JPH045026Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は同数の端子を有し且つ互いに配線され
たコネクタ群を有する供試体の布線状態の正否を
判断する布線テスタに用いられる中継用配線基板
に関する。

（従来の技術） 従来、上記した供試体の布線状態の正否を判断
する場合には布線表に基づいて作業員が各コネク
タ毎に全ての端子を順次携帯用布線テスタであた
つて行なつており、作業に手間がかかるので、こ
れを自動化し該供試体の全コネクタの布線状態の
正否を一度に判断できるようにするのが望まし
い。

この自動化の手段として、布線テスタから延び
る同一心数を有する複数本の多心ケーブルの各先
端に、該多心ケーブルの心数に応じた端子を有す
る中継用コネクタの一方の半部を設け、これに接
続する他方の半部を中継用配線基板に取付け、該
中継用コネクタの各端子を、該中継用配線基板の
端子列を有する端子部の各端子に夫々接続し、各
中継用配線基板の端子部を、同数の端子を有し且
つ互いに配線されたコネクタ群を有する供試体の
各コネクタに挿込んで、該供試体の布線状態の正
否を判断できるようにすることが考えられる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、該供試体の各コネクタの端子数
は一般に２，３種類存するもので、上記考え方に
よれば、既にチエツクを終えた供試体の各コネク
タの端子数と、現在チエツクしようとしてる供試
体の各コネクタの端子数とが異なる場合、多心ケ
ーブル、中継用コネクタ及び中継用配線基板とし
て、現在チエツクしようとしている供試体の各コ
ネクタの端子数に適したものを新たに用意するの
が普通であり、この場合、構成が複雑となると共
に高価とならざるを得ない不都合がある。

本考案は上記不都合を全て解消することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記目的を達成するために、布線テス
タから延びる同一心数を有する複数本の多心ケー
ブルの各先端に、該多心ケーブルの心数に応じた
端子を有する中継用コネクタの一方の半部を設
け、これに接続する他方の半部を中継用配線基板
に取付け、該中継用コネクタの各端子を、該中継
用配線基板の端子列を有する端子部の各端子に
夫々接続し、各中継用配線基板の端子部を、同数
の端子を有し且つ互いに配線させたコネクタ群を
有する供試体の各コネクタに挿込んで、該供試体
の布線状態の正否を判断するものにおいて、各中
継用配線基板には、その少なくとも２辺に、該供
試体のコネクタの端子数に対応した端子数を有し
且つ互いに端子数の異なる端子列に有する端子部
を形成した。

（実施例） 次に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

第１図及び第２図において、１は布線テスタで
あり、これより40心のフラツトケーブル２を200
本束線された状態で延出させ、各フラツトケーブ
ル２の先端には、これに対応させて40個の端子を
有する中継用コネクタ３の一方の半部３ａを設
け、これに接続される他方の半部３ｂの２個ずつ
を100枚の中継用配線基板４の夫々に取付けるよ
うにした。

該中継用配線基板４は、その３辺に、互に端子
数の異なる端子列５を有する端子部６を形成する
もので、この場合、各端子部６の端子数を両面で
44個、72個、80個とし、全端子４ａを各端子部６
毎に並列にして２個の中継用コネクタ３の合計80
個の端子に夫々プリント配線により接続した。

また、７は該布線テスタ１により布線状態の正
否を判断される供試体であり、該供試体７は例え
ば取付板８上に、上面に中継用配線基板４の端子
部６の嵌合部を有し下面に80個のフラツピング用
端子が植設された配線基板用のコネクタ９が100
個配設され、各ラツピング用端子が布線表に基づ
いてラツピングツールによつて他のラツピング用
端子とジャンパー線を介して接続配線されて構成
される。

（作用） 上記供試体７の布線状態の正否の判断は100個
のコネクタ９の各嵌合部に、各中継用配線基板４
の80個の端子４ａを有する端子部６ａを嵌入して
行なう。

また、供試体７には、上記のものの外にコネク
タ９の端子数が44個のものと72個のものとが存在
するが、これらのものの布線状態の正否の判断
は、上記中継用配線基板４の44個の端子４ａを有
する端子部６ｂと72個の端子４ａを有する端子部
６ｃとを用いればできる。

尚、フラツトケーブル２の心数及び本数、中継
用コネクタ３の端子数及び個数、中継用配線基板
４の端子部６の数及び端子数、供試体７のコネク
タ９の端子数及び個数は上記実施例のものに限る
ものではなく、必要に応じて任意に選択できる。

（考案の効果） このように本考案によるときは、布線テスタか
ら延びる多心ケーブルに中継用コネクタを介して
連なる中継用配線基板の少なくとも２辺に、布線
状態の正否が判断される供試体のコネクタの端子
数に対応した端子数を有し且つ互に端子数の異な
る端子列を有する端子部を形成し、該供試体の各
コネクタに、これに対応する該中継用配線基板の
端子部を挿込んで、該供試体の布線状態がチエツ
クできるようにしたので、新たにチエツクする供
試体のコネクタの端子数が既にチエツクした供試
体のコネクタの数と異なつていても、それに対応
した中継用配線基板の端子部を選んでこれを新た
にチエツクする供試体のコネクタに挿込めば布線
状態の正否を判断することができ、供試体のコネ
クタの端子数が異なる度毎にそれに応じた多心ケ
ーブル、中継用コネクタ、中継用配線基板を用意
しなければならないものに比して構成が簡単で且
つ廉価に提供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す説明図、第２図
はその要部の説明図である。 １……布線テスタ、２……フラツトケーブル
（多心ケーブル）、３……中継用コネクタ、４……
中継用配線基板、５……端子列、６……端子部、
７……供試体、９……コネクタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 布線テスタから延びる同一心数を有する複数本
   の多心ケーブルの各先端に、該多心ケーブルの心
   数に応じた端子を有する中継用コネクタの一方の
   半部を設け、これに接続する他方の半部を中継用
   配線基板に取付け、該中継用コネクタの各端子
   を、該中継用配線基板の端子列を有する端子部の
   各端子に夫々接続し、各中継用配線基板の端子部
   を、同数の端子を有し且つ互いに配線されたコネ
   クタ群を有する供試体の各コネクタに挿込んで、
   該供試体の布線状態の正否を判断するものにおい
   て、各中継用配線基板には、その少なくとも２辺
   に、該供試体のコネクタの端子数に対応した端子
   数を有し且つ互いに端子数の異なる端子列に有す
   る端子部を形成したことを特徴とする布線テスタ
   に用いられる中継用配線基板。