JPH04505017A - 殺菌性オキサチインアゾール化合物 - Google Patents

殺菌性オキサチインアゾール化合物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 殺菌性オキサチインアゾール化合物 発明の背景 発明の分野 本発明は殺菌剤(fungicides)として有用な新規な一部の5,6−シ ヒドロー1.4−オキサチイン アゾール化合物およびこれらの化合物の製造方 法に関するもので植物は、菌類の育害な作用を克服または少なくとも減少させる ために、殺菌剤によって、以前から処理されている。しかしながら、同定されて いる菌類によって消費される多大の経済的支出および公知殺菌剤に対して耐性の 新しい菌種の発現は、栽培植物を保護するための、治療的、保護的および全身的 作用を有する新規な、そして一層効果的な殺菌剤の開発の引続(必要性を生じさ せている。成る種の1.4−オキサチイン化合物を使用して、殺菌的に有効な組 成物が得られることは当技術で知られている。−例として、米国特許3,249 ,499には、効果的な殺生物剤、特に全身的殺菌剤および殺細菌剤として、成 る種のカルボキサミド オキサチイン化合物が記載されてれいる。これらの化合 物の一つには、下記式(A)で示されるような5,6−シヒドロー2−メチル− 1,4−才キサチイン−3−カルボキシアミドがある: また、窒素含有ヘテロ環状化合物を使用して、殺菌的に有効な組成物が得られる ことも当技術で公知である。
−例として、米国特許4,202.894には殺菌剤として有用な、一群のへテ ロ環状化合物、すなわちモルホリン化合物、ピペリジン化合物などが記載されて いる。
上記従来技術で開示されている化合物は1.4−オキサチイン化合物および窒素 含有へテロ環状化合物であるが、これらの化合物は、5,6−シヒドロー1,4 〜オキサチインのアゾール化合物とは明白に異なる構造上の特徴を育するもので ある。
1、 3−オキサチオラン スルホキシド(B)を酸触媒の存在の下に、転位さ せ、5,6−シヒドロー1,4−オキサチインを生成させることは、米国特許4 ,152.334に記載されている。
新規な殺菌性5.6−シヒドロー1,4−オキサチイン−3−アゾール化合物( r)を生成させるために、アゾール含有オキサチオラン スルホキシド化合物( II)に関して、本発明において開示されている転位は刊行物に記載されたこと はない。
(II) (1) 中間体(π)およびこれらの前駆化合物(1)は、殺菌性を有するものとして、 1989年1月18日付で公表されたヨーロッパ特許公報0 22499Bに記 載されている。
(III) 類活性および(または)殺菌活性を有し、従来技術で使用されている化合物とは 異なる新規化合物の開発の引続く必要性が認識されていることは上述したとおり である。
発明の詳細な説明 本発明は下記の式で示される化合物に関するものである: 式(1)において、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン;トリフルオロメチル;0 1〜Csアルキル;C8〜C,シクロアルキル;C,−C,アルコキシ;CI〜 CIアルコキシカルボニル;アミノ;置換アミノ;アミノカルボニル:アミノス ルホニル:C1〜C,アルコキシスルホニル:フェニル;フェノキシ;独立して ハロゲン、トリフルオロメチル、CI〜C,アルキルまたはC3〜C,アルコキ シで1−12−1または3−置換されたフェニルまたはフェノキシ;あるいはベ ンジルであり; GはCHまたはNであり: mは0、lまたは2であり;そして nは0、lまたは2である。
好ましくは、Rはハロゲン:C3〜C4アルキル;CI〜C4アルコキシ;フェ ニル;フェノキシ;あるいは置換基として、1個のハロゲン、トリフルオロメチ ルまたは01〜C4アルキルを有するフェニルまたはフェノキシであり; GはCHまたはNであり; mは0またはlであり;そして nはOである。
もう一つの態様において、本発明は殺菌組成物に関し、この組成物は、 (A)上記式(1)で示される構造を育する化合物の殺菌有効量:および (B)適当な担体; からなる。
さらにもう一つの態様において、本発明は菌類の防除方法に関し、この方法は、 (A)式(1)で示される構造を有する化合物の殺菌有効量;および (B)適当な担体: からなる組成物の殺菌有効量を施用することからなる。
もう一つの態様において、本発明は構造式:(式中、R,Gおよびmは上記式( ■)において定義されているとおりである) で示される化合物の製造方法に関し、この方法は相当するオキサチオラン スル ホキシド(I)を、不活性塩素化炭化水素溶媒、たとえばクロロホルムまたはジ クロロメタン、好ましくはジクロロメタン中で、有機酸、たとえばp−トルエン スルホン酸、好ましくはメタンスルホン酸の存在の下に、20℃〜80℃の温度 において、転位させることからなる。スルホキシド化合物(I[)は、その不斉 炭素原子の存在によって、立体異性体の混合物としてもまた存在することに留意 すべきである。これらの立体異性体は分離する必要はなく、混合物として転位に 付することができる。
1.3−オキサチオラン スルホキシド化合物の酸触媒転位は、たとえば米国特 許(U、S、P、’)4.152.334に記載されているように、刊行物から 公知である。しかしながら、この転位反応は、式(II)で示されるアゾール含 有オキサチオラン スルホキシド化合物に関しては従来、知られていなかった。
オキサチイン スルホキシド(■、n=1)およびスルホラン(■、n=2)は 、初めに生成されたオキサチイン(I、n=0)の簡単な酸化にによって製造す ることができる。スルホキシド(T、n=1)を生成させるためには、スルフィ ド(L n=o)を、塩素化炭化水素溶媒、好ましくはジクロロメタン中で、0 °C〜室温において、1当量のm−クロロパーオキシ安息香酸と反応させる。ス ルホン(L n=2)を生成させるためには、スルフィド(I、n=0)を、不 活性塩素化炭化水素溶媒、好ましくはジクロロメタン中で室温ないし溶媒の還流 温度において、少な(とも2当量のm−クロロパーオキシ安息香酸と反応させる 。
式(I)で示される化合物は有機酸および無機酸と酸付加塩を形成する。生理学 的に許容される塩はまた、本発明の範囲内にあるものとする。
これらの塩は、慣用の塩形成方法によって、たとえば式(1)で示される化合物 を不活性溶媒中に溶解し、次いで酸、たとえば塩酸を添加することによって、簡 単な方法で得ることができ、そしてまた公知の方法、たとえば濾過により単離す ることができ、また必要に応じて、不活性有機溶剤により洗浄することによって 、精製することができる。
上記オキサチオラン スルホキシド(I[)の合成は、下記の逆方向−合成経路 で示すことができる:(IY) (VIE) X=C1,Br (v) αIII) 経路lに従い、式(II)で示されるスルホキシド化合物は、オキサチオラン化 合物(III)を不活性塩素化炭化水素、好ましくはジクロロメタン中で、0“ C〜室温において、1当量のm−クロロパーオキシ安息香酸と反応させることに よって製造される。
経路2に示されているように、オキサチオラン化合物(I[I)は、アゾリルケ トン化合物(IV)を酸触媒の存在の下に、トルエンおよび1−ブタノールから なる溶媒混合物中で2−メルカプトエタノール(■)と反応させ、還流条件の下 に水を共沸除去することによって製造される。好適な使用触媒はp−)ルエンス ルホン酸またはメタンスルホン酸である。
式(IV)で示されるアゾイル ケトン化合物は、たとえばカナダ国特許&l、 054,813およびフランス国特許&2,303,475に記載されている方 法によって、相当するハロメチル ケトン化合物(V)をアゾール(■)と反応 させることによって製造される。
式(V)で示されるハロメチル ケトン化合物およびそれらの前駆化合物(VI )は市販されているか、あるいは刊行物から一般に公知であり、当業者によって 既知の方法にしたがい製造することができる。
式(1)で示される化合物は植物毒性菌類の防除方法に有用である。この方法で は、殺菌有効量の式(1)で示される化合物を、当該菌類によって攻撃される場 所に施用する。
第一の好適態様において、構造式(I)を有する化合物の殺菌有効量を植物毒性 菌類から保護しようとする植物に施用する方法は、保護しようとする植物の葉に 化合物を施用することからなる。この場合には化合物は、0.125〜10キロ グラム/ヘクタール(kg/ha)、さらに好ましくは0.125〜5.0kg /haの濃度で葉に施用する。
植物毒性菌類の防除方法に係る第二の好適態様においては、構造式(、■)を育 する化合物の殺菌有効量を、植物毒性菌類から防護しようとする植物が生育して いる土壌に施用する。この態様では、化合物を10〜500ff1g/Lの濃度 で土壌に施用する。この濃度範囲内にある正確な施用量は防除しようとする菌類 および防護しようとする特定の植物に依存する。
構造式(I)を有する化合物は、コーティングとして種子に施用することもでき る。この方法によって、化学的治療手段または全身的手段、あるいはまたその両 方による育毒菌類からの植物の防護が得られる。すなわち、種子へのコーティン グは土壌を菌類による感染から保護することができ、あ条いは植物によって吸い 込まれ、植物全体を菌類の攻撃から護ることができる。この種子コーティング方 法では、化合物の適当濃度は化合物5〜75g/種子100kgの範囲である。
本発明の新規殺菌組成物は殺菌有効量の式(r)で示される化合物および組成物 用担体からなる。
次側は本発明の精神を例示するものである。これらの例は本明細書に記載の本発 明を例示するだけの目的を存するものであり、本発明はこれらの示されている実 施例に制限されるものではない。
例1 1− [[:2− (4−ブロモフェニル)−1,3−才キサチオラン−2−イ ルコメチル] −1(H)−1,2゜4−トリアゾールの製造 4゛−ブロモ−2−(IH−1,2,4−)リアゾール−1−イル)アセトフェ ノン15g、2−メルカプトエタノール13.9gおよびp−)ルエンスルホン 酸1水和物13.9gを、トルエン250+slと1−ブタノール250+ol とからなる溶媒混合物中に含有する混合物を、ディーンースターク条件の下に、 72時間還流させる。
この反応混合物を次いで冷却し、粗生成物を結晶化させる。この結晶を採取し、 ジクロロメタン中に取り、ついで重炭酸ナトリウム水溶液で処理する。この有機 抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで蒸発させ、所望のオキサチオラン 8gを得る:融点=118〜120℃。
例2 1−[[2−(4−メチルフェニル)−1,3−オキサチオラン−2−イルコメ チル]−1(H)−イミダゾールの製造 トルエン300m1およびl−ブタノール300a+1からなる溶媒混合物中の 4° −(メチルフェニル)−2−(1(H)−イミダゾール)アセトフェノン 20g、2−メルカブトエタノール31.2gおよびp−)ルエンスルホン酸l 水和物24−7gの混合物を、ディーンースターク条件の下に72時間還流させ る。この反応溶液を次いで少量にまで濃縮し、得られた沈殿を5%水酸化ナトリ ウム水溶液により処理し、次いでジクロロメタンで抽出する。この抽出液を硫酸 ナトリウム上で乾燥させ、次いで蒸発させ、所望のオキサチオラン16gを得る ;融点=86〜89℃。
例3 1−[[2−(4−ブロモフェニル)−1,3−才キサチオラン−2−イルコメ チル]−1(H) −1,2゜4−トリアゾール、S−オキシドの製造ジクロロ メタン100m1中の1− [[2−(4−ブロモフェニル)−1,3−オキサ チオラン−2−イル]−1(H) −1,2,4−)リアゾール7.3gの溶液 を0℃において、ジクロロメタン100m1中のm−クロロパーオキシ安息香酸 4.5gの滴下添加により処理する。
この溶液を室温まで温まるままにし、次いで一夜にわたり撹拌する。次いで、重 炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで蒸発させ 、所望のスルホキシド7.1gを得る:融点=135〜136℃。 −例4 1− [[2−(4−メチルフェニル)−1,3−オキサチオラン−2−イルコ メチル]−1(H)−イミダゾール、S−オキシドの製造 例3に記載の方法と同様の方法で、1− [[2−(4−メチルフェニル)−1 ,3−オキサチオラン−2−イルコメチル]−1(H)−イミダゾール5gをジ クロロメタン75m1中で、m−クロロパーオキシ安息香酸3.8gにより酸化 し、所望のスルホキシド5gを生成させる;融点=118〜120℃。
例5 1− [2−(4−ブロモフェニル)−5,6−シヒドロー1.4−オキサチイ ン−3−イル] −1(H)1゜2.4−トリアゾール(化合物Na2)の製造 ジクロロメタン150m1中の1− [[2−(4−ブロモフェニル)−1,3 −オキサチオラン−2−イルコメチル]−1(H)−1,2,4−トリアゾール 、S−オキシド7gの溶液に、メタンスルホン酸2.6gおよび無水酢酸2.7 gを室温で加える。この混合物を室温で一夜にわたり撹拌し、次いで2時間、お だやかに還流させる。この溶液を次いで重炭酸ナトリウム水溶液により処理し、 この有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次いで蒸発させ、粘性油状 物を得る。この油状物を室温で放置し、生成物を結晶化させる。トルエンを用い て再結晶させ、標題の化合物3.1gを得る;融点=85〜87℃。
例6 1− [2−(4−ブロモフェニル)−5,6−シヒドロー1.4−才キサチイ ン−3−イルコー1 (H)−イミダゾール(化合物N[L4)の製造 ジクロロメタン100m1中の1−[[2−(4−メチルフェニル)−1,3− 才キサチオランー2−イルコメチル]−1(H)−イミダゾール2.5g、メタ ンスルホン酸1.2gおよび無水酢酸1.2gの混合物を室温で一夜にわたり撹 拌する。この溶液を次いで、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、その有機層を重 炭酸ナトリウム上で乾燥させ、この有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次い で蒸発させ、固形物を得る。トルエンから再結晶させ、標題の化合物2.4gを 得る:融点=125〜129℃。
例7 1− [2−(4−フルオロフェニル)−5,6−シヒドロー1,4−オキサチ イン−3−イル]−1(H)−1,2,4−トリアゾール、S−オキシド(化合 物嵐8)の製造 ジクロロメタン50m1中のm−クロロパーオキシ安息香酸2.4gの溶液を、 ジクロロメタン75m1中の1−[2−(4−フルオロフェニル)−5,6−シ ヒドロー1.4−オキサチイン−3−イル] −1(H) −1,2゜4−トリ アゾール1.5gの溶液に加える。添加が完了した後に、この混合物を室温で一 夜にわたり撹拌し、次いで3時間、還流させる。この溶液を重炭酸ナトリウム水 溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで蒸発させ、所望のスルホン 1.5gを得る;融点=195〜197℃。
例日 1− [2−(3−メトキシフェニル)−5,8−ジヒドロ−1,4−オキサチ イン−3−イル]−1(H)−1,2,4−)リアゾール、塩酸塩(化合物凪2 7)の製造 例5に記載の方法と同様の方法で、1− [[2−(3−メトキシフェニル)− 1,3−オキサチオラン−2−イル] −1(H)−1,2,4−)リアゾール 、S−オキシド1.8gを、ジクロロメタン50m1中で、メタンスルホン酸0 .8gおよび無水酢酸0.8gと反応させ、油状物を得る。この油状物はスペク トル測定によって、1− c2− <メチルフェニル)−5,6−シヒドロー1 ゜4−オキサチイン−3−イル] −1(H)−1,2,4この油状物をジエチ ルエーテル150m1中に溶解し、次いで白色沈殿の生成が止むまで、塩化水素 ガスの一定流により処理する。この沈殿を採取し、通気乾燥させ、標題の塩酸塩 1.6gを得る:融点=L32〜138℃。
例9 化合物NIILI、 3.5〜7.9〜26および28の製造構造式Iにおいて 、R,G、mおよびnが本発明の意図の範囲内にある意味を有することを特徴と する追加の化合物を例1〜8に列記した方法にしたがい製造する。
これらの化合物を、それらの特徴を示す融点またはNMRデータとともに、下記 の表Iにまとめて示す。便宜上、例5〜8にしたがって生成された化合物魔2. 4.8および27に係る相当するデータをまた、それぞれ表Tに加えた。
表 1 24−Br I N 0 85−87 3 4−OCHI I CHO95−9744−CHs I CHO125−1 3050N 0 66−68 6 4−CI I N O101−H1570N 2190−192 8 4−F I N 2195−197表 I (つづき) 表 ■ (つづき) CHs CH。
22 4 (CHI)4CH11N 0 7323 3−F、4−OCH,2H CIN O243CH*=4 CHI 2 N 0 156 15925 40 CHs I CH095992630CHs、 4 0CHs 2 N 0 1 33 13627 30CHz I HCl・N O132138283CH*  I CM Ooil” 本NMR(C) 7.7 (IH,s)、6−8−7.4 (6H,m)、4. 5(2H,t)。
3、3 (2H,t) 、 2.2 (3H,a>例IO 殺菌組成物の調製 例5〜9で製造された化合物(化合物m1〜28)から組成物を生成する。これ は、化合物それぞれ0.3gをアセトンまたはその他の適当な不活性溶剤中に溶 解することによって達成される。これらの溶液をそれぞれ、乳化剤、たとえばT riton X −100(オクチル フェノキシ ポリエトキシ エタノール 、Rohm & Haasの商品名)1〜2濱により処理し、次いで水を加えて 、エマルジョンを生成させる。水による稀釈程度は組成物の所望の濃度に依存す る。水の添加量が多いほど組成物の濃度は低下する。組成物の濃度はミリグラム /リットル(mg/l)で示される。
例11 うどんこ病菌の防除(全身的根吸収) 例5〜9にしたがい製造された化合物N[L1〜28の各化合物を、エリシフエ  グラミニス(Prys iphegraminis)菌によって発症する大麦 のうどんこ病およびエリシフェ チコラセアルムCErysiphe cich oracearum)菌によって発症するキュウリのうどんこ病の防護または防 除におけるそれらの効果の評価に関して試験した。この防護または防除能力は、 全身的根吸収によるこれらの病気の防除に本発明の化合物を使用することによっ て評価した。
この目的を達成するために、それぞれ10本の大麦(”Herta ”種)およ びキュウリ(“Marketmore70#種)植物を含むポット(4X4X3 .5インチ)を、それぞれ6日令および10日令まで成育させた。これらの年令 に達した時点で、例1Oにしたがい調製されたエマルジョン組成物45m1を各 ポットに加えた。すなわち、例5〜9にしたがい製造された28種の化合物のエ マルジョン組成物により、48個のポットを処理した。
45m1の組成物は、ポットの下の受皿中に有意の量で漏出しないように、土壌 に飽和させた。さらに、同一の大麦およびキュウリを含む一連のポットを未処理 のまま残した。これらのポットは対照として使用した。
本発明の組成物により処理した後の24時間目に、全部のポット、すなわち処理 ポットおよび未処理ポット、中の大麦およびキュウリ植物に、うどんこ病菌を接 種した。この接種は、予め感染させた大麦およびキュウリ植物の葉を、大麦およ びキュウリをそれぞれ含む処理ポットおよび未処理ポット上で軽く打き、菌の胞 子を被験植物上に分布させることによって行なった。
接種後の6日目に、病気の防除を0〜6の評価尺度で評価した。0の尺度は、病 気の証拠が見られなかった場合を表わし、そして6の尺度は重篤な病気に対して 与えた。中間の尺度は病気の程度に応じて与えた。防除パーセントはコンピュー ターにより、処理植物および未処理植物の尺度を比較して計算した。
この例の結果、すなわち被験化合物のそれぞれの防除パーセントを表Hに示す。
大麦のうどんこ病防除の結果は“CMS 250”の項目の下に示されている。
表■は例17の後に示す。
例12 葉施用による大麦のうどんこ病の防除 8本の“Larker”種大麦植物をポットに植付けた。ポットの数は、表工に 列記されている28種の化合物のそれぞれに関し、2個または3個のポットを試 験するのに充分の数にする。この数の中には、以下に説明する対照として用いる 、2倍の数のポットを含ませる。
表Iに列記されている化合物のそれぞれを、例10に従い調製された組成物とし て、1,000mg/lのエマルジョン組成物濃度で植物上に噴霧することによ って試験した。各化合物の組成物はそれぞれ、2個または3個のポットに噴霧し た。一連のポットは噴霧しないで、対照として使用した。すなわち、噴霧した各 ポットに対し、未噴霧ポットを対照として用いた。
噴霧したポットの葉を乾燥させた後に、これらのポットおよび未噴霧対照ポット を、21”Cに維持されている温室中に入れた。ポットにはいずれも、次いで大 麦うどんこ病菌、エリシフエ グラミニス(Erysiphegraa+1ni s)を接種した。この接種は、うどんこ病に予め感染させた植物から被験葉上に 菌の胞子を分布させることによって行なった。
接種後の5日目に、植物を評価し、例IIに記載の尺度と同様に0〜5で病気の 度合いを表わした。また、防除パーセントを、処理胞子と未処理対照胞子との比 較によってコンピューターにより計算した。これらの試験結果を表πに、“BM P 1000°の項目の下にまとめて示す。
例13 葉施用によるイネのいもち病の防除 5本のBe 11 erjlon tイネ植物を複数個のポットでそれぞれ成育 させた。イネ植物が植付けられたポットの数は、表Iに列記されている全化合物 の組成物および各対照を試験するのに充分な数にする。対照の数は、各化合物で 試験されるポットの数に等しくする。
植付は後の3〜4週間に、イネ植物に、例10にしたがい調製された本発明の化 合物の組成物を噴霧した。各組成物の濃度は1,000mg/lである。5本の イネ植物/ポットの等しい数のポットは噴霧しないで残した。
植物の噴霧ポットおよび未噴霧ポットに、イネいもち病菌、ピリクラリア オリ ザ−r−(Pyricularia oryzae)の胞子を接種した。この接 種は、20.000〜30゜000胞子/mlを含有する接種原を調製すること によって行なった。このように調製された接種原をTween 201+11ま たは2滴とともに植物上に噴霧した。Tween 2 Qは1. C,1,の非 イオン性界面活性剤(エトキシル化エチレン ソルビタン モノラウレート)の 商品名であり、植物葉上が接種原により適当に湿らされるようにす特表千4−5 0501?(8) るために使用した。
植物は99%の湿度および21”Cの温度の制御室内で約24時間インキュベー トし、感染を生じさせた。制御室内で24時間後の植物を温室に6日間移し、病 気を発症させた。病気は、葉の上のいもち病病巣によって顕示される。病気の防 除は、感染が中程度である場合には病巣の数をかぞえることによって計算し、あ るいは例11に記載されている0〜6の評価尺度によって評価した。
当然のこととして、本発明の化合物の全部の評価に使用した評価尺度をその対照 の評価にも使用した。この試験の結果を表■に、“RCB 1000”の項目の 下にまとめて示す。
例14 豆さび病菌の防除、根絶試験 ポットに、さび病に感受性を有するインゲン豆植物、P、ブルガリス(vulg aris) 2本をそれぞれ植付けた。植物が7日令、すなわち初生葉生育段階 は達した時点で、これらの植物の全部に、豆さび病菌、ウロマイセス ファセオ リ(Uromyces phaseoli)の胞子20.000個/mlを含有 する懸濁液を噴霧した。植物を含むポットの全部を次いで、99%の湿度および 21”Cに維持されている制御環境室で24時間インキュベートし、感染を生じ させた。植物を次いで、インキュベーターから取り出し、乾燥させた。接種後の 2日目に、感染した植物に、例1Oに記載の本発明の化合物から1.000mg /lの施用量で調製された組成物を噴霧した。一連の感染ポットは、噴霧をしな いで、対照として使用した。噴霧した植物および未噴霧植物の全部を21°Cの 温室内に5日間入れ、病気を発症させた。
胞子懸濁液を噴霧した植物はいづれも、例11に記載の0〜6の評価尺度を用い て病気に係り評価した。病気の防除は、処理植物を未処理対照と比較することに よって測定した。病気の軽減パーセントで表わされる病気の防除を、表■に“B RE 1000″の項目の下に示す。
例15 葉処理による落花生Cercospora褐斑病菌の防除4本褐斑病子gini a落花生植物を複数個のポットでそれぞれ生育させた。各ポットの4本の植物が 表Iに列記されている化合物のそれぞれで噴霧できるのに充分の数のポットを作 った。この噴霧は、植物が4週令に達した時点で行なった。本発明の28種の化 合物は、例IOに例示されている方法にしたがって調製されたエマルジョン組成 物によって落花生植物に施用した。このエマルジョン組成物の濃度は表1にあげ られている化合物のそれぞれに係り、900mg/ ]であった。4本の4退会 Virginia落花生植物を含む一連のポットは未処理のままおき、対照とし て使用した。
乾燥させた後に、処理(噴霧)植物および未処理(未噴霧)植物に、落花生Ce rcospora褐斑病菌、チルコス褐斑病子ラキジコラ(Circospar a arachidicola)の胞子を接種した。この接種原は20.000 〜30,000胞子/mlを含有していた。この接種原を、接種原による葉の湿 潤を助けるために、Tween 20界面活性剤1滴または2滴とともに噴霧し た。接種された落花生植物ポットの全部を温度−湿度制御室内で24℃において 36時間インキュベートし、感染を発現させた。植物を次いで、温室内に21日 間入れ、病気を発症させた。
温室内で21日後に、植物の全部に関して、θ〜6の病気評価尺度で評価した。
防除パーセントは処理ポットの尺度と未処理対照ポットの尺度との比較によって 、コンピューターにより計算した。この試験の結果を表■に、“PNT 900 ”の項目の下にまとめて示す。
” Herta”種の6日令の大麦10本をそれぞれ含有するポットを調製した 。これらのポットに、表Iに列記されている化合物の例1Oの方法によって調製 された組成物を噴霧した。これらのポットおよび噴霧されていない、10本の“ Herta“種大麦植物を植付けた、一連の対照ポットに、いもち病菌:ピリク ラリア オリザエ(Pyrieularia oryzae)の胞子を接種した 。このピリクラリア オリザエは例13で使用された菌と同一であり、接種方法 は、例13の記載にしたがった。
接種したポットの全部を2ビCの温度および99%の湿度に維持されている温室 に5日間、入れた。この時点で、植物を0〜6の病気評価尺度を用いて評価した 。防除パーセントは処理ポットの評価と未処理ポットの評価とを比較することに よって、コンピューターにより計算した。この試験の結果を表■に、“BBL  1000”の項目の下に示す。
例17 9種の菌の防除 表1にあげられている化合物を50 On+g/ 1の濃度でアセトン中に溶解 した。すなわち、本発明の化合物から、500重量部活性化合物/アセトン10 0万容量部の溶液を調製した。直径11mmの複数個のフィルター紙ディスクを 各被験溶液に潰した。これらのディスクを通気乾燥させ、アセトン溶剤を除去し た。一連のディスクは対照にするべく処理した。
処理ディスクおよび未処理ディスクを次いで、寒天プレート上におき、次いで下 記の8種の菌を各被験ディスクの中央に、被験ディスクの処理紙と接触している 菌量による培養プラグの形態で加えた: アルテルナリア ソラー1− (Alternaria 5olani)(A  L T )、ボトリチス チネレア(Botrytis cinerea) ( B OT )、フサリウム オキシスボルム(FusariuIlloxysp orum)(FUS) 、ヘルミントスボリウム マイディス(Helmint hosporium mydis) (HMAY) 、フィトフトラ インフェ スタンス(Phytophthora 1nfestans)(PHY) 、エ リシフエ ボルゴニ(Erysiphe polgoni)(PMP) 、スフ レロチニア スクレロチウム(Sclerotinia sclerotior um) (S CM)およびスクレロチウム ロルフッシ(Sclerotiu m rolfsii) (S OC)。
9種目の菌種、セルコスポラ アラキジコラ(Cercospora arac hidicola) (CE R)は、菌糸培養プラグの形態ではなく、化学的 に処理された被験ディスクユベートし、次いで初めの8種の菌を、未処理ディス クの菌コロニイの中心からの半径を測定することによって、評価した。
各被験化合物の増殖抑止パーセントを、これら8種の菌に係る処理ディスクの半 径と未処理ディスクの半径との間の差の関数として決定した。
セルコスポラ アラキジコラ(CER)の場合は、下記の数値にもとづく評価を 行なった: 100=発芽および増殖の完全な抑止 80=若干の増殖はあるが、はとんど完全な抑止50=増殖の部分的抑止または 後になって増殖が始まるが、初期には完全な抑止 20=増殖の幾分の抑止、しかし有意ではない0=増殖を抑止しない 上記試験の全部の結果を表■に、“ALT 500”、“BOT 500″、” FUS 500”、“HMAY500”、”PHY 500”、“PMP 10 00″、”SCM 500’、“S00500″および“CER500”の項目 の下に示す。
■1〜〜〜−214G!31iiIGl@例18 前記方法を用いる比較試験を、本発明の化合物と類似する化合物を使用して行な い、類似化合物の生物学的効果を測定した。被験化合物およびそれらの結果を表 ■に示す。これらの化合物は本発明の範囲外の化合物である。
表■ 且町頃1500 500 250 1000 1000 1000 500補正 書の翻訳文提出書 (曲日184&の8)平成4年4月16日 ら

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.式I ▲数式、化学式、表等があります▼(I)[式中、Rはそれぞれ独立して、ハロ ゲン;トリフルオロメチル;C1〜C3アルキル;C3〜C6シクロアルキル; C1〜C3アルコキシ;C1〜C3アルコキシカルボニル;アミノ;置換アミノ ;アミノカルボニル;アミノスルホニル;C1〜C3アルコキシスルホニル;フ ェニル;フェノキシ;独立してハロゲン、トリフルオロメチル、C1〜C3アル キルまたはC1〜C3アルコキシで1−、2−または3−置換されたフェニルま たはフェノキシ;あるいはベンジルであり; GはCHまたはNであり; mは0、1または2であり;そして nは0、1または2である] で示される化合物。
  2. 2.Rがハロゲン;C1〜C4アルキル;C1〜C4アルコキシ;フェニル;フ ェノキシ;あるいはハロゲン、トリフルオロメチルまたはC1〜C4アルキルで 1−置換されたフェニルあるいはフェノキシであり;GがCHまたはNであり; mが0または1であり;そして nが0である、 請求項1の化合物。
  3. 3.(a)殺菌有効量の請求項1の化合物;および (b)適当な担体; からなる殺菌組成物。
  4. 4.(a)殺菌有効量の請求項2の化合物;および (b)適当な担体; からな殺菌組成物。
  5. 5.有効量の請求項1の化合物を施用することからなる菌類の防除方法。
  6. 6.有効量の請求項2の化合物を施用することからなる菌類の防除方法。
  7. 7.式VII ▲数式、化学式、表等があります▼(VII)[式中、Rはそれぞれ独立して、 ハロゲン;トリフルオロメチル;C1〜C3アルキル;C3〜C6シクロアルキ ル;C1〜C3アルコキシ;C1〜C3アルコキシカルボニル;アミノ;置換ア ミノ;アミノカルボニル;アミノスルホニル;C1〜C3アルコキシスルホニル :フェニル;フェノキシ;独立してハロゲン、トリフルオロメチル、C1〜C3 アルキルまたはC1〜C3アルコキシで1−、2−、または3−置換されたフェ ニルまたはフェノキシ;あるいはベンジルであり;GはCHまたはNであり;そ して mは0、1または2である; 独立してハロゲン、トリフルオロメチル、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3 アルコキシにより;あるいはベンジル; GはCHまたはNであり;そして mは0、1または2である] で示される化合物の製造方法であって、i)式II ▲数式、化学式、表等があります▼(II)(式中、R、Gおよびmは上記定義 のとおりである)で示される化合物を、不活性塩素化炭化水素溶媒および有機酸 の存在の下に、20℃〜80℃において、反応的に転位させ;次いで ii)この反応混合物から式VIIで示される化合物を単離する、 ことからなる製造方法。
  8. 8.Rがハロゲン;C1〜C4アルキル;C1〜C4アルコキシ;フェニル;フ ェノキシ:あるいは置換基として、1個のハロゲン、トリフルオロメチルまたは C1〜C4アルキルを有するフェニルまたはフェノキシであり; GがCHまたはNであり;そして mが0または1である、 請求項7の方法。
  9. 9.不活性塩素化炭化水素がジクロロメタンであり、そして有機酸がメタンスル ホン酸である、請求項7の方法。
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