982-11-20 | ||
GB8300178 | 1983-01-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59105465A JPS59105465A (ja) | 1984-06-18 |
JPH0451377B2 true JPH0451377B2 (ja) | 1992-08-18 |
Family
ID=10534404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58219321A Granted JPS59105465A (ja) | 1982-11-20 | 1983-11-21 | 安全ベルト巻取り装置の戻り止め機構 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59105465A (ja) |
ZA (1) | ZA838355B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1983
- 1983-11-09 ZA ZA838355A patent/ZA838355B/xx unknown
- 1983-11-21 JP JP58219321A patent/JPS59105465A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59105465A (ja) | 1984-06-18 |
ZA838355B (en) | 1984-06-27 |
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