JPH0450284Y2 - - Google Patents

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JPH0450284Y2
JPH0450284Y2 JP1987099041U JP9904187U JPH0450284Y2 JP H0450284 Y2 JPH0450284 Y2 JP H0450284Y2 JP 1987099041 U JP1987099041 U JP 1987099041U JP 9904187 U JP9904187 U JP 9904187U JP H0450284 Y2 JPH0450284 Y2 JP H0450284Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は液体をスライドホツパ法等の塗布方法
或は固体から蒸着法等の気相堆積法によつて目的
使用に供する被膜、例えば写真乳剤層、磁気記録
層或は感熱記録層を設けたウエブの搬送に関し、
更に具体的には該ウエブを挾持搬送するローラ対
に関する。 (従来技術) 前記したような技術分野に於ては、特定の目的
のための被膜を有するウエブを搬送する際、目的
特性を満足する品質の保全或は生産性技術の面か
ら、その基体及び塗設被膜の有する特性即ち該ウ
エブの表裏面の物性例えば弾性率、摩擦係数、表
面粗さ或は粘着性等は相互に異つており、該ウエ
ブを挾持搬送するローラ面の物性との関係を蔑ろ
にして対処することはできない。 即ち前記ウエブをローラ対で挾持して搬送する
場合、挾む圧力によつては、該ウエブの被膜及
び/または基体に物理的な損傷が生じ、製品機能
上の問題が発生することがある。さらに、基体に
乳剤を塗布した感光材料の場合は、たとえ表面に
傷が無くても重大な問題を引き起こすことがあつ
た。例えば、基体に乳剤を塗布した感光材料で
は、乳剤層を許容以上に圧縮することにより圧力
かぶりが発生する。 これら搬送に関する問題に対処して、特開昭54
−118832号に於ては、安定搬送、品質保全の二つ
の見地から摩擦係数に着目し、ローラ表面の表面
平均粗さRaを2〜40μmとすることを推奨し、ま
た特開昭60−153360号では、表面の摩擦係数の大
きいフリーローラを被膜面(写真乳剤層)に押接
し、一方摩擦係数の小さい駆動ローラをウエブ裏
面に押接し且つ搬送進行先ゆきにつれて駆動ロー
ラの回転を逓増することによつて、被膜面の擦過
防止と搬送テンシヨンを保ち搬送故障を避けてい
る。 しかし安定搬送を左右する挾持ローラ対間のニ
ツプ圧については、損傷を生ずる限界ニツプ圧或
はウエブ表面、挾持ローラ面に与えるべき弾性率
もしくは硬さの相対関係が不明であり、ニツプ圧
を大にして搬送安定性、高速化を図ることができ
なかつた。 (考案の目的) 本考案の目的は、目的使用に供する被膜を有す
るウエブの品質を保全し且つ安定、高速な搬送を
可能にするウエブ搬送ローラ及びウエブ搬送装置
の提供にある。 (考案の構成及び作用効果) 前記の本考案の目的は、基体に被膜を塗布した
ウエブをローラ対で挾持して搬送する搬送装置の
ローラ対に於て、前記ウエブの表裏面のうち弾性
率の小さい面に接するローラ面の弾性率を、弾性
率の大きい面に接するローラ面の弾性率より小と
したウエブ搬送ローラによつて達成される。 本考案は写真用感光材料(Xレイフイルム、カ
ラーフイルム、印画紙等)のウエブ或は磁気記
録、感熱記録材料ウエブ等の製造時の搬送機構及
び製品化された帯状フイルムもしくはテープの撮
影、記録・再生或は処理の用に供する装置機構に
組入れられて好適な効果を奏する。 また本考案はウエブ表面と挾持ローラの表面間
の弾性率のバランス調整に要点があるので、ウエ
ブの裏面に弾性率調整用被膜を塗設し目的を補完
する手段も含んでいる。 次に本考案をウエブに塗設された被膜品質が外
囲刺戟に対し非常に鋭敏で脆弱なカラー写真感光
材料のウエブのローラ挾持搬送を例にとり説明す
る。 カラー写真感光材料(以後カラーフイルムと称
す)の搬送に於ては、他種のウエブ搬送よりも圧
力損傷(例えば圧力かぶり)や擦過傷等に対する
保全処置、搬送中のスリツプ、テンシヨン変動の
ないことが厳しく要求される。 この要求に沿つて、前記特開昭54−118832号の
推奨するローラ表面に表面平均粗さRa2〜40μm
を与えること、或は特開昭60−153360号の示す乳
剤層に接するフリーローラ表面の摩擦係数を大き
くし駆動ローラの回転を先ゆき逓増すること等を
含み検討した結果、カラーフイルムウエブの基体
面及び乳剤層面の弾性率及びそれらの面に押接さ
れるローラの表面の弾性率が前記処置因子よりも
大きい影響を有することを知つた。 カラーフイルムウエブに於て弾性率は一般に乳
剤層面が基体面より小であるが前記検討の結果本
考案に於てはフリーローラ及び駆動ローラの表面
弾性率に関し、乳剤層に接するフリーローラの方
に小弾性率を振り当てることが必要であり、更に
好しくはフリーローラの弾性率は乳剤層の弾性率
より小さいことが好しい。 本考案の態様に於て前記四者の面の弾性率の序
列としては、「駆動ローラ>フリーローラ」及び
「乳剤層(乾燥)>フリーローラ」を必須要件とし
て 駆動ローラ>基体>乳剤層(乾燥)>フリーロ
ーラであることが好ましい。 第1図にカラーフイルムウエブの搬送態様を示
した。図に於て10はカラーフイルム、101は
乳剤層、102は基体である。 11は乳剤層101に押接され従動回転するフ
リーローラであつて、その表面はネオプレンゴ
ム、シリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性率の小
さなコート層111で被膜されている。 また12は基体面(ウエブ裏面)102に接し
駆動源Mに接続されウエブ10を搬送する駆動ロ
ーラであり、鉄、アルミニウム等の金属或はポリ
カーボネイト、ポリエチレン、ポリアセタール等
の樹脂表面にハードクロム鍍金を施したローラで
ある。弾性率はフリーローラ11より大きい。 前記11,12よりなるローラ対に於てウエブ
10はフリーローラ11の押圧部材112によつ
てニツプ圧を受ける。 次に本考案の作用効果を第2図に示す加圧装置
による圧試験結果によつて示す。 第2図に於て21はウエブ10に静圧もしくは
衝撃圧を加える応力ピン、211は応力ピンの加
圧軸方向を安定固定するためのリニアボールベア
リングであり、応力ピンはエアシリンダ(図示せ
ず)のピストンに連結され、静圧、衝撃圧を任意
に作ることができる。22は応力ピンと共にウエ
ブ10にニツプ圧を生ずるための受板である。 ウエブ10は受板22上に乳剤層面或は基体面
を応力ピン21に向け載置される。 また鉄材からなる応力ピン及び受板のウエブに
接する面はハードクロム鍍金(厚み0.01mm)或は
ゴムコート(硬質ネオプレンゴム、厚み1.0mm)
を有する面に任意に取換えることができる。 圧試験はカラーフイルムに於ては暗室内で所定
圧条件の下に、ウエブ面とこれに対するニツプ面
(即ち応力ピン面及び受板面)の弾性率の組合を
変え、30秒加圧後、圧力かぶりの発生の濃淡によ
つてその作用の大小を評価した。 尚圧力かぶりは無露光のままカラー現像処理し
加圧有無部分のかぶり濃度△Dで評価した。 (1) 静圧試験 応力ピンをウエブ面に接触させ4Kg/mm2の静圧
を30秒加えた。その結果を表1に示す。
【表】 更に前掲のデータから弾性を異にする応力ピ
ン、受板面及び加圧側面を要因として平均値を求
め第3図をえた。 表1及び第3図によつて圧力かぶりを最小に抑
える条件が明示され、本考案の要件が浮彫りされ
ており、条件1が最良である。 (2) 衝撃圧試験 所定のニツプ圧で駆動しているローラ対にウエ
ブの所定区画が間欠的に突入する際、ウエブに対
し衝撃圧が発生する。該衝撃圧とは圧方向が多少
異ると思われるが代用特性圧として受板に載置し
たウエブに垂直に衝撃を与え生成する圧力かぶり
をチエツクした。 結果を表2に示す。
【表】 表2の結果から明かなように応力ピンの表面を
ゴムコートすることにより圧力かぶりは1/14に激
減し、ウエブのニツプ部突入時の衝撃は吸収され
るので、ニツプ部の静圧効果のみに着目して対処
すればよいことになり、生産技術上の制御が容
易、有効且つ確実となる。 前記した圧試験の条件は実用条件に照し苛酷な
条件であるが、本考案はこの条件にも耐えうるも
のであり、搬送に当つてニツプ圧の制限を受ける
ことなくニツプ圧を高め搬送の安定性、高速化を
図ることができる。また実用条件で搬送中誤つて
ごみ等がニツプ部に銜え込まれても点状の圧かぶ
り等の品質故障を回避できる。 (実施例) 以下に本考案を実施例によつて具体的に説明す
る。 実施例 1 本考案の搬送挾持ローラをカラー写真感光材料
の塗布、乾燥後の搬送工程に用いた。 ウエブの弾性率: カラー写真乳剤層 200〜300Kgf/mm2 基体(酢酸セルロース) 400Kgf/mm2 尚基体の乳剤層の反対側には弾性率に影響を与
えぬ程度の表面処理が施されるのが一般である。 挾持ローラの表面弾性率: 実施例 比較例 乳剤当接側 ゴム ゴム 0.2Kgf/mm2 0.2Kgf/mm2 基体当接側 クロム ゴム 20700Kgf/mm2 0.2Kgf/mm2 設置箇所 10 挾持力 1.5Kgf/mm2 搬送速度 120m/min 上記実施例条件での搬送に於て搬送に基因する
故障製品数に於て比較例の1/20に激減した。 従来圧力や摩擦による製品への障害を防止する
ために、エアロール等による搬走方法も考案され
ているが、製作コスト、設置スペース、メンテナ
ンス等の条件により、採用が困難な場合もある。
しかし、本考案により、感光材料等の機械的応力
に対し敏感な材料が基体に塗設されたウエブに対
しても、複雑な機構やコストをかけずに、従来よ
り高速かつ低不良率で搬送を行なうことができ
た。 又、本考案に基づき、ウエブ表裏及びローラ材
質の弾性率を測定することにより、多大な試験に
よらずウエブに適した搬送ローラの材質を決定す
ることが可能となつた。 実施例2 カラーペーパー ウエブの 乳剤層弾性率 300Kgf/mm2 基体(裏面)紙の弾性率
150〜200Kgf/mm2 挾持ローラ 実施例 比較例 乳剤層側ローラ クロム ゴム 表面弾性率 20700Kgf/mm2 0.2Kgf/mm2 基体(裏面)側 ゴム ゴム 表面弾性率 0.2Kgf/mm2 0.2Kgf/mm2 設置箇所 10 挾持力 1.5Kgf 搬送速度 120m/min 上記実施例条件での搬送に於てプレツシヤー
(青色減感)等の故障が比較例の1/10になつた。 (考案の効果) ウエブ搬送ローラの表面と搬送されるウエブ表
面の弾性率を本考案の如く調整することにより、
製品品質を保全し且つ生産性を上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はカラーフイルムの搬送態様を示す説明
図、第2図は加圧装置の概要図である。第3図は
圧かぶりに関る要因の平均かぶり値を示すグラフ
である。 10……ウエブ、101……被膜、102……
基体、11……フリーローラ、12……駆動ロー
ラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基体に感光性乳剤層を塗設したウエブをローラ
    対でニツプ圧をかけ挾持して搬送するローラ対で
    あつて、該ローラ対の感光性乳剤層を塗設したウ
    エブの乳剤層面に接するローラの弾性率を該乳剤
    層の弾性率より小さくして、更に該乳剤層面に接
    するローラの弾性率が基体側の面に接するローラ
    の弾性率より小と構成し、基体に感光性乳剤層を
    塗設したウエブの搬送における感光性乳剤のかぶ
    りを防止することを特徴とする感光性ウエブかぶ
    り防止搬送ローラ装置。
JP1987099041U 1987-06-26 1987-06-26 Expired JPH0450284Y2 (ja)

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JPS643739U JPS643739U (ja) 1989-01-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10265111A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Fuji Photo Film Co Ltd 写真感光材料搬送用ローラー及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6023861B2 (ja) * 1977-10-19 1985-06-10 株式会社東芝 紫外線照射装置
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JPS6190945A (ja) * 1984-10-09 1986-05-09 Fuji Photo Film Co Ltd フイルム送出装置

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