JP2586841Y2 - シートベルトのリトラクタ - Google Patents
シートベルトのリトラクタInfo
- Publication number
- JP2586841Y2 JP2586841Y2 JP1991088032U JP8803291U JP2586841Y2 JP 2586841 Y2 JP2586841 Y2 JP 2586841Y2 JP 1991088032 U JP1991088032 U JP 1991088032U JP 8803291 U JP8803291 U JP 8803291U JP 2586841 Y2 JP2586841 Y2 JP 2586841Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- webbing
- clamp
- frame
- lock plate
- clamp member
- Prior art date
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両衝突時の急激な加
速度の変化を感知して、ウエビングの巻取軸の回転をロ
ックしてウエビングの引き出しをロックする緊急ロック
機構に加え、この巻取軸のロック後に巻取軸上のウエビ
ングが巻き締まりによって更に引き出されるのを阻止す
るウエビングクランプ機構を備えたシートベルトのリト
ラクタに関するものである。
速度の変化を感知して、ウエビングの巻取軸の回転をロ
ックしてウエビングの引き出しをロックする緊急ロック
機構に加え、この巻取軸のロック後に巻取軸上のウエビ
ングが巻き締まりによって更に引き出されるのを阻止す
るウエビングクランプ機構を備えたシートベルトのリト
ラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両等の座席に装着されるシートベルト
装置は、ウエビングが緊急ロック機構付のリトラクタに
巻き取られるようになっている。そして、衝突時には、
その衝撃力による加速度変化を感知して緊急ロック機構
が作動し、ウエビングの巻回された巻取軸の回転を停止
させることでウエビングの引き出しを停止し、乗員を拘
束して保護するようになっているものが一般的である。
しかしながら、この種のリトラクタは、ウエビングの巻
回された巻取軸自体の回転を確実に停止させることがで
きるが、巻取軸の巻き締まりによる余剰のウエビングが
引き出されるという問題点を有していた。
装置は、ウエビングが緊急ロック機構付のリトラクタに
巻き取られるようになっている。そして、衝突時には、
その衝撃力による加速度変化を感知して緊急ロック機構
が作動し、ウエビングの巻回された巻取軸の回転を停止
させることでウエビングの引き出しを停止し、乗員を拘
束して保護するようになっているものが一般的である。
しかしながら、この種のリトラクタは、ウエビングの巻
回された巻取軸自体の回転を確実に停止させることがで
きるが、巻取軸の巻き締まりによる余剰のウエビングが
引き出されるという問題点を有していた。
【0003】この問題点を解消するものとして、出願人
は実願平3−53258号に係る考案を提供した。この
ものは、車体に取り付けられるフレームと、フレームに
回転自在に支持されると共にウエビングを外周に巻回す
る方向に回転付勢された巻取軸と、巻取軸と同軸的に回
動可能に配置されたロックプレートと、車体に加わる加
速度或いは車体の異常傾斜等を検知してロックプレート
を巻取軸と連結する慣性作動機構と、フレームのウエビ
ング通過部位に対向して両側に配置され両者連動してウ
エビングの引き出し方向に平行に移動可能とされると共
に両者間が離接可能とされた一対のクランプ部材と、先
端部がクランプ部材に当接し且つ基端部がフレームに揺
動可能に枢支された作動杆を含みロックプレートの回動
をクランプ部材に伝達するクランプ作動機構とを備え、
慣性作動機構が作動して巻取軸とロックプレートが連結
されて一体回転するときにクランプ作動機構が一方のク
ランプ部材を押圧して他方のクランプ部材との間でウエ
ビングを挟着するようにしたものである。
は実願平3−53258号に係る考案を提供した。この
ものは、車体に取り付けられるフレームと、フレームに
回転自在に支持されると共にウエビングを外周に巻回す
る方向に回転付勢された巻取軸と、巻取軸と同軸的に回
動可能に配置されたロックプレートと、車体に加わる加
速度或いは車体の異常傾斜等を検知してロックプレート
を巻取軸と連結する慣性作動機構と、フレームのウエビ
ング通過部位に対向して両側に配置され両者連動してウ
エビングの引き出し方向に平行に移動可能とされると共
に両者間が離接可能とされた一対のクランプ部材と、先
端部がクランプ部材に当接し且つ基端部がフレームに揺
動可能に枢支された作動杆を含みロックプレートの回動
をクランプ部材に伝達するクランプ作動機構とを備え、
慣性作動機構が作動して巻取軸とロックプレートが連結
されて一体回転するときにクランプ作動機構が一方のク
ランプ部材を押圧して他方のクランプ部材との間でウエ
ビングを挟着するようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記出願人の提供した
リトラクタにおいては、クランプを迅速に作動させて、
リトラクタからのウエビングの引き出し量を少なくする
と共に、クランプ作動機構に大きな力がかかることのな
いようにしてある。しかしながら、車両衝突時の急激な
加速度の変化が作用して、クランプ作動機構を構成する
作動杆のアーム部の先端が第1クランプ部材を押圧する
とき、ウエビングの幅方向に関して、作動杆のアーム部
と第1クランプ部材の両者間の摩擦力のばらつきによっ
て、第1クランプ部材の動き方が左右に寄って進んで遅
れを生じ、有効にウエビングをクランプするのが遅れ
て、その結果リトラクタからのウエビング伸び出し量が
比較的大きい値となる可能性があった。
リトラクタにおいては、クランプを迅速に作動させて、
リトラクタからのウエビングの引き出し量を少なくする
と共に、クランプ作動機構に大きな力がかかることのな
いようにしてある。しかしながら、車両衝突時の急激な
加速度の変化が作用して、クランプ作動機構を構成する
作動杆のアーム部の先端が第1クランプ部材を押圧する
とき、ウエビングの幅方向に関して、作動杆のアーム部
と第1クランプ部材の両者間の摩擦力のばらつきによっ
て、第1クランプ部材の動き方が左右に寄って進んで遅
れを生じ、有効にウエビングをクランプするのが遅れ
て、その結果リトラクタからのウエビング伸び出し量が
比較的大きい値となる可能性があった。
【0005】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、クランプ機構の動きが安定しており、早期に確
実にクランプ部材がウエビングを挟持して、リトラクタ
からのウエビング伸び出し量を小さく抑えるシートベル
トのリトラクタを提供しようとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、クランプ機構の動きが安定しており、早期に確
実にクランプ部材がウエビングを挟持して、リトラクタ
からのウエビング伸び出し量を小さく抑えるシートベル
トのリトラクタを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案におけるシートベルトのリトラクタは、車体
に取り付けられるフレームと、フレームに回転自在に支
持されると共にウエビングを外周に巻回する方向に回転
付勢された巻取軸と、巻取軸と同軸的に回動可能に配置
されたロックプレートと、車体に加わる加速度或いは車
体の異常傾斜等を検知してロックプレートを巻取軸と連
結する慣性作動機構と、枠形状のクランプケース内に収
納され互いに離反する方向にばね付勢されて両者間が離
接可能とされると共に、フレームのウエビング通過部位
に対向して両側に配置され両者連動してウエビングの引
き出し方向に平行に移動可能な一対の第1クランプ部材
及び第2クランプ部材と、先端部が第1クランプ部材の
ウエビング幅方向に形成した案内溝に係合し且つ基端部
がフレームに揺動可能に枢支された作動杆を含みロック
プレートの回動をクランプ部材に伝達するクランプ作動
機構と、フレームに揺動可能に取り付けられると共に先
端部がロックプレートと連絡し基端部が作動杆と当接す
るカム部材とを備え、慣性作動機構が作動して巻取軸と
ロックプレートが連結されて一体回転するときにクラン
プ作動機構が第1クランプ部材を押圧して第2クランプ
部材との間でウエビングを挟着するようにしてある。
に、本考案におけるシートベルトのリトラクタは、車体
に取り付けられるフレームと、フレームに回転自在に支
持されると共にウエビングを外周に巻回する方向に回転
付勢された巻取軸と、巻取軸と同軸的に回動可能に配置
されたロックプレートと、車体に加わる加速度或いは車
体の異常傾斜等を検知してロックプレートを巻取軸と連
結する慣性作動機構と、枠形状のクランプケース内に収
納され互いに離反する方向にばね付勢されて両者間が離
接可能とされると共に、フレームのウエビング通過部位
に対向して両側に配置され両者連動してウエビングの引
き出し方向に平行に移動可能な一対の第1クランプ部材
及び第2クランプ部材と、先端部が第1クランプ部材の
ウエビング幅方向に形成した案内溝に係合し且つ基端部
がフレームに揺動可能に枢支された作動杆を含みロック
プレートの回動をクランプ部材に伝達するクランプ作動
機構と、フレームに揺動可能に取り付けられると共に先
端部がロックプレートと連絡し基端部が作動杆と当接す
るカム部材とを備え、慣性作動機構が作動して巻取軸と
ロックプレートが連結されて一体回転するときにクラン
プ作動機構が第1クランプ部材を押圧して第2クランプ
部材との間でウエビングを挟着するようにしてある。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。1
1は、断面コ字状を呈するフレームである。フレーム1
1は、車体に取り付ける背板12の両側縁部より、互い
に相対向するように側板13,13を折曲延成して形成
してある。フレーム11の両側板13,13の中央部に
は、ウエビング14を巻き取る巻取軸15が回転可能に
支持せしめられている。この巻取軸15は、ウエビング
14を外周に巻回する方向に回転付勢されている。
1は、断面コ字状を呈するフレームである。フレーム1
1は、車体に取り付ける背板12の両側縁部より、互い
に相対向するように側板13,13を折曲延成して形成
してある。フレーム11の両側板13,13の中央部に
は、ウエビング14を巻き取る巻取軸15が回転可能に
支持せしめられている。この巻取軸15は、ウエビング
14を外周に巻回する方向に回転付勢されている。
【0008】側板13の外方に臨出する巻取軸15の端
部には、巻取軸15と同軸的に回動可能なロックプレー
ト16が軸支されている。ロックプレート16には、内
歯ラチェット17を一体に設けてある。18は、巻取軸
15端部に固着したプレート18’に立設したピン19
により揺動可能に支持せしめられたロック部材である。
ロック部材18は、プレート18’とロック部材18と
の間に介在させたばね20により、ロック部材18の爪
部21が内歯ラチェット17と係合しない方向に付勢さ
れている。
部には、巻取軸15と同軸的に回動可能なロックプレー
ト16が軸支されている。ロックプレート16には、内
歯ラチェット17を一体に設けてある。18は、巻取軸
15端部に固着したプレート18’に立設したピン19
により揺動可能に支持せしめられたロック部材である。
ロック部材18は、プレート18’とロック部材18と
の間に介在させたばね20により、ロック部材18の爪
部21が内歯ラチェット17と係合しない方向に付勢さ
れている。
【0009】22は、ロックプレート16の外側に、巻
取軸15と同軸的に回転可能に軸支されたラッチギヤで
ある。23は、フレーム11の側板13に取り付けられ
た車体検知機構である。車体検知機構23は、車体に加
わる加速度或いは車体の異常傾斜等の作用により、これ
を検知して傾斜するペンジュラム24と、このペンジュ
ラム24の傾斜に伴って起立するアクチュエータ25を
備えている。そして、このアクチュエータ25は、起立
時にラッチギヤ22と係合する。
取軸15と同軸的に回転可能に軸支されたラッチギヤで
ある。23は、フレーム11の側板13に取り付けられ
た車体検知機構である。車体検知機構23は、車体に加
わる加速度或いは車体の異常傾斜等の作用により、これ
を検知して傾斜するペンジュラム24と、このペンジュ
ラム24の傾斜に伴って起立するアクチュエータ25を
備えている。そして、このアクチュエータ25は、起立
時にラッチギヤ22と係合する。
【0010】ラッチギヤ22のロックプレート16側に
は、慣性ウエイト26を巻取軸15と同軸的に回転可能
に取り付けてあり、慣性ウエイト26とラッチギヤ22
とは摩擦結合されている。慣性ウエイト26には、ロッ
クプレート16側に突起27を突設してある。そして、
この突起27は、アクチュエータ25とラッチギヤ22
との係合によって慣性ウエイト26の回転が止められる
と、ロック部材18の爪部21を内歯ラチェット17と
係合させるように作用する。
は、慣性ウエイト26を巻取軸15と同軸的に回転可能
に取り付けてあり、慣性ウエイト26とラッチギヤ22
とは摩擦結合されている。慣性ウエイト26には、ロッ
クプレート16側に突起27を突設してある。そして、
この突起27は、アクチュエータ25とラッチギヤ22
との係合によって慣性ウエイト26の回転が止められる
と、ロック部材18の爪部21を内歯ラチェット17と
係合させるように作用する。
【0011】28は、フレーム11の側板13に支持軸
29により回動可能に軸支されているパウルである。パ
ウル28は、側板13とロックプレート16との間に配
設した巻取軸15と一体回転するラチェット歯30と係
合しない方向にばね付勢してある。そして、パウル28
に立設した支持ピン31をロックプレート16に設けた
摺動長孔32に挿入してあり、ロックプレート16の回
転によりパウル28がラチェット歯30と係合するよう
にしてある。かくして、車体検知機構23により車体に
加わる加速度或いは車体の異常傾斜等が検知されると、
慣性作動力によりロックプレート16は巻取軸15と連
結されることになる。
29により回動可能に軸支されているパウルである。パ
ウル28は、側板13とロックプレート16との間に配
設した巻取軸15と一体回転するラチェット歯30と係
合しない方向にばね付勢してある。そして、パウル28
に立設した支持ピン31をロックプレート16に設けた
摺動長孔32に挿入してあり、ロックプレート16の回
転によりパウル28がラチェット歯30と係合するよう
にしてある。かくして、車体検知機構23により車体に
加わる加速度或いは車体の異常傾斜等が検知されると、
慣性作動力によりロックプレート16は巻取軸15と連
結されることになる。
【0012】33は、側板13の上部に穿設した長孔3
4近傍に、カム軸35により回動可能に取り付けられた
カム部材である。カム部材33の下端部にはカム溝孔3
6を穿設してある。そして、ロックプレート16の基端
部よりフレーム側板13と平行に折曲延成したプレート
ベース37に立設した支持ピン38をカム溝孔36に挿
入してあり、この支持ピン38がロックプレート16の
回動によりカム溝孔36内を摺動することにより、カム
部材33が回動する。カム部材33の上端部には、長孔
34に向けて突片39を突成してある。
4近傍に、カム軸35により回動可能に取り付けられた
カム部材である。カム部材33の下端部にはカム溝孔3
6を穿設してある。そして、ロックプレート16の基端
部よりフレーム側板13と平行に折曲延成したプレート
ベース37に立設した支持ピン38をカム溝孔36に挿
入してあり、この支持ピン38がロックプレート16の
回動によりカム溝孔36内を摺動することにより、カム
部材33が回動する。カム部材33の上端部には、長孔
34に向けて突片39を突成してある。
【0013】40は、カム軸35の上方において、フレ
ーム11の両側板13,13に揺動可能に枢支されてい
る作動杆である。作動杆40は、後述する第1クランプ
部材43と当接するアーム部41を備えている。このア
ーム部41の先端は、アール形状に形成してある。アー
ム部41にはピン42を突設してあり、このピン42は
側板13の長孔34により臨出してカム部材33の突片
39と当接している。なお、作動杆40は、ばね(図示
せず)によりカム部材33と当接する方向に付勢されて
いる。そして、カム部材33の揺動により、カム部材3
3と当接した作動杆40が回動して第1クランプ部材4
3を押圧し、ロックプレート16の回動が第1クランプ
部材43に伝達される。
ーム11の両側板13,13に揺動可能に枢支されてい
る作動杆である。作動杆40は、後述する第1クランプ
部材43と当接するアーム部41を備えている。このア
ーム部41の先端は、アール形状に形成してある。アー
ム部41にはピン42を突設してあり、このピン42は
側板13の長孔34により臨出してカム部材33の突片
39と当接している。なお、作動杆40は、ばね(図示
せず)によりカム部材33と当接する方向に付勢されて
いる。そして、カム部材33の揺動により、カム部材3
3と当接した作動杆40が回動して第1クランプ部材4
3を押圧し、ロックプレート16の回動が第1クランプ
部材43に伝達される。
【0014】第1クランプ部材43は、フレーム11の
ウエビング14通過部位に配設してある。第1クランプ
部材43のウエビング側の壁面には、波形状の係合歯4
4を設けてある。第1クランプ部材43のウエビングと
反対側(背面側)の壁面には、作動杆40のアーム部4
1先端部と係合する案内溝45を設けてある。案内溝4
5は、このアーム部41先端部とスムーズに係合するよ
うに、アーム部41先端部の形状に合わせた断面弧状に
形成するのが好ましい。この案内溝45は、平板状の壁
面に凹設して形成してもよいし、図7に詳示するよう
に、案内溝45の上側端面を形成する上部突条46と下
側端面を形成する下部突条47とを横設することにより
構成してもよい。これら上部突条46と下部突条47の
高さは、同じであってもよいし異なるものであってもよ
い。
ウエビング14通過部位に配設してある。第1クランプ
部材43のウエビング側の壁面には、波形状の係合歯4
4を設けてある。第1クランプ部材43のウエビングと
反対側(背面側)の壁面には、作動杆40のアーム部4
1先端部と係合する案内溝45を設けてある。案内溝4
5は、このアーム部41先端部とスムーズに係合するよ
うに、アーム部41先端部の形状に合わせた断面弧状に
形成するのが好ましい。この案内溝45は、平板状の壁
面に凹設して形成してもよいし、図7に詳示するよう
に、案内溝45の上側端面を形成する上部突条46と下
側端面を形成する下部突条47とを横設することにより
構成してもよい。これら上部突条46と下部突条47の
高さは、同じであってもよいし異なるものであってもよ
い。
【0015】48は、ウエビング14を挟んで第1クラ
ンプ部材43と対向して配設してある第2クランプ部材
である。第2クランプ部材48には、第1クランプ部材
43の係合歯44と対向して凹凸部が齟齬して噛み合う
ように、係合歯49を設けてある。
ンプ部材43と対向して配設してある第2クランプ部材
である。第2クランプ部材48には、第1クランプ部材
43の係合歯44と対向して凹凸部が齟齬して噛み合う
ように、係合歯49を設けてある。
【0016】これら第1クランプ部材43及び第2クラ
ンプ部材48は、互いに離反する方向にばね付勢され、
枠形状のクランプケース50内に配置せしめられてお
り、両者連動して背板12に沿って上下動可能に構成し
てある。なお、51は、クランプケース50を下方向に
付勢するばねである。
ンプ部材48は、互いに離反する方向にばね付勢され、
枠形状のクランプケース50内に配置せしめられてお
り、両者連動して背板12に沿って上下動可能に構成し
てある。なお、51は、クランプケース50を下方向に
付勢するばねである。
【0017】そして、巻取軸15の巻き締まりによる余
剰のウエビング14が引き出されるのを阻止する際に、
第1クランプ部材43がアーム部41によって押圧さ
れ、両クランプ部材43,48はウエビング14を挟着
して引き出し方向に両者連動して平行移動してウエビン
グ14を挟着する。第1クランプ部材43に案内溝45
を設けてあるので、両クランプ部材43,48がウエビ
ング14と共に引き出し方向に移動するとき、案内溝4
5に係合するアーム部41が確実に第1クランプ部材を
第2クランプ部材側に押圧し、ウエビング14がより強
固に挟着されることになる。
剰のウエビング14が引き出されるのを阻止する際に、
第1クランプ部材43がアーム部41によって押圧さ
れ、両クランプ部材43,48はウエビング14を挟着
して引き出し方向に両者連動して平行移動してウエビン
グ14を挟着する。第1クランプ部材43に案内溝45
を設けてあるので、両クランプ部材43,48がウエビ
ング14と共に引き出し方向に移動するとき、案内溝4
5に係合するアーム部41が確実に第1クランプ部材を
第2クランプ部材側に押圧し、ウエビング14がより強
固に挟着されることになる。
【0018】
【作用】衝突時の大きな加速度又は減速度が働くと、車
体検知機構23がこれを検知して、ペンジュラム24が
傾斜してアクチュエータ25が起立し、ラッチギヤ22
と係合する。そして、ラッチギヤ22とこれに摩擦結合
している慣性ウエイト26の突起27の回転が止められ
る。このとき、巻取軸15と巻取軸15の端部に固着さ
れたプレート18’は更に図4における反時計方向に回
転しようとするので、プレート18’に立設したピン1
9に揺動可能に支持されたロック部材18も回転しよう
とするが、突起27が停止しているため突起27に沿っ
て動かされ、ロック部材18の爪部21が内歯ラチェッ
ト17と係合する。こうして、慣性作動機構が作動して
巻取軸15とロックプレート16とが連結される。
体検知機構23がこれを検知して、ペンジュラム24が
傾斜してアクチュエータ25が起立し、ラッチギヤ22
と係合する。そして、ラッチギヤ22とこれに摩擦結合
している慣性ウエイト26の突起27の回転が止められ
る。このとき、巻取軸15と巻取軸15の端部に固着さ
れたプレート18’は更に図4における反時計方向に回
転しようとするので、プレート18’に立設したピン1
9に揺動可能に支持されたロック部材18も回転しよう
とするが、突起27が停止しているため突起27に沿っ
て動かされ、ロック部材18の爪部21が内歯ラチェッ
ト17と係合する。こうして、慣性作動機構が作動して
巻取軸15とロックプレート16とが連結される。
【0019】ロック部材18と内歯ラチェット17とが
係合すると、ロックプレート16が巻取軸15と一体と
なって回転するので、支持ピン31が摺動長孔32内を
摺動し、パウル28が図5における時計方向に回動し
て、パウル28とラチェット歯30とが係合する。かく
して、巻取軸15のウエビング14引き出し方向の回転
が阻止される。
係合すると、ロックプレート16が巻取軸15と一体と
なって回転するので、支持ピン31が摺動長孔32内を
摺動し、パウル28が図5における時計方向に回動し
て、パウル28とラチェット歯30とが係合する。かく
して、巻取軸15のウエビング14引き出し方向の回転
が阻止される。
【0020】前記ロックプレート16の回動時に、クラ
ンプ作動機構が作動して支持ピン38がカム溝孔36内
を摺動し、カム部材33が揺動して突片39がピン42
を押圧する。そして、作動杆40が図3における反時計
方向に回動して、アーム部41先端が案内溝45と係合
して第1クランプ部材43を押圧し、第1クランプ部材
43はウエビング14の幅方向での進み遅れもなく確実
に移動する。そして、第1クランプ部材43が第2クラ
ンプ部材48に近接して両クランプ部材43,48間で
ウエビング14を挟む。これに伴って両クランプ部材4
3,48は、ウエビング14と両クランプ部材43,4
8との摩擦力によって、図3における上方向(ウエビン
グ引き出し方向)に追随して平行移動するが、カム部材
33はもはや作動杆40を押圧しない。そして、案内溝
45に係合する作動杆40が第1クランプ部材43に押
圧されて強制的に反時計方向に更に回動して、第1クラ
ンプ部材43をより押圧してウエビング14を挟着して
ウエビング14の引き出しを阻止する。即ち、両クラン
プ部材43,48が移動する際には作動杆40は第1ク
ランプ部材43によって強制的に回動され、カム部材3
3やロックプレート16と連動せずに自由に作動杆40
は回動することができるので、ウエビング14を挟着す
るに至るまでの速度を速くできる。
ンプ作動機構が作動して支持ピン38がカム溝孔36内
を摺動し、カム部材33が揺動して突片39がピン42
を押圧する。そして、作動杆40が図3における反時計
方向に回動して、アーム部41先端が案内溝45と係合
して第1クランプ部材43を押圧し、第1クランプ部材
43はウエビング14の幅方向での進み遅れもなく確実
に移動する。そして、第1クランプ部材43が第2クラ
ンプ部材48に近接して両クランプ部材43,48間で
ウエビング14を挟む。これに伴って両クランプ部材4
3,48は、ウエビング14と両クランプ部材43,4
8との摩擦力によって、図3における上方向(ウエビン
グ引き出し方向)に追随して平行移動するが、カム部材
33はもはや作動杆40を押圧しない。そして、案内溝
45に係合する作動杆40が第1クランプ部材43に押
圧されて強制的に反時計方向に更に回動して、第1クラ
ンプ部材43をより押圧してウエビング14を挟着して
ウエビング14の引き出しを阻止する。即ち、両クラン
プ部材43,48が移動する際には作動杆40は第1ク
ランプ部材43によって強制的に回動され、カム部材3
3やロックプレート16と連動せずに自由に作動杆40
は回動することができるので、ウエビング14を挟着す
るに至るまでの速度を速くできる。
【0021】なお、第1クランプ部材43は案内溝45
によって作動杆40と係合しているので、両クランプ部
材43,48は平行状態を維持しつつ、引き出されるウ
エビング14と同じ速さで移動しながらその間隔を狭め
ていき、ウエビング14との間の滑りが少なくまた均一
に挟着でき、ウエビングを傷つけにくい。
によって作動杆40と係合しているので、両クランプ部
材43,48は平行状態を維持しつつ、引き出されるウ
エビング14と同じ速さで移動しながらその間隔を狭め
ていき、ウエビング14との間の滑りが少なくまた均一
に挟着でき、ウエビングを傷つけにくい。
【0022】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されてお
り、クランプ動作の初期には、作動杆のアーム部先端が
第1クランプ部材の案内溝に係合して回動し、次いで第
1クランプ部材が係合する作動杆を強制回動させるの
で、クランプ部材の動きがウエビング幅方向で進み遅れ
を生じることがなく、ウエビングを安定して確実に挟持
することができる。そして、ウエビングを早期に有効に
クランプすることができ、リトラクタからのウエビング
の伸び出し量を小さく抑えることができる。また、カム
部材が作動杆を押圧して動かせ、両クランプ部材がウエ
ビングと一緒に動き出すと、カム部材の動きとは関係な
く、クランプ部材と作動杆の動きのみでウエビングを挟
持するので、ウエビング挟持動作を迅速且つスムーズに
行うことができる。更に、一対のクランプ部材はウエビ
ングの引き出される速さと略同じ速さでウエビングに平
行に移動しながら両者間でウエビングを挟着してその引
き出しを阻止するので、ウエビングを傷つけることが少
ない。尚、実施例ではロックプレートの回転により巻取
軸の回転を止めるロック機構と併用した構成のものとし
ているが、巻取軸の回転を止めずにクランプ部材だけで
ウエビングの引き出しを阻止するリトラクタにも適用で
きる。
り、クランプ動作の初期には、作動杆のアーム部先端が
第1クランプ部材の案内溝に係合して回動し、次いで第
1クランプ部材が係合する作動杆を強制回動させるの
で、クランプ部材の動きがウエビング幅方向で進み遅れ
を生じることがなく、ウエビングを安定して確実に挟持
することができる。そして、ウエビングを早期に有効に
クランプすることができ、リトラクタからのウエビング
の伸び出し量を小さく抑えることができる。また、カム
部材が作動杆を押圧して動かせ、両クランプ部材がウエ
ビングと一緒に動き出すと、カム部材の動きとは関係な
く、クランプ部材と作動杆の動きのみでウエビングを挟
持するので、ウエビング挟持動作を迅速且つスムーズに
行うことができる。更に、一対のクランプ部材はウエビ
ングの引き出される速さと略同じ速さでウエビングに平
行に移動しながら両者間でウエビングを挟着してその引
き出しを阻止するので、ウエビングを傷つけることが少
ない。尚、実施例ではロックプレートの回転により巻取
軸の回転を止めるロック機構と併用した構成のものとし
ているが、巻取軸の回転を止めずにクランプ部材だけで
ウエビングの引き出しを阻止するリトラクタにも適用で
きる。
【図1】本考案に係るリトラクタの側面図である。
【図2】リトラクタの要部側断面図である。
【図3】ベルトロック状態のリトラクタの要部側断面図
である。
である。
【図4】ロックプレート内の要部側断面図である。
【図5】巻取軸ロック状態のロックプレート内の要部側
断面図である。
断面図である。
【図6】リトラクタの要部正断面図である。
【図7】クランプ部の分解斜視図である。
11 フレーム 14 ウエビング 15 巻取軸 16 ロックプレート 23 車体検知機構 26 慣性ウエイト 33 カム部材 40 作動杆 43 第1クランプ部材 45 案内溝 48 第2クランプ部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−112750(JP,A) 特開 昭64−41442(JP,A) 特開 昭61−205531(JP,A) 特開 昭61−205532(JP,A) 特開 平2−147456(JP,A) 実開 昭61−47754(JP,U) 実開 昭64−33461(JP,U) 実開 平3−86868(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/00 - 22/48
Claims (1)
- 【請求項1】 車体に取り付けられるフレームと、 フレームに回転自在に支持されると共にウエビングを外
周に巻回する方向に回転付勢された巻取軸と、 巻取軸と同軸的に回動可能に配置されたロックプレート
と、 車体に加わる加速度或いは車体の異常傾斜等を検知して
ロックプレートを巻取軸と連結する慣性作動機構と、枠形状のクランプケース内に収納され互いに離反する方
向にばね付勢されて両者間が離接可能とされると共に、
フレームのウエビング通過部位に対向して両側に配置さ
れ両者連動してウエビングの引き出し方向に平行に移動
可能な一対の第1クランプ部材及び第2クランプ部材
と、 先端部が第1クランプ部材のウエビング幅方向に形成し
た案内溝に係合し且つ基端部がフレームに揺動可能に枢
支された作動杆を含みロックプレートの回動をクランプ
部材に伝達するクランプ作動機構と、 フレームに揺動可能に取り付けられると共に先端部がロ
ックプレートと連絡し基端部が作動杆と当接するカム部
材とを備え、 慣性作動機構が作動して巻取軸とロックプレートが連結
されて一体回転するときにクランプ作動機構が第1クラ
ンプ部材を押圧して第2クランプ部材との間でウエビン
グを挟着するようにしたことを特徴とするシートベルト
のリトラクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991088032U JP2586841Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | シートベルトのリトラクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991088032U JP2586841Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | シートベルトのリトラクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532176U JPH0532176U (ja) | 1993-04-27 |
JP2586841Y2 true JP2586841Y2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=13931488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991088032U Expired - Lifetime JP2586841Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | シートベルトのリトラクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586841Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0634154B2 (ja) * | 1983-01-21 | 1994-05-02 | シチズン時計株式会社 | マトリクス型表示装置の駆動回路 |
JP2778671B2 (ja) * | 1989-09-27 | 1998-07-23 | タカタ株式会社 | シートベルトリトラクタ |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991088032U patent/JP2586841Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532176U (ja) | 1993-04-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980818 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |