JPH0450935A - カメラのバッテリチェック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ、産業上の利用分野 本発明は、カメラの電源として用いられるバッテリの消
耗の程度をチエツクし、その程度に応じてカメラの作動
を制御するバッテリチェック装置に関する。

Ｂ、従来の技術 従来から、バッテリ電圧を基準電圧、すなわちバッテリ
が使用可能な限界の電圧と比較し、バッテリ電圧が基準
電圧以下であれば使用者に警告するバッテリチェック装
置が知られている。

また、バッテリの性能は使用するときの周囲温度によっ
て大きく影響を受けるので、カメラが使用される周囲温
度を検出して周囲温度に応じて基準電圧を変化させるバ
ッテリチェック装置も知られている。

Ｃ９発明が解決しようとする課題 ところで、モータに直流電圧を連続通電してフィルムを
高速巻き上げする高速モートと、巻き上げ中の作動音を
低減させるためにモータを短時間間隔でオン・オフする
、いわゆるパルス駆動を行って低速巻き上げをする低速
モードを備えた電動巻上げカメラが従来からある。しか
しながら、この種のカメラに上述したような従来のバッ
テリチェック装置を適用するとき、以下に述べる問題が
ある。

バッテリには内部抵抗があり、負荷電流が流れるとこの
内部抵抗のためにバラ子り電圧が低下する。通常の高速
モード（第２の駆動モード）で巻き上げを行なうと、モ
ータの起動時に瞬間的に大きな電流が流れた後、定常時
はほぼ定格電流に近い一定電流が流れる。従ってバッテ
リ電圧は、起動時に低下するが定常時には回復する。

一方、モータをパルス駆動して低速モード（第１の駆動
モード）で巻き上げを行なうと、起動電流が短時間間隔
で頻繁に流れるのでバッテリは大きな電圧降下を繰り返
すことになる。この結果、バッテリ電圧は低下したまま
となる。

そのため、バッテリチェック装置がまだ「使用可能」で
あることを示している場合でも、低速モードによりモー
タを起動するとバッテリ電圧が低下してカメラの制御回
路が正常に作動しなくなるおそれがある。そこで、この
低速モードにおける作動を保償するため基準電圧をより
高い値に設定すると、高速モードで使用すれば十分使用
可能な状態にあるバッテリに対して「使用不可能」と示
してしまう。

本発明の目的は、駆動モードに応じてバッテリチェック
時の基準電圧を設定し、バッテリを有効に利用できるよ
うにするカメラのバッテリチェック装置を提供すること
にある。

００課題を解決するための手段 クレーム対応図である第１図（ａ）に対応づけて本発明
を説明すると、本発明は、バッテリから電力を供給され
るアクチュエータを有し、少なくともこのアクチュエー
タがバッテリの大きな負荷となる第１の駆動モードと小
さな負荷となる第２の駆動モードとを選択可能な駆動モ
ード選択手段３を備えたカメラに用いられるバッテリチ
ェック装置に適用される。

そして請求項１では、バッテリ電圧を検出する電圧検出
手段５ａと、検出されたバッテリ電圧と基準電圧とを比
較し、バッテリ電圧が基準電圧よりも低いときはその旨
を示す告知信号を出力する電圧比較手段１ｂと、駆動モ
ード選択手段３により第１の駆動モードが選択されたと
きは、基準電圧として第２の駆動モードが選択されたと
きよりも高い値を設定する基準電圧設定手段１ａとを備
えることにより、上記目的が達成される。

また、クレーム対応図である第１図（ｂ）に対応づけて
本発明の請求項２のカメラのバッテリチェック装置を説
明すると、本発明は、上述したカメラに用いられるバッ
テリチェック装置に適用され、バッテリ電圧を検出する
電圧検出手段５ａと、検出されたバッテリ電圧と基準電
圧とを比較し、バッテリ電圧が基準電圧よりも低いとき
はその旨を示す告知信号を出力する電圧比較手段１ｂと
、少くとも駆動モード選択手段３により第１の駆動モー
ドが選択されたときは、基準電圧と比較するバッテリ電
圧を低い値に変更する電圧変更手段５ｂとを備えること
により、上記目的が達成される。

なお、請求項３のカメラのバッテリチェック装置では、
アクチュエータをモータとし、第１の駆動モードはこの
モータに連続して駆動エネルギを供給するモードとし、
第２の駆動モートはモータにパルス列状の駆動エネルギ
を供給するモードとして構成される。

さらに、請求項４のカメラのバッテリチェック装置では
、電圧比較手段１ｂにより告知信号が出力されたときに
、バッテリ電圧が低いことを警告するか、シャッターレ
リーズを禁止する警告制御手段１を備える。

Ｅ０作用 請求項１の装置では、駆動モード選択手段３により第１
の駆動モードが選択されたときに、基準電圧設定手段１
ａは、第２の駆動モードが設定されたときよりも高い基
準電圧を設定する。電圧比較手段１ｂは、この基準電圧
と電圧検出手段５ａにより検出されたバッテリ電圧とを
比較し、バッテリ電圧が基準電圧よりも低いときはその
旨を示す告知信号を出力する。

また、請求項２のカメラのバッテリチェック装置では、
駆動モード選択手段３により第１の駆動モードが選択さ
れたときに、電圧変更手段５ｂによりバッテリ電圧を低
い電圧に変更し、電圧比較手段１ｂは、この変更された
電圧と基準電圧とを比較して、バッテリ電圧が基準電圧
よりも低いときはその旨を示す告知信号を出力する。

なお、請求項４のカメラのバッテリチェック装置の警告
制御手段１は、電圧比較手段１ｂが告知信号を出力した
ときにバッテリ電圧が低いことを警告するか、シャッタ
ーレリーズを禁止する。

なお、本発明の詳細な説明する上記り項およびＥ項では
、本発明を分かり易くするために実施例の要素と同一の
符号を用いたが、これにより本発明が実施例に限定され
るものではない。

Ｆ、実施例 第２図は本発明の一実施例を示すブロック図、第３図は
本発明のバッテリチェック装置、電動巻き上げ装置など
を装備したカメラ本体と、このカメラ本体に着脱可能な
バッテリの２例を示す図である。第２図、第３図により
本発明の一実施例を説明する。

１は、マイクロコンピュータおよびメモリ１０などの周
辺部品から構成される制御回路であり。

後述するバッテリ電圧チエツクプログラムを実行してバ
ッテリチェックを行なう他、フィルム巻き上げなどのカ
メラのシーケンス制御や種々の演算を行なう。

２は、バッテリの種類を識別するバッテリ種別検出部で
ある。カメラに用いられるバッテリには、アルカリ・バ
ッテリ、ニラカド・バッテリ、リチウム・バッテリなど
があり、それぞれバッテリにより定格電圧が異なる。そ
こで、第３図に示すようにバッテリ２０．２１には、カ
メラ本体２２がその種類を識別できるように識別部材２
０ａ、２１ａが設けられる。さらに、カメラ本体２２に
は、これらの識別部材２０ａ、２１ａと相対する位置に
接点群（不図示）を有するバッテリ種別検出部２が設け
られ、バッテリ２０またはバッテリ２１が装着されると
その種別が検出される。

３は、フィルム巻き上げ時の駆動モード、すなわちバッ
テリ電圧をモータに直接印加して駆動する高速モートと
、上述したパルス駆動によりモータを駆動する低速モー
ドとを選択する駆動モード選択部である。

４は、カメラの周囲温度を検出する温度検出部、５は、
装着されたバッテリの端子電圧を検出するバッテリ電圧
検出部、６は、制御回路１からの制御信号に従ってフィ
ルム給送モータ６ａを駆動するモータ駆動回路、７は、
不図示のフィルム巻き上げ機構部に設けられ、巻き上げ
動作に連動してパルス信号を発生するパルス発生器であ
る。

８は、バッテリ電圧が基準電圧よりも低いときに制御回
路１からの信号に従って表示灯８ａを点灯する表示制御
部、９は、制御回路１にバッテリチェック動作を開始さ
せるバッテリチェックスイッチ−１０は、シャッターレ
リーズ半押し時にオンする半押しスイッチ、１１は、シ
ャッターレリーズ全押し時にオンする全押しスイッチで
ある。

さらに、１２は、不図示のシャッターを駆動するシャッ
ター駆動制御部である。

第４図は、制御回路１内のメモリ１ｃへ記憶される基準
電圧データを示し、バッテリ２０および２１の周囲温度
に対する基準電圧の設定曲線をそれぞれ示す図である。

曲線２０Ｈはバッテリ２０の高速モード時の基準電圧を
、曲線２０Ｌはバッテリ２０の低速モード時の基準電圧
を、曲線２１Ｈはバッテリ２１の高速モード時の基準電
圧を、曲線２１Ｌはバッテリ２１の低速モード時の基準
電圧をそれぞれ示す。いずれのバッテリも低速モード時
の基準電圧は、パルス駆動時のバッテリ電圧の低下を考
慮して高速モード時よりも高く設定され、また、上述し
たように低温時にはバッテリの性能が低下するので１周
囲温度が低くなるにつれて基準電圧を高くするように設
定される。

第５図は、制御回路１のマイクロコンピュータで実行さ
れるバッテリチェックプログラムを示すフローチャート
である。第５図によりバッテリチェック動作を説明する
。

このバッテリチェックプログラムは、バッテリチェック
スイッチ９が操作されたとき、またはシャッターレリー
ズ半押しスイッチ１０がオンしたときに実行される。

ステップＳ１において、バッテリ種別検出部２から装着
バッテリの種別を、また、駆動モート選択部３によって
設定された駆動モートをそれぞれ読み込んだ後、ステッ
プＳ２へ進んで、読み込まれたバッテリ種別および駆動
モードに応した基準電圧曲線を選択する。次にステップ
Ｓ３で、温度検出部４からカメラの周囲温度を読み込み
、続くステップＳ４で、読み込まれた周囲温度に対する
基準電圧をメモリｌｃから読み出す。ステップＳ５では
、バッテリ電圧検出部５からバッテリ電圧を読み込む。

ステップＳ６において、バッテリ電圧が基準電圧以下か
を判別し、以下ならばステップＳ７へ進み、そうでなけ
ればステップ８１０へ進む。ステップＳ７では、スイッ
チ１０によってシャッターレリーズが半押しのままかど
うかを判別し、半押しされていればステップＳ８へ進み
、そうでなければステップＳ８をスキップする。そして
、ステップＳ８で、シャッターレリーズ全押しスイッチ
１１が操作されてもシャッター駆動制御部１２を介して
シャッターレリーズの作動を禁止し、ステップＳ９で、
警告表示灯を点灯してバッテリチェックプログラムを終
了する。なお、ステップＳ６が否定されたときはバッテ
リ電圧は正常であり、ステップＳ１０で警告表示灯を消
灯してプログラムの実行を終了する。

このように、バッテリ負荷の大きい低速フィルム巻き上
げモード時は、負荷の小さい高速モード時より高い基準
電圧に基づいてバッテリ電圧をチエツクするので、高速
モード時に比べてバッテリ電圧が高くないと警告される
。その結果、従来のように低速巻き上げ開始後にバッテ
リ電圧が低下して制御回路が作動不能になることがなく
、それぞれのモードにおいてバッテリを限界まで有効に
使用することができる。

以上の実施例では、負荷が大きな駆動モート時に基準電
圧を高くしてバッテリ電圧と比較したか、基準電圧をそ
のままにして検出されたバッテリ電圧を低くしてもよい
。すなわち、例えば第６図に示すように、バッテリ検出
部５ａにバッテリ電圧を分圧する抵抗器１３ａ、１３ｂ
と、高速モート時にオンするスイッチ１４と、低速モー
ド時にオンするスイッチ１５とを設け、高速モード時は
スイッチ１４を介してバッテリＢａｔｔの電圧を直接検
出し、一方、低速モート時はスイッチ１５を介してバッ
テリ電圧を分圧して検出すればよい。

また、上記実施例では、バッテリの種類を２種類とした
が３種類以上あってもよい。さらに、バッテリの負荷は
モータに限定にされない。

以上の実施例の構成において、駆動モード選択部３が駆
動モード選択手段を、制御回路１が基準電圧設定手段、
電圧比較手段および警告制御手段を、電圧検出部５ａ、
５ｂが電圧検出手段および電圧変更手段をそれぞれ構成
する。

Ｇ０発明の詳細 な説明したように本発明によれば、バッテリの大きな負
荷となる第１の即動モード時は、小さな負荷の第２の恥
動モード時より基準電圧を高く設定してバッテリ電圧を
チエツクするので、それぞれの駆動モードの限界までバ
ッテリを有効に使用できる。なお、バッテリの大きな負
荷となる第１の駆動モード時に、基準電圧をそのままと
してバッテリ電圧を低い電圧に変更して基準電圧と比較
しても同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）および第１図（ｂ）はクレーム対応図であ
る。 第２図は一実施例を示すブロック図、第３図は本発明に
係るバッテリチェック装置を内蔵するカメラ本体、およ
びバッテリを示す図、第４図は温度に対する基準電圧の
設定曲線を示す図、第５図はマイクロコンピュータで実
行されるバッテリチェックプログラムを示すフローチャ
ート、第６図は本発明に係る一実施例の変形例を示す図
である９に制御回路　　　１ａ：基準電圧設定手段１ｂ
：電圧比較手段 ２：バッテリ種別検出部 ３：駆動モード選択部　　４：温度検呂部５．５ａ、５
ｂ：バッテリ電圧検出部 ６：モータ即動回路　　６ａ：モータ ７：パルス発生器 ８：表示制御　　　　　８ａ：表示灯 ９：バッテリチェックスイッチ １０：シャツターレリーズ半押しスイッチ１１：シャツ
ターレリーズ全押しスイッチ１２：シャッター駆動制御
部 １．３ａ、１３ｂ：抵抗器 １４．１５：スイッチ ２０．２１：バッテリ ２２：カメラ本体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）バッテリから電力を供給されるアクチュエータを有
   し、少なくとも該アクチュエータが前記バッテリの大き
   な負荷となる第１の駆動モードと小さな負荷となる第２
   の駆動モードとを選択可能な駆動モード選択手段を備え
   たカメラに用いられるバッテリチェック装置において、 前記バッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、検出され
   た前記バッテリ電圧と基準電圧とを比較し、前記バッテ
   リ電圧が前記基準電圧よりも低いときはその旨を示す告
   知信号を出力する電圧比較手段と、 前記駆動モード選択手段により前記第１の駆動モードが
   選択されたときは、前記基準電圧として前記第２の駆動
   モードが選択されたときよりも高い値を設定する基準電
   圧設定手段とを備えることを特徴とするカメラのバッテ
   リチェック装置。 ２）バッテリから電力を供給されるアクチュエータを有
   し、少なくとも該アクチュエータが前記バッテリの大き
   な負荷となる第１の駆動モードと小さな負荷となる第２
   の駆動モードとを選択可能な駆動モード選択手段を備え
   たカメラに用いられるバッテリチェック装置において、 前記バッテリ電圧を検出する電圧検出手段と、検出され
   た前記バッテリ電圧と基準電圧とを比較し、前記バッテ
   リ電圧が前記基準電圧よりも低いときはその旨を示す告
   知信号を出力する電圧比較手段と、 少なくとも前記駆動モード選択手段により前記第１の駆
   動モードが選択されたときは、前記基準電圧と比較する
   バッテリ電圧を低い値に変更する電圧変更手段とを備え
   ることを特徴とするカメラのバッテリチェック装置。 ３）請求項１または２に記載のカメラのバッテリチェッ
   ク装置において、 前記アクチュエータをモータとし、前記第１の駆動モー
   ドはこのモータに連続して駆動エネルギを供給するモー
   ドであり、前記第２の駆動モードは前記モータにパルス
   列状の駆動エネルギを供給するモードであることを特徴
   とするカメラのバッテリチェック装置。 ４）請求項１または２に記載のカメラのバッテリチェッ
   ク装置において、 前記電圧比較手段により告知信号が出力されたときには
   、バッテリ電圧が低いことを警告するか、シャッターレ
   リーズを禁止する警告制御手段を備えることを特徴とす
   るカメラのバッテリチェック装置。