JP2778671B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

シートベルトリトラクタ

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JP2778671B2 JP1251085A JP25108589A JP2778671B2 JP 2778671 B2 JP2778671 B2 JP 2778671B2 JP 1251085 A JP1251085 A JP 1251085A JP 25108589 A JP25108589 A JP 25108589A JP 2778671 B2 JP2778671 B2 JP 2778671B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/42Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency having means for acting directly upon the belt, e.g. by clamping or friction

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、急激なシートベルトの引き出し時や急激な
加速度発生時等の所定時にシートベルトの引き出しをロ
ックするシートベルトリトラクタに関するものである。
[従来の技術] 従来、自動車においては車両衝突時等の緊急事態発生
時に乗員を保護するために、シートベルト装置が自動車
の座席に装着されている。このようなシートベルト装置
におけるシートベルトは車体強度部材に装着された緊急
ロック式のリトラクタ装置に巻き取られるようになって
いる。そして、乗員がシートベルトを装着した際、通常
時にはシートベルトはリトラクタ装置から自由に引き出
すことができるようにされていて、乗員の移動を拘束し
ないようにしている。一方、車両衝突時等のような緊急
事態発生時には、その衝撃力や急激な加速度を感知する
ことによりリールシャフトロック手段が作動してシート
ベルトを巻き取っているリールシャフトの回転をロック
するようにしている。このリールシャフトの回転をロッ
クすることにより、シートベルトは乗員を拘束して乗員
が急激に移動することを阻止し、その乗員を保護するよ
うにしている。
ところで、リールシャフトロック手段はシートベルト
を巻き取っているリールシャフト自体の回転は確実に停
止させることができるが、このリールシャフトの回転が
停止してもそのリールシャフトに巻き取られている余剰
のシートベルトが巻締りによって引き出されることがあ
る。この巻締りによるシートベルトの引出しを防止する
ために、従来第8図に示すようなシートベルトリトラク
タが提案されてる。
第8図に示すように、このシートベルトリトラクタ10
1は、フレーム102に取り付けられ、所定値以上の衝撃力
が加えられたとき傾動する振子103と、シートベルト104
を巻取る図示しないリールシャフトに同軸的に固定され
たラチェット105と、振子103の傾動により作動してその
爪部106aがラチェット105の歯に係合すると共にラチェ
ット105の回動力によって上方に移動させられるリンク1
06と、フレーム102に回動可能に取り付けられ、リンク1
06の上動により回動して壁部材107との間にシートベル
ト104を挟持するストッパ部材108とを備えている。
このようなシートベルト装置101によれば、緊急事態
発生時にストッパ部材108がシートベルト104自体を壁部
材107との間に挟持するので、シートベルト104の巻締り
による引き出しを防止することができるようになる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、このようなシートベルト装置101において
は、乗員の体格等によってはシートベルト104を全量引
き出した状態で装着する場合がある。このような場合に
は、車両衝突等の緊急事態発生時等に乗員の急激な移動
によりシートベルト104が引き出されようとするが、シ
ートベルト104は全量引き出されているので、更に引き
出されることはない。このため、シートベルト104を巻
き取っているリールシャフトとラチェット105とは回転
することがないので、ストッパ部材108は回動しなく、
シートベルト104はストッパ部材108により挟持されな
い。したがって、シートベルト104に作用する力がその
ままリールシャフトに伝えられることになり、リールシ
ャフトには大きな負荷が加えられるようになる。このた
め、リールシャフトを鋼鉄等の剛性の大きな材料で形成
せざるを得なく、シートベルトリトラクタ101は重量が
重くかつ製造コストが比較的高いものとなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、緊急時またはシートベルトの急激な
引出し時にシートベルトの引出しをロックして、この引
出しを確実に防止することができるようにしながら、し
かも、シートベルトを全量またはほぼ全量引き出した状
態で装着したときには、乗員の移動によってリールシャ
フトに大きな負荷が加えられることを防止することので
きるシートベルトリトラクタを提供することである。
[課題を解決するための手段] 前述の課題を解決するために、請求項1の発明は、リ
ールシャフトに巻取り及び引出し自在に巻回されるシー
トベルトと、緊急時またはシートベルトの急激な引出し
時に作動してこのシートベルトを挟圧することにより前
記シートベルトの引出しをロックするシートベルトロッ
ク手段とを備えているシートベルトリトラクタであっ
て、前記シートベルトに、このシートベルトの全量また
はほぼ全量引出し時にも、前記シートベルトを挟圧して
ロックするように前記シートベルトロック手段を作動さ
せるシートベルトロック手段作動部材を設けたことを特
徴としている。
また請求項2記載の発明は、請求項1の発明におい
て、前記シートベルトロック手段作動部材を前記シート
ベルトに取り付けた作動釦で形成していることを特徴と
している。
更に請求項3の発明は、請求項1の発明において、前
記シートベルトロック手段作動部材を前記シートベルト
の前記リールシャフト取付端側の端縁で形成しているこ
とを特徴としている。
更に請求項4の発明は、請求項1の発明において、前
記シートベルトロック手段作動部材は前記シートベルト
に縫着された糸で形成していることを特徴としている。
[作用] このような構成をした本発明に係るシートベルトリト
ラクタにおいては、シートベルトの全量またはほぼ全量
引出し時にはシートベルトロック手段作動部材がシート
ベルトロック手段を作動し、このシートベルトロック手
段がシートベルトを挟圧するので、シートベルトの引出
しがロックされるようになる。このとき、シートベルト
ロック手段のシートベルト挟圧により、シートベルトの
引出しが強固にロックされる。これにより、シートベル
トからの大きな負荷がリールシャフトに加えられること
が確実に阻止されるようになる。したがって、リールシ
ャフトはそれほど剛性を必要としなく、このリールシャ
フトを樹脂等の軽量の材料で形成することができるよう
になる。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示し、(a)はその実施
例の正面図、(b)はその実施例の側面図、(c)は
(a)におけるIc−Ic線に沿う断面図である。
第1図(a)〜(c)に示すように、シートベルトリ
トラクタ1は、ケース2のほぼ中央にシートベルト3の
引出し・巻取りに応じて回転自在なリールシャフト4を
備えている。このリールシャフト4の上方には、シート
ベルト3の引出しをロックするシートベルトロック手段
5とを備えている。
また、ケース2の一方の側面2aの下方には急激な加速
度に感応する加速度センサ6が取り付けられている。こ
の加速度センサ6は、慣性体支持ケース6a上に載置さ
れ、ほぼ水平方向の加速度の作用により傾動する樽状の
慣性体6bと、この慣性体6bの傾動変位に応じ、鉛直面内
で回動変位するアクチュエータ6cとを備えて構成されて
おり、このアクチュエータ6cの解放端部6dは、回動変位
した状態でフライホイール7の外周端面に形成されてい
るラチェット7aに係合するようになっている。
また、リールシャフト4の他端には復帰スプリング8
の一端が連結され、この復帰スプンリング8の他端は他
方の側面2bに固定されている。したがって、シートベル
ト3はこの復帰スプリング8の付勢力に抗してリールシ
ャフト4から引き出され、かつ復帰スプリング8の付勢
力により巻き取られるようになっている。
第2図はこの実施例の分解斜視図であり、(a)はリ
トラクタ本体を主に示す図であり、(b)はシートベル
トロック手段5を主に示す図である。
第2図に示すようにリールシャフト4の一端に、ラチ
ェットホイール9がこのリールシャフト4と同軸にかつ
一体的に取り付けられている。
リールシャフト4の一端部に固定されたラチェットホ
イール9の外方には、突出部9aがリールシャフト4と同
軸に形成され、この突出部9aには一端部に形成された貫
通孔10aを介してタイプレート10が遊嵌されていると共
に、中央部に形成された貫通孔11aを介し、内周面に内
歯11bが形成されたロックリング11とが遊嵌されてい
る。そして、タイプレート10のほぼ中央部分に設けられ
たスプリングハンガ10bとロックリング11に設けられて
いるスプリングハンガ11cとの間に、ばね部材12が介設
されている。このばね部材12により、ロックリング11に
は矢印A1方向に回動する付勢力が常時作用されている。
タイプレート10はその他端部に形成された挿入孔10cが
枢支ピン13に嵌挿されて固定されている。また、シート
ベルト3を巻回するほぼ円筒状のリール部材14がリール
シャフト4に嵌装されている。
ロックリング11の外側に位置するラチェットホイール
9の突出部9aには、フックリテーナ15が固定されてい
る。このフックリテーナ15の周縁部には支持ピン15aが
リールシャフト4の回転中心と平行に突設され、更にこ
のフックリテーナ15にはフック16が支持ピン15aにより
揺動可能に外装されている。このフックリテーナ15とフ
ック16との間には、圧縮コイルスプリング17が介設さ
れ、フック16は支持ピン15aを中心にして矢印B1方向に
回動付勢されている。
また、フック16の外周縁の一部にはロックリング11の
内歯11bに係合可能な爪16aが形成されていると共に、フ
ック16の支持ピン15aを中心とした揺動端側には連結ピ
ン16bが形成されている。フック16が圧縮コイルスプリ
ング17により付勢されていることにより、通常時爪16a
は内歯11bから離脱されている。
更に連結ピン16bは、ほぼリング状に形成された摩擦
係止部材18の外周縁に設けられた係止孔18aに嵌挿され
ていると共に、摩擦係止部材18の内周縁に設けられた切
欠部18bにはフック16を貫通して突出した支持ピン15aが
位置するようにしている。また、この摩擦係止部材18の
外周には、ばね部材19を介して、外周端面にラチェット
7aを備えたフライホイール7が摩擦係止される。
第3図(a),(b)はばね部材19、摩擦係止部材18
及びフライホイール7の組立状態を示す図である。
これらの図に示すように、フライホイール7の内側に
は、複数のばね部材押え7bが円周方向に等間隔に回転中
心側に突出させて形成されている。また、ばね押え7bと
側壁7cとの間隔Hが、摩擦係止部材18の板厚とばね部材
19の線材の直径とを合わせた寸法とほぼ同寸法に設定さ
れていると共に、ばね部材19のリング外径がフライホイ
ール7の内径Iとほぼ同寸法に設定されているので、同
図に示すような状態に組み合わせることができる。更
に、ばね部材19の一端19aは摩擦係止部材18の側面に形
成されたばね部材止め18cに係止されている。
第1図(c)及び第2図(b)に示すように、シート
ベルトロック手段5は、シートベルト3の引出し・巻取
り方向で摺動可能にケース2に取り付けられた摺動挟持
部材20と、この摺動挟持部材20と対向配置され、作動時
にシートベルト3を挟持してロックする回動挟持部材21
とを備えている。
摺動挟持部材20は、ケース2にシートベルト3の引出
し・巻取り方向(Z方向)に摺動可能に取り付けられた
挟持部材20aと、シートベルト3との接触面に凹凸部20b
が形成され、挟持部材20aに挟持された当接部材20cと、
挟持部材20aをZ方向下向きに常時付勢する付勢部材20
d,20dとから構成されている。
また回動挟持部材21は、ケース2の両側面2a,2b間に
わたって架設される軸22に回動可能に支持されており、
シートベルト3との接触端には凹凸部21aが形成されて
いる。そして、回動挟持部材21はD1方向に回動したと
き、摺動挟持部材20との間でシートベルト3を強固に挟
持するようになっている。更にこの回動挟持部材21の一
側面21bにはねじ孔21cが形成されている。
このねじ孔21cには、ケース2の一方の側面2aに形成
された円弧状の孔2cを貫通する間隔部材23を介して、三
角形状のリンク部材24の一角がねじ25によって相対回動
可能に連結されている。またリンク部材24の他の二つの
角部のうちの一方は、ピン26によってケース2の一方の
側面2aに回動可能に取り付けられている。更にリンク部
材24の残りの角部近辺には、ピン24aが突設されてお
り、このピン24aには係止部材27の一端が回動可能に取
り付けられている。
係止部材27の他端よりにはガイドピン27aが突設され
ており、このガイドピン27aはロックリング11のガイド
孔11dに嵌入されている。そして、ロックリング11が通
常時にはばね部材12によりA1方向に付勢されているの
で、この通常状態では係止部材27の先端部27bはラチェ
ットホイール9から離脱した位置となるように設定され
ている。またロックリング11がばね部材12の付勢力に抗
してA2方向に回動したときには、係止部材27の先端部27
bはラチェットホイール9に係合する位置となるように
設定されている。
次に、フライホイール7、ロックリング11、フックリ
テーナ15、フック16及び摩擦係止部材18間に設定されて
いる相互の運動関係について説明する。リールシャフト
4に巻回されているシートベルト3が引き出される場合
には、ラチェットホイール9、フックリテーナ15、フッ
ク16、摩擦係止部材18及びフライホイール7はともにリ
ールシャフト4の回転軸を中心としてA2方向に回動する
ように設定されている。
そして、シートベルト3の引出しが普通の速度で引き
出された場合には、フック16、摩擦係止部材18及びフラ
イホイール7がともに同速度で回動するようにし、フッ
ク16はフックリテーナ15のピン15aを中心とする回動を
行わないように設定されている。すなわち、フック16の
爪16aをロックリング11の内歯11bに係合させないように
して、ロックリング11がA2方向に回動しないようにする
ことにより、係止部材27がともにラチェットホイール9
に係合しないように設定されている。
また、加速度センサ6が作動し、アクチュエータ6cの
解放端部6dがフライホイール7のラチェット7aに係合し
た場合は、フライホイール7及び摩擦係合部材18が回動
しなくなるので、フック16がピン15aを中心としてB2
向に回動してその爪16aがロックリング11の内歯11bに係
合するようにすることにより、ロックリング11がA2方向
に回動するように設定されている。これにより、係止部
材27がラチェットホイール9に係合するので、リールシ
ャフト4の回転がラチェットホイール9及び係止部材27
を介してリンク部材24に伝えられてこのリンク部材24が
ピン26を中心として回動し、このリンク部材24の回動に
より、回動挟持部材21がD1方向に回動して摺動挟持部材
20との間にシートベルト3を強固に挟持してシートベル
ト3の引き出しができないように設定されている。
更に急激にシートベルト3を引き出した場合には、フ
ライホイール7及び摩擦係止部材18の慣性遅れにより摩
擦係止部材18とフック16との間にスリップが生じて互い
に相対回転を行うようにして、フック16がピン15aを中
心としてB2方向に回動するように設定されている。フッ
ク16がB2方向に回動すると、フック16、ロックリング11
及び係止部材27が前述の加速度センサ6が作動した場合
と全く同じ挙動を行うように設定されている。
一方、第1図(c)及び第2図(a)に示すように、
リール部材14のシートベルト3巻取り部には、所定大き
さの貫通孔14aが形成されている。また第1図(c)及
び第5図(b)に示すように、シートベルト3の巻始め
部分には、幅方向中央部に所定高さに突出するシートベ
ルトロック手段5の作動釦28が固定されている。この作
動釦28は、シートベルトがリール部材14に巻き取られる
ときにはちょうど貫通孔14a内に嵌入するようになって
いる。これにより、作動釦28のためにシートベルト3の
巻取り部分がみだりに突出しないようにして、シートベ
ルト3の巻取りがスムーズに行われるようにされてい
る。そして、この作動釦28は、シートベルト3が全量ま
たはほぼ全量引き出されたときに、回動挟持部材21の先
端に当接してこの回動挟持部材21を回動させてシートベ
ルト3が挟持されるようにしている。
次に、このように構成されたこの実施例におけるシー
トベルトリトラクタ1の作動について説明する。
まず、通常の状態では、シートベルト3は復帰スプリ
ング8の付勢力により、リールシャフト4に巻き取られ
ている。この状態でシートベルト3を装着するために、
シートベルト3が普通の速度で引き出されると、フック
16、摩擦係止部材18及びフライホイール7がともに同速
度でA2方向に回動する。このため、フック16はフックリ
テーナ15のピン15aを中心とする回動を行わないので、
フック16の爪16aがロックリング11の内歯11aに係合しな
い。したがって、ロックリング11はA2方向に回動しな
く、係止部材27がともにラチェットホイール9に係合し
ない。これにより、シートベルト3は普通の速度で自由
に引き出すことができるようになる。
また、車両衝突等のような緊急事態により大きな加速
度が発生すると、加速度センサ6がこの加速度を感知し
てアクチュエータ6cの解放端部6dをフライホイール7の
等7aに係合させる。このため、フライホイール7及び摩
擦係合部材18が回動できなくなるので、フック16と摩擦
係合部材18との間に相対回動が生じるようになり、フッ
ク16がピン15aを中心としてB2方向に回動し、その爪16a
がロックリング11の内歯11bに係合する。これにより、
ロックリング11がA2方向に回動するようになるので、係
止部材27が回動してラチェットホイール9に係合する。
係止部材27がラチェットホイール9に係合することによ
り、ラチェットホイール9の回動力が係止部材27及びリ
ンク部材24を介して回動挟持部材21に伝えられるように
なる。このため、この回動挟持部材21はD1方向に回動し
てその先端の凹凸部21aがシートベルト3に係合し、摺
動挟持部材20との間でシートベルト3を挟持するように
なる。そして、シートベルト3が乗員の慣性で引き出さ
れようとするが、回動挟持部材21はシートベルト3の引
き出されようとする力で挟圧力が更に高められてより一
層強固にシートベルト3を挟圧するようになるので、シ
ートベルト3はそれ以上引き出されることはなく、シー
トベルト3はロックされるようになる。これにより、シ
ートベルト3の引出しが確実に防止され、乗員が確実に
拘束されるようになる。しかも、乗員の慣性によってシ
ートベルト3に加えられる力がリールシャフト4には伝
えられないので、シートベルト3のリールシャフト巻取
り部分における巻締りが確実に防止されるようになる。
更に乗員の急激な移動等により急激にシートベルト3
が引き出された場合には、ラチェットホイール9が急激
に回転するようになり、フライホイール7及び摩擦係止
部材18の慣性遅れのため摩擦係止部材18とフック16との
間に回転遅れが生じ、フライホイール7及び摩擦係止部
材18とフック16とは互いに相対回転を行うようになる。
このため、フック16がピン15aを中心としてB2方向に回
動するようになる。フック16がB2方向に回動すると、フ
ック16、ロックリング11及び係止部材27が前述の加速度
センサ6が作動した場合と全く同じ挙動を行うようにな
るので、回動挟持部材21が摺動挟持部材20との間でシー
トベルト3をロックするようになり、シートベルト3は
引き出すことができなくなる。これにより、乗員は確実
に拘束されるようになると共に、シートベルト3の巻締
りが確実に防止されるようになる。
一方、例えば乗員の体格が大きいこと等によりシート
ベルト3を全量またはほぼ全量引き出した状態で、乗員
がシートベルト3を装着した場合には、第5図(a),
(b)に示すように、シートベルト3に固定されている
作動釦28が回動挟持部材21の先端に当接し、この回動挟
持部材21をD1方向に回動する。したがって、回動挟持部
材3は摺動挟持部材20との間でシートベルト3を強固に
挟持するようになるので、シートベルト3はそれ以上引
き出されるようなことはない。
これにより、シートベルト3に加えられる力がリール
シャフト4に伝えられるのを確実に阻止されるので、リ
ールシャフト4に大きな負荷がかかるようなことはなく
なる。このため、リールシャフト4はそれほど剛性を大
きくしなくても済むので、このリールシャフト4に従来
のような重量の大きい鋼鉄材を使用する必要はなく、軽
量かつ安価な樹脂等の材料を使用することができるよう
になる。
第6図は本発明の他の実施例を示す図である。なお、
前述の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付すことに
より、その詳細な説明は省略する。
第6図に示すように、この実施例では、シートベルト
3を全量またはほぼ全量引き出したとき回動挟持部材21
を作動させる作動部材としてシートベルト3を折り返し
た端縁3aを利用している。すなわち、第1図(c)に示
すようにシートベルト3をリールシャフト4に係止する
ために、従来シートベルト3の端部を折り返すようにし
ているが、この折り返し部を延長することにより、シー
トベルト3を全量またはほぼ全量引き出したときシート
ベルト3の端縁3aが摺動挟持部材20を作動させるように
している。すなわち、摺動挟持部材20の挟持部材20aの
下端フランジ部20eを大きく突出させ、この下端フラン
ジ部20eに、同図(b),(c)に示すように、シート
ベルト3が貫通する孔20fを形成している。この孔20fは
寸法aがシートベルト3の厚さよりも若干量αだけ大き
く設定されており、シートベルト3はこの孔20f内を自
由に摺動可能とされている。そして、シートベルト3の
全量またはほぼ全量引き出し時にシートベルト3の端縁
3aがこのフランジ部20eに当接して摺動挟持部材20を二
点鎖線の位置から実線の位置へZ方向上方へ摺動させ
る。この摺動挟持部材20の上方移動により、下端フラン
ジ部20eが、回動挟持部材21の先端に当たり、この回動
挟持部材21をD1方向へ回動させる。これにより、シート
ベルト3は摺動挟持部材20と回動挟持部材21との間に挟
持されてロックされるようになる。その場合、シートベ
ルト3の端縁3aと摺動挟持部材20との係合を確実にする
ために、孔20fの大きさをシートベルト3に対応して適
宜設定する必要がある。この実施例においては、前述の
実施例の作動釦28は不要となる。
第7図は本発明の更に他の実施例を示す図である。な
お、前述の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付すこ
とにより、その詳細な説明は省略する。
第7図に示すように、この実施例では、シートベルト
3を全量またはほぼ全量引き出したとき回動挟持部材21
を作動させる作動部材としてシートベルト3に縫着され
た比較的太い糸29を利用している。このようにすれば、
シートベルト3を長く折り返す必要はなくなるので、シ
ートベルト3の材料が少なくて済むようになる。この場
合にも、摺動挟持部材20と糸29との係合を確実にするた
め、孔20fの大きさを適宜設定する必要がある。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明のシートベル
トリトラクタによれば、シートベルトの全量またはほぼ
全量引出し時に、シートベルトに設けられたシートベル
トロック手段作動部材がシートベルトロック手段を作動
し、このシートベルトロック手段がシートベルトを挟圧
するので、このシートベルトの全量またはほぼ全量引出
し時にも、シートベルトの引出しを確実にかつ強固にロ
ックすることができる。したがって、シートベルトから
の大きな負荷がリールシャフトに加えられることが確実
に阻止されるので、リールシャフトに加えられる負荷を
小さくできて、リールシャフトの剛性をそれほど必要と
しなく、このリールシャフトを樹脂等の軽量かつ安価な
材料で形成することができるようになる。そして、リー
ルシャフトを軽量材で形成することにより、シートベル
トリトラクタをより一層軽量にすること並びにコストダ
ウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るシートベルトリトラクタの一実施
例を示し、(a)はこの実施例の正面図、(B)はこの
実施例の側面図、(c)は(a)におけるI c−I c線に
沿う断面図、第2図はこの実施例の分解斜視図であり、
(a)はリトラクタ主要部を主に示す図、(b)はシー
トベルトロック手段を主に示す図、第3図はフライホイ
ール、ばね部材及び摩擦係止部材の組立状態を示す図で
あり、(a)はその正面図、(b)は(a)におけるII
I b−III b線に沿う断面図、第4図はシートベルトロッ
ク手段が所定時に作動してシートベルトをロックした状
態を拡大して示す図、第5図はシートベルトの全量また
はほぼ全量引き出し時のシートベルトロック手段の状態
を示し、(a)はシートベルトロック手段が作動してシ
ートベルトをロックした状態を拡大して示す図、(b)
は(a)におけるA方向からみた図、第6図は本発明の
他の実施例を示す第5図(a)と同様の図、第7図は本
発明の更に他の実施例を示す第5図(a)と同様の図、
第8図は従来のシートベルトリトラクタの斜視図であ
る。 1……シートベルトリトラクタ、3……シートベルト、
3a……シートベルト端縁(シートベルトロック手段作動
部材)、4……リールシャフト、5……シートベルトロ
ック手段、6……加速度センサ、28……シートベルトロ
ック手段作動釦(シートベルトロック手段作動部材)、
29……(シートベルトロック手段作動部材)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールシャフトに巻取り及び引出し自在に
    巻回されるシートベルトと、緊急時またはシートベルト
    の急激な引出し時に作動してこのシートベルトを挟圧す
    ることにより前記シートベルトの引出しをロックするシ
    ートベルトロック手段とを備えているシートベルトリト
    ラクタであって、 前記シートベルトに、このシートベルトの全量またはほ
    ぼ全量引出し時にも、前記シートベルトを挟圧してロッ
    クするように前記シートベルトロック手段を作動させる
    シートベルトロック手段作動部材を設けたことを特徴と
    するシートベルトリトラクタ。
  2. 【請求項2】前記シートベルトロック手段作動部材は前
    記シートベルトに取り付けた作動釦であることを特徴と
    する請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 【請求項3】前記シートベルトロック手段作動部材は前
    記シートベルトの前記リールシャフト取付端側の端縁で
    あることを特徴とする請求項1記載のシートベルトリト
    ラクタ。
  4. 【請求項4】前記シートベルトロック手段作動部材は前
    記シートベルトの縫着された糸であることを特徴とする
    請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
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